JP5268705B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

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この発明は、貨幣処理装置に関するものである。
従来から銀行等の金融機関にあっては省スペース化および運用の効率向上等を図るために顧客とテラー(担当者)のそれぞれの専用の操作盤および共用可能な入出金口を中央の仕切りを挟んで配置した貨幣処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の貨幣処理装置として、顧客が利用するロビー側の装置と担当者が利用する出納側の装置とを1台の貨幣処理装置でシェアするものが提案されている(例えば、特許文献2参照)
特公平8−31168号公報 特開2008−9672号公報
ところで、上述した貨幣処理装置は、ハード的には顧客用の貨幣処理装置と担当者用の貨幣処理装置とをシェアして省スペース化が図れているものの、その機能面では顧客用の貨幣処理装置と担当者用の貨幣処理装置との連係が希薄である。例えば、顧客側での操作取引中に顧客側の操作・表示系統に不具合が発生した場合など、顧客側からの操作取引が先に進めなくなり、不具合が解消するまで顧客を待たせしまうこととなる。つまり、顧客用と担当者用の操作系をそれぞれ具備しながらそのハード構成を生かしきれていないため、これら顧客用の貨幣処理装置としての機能と担当者用の貨幣処理装置としての機能との連係を図り、より効率のよい貨幣処理の実現が要望されている。
そこで、この発明は、顧客用の操作・表示系統と担当者用の操作・表示系統との連係を図り商品性を向上することが可能な貨幣処理装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、顧客によって操作がなされる顧客用操作手段(例えば、実施の形態における顧客用操作部21a)と、顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段(例えば、実施の形態における顧客用表示部21b)と、担当者によって操作がなされる担当者用操作手段(例えば、実施の形態における担当者用操作部41a)と、担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段(例えば、実施の形態における担当者用表示部41b)と、顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口(例えば、実施の形態における顧客側紙幣入出部23、顧客側硬貨入金口27、顧客側硬貨リジェクト口28、担当者側バラ紙幣入出部42、小束紙幣出金部43、担当者側硬貨入金部46、担当者側硬貨リジェクト部47)が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部(例えば、実施の形態における貨幣処理機構部80)と、前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段(例えば、実施の形態におけるメイン制御手段61)と、を備える貨幣処理装置において、顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段(例えば、実施の形態における認識手段62)と、前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段(例えば、実施の形態における顧客側異常検出手段63)と、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段(例えば、実施の形態における画面選択手段64)と、を備え、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、前記担当者用表示手段に担当者用の画面が表示された状態で、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、
前記画面選択手段による画面選択の操作を行うための画面選択操作手段を、前記担当者用表示手段へ自動的に表示させることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の発明において、前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、
担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、を備える貨幣処理装置において、顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、を備える貨幣処理装置において、顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、顧客が前記顧客用操作手段による操作に手間取っている状態であり、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出され、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面を表示する際に、前記認識手段により顧客用の貨幣取引処理の進行状況を参照し、操作が続行不能となった事由を前記担当者用表示手段へ表示することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項4又は5に記載した発明において、顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、を備える貨幣処理装置において、顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であり、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出され、