JP5947490B2 - 光コリメータ - Google Patents

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Description

本発明は、平行光を集光して光ファイバに入射したり、光ファイバから出射する光を平行光にしたりする場合に使用される光コリメータに関する。
光コリメータは、光源から出射される光を光ファイバ内で伝搬させ、必要に応じて空中に出射させる際、あるいは、空中を伝搬する光を光ファイバ内に入射させる際に使用される。このような光コリメータにおいては、ガラス製の光ファイバを用いた光コリメータや(例えば、特許文献1参照)、非球面レンズを用いた光コリメータが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−105325号公報 特開2004−102011号公報
近年、光コリメータおよびこれを用いた光コネクタは、建物内のLANケーブルやデジタルオーディオにおけるデータ伝送などの用途で、一般ユーザにより使用されることが検討されている。このような用途で使用される光コリメータにおいては、形状面においてその寸法が小さいこと、機器面において抜き差しが繰り返されても光ファイバとコリメータレンズとの位置関係が維持されること、安価であることが要求される。
非球面レンズを用いた光コリメータは、球面収差を抑えることができるが、精密な位置合わせが必要なため組み立てに手間が掛かり、また、高価である。したがって、非球面レンズを用いた光コリメータは、小型化および製造コストの低減が困難であり、また、組み立てに手間が掛かるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、小型化および製造コストの低減を実現でき、また、組み立て精度が高い光コリメータを提供することを目的とする。
本発明の光コリメータは、円筒形状を有する金属ホルダーと、前記金属ホルダーの一端に形成された収容部に収容されるガラスボールレンズと、前記金属ホルダーの他端に形成された挿入孔から挿入され所定位置に固定される光ファイバと、を備え、前記金属ホルダーの外周部から前記収容部近傍に対して塑性加工によって陥没部を設けることで形成される傾斜面に前記ガラスボールレンズおよび前記光ファイバの端面を当接させて位置決めを行う光コリメータであって、前記ガラスボールレンズの外径は0.3〜1.5mm、ビッカース硬度HVは450〜700、かつ、熱膨張係数は60×10−7/℃以下であり、前記ガラスボールレンズの前記収容部に対する圧入代は1〜5μmであり、前記金属ホルダー内面の算術平均粗さは0.5〜1.5μmであることを特徴とする。
上記光コリメータにおいては、球面レンズであるガラスボールレンズを用いているため、非球面レンズを用いる場合のように精密な位置合わせが必要ない。したがって、組み立て、製造作業が容易になることから、製造コストを効果的に引き下げ、かつ、組み立て精度を高めることが可能となる。また、ガラスボールレンズを用いているため、部品費用を低減することができる。さらに、外径が0.3〜1.5mmのガラスボールレンズを用いているため、金属ホルダーの細径化を図り、光コリメータ全体の小型化に寄与することが可能となる。
また、上記光コリメータにおいて、前記金属ホルダーの収容部近傍に陥没部を設けることで形成される傾斜面に前記ガラスボールレンズおよび前記光ファイバの端面の少なくとも一方を当接させて位置決めを行う。この場合には、陥没部を基準としてガラスボールレンズおよび/または光ファイバを位置決めできるので、煩雑な組み立て工程を必要とせず作業効率を向上でき、コストの上昇を抑制しつつ、簡単にガラスボールレンズと光ファイバとを位置決めすることが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記金属ホルダーの同一周上に複数の前記陥没部を設けることが好ましい。この場合には、ガラスボールレンズおよび/または光ファイバをそれぞれ複数の位置で陥没部に当接させることができるので、より高度にガラスボールレンズおよび/または光ファイバを位置決めすることが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して20°以下とし、前記光ファイバの端面の一部を前記傾斜面に当接させることが好ましい。この場合には、コア、コアを被覆するクラッド、必要に応じてクラッドを被覆して補強する補強層から構成され、これらの端面が同一平面上に配置されている光ファイバ(例えば、プラスチック光ファイバ)において、光ファイバの端面を傾斜面に当接させることにより、これらの位置精度を確保しやすくすることが可能となる。このため、傾斜面の角度は0°が最も好ましいが、20°以下であれば所望の位置精度を確保することが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して30°以上80°以下とし、前記光ファイバを構成する補強層の一部を前記傾斜面に当接させ、当該当接部よりも前記ガラスボールレンズ側に前記光ファイバを構成するコアおよびクラッドの端面を配置することが好ましい。通常、ガラス光ファイバには、クラッドを被覆する補強層が設けられ、光コリメータに挿入する場合は端部の補強層が取り除かれて、コアおよびクラッドの端面が補強層の平面よりも突出した状態となっている。