JP5273617B2 - リチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウムを含むマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法に関するものである。
近年、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車用などの電源、電動工具などの産業機器あるいは風力・太陽光発電の負荷平準化用電源としてエネルギー密度が高く、かつ、サイクル寿命の長い非水二次電池が注目されている。このような非水二次電池の中で、現在、最も広く市場に出回っているのがリチウムイオン二次電池である。
電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車用などのリチウムイオン二次電池正極活物質にはマンガン酸リチウム(LiMn2O4)、リチウム・コバルト・ニッケル・マンガンの三元系(LiNi1/3Mn1/3Co1/3O2)などのリチウムと遷移金属の複合酸化物とがある。しかしながら、マンガン酸リチウムでは、高温での使用中にマンガンイオンが溶出するために寿命が短いなどの欠点がある。そこで、最近では、このような欠点を補う目的で、アルミニウム、マグネシウムなどの置換が提案されている(例えば、非特許文献1,2参照)。
マンガン酸リチウムを電気自動車などの電源として適したリチウムイオン二次電池の正極活物質として使用するには、10C以上の放電レートで繰り返し充電しても放電容量を初期容量の50%以上付与する必要があり、固相法、噴霧熱分解法が公知または提案されている(例えば、特許文献1〜6参照)。
また、噴霧熱分解法については、その他の提案もなされている(例えば、非特許文献3参照)。さらに、これら以外の提案もなされている(例えば、非特許文献4〜6参照)。
特開平7−97216号公報 特開平11−71115号公報 特開平11−278848号公報 特開2000−159522号公報 特開2002−226214号公報 特開2005−183004号公報
D.Song, G.Li, H.Ikuta and M.Wakihara, "Chemical Diffusion Coefficients of Lithium in LiAlyMn2-yO4 (y=0, 1/9, 1/6, 1/3) and LiAl1/12M1/12Mn11/6O4 (M=Cr,Co)", Denki Kagaku, 66, 1194-1197 (1998) Y.Idemoto, N.Koura and K.Udagawa, "Relation between Property and Electrode Characteristics of LiMn2-XMgXO4 Positive Electrode Material for the Lithium Secondary Battery", Electrochemistry, 67, 235-237 (1999) T.Ogihara, N.Ogata, K.Katayama and Y.Azuma, "Electrochemical Properties of Spherical Porous LiMn2-XMgXO4 Powders Prepared by Ultrasonic Spray Pyrolysis", Electrochemistry, 68, 162-166 (2000) S.H.Park and Y.K.Sun, "Synthesis and Electrochemical Properties of 5V spinel LiNi0.5Mn1.5O4 Cathode Materials Prepared by Ultrasonic Spray Pyrolysis Method", Electrochimica Acta, 50, 431-434 (2004) K.Myojin, T.Ogihara, N.Ogata, N.Aoyagi, H.Aikiyo, T.Ookawa, S.Omura, M.Yanagimoto, M.Uede and T.Oohara, "Synthesis of Nonstoichiometric Lithium Manganate Fine Powders by Internal Combustion Type Spray Pyrolysis Using Gas Burner", Advanced Powder Technol., 15, 397-403 (2004) I.Taniguchi and Z.Bakenov, "Spray Pyrolysis Synthesis of Nanostructured LiFeXMn2-XO4 Cathode Materials for Lithium-Ion Batteries", Powder Technol., 159, 55-62 (2005)
ところで、上記のような金属置換では、高温でのマンガンイオンの溶出や電解液との反応を抑制する効果が低い。しかし、金属イオンを過剰に添加すると正極の電気容量がその分だけ損なわれてしまう。そのため、少量の金属イオンでマンガンイオンの溶出を抑制する効果を出すことが課題であった。
また、上記のような従来のアルミニウムなどの異種金属をマンガン酸リチウムへ含ませる方法は、リチウムイオン二次電池として活用することができるが、表面から内部にまで含まれてしまい、高温時におけるマンガンイオンの溶出を制御するには大量のアルミニウムを添加する必要がある。