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面を表示する際に、前記認識手段により顧客用の貨幣取引処理の進行状況を参照し、操作が続行不能となった事由を前記担当者用表示手段へ表示することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5に記載した発明において、前記担当者用表示手段に担当者用の画面が表示された状態で、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記画面選択手段による画面選択の操作を行うための画面選択操作手段を、前記担当者用表示手段へ自動的に表示させることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1から6の何れか一項に記載した発明において、顧客によって担当者を呼び出す際に入力操作がなされる呼出操作手段を備え、前記顧客側異常検出手段は、操作続行不能状態が検出される条件として、前記呼出操作手段への入力操作がなされたことを含むことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項1から7の何れか一項に記載した発明において、前記顧客側異常検出手段によって操作続行不能状態が検出された場合に、該操作続行不能状態が検出されたことを担当者へ報知する警告手段を備えることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1から8の何れか一項に記載した発明において、前記メイン制御手段は、前記担当者用操作手段を介した操作に基づき顧客用の貨幣取引処理が完了した後、前記認識手段による前記担当者用の貨幣取引処理の認識結果に基づいて、前記担当者用操作手段による顧客用の貨幣取引処理の開始以前の担当者用の画面を前記担当者用表示手段へ自動的に表示することを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、請求項2又は3に記載した発明において、前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段によって前記顧客用操作手段および前記顧客用表示手段のうち少なくとも何れか一方の故障による操作続行不能状態が検出された場合、前記担当者用操作手段を介して顧客用の貨幣取引処理が完了する迄に、前記顧客用表示手段または該顧客用表示手段とは異なる他の表示手段へ取扱いを中止する旨を表示することを特徴とする。
請求項1,3〜5に記載した発明によれば、顧客用の貨幣取引処理中に顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合、メイン制御手段によって、画面選択手段による担当者用表示手段への顧客用の画面の表示が許可されるともに、担当者用操作手段による顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力の引継ぎが許可されるので、認識手段により認識される進行状況に基づき操作続行不能状態となった時点の顧客用の画面を画面選択手段によって担当者用表示手段に表示するとともに、担当者用操作手段により顧客用の取引のための操作を行うことができるため、担当者によって顧客用の貨幣取引処理を引継ぐことができる。したがって、貨幣取引口から貨幣処理機構部を介して既に機内に取り込まれた貨幣を取り出して他の貨幣処理装置を用いて最初から貨幣取引処理をやり直す必要がない分だけ顧客用の貨幣取引処理を迅速に完了することができるため、顧客の負担を軽減するとともに商品性の向上を図ることができる効果がある。
請求項1,6に記載した発明によれば、顧客側異常検出手段によって操作続行不能状態が検出された際に担当者用表示手段へ画面選択操作手段が自動的に表示されるので、顧客側で操作続行不能状態が検出されたことを担当者に認識させることができるとともに、顧客用または担当者用の貨幣取引処理のいずれを優先的に表示するか選択できるため、更なる商品性の向上を図ることができる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、顧客が操作に手間取っている状態、例えば、顧客用の貨幣取引処理の所定のステップで所定時間経過した場合に、操作続行不能状態が顧客側異常検出手段によって検出されるので、担当者側で顧客の取引処理の操作を迅速に引き継いで完了させることができるため、顧客の負担をさらに軽減することができる効果がある。
請求項2,3,5に記載した発明によれば、顧客用操作手段および顧客用表示手段のうち少なくとも何れか一方が故障して顧客用の貨幣取引処理の続行が困難となった場合に、顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出されるので、担当者側で顧客の取引処理の操作を引き継いで完了させることができるため、顧客の負担をさらに軽減することができる効果がある。
請求項4,5に記載した発明によれば、顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、その事由を担当者用表示手段へ表示することで、操作続行不能状態となった事由を担当者が認識することができるため、担当者により顧客対応及び顧客用の貨幣取引処理に係る操作を適切に行うことができる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、呼出操作手段への入力操作がなされた際に顧客側異常検出手段による操作続行不能状態が検出されるので、呼び出された担当者によって迅速に顧客の取引処理の操作を引き継いで完了させることができ、顧客の負担をさらに軽減することができる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された際に、警告手段によって担当者に報知することができるため、即座に担当者による顧客対応を開始することができる効果がある。
