JP5272383B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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本発明は、マスターECUとスレーブECUとからなる車両制御装置に関する。
従来、車載ユニットに異常が生じた場合でも、車両の走行に影響を与えることなく動作する装置が公知である。例えば、特許文献1では、2つのCPUが定期的に確認信号を送信するとともに、送信した確認信号を受信できない場合、ゲートウェイユニットに異常が発生したと判断する。そして、スイッチによってゲートウェイユニットを介さずに通信を行えるようにするとともに、ゲートウェイユニットの異常を他のユニットに通知する。
特開2005−86693号公報
特許文献1の装置では、車載ユニット(ECU)に不具合が生じても車両の走行に関して通常時と変わらない制御が持続されるため、車両のユーザは、ECUが故障した後もある程度の期間、ECUが故障したままで車両を利用し続ける可能性が高い。
また、ECUの制御内容によっては、特許文献1のように特別な制御を行わなくても、そのECUの故障が即座に走行に支障を来たさない場合もある。たとえば、エアコンECUが故障した場合、エアコンを使用する必要がない状況であれば走行に支障を来たさない。しかし、悪天候時などにおいて、ガラスの曇り止めを行なう必要が生じた場合においてエアコンECUが作動しないと、走行に支障を来たすことになる。
このように、ECUが故障した状態では、仮に、即座に走行に支障を来たさないとしても、そのまま車両を利用し続けることは、車両安全面から見て好ましくない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、車載ECUに異常が発生した場合の安全性を向上させることが可能な車両制御装置の提供を目的とする。
記目的を達成するための請求項に記載の発明は、自己診断機能を有する複数のスレーブECUと、それら複数のスレーブECUの動作を監視・制御するとともに、自己診断機能を有するマスターECUとからなり、車両に搭載されて動作する車両制御装置であって、前記マスターECU及び前記複数のスレーブECUの異常をユーザに報知するための報知装置を備え、前記複数のスレーブECUは、自己診断動作を行った結果を自己診断情報として前記マスターECUへと送信するようになっており、前記マスターECUは、前記複数のスレーブECUから送信される自己診断情報、及び、自身の自己診断の結果から、自身及び複数のスレーブECUのうちの少なくとも一つに異常が発生したと判断できる場合、異常が発生したことを前記報知装置から報知し、
前記マスターECU及び前記複数のスレーブECUは、前記自己診断において、異常の有無に加えて、異常がある場合にはその異常が車両走行に与える重要度も判定するようになっており、前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断して、異常が発生したことを前記報知装置から報知する場合、その異常の重要度を「高」、「中」、「低」に分類し、重要度が「高」であれば音声出力とメッセージ表示による報知を一定周期で行い、重要度が「中」であれば音声出力とメッセージ表示による報知をエンジン始動時毎に行い、重要度が「低」であればメッセージ表示による報知を異常検出時のみ行なうことを特徴とする。
これにより、ユーザは、ECUに異常が発生したことを知ることができるのに加えて、異常が車両走行に与える重要度も認識することができる。
また、請求項に記載のように、車外の情報センターと通信を行う通信手段を設け、前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断した場合、どのECUに異常が発生したかを示す異常情報を前記通信手段から前記情報センターへと送信することが望ましい。
これにより、修理工場等において、ユーザが修理を依頼するために修理工場等に車両を持ち込む前に修理の準備をしておくことが可能になり、その結果、修理のためにユーザが車両を利用できない期間を短くすることができる。
また、請求項に記載のように、前記マスターECUは、自身の起動時に自己診断を行なうとともに、起動中においては、所定周期で自己診断を行うとともに、その自己診断に同期して、診断指示コマンドを前記複数のスレーブECUに送信し、前記複数のスレーブECUは、自身の起動時に自己診断を行なうとともに、前記診断指示コマンドを受信したときに自己診断を行うことが望ましい。これにより、マスターECUやスレーブECUに異常が発生した場合に、迅速に、異常をユーザに対して報知することができる。また、請求項に記載のように、前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断した場合、異常の重要度が「高」、「中」、「低」のいずれであっても、インジケータによりその異常を報知することが望ましい。
