JP2010271015A - 室外機、空気調和機、および室外機制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼度の高い運転が可能な室外機を得る。
【解決手段】空気調和機1の室外機10であって、ファン17と、ファン17が回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器14と、熱交換器14に対してファン17とは反対側となる位置であって、かつ熱交換器14の近傍に設けられた、外気温度を測定する第1温度センサ20と、熱交換器14の温度を測定する第2温度センサ21と、ファン17の回転数を検知する回転数検知部19と、熱交換器14の温度とファン17の回転数とに基づいて、第1温度センサ20による測定値を補正する補正部32と、測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、ファン17の回転数を制御する回転数制御部33とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】空気調和機1の室外機10であって、ファン17と、ファン17が回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器14と、熱交換器14に対してファン17とは反対側となる位置であって、かつ熱交換器14の近傍に設けられた、外気温度を測定する第1温度センサ20と、熱交換器14の温度を測定する第2温度センサ21と、ファン17の回転数を検知する回転数検知部19と、熱交換器14の温度とファン17の回転数とに基づいて、第1温度センサ20による測定値を補正する補正部32と、測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、ファン17の回転数を制御する回転数制御部33とを備える。
【選択図】図3
Description
外気温度を測定する機能を備えた室外機、当該室外機を備える空気調和機、および当該室外機を制御する室外機制御方法に関する。
従来、室外機と室内機とを備えた空気調和機が知られている。空気調和機は、室外機に備えられた室外ファンの回転数を制御することにより、冷房能力や暖房能力を制御する。これにより、空気調和機は、暖房運転時、冷房運転時、および除湿運転時に、室内温度をユーザが設定した設定温度に制御する。
また、室外機は、外気温度を測定するための温度センサを備えている。空気調和機は、たとえば、外気温度を温度センサにて測定した測定値を用いて、上記室外ファンの回転数を制御する。このような温度センサは、外気温度を正確に測定するために、たとえば、室外ファンが回転した際の風上側に設けられる。
特許文献1には、外気温度によって室外ファンの回転数を制御する空気調和機が開示されている。当該空気調和機は、現在の室内温度と設定温度との差と、外気温度による制御ルールで室外ファン回転数とを求める。空気調和機は、現在の室内温度を所定時間遅延して記憶する。空気調和機は、現在の室内温度と記憶した室内温度との差による制御ルールで室外ファン回転数補正量を求める。空気調和機は、室外ファン回転数に室外ファン回転数補正量を加えることにより、室外ファン回転数を補正する。
特許文献2にも、外気温度を検出する機能を備えた空調室外機が開示されている。当該空調室外機は、室外熱交換器を流通する空気量が減少したときに、検出外気温度の出力を停止する。また、空調室外機は、停止直前の検出外気温度をそれ以降の外気温度として、擬似出力する。
特許文献1の空気調和機では、外気温度を測定する外気温度検出手段が室外熱交換器の近傍に設けられている場合、以下の問題が生じる。この場合、外気温度検出手段は、室外熱交換器が発する熱の影響を受ける。ここで、室外ファンの回転数が小さい場合、外気温度検出手段の周囲の空気移動量が小さくなる。それゆえ、室外ファンの回転数が小さい場合には、室外熱交換器による熱の影響が大きくなる。その結果、外気温度検出手段は、正確な外気温度を測定できなくなる。
また、特許文献2の空調室外機は、室外熱交換器を流通する空気の量が減少した状態が長時間にわたり続いた場合には、外気温度の変化が判断できない。このため、当該空調室外機は、空調室外機や空調室内機の制御に支障をきたすおそれがある。また、空調室外機は、急激に外気温度が上昇した場合であっても空気温度の変化が判断できないと、室外ファンを低回転で回転させ続ける。このように低回転で室外ファンを回転し続けると、空調室外機に備えられた電子部品の放熱に悪影響を及ぼすこともあり得る。このため、当該空調室外機は、空調室外機や空調室内機の制御に支障をきたすおそれがある。
本願発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、信頼度の高い運転が可能な室外機、当該室外機を備えた空気調和機、および当該室外機を制御する室外機制御方法を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、室外機は、空気調和機の室外機であって、ファンと、ファンが回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器と、熱交換器に対してファンとは反対側となる位置であって、かつ熱交換器の近傍に設けられた、外気温度を測定する第1測定手段と、熱交換器の温度を測定する第2測定手段と、ファンの回転数を検知する検知手段と、熱交換器の温度とファンの回転数とに基づいて、第1測定手段による測定値を補正する補正手段と、測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、該室外機を制御する制御手段とを備える。