請求項に記載した発明によれば、担当者用操作手段を介した操作に基づき顧客用の貨幣取引処理が完了した後に、担当者用操作手段による顧客用の貨幣取引処理の開始前の担当者用の画面を担当者用表示手段へ表示するので、担当者は速やかに処理途中または操作途中であった担当者用の貨幣取引処理へ戻ることができる効果がある。
請求項10に記載した発明によれば、顧客用操作手段および顧客用表示手段のうち少なくとも何れか一方が故障している場合であっても、顧客用表示手段または該顧客用表示手段とは異なる他の表示手段によって取扱い中止の旨を担当者による顧客用の貨幣取引処理が完了する迄に表示できるため、順番待ちをしている次の顧客などを円滑に他の貨幣処理装置へ誘導することができる効果がある。
本発明の実施の形態における貨幣処理装置の概略斜視図であり、(a)は顧客側から見たもの、(b)は担当者側から見たものである。 本発明の実施の形態における貨幣処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における担当者用表示部へ表示される担当者用の画面の概略を示す図である。 本発明の実施の形態における担当者用表示部へのアラームボタンの表示例を示す図である。 本発明の実施の形態における担当者用表示部への画面選択ボタンの表示例を示す図である。 本発明の実施の形態における貨幣取引処理完了後の担当者用表示部の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例における通常時の担当者用表示部への表示例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例における操作続行不能状態が検出されたときの表示例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例における顧客用の画面が操作されたときの表示例を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例の他の態様における図9に相当する表示例を示す図である。
本発明の一実施形態の貨幣処理装置について図面を参照しながら以下に説明する。
図1に示す本実施形態の貨幣処理装置10は、銀行等の金融機関の店舗に設置されるものである。通常、金融機関の店舗は、顧客が行き来可能な顧客側(ロビー側)スペースSkと、顧客の立ち入りが制限され係員等の担当者のみが行き来可能な担当者側スペースStとに仕切Wで区分けされている。
そして、本実施形態の貨幣処理装置10は、これら顧客側スペースSkおよび担当者側スペースStに跨って配置される。仕切Wよりも顧客側スペースSk側を図1(a)に示すように顧客側領域部11kとし、仕切Wよりも担当者側スペースSt側を図1(b)に示すように担当者側領域部11tとする。貨幣処理装置10は、顧客側領域部11kに対する担当者側スペースSt側からの操作は不可となっており、担当者側領域部11tに対する顧客側スペースSkからの操作も不可となっている。
貨幣処理装置10は、顧客側領域部11kおよび担当者側領域部11tに一部共用されて紙幣についての処理を行う紙幣処理機構部12と、顧客側領域部11kおよび担当者側領域部11tに一部共用されて硬貨についての処理を行う硬貨処理機構部13とが左右に並設されている。
ここで、顧客側領域部11kでは、紙幣処理機構部12においてはバラ紙幣の入金処理のみが可能となっており、硬貨処理機構部13においてはバラ硬貨の入金処理のみが可能となっている。また、担当者側領域部11tでは、紙幣処理機構部12によってバラ紙幣の入金処理、バラ紙幣の出金処理および小束紙幣の出金処理等の種々の処理が可能となっており、硬貨処理機構部13によってバラ硬貨の入金処理およびバラ硬貨の出金処理等の種々の処理が可能となっている。つまり、貨幣処理装置10は、顧客に対しては入金処理が可能なロビー入金機として機能し、担当者に対しては入出金処理等の種々の処理が可能な出納機として機能する。
顧客側領域部11kには、その紙幣処理機構部12側に、顧客側スペースSkにいる主として顧客によって操作がなされる顧客側操作部20と、顧客側の入金処理時に顧客に対してバラ紙幣のやり取りを行う顧客側紙幣入出部23とが設けられている。顧客側紙幣入出部23は、顧客側スペースSkにいる顧客によるバラ紙幣の入金を受け付けるとともに入金されたバラ紙幣の中から偽券あるいは汚損券等と判別されたリジェクト紙幣を顧客に取出可能にリジェクトするものである。
また、顧客側領域部11kには、その硬貨処理機構部13側に、顧客側の入金処理時に顧客によるバラ硬貨の入金を受け付ける顧客側硬貨入金口27と、入金されたバラ硬貨の中から偽硬貨あるいは汚損硬貨等と判別されたリジェクト硬貨を顧客に取出可能にリジェクトする顧客側硬貨リジェクト口28とが設けられている。
顧客側操作部20は、顧客に対して操作ガイダンス等の情報を表示するとともに操作が入力されるタッチパネル式の顧客側表示操作部21と、顧客のIDカードを走査するカードリーダ30とを有している。
担当者側領域部11tには、その紙幣処理機構部12側に、担当者側スペースStにいる担当者によって操作がなされる、上記した顧客側操作部20とは異なる担当者側操作部40と、担当者側の入金処理時に担当者に対してバラ紙幣のやり取りを行う担当者側バラ紙幣入出部42と、担当者側の出金処理時に担当者に対して小束紙幣を出金する小束紙幣出金部43とが設けられている。担当者側バラ紙幣入出部42は、担当者によるバラ紙幣の入金を受け付けるとともに入金されたバラ紙幣の中から偽券あるいは汚損券等と判別されたリジェクト紙幣を担当者に取出可能にリジェクトし、担当者側の出金処理時にバラ紙幣を担当者に取出可能に出金するものである。
また、担当者側領域部11tには、その硬貨処理機構部13側に、担当者側の入金処理時に担当者によるバラ硬貨の入金を受け付ける担当者側硬貨入金部46と、入金されたバラ硬貨の中から偽硬貨あるいは汚損硬貨等と判別されたリジェクト硬貨を担当者に取出可能にリジェクトする担当者側硬貨リジェクト部47と、バラ硬貨の出金処理時にバラ硬貨を担当者に取出可能に出金する担当者側硬貨出金部48とが設けられている。