図1は、本発明の一実施形態における車両制御装置の全体構成を示すブロック図である。本車両制御装置は、マスターECU1とn個のスレーブECU2(スレーブECU2a〜2n)から構成される。
はじめに、スレーブECU2a〜2nについて説明する。スレーブECU2a〜2nは、その各々が車両の各種制御(例えばエンジン制御やエアコン制御)を行うECUであり、車内LAN3を介してマスターECU1と接続される。また、スレーブECU2a〜2nは、前述した車両の各種制御を行うとともに、自身に異常(故障)が発生しているか否かを自己診断する機能を有する。
上記自己診断動作は、電源投入時やマスターECU1から車内LAN3を介して動作状況監視コマンドを受信すると実行されるものである。なお、動作状況監視コマンドは、請求項の診断指示コマンドに相当するものである。
また、自己診断動作においては、ECUの機能ブロック毎に診断が行えるようになっている。具体的には、各機能ブロックに対して所定の動作を実行させ、そのときの動作結果に基づいて、各機能が正常であるか異常であるかを診断する。さらに、各スレーブECU2は、各機能ブロックと異常の重要度との間の対応関係を予め記憶しており、いずれかの機能ブロックが異常であると判断した場合には、対応関係を用いて異常の重要度を決定する。この異常の重要度は、車両の安全走行の観点から予め決定されており、たとえば、重要度「高」、重要度「中」、重要度「低」の3つに分類されている。なお、複数の機能ブロックが異常であると診断され、且つ、それら複数の機能ブロックの異常の重要度が異なる場合には、最も重要度が高いものをそのECU2の異常の重要度とする。
その後、各スレーブECU2は、自己診断の結果を自己診断情報として車内LAN3を介してマスターECU1へと送信するとともに、自己診断情報を、各スレーブECU2が有する内部メモリに書き込む。
図2は、スレーブECU2の内部メモリ及びマスターECU1の内部メモリの構成を示す図である。この図2に示すように、スレーブECU2は、エリア1、2の2つのメモリエリアを自己診断情報の格納のために有している。エリア1には最新の自己診断情報が格納され、エリア2には、一つ前の自己診断情報が格納される。
各自己診断情報は、図2に示すように、ヘッダ部、ECUID部、正常/異常フラグ部、フッタ部の4つに分けられている。ヘッダ部には、書き込み有効フラグと自己診断動作を行った年月日及び時刻が記憶されており、書き込み有効フラグは、1または0の値をとり、1にセットされている場合に書き込み可能であり、0にセットされている場合には書き込みが無効である。ECUID部には、各スレーブECU2に固有のIDが記憶される。正常/異常フラグ部には、自己診断動作を行った結果が2ビットのフラグとして記憶される。具体的には、自己診断動作の結果が正常である場合はフラグ11が記憶され、重要度が「高」の異常が検出された場合はフラグ10が記憶される。また、重要度が「中」の異常が検出された場合はフラグ01が記憶され、重要度が「低」の異常が検出された場合はフラグ00が記憶される。フッタ部には、自己診断動作の成功・失敗についての情報が記憶される。
次に、マスターECU1について詳細に説明する。マスターECU1は、たとえば、ナビゲーション装置のECUである。このマスターECU1は、図3に示すような構成となっている。
図3に示すメモリ11は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリであり、後述するマイコン15が行なう自己診断動作の結果を示す自己診断情報を記憶するとともに、スレーブECU2a〜2nから車内LAN3を介して受信したスレーブECU2a〜2nの各々の自己診断情報を記憶する。前述の図2に示すように、このメモリ11は、自己診断情報を格納するために1〜4のメモリエリアを有している。エリア1、2には、スレーブECU2と同様に、最新の自己診断情報、一つ前の自己診断情報がそれぞれ格納される。メモリエリア3には、スレーブECU2a〜2nの最新の自己診断情報が格納され、メモリエリア4には、スレーブECU2a〜2nの一つ前の自己診断情報が格納される。
さらに、メモリ11には、上述の自己診断情報の他に、異常時のHMI処理テーブルが記憶されている。このHMI処理テーブルは、どのような報知をユーザに対して行なうかを異常の重要度毎に定めたテーブルである。