好ましくは、制御手段は、補正値を利用して、ファンの回転数を制御する。
好ましくは、補正手段は、ファンの回転数が、第1の回転数以上であって、かつ第2の回転数未満である場合に、補正を行う。
好ましくは、補正手段は、ファンの回転数が、第1の回転数以上であって、かつ第2の回転数未満である場合に、補正を行う。
好ましくは、室外機は、記憶装置と、測定値を、記憶装置に格納する格納手段とをさらに備える。第1測定手段は、予め定められた間隔で前記外気温度を測定する。格納手段は、ファンの回転数が第1の回転数以上である場合には、測定値を用いて記憶装置に格納された測定値を更新し、ファンの回転数が第1の回転数未満である場合には、更新を行なわない。補正手段は、第1測定手段による測定が行われることに基づき、記憶装置に格納された測定値を補正する。
好ましくは、記憶装置には、外気温度と、ファンの回転数の上限値および下限値との関係を示したデータが格納されている。制御手段は、補正値を外気温度として、ファンの回転数を、当該外気温度の値に応じた上限値と下限値との間で制御する。
好ましくは、データは、予め定められた外気温度の範囲を複数に区分し、各区分において1つの上限値と1つの下限値とを規定している。
本発明の他の局面に従うと、空気調和機は、上記の室外機と室内機とを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、室外機制御方法は、空気調和機の室外機を制御する室外機制御方法であって、室外機は、ファンが回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器と、熱交換器に対してファンとは反対側となる位置であって、かつ熱交換器の近傍に設けられた、外気温度を測定する測定手段とを備える。室外機制御方法は、測定手段によって外気温度を測定するステップと、熱交換器の温度を測定するステップと、ファンの回転数を検知するステップと、熱交換器の温度とファンの回転数とに基づいて、測定手段による測定値を補正するステップと、測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、該室外機を制御するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、室外機制御方法は、空気調和機の室外機を制御する室外機制御方法であって、室外機は、ファンが回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器と、熱交換器に対してファンとは反対側となる位置であって、かつ熱交換器の近傍に設けられた、外気温度を測定する測定手段とを備える。室外機制御方法は、測定手段によって外気温度を測定するステップと、熱交換器の温度を測定するステップと、ファンの回転数を検知するステップと、熱交換器の温度とファンの回転数とに基づいて、測定手段による測定値を補正するステップと、測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、該室外機を制御するステップとを備える。
正確に外気温度を把握できるため、信頼度の高い運転が可能となるといった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<空気調和機の外観>
図1は、本実施の形態にかかる空気調和機の外観を示した図である。図1を参照して、空気調和機1は、セパレート型の空気調和機である。空気調和機1は、室外機10と室内機50とを備えている。室外機10と室内機50とは、冷媒配管や配線によって互いに接続されている。なお、空気調和機1は、図示しないリモートコントローラからの指示を受け、指示に従った動作を実行する。室外機10は、屋外に設置される。室内機50は、室内の壁面に設置される。
図1は、本実施の形態にかかる空気調和機の外観を示した図である。図1を参照して、空気調和機1は、セパレート型の空気調和機である。空気調和機1は、室外機10と室内機50とを備えている。室外機10と室内機50とは、冷媒配管や配線によって互いに接続されている。なお、空気調和機1は、図示しないリモートコントローラからの指示を受け、指示に従った動作を実行する。室外機10は、屋外に設置される。室内機50は、室内の壁面に設置される。
図2は、空気調和機1の概略構成を示した図である。まず、室外機10の構成について説明する。その後で、室内機50の構成について説明する。
<室外機10の構成>
図2を参照して、室外機10は、圧縮機11と、四方弁12と、モータ13と、熱交換器14と、膨張弁15と、モータ16と、ファン17と、ファンモータ18と、回転数検知部19と、温度センサ20と、温度センサ21とを備える。
図2を参照して、室外機10は、圧縮機11と、四方弁12と、モータ13と、熱交換器14と、膨張弁15と、モータ16と、ファン17と、ファンモータ18と、回転数検知部19と、温度センサ20と、温度センサ21とを備える。
圧縮機11は、冷媒を圧縮する。四方弁12は、四方向の配管を系統ごとに切替えるための接続弁である。具体的には、四方弁12は、冷房と暖房とを切替るための弁である。モータ13は、冷暖房の切替えの際に,四方弁の中のスライド弁を動かす。四方弁12は、モータ13によるスライド弁の動作により、冷媒の流れる方向を、現在の向きとは逆の向きにする。なお、モータ13は、後述する制御装置30(図3参照)からの指示に基づき回転する。
