JP5278680B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は例えば発光ダイオード(通称、「LED」とも呼ばれている)等の半導体発光素子を光源とするルームランプ等の車両用灯具に関するものであり、特に、光源で発生した熱を効率良く放出(熱消散)させることができる車両用灯具に関する。
近年、電球に代わり、低消費電力、低発熱、メンテナンスフリーを特徴とした発光ダイオード等の半導体発光素子を光源としてなる車両用灯具が採用され始めている(例えば、特許文献1参照)。
この種の車両用灯具は、発光ダイオード等の半導体発光素子を使用するものであるが、該半導体発光素子等はそれ自体が熱を発生し、また熱の影響を受けて破損しやすい。さらに、半導体発光素子は、高出力になるに従って発熱量も増加する。このため、半導体発光素子を光源とする車両用灯具には、光源で発生した熱を灯具外部に効率良く放出させるためにヒートシンクが取り付けられている。
図12は、光源に半導体発光素子として発光ダイオードを用いた従来の車両用灯具の一例を示す。図12において、車両用灯具101は、前面側にランプレンズ102を設けたランプハウジング103と、該ランプハウジング103の後面側に取り付けられて該ランプハウジング103と共に灯室104を画成してなるヒートシンク105と、表裏両面側に回路配線106が露出し、かつ、表面側に回路配線106と結線された発光ダイオード107を実装した回路基板108と、ヒートシンク105と回路基板108との間に配設された絶縁性熱伝導シート109と、を備えている。
また、前記ランプハウジング103の後面開口部110の内周面には、該後面開口部110を閉塞した状態で回路基板108を該ランプハウジング103に据え付ける取付段部111が設けられている。
そして、この車両用灯具101では、後面開口部110からランプハウジング103内に回路基板108を取付段部111と当接するまで収容した後、回路基板108の裏面側に絶縁性熱伝導シート109を配設して該回路基板108の裏面を絶縁処理するとともに、該絶縁性熱伝導シート109で絶縁処理された回路基板108の裏面にヒートシンク105を当接させ、さらにその後から該ヒートシンク105をランプハウジング103にビス(図示せず)で固定して組み立てられる。
このように構成された車両用灯具101では、発光ダイオード107の発光により回路基板108が発熱すると、該熱が絶縁性熱伝導シート109を介してヒートシンク105側に伝えられ、該ヒートシンク105を通して外部に放出できる。
特開2002−163912号公報
しかしながら、上述した車両用灯具101では、回路基板108はランプハウジング103の取付段部111に当接されているだけで、ランプハウジング103に対して強固に固定して取り付けられた状態になっていない。このため、車両走行時における振動や経年劣化により、絶縁性熱伝導シート109に歪みやひけ、あるいは欠け等が生じると、例えば図13に示すように回路基板108の保持が不安定となり、該回路基板108がランプハウジング103に対して動き、回路基板108の回路配線106とヒートシンク105がショートする場合が生じる。そこで、従来の構造では、回路基板108の回路配線106とヒートシンク105とのショートを防ぐためのスペーサ等を必要とし、部品点数、組立工数等が多く、コスト的に問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ランプハウジングに対する回路基板の固定を別部品を用いることなく確実に行うことができるようにして構造の簡略化と組立工数の低減を図り、安価に提供することが可能な車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用灯具は、前面側にランプレンズを設けたランプハウジングと、該ランプハウジングの後面側に取り付けられて該ランプハウジングと共に灯室を画成するヒートシンクと、裏面側に回路配線が露出し、かつ、表面側に半導体発光素子を実装した回路基板と、前記ヒートシンクと前記回路基板との間に配設された絶縁性熱伝導シートとを備え、前記半導体発光素子を光源としてなる車両用灯具において、