図4は、このHMI処理テーブルの一例を示す図である。図4に示すテーブルでは、重要度が「高」及び「中」の場合、音声(異常通知音声の出力)、異常通知メッセージの表示、モニタ13の周囲に設けられたインジケータ17の点滅(または点灯)の3態様によって異常を報知する。なお、インジケータ17は、ECU1、2に対応して複数設けられており、点滅または点灯することによって予め定められたECU1、2の異常を報知するものである。
一方、重要度が「低」の場合、報知態様はメッセージ表示とインジケータの点滅または点灯のみであり、音声による報知はない。また、報知時期(報知頻度)は、重要度が「高」の場合、音声出力とメッセージ表示は一定周期で行ない、インジケータは常時点滅または点灯させる。重要度が「中」の場合、音声出力とメッセージ表示はエンジン始動時毎に行い、インジケータは常時点滅または点灯させる。重要度が「低」の場合、メッセージ表示は異常検出時のみ行い、インジケータは常時点滅または点灯させる。
図3に戻って、アナログ・ディジタル演算部14は、例えばDSPであり、メモリ11に記憶されたディジタルの音声データや画像データをアナログの音声信号や画像信号へと変換する。
マイコン15は、マスターECU1自身とスレーブECU2a〜2nの動作状況を監視しており、マスターECU1またはスレーブECU2a〜2nのいずれかに異常が発生した場合、これをユーザに通知する。
具体的には、マイコン15は、車両の起動時に自己診断動作を行なうとともに、その起動時に、全スレーブECU2に動作状況監視コマンドを送信する。また、その起動時から所定周期毎にも、自己診断動作と動作状況監視コマンドの送信を行なう。マイコン15が行なう自己診断動作は、スレーブECU2が行なうものと同様であり、機能ブロック毎に異常診断を行い、且つ、異常の重要度も判定する。
前述のように、スレーブECU2は、マスターECU1から送信される動作状況監視コマンドを受信すると、自己診断動作を行い、自己診断の結果を示す自己診断情報をマスターECU1へ送信する。マイコン15は、自己診断情報と、車内LAN3を介して各スレーブECU2から送信されてくる自己診断情報とをメモリ11に記憶する。
次に、マイコン15は、メモリ11のメモリエリア1及びメモリエリア3に記憶されている自己診断情報から、マスターECU1及びスレーブECU2a〜2nの正常/異常フラグ部のフラグを調べる。このフラグが11でないECUを発見した場合、すなわち、異常があるとの自己診断を行なったECUが存在する場合には、図4のHMIテーブルを参照して、フラグが示す異常の重要度に応じた報知処理を実行して、ユーザに当該ECUに異常が発生したことを通知する。
たとえば、フラグが10である場合、すなわち、重要度が「高」である場合、メモリ11から重要度「高」に対応する異常通知音声の音声データを読み出し、HMI部16にてその音声データをアナログ音声信号に変換した後、スピーカ12から異常通知音声を出力させる。また、メモリ11から重要度「高」に対応する異常通知メッセージのデータを読み出し、HMI部16を介してモニタ13に異常通知メッセージを表示させる。これら、音声出力及びメッセージ表示は、異常となったECUが交換されるまで、車両起動中において一定周期で行う。また、インジケータ17を常時点滅または点灯させる。
さらに、マイコン15は、異常が発生したECUに関する情報を異常情報として、車外の情報センターへと通信部18を介して送信する。この異常情報は、どのECU1、2に異常が発生したか、及び、異常が発生した機能ブロックを特定する情報を含んだものである。また、車両位置情報あるいは、車両が利用する可能性のある修理工場を特定する情報が異常情報に含まれていてもよい。車両位置情報や車両が利用する可能性のある修理工場を特定する情報が含まれている場合、それらの情報に基づいて定まる修理工場に異常情報が送信され、異常情報を受信した修理工場では、予め交換用のECUを用意しておくことができる。また、異常情報に、車両位置情報や修理工場を特定する情報が含まれていない場合、情報センターは異常情報をECUの生産メーカに送信する。異常情報を受信したECUの生産メーカでは、すぐにECUが出荷できるように準備をすることになる。
また、マイコン15は、異常情報を送信する際には、送信履歴をメモリ11に記憶する処理も行なう。さらに、モニタ13に、異常発生確認メッセージも表示させる。この異常発生確認メッセージは、ECU1、2の異常をユーザが認識したことを確認するためのメッセージであり、ユーザが所定の確認ボタンを押すまで異常発生確認メッセージを表示させる。そして、確認ボタンが押された場合には、異常発生確認メッセージを消すとともに、確認フラグを1にセットする。なお、この確認フラグが請求項の確認履歴に相当する。