熱交換器14は、冷媒が外気に熱を放熱するための機器である。熱交換器14は、たとえばアルミの薄板を冷媒管に複数枚取り付けて構成される。熱交換器14は、ファン17が回転した際に風上側となる位置に設けられている。
膨張弁15は、高圧の冷媒を、絞り膨張によって減圧する弁である。モータ16は、膨張弁15の絞りの状態を変更する。膨張弁15の絞りが全開状態である場合には、膨張弁15による絞り効果が小さい。このため、冷媒の膨張は少ない。つまり、冷媒の圧力および温度は、膨張弁15の通過前と通過後とで大きくは変動しない。一方、膨張弁15の絞りが絞り込まれた場合には、膨張弁15による絞り効果が大きい。この場合、冷媒は、低温かつ低圧の湿ったガスとなる。なお、モータ16は、後述する制御装置30からの指示に基づき回転する。
ファン17は、複数枚の羽を備える。ファン17は、回転軸を中心に、回転可能に設置されている。ファンモータ18は、ファン17を予め定めた方向に回転させる。ファン17は、当該回転により、熱交換器14を介して冷媒が放熱した熱を室外機10の外部へと放出する。より詳しくは、ファン17は、屋外空気を室外機10の内部へ吸引する。ファン17は、吸引した屋外空気を、熱交換器14の表面および周辺領域を通過して、室外機10の外部へ放出する。矢印W1は、ファン17が発生する風の向きを示している。なお、ファンモータ18は、後述する制御装置30からの指示に基づいた回転数で回転する。回転数検知部19は、ファン17の回転数を検知する。
温度センサ20は、熱交換器14に対してファン17とは反対側となる位置であって、かつ熱交換器14の近傍に設けられている。温度センサ20は、外気温度を測定するために設けられている。温度センサ20は、たとえば、外気温サーモセンサである。温度センサ20は、予め定められた時間間隔で外気温度を測定する。
温度センサ21は、熱交換器14の表面または近傍に備えられている。なお、温度センサ21は、熱交換器14と接続された配管であって、熱交換器14の近傍の配管の表面または近傍に備えられていてもよい。温度センサ21は、熱交換器14の温度を測定するために設けられている。
<室内機50の構成>
次に、室内機50について説明する。室内機50は、熱交換器51と、絞り機構52と、バイパス弁53と、熱交換器54と、ファン55と、ファンモータ56と、温度センサ57と、温度センサ58とを備える。
次に、室内機50について説明する。室内機50は、熱交換器51と、絞り機構52と、バイパス弁53と、熱交換器54と、ファン55と、ファンモータ56と、温度センサ57と、温度センサ58とを備える。
熱交換器51は、ファン55により送風される室内空気と熱交換するための機器である。絞り機構52は、バイパス弁53と並列に配されている。絞り機構52は、絞り効果によって、冷媒を低温かつ低圧にする。
バイパス弁53は、冷媒を絞り機構52を通すか、あるいは冷媒をバイパス弁53により構成される経路を通すかを切替える。バイパス弁53が閉じられている場合には、絞り機構52によって、冷媒は低温かつ低圧となる。一方、バイパス弁53が開いている場合には、詳しくは後述するが、冷媒は、中温かつ高圧の状態を維持する。なお、バイパス弁53は、室内機50に備えられた図示しない制御装置からの指示に基づき動作する。
熱交換器54は、熱交換器51と同様、ファン55により送風される室内空気と熱交換するための機器である。ファン55は、回転軸を中心に環状に配置された複数の翼片を備える。ファンモータ56は、ファン55を予め定めた方向に回転させる。ファン55は、当該回転と熱交換器51,54とにより、冷風や温風を室内へと放出する。矢印W2は、ファン55が発生する風の向きを示している。なお、ファンモータ56は、図示しない制御装置からの指示に基づき回転する。
温度センサ57は、熱交換器51の温度を測定する。温度センサ58は、室内温度を測定する。温度センサ57は、たとえば、ルームサーモセンサである。
<除湿運転時の動作>
除湿運転時を例に挙げて、空気調和機1の動作について説明する。なお、図2に示した矢印A1は、除湿運転時における冷媒が流れる経路を示している。除湿運転時は、四方弁12は、冷房運転側にスライド弁を移動する。圧縮機11を出た冷媒は、高温かつ高圧の状態である。当該冷媒は、四方弁12を通った後、熱交換器14に入る。熱交換器14に入った冷媒は、ファン17によって送風される屋外空気と熱交換する。その結果、熱交換器に入った冷媒は、中温かつ高圧の状態で、熱交換器14から出る。熱交換器14を出た冷媒は、膨張弁15に入る。
除湿運転時を例に挙げて、空気調和機1の動作について説明する。なお、図2に示した矢印A1は、除湿運転時における冷媒が流れる経路を示している。除湿運転時は、四方弁12は、冷房運転側にスライド弁を移動する。圧縮機11を出た冷媒は、高温かつ高圧の状態である。当該冷媒は、四方弁12を通った後、熱交換器14に入る。熱交換器14に入った冷媒は、ファン17によって送風される屋外空気と熱交換する。その結果、熱交換器に入った冷媒は、中温かつ高圧の状態で、熱交換器14から出る。熱交換器14を出た冷媒は、膨張弁15に入る。
除湿運転時においては、膨張弁15の絞りは全開状態に制御されている。したがって、膨張弁15を出た冷媒は、中温かつ高圧の状態を維持する。膨張弁15を出た冷媒は、室内機50の熱交換器51に入る。熱交換器51に入った冷媒は、ファン55によって送風される室内空気と熱交換する。当該熱交換は、室内温度を上昇させる方向に作用する。
