JP5272510B2 - 車両用の保護材付きワイヤハーネスおよび車両用ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

車両用の保護材付きワイヤハーネスおよび車両用ワイヤハーネスの配索構造 Download PDF

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Description

本発明は車両用の保護材付きワイヤハーネスおよび車両用ワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、車両のロッカー部に配索されるワイヤハーネスを軽量かつコンパクトな構造で保護するものである。
車両のフロアパネル両側のロッカー部の上部にはスカッフプレートが被せられ、前記ロッカー部とスカッフプレートとの間の空間にワイヤハーネスが配索されている。
従来、ロッカー部に配索されるワイヤハーネスには様々な保護材を取り付けており、保護材をワイヤハーネスに取り付けることで、周辺部材との干渉を防止し、磨耗や断線等からワイヤハーネスを保護している。
例えば、図12(A)に示すように、ロッカー部3とスカッフプレート4との間に配索するワイヤハーネスW/Hの保護材として、山部と谷部を交互に長さ方向に連続して設けたコルゲートチューブ1[図12(B)]を用いているものがある。
また、図13のように、ロッカー部3とスカッフプレート4との間に配索するワイヤハーネスW/Hの保護材として、断面逆凹形状のプロテクタ本体2aと、別部材の底壁部2bとからなるプロテクタ2を用いているものもある[特開2007−99007号公報(特許文献1)参照]。
一方、燃料を節約しCOの排出量を削減するために、燃費の向上が求められている。燃費を向上させるためには車両の軽量化が必要不可欠であり、その点から、前記ロッカー部3に配索されるワイヤハーネスW/Hについても一層の軽量化が求められている。
また、乗員の昇降性を向上させ、ドアポケットの収納スペースを大きく確保するために、ロッカー部3の高さを低めに抑えたいという車体側のニーズにも応える必要がある。
しかし、前記コルゲートチューブ1をワイヤハーネスW/Hの保護材とした場合、ワイヤハーネスW/Hの全周を外装するコルゲートチューブ1によって重量は増大し、また、外面に凹凸を有するコルゲートチューブ1の外径が内部に挿通するワイヤハーネスW/Hの外径に比べて大きくなるため、ロッカー部3の高さも低く抑えることができないという問題がある。
また、前記プロテクタ2をワイヤハーネスW/Hの外装材とした場合、プロテクタ本体と底壁部とからなるプロテクタによって重量増加が大きくなるうえ、プロテクタは構造が複雑で、車種によって異なる形状に成形しなければならない部分もあるため、コストが増大するという問題もある。
特開2007−99007号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車両のロッカー部とその上部を覆うスカッフプレートとの間の空間に配索されるワイヤハーネスを軽量かつ低コストでコンパクトな構造で保護することができ、ロッカー部の高さを低減させた車両にも容易に配索可能とすることを課題としている。
前記課題を解決するため、第一の発明は、車両のフロアパネルの幅方向両側のロッカー部に配索され、スカッフプレートで上部が覆われるワイヤハーネスに予め保護材を取り付けており、
前記保護材は、断面円弧板形状で且つ長さ方向に連続して押出成形された樹脂成形品からなり、該保護材上に前記ワイヤハーネスを搭載して、該保護材の幅方向中央の下頂点部の内面を前記ワイヤハーネスの下頂点と当接させ、該下頂点部から前記ワイヤハーネスの外周面に沿うと共に先端側が開き方向に傾斜する左右両側部を有し、該左右両側部の外面に係止リブ突設しており、該保護材とワイヤハーネステープ巻き又は締結バンドで結束しており、前記保護材を下側として前記ロッカー部に配索するものとしていることを特徴とする車両用の保護材付きワイヤハーネスを提供している。