電源ブロック19は、図示しない車両のバッテリーと接続されており、マスターECU1に電源供給を行う。
図5〜図7は、本実施形態の車両制御装置がECUの異常を通知する処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、車両が起動して、ECU1、2に電源が供給されると実行が開始される。
ステップ501では、マスターECU1は自己診断動作を実施する。これと平行して、ステップ502において、各スレーブECU2も自己診断動作を実施する。
ステップ503では、マスターECU1は、自己診断結果が正常か異常かを判定する。自己診断結果が正常である場合は、ステップ504へ進み、メモリ11への正常結果の書き込み準備を行った後、ステップ509へ進む。自己診断結果が異常であった場合は、ステップ505へ進み、メモリ11への異常結果の書き込み準備を行った後、ステップ509へ進む。これと平行して、ステップ506では、各スレーブECU2も自己診断結果が正常か異常かを判定する。自己診断結果が正常である場合は、ステップ507へ進み、内部メモリへの正常結果の書き込み準備を行った後、ステップ510へ進む。自己診断結果が異常であった場合は、ステップ508へ進み、内部メモリへの異常結果の書き込み準備を行った後、ステップ510へ進む。
ステップ509では、マスターECU1は、メモリ11のエリア1に記憶されている自己診断情報をエリア2に上書きする。これと平行して、ステップ510では、各スレーブECU2も内部メモリのエリア1に記憶されている自己診断情報をエリア2に上書きする。
ステップ511では、マスターECU1は、ステップ501で行った自己診断動作の結果を自己診断情報としてメモリ11のエリア1に記憶する。これと平行して、ステップ512では、各スレーブECU2もステップ502で行った自己診断動作の結果を自己診断情報として内部メモリのエリア1に記憶する。
ステップ513では、各スレーブECU2は、内部メモリのエリア1とエリア2に記憶されている自己診断情報を車内LAN3を介してマスターECU1へと送信する。その後、ステップ514において、各スレーブECU2は、マスターECU1から車内LAN3を介して動作状況監視コマンドを受信したか否かを判定する。なお、マスターECU1は、後述するステップ429がYesとなった場合に、各スレーブECU2に対して動作状況監視コマンドを送信する。
ステップ514がYesの場合にはステップ502へ戻り、自己診断動作を再び実施する。動作状況監視コマンドを受信していない場合は、ステップ515において、本車両制御装置の電源がオフされたか否かを判定するとともに、電源がオフされた場合は処理を終了する。電源がオンの状態であれば、ステップ514に戻り、動作状況監視コマンドを受信したか否かの判定を再び行う。
一方、マスターECU1は、ステップ516にて、車内LAN3を介して各スレーブECU2から送信される自己診断情報を受信する。その後、図5に示すステップ517へ進む。そのステップ517では、マスターECU1のマイコン15は、メモリ11のエリア3に記憶された自己診断情報をエリア4に上書きし、ステップ518では、ステップ516で受信した各スレーブECU2の自己診断情報をまとめてエリア3に書き込む。
ステップ519では、メモリ11のエリア1に記憶されている自身(すなわちマスターECU1)の最新の自己診断情報とエリア3に記憶されている各スレーブECU2の最新の自己診断情報とを読み出す。ステップ520では、ステップ519で読み出した各自己診断情報の正常/異常フラグ部のフラグを確認する。フラグが11以外の場合、すなわち異常がある場合にはステップ521へ進み、フラグが11である場合、すなわち異常がない場合にはステップ528へ進む。
ステップ521では、正常/異常フラグ部のフラグが11以外であるECU、すなわち異常が発生したECUを特定する。次に、ステップ522では、当該フラグが10、01、00のいずれであるかを判定する。当該フラグが10の場合、すなわち重要度が「高」である異常の場合はステップ523へ進み、当該フラグが01である場合、すなわち重要度が「中」である異常の場合はステップ524へ進む。また、当該フラグが00の場合、すなわち重要度が「低」である異常の場合はステップ525へ進む。
ステップ523では、重要度が「高」に対応する異常通知音声の音声データと異常通知メッセージのデータとをメモリ11から読み出し、アナログ・ディジタル演算部14で音声信号及び画像信号に変換した後、HMI部16を介してスピーカ12から異常通知音声を出力させるとともに、異常通知メッセージをモニタ13に表示させる。また、異常と診断したECUに対応するインジケータ17を点滅または点灯させる。その後、図7のステップ526へ進む。