担当者側操作部40は、担当者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する担当者用表示部41b(図2参照)および、操作が入力されるタッチパネル式の担当者用操作部41aからなる担当者側表示操作部41(図2参照)と、担当者のIDカードを走査するカードリーダ51と、担当者により操作される操作キーボード52とを有している。
上記したように、紙幣処理機構部12は、顧客側紙幣入出部23を介して投入されたバラ紙幣の入金処理と、担当者側バラ紙幣入出部42を介して投入されたバラ紙幣の入金処理と、担当者側バラ紙幣入出部42を介してのバラ紙幣の出金処理と、小束紙幣出金部43を介しての小束紙幣の出金処理とを行う。これに対して、硬貨処理機構部13は、顧客側硬貨入金口27を介して投入されたバラ硬貨の入金処理と、担当者側硬貨入金部46を介して投入されたバラ硬貨の入金処理と、担当者側硬貨出金部48を介してのバラ硬貨の出金処理とを行う。
貨幣処理装置10は、さらに図2に示すように、制御部60と記憶部70とを備えている。これら制御部60と記憶部70とには、上述した顧客側表示操作部21、担当者側表示操作部41、および、紙幣処理機構部12と硬貨処理機構部13とからなる貨幣処理機構部80がそれぞれ接続されている。なお、図示都合上、図2では顧客側操作部20のカードリーダ30や、担当者側操作部40のカードリーダ51、操作キーボード52等を省略している。
制御部60は、メイン制御手段61と、認識手段62と、顧客側異常検出手段63と、画面選択手段64とを備えて構成される。
メイン制御手段61は、記憶部70に予め記憶されたプログラムを実行する演算装置であって、紙幣処理機構部12、硬貨処理機構部13、顧客側表示操作部21、及び、担当者側表示操作部41などの作動制御を、それらの状態監視を行いつつ実行する。
認識手段62は、顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況すなわち現在実施されている貨幣取引処理のステップを認識するものであり、この認識手段62により認識された顧客用の貨幣取引処理のステップ情報を、後述する記憶部70の顧客側取引処理の取引進行ステップ記憶部74に逐次上書き保存する一方、認識手段62により認識された担当者用の貨幣取引処理のステップ情報を、記憶部70の担当者側取引処理の取引進行ステップ記憶部73に逐次上書き保存する。
顧客側異常検出手段63は、顧客用の貨幣取引処理中に、異常の発生などにより顧客による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出するものである。顧客側異常検出手段63は、例えば、金融機関の店内に設置されている監視カメラ(図示略)により撮影された顧客側表示操作部21の画像に基づいて、取引操作の途中で顧客が顧客側表示操作部21にアクセスしているにも関わらず顧客用表示部21bに表示される画像が予め設定された所定の時間が経過するまで全く変化しないか否かを判定し、画像が所定の時間変化しないと判定した場合に、顧客が取引操作に不慣れで操作方法が分からなかったり間違った操作を行ったりしている可能性があるため、顧客が操作に手間取っていることによる操作続行不能状態であると判定し、この操作続行不能状態の検出情報をメイン制御手段61へ出力する。
ここで、上述したメイン制御手段61は、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出されると、紙幣処理機構部12、硬貨処理機構部13、顧客側表示操作部21、及び、担当者側表示操作部41などの監視結果や監視カメラの画像に基づき、操作続行不能状態となった事由を特定してその事由を、担当者用表示部41bへ表示させる(図示略)。
さらに顧客側異常検出手段63は、例えば、顧客側表示操作部21の顧客用操作部21aが操作入力を受付けない状態や、顧客用表示部21bの画面が表示されない状態などの故障状態か否かを上記監視カメラによる顧客側表示操作部21の画像や、メイン制御手段61による監視情報に基づいて判定し、故障状態である場合に操作続行不能状態であると判定してこの操作続行不能状態の検出情報をメイン制御手段61へ出力する。
なお、顧客側異常検出手段63による操作続行不能状態の検出方法は上述したものに限られず、例えば、顔認証ユニットや音声認識ユニットを設けて顧客が困った表情であることが検出されたり、困った声を発声していることが検出されたりした場合に操作続行不能状態であると判定するようにしてもよい。
画面選択手段64は、担当者用表示部41bの表示制御を行い顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる切替制御を行うものであって、例えば担当者用操作部41aへ顧客用画面を表示するための切替操作が入力されると、担当者用表示部41bへ現在の処理ステップに係る顧客用の画面の表示制御を行う。ここで、画面の表示手法としては様々な形態があるが、例えば、一つのディスプレイに複数の画面を同時表示するいわゆるマルチ画面表示を行い、担当者用表示部41bの担当者用の画面に加えて顧客用の画面を重畳表示し、顧客用の画面を用いた貨幣取引処理のみを有効にするようにしてもよい。
一方、記憶部70は、担当者画面データ記憶部71と、顧客画面データ記憶部72と、担当者側取引処理の取引進行ステップ記憶部73と、顧客側取引処理の取引進行ステップ記憶部74とを備えて構成されている。
担当者画面データ記憶部71は、担当者側における入金等の貨幣取引処理を行う際に、取引の進行を案内する複数の画面データが予め記憶される。この担当者画面データ記憶部71に記憶される画面データは、メイン制御手段61からの要求すなわち、担当者用操作部41aへの操作入力に基づき、担当者用表示部41bへ順次表示されるようになっている。