前記のように、第一の発明では、断面円弧板形状の保護材にワイヤハーネスを搭載してテープ巻き又は締結バンドで結束し、保護材を下側としてロッカー部に配索する構造としている。ロッカー部の底壁は溶接などによってバリやエッジが形成されやすく、ワイヤハーネスとの干渉を特に防止しなければならない部分である。したがって、前記のように、ワイヤハーネスに結束した保護材がワイヤハーネスの下側に位置するようにロッカー部に配索することで、ワイヤハーネスとロッカー部底壁との干渉を確実に防止することができる。
また、前記のように、保護材はワイヤハーネスの全周をカバーしない断面円弧板形状とし、ロッカー部の上部に被せるスカッフプレートの上壁および側壁に、ワイヤハーネスの上部および側部を保護する機能を兼備させているため、ロッカー部に配索するワイヤハーネスを軽量化し、ワイヤハーネスの保護構造を簡素化することができる。よって、底壁側にのみ設けた保護材によって保護材付きワイヤハーネスの高さを低減できるため、従来より高さを抑えたロッカー部を有する車両にも、容易に配索することが可能となる。
また、保護材上にワイヤハーネスを搭載してテープ巻きあるいは締結バンドで結束するだけで保護材の取り付けが完了するため、従来のようなチューブ等への挿通作業もなく作業性を向上させることもできる。
前記ワイヤハーネスを構成する電線群は粘着テープを巻き付けて結束していると共に、該ワイヤハーネスに長さ方向に間隔をあけて前記保護材を別の粘着テープまたは結束バンドを巻き付けて取り付け、
あるいは、前記ワイヤハーネスを構成する電線群と共に前記保護材を粘着テープを巻き付けて取り付けていることが好ましい。
前記のように、保護材取り付け前に予めワイヤハーネスを構成する電線群に粘着テープを巻き付けて結束しておくことで、保護材取付けのための粘着テープまたは結束バンドの巻き付けが容易になり、コンパクトで剛性の高い保護材付きワイヤハーネスを得ることが可能となる。しかし、この構成に限定されるものではなく、前記のようにワイヤハーネスを構成する電線群と共に前記保護材を粘着テープを巻き付けて取り付けてもよい。
前記のように、保護材は押出成形材からなり、該保護材の幅方向中央の下頂点部の内面を前記ワイヤハーネスの下頂点と当接させ、該下頂点部から前記ワイヤハーネスの外周面に沿うと共に先端側が開き方向に傾斜する左右両側部を有し、該左右両側部の外面に係止リブ突設している。
前記のように、断面円弧板形状で長さ方向に連続した前記保護材は押出成形品からなるため、製造が容易でコストを削減することができる。
また、前記のように、保護材の幅方向中央の下頂点部の内面をワイヤハーネスの下頂点部と当接させるようにワイヤハーネスを保護材上に搭載することにより、前記保護材の左右両側部がワイヤハーネスとの当接点を中心として左右対称に傾斜する形となるため、ワイヤハーネスを最も安定した状態で保持することができる。
また、ワイヤハーネスを従来のようなコルゲートチューブで外装して配索した場合には、チューブがねじれやすく、内部のワイヤハーネスの電線もねじれによって損傷する場合があったが、前記のように、保護材の左右両側部の外面に係止リブを突設し、該係止リブをロッカー部側の被係止部に係止することで、前記保護材付きワイヤハーネスがロッカー部に位置決めされ、ワイヤハーネスのねじれを防止することができる。
例えば、ワイヤハーネスの下側に取り付けた前記保護材を垂直下向きに挿入していくことにより、保護材の左右両側部は内側に撓みながら外面側の係止リブがロッカー部側の被係止突起を乗り越え、弾性復帰によって前記係止リブの上面側が被係止突起の下面側に係止することで、前記保護材付きワイヤハーネスのロッカー部への位置決めが可能となる。
また、ワイヤハーネスの下側に取り付けた保護材が前記のように垂直方向でなく斜め方向に挿入され、保護材の左右両側部のうち一方が前記係止リブでなく先端部で被係止突起と係合したとしても、他方の係止リブは被係止突起にしっかり係止されるため、前記保護材付きワイヤハーネスはロッカー部に位置決めされる。よって、この場合にも前記ワイヤハーネスのねじれを防止することができる。
