JP5276868B2 - 燃料供給モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、主としてエンジンの燃料噴射弁に燃料を供給する燃料供給モジュールに関し、特に、燃料タンクに取り付けられて上面に燃料取り出し管を突出させる取り付けベース部材と、この取り付けベース部材に支持されて燃料タンク内に収容され、燃料タンク内の燃料を汲み上げて前記燃料取り出し管に送る電動ポンプと、前記取り付けベース部材に弁筒が保持され、電動ポンプの吐出燃料の一部を燃料タンク内に還流させてその吐出圧力を調整するレギュレータ弁とを備える燃料供給モジュールの改良に関する。
かゝる燃料供給モジュールは、特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2007−291866号公報
本発明者は、かゝる燃料供給モジュールが作動中に発生する騒音の一因として、レギュレータ弁における弁体の開閉振動が取り付けベース部材に伝達し、取り付けベース部材が共鳴音を発することを究明した。
そこで、本発明は、レギュレータ弁における弁体の開閉振動が極力取り付けベース部材に伝達しないようにして、静粛な燃料供給モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、燃料タンクに取り付けられて上面に燃料取り出し管を突出させる取り付けベース部材と、この取り付けベース部材に支持されて燃料タンク内に収容され、燃料タンク内の燃料を汲み上げて前記燃料取り出し管に送る電動ポンプと、前記取り付けベース部材に弁筒が保持され、電動ポンプの吐出燃料の一部を燃料タンク内に還流させてその吐出圧力を調整するレギュレータ弁とを備える燃料供給モジュールにおいて、前記取り付けベース部材に、前記レギュレータ弁の弁筒の少なくとも一部を圧入する保持筒と、この保持筒を空隙を介して囲繞する囲い壁と、前記保持筒の内周面に連なるガイド孔とを形成する一方、前記弁筒には、前記ガイド孔にシール部材を介して嵌合するガイド筒部と、前記保持筒の内周面に圧入される圧入筒部とを設け、前記圧入筒部及び保持筒間には、前記圧入筒部に隣接するガイド筒部の外周面を前記弁筒外に開放するリーク溝を設けて、燃料供給モジュールの機能検査時、前記シール部材の未装着状態では、レギュレータ弁の入口側の燃料が前記リーク溝から流出するようにしたことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記保持筒の外周面と前記囲い壁の内周面とを一体に連結する放射状のリブを前記取り付けベース部材に形成したことを第2の特徴とする。
さらにまた本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、前記電動ポンプの吐出側に連なる燃料通路を前記レギュレータ弁に連通する調圧路にオリフィスを設けたことを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、レギュレータ弁の作動中、弁体の開閉振動が弁筒に伝達し、そして相互に圧入した圧入筒部から保持筒へと伝達するが、その振動の殆どは、保持筒と、それを囲繞する囲い壁との間の空隙に吸収されることになり、その結果、取り付けベース部材からの共鳴音の発生を抑えることができ、燃料供給モジュールの静粛性の向上に寄与し得る。また特に取り付けベース部材に、保持筒の内周面に連なるガイド孔を形成する一方、弁筒に、前記ガイド孔にシール部材を介して嵌合するガイド筒部と、保持筒の内周面に圧入される圧入筒部とを設け、それら圧入筒部及び保持筒間に、圧入筒部に隣接するガイド筒部の外周面を弁筒外に開放するリーク溝を設けて、燃料供給モジュールの機能検査時、前記シール部材の未装着状態では、レギュレータ弁の入口側の燃料が前記リーク溝から流出するようにしたので、燃料供給モジュールの完成後の機能検査時、もしレギュレータ弁においてシール部材が未装着状態であれば、レギュレータ弁の入口側の燃料が上記リーク溝から流出することになり、これによりシール部材の装着忘れを検知することができる。