ステップ524では、重要度が「中」に対応する異常通知音声の音声データと異常通知メッセージのデータとをメモリ11から読み出し、アナログ・ディジタル演算部14で音声信号及び画像信号に変換した後、HMI部16を介してスピーカ12から異常通知音声を出力させるとともに、異常通知メッセージをモニタ13に表示させる。また、異常と診断したECUに対応するインジケータ17を常時点灯または点滅させる。このステップ524の処理は、車両起動時に行い、ステップ522の判断時が車両起動時でない場合には、車両起動時にステップ524の処理を実行すると決定した上で、図7のステップS526へ進む。
ステップ525では、重要度が「低」に対応する異常通知メッセージのデータをメモリ11から読み出し、アナログ・ディジタル演算部14で画像信号に変換した後、HMI部16を介して異常通知メッセージをモニタ13に表示させる。また、異常と診断したECUに対応するインジケータ17を常時点灯または点滅させる。その後、図7のステップ526へ進む。
次に、図7を説明する。ステップ526では、異常発生確認メッセージをモニタ13に表示させ、その後、ユーザが所定の確認ボタンを押したか否かを判断する。確認ボタンが押された場合は、ステップ527へ進み、確認フラグを1にセットしてステップ528へ進む。確認ボタンが押されなかった場合は、直接、ステップ528へ進む。
ステップ528では、電源がオフされたか否かを判定する。電源がオフされた場合は処理を終了する。電源がオンされたままの状態の場合は、ステップ529へ進む。ステップ529では、マイコン15は図示しない内部タイマーを起動し、一定時間が経過したか否かを判定する。一定時間が経過した場合は、ステップ530へ進み、各スレーブECU2へ動作状況確認コマンドを車内LAN3を介して送信し、ステップ501へ戻る。未だ一定時間が経過していない場合は、一定時間が経過するまで、上述の判定を繰り返す。
上述の処理により、マスターECU1及びスレーブECU2a〜2nの少なくとも一つに発生した異常をユーザに対して迅速に通知することができるのである。
図8は、マスターECU1のマイコン15が実行する処理のうち、異常情報を車外の情報センターへ送信する処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、自己診断を実施する毎、あるいは、所定時間毎に実行される。
ステップ801では、マスターECU1のマイコン15は、メモリ11のエリア1〜4に記憶されている自己診断情報の読み出しを試みる。ステップ802では、ステップ801で自己診断情報が読み出せたか否かを判定する。自己診断情報が読み出せた場合は、ステップ803へ進む。自己診断情報が記憶されておらず読み出せなかった場合は、処理を終了する。
ステップ803では、ステップ801で読み出した自己診断情報が更新されているか否かを判定する。更新されているか否かは、自己診断情報の格納日時と現在の日時とを比較することによって行なう。両日時の差が自己診断を実施する周期よりも十分に短い場合には更新されていると判定する。更新されていると判定した場合には、ステップ804へ進む。更新されていないと判定した場合は、処理を終了する。
ステップ804では、ステップ801で読み出した自己診断情報の正常/異常フラグ部のフラグを調べ、異常が発生しているか否かを判定する。異常が発生している場合は、ステップ805へ進む。異常が発生していない場合は処理を終了する。
ステップ805では、図示しない内部カウンタをリセットする。ステップ806では、異常が発生しているECUの自己診断情報と確認フラグの値とを異常情報として、通信部18からの送信を試みる。
ステップ807では、ステップ806で試みた異常情報の送信が成功したか否かを判定する。異常情報の送信が成功した場合は、ステップ808へ進み、メモリ11に記憶されている送信履歴に送信が成功したことを示す送信成功情報を書き込んで処理を終了する。異常情報の送信が失敗した場合は、ステップ809へ進む。
ステップ809では、図示しない内部カウンタの値を1だけ加算する。ステップ810では、内部カウンタの値が所定値に達したか否かを判定する。所定値に達した場合は、ステップ811にて、異常情報の送信に失敗したことを示す送信失敗情報をメモリ11に記憶されている送信履歴に書き込んで処理を終了する。未だ所定値に達していない場合は、ステップ806へ戻り上述の処理を繰り返す。