顧客画面データ記憶部72は、顧客側における入金等の貨幣取引処理を行う際に取引の進行を案内する複数の画面データが予め記憶される。顧客画面データ記憶部72に記憶される画面データは、メイン制御手段61からの要求に従って、顧客用表示部21bへ順次表示される。
担当者側取引処理の取引進行ステップ記憶部73(以下、単に取引進行ステップ記憶部73と称す)は、上述した認識手段62による認識結果のうち担当者側の貨幣取引処理に係る取引進行ステップ(進行状況)を記憶するものである。そして、取引進行ステップ記憶部73は、取引進行ステップが進むにつれて、その記憶情報が認識手段62によって上書きされる。
顧客側取引処理の取引進行ステップ記憶部74(以下、単に取引進行ステップ記憶部74と称す)は、認識手段62による認識結果のうち、顧客側の貨幣取引処理に係る取引進行ステップ(進行状況)を記憶するものである。この取引進行ステップ記憶部74も、取引進行ステップ記憶部73と同様に取引進行ステップが進むにつれて、認識手段62によってその記憶情報が上書きされるようになっている。
上述した制御部60には、さらに顧客側領域部11kに配置される呼出手段81と、担当者側領域部11tに配置される警告手段82とが接続されている。
呼出手段81は、顧客側領域部11kから担当者を呼び出す際に操作入力を行うための入力手段であり、例えば、顧客自身が操作続行不能状態に陥った場合に操作され、その呼出情報をメイン制御手段61へ出力する。
警告手段82は、上記呼出手段81へ操作入力が行われた場合に、顧客が担当者を呼び出していることを例えば担当者用表示部41bに表示するなど、メイン制御手段61の制御指令に基づき担当者に対する警告を行うものである。
この実施形態の貨幣処理装置10は上述した構成を備えており、次にこの貨幣処理装置10の動作、特に操作続行不能状態における担当者用表示部41bへの表示制御について説明する。
まず、待機状態から、顧客側領域部11kに配置された顧客側表示操作部21の顧客用操作部21aに処理開始の操作が入力されると、顧客側操作部20への顧客認証操作入力が受付け可能な状態になる。
次いで、カードリーダ30によるキャッシュカード等のIDカードに記録された認証情報や、通帳リーダ(図示略)による通帳に記録された認証情報の読み込み等によって顧客認証操作が入力されて認証情報が取得されると、貨幣処理装置10の機内または機外のデータベースを参照して認証情報の照合処理を行う。
認証情報が適正なものであり顧客が特定された場合、顧客側表示操作部21より顧客用の貨幣取引処理(入金処理)の開始操作がなされたか否かを判定し、開始操作がなされていないと判定された場合には開始操作がなされるまで待機する。一方、入金処理の開始操作がなされたと判定された場合には、顧客用の入金処理を開始する。この際、顧客画面データ記憶部72に記憶されている顧客用の画面のうち顧客用の入金処理を案内するための所定の画面を顧客用表示部21bに表示する。そして、担当者側領域部11tにおいて顧客用の貨幣取引処理に並行して担当者用の貨幣取引処理が実施されている場合、担当者用表示部41bに認識手段62により認識される処理ステップの操作案内を行うための担当者用の所定の画面を担当者画面データ記憶部71から読み出して表示する。
そして、顧客用の入金処理の開始とともに、顧客側異常検出手段63による操作続行不能状態の検出を開始する。ここで、顧客側異常検出手段63による操作続行不能状態の検出がない場合、通常の入金処理の処理ステップを顧客用操作部21aへの操作入力に従って進行し、この際、担当者用表示部41bに処理ステップを案内する担当者用の画面を表示する(図3参照)。
一方、顧客側異常検出手段63によって操作続行不能状態が検出された場合、担当者側領域部11tに配置された担当者用表示部41bの担当者用の画面へ警告手段82によるアラームボタン83(図4参照)を点滅表示し、担当者側表示操作部41の担当者用操作部41aを介してアラームボタン83へのタッチ操作が行われたか否かを判定する。
アラームボタン83のタッチ操作がなされたと判定された場合、担当者用の貨幣取引処理を一旦停止して割り込み処理により担当者用表示部41bに画面切替ボタン(画面選択操作手段)84を表示して(図5参照)、次いで、担当者用操作部41aを介して画面切替ボタン84へのタッチ操作がなされたか否かを判定する。この判定の結果、画面切替ボタン84へのタッチ操作がないと判定された場合は、その画面表示を継続しつつ待機し、画面切替ボタン84へのタッチ操作がなされたと判定された場合は、担当者用表示部41bに表示されている担当者用の画面を、顧客用の画面に切り替えて表示する。そして、顧客の貨幣取引処理に対する担当者用操作部41aからの操作入力を許可するとともに、顧客側からの操作入力を禁止する。
その後、担当者用操作部41aを介して顧客用の貨幣取引処理が完了されたことが認識手段62により認識されたか否かを判定し、顧客用の貨幣取引処理が完了した場合に、顧客用の画面を上記割り込み処理が行われる前に表示されていた担当者用の画面へ切り替えて担当者用表示部41bに表示する(図6参照)。
ここで、顧客側異常検出手段63によって検出される操作続行不能状態が顧客用表示部21bおよび顧客用操作部21aの故障であった場合には、担当者による顧客用の貨幣取引処理が完了するまでに、顧客用表示部21bまたは、例えば、顧客側領域部11kに設けられる顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段によって貨幣処理装置の取扱いが中止されている旨の表示を行う。尚、当該取扱い中止の旨の表示については、メイン制御手段61の制御指令に基づいて、当該アナウンスの画面が顧客用表示部21bおよび顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段の少なくともいずれか一方に出力される仕組みとなっている。つまりは、メイン制御手段61は顧客用表示部21bが故障であった場合には顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段のみに対して出力制御を行い、反対に顧客用表示部21bが故障でない場合には顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段のみに対して、もしくは顧客用表示部21bと顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段両方に対して出力制御を行うというように、適宜制御を行う仕組みによって、当該アナウンスの画面が表示される事になる。