上記のような場合、アルミニウムを大量に添加するとマンガン酸リチウムの放電容量が大きく減少する。そのため、電気自動車または電力貯蔵などに使用する場合、エネルギー密度の面で不利である。
本発明は、放電容量を高めながら、かつ、リチウムイオン二次電池正極活物質からマンガンイオンの溶出を防ぐことが可能な、リチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、アルミニウムを含むマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法であって、マンガン化合物を含む溶液を生成する溶液生成工程と、前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液を加熱し、熱分解して酸化マンガン多孔体を生成する加熱工程と、前記加熱工程で生成された前記酸化マンガン多孔体に、リチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させる含浸工程と、前記含浸工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体を焼成し、表面にアルミニウムを含むマンガン酸リチウムを生成する焼成工程とを含み、前記加熱工程は、前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液をミスト化する工程と、前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液から発生させたミストを、200℃〜400℃に加熱される第1領域を流通させて加熱する工程と、前記第1領域にて加熱された前記ミストを、500℃〜900℃に加熱される前記第1領域に連続する第2領域を流通させて熱分解する工程とを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法である。これによれば、マンガン酸リチウムの表面にアルミニウムを析出させること可能で、焼成後、表面にアルミニウムを含むマンガン酸リチウムを生成することができる。酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を、好適に含浸させることができる。多孔質で球状の酸化マンガン多孔体を生成することができる。そのため、リチウムイオン二次電池正極活物質と有機電解液との接触面積を広くすることが可能で、リチウムイオンの拡散速度を高めることができる。したがって、このようなマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質で形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池は、緻密なマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質で形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池よりも出力密度が高くなり、充電速度を速くすることができる。
また、本発明の他の側面において、前記焼成工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体の焼成は、500℃〜900℃の温度範囲で行われることを特徴とする。これによれば、好適な焼成を実現することができる。
また、本発明の他の側面において、前記焼成工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体の焼成は、1時間〜24時間の範囲で行われることを特徴とする。これによれば、好適な焼成を実現することができる。
また、本発明の他の側面において、前記含浸工程で前記酸化マンガン多孔体へのリチウムおよびアルミニウムを含む溶液の含浸は、リチウムが前記酸化マンガン多孔体に対してモル比で0.8〜1.2で混合され、かつアルミニウムが混合された溶液を生成して行われることを特徴とする。これによれば、リチウムイオン二次電池で所定の特性を得ることができる。
また、本発明の他の側面において、前記含浸工程では、前記酸化マンガン多孔体に含浸される溶液に含ませるリチウムとして、リチウムの無機塩またはリチウムを含む有機金属化合物を用いることを特徴とする。これによれば、マンガン酸リチウムを好適に生成することができる。
また、本発明の他の側面において、前記含浸工程では、前記酸化マンガン多孔体に含浸される溶液に含ませるアルミニウムとして、アルミニウムの無機塩またはアルミニウムを含む有機金属化合物を用いることを特徴とする。これによれば、アルミニウムを含むマンガン酸リチウムを好適に生成することができる。
本発明によれば、放電容量を高めながら、かつ、リチウムイオン二次電池正極活物質からマンガンイオンの溶出を防ぐことが可能な、リチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法を得ることができる。