前記回路基板の縁部から外側に向かって延設された複数の第1の係止片と、
第1の係止片と対応して前記ランプハウジング側に設けられ、かつ、前記第1の係止片を係合位置決めする係合用切り欠きまたは係合用孔で形成されてなる回路基板位置決め用受け部とを備え、
前記第1の係止片を前記回路基板位置決め用受け部に係合させて前記回路基板を前記ランプハウジングに位置決め固定してなり、
さらに、
前記ヒートシンクに該ヒートシンクの縁部から外側に向かって起立させて延設された複数の第2の係止片を設けるとともに、前記ランプハウジングに前記ヒートシンクの第2の係止片と対応させて、該第2の係止片を係合位置決めする係合用切り欠きまたは係合用孔で形成されてなるヒートシンク位置決め用受け部を設け、前記第2の係止片を前記ヒートシンク位置決め用受け部に係合させて前記ランプハウジングと前記ヒートシンクを相互に位置決め固定してなる
この構成によれば、回路基板の係止片をランプハウジングの回路基板位置決め用受け部に係合させると、該回路基板をランプハウジングに別部品を用いることなく確実に位置決め固定できる。これにより、車両走行により車体に振動が発生しても、回路基板とランプハウジングの間には振動が発生することはなく、永年に亘って回路基板をランプハウジングに対して確実に位置決め保持しておくことができ、回路基板の回路配線とヒートシンクとのショートを防ぐ。
上記構成において、前記ヒートシンクに該ヒートシンクの縁部から外側に向かって延設された複数の係止片を設けるとともに、前記ランプハウジングに前記ヒートシンクの係止片と対応させて、該係止片を係合位置決めする係合用切り欠きまたは係合用孔で形成されてなるヒートシンク位置決め用受け部を設け、前記係止片を前記ヒートシンク位置決め用受け部に嵌合させて前記ランプハウジングと前記ヒートシンクを相互に位置決め固定してなる、構成を採用できる。
この構成によれば、ヒートシンクの係止片をランプハウジングのヒートシンク位置決め用受け部に係合させると、該ヒートシンクをランプハウジングに対して別部品を用いることなく確実に位置決め固定できる。
上記構成において、前記絶縁性熱伝導シートを前記回路基板と前記ヒートシンクの間に弾性圧潰状態で配設してなる、構成を採用できる。
この構成によれば、回路基板とヒートシンクの間に配設される絶縁性熱伝導シートを弾性圧潰させた状態にして、ヒートシンクをランプハウジングに取り付けるので、ヒートシンクの取付後、回路基板とヒートシンクにはそれぞれ絶縁性熱伝導シートが弾性圧潰から復帰しようとする反発力が作用する。これにより、回路基板とヒートシンクとの間、及び、回路基板の係止片とランプハウジングの回路基板位置決め用受け部との間、並びにヒートシンクの係止片とランプハウジングのヒートシンク位置決め用受け部との間の隙間がそれぞれ無くなり、車両走行時における振動の発生を抑える。
本発明によれば、回路基板をランプハウジングの所定の位置に別部品を用いることなく確実に位置決め固定しておくことができるので、車両走行により車体に振動が発生しても、回路基板とランプハウジングの間には振動を発生することはない。このため、常に安定した状態で回路基板を保持することができ、回路基板とヒートシンクのショートを防いで信頼性の向上が期待できる。また、従来の車両用灯具で使用していた回路基板の回路配線とヒートシンクとのショートを防ぐためのスペーサや、回路基板とランプハウジングを固定するための固定部品等の別部品を使用しないので、部品点数及び組立工数の低減を可能にし、コストの低減が期待できる。
