JP2005274035A - 空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

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俊也 丸岡
Kenichiro Yano
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2500/16Lubrication

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Abstract

【課題】圧縮機起動時に圧縮機内部で発生するオイルフォーミングを抑制するために、圧縮機内部のオイル温度の急加熱を回避できる圧縮機周波数および膨張弁開度を規定した起動パターンを設けた起動制御装置の提供を目的とする。
【解決手段】圧縮機の起動時、圧縮機周波数および膨張弁開度を規定した設定1から5の起動パターンを設け、所定の時間ごとに次ステップへ移行することにより圧縮機内部で発生するオイルフォーミングを抑制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和機の起動制御装置に関するものである。
従来の空気調和機における圧縮機起動方法は、図6の冷凍サイクル図に示すように、圧縮機3の内部にオイル加熱用ヒータを設け、オイルを加熱し、予めオイルに溶け込んだ冷媒を分離しておくことにより、圧縮機内部のオイルへの液冷媒寝込みを防止するというものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−223282号公報
しかしながら、高圧式圧縮機の場合、上記従来の制御では、完全にオイルへの液冷媒寝込みを防止することができないほか、圧縮機運転周波数及び膨張弁開度によっては、起動時圧縮機内部でオイルフォーミングが起こり圧縮機内部のオイル量の低下を招き、圧縮機の信頼性を損なう恐れを有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、圧縮機起動時に圧縮機内部のオイルフォーミング発生を無くすことによって圧縮機内部のオイル量の低下を抑制し得る起動制御の提供を目的とする。
上記課題を解決する為に本発明は、圧縮機起動時、周波数及びその継続時間が予め決定した複数の起動周波数パターンを設定し、このパターンにしたがって圧縮機の周波数を制御し、かつ膨張弁を上記起動周波数パターンと外気温度により予め決定された上記電動式膨張弁開度に制御するものである。
以上のように本発明の運転制御装置は、圧縮機起動時、周波数及び継続時間が予め決定された複数ステップの起動周波数パターンで周波数を制御し、かつ膨張弁を上記起動周波数パターンと外気温度により予め決定された上記電動式膨張弁開度に制御するようにしたために、圧縮機起動時における圧縮機内部のオイルへの液冷媒寝込みがあった場合でも、オイルフォーミング発生を無くし、圧縮機内部のオイル量の低下を抑制することができる。
第1の発明は、能力可変型圧縮機と室外側熱交換器と室外送風機と電動式膨張弁と四方弁を搭載した室外機と、室内側熱交換器と室内送風機を搭載した室内機とで形成される冷凍サイクルを具備した空気調和機において、前記圧縮機起動時に前記圧縮機の運転周波数及びその継続時間の範囲を予め決定した複数のパターンで制御し、かつ前記膨張弁のを開度を前記パターンと外気温度に応じて予め決定された値に制御することにより、圧縮機起動時における圧縮機内部のオイルフォーミング発生を無くし、圧縮機内部のオイル量の低下を抑制することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における各々の起動周波数の継続時間を決定し、次の周波数への移行時期を判定する第1の判定手段を設けることにより、圧縮機起動時における圧縮機内部のオイルフォーミング発生を無くし、圧縮機内部のオイル量の低下を抑制す
ることができる。
第3の発明は、特に、第1〜第2の発明における各起動周波数の継続時間に上下限を設ける
ことにより、圧縮機起動時における圧縮機内部のオイルフォーミング発生を無くし、圧縮機内部のオイル量の低下を抑制することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明において、起動時の吐出温度が所定の温度以上になったとき、起動周波数の上昇するパターンを変更する第2の判定手段を設けることにより、必要な時のみ確実に圧縮機内部のオイルフォーミング発生を無くし、圧縮機内部のオイル量の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は発明の実施例を示す冷凍サイクル図である。同図において、冷凍サイクルは能力可変型圧縮機1、室外側熱交換器2、室外送風機3、電動式膨張弁4、冷房運転と暖房運転を切換える四方弁5、外気温度サーミスタ6、吐出温度サーミスタ7、室外側熱交換器温度サーミスタ8とからなる室外機と、室内側熱交換器9、室内送風機10、室内側熱交換器温度サーミスタ11とからなる室内機とで構成されている。