なお、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出された場合に担当者用表示部41bへ表示する画面は上述したものに限られるものではなく、様々な態様の画面を用いることができる。次に、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出された場合における担当者用表示部41bの表示画面の変形例について図7〜図9を参照しながら説明する。
この変形例においては、顧客用の入金処理が実施されるとともに担当者用の貨幣取引処理が実施され、顧客側異常検出手段63によって操作続行不能状態が検出されない通常時の場合、図7に示すように、担当者用表示部41bの略全域に亘るサイズで担当者用の画面を表示し、さらに顧客用の画面を、担当者用の画面の視認を妨げない十分に小さいサイズで担当者用表示部41bの角部(図7では右下の角部に配置する一例を示す)へ表示する。なお、小さいサイズの顧客用の画面を担当者用表示部41bの右下角部に配置した場合について説明したが、担当者用の画面の視認を妨げない位置であればこれに限られるものではない。
そして、上記通常時の状態から顧客側異常検出手段63によって操作続行不能状態が検出されたと判定されると、担当者側領域部11tに配置された担当者用表示部41b上に表示された顧客用の画面を点滅表示する(図8参照)。
次いで、担当者用表示部41bに表示された顧客用の画面が担当者用操作部41aを介してタッチ操作されると、担当者用の貨幣取引処理を一旦停止して割り込み処理により担当者用表示部41bに画面切替ボタン(画面選択操作手段)84を例えば画面左隅など顧客用画面の視認を妨げない位置に表示する(図9参照)。そして、この画面切替ボタン84のタッチ操作が担当者用操作部41aを介してなされると、担当者用表示部41bに表示されている担当者用の画面を顧客用の画面に切り替えて表示する。この際、顧客の貨幣取引処理に対する担当者用操作部41aからの操作入力を許可し、顧客側からの操作入力を禁止する。なお、図9は担当者用の画面から顧客用の画面に切り替わった状態を示している。
その後、認識手段62により顧客用の貨幣取引処理の完了が検出されると、担当者用表示部41bに表示されている画面切替ボタン84を消去するとともに、担当者用表示部41bに表示されている顧客用の画面を上記割り込み処理が行われる前に表示されていた担当者用の画面へ切り替えて表示する(上述した図6と同様)。
なお、図8の顧客用の画面をタッチ操作した際に表示される図9の画面を、例えば、図10に示す画面に置き換えてもよい。この図10に示す担当者用表示部41bでは、図8の顧客用の画面をタッチ操作した際に、顧客用の画面と担当者用の画面との配置を入れ替え、顧客用の画面を担当者用表示部41bの略全域に亘るサイズで表示する一方、担当者用の画面を担当者用表示部41bの角部に顧客用の画面の視認を妨げない十分小さいサイズで表示される。
したがって、上述した実施形態の貨幣処理装置10によれば、顧客用の貨幣取引処理中に顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出された場合、メイン制御手段61によって画面選択手段64による担当者用表示部41bへの顧客用の画面の表示が許可されるともに、担当者用操作部41aによる顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力の引継ぎが許可されるので、認識手段62により認識される処理のステップ(進行状況)に基づき操作続行不能状態となった時点の顧客用の画面を画面選択手段64によって担当者用表示部41bに表示するとともに、担当者用操作部41aにより顧客用の取引のための操作を行うことができるため、担当者によって顧客用の貨幣取引処理を引継ぐことができ、この結果、顧客側硬貨入金口27、顧客側紙幣入出部23から貨幣処理機構部80を介して既に貨幣処理装置10の機内に取り込まれた貨幣を取り出して他の貨幣処理装置を用いて最初から貨幣取引処理をやり直す必要がない分だけ顧客用の貨幣取引処理を迅速に完了して顧客の負担を軽減し商品性の向上を図ることができる。
また、顧客側異常検出手段63によって操作続行不能状態が検出された際に担当者用表示部41bへ画面切替ボタン84が自動的に表示されるので、顧客側で操作続行不能状態が検出されたことを担当者に認識させることができるとともに、顧客用または担当者用の貨幣取引処理のいずれを優先的に表示するか選択できるため、更なる商品性の向上を図ることができる。
さらに、顧客が操作に手間取っている状態、例えば、顧客用の貨幣取引処理の所定のステップで所定時間経過した場合に、操作続行不能状態が顧客側異常検出手段63によって検出され、担当者側で顧客の取引処理の操作を迅速に引き継いで完了させることができるため、顧客の負担をさらに軽減することができる。
そして、顧客用操作部21aおよび顧客用表示部21bのうち少なくとも何れか一方が故障して顧客用の貨幣取引処理の続行が困難となった場合に、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出されるので、担当者側で顧客の取引処理の操作を引き継いで完了させることができるため、顧客の負担をさらに軽減することができる。
また、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出された場合に、その事由を担当者用表示部41bへ表示することで、操作続行不能状態となった事由を担当者が認識することができるため、担当者により顧客対応及び顧客用の貨幣取引処理に係る操作を適切に行うことができる。