本発明の第2の特徴によれば、前記保持筒は、これと囲い壁との間を連結する放射状のリブにより効果的に補強され、保持筒の圧入筒部に対する締めつけ力を温度変化及び経年に拘らず安定させることができ、特に、取り付けベース部材2を合成樹脂製とする場合に有効である。
本発明の第の特徴によれば、電動ポンプの燃料吐出中に、その吐出圧力が脈動すると、その脈動は、レギュレータ弁に到達する手前でオリフィスにより減衰され、したがって電動ポンプの吐出圧力の脈動に起因するレギュレータ弁の弁体の振動を防いで、燃料供給モジュールの静粛性の更なる向上に寄与し得る。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る燃料供給モジュールの斜視図、図2は同燃料供給モジュールを燃料タンクへの取り付け状態で示す縦断面図、図3は図2の部分拡大図、図4は図3の4−4断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6はレギュレータ弁の装着前の状態を示す、図3との対応図、図7は本発明の別の実施例を示す、図5との対応図である。
先ず、図1及び図2において、自動二輪車等の車両に搭載される燃料タンクTの天井壁1には、燃料タンクT内の燃料をエンジンの燃料噴射弁Iに供給する本発明の燃料供給モジュールMが取り付けられる。
燃料供給モジュールMは、取り付けベース部材2と、この取り付けベース部材2の直下に、軸方向を上下に向けて配置される電動ポンプEpと、取り付けベース部材2に一体に形成される上部ポンプホルダ3Aと、この上部ポンプホルダ3Aに着脱可能に結合されると共に、この取り付けベース部材2と協働して電動ポンプEpを収容、保持する下部ポンプホルダ3Bと、電動ポンプEpの下端に取り付けられる燃料ストレーナ4とを備えている。
燃料タンクTの天井壁1には、そのタンク内部に電動ポンプEpを挿入するための開口部5が設けられると共に、この開口部5を囲繞する取り付けリング6が固設される。この取り付けリング6には、その上面から突出する複数本の取り付けボルト7が固設されている。
前記取り付けベース部材2は、上記開口部5を塞ぐように取り付けリング6の上面に重ねられる円板状のフランジ部2aを有する。このフランジ部2aには、その外周に沿って並ぶ複数のボルト孔11が設けられ、これらボルト孔11に挿通される複数の取り付けボルト7と、これらに螺締される複数のナット8とにより取り付けベース部材2は取り付けリング6に固定される。その際、フランジ部2aと燃料タンクTの天井壁1との間には、開口部5をシールする環状のシール部材9が介装される。
この取り付けベース部材2は合成樹脂製であり、フランジ部2aの上部には、燃料タンクT外で水平方向に突出する燃料取り出し管12が一体に形成され、この燃料取り出し管12の外端部には、エンジンの燃料噴射弁Iに連なる燃料供給導管33が接続されるようになっている。
またフランジ部2aの下面には上部ポンプホルダ3Aが一体に形成される。この上部ポンプホルダ3Aは、燃料タンクT内に突出して電動ポンプEpの上半部外周面に嵌合するよう円筒状をなしており、この上部ポンプホルダ3Aには、下端を開放したT字状の係止溝13Fが周方向等間隔置きに複数設けられる。
一方、下部ポンプホルダ3Bは、電動ポンプEpの下半部を収容、保持するよう、合成樹脂により円筒状に成形される。この下部ポンプホルダ3Bには、その上端から突出するT字状の係止爪13Mが複数一体に形成される。そしてこれら係止爪13Mを前記係止溝13Fに係合することにより、上部ポンプホルダ3Aに下部ポンプホルダ3Bが結合される。こうして電動ポンプEpは上部ポンプホルダ3A及び下部ポンプホルダ3B間に収容保持される。
電動ポンプEpは、ロータ20を鉛直方向に向けた電動モータEと、この電動モータEにより駆動される燃料ポンプPとからなっている。電動モータEは、内周面に周方向に並ぶ複数の磁石17aを固設した円筒状のステータ17と、このステータ17の上端にカシメ結合される上部軸受ブラケット18と、同下端部に結合される下部軸受ブラケット19と、上部及び下部軸受ブラケット18,19によりロータ軸20aが支承されるロータ20とから構成される。