第二の発明は、前記第一の発明の保護材付きワイヤハーネスを、車両のロッカー部に配索しているワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ロッカー部の底壁にクランプを固定し、該クランプの底面部をロッカー部の底壁上面に配置し、該クランプの底面部の上面に前記ワイヤハーネスの保護材を載置すると共に、前記保護材の左右両端または前記左右両側の係止リブを前記クランプの底面部から突設した左右両側部の係止部で係止し、かつ、
前記クランプの底面部から突設した係止部でスカッフプレートを係止保持し、該スカッフプレートで前記ワイヤハーネスの上部を覆っていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
ロッカー部の底壁に固定するクランプに、前記のように、ワイヤハーネスの保護材の左右両端または左右両側の係止リブを係止し、かつスカッフプレートを係止する係止部を設けているため、ロッカー部底壁側への保護材付きワイヤハーネスの位置決めと、ロッカー部上部へのスカッフプレートの位置決めが前記クランプによって可能となる。
前記クランプの底面部から突設した左右両側部の係止部には、例えば、スカッフプレートの上壁内面より下向きに突出させた左右係止片の係止爪を係止させる被係止爪を設けておくと共に、前記保護材をクランプの底面部の上面に載置した際に、該保護材の左右両端または左右両側の係止リブを係止させる被係止突起を設けておくことが好ましい。
前記クランプは前記ワイヤハーネスの長さ方向に間隔をあけて取り付けていることが好ましい。
クランプ間の距離は特に限定されないが、ワイヤハーネスならびにスカッフプレートの安定保持性の観点から、200〜400mm程度とすることが好ましい。
前述したように、第一の発明によれば、断面円弧板形状の保護材にワイヤハーネスを搭載してテープ巻き又は締結バンドで結束し、保護材を下側としてロッカー部に配索する構造としているため、バリやエッジなどが形成されやすくワイヤハーネスとの干渉を最も防止しなければならないロッカー部の底壁と、ワイヤハーネスとの干渉を確実に防止することができる。
また、保護材はワイヤハーネスの全周をカバーしない断面円弧板形状として、ロッカー部の上部に被せるスカッフプレートの上壁および側壁に、ワイヤハーネスの上部および側部を保護する機能を兼備させているため、ロッカー部に配索するワイヤハーネスを軽量化し、ワイヤハーネスの保護構造を簡素化することができる。よって、底壁側にのみ設けた保護材によって保護材付きワイヤハーネスの高さを低減できるため、高さを抑えたロッカー部を有する車両にも配索することが可能となる。
さらに、前記のように、断面円弧板形状の保護材は押出成形品からなるため、製造が容易でコストを削減することができる。
また、保護材の幅方向中央の下頂点部の内面をワイヤハーネスの下頂点部と当接させるようにワイヤハーネスを保護材上に搭載することにより、前記保護材の左右両側部がワイヤハーネスとの当接点を中心として左右対称に傾斜する形となって、ワイヤハーネスを最も安定した状態で保持することができる。
さらに、保護材の左右両側部の外面に係止リブを突設し、係止リブを車体側の被係止部に固定することで、保護材付きワイヤハーネスのねじれを防止することができる。
前記のように、第二の発明によれば、ロッカー部の底壁に固定するクランプに、前記のように、ワイヤハーネスの保護材の左右両端または左右両側の係止リブを係止し、かつスカッフプレートを係止する係止部を設けているため、ロッカー部底壁側への保護材付きワイヤハーネスの位置決めと、ロッカー部上部へのスカッフプレートの位置決めが前記クランプによって可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7は本発明の第1実施形態を示し、自動車のフロアパネルの幅方向両側のロッカー部21に、保護材10を取り付けたワイヤハーネスW/Hを配索し、その上部にスカッフプレート22を被せて固定している。
保護材10を取り付けるワイヤハーネスW/Hは、該ワイヤハーネスW/Hを構成する電線(w)群を、長さ方向に沿って粘着テープT1でテープ巻きすることにより断面円形状に結束している。