このようなガラス光ファイバが用いられる場合においても、傾斜面の角度を30°以上80°以下とすることにより、特に陥没部で囲まれた狭い間隙への光ファイバの挿入をスムーズにし、挿入時におけるこれらの位置精度を確保しやすくすることが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度と、前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の角度とを前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して異なる角度とすることが好ましい。この場合には、形状の異なるガラスボールレンズと光ファイバとを効果的に位置決めすることが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して0°以上45°以下とし、前記ガラスボールレンズの一部を前記傾斜面に当接させることが好ましい。この場合には、ガラスボールレンズにおける光ファイバ側の一部を支持した状態で位置決めすることができるため、ガラスボールレンズの位置精度を高めることが可能となる。
さらに、上記光コリメータにおいて、前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の表面に除去加工を施すことで、前記ガラスボールレンズとの当接面を形成することが好ましい。この場合には、陥没部におけるガラスボールレンズの当接面を平滑化できるため、ガラスボールレンズの損傷を防止することが可能となるとともに、ガラスボールレンズの位置精度を高めることが可能となる。
本発明によれば、小型化および製造コストの低減を実現でき、また、組み立て精度が高い光コリメータを提供することが可能となる。
本発明に係る光コリメータが接続される光コネクタを模式的に示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータの側面図である。 図2に示すA−Aにおける断面図である。 図3に示す2点鎖線B内の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光コリメータの側面図である。 図5に示すF−Fにおける断面図である。 図6に示す2点鎖線G内の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光コリメータの側面図である。 図8に示すJ−Jにおける断面図である。 図9に示す2点鎖線K内の拡大図である。 図11Aは本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータの変形例を示す側面図であり、図11Bは本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータの変形例を示す側断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係る光コリメータが接続される光コネクタについて説明する。図1は、本発明に係る光コリメータが接続される光コネクタを模式的に示す側断面図である。なお、図1においては、説明の便宜上、光コリメータに出射する光源として半導体レーザチップおよびこの半導体レーザチップの光軸上に光学レンズを備える光コネクタについて説明するが、光コネクタの構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図1に示すように、本発明に係る光コリメータが接続される光コネクタ100は、半導体レーザチップ101をケース102のマウント台103上に配置するとともに、この半導体レーザチップ101の光軸上に光学レンズ104を配置してなる半導体レーザユニット105を備えている。また、光コネクタ100は、開口部106がケース102の側面102aに取り付けられ、挿入口107から挿入された光コリメータ10の金属ホルダー11を保持するアダプタ108を備えている。
半導体レーザユニット105において、半導体レーザチップ101から出射されるレーザ光は、光学レンズ104により平行光とされ、開口部106に導かれる。そして、この光学レンズ104からの平行光は、光コリメータ10のガラスボールレンズ12により集光され、光ファイバ13に入射する。そして、このように入射した光が、光ファイバ13内を伝搬する。
本実施の形態に係る光コネクタ100においては、アダプタ108の所定位置まで光コリメータ10が挿入されると、光学レンズ104とガラスボールレンズ12との位置合わせが行われ、半導体レーザチップ101からのレーザ光が適切に光ファイバ13に入射できるように設計されている。以下、このような光コネクタ100に接続される本実施の形態に係る光コリメータ10の構成について説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータ10の側面図である。図3は、図2に示すA−Aにおける断面図である。図2および図3に示すように、第1の実施の形態に係る光コリメータ10は、概して円筒形状を有する保持部材としての金属ホルダー11と、この金属ホルダー11の一端部に保持されるガラスボールレンズ12と、金属ホルダー11の他端部に設けられた挿入孔11aから挿入される光ファイバ13とを含んで構成される。なお、本実施の形態に係る光コリメータ10においては、光ファイバ13としてプラスチック光ファイバが好適に挿入される。