除湿運転時においては、バイパス弁53は閉じられている。このため、熱交換器51を出た冷媒は、絞り機構52を通る。したがって、熱交換器51を出た冷媒は、絞り機構52により、低温かつ低圧の状態となる。絞り機構52を出た冷媒は、熱交換器54に入る。
ファン55によって送風される室内空気は、熱交換器54の表面および周辺領域を通過する。当該通過時に、潜熱と顕熱とが共に熱交換される。つまり、熱交換器54における熱交換により、空気調和機1は、室内温度を降下させる。また、空気中の水蒸気は、冷たい熱交換器54の表面で結露する。このため、空気調和機1は、湿気を除くことができる。また、熱交換器54を出た冷媒は、再び、室外機10の四方弁12を通り、圧縮機11へ戻る。
以上のような冷媒の流れにより、除湿運転時(再熱除湿運転時)の冷凍サイクルが構成される。なお、絞り機構52を通らずにバイパス弁53を通る経路(図2の矢印A2)は、冷房運転時における冷媒の経路である。
<温度調整>
室内機50の温度センサ58により測定した室内温度が、ユーザが設定した設定温度に対して低い場合には、空気調和機1は室内温度を上昇させる必要がある。このため、制御装置30(図3参照)は、ファンモータ18の回転数を低下させることにより、ファン17の回転数を低下させる。その際、制御装置30は、回転数検知部19が検知するファン17の回転数を基にファンモータ18の回転数を低下させる。
室内機50の温度センサ58により測定した室内温度が、ユーザが設定した設定温度に対して低い場合には、空気調和機1は室内温度を上昇させる必要がある。このため、制御装置30(図3参照)は、ファンモータ18の回転数を低下させることにより、ファン17の回転数を低下させる。その際、制御装置30は、回転数検知部19が検知するファン17の回転数を基にファンモータ18の回転数を低下させる。
ファン17の回転数が低下すると、冷媒の屋外空気との熱交換量が減少する。当該熱交換量が減少すると、冷媒温度を高くすることができる。したがって、熱交換器51および熱交換器54の温度が高くなる。それゆえ、空気調和機1は、室内温度を上昇させることができる。
一方、室内機50の温度センサ58により測定した室内温度が、ユーザが設定した設定温度に対して高い場合には、空気調和機1は室内温度を降下させる必要がある。このため、制御装置30は、ファンモータ18の回転数を上昇させることにより、ファン17の回転数を上昇させる。その際、制御装置30は、回転数検知部19が検知するファン17の回転数を基にファンモータ18の回転数を上昇させる。
ファン17の回転数が上昇すると、冷媒の屋外空気との熱交換量が増加する。当該熱交換量が増加すると、冷媒温度を低くすることができる。したがって、熱交換器51および熱交換器54の温度が低くなる。それゆえ、空気調和機1は、室内温度を降下させることができる。
<室外機10のブロック図>
図3は、室外機10のブロック図である。図3を参照して、室外機10は、熱交換器14と、ファン17と、ファンモータ18と、回転数検知部19と、温度センサ20と、温度センサ21と、制御装置30と、記憶装置40とを備える。また、制御装置30は、格納処理部31と、補正部32と、回転数制御部33とを備える。
図3は、室外機10のブロック図である。図3を参照して、室外機10は、熱交換器14と、ファン17と、ファンモータ18と、回転数検知部19と、温度センサ20と、温度センサ21と、制御装置30と、記憶装置40とを備える。また、制御装置30は、格納処理部31と、補正部32と、回転数制御部33とを備える。
温度センサ20は、外気温度を測定した際に得られた測定値を格納処理部31に送る。温度センサ21は、熱交換器14の温度を示したデータを格納処理部31に送る。回転数検知部19は、検知したファン17の回転数を示したデータを格納処理部31に送る。
格納処理部31は、外気温度を測定した際に得られた測定値と、熱交換器14の温度を示したデータと、ファン17の回転数を示したデータとを記憶装置40に格納する。外気温度を測定した際に得られた測定値については、格納処理部31は、さらに以下の処理を行う。格納処理部31は、ファンの回転数が予め定められた閾値RLu以上である場合には、上記測定値を用いて記憶装置40に格納された測定値を更新する。一方、格納処理部31は、ファンの回転数が閾値RLu未満である場合には、上記更新を行なわない。閾値RLuは、ファン17が非常に低速で回転している場合の回転数を示した値である。閾値RLuは、たとえば100rpmである。
補正部32は、記憶装置40から、外気温度を測定した際に得られた測定値と、熱交換器14の温度を示したデータと、ファン17の回転数を示したデータとを読み出す。補正部32は、熱交換器14の温度とファン17の回転数とに基づいて、温度センサ20によって測定された測定値を補正する。詳しくは、補正部32は、熱交換器14の温度を示したデータと、ファン17の回転数を示したデータとに基づいて、外気温度を測定した際に得られた測定値を、後述する演算式を用いて補正する。
また、補正部32は、上記補正により得られた値(以下、「補正値」と称する)を、回転数制御部33に送る。ただし、ファンの回転数が予め定められた閾値RHs(ただし、RLu<RHs)以上である場合、補正部32は、測定値を補正することなく、測定値を回転数制御部33に送る。閾値RHsは、ファン17が高速で回転している場合における回転数を示した値である。閾値RHsは、たとえば400rpmである。