また、ワイヤハーネスW/Hに取り付ける保護材10は、図1(A)、(B)に示すように、断面円弧板形状で長さ方向に連続した樹脂成形品(本実施形態では、ポリプロピレン樹脂製)からなり、押出成形により成形している。保護材10は、幅方向中央の下頂点部10aから先端側が開き方向に傾斜する左右両側部10bを設けており、左右両側部10bの先端10b−1近傍の外面には係止リブ10cを突設している。
図2(A)、(B)に示すように、粘着テープT1で結束したワイヤハーネスW/Hを保護材10上に搭載し、保護材10とワイヤハーネスW/Hとを長さ方向に間隔をあけて粘着テープT2でテープ巻きすることにより保護材10付きワイヤハーネスW/Hを形成している。本実施形態においては、150〜300mm程度の間隔をあけて粘着テープT2を巻き付けている。なお、保護材10上に搭載するワイヤハーネスW/Hは、ワイヤハーネスW/Hの下頂点W/H−aを、保護材10の幅方向中央の下頂点部10aの内面に当接させるようにし、下頂点部10aから左右両側部10bをワイヤハーネスW/Hの外周面に沿わせている。
ロッカー部21の上部を覆うスカッフプレート22は、上壁22aおよび側壁22bから構成している。各側壁22bの内側には、スカッフプレート22をクランプ11に係止するための左右係止片22cをスカッフプレート22の上壁22aの下面側より突出させ、各係止片22cには内向きに係止爪22c−1を突設している。
ロッカー部21の底壁21aに固定するクランプ11は樹脂成形品からなり、本実施形態においてはポリプロピレンまたはナイロン樹脂から形成している。
図3に示すように、クランプ11の底面部には車両取付部11aを設けており、該車両取付部11aは、係止羽根11a−3を両側に突出させた軸部11a−2を皿部11a−1の下面から突出させた構造としている。
また、クランプ11の底面部の幅方向の両側から係止部11bを突設している。係止部11bの上部には、前記スカッフプレート22の左右係止片22cから突出させた係止爪22c−1を係止させるための被係止爪11b−1をそれぞれ外向きに設けている。また、係止部11bの下部には、ワイヤハーネスW/Hに取り付けた保護材10の係止リブ10cを係止させるための被係止突起11b−2をそれぞれ内向きに設けている。さらに、一方の係止部11bの被係止爪11b−1の側方側には、ロッカー部21の側壁21bに引っ掛けて係止する引掛部11b−3を設けている。
以下、保護材10付きワイヤハーネスW/Hのロッカー部21への配索について説明する。
まず、図4(A)、(B)に示すように、ロッカー部21の底壁21aにクランプ11を固定し、クランプ11の底面部をロッカー部21の底壁21a上面に配置する。即ち、クランプ11の引掛部11b−3をロッカー部21の側壁21bに引っ掛けると共に、ロッカー部21の底壁21aに設けた貫通孔21a−1に車両取付部11aの軸部11a−2を貫通させ弾性復帰した係止羽根11a−3を貫通孔21a−1の端縁に係止させることにより、クランプ11をロッカー部21の底壁21aに固定している。クランプ11は、長さ方向に200〜400mm間隔で固定している。
次に、保護材10付きワイヤハーネスW/Hを、保護材10を下側としてクランプ11の底面部の上面に載置する[図5(A)、(B)、(C)]。この際、保護材10を垂直下向きに挿入していき、保護材10の左右両側部10bは内側に撓みながら外面側の係止リブ10cがクランプ11の被係止突起11b−2を乗り越え、弾性復帰によって係止リブ10cの上面側が被係止突起11b−2の下面側にそれぞれ係止することで、保護材10付きワイヤハーネスW/Hをクランプ11の底面部の上面に固定することができる。
続いて、前記固定したワイヤハーネスW/Hの上部を覆うと共にフロアカーペット23の端縁を挟み込むようにスカッフプレート22を配置し、スカッフプレート22の係止爪22c−1をクランプ11の被係止爪11b−1にそれぞれ係止させることにより、保護材10付きワイヤハーネスW/Hのロッカー部21への配索作業が完了する[図6(A)、(B)、(C)]。