金属ホルダー11は、例えば、ステンレス等の金属材料で形成される。特に加工性の点から、金属ホルダー11は、オーステナイト系ステンレスで形成されることが好ましい。また、金属ホルダー11内面の算術平均粗さは0.5〜1.5μmとする。これにより、金属ホルダー11内面と接触するガラスボールレンズ12および光ファイバ13との間に適度な摩擦力が発生し、これらを保持することが可能となる。ただし、金属ホルダー11内面の算術平均粗さが1.5μmよりも大きいと、摩擦力によりガラスボールレンズ12および/または光ファイバ13へのダメージが生じる恐れがある。また、金属ホルダー11内面の算術平均粗さが0.5μm未満だと、十分な保持力が得られない恐れがある。なお、算術平均粗さは、JIS B 0601−2001(ISO4287−1997準拠)に基づいて、測定長さ(Ln)が4mm、カットオフ値(λc)が0.8mmの条件で、非接触三次元形状測定装置NH−3(三鷹光器株式会社製)により測定することができる。
図3に示すように、金属ホルダー11におけるガラスボールレンズ12側の端部には、開口部11bが設けられている。この開口部11bの内側には、ガラスボールレンズ12を収容する収容部11cが設けられている。この収容部11cは、ガラスボールレンズ12の直径よりもわずかに小さい寸法に設けられ、ガラスボールレンズ12が圧入可能に構成されている。なお、ガラスボールレンズ12の収容部11cに対する圧入代は、1〜5μmとする。適切な圧入代の設定により、収容部11cおよびガラスボールレンズ12の確実な密着状態が得られ、金属ホルダー11からガラスボールレンズ12の位置ズレや抜け落ちを確実に防止することができる。収容部11cは、ガラスボールレンズ12の表面の損傷を防止するためにガラスボールレンズ12全体をその内側に収容可能な寸法に設けられている。また、金属ホルダー11の内部には、光ファイバ13の外径よりもわずかに大径の貫通孔11dが設けられている。この貫通孔11dは、挿入孔11aに連通するとともに、収容部11cに連通して設けられている。さらに、金属ホルダー11には、その外周部から工具等により押圧加工を施すことで形成される複数の陥没部11eが設けられている。これらの陥没部11eは、収容部11cと、貫通孔11dとの間に設けられ、詳細について後述するように、ガラスボールレンズ12および光ファイバ13の位置決めに利用される。
ガラスボールレンズ12は、非球面レンズに比べて安価な、球面のボールレンズで構成されている。球面のガラスボールレンズ12を用いることで、光コリメータ10におけるレンズの精密な位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となる。また、ガラスボールレンズ12の外径は0.3〜1.5mm、好ましくは1.0mm以下とする。これにより、金属ホルダー11の細径化を図ることができ、光コリメータ10全体の小型化に寄与することが可能となる。また、ガラスボールレンズ12のビッカース硬度HVは450〜700、かつ、熱膨張係数は60×10−7/℃以下とする。これにより、光コネクタの熱を原因とするガラスボールレンズ12の膨張に起因する、金属ホルダー11および/またはガラスボールレンズ12の破壊を防ぐことができる。また、ガラスボールレンズ12の屈折率は、1.5前後とする。これにより、ガラスボールレンズ12の球面収差量を小さくし、光利用効率を高めることが可能となる。このようなガラスボールレンズ12としては、例えば、BK7が使用される。例えばこの図3に示すように、ガラスボールレンズ12は、金属ホルダー11の収容部11c内に収容された状態において、開口部11bからアダプタ108の開口部106に臨む一方、貫通孔11dに挿入された光ファイバ13の先端部に臨むように配置されている。
光ファイバ13は、例えば、プラスチック光ファイバ13で構成され、その中心を貫通して設けられるコア13aと、このコア13aを被覆するクラッド13bと、このクラッド13bを被覆して補強する補強層13cとから構成されている。プラスチック光ファイバは、コア13aを太くすることが可能なため、石英やガラスをコア材にした光ファイバと比較して伝送できる光の量が多く、すぐれた柔軟性を有するため扱いやすく、また軽量であり、さらに低コストである。また、光コリメータ10への取り付けに特殊な治具(例えば、フェルール等)を必要としないため、組み立て作業が容易となり、製造コストを効果的に引き下げることが可能となる。光ファイバ13のガラスボールレンズ12に対向する端面においては、コア13a、クラッド13bおよび補強層13cが同一平面上に配置されている。すなわち、ガラスボールレンズ12に対向する端面において、コア13a、クラッド13bおよび補強層13cが揃って配置されている。
また、光ファイバ13は、挿入孔11aを介して貫通孔11dに挿入され、その先端部がガラスボールレンズ12の近傍でその球面に対向するように配置した状態で固定されている。この場合において、光ファイバ13は、例えば、貫通孔11dの内周面との間に塗布された接着剤により金属ホルダー11に固定される。なお、金属ホルダー11に対する光ファイバ13の固定に関しては、これに限定されるものではなく、任意の固定方法が適用可能である。