本発明の実施形態として示す車両用灯具の外観斜視図である。 正面方向より見た同上車両用灯具の平面図である。 背面方向より見た同上車両用灯具の平面図である。 図2の右側方向より見た同上車両用灯具の平面図である。 図2の左側方向より見た同上車両用灯具の平面図である。 図2の上側方向より見た同上車両用灯具の平面図である。 図2のA−A線断面図である。 ランプレンズを取り付けた状態で示すランプハウジングを後面側より見た平面図である。 ランプレンズと回路基板を取り付けた状態で示すランプハウジングを後面側より見た平面図である。 ランプレンズの斜視図である。 ヒートシンクの斜視図である。 従来における車両用灯具の断面図である。 従来における車両用灯具の問題点を示す説明図である。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1乃至図7は本発明に係る実施形態の車両用灯具を示すもので、図1はその外観斜視図、図2は正面方向より見た平面図、図3は背面方向より見たその平面図、図4は図2の右側方向より見たその平面図、図5は図2の左側方向より見たその平面図、図6は図2の上側方向より見た平面図、図7は図2のA−A線断面図である。なお、以下の説明において、図6の上下方向下側を前方、上側を後方とし、また紙面に垂直な方向を上下、左右方向を左右として説明する。
図1乃至図7において、車両用灯具10は、車両室内、特にフロア面を照射するためのルームランプであり、該車両用灯具10は、図7に該車両用灯具10全体の部品配置を示しているように、ランプハウジング11と、ランプレンズ12と、光源としての半導体発光素子である発光ダイオード13と、該発光ダイオード13が実装された回路基板14と、絶縁性熱伝導シート15と、ヒートシンク16と、を備えている。
図8はランプハウジング11にランプレンズ12を取り付けた状態で示すランプハウジング11を後面側より見た平面図、図9はランプハウジング11にランプレンズ12と回路基板14を取り付けた状態で示すランプハウジング11を後面側より見た平面図である。
次に、前記車両用灯具10の細部構造を、構成部品毎に説明する。まず、前記ランプハウジング11の構成を説明すると、該ランプハウジング11の外観形状は、図1及び図7に示すように、後面が開口し、前面が閉塞した概略箱形状を成している。該ランプハウジング11の後面開口部17には、該後面開口部17を閉塞してヒートシンク16が取り付けられ、該ランプハウジング11とヒートシンク16とで該ランプハウジング11内に灯室18(図7参照)を画成する。
また、前記ランプハウジング11の前面壁11aには、ランプレンズ取付用開口部19とソケット用開口部20が設けられている。なお、該ランプレンズ取付用開口部19は、ランプレンズ12が取り付けられて閉塞される。一方、ソケット用開口部20は、前面壁11aから右側面壁11dに亘って連続して切り欠かれた状態にして形成されており、回路基板14上に実装される電源用ソケット21と外部電源用ソケット22(図2参照)を接続する際の開口として使用されるとともに、右側面壁11d側の後端部20aが後述する回路基板位置決め用受け部として使用されるようになっている。
前記ランプハウジング11の後面開口部17の縁部には、該縁部からそれぞれ上面壁11b及び下面壁11c内に向かって設けられた切欠部23,23…によって舌片状に形成されている複数の弾性係合片24,24…と、同じく該縁部から前記ソケット用開口部20と対向している左側面壁11e内に向かって設けられている切欠部25,25によって舌片状に形成されている弾性係合片26が設けられている。
また、前記弾性係合片24,24…には、ランプハウジング11とヒートシンク16が固定される位置に対応させて、ヒートシンク位置決め用受け部としての係合孔27が各々設けられている。なお、弾性係合片24,24…の先端内側にはランプハウジング11と係合する際、該ランプハウジング11の挿入をガイドし、かつ挿入時に弾性係止片24,24…を一時的に外側方向へ逃がすための傾斜面28が設けられている。一方、前記弾性係合片26には、回路基板14が固定される位置に対応させて、回路基板位置決め用受け部としての係合孔29が設けられている。なお、図7に示すように弾性係合片26の先端内側には回路基板14と係合する際、該回路基板14の挿入をガイドし、また挿入時に弾性係止片26を一時的に外側方向へ逃がすための傾斜面30が設けられている。
前記ランプハウジング11内の四隅の箇所には、図8に示すように前面壁11aの裏面から後面側に向かって突出している回路基板位置決め部31が各々設けられている。該回路基板位置決め部31,31…は、ランプハウジング11内に回路基板14を配置する際、据え付け位置決め面として使用する。