前記のように、断面円弧板形状の保護材10にワイヤハーネスW/Hを搭載してテープ巻き(T2)で結束し、保護材10を下側としてロッカー部21に配索する構造としているため、バリやエッジなどが形成されやすくワイヤハーネスW/Hとの干渉を最も防止しなければならないロッカー部21の底壁21aと、ワイヤハーネスW/Hとの干渉を確実に防止することができる。
また、保護材10はワイヤハーネスW/Hの全周をカバーしない断面円弧板形状とし、ロッカー部21の上部に被せるスカッフプレート22の上壁22aおよび側壁22bに、ワイヤハーネスW/Hの上部および側部を保護する機能を兼備させているため、ロッカー部21に配索するワイヤハーネスW/Hを軽量化し、ワイヤハーネスW/Hの保護構造を簡素化することができる。よって、底壁21a側にのみ設けた保護材10によって保護材10付きワイヤハーネスW/Hの高さを低減できるため、高さを抑えたロッカー部21を有する車両にも配索することが可能となる。
さらに、前記のように、断面円弧板形状の保護材10は押出成形品からなるため、製造が容易でコストを削減することができる。
また、保護材10の幅方向中央の下頂点部10aの内面をワイヤハーネスW/Hの下頂点部W/H−aと当接させるようにワイヤハーネスW/Hを保護材10上に搭載することにより、保護材10の左右両側部10bがワイヤハーネスW/Hの当接点を中心として左右対称に傾斜する形となるため、ワイヤハーネスW/Hを最も安定した状態で保持することができる。
さらに、保護材10の左右両側部10bの外面に係止リブ10cを突設し、係止リブ10の上面側をクランプ11の被係止突起11b−2の下面側にそれぞれ係止することで、保護材10付きワイヤハーネスW/Hのねじれを防止することができる。
また、ワイヤハーネスW/Hの下側に取り付けた保護材10が垂直方向でなく図7のように斜め方向に挿入され、保護材10の左右両側部10bのうち一方が係止リブ10cではなく先端10b−1が被係止突起11b−2に係止された場合でも、他方の係止リブ10cは被係止突起11b−2に係止されるため、保護材10付きワイヤハーネスW/Hはロッカー部21側にしっかりと位置決めされ、ワイヤハーネスW/Hのねじれが防止される。
さらに、前記のように、ロッカー部21の底壁21aに固定するクランプ11に、ワイヤハーネスW/Hの保護材10の左右両側の係止リブ10cを係止し、かつスカッフプレート22を係止する係止部11bを設けているため、ロッカー部21の底壁側への保護材10付きワイヤハーネスW/Hの位置決めと、ロッカー部21の上部へのスカッフプレート22の位置決めがクランプ11によって可能となる。
図8は第2実施形態を示している。
第2実施形態では、ワイヤハーネスW/Hと保護材10とを結束するために図8のような締結バンドBを用いた点以外は第1実施形態と同様としている。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られ、ロッカー部21とその上部を覆うスカッフプレート22との間の空間に配索されるワイヤハーネスW/Hを軽量かつ低コストでコンパクトな構造で保護することができ、ロッカー部21の高さを低減させた車両にも容易に配索することが可能である。
図9および図10は第3実施形態を示している。
第3実施形態では、図9に示すように、保護材10の左右両側部10bの外面に係止リブ10cを設けなかった点以外は第1実施形態と同様としている。
図10に示すように、保護材10の左右両側部10bの先端10b−1がクランプ11の被係止突起11b−2に係止されるため、第3実施形態においても保護材10付きワイヤハーネスW/Hはロッカー部21側に位置決めされ、ワイヤハーネスW/Hのねじれが防止される。その他の点においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、ワイヤハーネスを構成する電線(w)群を断面楕円形状に結束し、楕円の長辺側を横方向としてワイヤハーネスW/Hを保護材10に搭載してもよい。これにより、ロッカー部21の高さをさらに低減させた車両にも配索することが可能となる。