回転数制御部33は、補正部32から送られてくる値に基づき、ファン17の回転数を制御する。具体的には、回転数制御部33は、補正値または測定値に基づき、ファンモータ18の回転数を制御することにより、ファン17の回転数を制御する。
記憶装置40は、たとえばROM(Read-only Memory)やRAM(Random Access Memory)により構成される。ROMには、制御装置30が実行するプログラムが格納されている。制御装置30は、当該プログラムを実行することにより、制御装置30内の各機能ブロックの処理を実現する。RAMには、外気温度を測定した際に得られた測定値、熱交換器14の温度を示したデータ、ファン17の回転数を示したデータなどが格納される。
ここで、閾値RLuと閾値RHsとを用いてファン17の回転数を制御する理由について説明する。ファン17の回転数が閾値RHs以上の場合(つまり、ファン17が高回転時)には、室外機10内の屋外空気の移動量が大きい。そのため、温度センサ20は、外気温度を精度よく測定することができる。そのため、補正部32による補正を行う必要性が特段にない。このため、室外機10は、閾値RHsを設定して、ファン17の回転数が閾値RHsを越えると制御方法を切り替える処理を行なう。
また、ファン17の回転数が閾値RLu未満である場合(つまり、ファン17が非常に低速で運転している場合)、上述したように、記憶装置40の測定値は更新されない。このように回転数が閾値RLu未満である場合には、室外機10内を通る自然風による影響が大きくなる。このため、温度センサ20による測定値は、自然風の状態次第で変動する。それゆえ、外気温度に近い補正値を得られることが困難になる。このため、補正部32による補正を行っても、正確な補正を行うことが困難になる。したがって、ファン17の回転数が閾値RLu未満の場合には、記憶装置40の測定値は更新せずに、既に記憶されている測定値を用いて上記補正を行う。
<測定値の補正>
補正部32における補正の具体例について説明する。以下では、外気温度をTaとする。また、回転数検知部19による検知結果であるファン17の回転数をRsとする。また、外気温度を温度センサ20で測定したときの測定値をTahとする。補正部32により測定値Tahを補正したときの補正値をTacとする。
補正部32における補正の具体例について説明する。以下では、外気温度をTaとする。また、回転数検知部19による検知結果であるファン17の回転数をRsとする。また、外気温度を温度センサ20で測定したときの測定値をTahとする。補正部32により測定値Tahを補正したときの補正値をTacとする。
補正部32は、以下の式(1)および式(2)に示す演算を行なう。
T’ac = Tah−(Tch−Tah)×A/(Rs−B) … (1)
なお、A、Bは定数である。
T’ac = Tah−(Tch−Tah)×A/(Rs−B) … (1)
なお、A、Bは定数である。
Tac_(n)=((n−1)×Tac_(n-1) + T’ac)/n … (2)
なお、式(2)を用いて平均化処理を行なう理由は、熱応答性を考慮して、ファン17の回転数の変化時にも実際の外気温度Taに精度よく追従させるためである。
なお、式(2)を用いて平均化処理を行なう理由は、熱応答性を考慮して、ファン17の回転数の変化時にも実際の外気温度Taに精度よく追従させるためである。
図4は、除湿運転時における、外気温度とファン17の回転数との関係を示した図である。また、図4は、測定値Tahと補正値Tacとを示した図でもある。図4を参照して、外気温度がTaのときにファン17の回転数が低いと、測定値Tahは高い値を示す。ファン17の回転数が高くなるにつれ、測定値Tahは外気温度Taに近づく。このような測定値Tahを上記式(1)および(2)を用いて補正すると、ファン17の回転数の大小に関わらず、外気温度Taに近い補正値Tacが得られる。
なお、温度センサ20による外気温度の測定は、予め定められた時間間隔で行えばよい。外気温度の測定は、たとえば、1分間に1回または2回程度行なえばよい。
<ファン17の回転数の制御>
次に、回転数制御部33の制御について、より具体的に説明する。回転数制御部33は、上述したように、補正値Tacまたは測定値Tahに基づいて、ファン17の回転数を制御する。この際、回転数制御部33は、補正値Tacに応じて予め定められた上限値と下限値の間で、ファン17の回転数を制御する。
次に、回転数制御部33の制御について、より具体的に説明する。回転数制御部33は、上述したように、補正値Tacまたは測定値Tahに基づいて、ファン17の回転数を制御する。この際、回転数制御部33は、補正値Tacに応じて予め定められた上限値と下限値の間で、ファン17の回転数を制御する。
より詳しくは、記憶装置40は、外気温度と、ファン17の回転数の上限値および下限値との関係を示したデータが格納している。回転数制御部33は、補正値Tacを外気温度として、ファン17の回転数を、当該外気温度の値に応じた上限値と下限値との間で制御する。また、上記データは、予め定められた外気温度の範囲を複数に区分し、各区分において1つの上限値と1つの下限値とを規定している。
図5は、除湿運転時における、外気温度Taと、ファン17の回転数の上限値および下限値との関係を示した図である。補正値Tacが閾値Ta1以上であって閾値Ta2未満である場合、回転数制御部33は、ファン17の回転数が下限値RL1から上限値RH1の間になるように、当該回転数を制御する。また、補正値Tacが閾値Ta2以上であって閾値Ta3未満である場合、回転数制御部33は、ファン17の回転数が下限値RL2から上限値RH2の間になるように、当該回転数を制御する。また、補正値Tacが閾値Ta3以上であって閾値Ta4未満である場合、回転数制御部33は、ファン17の回転数が下限値RL3から上限値RH3の間になるように、当該回転数を制御する。また、補正値Tacが閾値Ta4以上である場合、回転数制御部33は、ファン17の回転数が下限値RL4から上限値RH4の間になるように、当該回転数を制御する。