さらに、呼出手段81への入力操作がなされた際に、顧客側異常検出手段63による操作続行不能状態が検出されるので、呼び出された担当者によって迅速に顧客の取引処理の操作を引き継いで完了させることができるため、顧客の負担をさらに軽減することができる。
そして、顧客側異常検出手段63により操作続行不能状態が検出された際に、警告手段82によって担当者に報知することができるため、即座に担当者による顧客対応を開始することができる。
また、担当者用操作部41aを介した操作に基づき顧客用の貨幣取引処理が完了した後に、この担当者用操作部41aによる顧客用の貨幣取引処理が開始される前の担当者用の画面を担当者用表示部41bへ表示するので、担当者は速やかに処理途中または操作途中であった担当者用の貨幣取引処理へ戻ることができる。
さらに、顧客用操作部21aおよび顧客用表示部21bのうち少なくとも何れか一方が故障している場合であっても、顧客用表示部21bまたは顧客用表示部21bとは異なる他の表示手段によって取扱い中止の旨を担当者による顧客用の貨幣取引処理が完了する迄に表示できるため、順番待ちをしている次の顧客などを円滑に他の貨幣処理装置へ誘導することができる。
なお、上記実施の形態では、顧客用の貨幣取引処理が入金処理である場合として、貨幣処理機10の顧客側の機能形態がロビー入金機の場合について説明したが、入金処理のみに限るものではなく、顧客側の機能形態がATMや両替機等であって顧客用の貨幣取引処理が出金処理等を含むものにおいても同様に適用可能である。同様に、上記実施の形態では、貨幣処理機10の担当者側の機能形態は出納機である場合として説明したが、この機能形態に限るものではなく同様に適用可能である。また、上記実施の形態では、貨幣の取引を受付ける貨幣取引口として、顧客側紙幣入出部23、顧客側硬貨入金口27、担当者側バラ紙幣入出部42というように、貨幣取引口が顧客側と担当者側で独立で使用される機能形態で説明したが、これに限らず、顧客側と担当者側の両方で共用で使用される機能形態においても同様に適用可能である。
23 顧客側紙幣入出部(貨幣取引口)
27 顧客側硬貨入金口(貨幣取引口)
28 顧客側硬貨リジェクト口(貨幣取引口)
41a 担当者用操作部(担当者用操作手段)
41b 担当者用表示部(担当者用表示手段)
42 担当者側バラ紙幣入出部(貨幣取引口)
43 小束紙幣出金部(貨幣取引口)
46 担当者側硬貨入金部(貨幣取引口)
47担当者側硬貨リジェクト部(貨幣取引口)
61 メイン制御手段
62 認識手段
63 顧客側異常検出手段
64 画面選択手段
80 貨幣処理機構部
81 呼出手段(呼出操作手段)
82 警告手段
84 画面切替ボタン(画面選択操作手段)

Claims (10)

  1. 顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、
    顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、
    担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、
    担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、
    顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、
    前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、
    を備える貨幣処理装置において、
    顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、
    前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、
    前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、
    前記担当者用表示手段に担当者用の画面が表示された状態で、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、
    前記画面選択手段による画面選択の操作を行うための画面選択操作手段を、前記担当者用表示手段へ自動的に表示させることを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であることを特徴とする請求項に記載の貨幣処理装置。
  3. 顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、
    顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、
    担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、
    担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、
    顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、
    前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、
    を備える貨幣処理装置において、
    顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、
    前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、
    前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、