同じく図8に示すように、前記ランプハウジング11内の上下の部分には、前面壁11aの裏面から後面側に向かって突出している左右1対のランプレンズ位置決め部32,32が各々設けられている。上下の左右1対のランプレンズ位置決め部32,32は、ランプハウジング11内にランプレンズ12を配置する際、左右方向における位置決め部として使用するもので、該左右1対のランプレンズ位置決め部32,32の間には前後方向に延びる嵌合溝33が形成されている。
図10はランプレンズ12を単体で示す斜視図である。次に、図1乃至図9に図10を加えてランプレンズ12の構成を説明する。該ランプレンズ12は、光透過性の樹脂部材から成り、またランプハウジング11の内側からランプレンズ取付用開口部19を閉塞可能な大きさで、かつ、概略小判状に形成されている。該ランプハウジング11の上下の縁部には、ランプハウジング11側の左右1対のランプレンズ位置決め部32,32によって形成されている上下の嵌合溝33,33に各々対応して、該嵌合溝33,33に嵌合される位置決め用の係合突片34,34が設けられている。
また、前記ランプレンズ12の前面側には、回路基板14上の光源である2個の発光ダイオード13,13と対応する箇所に、概略円錐形のレンズ部12a,12aが各々設けられている。一方、該ランプレンズ12の後面側には、該ランプレンズ12から後方に向かって略直角に突出されている4個の位置決めピン35,35,35,35が互いに離間して設けられている。該位置決めピン35,35,35,35は、ランプレンズ12と回路基板14との間の間隔を確保するスペーサとして使用されるようになっている。したがって、4個の位置決めピン35,35,35,35の長さによって、ランプレンズ12と回路基板14の間の隙間も設定される。
次に、前記回路基板14の構成を説明する。該回路基板14は、ランプハウジング11の後面開口部17からランプハウジング11内、すなわち灯室18内に収容可能で、かつ、収容時に四隅の角部が該ランプハウジング11内の回路基板位置決め部31と当接可能な形状をした概略長方形の板として形成されている。また、前後の両面には回路配線(図示せず)が露出し、表面側には回路配線と結線された前記発光ダイオード13,13及び前記電源用ソケット21が実装されている。さらに、回路基板14の一端側の縁部には、ランプハウジング11の前記ソケット用開口部20内に挿入されて後端部20aに係合される係止片36が該回路基板14から一体に延出して設けられ、他端側の縁部には、ランプハウジング11の前記弾性係合片26の係合孔29内に挿入係合されて該ランプハウジング11に係合固定される係止片37が、該回路基板14から一体に延出して設けられている。
次に、絶縁性熱伝導シート15の構成を説明する。該絶縁性熱伝導シート15は、優れた熱伝導性を有し、かつ、柔軟性を兼ね備えた柔軟性シリコンシートで、例えば電気化学工業株式会社製の「デンカ放熱シート」が使用される。該絶縁性熱伝導シート15は、それ自身に弾性及び可撓性を有し、凹凸に対して密着が得られる構造になっている。そして、該絶縁性熱伝導シート15は、回路基板14とヒートシンク16が互いに対向し合っている面のほぼ全面に亘って配置されるようにして設けられる。
図11はヒートシンク16を単体で示す斜視図である。次に、図1乃至図10に図11を加えてヒートシンク16の構成を説明する。該ヒートシンク16は、熱伝導性が優れた金属材、例えばアルミニューム製である。該ヒートシンク16は、ランプハウジング11の後面開口部17を閉塞して取り付けられる閉塞部16aと、該閉塞部16aの上端部より後方に向かって折曲され、かつ、先端部が外側に延びている上部取付片16bと、該閉塞部16aの下端部より後方に向かって折曲され、かつ、先端部が外側に延びている下部取付片16cとを一体に有し、さらに閉塞部16aの裏面側には後方に向かって延びる複数の放熱用フィン16d,16d…が設けられている。なお、該放熱用フィン16dの数及び形状は任意に設定される。また、上部取付片16b及び下部取付片16cには、それぞれ複数の取付孔38を設けている。