噴霧熱分解法による酸化マンガン多孔体の製造工程を示す図である。 (a)は酸化マンガン多孔体のX線回折図であり、(b)は、500℃,600℃,700℃,800℃,900℃の各温度で焼成されたマンガン酸リチウムのX線回折図である。 600℃で焼成されたマンガン酸リチウムの走査型電子顕微鏡写真である。 マンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質で形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池の室温、1Cでの充放電サイクル特性図である。 マンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池の60℃、1Cでの充放電サイクル特性図である。 マンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池の室温、10Cでの充放電サイクル特性図である。 マンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池の60℃、5Cでの充放電サイクル特性図である。 マンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池のリチウムおよびマンガンのモル比と充放電容量との関係図である。
本発明に係る実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に説明する各構成(工程)において、所定の構成(工程)を省略することもできる。
(リチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法)
本実施形態の製造方法は、リチウムイオン二次電池正極活物質としてのマンガン酸リチウムを生成するものである。この製造方法は、溶液生成工程と加熱工程と含浸工程と焼成工程とを含む。第1番目の工程である溶液生成工程では、まず、酸化マンガンの原料である硝酸マンガン(Mn(NO3)3)1モルがビーカーなどに入れられ、水またはアルコールが添加され、撹拌されながら溶解される。硝酸マンガンを含む溶液(原料溶液)の濃度は、1リットル当たり0.1モル〜2モルの範囲に設定される。アルコールを使用する場合、アルコールの濃度は50%程度までが好適である。使用可能なアルコールは、エタノール以上の1級〜3級のアルコールであれば各種のアルコールを使用することができる。例えば、エタノールもしくはメタノール(1級)、イソプロピルアルコール(2級)または第3ブチルアルコール(3級)を使用することができる。硝酸マンガン以外に酢酸マンガン、硫酸マンガン、塩化マンガンを用いてもよい。または、炭酸マンガン、金属マンガン、マンガンアセチルアセトナートのいずれか1つを濃硝酸(全体の水溶液で10重量%)で溶解し、水で希釈したものを用いてもよい。
なお、上記した原料溶液を生成する方法以外の方法として、炭酸マンガン、金属マンガンに、硝酸、塩酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、硫酸のうち少なくとも1種類を5重量%〜10重量%を添加して、撹拌しながら溶解させてもよい。
第2番目の加熱工程は、噴霧熱分解法による工程であって、例えば図1に概略構成を示す噴霧熱分解装置100を使用して行われる。なお、酸化マンガン多孔体(前駆体)を生成する装置は、噴霧熱分解装置100に限定されるものではない。噴霧熱分解装置100を使用した場合、多孔質で球状の酸化マンガンの粒子(粉体)、すなわち酸化マンガン多孔体を生成することができる。酸化マンガン多孔体を用いて生成されたマンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池では、リチウムイオン二次電池正極活物質と有機電解液との接触面積を広くすることができるので、リチウムイオンの拡散速度を高めることができる。そのため、緻密なマンガン酸リチウムよりも出力密度が高くなる。それゆえ、充電速度を速くすることが可能となる。
噴霧熱分解装置100は、ミスト発生器110と石英管120と電気炉130,140とサイクロン150とコンプレッサー160とフローメータ170とを備える。ミスト発生器110には、上記の溶液生成工程で生成された原料溶液が投入される。ミスト発生器110は、超音波振動子112を備える。超音波振動子112が動作することで、ミスト発生器110に投入された原料溶液が振動し、これによって、無数のミスト(ミスト液滴)が発生する。これを、石英管120内に強制的に流通させる。
噴霧熱分解装置100において、ミスト発生器110の超音波振動子112の振動周波数は1.6MHz〜2.4MHzの範囲に設定される。ミスト発生器110におけるミストの発生は、超音波振動子112による構成の他、例えば、二流体ノズルを用いた構成とすることもできる。この場合、二流体ノズルのノズル径は、5μm〜100μmの範囲に設定される。
石英管120内のミストの流通には、キャリアガスとして例えば空気が用いられる。キャリアガスは、空気以外に、窒素ガス、アルゴンガス、アルゴン−水素混合ガス、窒素−水素混合ガスのいずれか1つとしてもよい。ミストを石英管120内に流通させるためのキャリアガスの流量は、毎分1リットル〜毎分15リットルの範囲に設定される。ただし、石英管120の長さに応じて適宜変更してもよく、このような範囲に限定されるものではない。
石英管120の外周には、石英管120内を通過するミストを加熱するための熱源としての電気炉130,140が設置されている。噴霧熱分解装置100において、石英管120を通過するミストの十分な乾燥と熱分解とを確保するため、石英管120の長さは、500mm〜2000mmの範囲に設定される。また、石英管120の内径は、30mm〜300mmの範囲に設定される。ただし、石英管120の長さおよび内径は、このような範囲に限定されるものではなく、種々の条件の下、適宜変更される。なお、噴霧熱分解装置100が備える石英管120は、例えば、アルミナ管、ムライト管、ステンレス管、ジルコニア管のいずれかとすることも可能である。アルミナ管などを備える噴霧熱分解装置とした場合においても、アルミナ管などの寸法は、石英管120と同様の範囲に設定するとよい。