第1の実施の形態に係る光コリメータ10において、光ファイバ13は、例えば、グレーデッドインデックス(GI)型光ファイバで構成され、ファイバ軸に垂直な断面で屈折率が連続的に変化するように構成されている。また、コア13aおよびクラッド13bは、例えば、C−H結合のHをFに置換した全フッ素置換光学樹脂で構成されている。これらのように光ファイバ13を全フッ素置換光学樹脂で構成するとともに、GI型光ファイバで構成することにより高速かつ大容量通信を実現することができるものとなっている。
このような構成を有し、第1の実施の形態に係る光コリメータ10においては、コストの上昇を抑制しつつ、簡便にガラスボールレンズ12と光ファイバ13との位置決めを行うために金属ホルダー11に設けた陥没部11eを利用する。具体的には、金属ホルダー11に設けた陥没部11eにガラスボールレンズ12および光ファイバ13の一部を当接させて位置決めを行うことで、これらの位置決め用のスペーサなどの構成を不要とすることで、コストの上昇を抑制しつつ、簡便にガラスボールレンズ12と光ファイバ13との位置決めを可能とするものである。
ここで、第1の実施の形態に係る光コリメータ10の金属ホルダー11におけるガラスボールレンズ12および光ファイバ13の位置決め方法について図4を用いて説明する。図4は、図3に示す2点鎖線B内の拡大図である。図4に示すように、陥没部11eのうち、ガラスボールレンズ12に対向する部分には、ガラスボールレンズ12の一部が当接する一方、光ファイバ13に対向する部分には、光ファイバ13を構成するコア13a以外のクラッド13bおよび/または補強層13cの一部が当接する。このように当接した状態でガラスボールレンズ12および光ファイバ13がそれぞれ金属ホルダー11の所定位置に位置決めされる。
図4に示すように、陥没部11eは、光ファイバ13の挿入方向と直交する平面(例えば、図4に示す光ファイバ13の端面と平行に配置され、陥没部11eの中心を通過する平面C)に対して、ガラスボールレンズ12に対向する部分の角度と、光ファイバ13に対向する部分の角度とが異なる角度に設けられている。このような陥没部11eは、例えば、先端部の形状の異なる先細の工具を用いて押圧加工を施すことにより設けられる。このような工具で押圧加工することにより、陥没部11eは、その押圧加工時における中心軸を基準としてガラスボールレンズ12に対向する部分の形状と、光ファイバ13に対向する部分の形状とが非対称に設けられることとなる。このように陥没部11eにおけるガラスボールレンズ12に対向する部分の角度と、光ファイバ13に対向する部分の角度とを異なる角度とすることで、形状の異なるガラスボールレンズ12と光ファイバ13との効果的に位置決めすることが可能となる。
また、第1の実施の形態に係る光コリメータ10においては、このような陥没部11eが金属ホルダー11の同一周上に複数(本実施の形態においては、3つ)設けられている。同一周上への陥没部11eの形成は、例えば、上述した先端形状の異なる工具により金属ホルダー11の外周から同時に押圧加工を施すことが考えられる。このように同一周上に複数の陥没部11eを設けることにより、ガラスボールレンズ12および光ファイバ13をそれぞれ複数の位置で当接させることができるので、より高精度にガラスボールレンズ12および光ファイバ13の位置決めを行うことが可能となる。
陥没部11eにおけるガラスボールレンズ12に対向する部分は、傾斜面11eを構成する。この傾斜面11eは、図4に矢印で示す光ファイバ13の挿入方向と直交する平面(例えば、図4に示す光ファイバ13の端面と平行に配置され、陥没部11eの基端部を通過する平面D)に対する角度θが0°以上45°以下となるように設けられている。このようにガラスボールレンズ12側の傾斜面11eの角度θを光ファイバ13の挿入方向と直交する平面Dに対して0°以上45°以下に設定することにより、ガラスボールレンズ12における光ファイバ13側の一部を支持した状態で位置決めすることができるので、ガラスボールレンズ12の位置精度を高めることができるものとなっている。
また、第1の実施の形態に係る光コリメータ10においては、陥没部11eにおけるガラスボールレンズ12に対向する部分の表面には、切削加工、プレス(押圧)加工、研削加工、エネルギービーム加工による除去加工を施すことで、ガラスボールレンズ12との当接面を形成している。このようにガラスボールレンズ12に対向する陥没部11eの表面に除去加工を施すことで、ガラスボールレンズ12との当接面を形成したことから、陥没部11eにおけるガラスボールレンズ12の当接面を平滑化することができるので、ガラスボールレンズ12の損傷を防止することができるとともに、ガラスボールレンズ12の位置精度を更に高めることができるものとなっている。なお、かかる除去加工については、以下に示す第2、第3の実施の形態に係る光コリメータ20、30においても同様に行われる。
