JP5267449B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、室外機の内部において外気温度を検知する温度センサを備えた空気調和機に関する。
外気温度を検知する外気温度センサを室外機の内部に設けた空気調和機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この空気調和機において、外気温度センサが圧縮機や室外ファンの近傍に配置されている場合には、例えば圧縮機の発熱や室外ファンによる冷却等の影響により、実際の外気温度を正確に検知できないことがある。
特開2002−98392号公報
そこで、空気調和機では、外気温度センサで検知した外気温度を実際の外気温度に近づけるように補正しつつ、外気温度に基づく制御が行われるのが一般的である。しかしながら、空気調和機の運転条件によっては、上記の補正が適正に行われず、補正された外気温度が急激に変動するという問題がある。この場合、空気調和機における外気温度に基づいた制御が適正に実行できなくなる。
そこで、本発明の目的は、外気温度に基づいた制御を適正に実行可能な空気調和機を提供することである。
第1の発明に係る空気調和機は、圧縮機を収容した筐体を有する室外機を備えた空気調和機であって、前記室外機の周辺における外気温度に対応した温度として空気調和機の制御に用いられる制御温度を記憶する記憶手段と、前記筐体内に設けられた温度センサと、前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように前記圧縮機の入力電流値を用いて補正する補正手段と、前記記憶手段に記憶された制御温度と前記補正手段により補正された補正温度とが異なる場合に、前記制御温度と前記補正温度との温度差より小さい温度だけ前記補正温度に近付くように前記制御温度を更新する更新手段とを備え、前記更新手段は、所定時間おきに、前記補正温度に所定温度だけ近付くように前記制御温度を更新するものであって、前記所定温度は、前記所定時間にともなって変更されることを特徴とする。
この空気調和機では、温度センサにより検出された温度を圧縮機の入力電流値を用いて補正した補正温度が、外気温度として制御に用いられる制御温度と大きく異なる場合であっても、制御温度は急激に変更されずに徐々に変更される。従って、空気調和機における外気温度に基づいた制御が適正に行われなくなることを防止できる。
この空気調和機では、制御温度は予め設定された所定温度だけ徐々に変更されるので、制御温度が大きく変動することがない。
この空気調和機では、所定時間にともなって所定温度を変更することによって、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
なお、本発明中の「圧縮機の入力電流値を用いて補正する」とは、少なくとも圧縮機の入力電流値を用いて補正することであり、圧縮機の入力電流値と共に、その他の吐出温度などを用いて補正する場合を含む。
第2の発明に係る空気調和機は、第1の発明に係る空気調和機において、記憶手段は、空気調和機の運転開始時に、温度センサにより検出された温度を制御温度の初期値として記憶する。
この空気調和機では、空気調和機の運転が開始された直後の状態では、温度センサは圧縮機の発熱等による影響を受けていないので、温度センサにより検知された温度を、補正することなく、制御温度として使用することができる。
第3の発明に係る空気調和機は、第1または2の発明に係る空気調和機において、前記更新手段は、前記制御温度が前記補正温度と一致するまで、前記制御温度の更新を繰り返す。
この空気調和機では、制御温度が補正温度と一致した場合には、空気調和機の運転状態が安定し、制御温度が実外気温度と一致したと考えられることから、制御温度が補正温度と一致するまで、制御温度の更新が繰り返される。
第4の発明に係る空気調和機は、第1〜3の発明のいずれかに係る空気調和機において、筐体内に収容された電装品箱の冷却用フィン近傍に設けられたフィン温度センサを備え、補正手段は、フィン温度センサにより検出された温度を用いて、温度センサにより検出された温度を外気温度に近付くように補正する。
第5の発明に係る空気調和機は、圧縮機を収容した筐体を有する室外機を備えた空気調和機であって、前記室外機の周辺における外気温度に対応した温度として空気調和機の制御に用いられる制御温度を記憶する記憶手段と、前記筐体内に設けられた温度センサと、前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように前記圧縮機の入力電流値を用いて補正する補正手段と、前記記憶手段に記憶された制御温度と前記補正手段により補正された補正温度とが異なる場合に、前記制御温度と前記補正温度との温度差より小さい温度だけ前記補正温度に近付くように前記制御温度を更新する更新手段と、前記筐体内に収容された電装品箱の冷却用フィン近傍に設けられたフィン温度センサとを備え、前記補正手段は、前記フィン温度センサにより検出された温度を用いて、前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように補正することを特徴とする。