    前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であることを特徴とする貨幣処理装置。
  4. 顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、
    顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、
    担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、
    担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、
    顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、
    前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、
    を備える貨幣処理装置において、
    顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、
    前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、
    前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、
    前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、顧客が前記顧客用操作手段による操作に手間取っている状態であり、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出され、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面を表示する際に、前記認識手段により顧客用の貨幣取引処理の進行状況を参照し、操作が続行不能となった事由を前記担当者用表示手段へ表示することを特徴とする貨幣処理装置。
  5. 顧客によって操作がなされる顧客用操作手段と、
    顧客用の画面を表示可能な顧客用表示手段と、
    担当者によって操作がなされる担当者用操作手段と、
    担当者用の画面を表示可能な担当者用表示手段と、
    顧客および担当者による貨幣の取引を受付ける貨幣取引口が設けられて貨幣の処理を行う貨幣処理機構部と、
    前記顧客用操作手段への操作に基づき顧客用の貨幣取引処理を制御する一方、前記担当者用操作手段への操作に基づき担当者用の貨幣取引処理を制御するメイン制御手段と、
    を備える貨幣処理装置において、
    顧客用の貨幣取引処理および担当者用の貨幣取引処理の進行状況を認識する認識手段と、
    前記顧客用操作手段による操作が続行不能な操作続行不能状態に陥ったことを検出する顧客側異常検出手段と、
    前記担当者用表示手段へ顧客用の画面および担当者用の画面を選択的に表示させる画面選択手段と、を備え、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、前記認識手段により認識された進行状況に基づき、前記画面選択手段による前記担当者用表示手段への顧客用の画面の表示を許可すると共に、前記担当者用操作手段から顧客用の貨幣取引処理に係る操作入力を許可し、
    前記顧客側異常検出手段によって検出される操作続行不能状態は、前記顧客用操作手段と前記顧客用表示手段とのうち少なくとも何れか一方が故障した状態であり、
    前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出され、前記担当者用表示手段へ顧客用の画面を表示する際に、前記認識手段により顧客用の貨幣取引処理の進行状況を参照し、操作が続行不能となった事由を前記担当者用表示手段へ表示することを特徴とする貨幣処理装置。
  6. 前記担当者用表示手段に担当者用の画面が表示された状態で、前記顧客側異常検出手段により操作続行不能状態が検出された場合に、
    前記画面選択手段による画面選択の操作を行うための画面選択操作手段を、前記担当者用表示手段へ自動的に表示させることを特徴とする請求項4又は5に記載の貨幣処理装置。
  7. 顧客によって担当者を呼び出す際に入力操作がなされる呼出操作手段を備え、
    前記顧客側異常検出手段は、操作続行不能状態が検出される条件として、前記呼出操作手段への入力操作がなされたことを含むことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記顧客側異常検出手段によって操作続行不能状態が検出された場合に、該操作続行不能状態が検出されたことを担当者へ報知する警告手段を備えることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  9. 前記メイン制御手段は、前記担当者用操作手段を介した操作に基づき顧客用の貨幣取引処理が完了した後、前記認識手段による前記担当者用の貨幣取引処理の認識結果に基づいて、前記担当者用操作手段による顧客用の貨幣取引処理の開始以前の担当者用の画面を前記担当者用表示手段へ自動的に表示することを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の貨幣処理装置。
  10. 前記メイン制御手段は、前記顧客側異常検出手段によって前記顧客用操作手段および前記顧客用表示手段のうち少なくとも何れか一方の故障による操作続行不能状態が検出された場合、前記担当者用操作手段を介して顧客用の貨幣取引処理が完了する迄に、前記顧客用表示手段または該顧客用表示手段とは異なる他の表示手段へ取扱いを中止する旨を表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の貨幣処理装置。
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