電気炉140の温度は、電気炉130より高温に設定、換言すれば、電気炉130の温度は、電気炉140より低温に設定される。すなわち、石英管120内を流通するミストは、段階的に高温に加熱される。具体的に、電気炉130は、200℃〜400℃の温度に設定され、電気炉140は、500℃〜900℃の温度に設定される。電気炉130,140によって加熱された石英管120内を、原料溶液から発生させたミストが流通すると、ミストを構成するミスト液滴が乾燥および熱分解され、これによって、酸化マンガンの球状粒子(粉体)が生成される。この酸化マンガンの球状粒子は多孔質状であり、酸化マンガン多孔体を構成する。なお、噴霧熱分解装置100が備える電気炉130,140は、例えば、ガス燃焼炉、アークプラズマ炉、赤外線加熱炉、熱風式乾燥炉のいずれかとすることも可能である。ガス燃焼炉とする場合、熱源には、例えば、都市ガス、LPガスのいずれか1つを用いることができる。
電気炉130,140を通過して生成された酸化マンガン多孔体は、コンプレッサー160の駆動により、キャリアガスの流量をフローメータ170で計測しながら吸引速度を制御して、サイクロン150に捕集される。酸化マンガン多孔体を捕集する吸引量は、毎分15リットル〜毎分30リットルの範囲に設定される。捕集機としてサイクロン150を備える噴霧熱分解装置100を例としたが、サイクロン150以外の捕集機を備えた構成とすることもできる。例えば、ガラスフィルター、バグフィルター、電気集塵のいずれか1つの捕集方法による捕集機を備える噴霧熱分解装置としてもよい。
第3番目の含浸工程では、加熱工程で生成され、捕集された酸化マンガン多孔体に、ビーカー中で任意の量の水を添加し、硝酸リチウムおよび硝酸アルミニウムを含む同量の水を添加させ、静置またはスターラーを用いて数分から1時間まで撹拌しながら混合させる。これによって、酸化マンガン多孔体の表面に硝酸リチウムおよび硝酸アルミニウムを含む水溶液が含浸される。ここで、水の他、アルコールを使用することもできる。アルコールを使用する場合、エタノール以上の1級〜3級のアルコールであれば各種のアルコールを使用することができる。例えば、エタノールもしくはメタノール(1級)、イソプロピルアルコール(2級)または第3ブチルアルコール(3級)を使用することができる。
上記の混合において、酸化マンガン、硝酸リチウム、硝酸アルミニウムの混合割合は金属モル比で1.99:1:0.01〜1.90:1:0.1までとする。また、この混合において、硝酸リチウムの混合割合を0.8〜1.2、より好ましくは、1〜1.2まで増加させてもよい。
リチウムの原料として添加される硝酸リチウムは、これ以外のものであってもよく、リチウムの無機塩またはリチウムを含む有機金属化合物を添加することができる。また、アルミニウムの原料として添加される硝酸アルミニウムも、これ以外のものであってもよく、アルミニウムの無機塩またはアルミニウムを含む有機金属化合物を添加することができる。なお、リチウムまたはアルミニウムを含む有機金属化合物には、これらの有機酸が含まれる。
ここで、リチウムの無機塩としては、塩化リチウム、水酸化リチウム、硫酸リチウム、ヨウ化リチウム、臭化リチウムなどが挙げられる。リチウムを含む有機金属化合物としては、リチウムエトキシド、酢酸リチウム、ギ酸リチウム、クエン酸リチウム、酒石酸リチウム、シュウ酸リチウム、乳酸リチウム、コハク酸リチウムなどが挙げられる。また、アルミニウムの無機塩としては、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、臭化アルミニウムなどが挙げられる。アルミニウムを含む有機金属化合物としては、アルミニウムエトキシド、アルミニウムイソプロポキシド、アルミニウムセカンダリーブトキシド、アルミニウムノルマルブトキシド、アルミニウムジイソプロピレートモノセカンダリーブトキシド、アルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、アルミニウムアルキルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムオキサイドイソプロポキサイドトリマー、アルミニウムオキサイドオクチレートトリマー、アルミニウムオキサイドステアレートトリマー、酢酸アルミニウム、クエン酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウムなどが挙げられる。
第4番目の焼成工程では、含浸工程で生成された硝酸リチウムおよび硝酸アルミニウムを含む水溶液が含浸された酸化マンガン多孔体が、500℃〜900℃、より好ましくは700℃〜900℃の温度範囲で、かつ1時間〜24時間の範囲で焼成される。これによって、表面にアルミニウムを含むマンガン酸リチウムが生成される。焼成工程は、大気雰囲気中で行われる。なお、焼成工程は、大気雰囲気中の他に、不活性ガス、不活性ガスと水素との混合ガスなど雰囲気中で行ってもよい。また、焼成工程は、所定の加熱炉、電気炉、火炎炉、プラズマ炉、赤外線集中炉、熱風式乾燥炉などを用いて行われる。
(実験結果)
上述した本実施形態の製造方法によって生成された、酸化マンガン多孔体およびマンガン酸リチウムを対象として、所定の実験を行った。以下、この結果について説明する。