この空気調和機では、温度センサにより検出された温度を圧縮機の入力電流値を用いて補正した補正温度が、外気温度として制御に用いられる制御温度と大きく異なる場合であっても、制御温度は急激に変更されずに徐々に変更される。従って、空気調和機における外気温度に基づいた制御が適正に行われなくなることを防止できる。
この空気調和機では、圧縮機への入力電流と比べて変化速度の遅いフィン温度を用いて補正が行われる場合であっても、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
第6の発明に係る空気調和機は、第5の発明に係る空気調和機において、記憶手段は、空気調和機の運転開始時に、温度センサにより検出された温度を制御温度の初期値として記憶する。
この空気調和機では、空気調和機の運転が開始された直後の状態では、温度センサは圧縮機の発熱等による影響を受けていないので、温度センサにより検知された温度を、補正することなく、制御温度として使用することができる。
の発明に係る空気調和機は、第または第の発明に係る空気調和機において、更新手段は、補正温度に所定温度だけ近付くように制御温度を更新する。
この空気調和機では、制御温度は予め設定された所定温度だけ徐々に変更されるので、制御温度が大きく変動することがない。
の発明に係る空気調和機は、第の発明に係る空気調和機において、更新手段は、所定時間おきに、補正温度に近付くように制御温度を更新するものであって、所定温度は、所定時間にともなって変更される。
この空気調和機では、所定時間にともなって所定温度を変更することによって、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
の発明に係る空気調和機は、第5〜8の発明に係る空気調和機において、前記更新手段は、前記制御温度が前記補正温度と一致するまで、前記制御温度の更新を繰り返す。
この空気調和機では、制御温度が補正温度と一致した場合には、空気調和機の運転状態が安定し、制御温度が実外気温度と一致したと考えられることから、制御温度が補正温度と一致するまで、制御温度の更新が繰り返される。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、温度センサにより検出された温度を圧縮機の入力電流値を用いて補正した補正温度が、外気温度として制御に用いられる制御温度と大きく異なる場合であっても、制御温度は急激に変更されずに徐々に変更される。従って、空気調和機における外気温度に基づいた制御が適正に行われなくなることを防止できる。
また、第1の発明では、制御温度は予め設定された所定温度だけ徐々に変更されるので、制御温度が大きく変動することがない。
また、第1の発明では、所定時間にともなって所定温度を変更することによって、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
また、第2の発明では、空気調和機の運転が開始された直後の状態では、温度センサは圧縮機の発熱等による影響を受けていないので、温度センサにより検知された温度を、補正することなく、制御温度として使用することができる。
また、第3の発明では、制御温度が補正温度と一致した場合には、空気調和機の運転状態が安定し、制御温度が実外気温度と一致したと考えられることから、制御温度が補正温度と一致するまで、制御温度の更新が繰り返される。
また、第4の発明では、圧縮機への入力電流と比べて変化速度の遅いフィン温度を用いて補正が行われる場合であっても、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
第5の発明では、温度センサにより検出された温度を圧縮機の入力電流値を用いて補正した補正温度が、外気温度として制御に用いられる制御温度と大きく異なる場合であっても、制御温度は急激に変更されずに徐々に変更される。従って、空気調和機における外気温度に基づいた制御が適正に行われなくなることを防止できる。
また、第5の発明では、圧縮機への入力電流と比べて変化速度の遅いフィン温度を用いて補正が行われる場合であっても、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