一方、陥没部11eにおける光ファイバ13に対向する部分は、傾斜面11eを構成する。傾斜面11eは、光ファイバ13の挿入方向と直交する平面(例えば、図4に示す光ファイバ13の端面と平行に配置される平面E)に対する角度θが0°以上20°以下となるように設けられている。このように傾斜面11eの角度を平面Eに対して0°以上20°以下に設けることにより、光ファイバ13が、上述したように、コア13a、クラッド13bおよび補強層13cが同一平面上に配置されて構成される場合に、当該光ファイバ13の端面を陥没部11eに当接させることにより、これらの位置精度を確保し易くすることができるものとなっている。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る光コリメータ10においては、球面のガラスボールレンズ12を用いているため、非球面レンズを用いる場合のように精密な位置合わせが必要ない。また、光ファイバ13としてプラスチック光ファイバを用いている場合には、金属ホルダー11への固定が容易でありフェルール等の別部品が不要である。したがって、組み立て、製造作業が容易になることから、製造コストを効果的に引き下げ、かつ、組み立て精度を高めることが可能となる。また、ガラスボールレンズ12および光ファイバ13(プラスチック光ファイバ)を用いているため、部品費用を低減することができる。さらに、外径が0.3〜1.5mmのガラスボールレンズ12を用いているため、金属ホルダー11の細径化を図り、光コリメータ10全体の小型化に寄与することが可能となる。
また、第1の実施の形態に係る光コリメータ10においては、金属ホルダー11に設けた陥没部11eにガラスボールレンズ12の一部および光ファイバ13の一部を当接させて位置決めするようにしたことから、陥没部11eを基準としてガラスボールレンズ12および光ファイバ13を位置決めすることができるので、煩雑な組み立て工程を必要とせず作業効率を向上でき、コストの上昇を抑制しつつ、簡単にガラスボールレンズ12と光ファイバ13とを位置決めすることが可能となる。
例えば、光ファイバを用いて機器間もしくは機器内での大容量通信を行うために用いられる光コリメータにおいて、光ファイバとコリメータレンズとの位置決め用に隔壁(スペーサ部)を形成する必要がある場合には、金属材料等で構成される保持部材に対して切削加工などの加工処理を施す必要がある。しかしながら、上記用途で使用される光コリメータの保持部材においては、その寸法が小さくなることから、切削加工の加工精度が低下し、加工処理に伴うコスト(例えば、寸法不良製品の発生によるコスト)の増大が顕著となる。これに対し、第1の実施の形態に係る光コリメータ10の金属ホルダー11においては、保持部材である金属ホルダー11に切削加工を施すことで隔壁(スペーサ部)を形成するのではなく、塑性加工を施すことで陥没部11eを形成することから、加工処理に伴うコストを大幅に低減することができる。例えば、上述した切削加工を用いた加工処理と比べて1/2〜2/3程度に低減することができる。
また、第1の実施の形態に係る光コリメータ10の金属ホルダー11においては、陥没部11eによりガラスボールレンズ12と光ファイバ13との位置決めを行う一方、貫通孔11dの内周面との間に塗布された接着剤等により光ファイバ13を固定している。この場合において、貫通孔11dは、光ファイバ13の固定に十分な長さを有して構成されていることから、光ファイバ13を位置決めした状態で堅固に固定される。このため、光ファイバ13を用いて機器間もしくは機器内での大容量通信を行うための用途において、抜き差しが繰り返し行われた場合においても、光ファイバ13とガラスボールレンズ12との位置関係を維持することができる。
なお、以上の説明においては、金属ホルダー11に設けた陥没部11eにガラスボールレンズ12の一部および光ファイバ13の一部を当接させてガラスボールレンズ12と光ファイバ13との位置決めを行う場合について説明している。しかしながら、ガラスボールレンズ12と光ファイバ13との位置決め方法については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、ガラスボールレンズ12および光ファイバ13の双方を陥没部11eに当接させるのではなく、ガラスボールレンズ12または光ファイバ13の一方を当接させるようにし、他方については陥没部11e以外の金属ホルダー11の部分で位置決めを行うようにしても良い。但し、この場合には、他方を位置決めするための部分が、陥没部11eとの関係で一定の位置関係に設計されることを前提とする。すなわち、本発明に係る光コリメータ10においては、ガラスボールレンズ12または光ファイバ13の一方を陥没部11eに当接させる着想も含まれる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る光コリメータにおいては、挿入される光ファイバの構成が異なる点、ならびに、この光ファイバの構成に応じてこれを位置決めするための陥没部の形状が異なる点において、第1の実施の形態に係る光コリメータ10と相違する。以下、第2の実施の形態に係る光コリメータの構成について、第1の実施の形態に係る光コリメータ10との相違点を中心に説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る光コリメータ20の側面図である。図6は、図5に示すF−Fにおける断面図である。図7は、図6に示す2点鎖線G内の拡大図である。なお、図5〜図7において、図2〜図4に示す第1の実施の形態に係る光コリメータ10と共通する構成については同一の符号を付与してその説明を省略する。
第2の実施の形態に係る光コリメータ20に挿入される光ファイバ15は、例えば、ガラス光ファイバで構成され、その中心を貫通して設けられるコア15aと、このコア15aを被覆するクラッド15bと、このクラッド15bを更に被覆する補強層15cとから構成されている。光ファイバ15は、例えば、ガラス材料で構成されている。