燃料ポンプPは、下部軸受ブラケット19下面との間にポンプ室22を画成すべく下部軸受ブラケット19と共にステータ17にカシメ結合されるポンプケース23と、ポンプ室22に回転自在に収容されてロータ軸20aの下端部に連結されるポンプインペラ24とで、ウエスコ型に構成される。
ポンプケース23には、ポンプ室22に開口する吸入ポート25が設けられ、この吸入ポート25に、燃料タンクT内の底部に配置される前記燃料ストレーナ4が接続され、この燃料ストレーナ4は、ポンプケース23の下面に突設されて下部ポンプホルダ3Bの下方に突出する支軸26に取り付けられる。また前記下部軸受ブラケット19には、ポンプ室22及びステータ17内を連通する吐出ポート27が設けられる。
前記上部軸受ブラケット18には、その上方に突出すると共に、ステータ17内と連通した最終吐出ポート34を有する燃料吐出管30が一体に形成され、その内部には最終吐出ポート34への燃料の逆流を阻止する逆止弁31が設けられる。この燃料吐出管30は、取り付けベース部材2の下面に一体に突設される連結筒29の内周面にシール部材32を介して下方から嵌合される。
取り付けベース部材2には、燃料取り出し管12及び連結筒29の内部を走って燃料吐出管30の内部に連通する一連のL字状の燃料通路28と、この燃料通路28の屈曲部から分岐する調圧路35とが形成される。この調圧路35にオリフィス36を介して連通するレギュレータ弁Rが取り付けベース部材2に保持される。レギュレータ弁Rは、燃料通路28内の圧力を前記燃料噴射弁Iからの燃料噴射に適した所定圧力に調整するもので、その内部構造及び、取り付けベース部材2による保持構造については後述する。
前記燃料吐出管30は上部軸受ブラケット18の上端面片側に配置され、他方の片側には、電動モータEの給電端子47が突設される。
一方、取り付けベース部材2の上面には、外側端子49を保持するカプラ48が一体に形成され、また取り付けベース部材2の下面には、外側端子49に連なる内側端子52を突出させると共に、この内側端子52を囲繞する円筒状の案内筒53が一体に突設される。前記給電端子47及び内側端子52間は、コネクタ付きのリード線50により接続され、これによって内側端子52及び給電端子47は相互に電気的に接続される。
また内側端子52は電動ポンプEpの半径方向外側方に配置され、給電端子47の直上にレギュレータ弁Rが配置され、レギュレータ弁Rから排出される燃料が、給電端子47周りの電動ポンプEp上面に落下するようになっている。その落下した燃料を、燃料タンクT内に還流させるために、前記上部ポンプホルダ3Aの周壁に切欠き窓51が設けられる。
さて、レギュレータ弁R及びその保持保持構造について、図3〜図6を参照しながら説明する。
先ず、図3及び図4において、レギュレータ弁Rは、取り付けベース部材2とは別個に形成された、端壁37e付きで円筒状の弁筒37を備えており、この弁筒37は、金属製(例えばステンレス鋼製)である。弁筒37の端壁37eには、それを貫通して前記調圧路35に連通する弁孔38と、この弁孔38の内端に連なる弁座39とが形成される。弁筒37内の弁室40には、弁座39に着座し得る鋼球よりなる球状の弁体41と、この弁体41を弁座39と反対側で回転自在に支承する弁リテーナ42と、この弁リテーナ42を介して弁体41を弁座39との着座方向に所定のセット荷重をもって付勢する弁ばね43とが収容され、この弁ばね43の固定端部を支持すると共に、弁リテーナ42を弁体41の開閉方向に摺動自在に支承するガイド部材44が弁筒37の内周面に圧入固定される。
前記弁リテーナ42は、弁体41を回転自在に支承するフランジ42aと、このフランジ42aの背面より突出してガイド部材44に摺動自在に支承されるステム42bとで構成され、傘形をなしている。ガイド部材44には、弁室40を下方に開放する複数の排出孔45とが設けられる。
次に、取り付けベース部材2による弁筒37の保持構造について説明する。図6に示すように、弁筒37は、ガイド筒部37aと、このガイド筒部37aの下端にテーパ部37bを介して連なる、ガイド筒部37aより大径の圧入筒部37cとからなっており、ガイド筒部37aの上端部には、シール部材56を装着する環状凹部55が設けられる。