また、第6の発明では、空気調和機の運転が開始された直後の状態では、温度センサは圧縮機の発熱等による影響を受けていないので、温度センサにより検知された温度を、補正することなく、制御温度として使用することができる。
また、第の発明では、制御温度は予め設定された所定温度だけ徐々に変更されるので、制御温度が大きく変動することがない。
また、第の発明では、所定時間にともなって所定温度を変更することによって、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
また、第の発明では、制御温度が補正温度と一致した場合には、空気調和機の運転状態が安定し、制御温度が実外気温度と一致したと考えられることから、制御温度が補正温度と一致するまで、制御温度の更新が繰り返される。
本発明の空気調和機の冷媒回路を示す図である。 制御部の構成を示す図である。 本実施形態の外気温度の補正制御動作を示したフローチャートである。 外気検知温度と補正温度との関係の一例を示す図である。 制御温度の更新動作の一例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る空気調和機の一実施形態について説明する。
[空気調和機の構成]
図1は、本発明の空気調和機の冷媒回路を示している。図1に示すように、空気調和機1は、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外ファン13と、室外熱交換器14と、膨張弁15とを有する室外機100と、室内熱交換器16を有する室内機101とを備えている。空気調和機1では、四路切換弁12を図示の実線位置に切り換えることで、暖房運転が実現可能であり、点線位置に切り換えることで、冷房運転が実現可能となっている。
室外機100は、室外機ケーシング(筐体)100aを有しており、その内部に、圧縮機11、室外ファン13及び室外熱交換器14等が収容されている。また、室外機ケーシング100a内には、電装品箱25が配置されている。電装品箱25には、各温度センサからの検出情報に基づいて圧縮機11の回転速度や膨張弁15の開度を制御する制御部24を内蔵した制御基板等が収納されている。
室外機100には、圧縮機11の吐出配管において吐出冷媒温度を検出する吐出管サーミスタ21と、外気温度を検知する外気温度センサ22(温度センサ)と、電装品箱25の下面において冷却用フィン近傍に配置されたフィン温度サーミスタ26とが設けられている。また、室内機101には、室温を検知する室温センサ27が設けられている。
[制御部の構成]
図2は、制御部24の構成を示している。図に示すように、制御部24は、外気温度検知部30、補正値演算部31、補正部32(補正手段)、記憶部33(記憶手段)、比較部34及び更新部35(更新手段)を有している。
外気温度検知部30は、外気温度センサ22で検知された外気温度を受け取ると、それを補正部32及び記憶部33に出力する。
補正値演算部31は、圧縮機11の入力電流値(アンペア)、吐出管サーミスタ21で検知された吐出温度(℃)、室外ファン13の外ファン回転数(rpm)、フィン温度サーミスタ26で検知されたフィン温度(℃)を受け取ると、それらを用いて、下記の演算式(1)に従って補正値を演算し、演算した補正値を補正部32に向けて出力する。
補正値=A×入力電流値(アンペア)+B×吐出温度(℃)+C×外ファン回転数(rpm)+D×フィン温度(℃)+E・・・(1)
ここで、式(1)中の補正係数A、B、C、Dは、それぞれ、入力電流値(アンペア)、吐出温度(℃)、外ファン回転数(rpm)、フィン温度(℃)についての補正係数を示し、補正係数Eは、基本補正係数を示している。これらの係数A〜Eは、例えば、冷房運転と暖房運転で異なる値に設定されている。本実施形態では、圧縮機11の発熱による外気温度センサ22への影響を最重視して、上記式(1)の補正係数Aの値が最も大きくなるように設定されている。なお、補正係数A、B、C、D、Eは、任意に設定できる。
補正部32は、外気温度検知部30から受け取った外気温度(℃)と、補正値演算部31から受け取った補正値とに基づいて、下記の演算式(2)に従って、外気温度センサ22で検知された温度についての補正温度(℃)を演算し、演算した補正温度(℃)を温度比較部34に出力する。
補正温度(℃)=外気温度(℃)−補正値・・・(2)
本実施形態では、補正値演算部31における補正値の演算や、補正部32における補正は、空気調和機1の運転時間が所定時間Tsだけ経過する度に行われる。
記憶部33は、室外機100の周辺における外気温度に対応した温度として空気調和機1の制御に使用される温度(制御温度)を記憶する。記憶部33は、例えば電気的にデータの書き換えが可能なEEPROMやフラッシュメモリ等で構成されている。ここで、記憶部33に記憶された制御温度が使用される空気調和機1の制御には、下記のようなものがある。