図2は圧縮機及び電動式膨張弁の起動パターン概念図である。各設定の圧縮機周波数、膨張弁開度及び継続時間は予め定められている。圧縮機起動時、まず設定1記載の圧縮機周波数及び膨張弁開度で1分間運転したのち、設定2記載の圧縮機周波数及び膨張弁開度で1分間運転する。このように設定5まで進行することにより、起動時に発生しやすい圧縮機内部のオイルフォーミングを抑制しつつ冷凍サイクルを安定させ、通常の圧縮機目標周波数及び膨張弁目標開度へ移行する。
(実施の形態2)
図3は圧縮機及び電動式膨張弁の起動パターン概念図である。各設定の圧縮機周波数、膨張弁開度は予め定められている。さらに各設定に次ステップへの移行の可否を判定する移行条件を設けている。この移行条件は、圧縮機内部のオイルフォーミング発生を回避する目的で導出したものである。まず、設定1記載の圧縮機周波数及び膨張弁開度で運転し、移行条件の条件1を満足、すなわち吐出温度が5℃以上となれば、次ステップである設定2へ移行する。さらに条件2を満足すれば、設定3へ移行、同様に設定5まで進行することにより、起動時に発生しやすい圧縮機内部のオイルフォーミングを抑制しつつ冷凍サイクルを安定させ、通常の圧縮機目標周波数及び膨張弁目標開度へ移行する。
(実施の形態3)
図4は圧縮機及び電動式膨張弁の起動パターン概念図である。各設定の圧縮機周波数、膨張弁開度は予め定められている。さらに各設定に次ステップへの移行の可否を判定する移行条件を設け、時間についても制限を設けた。まず、設定1記載の圧縮機周波数及び膨張弁開度で、最短時間から最長時間の間で運転し、条件1を満足すれば、次ステップである設定2へ移行する。さらに条件2を満足すれば、設定3へ移行、同様に設定5まで進行することにより、起動時に発生しやすい圧縮機内部のオイルフォーミングを抑制しつつ冷凍サイクルを安定させ、通常の圧縮機目標周波数及び膨張弁目標開度へ移行する。
(実施の形態4)
図5は圧縮機及び電動式膨張弁の起動パターン概念図である。各設定の圧縮機周波数、膨張弁開度は予め定められている。さらに各設定に次ステップへの移行の可否を判定する移行条件を設け、時間についても制限を設けた。まず、圧縮機起動時における吐出温度が15℃以下の場合は前述のように設定1、2、3、4、5へ順に進行させるのに対し、圧縮機起動時における吐出温度が15℃を超えている場合には、オイルフォーミングが発生しにくいという観点から起動パターンのステップを一部省略する。すなわち、設定1で移
行条件を満足すれば設定5へ移行し、短時間で通常の圧縮機目標周波数及び膨張弁目標開度へ移行する。
本発明の起動制御装置は、圧縮機内部のオイルフォーミングを抑制・防止することができるので、セパレート型空気調和機の他、多室型空気調和機に適用してもよい。
本発明の実施の形態の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態1の起動パターン概念図 本発明の実施の形態2の起動パターン概念図 本発明の実施の形態3の起動パターン概念図 本発明の実施の形態4の起動パターン概念図 従来の冷凍サイクル図
符号の説明
1 能力可変型圧縮機
2 室外側熱交換器
3 室外送風機
4 電動式膨張弁
5 四方弁
6 外気温度サーミスタ
7 吐出温度サーミスタ
8 室外側熱交換器温度サーミスタ
9 室内側熱交換器
10 室内送風機
11 室内側熱交換器温度サーミスタ
12 室外機制御装置
13 室内機制御装置

Claims (4)

  1. 能力可変型圧縮機と室外側熱交換器と室外送風機と電動式膨張弁と四方弁を搭載した室外機と、室内側熱交換器と室内送風機を搭載した室内機とで形成される冷凍サイクルを具備した空気調和機において、前記圧縮機起動時に前記圧縮機の運転周波数及びその継続時間の範囲を予め決定した複数のパターンで制御し、かつ前記膨張弁のを開度を前記パターンと外気温度に応じて予め決定された値に制御することを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  2. 各々の起動周波数の継続時間を決定し、次の周波数への移行時期を判定する第1の判定手段を設けたことを特徴とする、請求項1記載の空気調和機の運転制御装置。
  3. 各起動周波数の継続時間に上下限を設けたことを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の空気調和機の運転制御装置。
  4. 起動時の吐出温度が所定の温度以上になったとき、起動周波数の上昇するパターンを変更する第2の判定手段を設けたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機の運転制御装置。
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