また、前記閉塞部16aの上下の縁部には、ランプハウジング11の係合孔27,27…の箇所に対応させて、上部取付片16b及び下部取付片16cの一部を切り欠き、かつ、起立させて成る複数の係止片39,39…が設けられている。
次に、この車両用灯具10の組立手順の一例を説明する。まず、ランプハウジング11の後面開口部17より、レンズ12aが形成されている面を前側にして、該ランプハウジング11内にランプレンズ12を進入させるとともに、位置決め用の係合突片34,34をランプハウジング11側の嵌合溝33,33に嵌合させて、該ランプレンズ12がランプレンズ取付用開口部19を閉塞する状態にして配置する。
次いで、同じく後面開口部17より、発光ダイオード13,13及び電源用ソケット21が実装済みの回路基板14を、該発光ダイオード13,13等が実装されている面を前側にしてランプハウジング11内に進入させる。そして、まず回路基板14の係止片36をソケット用開口部20内に差し込み、該係止片36を後端部20aに掛け止めする。次いで、回路基板14の係止片37側を弾性係止片26に対して強く押し付ける。このとき、係止片37が傾斜面30に当接され、弾性係止片26は一時外側に弾性変形されて逃がされる。また、係止片37が係合孔29に対応すると弾性係止片26が元の位置に弾性復帰され、該係止片37が該係合孔29内に挿入係合される。これと同時に、回路基板14の前面がランプレンズ12から突出している位置決めピン35,35…の突端部分、及び、ランプハウジング11の回路基板位置決め部31,31…の突端部分と各々当接し、該回路基板14はランプハウジング11の所定の位置に固定された状態で取り付け保持される。
次に、回路基板14の裏面側に絶縁性熱伝導シート15を配置し、その後からヒートシンク16をランプハウジング11の後面開口部17に取り付ける。この取り付では、ヒートシンク16の閉塞部16aをランプハウジングの後面開口部17に押し付けて行くと、係止片39,39…がランプハウジング11の弾性係合片24,24…の傾斜面28にそれぞれ当接され、該弾性係止片24,24…は一時外側に弾性変形されて逃がされる。また、係止片39,39…が係合孔27,27…に対応すると弾性係止片24,24…が元の位置に弾性復帰され、該係止片39,39…が該係合孔27,27…内にそれぞれ挿入係合される。これにより、ヒートシンク16が後面開口部17を閉塞してランプハウジング11に取り付け固定され、組立が完了する。
なお、本実施の形態の構造では、絶縁性熱伝導シート15は比較的厚めのものが使用され、ヒートシンク16をランプハウジング11に取り付けた際、該絶縁性熱伝導シート15はヒートシンク16と回路基板14の間で本来の厚みに対して少なくとも10%以上、弾性圧潰される構造にしてある。このような構造にすると、組立後の状態において、回路基板14とヒートシンク16にはそれぞれ絶縁性熱伝導シート15が弾性圧潰から復帰しようとする反発力が常に作用し、ランプハウジング11とヒートシンク16との間、及び、回路基板14とランプレンズ12との間、並びにランプレンズ12とランプハウジング11との間の各隙間がそれぞれ無くなり、車両走行時における振動の発生を抑える効果が得られる。また、発光ダイオード13の発光により回路基板14が発熱すると、該熱が絶縁性熱伝導シート15を介してヒートシンク16側に伝えられ、該ヒートシンク16を通して熱を効率良く放出(熱消散)させることができる。