なお、下限値RL1、RL2、RL3、RL4は、たとえば、それぞれ、100rpm、150rpm、200rpm、400rpmである。また、上限値RH1、RH2、RH3、RH4は、たとえば、それぞれ、150rpm、300rpm、600rpm、760rpmである。また、閾値Ta1、Ta2、Ta3、Ta4は、たとえば、それぞれ、1℃、10℃、20℃、30℃である。
ところで、補正値Tacが閾値Ta1未満である場合、外気温度は低い。このため、冷凍サイクル的には、除湿運転の信頼性に欠ける。したがって、制御装置30は、除湿運転を停止する。つまり、回転数制御部33は、ファンモータ18の回転を停止させる。
また、図5に示すとおり、上限値RH1は、下限値RL2以上、かつ上限値RH2以下である。上限値RH2は、下限値RL3以上、かつ上限値RH3以下である。上限値RH3は、下限値RL4以上、かつ上限値RH4以下である。このように各上限値および各下限値を設定することにより、温度が閾値Ta2,Ta3,Ta4を挟んで変動した場合、ファン17の回転数が急激に変動することを防止できる。
以下、図5に示したように、ファン17の回転数を上限値と下限値との間で制御する理由について説明する。
ファン17は、熱交換器14に屋外空気を送風する機能の他に、室外機10に収納されている電装部品を冷却(放熱)させる機能を担う。したがって、外気温度が高温の場合、ファン17の回転数を下げすぎると、電装部品が放熱する熱量は低下する。このため、室外機10の信頼性が低下する。一方、外気温度が低温の場合、ファン17の回転数よりも低い回転数であっても、電装部品の温度は設計温度内に保たれる。このため、室外機10は、外気温度に応じてファン17の回転数の下限値を定めた上で、当該回転数を制御することが好ましい。図5では、外気温度が上昇するのに合わせて、段階的に、下限値を上昇させている。
また、外気温度が低温の場合、ファン17の回転数を上げすぎた状態で除霜運転を行なうと、以下の問題が生じる。すなわち、冷凍サイクルとしての放熱が大きくなりすぎて、室内機50での冷凍サイクルの蒸発圧力が下がりすぎてしまう。その結果、冷媒の循環が著しく阻害される現象が発生したり、冷媒が熱交換器51,54に溜まりすぎる現象が発生する。このような現象が発生すると、冷凍サイクルとしては、冷媒不足となる。このような事態を防止するため、室外機10は、外気温度に応じてファン17の回転数の上限値を定めた上で、当該回転数を制御することが好ましい。図5では、外気温度が上昇するのに合わせて、段階的に、上限値を上昇させている。
このように、室外機10は、外気温度に応じて設定された上限値と下限値との間にファン17の回転数が設定されるように、ファン17の運転を規制する。特に除湿運転時においては、以下の処理により、室内温度を設定温度に制御することが有効である。すなわち、室外機10は、ファン17の回転数を制御して、熱交換器14の放熱状態を変更する。そして、室外機10は、放熱状態を変更することにより、冷凍サイクルの熱交換器14の温度を変化させる。
また、空気調和機1の室外機として、室外機10を用いることにより、以下の効果が得られる。室外機10は、ファン17が低速回転している場合であっても、熱交換器14の熱影響で生じる外気温度と測定値とのずれを補正することができる。つまり、室外機10は、外気温度を正確に把握できる。その結果、除湿運転時などにおけるファン17を低速で回転させているときにも、信頼性の高い空気調和機1を実現できる。
<制御構造>
図6は、室外機10の制御構造を示した図である。図6を参照して、ステップS2において、室外機10は、温度センサ20を用いて、外気温度を測定する。ステップS4において、室外機10は、温度センサ21を用いて、熱交換器14の温度を測定する。ステップS6において、室外機10は、回転数検知部19を用いてファン17の回転数を検知する。ステップS8において、室外機10は、ファン17の回転数が、閾値RLu以上であって、かつ閾値RHs未満であるか否かを判断する。
図6は、室外機10の制御構造を示した図である。図6を参照して、ステップS2において、室外機10は、温度センサ20を用いて、外気温度を測定する。ステップS4において、室外機10は、温度センサ21を用いて、熱交換器14の温度を測定する。ステップS6において、室外機10は、回転数検知部19を用いてファン17の回転数を検知する。ステップS8において、室外機10は、ファン17の回転数が、閾値RLu以上であって、かつ閾値RHs未満であるか否かを判断する。
ファン17の回転数が、閾値RLu以上であって、かつ閾値RHs未満である場合(ステップS8においてYES)、ステップS10において、室外機10は、記憶装置40に格納されている外気温度の測定値を、ステップS2において測定した測定値を用いて更新する。ステップS12において、室外機10は、更新後の測定値を、熱交換器14の温度およびファン17の回転数に基づいて補正する。ステップS14において、室外機10は、補正により得られた補正値に基づき、ファン17の回転数を制御する。