一方、取り付けベース部材2には、軸線を上下方向に向けて下端を開放する保持筒57と、この保持筒57を空隙58を介して囲繞する囲い壁59と、これら保持筒57及び囲い壁59間を連結する放射状のリブ60とが一体に形成される。また取り付けベース部材2には、保持筒57の内周面の上端にテーパ面61を介して連なる、保持筒57内周面より小径のガイド孔62が設けられ、このガイド孔62の上端壁中心部に前記調圧路35の下流端が開口する。
而して、ガイド孔62には、その内周面にシール部材56を密接させつゝガイド筒部37aが緩く嵌合され、その嵌合に誘導されながら圧入筒部37cが保持筒57の内周面に圧入される。したがって、保持筒57の内周面又は圧入筒部37cの外周面には、予め所定の圧入代が付与される。圧入筒部37cの上記圧入は、ガイド筒部37aがガイド孔62の上端壁に当接することで終わる。その結果、弁筒37の弁孔38が調圧路35と連通し、その連通部の周囲はシール部材56によりシールされる。
保持筒57の下端には、複数のかしめ片63が一体に突設され、これらかしめ片63は、保持筒57への圧入筒部37cの圧入後、半径方向内方へ熱かしめされ、圧入筒部37cの下端を押えるようになっている。これにより保持筒57による弁筒37の保持が強化される。
保持筒57の内周面又は/及び圧入筒部37cの外周面には、シール部材56の下方のガイド孔62を保持筒57の下方に開放するリーク溝64が設けられる。
次に、この実施例の作用について説明する。
燃料供給モジュールMの完成後の機能検査時、もしレギュレータ弁Rにおいてシール部材56が未装着状態であれば、レギュレータ弁Rの入口側の燃料が上記リーク溝64から流出することになる。これによりシール部材56の装着忘れを検知することができ、その製品は修理改善工程へ移行される。
電動ポンプEpにおいて、電動モータEを作動すれば、そのロータ軸20aによりポンプインペラ24が回転駆動される。これに伴い燃料タンクT内の燃料が燃料ストレーナ4で濾過されながら吸入ポート25からポンプ室22に吸入され、ポンプインペラ24により昇圧されて吐出ポート27からステータ17内へ圧送され、最終吐出ポート34から燃料吐出管30及び燃料取り出し管12、即ち燃料通路28を経て燃料噴射弁Iに供給される。
その間、燃料通路28の圧力、即ち電動ポンプEpの吐出圧力は調圧路35を経てレギュレータ弁Rの弁体39に作用するので、電動ポンプEpの吐出圧力が所定値を超えると、弁体39が調圧ばね40のセット荷重に抗して開弁し、燃料通路28内の燃料の一部を弁室42側に排出し、燃料通路28の圧力が所定値に戻ると、弁体39は調圧ばね40のセット荷重により再び閉弁する。こうして燃料通路28の圧力は所定値に自動的に調整されるので、燃料噴射弁Iからの燃料の噴射圧力が適正に制御される。
このようなレギュレータ弁Rの作動中、弁体41の開閉振動が弁筒37に伝達し、そして特に相互に圧入した圧入筒部37cから保持筒57へと伝達するが、保持筒57と、それを囲繞する囲い壁59との間には空隙58が存在するので、その振動の殆どが空隙58に吸収されることになり、その結果、取り付けベース部材2からの共鳴音の発生を抑えることができ、燃料供給モジュールMの静粛性の向上に寄与し得る。
しかも、保持筒57及び囲い壁59間には、それらを連結する放射状のリブ60が設けられるので、これらリブ60により保持筒57が効果的に補強され、保持筒57の圧入筒部37cに対する締めつけ力を温度変化及び経年に拘らず安定させることができ、特に、取り付けベース部材2を合成樹脂製とする場合に有効である。
また電動ポンプEpから燃料通路28への燃料の吐出中に、その吐出圧力が脈動すると、その脈動は、調圧路35側に伝達するが、レギュレータ弁Rに到達する手前でオリフィス36により減衰される。その結果、電動ポンプEpの吐出圧力の脈動に起因するレギュレータ弁Rの弁体39の振動を防いで、燃料供給モジュールMの静粛性の更なる向上に寄与し得る。