酸化マンガン多孔体のX線回折結果について、図2(a)を参照し、また、マンガン酸リチウムのX線回折結果について、図2(b)を参照して説明する。ここで、酸化マンガン多孔体は、電気炉140によって600℃で加熱されたものを対象とした。また、マンガン酸リチウムは、500℃,600℃,700℃,800℃,900℃の各温度で焼成されたものを対象とした。測定には、株式会社島津製作所製のX線回折装置(XRD−6100)を用いた。X線源にはCuKα線を用い、印加電圧および印加電流はそれぞれ40kVおよび30mAとして、2θが10°〜70°の範囲を0.02°のステップ幅で測定した。
図2(a)から明らかなとおり、本実施形態の加熱工程によって生成された多孔質の球状粒子は、酸化マンガンへ結晶化している。また、図2(b)から明らかなとおり、本実施形態の焼成工程によって生成された粒子は、焼成温度がいずれの場合であっても、マンガン酸リチウムへ結晶化している。
走査型電子顕微鏡による、マンガン酸リチウムの観察結果について、図3を参照して説明する。観察対象のマンガン酸リチウムは、600℃の温度で焼成されたものである。観察には株式会社日立製作所製の走査型電子顕微鏡(S−2300)を用いた。観察試料はイオンコーターで金コーティングした後、加速電圧25kVで測定した。図3によれば、生成されたマンガン酸リチウムは、球状粒子で、粒子内部は多孔体であることがわかる。
また、本実施形態の製造方法の溶液生成工程および加熱工程による手法で生成された酸化マンガン多孔体に、含浸工程でリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、焼成工程で600℃の温度で焼成して生成されたマンガン酸リチウムの粒子(粉体)を、リチウムイオン二次電池正極活物質として用いて、正極活物質と導電性バインダー(カーボン/ポリフッ化ビニリデン)とを、正極活物質:導電性バインダー(カーボン/ポリフッ化ビニリデン)=87:13、の比率で混合し、さらに、分散液としてN−メチルピロリドン(株式会社クレハ製)を加えてスラリー化したものを集電体金属箔上に塗布後、乾燥およびプレスし、所定のサイズに切り取って正極を形成した。そして、この正極と、負極としてリチウム(本庄ケミカル株式会社製)と、電解液に1M(モル)のLiPF6 EC/DMC(50/50vol%)溶液(富山薬品工業株式会社製)とを使用してリチウムイオン二次電池を作製した。このリチウムイオン二次電池を使用して充放電試験(宝泉バッテリーテスターBTS2004)を行なった。測定電圧は3.5V〜4.3Vの範囲とした。
上記した方法で作製した、すなわち酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、600℃で焼成して生成されたマンガン酸リチウム粉体をリチウムイオン二次電池正極活物質とするリチウムイオン二次電池の室温での充放電サイクル特性について、図4を参照して説明する。なお、正極を形成するマンガン酸リチウムには、アルミニウムが5mol%添加されている。図4に示した放電曲線の縦軸は、1グラム当たりの比放電容量であり、その単位はmAh/gである。横軸はサイクル数であり、その単位は回数nである。放電曲線は放電レートが1C(1時間充放電)のときに測定されている。測定サイクル数は950サイクルである。1Cで950サイクル充放電を行った結果、950サイクル後、94mAh/gであった。初回放電容量118mAh/gの80%を維持していた。
酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、600℃で焼成して生成されたマンガン酸リチウム粉体をリチウムイオン二次電池正極活物質とするリチウムイオン二次電池の60℃での充放電サイクル特性について、図5を参照して説明する。なお、正極を形成するマンガン酸リチウムには、アルミニウムが5mol%添加されている。図5に示した放電曲線の縦軸は、1グラム当たりの比放電容量であり、その単位はmAh/gである。横軸はサイクル数であり、その単位は回数nである。放電曲線は放電レートが1Cのときに測定されている。測定サイクル数は640サイクルである。1Cで640サイクル充放電を行った結果、640サイクル後、97mAh/gであった。初回放電容量121mAh/gの80%を維持していた。
酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、600℃で焼成して生成されたマンガン酸リチウム粉体をリチウムイオン二次電池正極活物質とするリチウムイオン二次電池の室温での充放電サイクル特性について、図6を参照して説明する。なお、正極を形成するマンガン酸リチウムには、アルミニウムが5mol%添加されている。図6に示した放電曲線の縦軸は、1グラム当たりの比放電容量であり、その単位はmAh/gである。横軸はサイクル数であり、その単位は回数nである。放電曲線は放電レートが10C(6分間充放電)のときに測定されている。測定サイクル数は440サイクルである。1Cで440サイクル充放電を行った結果、440サイクル後、86mAh/gであった。初回放電容量109mAh/gの86%を維持していた。
酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、600℃で焼成して生成されたマンガン酸リチウム粉体をリチウムイオン二次電池正極活物質とするリチウムイオン二次電池の60℃での充放電サイクル特性について、図7を参照して説明する。なお、正極を形成するマンガン酸リチウムには、アルミニウムが5mol%添加されている。図7に示した放電曲線の縦軸は、1グラム当たりの比放電容量であり、その単位はmAh/gである。横軸はサイクル数であり、その単位は回数nである。放電曲線は放電レートが5C(12分間充放電)のときに測定されている。測定サイクル数は100サイクルである。5Cで100サイクル充放電を行った結果、100サイクル後、97mAh/gであった。初回放電容量130mAh/gの74%を維持していた。
酸化マンガン多孔体にリチウムおよびアルミニウムを含む水溶液を含浸させた後、600℃で焼成して生成されたマンガン酸リチウム粉体をリチウムイオン二次電池正極活物質とするリチウムイオン二次電池のリチウムおよびマンガンのモル比と充放電容量との関係について、図8を参照して説明する。なお、正極を形成するマンガン酸リチウムには、アルミニウムが5mol%添加されている。充放電は放電レートが1Cで行われた。図8に示した充放電容量の単位はmAh/gである。リチウム/マンガンのモル比が大きくなるほど、充放電容量は大きくなる。
本発明に係る、アルミニウムを含むマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法によって生成された、表面にアルミニウムを含むマンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池は、従来のマンガン酸リチウムで形成された正極を備えるリチウムイオン二次電池に比べ、室温および高温での充放電サイクル特性が改善される。
このため、本発明は、リチウムイオン二次電池正極活物質の高温時のマンガンイオン溶出およびサイクル寿命改善ができ、しかも大量生産によりコストダウンが図れる非常に有益なものである。電気自動車・ハイブリッド車・燃料電池車用の駆動電源のみならず、動工具などの産業機器あるいは太陽光発電・風力発電などの自然エネルギーの負荷平準化用電源として利用することができる。
100 噴霧熱分解装置
110 ミスト発生器
112 超音波振動子
120 石英管
130,140 電気炉
150 サイクロン
160 コンプレッサー
170 フローメータ

Claims (6)

  1. アルミニウムを含むマンガン酸リチウムによるリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法であって、
    マンガン化合物を含む溶液を生成する溶液生成工程と、
    前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液を加熱し、熱分解して酸化マンガン多孔体を生成する加熱工程と、
    前記加熱工程で生成された前記酸化マンガン多孔体に、リチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させる含浸工程と、
    前記含浸工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体を焼成し、表面にアルミニウムを含むマンガン酸リチウムを生成する焼成工程とを含み、
    前記加熱工程は、
    前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液をミスト化する工程と、
    前記溶液生成工程で生成された前記マンガン化合物を含む溶液から発生させたミストを、200℃〜400℃に加熱される第1領域を流通させて加熱する工程と、
    前記第1領域にて加熱された前記ミストを、500℃〜900℃に加熱される前記第1領域に連続する第2領域を流通させて熱分解する工程とを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
  2. 前記焼成工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体の焼成は、500℃〜900℃の温度範囲で行われることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
  3. 前記焼成工程でリチウムおよびアルミニウムを含む溶液を含浸させた前記酸化マンガン多孔体の焼成は、1時間〜24時間の範囲で行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
  4. 前記含浸工程で前記酸化マンガン多孔体へのリチウムおよびアルミニウムを含む溶液の含浸は、リチウムが前記酸化マンガン多孔体に対してモル比で0.8〜1.2で混合され、かつアルミニウムが混合された溶液を生成して行われることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
  5. 前記含浸工程では、前記酸化マンガン多孔体に含浸される溶液に含ませるリチウムとして、リチウムの無機塩またはリチウムを含む有機金属化合物を用いることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
  6. 前記含浸工程では、前記酸化マンガン多孔体に含浸される溶液に含ませるアルミニウムとして、アルミニウムの無機塩またはアルミニウムを含む有機金属化合物を用いることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池正極活物質の製造方法。
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