このように、本実施形態の車両制御装置では、マスターECU1及び各スレーブECU2はいずれも自己診断機能を有しており、また、各スレーブECU2は、自己診断動作を行った結果を自己診断情報としてマスターECU1へと送信する。そして、マスターECU1は、各スレーブECU2から送信された自己診断情報及び自身の自己診断の結果から、自身及び各スレーブECU2のうちの少なくとも一つに異常が発生したと判断される場合、異常が発生したことを報知装置(スピーカ12、モニタ13、インジケータ17)から報知する。これにより、複数のECU1、2の少なくとも一つに異常が発生した場合には、報知装置から異常が発生したことが報知されるため、ユーザはECU1、2の異常を知ることができる。その結果として、ユーザは修理工場等に迅速に修理を依頼することが可能となり、安全性が向上する。
本発明の一実施形態における車両制御装置の全体構成を示すブロック図である。 スレーブECU2の内部メモリ及びマスターECU1の内部メモリの構成を示す図である。 マスターECUの詳細な構成を示す図である。 異常診断時に実行する報知処理に用いるHMI処理テーブルの一例を示す図である。 本実施形態の車両制御装置がECUの異常を通知する処理に関するフローチャートである。(その1) 本実施形態の車両制御装置がECUの異常を通知する処理に関するフローチャートである。(その2) 本実施形態の車両制御装置がECUの異常を通知する処理に関するフローチャートである。(その3) マスターECU1のマイコン15が実行する処理のうち、異常情報を車外の情報センターへ送信する処理に関するフローチャートである。
符号の説明
1…マスターECU、2…スレーブECU、3…車内LAN、11…メモリ、12…スピーカ、13…モニタ、14…アナログ・ディジタル演算部、15…マイコン、16…HMI部、17…インジケータ、18…通信部、19…電源ブロック

Claims (4)

  1. 自己診断機能を有する複数のスレーブECUと、それら複数のスレーブECUの動作を監視・制御するとともに、自己診断機能を有するマスターECUとからなり、車両に搭載されて動作する車両制御装置であって、
    前記マスターECU及び前記複数のスレーブECUの異常をユーザに報知するための報知装置を備え、
    前記複数のスレーブECUは、自己診断動作を行った結果を自己診断情報として前記マスターECUへと送信するようになっており、
    前記マスターECUは、前記複数のスレーブECUから送信される自己診断情報、及び、自身の自己診断の結果から、自身及び複数のスレーブECUのうちの少なくとも一つに異常が発生したと判断できる場合、異常が発生したことを前記報知装置から報知し、
    前記マスターECU及び前記複数のスレーブECUは、前記自己診断において、異常の有無に加えて、異常がある場合にはその異常が車両走行に与える重要度も判定するようになっており、
    前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断して、異常が発生したことを前記報知装置から報知する場合、その異常の重要度を「高」、「中」、「低」に分類し、重要度が「高」であれば音声出力とメッセージ表示による報知を一定周期で行い、重要度が「中」であれば音声出力とメッセージ表示による報知をエンジン始動時毎に行い、重要度が「低」であればメッセージ表示による報知を異常検出時のみ行なうことを特徴とする車両制御装置。
  2. 車外の情報センターと通信を行う通信手段を設け、
    前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断した場合、どのECUに異常が発生したかを示す異常情報を前記通信手段から前記情報センターへと送信することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
  3. 前記マスターECUは、自身の起動時に自己診断を行なうとともに、起動中においては、所定周期で自己診断を行うとともに、その自己診断に同期して、診断指示コマンドを前記複数のスレーブECUに送信し、
    前記複数のスレーブECUは、自身の起動時に自己診断を行なうとともに、前記診断指示コマンドを受信したときに自己診断を行うことを特徴とする請求項1または2記載の車両制御装置。
  4. 前記マスターECUは、自身及び前記複数のスレーブECUのいずれか少なくとも一つに異常が発生したと判断した場合、異常の重要度が「高」、「中」、「低」のいずれであっても、インジケータによりその異常を報知することを特徴とする請求項記載の車両制御装置。
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