Figure 0005267449
比較部34は、補正部32から受け取った補正温度と、記憶部33に既に格納されている制御温度とを比較し、その比較結果を更新部35に出力する。
更新部35は、比較部34から受け取った比較結果に基づいて、記憶部33に既に格納されている制御温度を更新するか否か判断すると共に、その制御温度の更新処理を実行する。本実施形態では、更新部35は、比較部34から、制御温度と補正温度とが異なるという比較結果を受け取った場合に、制御温度を所定温度Thwだけ補正温度に近づけるように更新する。
なお、所定温度Thwは、補正値演算部31における補正値の演算や補正部32における補正が行われる所定時間Tsにともなって変更される。つまり、所定時間Tsが短くなるにつれて所定温度Thwを小さく設定することができる。より具体的には、所定時間Tsが1秒であれば、所定温度Thwは0.5℃、より好ましくは、0.01℃以下に設定することができる。また、所定時間Tsが5分〜10分であれば、所定温度Thwは1℃程度に設定することが望ましい。
[外気温度の補正制御動作]
図3は、本実施形態の外気温度の補正制御動作を示したフローチャートである。なお、図3に示す動作は、制御部24が、内蔵されたROMに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
まず、ステップS100において、圧縮機11の運転が開始されたか否かを判断する。運転が開始されたと判断した場合、処理はステップS102に移行する。一方、運転が開始されなかったと判断した場合、処理は再びステップS100を繰り返す。
次に、ステップS102において、外気温度センサ22で検知された外気温度を制御温度の初期値として取得し、ステップS104において、外気温度を制御温度の初期値として記憶部33に記憶する。なお、圧縮機11の運転が開始された直後の状態では、外気温度センサ22で検知された外気温度は、圧縮機11の発熱等による影響をほとんど受けていないため、補正部32での補正を行うことなく、制御温度として使用することができる。
次に、ステップS106において、空気調和機1での運転時間の計測を開始し、ステップS108において、計測時間が所定時間Tsだけ経過したか否かを判定する。所定時間Tsが経過した場合、処理はステップS110において、補正値演算部31が、補正値の演算処理を実行する。そして、ステップS112において、補正部32が、外気温度センサ22で検知された外気温度についての補正温度の演算処理を実行する。
次に、ステップS114において、記憶部33に既に記憶されている制御温度と、補正部32で補正された補正温度とが一致するか否かを判断する。不一致であると判断された場合、ステップS116において、記憶部33に既に記憶されている制御温度の更新処理を実行する。
一方、ステップS114において、記憶部33に既に記憶されている制御温度と、補正部32で補正された補正温度とが、一致すると判断された場合は、制御温度は更新せずに、処理は再びステップS106に移行する。
一方、ステップS108において、所定時間Tsが経過していない場合、処理はステップS118において、圧縮機11の運転が停止したか否かを判断する。圧縮機11が停止した場合、ステップS120において、補正値演算部31が、補正値の演算処理を実行する。そして、ステップS122において、補正部32が、外気温度センサ22で検知された外気温度についての補正温度の演算処理を実行する。
次に、ステップS124において、記憶部33に既に記憶されている制御温度と、補正部32で補正された補正温度とが一致するか否かを判断する。不一致であると判断された場合、ステップS126において、記憶部33に既に記憶されている制御温度の更新処理を実行し、補正制御動作が終了する。一方、ステップS124において、記憶部33に既に記憶されている制御温度と、補正部32で補正された補正温度とが、一致すると判断された場合は、制御温度は更新せずに、補正制御動作が終了する。
[外気検知温度と補正温度との関係]
図4は、外気検知温度と補正温度との関係の一例を示す図である。図4において、実線は検知部30により検知された外気温度(℃)の変化を示し、点線は補正部32により演算された補正温度(℃)を示している。
図4では、圧縮機11の運転が開始される時刻0から時刻t1までの期間には、空気調和機1の運転状態は安定している。そして、外気検知温度は一定であり、補正温度は実外気温度と一致している。