図6に示すように、光ファイバ15は、ガラスボールレンズ12と対向する端面において、補強層15cの被覆が除去されており、クラッド15bおよびコア15aがガラスボールレンズ12側に突出している。すなわち、ガラスボールレンズ12に対向する端面において、コア15aおよびクラッド15bは、補強層15cで構成される端面よりもガラスボールレンズ12側に突出した状態となっている。
図6に示すように、金属ホルダー11の厚みが、光ファイバ15の挿入部分と陥没部11fおよび収容部11cの近傍部分で異なっている。これは、外径の細い光ファイバ15(例えば、ガラス光ファイバ)を用いる際に当該光ファイバ15と金属ホルダー11の内径との差をある程度小さくすることにより、光ファイバ15に対する一定の保持力を確保することを意図している。しかし、一定以上の厚みを有すると、陥没部11fの形成に支障が生じるため、該当部分をあらかじめ切削加工などによって肉薄としている。このように金属ホルダー11を構成することにより、外径の細い光ファイバ15(例えば、ガラス光ファイバ)を用いる場合であっても、金属ホルダー11の一定位置に光ファイバ15を保持することができるとともに、ガラスボールレンズ12と光ファイバ15との位置決めを行う陥没部11fを所望の形状に形成することが可能となる。
金属ホルダー11における収容部11cと、貫通孔11dとの間には、ガラスボールレンズ12と光ファイバ15との位置決めを行うための陥没部11fが設けられている。この陥没部11fにおいては、上述した光ファイバ15の構成に応じて、第1の実施の形態に係る陥没部11eと異なる形状を有している。具体的には、光ファイバ15に対向する部分の形状において、第1の実施の形態に係る陥没部11eと異なっている。なお、この陥没部11fの形状については後述する。
ここで、このような陥没部11fを有する光コリメータ20の金属ホルダー11におけるガラスボールレンズ12および光ファイバ15の位置決め方法について説明する。図7に示すように、陥没部11fのうち、ガラスボールレンズ12に対向する部分には、ガラスボールレンズ12の一部が当接する一方、光ファイバ15に対向する部分には、光ファイバ15を構成する補強層15cの一部が当接する。この場合、コア15aおよびクラッド15bは、陥没部11fとの当接位置よりもガラスボールレンズ12側に突出して配置されている。このように当接した状態でガラスボールレンズ12および光ファイバ15がそれぞれ金属ホルダー11の所定位置に位置決めされる。
図7に示すように、陥没部11fにおけるガラスボールレンズ12に対向する部分は、傾斜面11fを構成する。この傾斜面11fは、第1の実施の形態に係る陥没部11eの傾斜面11eと同様の構成を有し、図7に矢印で示す光ファイバ15の挿入方向と直交する平面(例えば、図7に示す光ファイバ15の端面と平行に配置され、陥没部11fの基端部を通過する平面H)に対する角度θが0°以上45°以下となるように設けられている。このようにガラスボールレンズ12側の傾斜面11fの角度θを光ファイバ15の挿入方向と直交する平面Hに対して0°以上45°以下に設定することにより、球形状を有するガラスボールレンズ12における光ファイバ15側の一部を支持した状態で位置決めすることができるので、ガラスボールレンズ12の位置精度を高めることができるものとなっている。
一方、陥没部11fにおける光ファイバ15に対向する部分は、傾斜面11fを構成する。傾斜面11fは、光ファイバ15の挿入方向と直交する平面(例えば、図7に示す光ファイバ15の補強層15cの端面と平行に配置される平面I)に対する角度θが30°以上80°以下となるように設けられている。このように光ファイバ15に対向する陥没部11fの角度を、光ファイバ15の挿入方向と直交する平面Iに対して30°以上80°以下とすることにより、光ファイバ15が、上述のように、コア15a、クラッド15bおよび補強層15cとから構成され、コア15aおよびクラッドが補強層15cの平面より突出して配置される光ファイバ(例えば、ガラス光ファイバ)で構成される場合において、光ファイバ15の挿入がスムーズになるとともに、ガラスボールレンズ12と光ファイバ15の位置精度を確保し易くすることが可能となる。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る光コリメータ20においては、金属ホルダー11に設けた陥没部11fにガラスボールレンズ12の一部および光ファイバ15の一部を当接させて位置決めするようにしたことから、陥没部11fを基準としてガラスボールレンズ12および光ファイバ15を位置決めすることができるので、煩雑な組み立て工程を必要とせず作業効率を向上でき、コストの上昇を抑制しつつ、簡単にガラスボールレンズ12と光ファイバ13とを位置決めすることが可能となる。
なお、第2の実施の形態に係る光コリメータ20において、陥没部11fが、ガラスボールレンズ12に対向する部分の角度と、光ファイバ15に対向する部分の角度とが異なる角度に設けてられている点、ならびに、金属ホルダー11の同一周上に複数設けてられている点は、第1の実施の形態に係る光コリメータ10と同様である。このため、第2の実施の形態に係る光コリメータ20においても、これらの陥没部11fの構成による効果を得ることが可能である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る光コリメータにおいては、陥没部の構成が異なる点において、第1の実施の形態に係る光コリメータ10と相違する。以下、第3の実施の形態に係る光コリメータの構成について、第1の実施の形態に係る光コリメータ10との相違点を中心に説明する。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る光コリメータ30の側面図である。図9は、図8に示すJ−Jにおける断面図である。図10は、図9に示す2点鎖線K内の拡大図である。なお、図8〜図10において、図2〜図4に示す第1の実施の形態に係る光コリメータ10と共通する構成については同一の符号を付与してその説明を省略する。