第1実施形態で用いられる保護材を示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 保護材付きワイヤハーネスを示し、(A)は概略斜視図、(B)は要部拡大図である。 クランプの概略斜視図である。 クランプをロッカー部の底壁に固定した状態を示し、(A)は概略斜視図、(B)は概略断面図である。 クランプの底面部に保護材付きワイヤハーネスを載置した状態を示し、(A)は概略斜視図、(B)は要部拡大図、(C)は概略断面図である。 ワイヤハーネスの上部にスカッフプレートを配置した状態を示し、(A)は概略斜視図、(B)は要部拡大図、(C)は概略断面図である。 保護材付きワイヤハーネスがクランプの底面部に対して斜め挿入された状態を示す概略断面図である。 第2実施形態における保護材付きワイヤハーネスを示し、(A)は概略斜視図、(B)は要部拡大図である。 第3実施形態で用いられる保護材の概略断面図である。 クランプの底面部に保護材付きワイヤハーネスを載置した状態を示す概略断面図である。 ワイヤハーネスを断面楕円形状として保護材を取り付け、クランプの底面部に該保護材付きワイヤハーネスを載置した状態を示す概略斜視図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 保護材
10a 下頂点部
10b 左右両側部
10b−1 先端
10c 係止リブ
11 クランプ
11a 車両取付部
11a−1 皿部
11a−2 軸部
11a−3 係止羽根
11b 係止部
11b−1 被係止爪
11b−2 被係止突起
11b−3 引掛部
21 ロッカー部
21a 底壁
21a−1 貫通孔
21b 側壁
22 スカッフプレート
22a 上壁
22b 側壁
22c 左右係止片
22c−1 係止爪
23 フロアカーペット
T1、T2 粘着テープ
B 締結バンド

Claims (4)

  1. 車両のフロアパネルの幅方向両側のロッカー部に配索され、スカッフプレートで上部が覆われるワイヤハーネスに予め保護材を取り付けており、
    前記保護材は、断面円弧板形状で且つ長さ方向に連続して押出成形された樹脂成形品からなり、該保護材上に前記ワイヤハーネスを搭載して、該保護材の幅方向中央の下頂点部の内面を前記ワイヤハーネスの下頂点と当接させ、該下頂点部から前記ワイヤハーネスの外周面に沿うと共に先端側が開き方向に傾斜する左右両側部を有し、該左右両側部の外面に係止リブ突設しており、該保護材とワイヤハーネステープ巻き又は締結バンドで結束しており、前記保護材を下側として前記ロッカー部に配索するものとしていることを特徴とする車両用の保護材付きワイヤハーネス。
  2. 前記ワイヤハーネスを構成する電線群は粘着テープを巻き付けて結束していると共に、該ワイヤハーネスに長さ方向に間隔をあけて前記保護材を別の粘着テープまたは結束バンドを巻き付けて取り付け、
    あるいは、前記ワイヤハーネスを構成する電線群と共に前記保護材を粘着テープを巻き付けて取り付けている請求項1に記載の車両用の保護材付きワイヤハーネス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保護材付きワイヤハーネスを、車両のロッカー部に配索しているワイヤハーネスの配索構造であって、
    前記ロッカー部の底壁にクランプを固定し、該クランプの底面部をロッカー部の底壁上面に配置し、該クランプの底面部の上面に前記ワイヤハーネスの保護材を載置すると共に、前記保護材の左右両端または前記左右両側の係止リブを前記クランプの底面部から突設した左右両側部の係止部で係止し、かつ、
    前記クランプの底面部から突設した係止部でスカッフプレートを係止保持し、該スカッフプレートで前記ワイヤハーネスの上部を覆っていることを特徴とする車両用ワイヤハーネスの配索構造
  4. 前記クランプは前記ワイヤハーネスの長さ方向に間隔をあけて取り付けている請求項3に記載の車両用ワイヤハーネスの配索構造。
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