図4では、時刻t1において、例えば、空気調和機1の設定温度が変更されたり、外気温度が変化したこと等によって、圧縮機11の運転周波数が増加された状態が図示されている。時刻t1から時刻t2までの期間(過渡状態)では、外気検知温度が次第に上昇している。一方、補正温度は、時刻t1からΔt経過後の時刻(t1+Δt)において、急激に低下し、その後、次第に上昇している。そして、時刻t2以降では、再度、空気調和機1の運転状態が安定すると共に、外気検知温度は一定であり、補正温度は実外気温度と一致している。ここで、過渡状態において、補正温度が実外気温度から大きくずれるのは、運転周波数が増加したときの、圧縮機11の入力電流値、吐出温度、フィン温度の変化速度が異なることが主な要因と考えられる。つまり、運転周波数が増加したとき、圧縮機11の入力電流値は極めて早く変化し、吐出温度やフィン温度は入力電流値よりも緩やかに変化する。
[制御温度の更新動作]
図5は、制御温度の更新動作の一例を示している。なお、この例では、所定時間Tsは5分に設定されている。
まず、時刻0において、外気温度検知部30で検知された外気温度(30.0℃)が、制御温度の初期値として記憶部33に記憶される。そして、時刻0から5分が経過した時刻t1において、補正温度の演算が行われると共に、記憶部33に記憶されている制御温度(30.0℃)が、補正温度(20.0℃)に近付くように、所定温度Thw(0.5℃)だけ小さい温度(29.5℃)に更新される。ここで、所定温度Thw(0.5℃)は、制御温度(30.0℃)と補正温度(20.0℃)との温度差(10℃)よりも小さい温度である。
そして、時刻t1から所定時間5分が経過した時刻t2において、補正温度の演算が行われると共に、記憶部33に記憶されている制御温度(29.5℃)が、補正温度(28.0℃)に近付くように、所定温度Thw(0.5℃)だけ小さい温度(29.0℃)に更新される。ここで、所定温度Thw(0.5℃)は、制御温度(29.5℃)と補正温度(28.0℃)との温度差(1.5℃)よりも小さい温度である。
その後、上述と同様に、時刻t2から所定時間5分が経過した時刻t3において、記憶部33に記憶されている制御温度(29.0℃)が、補正温度(10.0℃)に近付くように、所定温度Thw(0.5℃)だけ小さい温度(28.5℃)に更新され、時刻t3から所定時間5分が経過した時刻t4において、記憶部33に記憶されている制御温度(28.5℃)が、補正温度(27.0℃)に近付くように、所定温度Thw(0.5℃)だけ小さい温度(28.0℃)に更新される。ここで、所定温度Thw(0.5℃)は、制御温度(29.0℃)と補正温度(10.0℃)との温度差(19℃)、及び、制御温度(28.5℃)と補正温度(27.0℃)との温度差(1.5℃)よりも小さい温度である。
その後、上述と同様に、制御温度の更新が行われるが、制御温度の更新は、制御温度が補正温度と一致するまで繰り返されてもよい。これは、空気調和機1の運転状態が安定すると、補正温度は実外気温度と一致するようになることから、制御温度が補正温度と一致した場合には、空気調和機の運転状態が安定し、制御温度が実外気温度と一致したと考えられるからである。なお、制御温度が補正温度と一致するまで制御温度の更新が繰り返されるのは、空気調和機1の設定温度が変更された場合や、外気温度が変化した場合も同様である。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機1では、外気温度として制御に用いられる制御温度が記憶部33に記憶されており、その制御温度が所定時間Tsおきに更新される。そして、記憶部33に記憶された制御温度と、外気温度センサ22により検出された温度を圧縮機11の入力電流値を用いて補正した補正温度とが大きく異なる場合であっても、制御温度は急激に変更されずに所定温度Thwだけ徐々に変更される。従って、空気調和機1における外気温度に基づいた制御が適正に行われなくなることを防止できる。
また、空気調和機1の運転が開始された直後の状態では、外気温度センサ23は圧縮機11の発熱等による影響を受けていないので、外気温度センサ22により検知された温度を、補正することなく、制御温度として使用することができる。
また、外気温度センサ22により検出された温度が、圧縮機の入力電流値と比べて変化速度の遅いフィン温度を用いて補正される場合であっても、制御温度が大きく変動することを効果的に抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
[変形例]
上述した実施形態では、演算式(1)を用いて補正値を演算する例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。補正値の演算式は、圧縮機11の入力電流値を用いて補正するものであれば任意に変更可能であって、例えば、フィン温度を考慮せずに、下記の演算式(3)を用いて補正値を演算してもよい。