ファン17の回転数が、閾値RLu未満、あるいは閾値RHs以上である場合(ステップS8においてNO)、ステップS20において、室外機10は、ファン17の回転数が、閾値RHs以上であるか否かを判断する。ファン17の回転数が閾値RHs以上である場合(ステップS20においてYES)、ステップS22において、室外機10は、記憶装置に格納されている外気温度の測定値を更新する。ステップS24において、室外機10は、更新後の測定値に基づいて、ファン17の回転数を制御する。
ファン17の回転数がRHs以上でない(RLu未満)場合(ステップS20においてNO)、ステップS26において、室外機10は、記憶装置40に格納されている測定値に基づいて、ファン17の回転数を制御する。つまり、室外機10は、ファン17の回転数が閾値RLu未満となる前に更新された測定値を用いて、ファン17の回転数を制御する。
ステップS16において、室外機10は、外気温度を測定してから所定の時間(たとえば、30秒)が経過したか否かを判断する。なお、室外機10は、図示しないタイマを用いて、所定の時間が経過したか否かを判断する。室外機10は、所定の時間が経過したと判断した場合(ステップS16においてYES)、電源をオフする信号を受け付けたか否かを判断する。当該信号は、たとえば、ユーザがリモートコントローラのボタンを押下することにより、室内機50を介して室外機10の制御装置30に送られてくる。一方、室外機10は、所定の時間が経過していないと判断した場合、処理をステップS16に戻す。
室外機10は、電源をオフする信号を受け付けたと判断した場合(ステップS18においてYES)、処理を終了する。一方、室外機10は、電源をオフする信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS18においてNO)、処理をステップS2に戻す。
図7は、図6におけるステップS14の処理の詳細を示した制御構造である。図7を参照して、ステップS1402において、室外機10は、補正値Tacが閾値Ta1以上であって、かつ閾値Ta2未満であるか否かを判断する。室外機10は、補正値Tacが閾値Ta1以上であって、かつ閾値Ta2未満であると判断した場合(ステップS1402においてYES)、ステップS1404において、ファン17の回転数の上限値をRH1とし、かつ下限値をRL1として、ファン17の回転数を制御する。
室外機10は、補正値Tacが閾値Ta1未満、あるいは閾値Ta2以上であると判断した場合(ステップS1402においてNO)、ステップS1406において、補正値Tacが閾値Ta2以上であって、かつ閾値Ta3未満であるか否かを判断する。室外機10は、補正値Tacが閾値Ta2以上であって、かつ閾値Ta3未満であると判断した場合(ステップS1406においてYES)、ステップS1408において、ファン17の回転数の上限値をRH2とし、かつ下限値をRL2として、ファン17の回転数を制御する。
室外機10は、補正値Tacが閾値Ta2未満、あるいは閾値Ta3以上であると判断した場合(ステップS1406においてNO)、ステップS1410において、補正値Tacが閾値Ta3以上であって、かつ閾値Ta4未満であるか否かを判断する。室外機10は、補正値Tacが閾値Ta3以上であって、かつ閾値Ta4未満であると判断した場合(ステップS1410においてYES)、ステップS1412において、ファン17の回転数の上限値をRH3とし、かつ下限値をRL3として、ファン17の回転数を制御する。
室外機10は、補正値Tacが閾値Ta3未満、あるいは閾値Ta4以上であると判断した場合(ステップS1410においてNO)、ステップS1414において、補正値Tacが閾値Ta4以上であるか否かを判断する。室外機10は、補正値Tacが閾値Ta4以上であると判断した場合(ステップS1414においてYES)、ステップS1416において、ファン17の回転数の上限値をRH4とし、かつ下限値をRL4として、ファン17の回転数を制御する。
室外機10は、補正値Tacが閾値Ta4未満であると判断した場合(ステップS1414においてNO)、ステップS1418において、ファン17の回転数を0に設定する。
<ハードウェア構成>
図8は、制御装置30および記憶装置40として機能するコンピュータ800のハードウェア構成を表わすブロック図である。コンピュータ800は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU810と、CPU810によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納するRAM820と、プログラムを不揮発的に格納するROM830とを備える。コンピュータ800における処理は、各ハードウェアおよびCPU810により実行されるプログラム(ソフトウェア)によって実現される。
図8は、制御装置30および記憶装置40として機能するコンピュータ800のハードウェア構成を表わすブロック図である。コンピュータ800は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU810と、CPU810によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納するRAM820と、プログラムを不揮発的に格納するROM830とを備える。コンピュータ800における処理は、各ハードウェアおよびCPU810により実行されるプログラム(ソフトウェア)によって実現される。