レギュレータ弁Rの弁室42から排出される燃料は、給電端子47周りの上部軸受ブラケット18の上面、即ち電動ポンプEpの上面に落下し、上部ポンプホルダ3Aの切欠き窓51を通過して燃料タンクT内に還流する。したがって、給電端子47の周囲は、レギュレータ弁Rからの排出燃料により始終洗われることになるので、給電端子47周りに燃料が滞留することがなく、滞留燃料中に含まれる水分による給電端子47の腐蝕を未然に防ぐことができる。
さらに上部軸受ブラケット18の上面に落下した燃料は、そこで運動エネルギを減衰された後、上部ポンプホルダ3Aの切欠き窓51から、燃料タンクT内の貯留燃料上に静かに流下することになるから、燃料の落下音を防ぐことができる。
次に、図7に示す本発明の別の実施例について説明する。
この別の実施例では、保持筒57の内周面に、弁筒37の圧入筒部37cが圧入される圧入部57aが周方向複数箇所に設けられ、これら圧入部57a相互の間がリーク溝64となる。この別の実施例によれば、圧入部57aの分散配置により圧入応力の緩和を図ることができる。その他の構成は前実施例と同様であるので、図7中、前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明の一実施例に係る燃料供給モジュールの斜視図。 同燃料供給モジュールを燃料タンクへの取り付け状態で示す縦断面図。 図2の部分拡大図。 図3の4−4断面図。 図4の5−5線断面図。 レギュレータ弁の装着前の状態を示す、図3との対応図。 本発明の別の実施例を示す、図5との対応図。
Ep・・・・電動ポンプ
M・・・・・燃料供給モジュール
R・・・・・レギュレータ弁
T・・・・・燃料タンク
2・・・・・取り付けベース部材
12・・・・燃料取り出し管
35・・・・調圧路
36・・・・オリフィス
37・・・・弁筒
37a・・・ガイド筒部
37c・・・圧入筒部
56・・・・シール部材
57・・・・保持筒
58・・・・空隙
59・・・・囲い壁
60・・・・リブ
62・・・・ガイド孔
64・・・・リーク溝

Claims (3)

  1. 燃料タンク(T)に取り付けられて上面に燃料取り出し管(12)を突出させる取り付けベース部材(2)と、この取り付けベース部材(2)に支持されて燃料タンク(T)内に収容され、燃料タンク(T)内の燃料を汲み上げて前記燃料取り出し管(12)に送る電動ポンプ(Ep)と、前記取り付けベース部材(2)に弁筒(37)が保持され、電動ポンプ(Ep)の吐出燃料の一部を燃料タンク(T)内に還流させてその吐出圧力を調整するレギュレータ弁(R)とを備える燃料供給モジュール(M)において、
    前記取り付けベース部材(2)に、前記レギュレータ弁(R)の弁筒(37)の少なくとも一部を圧入する保持筒(57)と、この保持筒(57)を空隙(58)を介して囲繞する囲い壁(59)と、前記保持筒(57)の内周面に連なるガイド孔(62)とを形成する一方、前記弁筒(37)には、前記ガイド孔(62)にシール部材(56)を介して嵌合するガイド筒部(37a)と、前記保持筒(57)の内周面に圧入される圧入筒部(37c)とを設け、
    前記圧入筒部(37c)及び保持筒(57)間には、前記圧入筒部(37c)に隣接するガイド筒部(37a)の外周面を前記弁筒(37)外に開放するリーク溝(64)を設けて、燃料供給モジュール(M)の機能検査時、前記シール部材(56)の未装着状態では、レギュレータ弁(R)の入口側の燃料が前記リーク溝(64)から流出するようにしたことを特徴とする燃料供給モジュール。
  2. 請求項1記載の燃料供給モジュールにおいて、
    前記保持筒(57)の外周面と前記囲い壁(59)の内周面とを一体に連結する放射状のリブ(60)を前記取り付けベース部材(2)に形成したことを特徴とする燃料供給モジュール。
  3. 請求項1又は2記載の燃料供給モジュールにおいて、
    請求項1に記載の燃料供給モジュールにおいて、
    前記電動ポンプ(Ep)の吐出側に連なる燃料通路(28)を前記レギュレータ弁(R)に連通する調圧路(35)にオリフィス(36)を設けたことを特徴とする、燃料供給モジュール。
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