第3の実施の形態に係る光コリメータ30において、陥没部11gは、図8および図9に示すように、収容部11cと貫通孔11dとの間において、金属ホルダー11の周面全体に設けられている。すなわち、陥没部11gは、収容部11cと貫通孔11dとの間の金属ホルダー11に円環状の凹部を構成するように設けられている。陥没部11gは、例えば、径の寸法を変更可能な円環状の工具により金属ホルダー11の外周部から押圧加工を施すことにより設けられる。
ここで、このような陥没部11gを有する光コリメータ30の金属ホルダー11におけるガラスボールレンズ12および光ファイバ13の位置決め方法について説明する。図10に示すように、陥没部11gのうち、ガラスボールレンズ12に対向する部分には、ガラスボールレンズ12の一部が当接する一方、光ファイバ13に対向する部分には、光ファイバ13を構成するクラッド13bおよび/または補強層13cの一部が当接する。このように当接した状態でガラスボールレンズ12および光ファイバ15がそれぞれ金属ホルダー11の所定位置に位置決めされる。
陥没部11gにおけるガラスボールレンズ12に対向する部分は、傾斜面11gを構成する。この傾斜面11gは、第1の実施の形態に係る陥没部11eと同様に、図10に矢印で示す光ファイバ13の挿入方向と直交する平面(例えば、図10に示す光ファイバ13の端面と平行に配置され、陥没部11gの基端部を通過する平面L)に対する角度θが0°以上45°以下となるように設けられている。このようにガラスボールレンズ12側の傾斜面11gの角度θを光ファイバ13の挿入方向の中心軸Lと直交する面に対して0°以上45°以下に設定することにより、球形状を有するガラスボールレンズ12における光ファイバ13側の一部を支持した状態で位置決めすることができるので、ガラスボールレンズ12の位置精度を高めることができるものとなっている。
一方、陥没部11gにおける光ファイバ13に対向する部分は、傾斜面11gを構成する。傾斜面11gは、第1の実施の形態に係る陥没部11eと同様に、光ファイバ13の挿入方向と直交する平面(例えば、図10に示す光ファイバ13の端面と平行に配置される平面M)に対する角度θが0°以上20°以下となるように設けられている。このように傾斜面11gの角度を平面Mに対して0°以上20°以下に設けることにより、光ファイバ13が、上述したように、コア13aとクラッド13bとが同一平面上に配置される光ファイバ(例えば、プラスチック光ファイバ)で構成される場合に、光ファイバ13の端面を陥没部11gに当接させることにより、これらの位置精度を確保し易くすることができるものとなっている。このため、陥没部の角度は、0°が最も好ましいが、20°以下であれば所望の位置精度を確保することが可能となる。
以上説明したように、第3の実施の形態に係る光コリメータ30においては、金属ホルダー11に設けた陥没部11gにガラスボールレンズ12の一部および光ファイバ13の一部を当接させて位置決めするようにしたことから、陥没部11gを基準としてガラスボールレンズ12および光ファイバ13を位置決めすることができるので、煩雑な組み立て工程を必要とせず作業効率を向上でき、コストの上昇を抑制しつつ、簡単にガラスボールレンズ12と光ファイバ13とを位置決めすることが可能となる。
なお、第3の実施の形態に係る光コリメータ30において、陥没部11gが、ガラスボールレンズ12に対向する部分の角度と、光ファイバ13に対向する部分の角度とが異なる角度に設けてられている点は、第1の実施の形態に係る光コリメータ10と同様である。このため、第3の実施の形態に係る光コリメータ30においても、この陥没部11gの構成による効果を得ることが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記第1の実施の形態においては、プラスチック光ファイバを光ファイバ13の一例として説明しているが、第1の実施の形態に係る光コリメータ10にて適用される光ファイバ13は、プラスチック光ファイバに限定されるものではない。ガラスボールレンズ12側の端面が同一平面上に配置される構成であれば、ガラス光ファイバを適用することも可能である。
また、上記第2の実施の形態においては、ガラス光ファイバを光ファイバ15の一例として説明しているが、第2の実施の形態に係る光コリメータ20にて適用される光ファイバ13は、ガラス光ファイバに限定されるものではない。例えば、ガラスボールレンズ12側の端面の一部が突出して配置される構成であれば、プラスチック光ファイバを適用することも可能である。例えば、このようなプラスチック光ファイバとしては、クラッドの外周を被覆する被覆層が形成され、コア及びクラッドのみが被覆層の端面から突出して配置される場合が該当し得る。