同図に示されるコンピュータ800を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、ROM830に格納されたプログラムであるともいえる。ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<その他>
(1)室外機10における上述した制御は、室外機と室内機とが一体となった空気調和機においても適用できる。
<その他>
(1)室外機10における上述した制御は、室外機と室内機とが一体となった空気調和機においても適用できる。
(2)上記においては、温度センサ20は、予め定められた間隔で外気温度を測定する。しかしながら、温度センサ20を、外気温度をリアルタイムに測定し、測定値を順次、格納処理部31に送る構成であってもよい。この場合、格納処理部31は、受け付けた測定値のうち、予め定められた間隔で測定値を抽出して、記憶装置40に格納する構成としてもよい。温度センサ21についても、温度センサ20と同様な処理を行なえばよい。
(3)温度センサ20は、室外機10の熱がこもる位置を避けて、設置されることが好ましい。さらに、温度センサ20は、ファン17による送風によって屋外空気が熱交換される前に、外気温度を検出できる位置に設けられていることが好ましい。
(4)ファン17の回転数の検知は、ファン17の回転状態を直接センサで検知する方法に限定されない。たとえば、制御装置30の回転数制御部33から送られる指令を検知して、当該検知した指令に含まれる回転数の情報を、ファン17の回転数として利用してもよい。この構成によれば、ファン17の回転状態を直接検知するセンサは不要となる。
(5)上記実施の形態において、主として除湿運転時を例に挙げて説明したが、冷房運転時および暖房運転時においても、上述した室外機10における制御を応用することができる。
(6)今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
たとえば、上記補正に基づいて、膨張弁制御、圧縮機制御、外気温度表示制御を行うこともできる。
1 空気調和機、10 室外機、11 圧縮機、12 四方弁、13 モータ、14 熱交換器、15 膨張弁、16 モータ、17 ファン、18 ファンモータ、19 回転数検知部、20 温度センサ、21 温度センサ、30 制御装置、31 格納処理部、32 補正部、33 回転数制御部、40 記憶装置、50 室内機、51 熱交換器、52 絞り機構、53 バイパス弁、54 熱交換器、55 ファン、56 ファンモータ、57 温度センサ、58 温度センサ。
Claims (8)
- 空気調和機の室外機であって、
ファンと、
前記ファンが回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器と、
前記熱交換器に対して前記ファンとは反対側となる位置であって、かつ前記熱交換器の近傍に設けられた、外気温度を測定する第1測定手段と、
前記熱交換器の温度を測定する第2測定手段と、
前記ファンの回転数を検知する検知手段と、
前記熱交換器の温度と前記ファンの回転数とに基づいて、前記第1測定手段による測定値を補正する補正手段と、
前記測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、該室外機を制御する制御手段とを備える、室外機。 - 前記制御手段は、前記補正値を利用して、前記ファンの回転数を制御する、請求項1に記載の室外機。
- 前記補正手段は、前記ファンの回転数が、第1の回転数以上であって、かつ第2の回転数未満である場合に、前記補正を行う、請求項2に記載の室外機。
- 前記室外機は、
記憶装置と、
前記測定値を、前記記憶装置に格納する格納手段とをさらに備え、
前記第1測定手段は、予め定められた間隔で前記外気温度を測定し、
前記格納手段は、前記ファンの回転数が前記第1の回転数以上である場合には、前記測定値を用いて前記記憶装置に格納された測定値を更新し、前記ファンの回転数が前記第1の回転数未満である場合には、前記更新を行なわず、
前記補正手段は、前記第1測定手段による測定が行われることに基づき、前記記憶装置に格納された測定値を補正する、請求項3に記載の室外機。 - 前記記憶装置には、前記外気温度と、前記ファンの回転数の上限値および下限値との関係を示したデータが格納されており、
前記制御手段は、前記補正値を前記外気温度として、前記ファンの回転数を、当該外気温度の値に応じた前記上限値と前記下限値との間で制御する、請求項4に記載の室外機。 - 前記データは、予め定められた外気温度の範囲を複数に区分し、各区分において1つの上限値と1つの下限値とを規定している、請求項5に記載の室外機。
- 請求項1から6のいずれかの室外機と、室内機とを備えた、空気調和機。
- 空気調和機の室外機を制御する室外機制御方法であって、
前記室外機は、
前記ファンが回転した際に風上側となる位置に設けられた熱交換器と、
前記熱交換器に対して前記ファンとは反対側となる位置であって、かつ前記熱交換器の近傍に設けられた、外気温度を測定する測定手段とを備え、
前記室外機制御方法は、
前記測定手段によって前記外気温度を測定するステップと、
前記熱交換器の温度を測定するステップと、
前記ファンの回転数を検知するステップと、
前記熱交換器の温度と前記ファンの回転数とに基づいて、前記測定手段による測定値を補正するステップと、
前記測定値を補正することにより得られた補正値を利用して、該室外機を制御するステップとを備える、室外機制御方法。
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