補正値=A×入力電流値(アンペア)+B×吐出温度(℃)+C×外ファン回転数(rpm)+E・・・(3)
本発明を利用すれば、外気温度に基づいた制御を適正に実行可能な空気調和機を得ることができる。
1 空気調和機
11 圧縮機
13 室外ファン
16 室内熱交換器
21 吐出管サーミスタ
22 外気温度センサ(温度センサ)
24 制御部
25 電装品箱
27 室温センサ
30 外気温度検知部
31 補正値演算部
32 補正部(補正手段)
33 記憶部(記憶手段)
34 比較部
35 更新部(更新手段)
100 室外機
100a 室外機ケーシング(筐体)

Claims (9)

  1. 圧縮機を収容した筐体を有する室外機を備えた空気調和機であって、
    前記室外機の周辺における外気温度に対応した温度として空気調和機の制御に用いられる制御温度を記憶する記憶手段と、
    前記筐体内に設けられた温度センサと、
    前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように前記圧縮機の入力電流値を用いて補正する補正手段と、
    前記記憶手段に記憶された制御温度と前記補正手段により補正された補正温度とが異なる場合に、前記制御温度と前記補正温度との温度差より小さい温度だけ前記補正温度に近付くように前記制御温度を更新する更新手段とを備え
    前記更新手段は、所定時間おきに、前記補正温度に所定温度だけ近付くように前記制御温度を更新するものであって、
    前記所定温度は、前記所定時間にともなって変更されることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記記憶手段は、空気調和機の運転開始時に、前記温度センサにより検出された温度を前記制御温度の初期値として記憶することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記更新手段は、前記制御温度が前記補正温度と一致するまで、前記制御温度の更新を繰り返すことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記筐体内に収容された電装品箱の冷却用フィン近傍に設けられたフィン温度センサを備え、
    前記補正手段は、前記フィン温度センサにより検出された温度を用いて、前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように補正することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 圧縮機を収容した筐体を有する室外機を備えた空気調和機であって、
    前記室外機の周辺における外気温度に対応した温度として空気調和機の制御に用いられる制御温度を記憶する記憶手段と、
    前記筐体内に設けられた温度センサと、
    前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように前記圧縮機の入力電流値を用いて補正する補正手段と、
    前記記憶手段に記憶された制御温度と前記補正手段により補正された補正温度とが異なる場合に、前記制御温度と前記補正温度との温度差より小さい温度だけ前記補正温度に近付くように前記制御温度を更新する更新手段と
    前記筐体内に収容された電装品箱の冷却用フィン近傍に設けられたフィン温度センサとを備え、
    前記補正手段は、前記フィン温度センサにより検出された温度を用いて、前記温度センサにより検出された温度を前記外気温度に近付くように補正することを特徴とする空気調和機。
  6. 前記記憶手段は、空気調和機の運転開始時に、前記温度センサにより検出された温度を前記制御温度の初期値として記憶することを特徴とする請求項に記載の空気調和機。
  7. 前記更新手段は、前記補正温度に所定温度だけ近付くように前記制御温度を更新することを特徴とする請求項またはに記載の空気調和機。
  8. 前記更新手段は、所定時間おきに、前記補正温度に近付くように前記制御温度を更新するものであって、
    前記所定温度は、前記所定時間にともなって変更されることを特徴とする請求項に記載の空気調和機。
  9. 前記更新手段は、前記制御温度が前記補正温度と一致するまで、前記制御温度の更新を繰り返すことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の空気調和機。
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