さらに、上記実施の形態においては、光コリメータ10(20,30)において、金属ホルダー11の開口部11bからガラスボールレンズ12が露出しない構成について説明している。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、図11に示すように、金属ホルダー11の開口部11bからガラスボールレンズ12の一部が露出する構成とすることも可能である。図11Aは本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータの変形例を示す側面図であり、図11Bは本発明の第1の実施の形態に係る光コリメータの変形例を示す側断面図である。なお、この場合においても、ガラスボールレンズ12における陥没部11eに対向する部分は傾斜面11eに当接しているものとする。ガラスボールレンズ12が、金属ホルダー11の開口部11bから露出する構成とすることで、光コリメータ10(20,30)の外部からガラスボールレンズ12の汚れを除去することが容易となる。
また、上記実施の形態においては、本発明を光コリメータ10(20,30)およびこれが接続される光コネクタに具現化した場合について説明している。しかしながら、本発明は、これらに限定されるものではなく、上記光コリメータ10(20,30)が有する金属ホルダー11で構成される光コリメータ用保持部材としても成立するものである。この場合、光コリメータ用保持部材は、例えば、金属ホルダー11の全体で構成される円筒形状部と、この円筒形状部の一端に設けられ、ガラスボールレンズ12を収容するための収容部11cと、円筒形状部の他端に設けられ、光ファイバ13(15)を挿入するための挿入孔11aと、円筒形状部の収容部11cの近傍の外周に設けられ、ガラスボールレンズ12および光ファイバ13の端面の少なくとも一方を当接させて位置決めを行うための陥没部11e(11f,11g)を具備する。
100 光コネクタ
101 半導体レーザチップ
102 ケース
102a 側面
103 マウント台
104 光学レンズ
105 半導体レーザユニット
106 開口部
107 挿入口
108 アダプタ
10,20,30 光コリメータ
11 金属ホルダー
11a 挿入孔
11b 開口部
11c 収容部
11d 貫通孔
11e,11f,11g 陥没部
12 ガラスボールレンズ
13,15 光ファイバ
13a,15a コア
13b,15b クラッド
13c,15c 補強層

Claims (7)

  1. 円筒形状を有する金属ホルダーと、前記金属ホルダーの一端に形成された収容部に収容されるガラスボールレンズと、前記金属ホルダーの他端に形成された挿入孔から挿入され所定位置に固定される光ファイバと、を備え、
    前記金属ホルダーの外周部から前記収容部近傍に対して塑性加工によって陥没部を設けることで形成される傾斜面に前記ガラスボールレンズおよび前記光ファイバの端面を当接させて位置決めを行う光コリメータであって、
    前記ガラスボールレンズの外径は0.3〜1.5mm、ビッカース硬度HVは450〜700、かつ、熱膨張係数は60×10−7/℃以下であり、
    前記ガラスボールレンズの前記収容部に対する圧入代は1〜5μmであり、
    前記金属ホルダー内面の算術平均粗さは0.5〜1.5μmであることを特徴とする光コリメータ。
  2. 前記金属ホルダーの同一周上に複数の前記陥没部を設けることを特徴とする請求項1記載の光コリメータ。
  3. 前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して20°以下とし、前記光ファイバの端面の一部を前記傾斜面に当接させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光コリメータ。
  4. 前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して30°以上80°以下とし、前記光ファイバを構成する補強層の一部を前記傾斜面に当接させ、当該当接部よりも前記ガラスボールレンズ側に前記光ファイバを構成するコアおよびクラッドの端面を配置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光コリメータ。
  5. 前記光ファイバに対向する前記傾斜面の角度と、前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の角度とを前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して異なる角度とすることを特徴とする請求項3または請求項4記載の光コリメータ。
  6. 前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の角度を、前記光ファイバの挿入方向と直交する平面に対して0°以上45°以下とし、前記ガラスボールレンズの一部を前記傾斜面に当接することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の光コリメータ。
  7. 前記ガラスボールレンズに対向する前記傾斜面の表面に除去加工を施すことで、前記ガラスボールレンズとの当接面を形成することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光コリメータ。
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