したがって、この実施形態の車両用灯具10の構造では、回路基板14の係止片36,37をランプハウジング11の回路基板位置決め用受け部であるソケット用開口部20及び係合孔29にそれぞれ嵌合させると、該回路基板14をランプハウジング11の所定の位置に別部品を用いることなく確実に位置決め固定できる。これにより、車両走行により車体に振動が発生しても、回路基板14とランプハウジング11の間には振動が発生することはなく、永年に亘って回路基板14をランプハウジング11に対して確実に位置決め保持しておくことができるので、回路基板14とヒートシンク16のショートを防いで信頼性の向上が期待できる。また、従来の車両用灯具で使用していた回路基板14とヒートシンク16とのショートを防ぐためのスペーサや、回路基板14とランプハウジング11を固定するための固定部品等の別部品を使用しないので、部品点数及び組立工数の低減を可能にし、コストの低減も期待できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念を逸脱しない範囲で、上記実施の形態の構造に種々の変形や変更を施すことも可能である。
例えば、上記実施の形態では、ランプレンズ12は、ランプハウジング11と別部品にしてなる構造を開示したが、ランプレンズ12とランプハウジング11を一体化した構造にしてもよいものである。
また、本実施の形態では、回路基板位置決め用受け部を係合孔29及びソケット用開口部20の後端部20aで形成し、ヒートシンク位置決め用受け部を係合27で形成した構造を開示したが、孔に限らず各係止部としての係合突片34及び係止片36,37がそれぞれ挿入係合される切り欠き部で形成してもよいものである。
さらに、本実施の形態では、車両室内のフロアを照射するルームランプを一例として説明したが、これ以外の車両用灯具として使用してもよいものである。
10 車両用灯具
11 ランプハウジング
11a 前面壁
11b 上面壁
11c 下面壁
11d 右側面壁
11e 左側面壁
12 ランプレンズ
12a レンズ部
13 発光ダイオード(半導体発光素子)
14 回路基板
15 絶縁性熱伝導シート
16 ヒートシンク
16a 閉塞部
16b 上部取付片
16c 下部取付片
16d 放熱用フィン
17 後面開口部
18 灯室
19 ランプレンズ取付用開口部
20 ソケット用開口部
20a 後端部(回路基板位置決め用受け部)
21 電源用ソケット
22 外部電源用ソケット
23 切欠部
24 弾性係合片(ヒートシンク用)
25 切欠部
26 弾性係合片(回路基板用)
27 係合孔(ヒートシンク位置決め用受け部)
28 傾斜面
29 係合孔(回路基板位置決め用受け部)
30 傾斜面
31 回路基板位置決め部
32 ランプレンズ位置決め部
33 嵌合溝
34 係合突片
35 位置決めピン
36 係止片
37 係止片
38 取付孔

Claims (2)

  1. 前面側にランプレンズを設けたランプハウジングと、該ランプハウジングの後面側に取り付けられて該ランプハウジングと共に灯室を画成するヒートシンクと、裏面側に回路配線が露出し、かつ、表面側に半導体発光素子を実装した回路基板と、前記ヒートシンクと前記回路基板との間に配設された絶縁性熱伝導シートとを備え、前記半導体発光素子を光源としてなる車両用灯具において、
    前記回路基板の縁部から外側に向かって延設された複数の第1の係止片と、
    第1の係止片と対応して前記ランプハウジング側に設けられ、かつ、前記第1の係止片を係合位置決めする係合用切り欠きまたは係合用孔で形成されてなる回路基板位置決め用受け部とを備え、
    前記第1の係止片を前記回路基板位置決め用受け部に係合させて前記回路基板を前記ランプハウジングに位置決め固定してなり、
    さらに、
    前記ヒートシンクに該ヒートシンクの縁部から外側に向かって起立させて延設された複数の第2の係止片を設けるとともに、前記ランプハウジングに前記ヒートシンクの第2の係止片と対応させて、該第2の係止片を係合位置決めする係合用切り欠きまたは係合用孔で形成されてなるヒートシンク位置決め用受け部を設け、前記第2の係止片を前記ヒートシンク位置決め用受け部に係合させて前記ランプハウジングと前記ヒートシンクを相互に位置決め固定してなることを特徴とする車両用灯具。

  2. 前記絶縁性熱伝導シートを前記回路基板と前記ヒートシンクの間に弾性圧潰状態で配設してなることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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