JP5265284B2 - Oa用ブレード及びoa用ブレード用金型 - Google Patents

Oa用ブレード及びoa用ブレード用金型 Download PDF

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Description

本発明は、長尺薄肉の金属板などによるプレートの片面に、ゴム材などによる弾性部材を接着したOA用ブレード、またOA用ブレードの製造に用いる金型に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置(以下、これらを総称して「OA装置」と称す)においては、現像ローラの外周上に現像剤を担持させ回転する現像ローラによって供給される現像剤の量を規制するための現像ブレードの他、感光ドラム或いはベルト上のクリーニングを用途とするクリーニングブレードや転写ブレードなど種々のブレードが採用されている。これらブレードをOA用ブレードと称して以下の説明をする。
上記OA用ブレードとしては、例えば現像剤が通過する隙間を形成するのに十分な柔軟性と、現像剤を摩擦帯電させるのに必要な特性とを有するゴム部材を長尺形状の金属などのプレート上に接着した形態のものが広く採用されている。
このような現像剤の量規制をするOA用ブレードは、例えば接着剤を予め塗布した金属プレートを金型内の所定位置にセットし、トラスファー成形法や射出成形法を用いて材料を金型のキャビティに注入して、金型内で金属プレートにシリコーンゴムなどのゴム部材を貼付けた状態に成型する製造方法が採用されている。ここで、ゴム部材は現像ローラに接触(当接)されて現像剤の搬送量を規制して、現像ローラ上に均一な現像剤が形成されるようにする。
そして、特に、近年において供給されるOA装置はトナーの小径化に伴い、高精度の画像形成が可能なように改善されている。よって、OA装置の高精度化ひいては部品の高精度化が要求されることから、プレート上に貼付けるゴム部材ついても、その外形形状を正確に形成することが求められている。そのためには、ゴム部材の表面に発生する不良を確実に抑制する必要がある。このような不良としては、材料の充填不良により発生した凹状欠落であるショートショット(以下、単に、ショートと称す)や材料の一部が金型の隙間に滲み出して固った突出異物であるバリなどが一般に問題となる。そこで、画像形成装置の現像ローラに所定圧で接触させられるゴム部材(弾性部材)に、バリやショートの無いOA用ブレードを製造するための技術が従来から種々検討されている。
例えば特許文献1は、現像ローラと接触するゴム部材の接触面となる部分について、その断面が滑らかな凸形状の曲線或いは直線であり、この接触面に隣接する部分が滑らかに連続する形状としたOA用ブレードについて開示する。このOA用ブレードは、金型のキャビティ内にゴム材料を充満させる際、ゴム材料に押しやられたエア(ガス)をゴム部材の接触面に対応するキャビティ部分の周囲に移動拡散させている。その結果、キャビティ部分の形状を忠実に転写してショートの無い接触面を形成できる。
特開2005−27646号公報
上記のように特許文献1で提案するOA用ブレード技術によれば、比較的簡易な構成でゴム部材にショートの発生の無いOA用ブレードを製造できる。ところが、近年、より高精度、高精細な画像形成が可能なOA装置が日々改善されて提供されるようになっており、これに対応してOA装置内に配備するブレードへの要求がますます厳しくなっている。そのため、外形形状を更に高精度に成形したゴム部材を備えたブレードへの要求がある。すなわち、エッジを立てた(角が立った)シャープな形状のゴム部材を備えたOA用ブレードへの要求がある。
しかしながら、上記特許文献1で提案している技術は、ゴム部材の外形を画定する金型の内面(キャビティの形状)を滑らかな凸形状の曲線或いは直線とすることにより、金型内の特定箇所にガスを滞留させないようにすることでショートの発生を抑制しようとしている。すなわち、特許文献1による技術は、エッジ(角)が立ったシャープな形状のゴム部材を形成することを意図していない。また、特許文献1による技術は、金型内のガスを周囲に分散させてその影響を軽減しようとするものであり、そのガスを排除することについては考慮していない点で検討の余地がある。
なお、キャビティの特にその角部にガスが停滞してプレートのエッジにショートが発生し易くなることが一般に知られている。図を参照してより具体的に説明する。図10(a)はOA用ブレードBLの端部を拡大して示した斜視図であり、図10(b)は(a)において矢印AR方向から見たときの矢視図である。
OA用ブレードBLは、薄肉で長尺の金属製プレートPL上にゴム部材RAを貼付けた構造である。このゴム部材RAの端部は3つ面FA、FB、FCが略直角に形成され、エッジが立った状態となっている。このようなエッジのたったゴム部材RAを製造する金型は、ゴム部材の外形を画定する3つの内面が互いに垂直となるので、その角部にはガス(エア)が溜まり易い。その結果として、図10(a)で示すようにゴム部材RAのエッジにSHで示すようなショートが発生し易いという問題がある。
よって、本発明の目的は、エッジが立ったシャープな形状のゴム部材を備えたOA用ブレードを製造するための技術を提案することである。
上記目的は、長尺形状のプレート上に、被接触体に当接される弾性部材が長手方向に沿って設けてあるOA用ブレードにおいて、
前記弾性部材は、前記プレートと接する面に厚さ方向で対向している面を含む3つの面が互いに交差するエッジを有し、前記プレートと接する面に厚さ方向で対向している面の端縁の少なくとも一部に突起が設けてある、ことを特徴とするOA用ブレードにより達成できる。
また、前記突起は、前記弾性部材の長手方向と略平行な端縁に設けてもよいし、前記突起は、前記弾性部材の長手方向と略垂直な端縁に設けてもよい。更に、前記突起は、前記端縁に複数設けてもよい。
そして、前記突起の基端の幅が5〜500μmとするのが好ましい。また前記突起の高さが5〜500μmとするのが好ましい。
さらに、上記目的は、長尺形状のプレート上に被接触体に当接される弾性部材が長手方向に沿って設けてあるOA用ブレードの製造に用いられる金型であり、前記弾性部材の外形形状をキャビティによって形成するものにおいて、
前記キャビティの所定位置に前記プレートをセットするようにされており、
前記キャビティは、前記プレートに厚さ方向で対向しているキャビティ面を含む3つの面が互いに交差する角部を有し、前記プレートに厚さ方向で対向しているキャビティ面の端縁の少なくとも一部に外側へ突出するように形成した窪み部が設けてある、ことを特徴とするOA用ブレード用金型によっても達成できる。
また、前記窪み部は、前記プレートの長手方向と略平行な端縁に設けてもよいし、前記窪み部は、前記プレートの長手方向と略垂直な端縁に設けてあってもよい。更に、前記窪み部は前記端縁に複数設けてあってもよい。
そして、前記窪み部の開口幅が5〜500μmとするのが好ましい。また前記窪み部の深さが5〜500μmとするのが好ましい。
本発明によるOA用ブレードは、上記のようにショートが発生し易い弾性部材の端縁で影響の少ない所定位置に突起が形成されるようにしたので、現像剤の規制などに影響する領域にはショート発生のないシャープなエッジを備えたブレードとして提供できる。
また、本発明によるOA用ブレード用金型は、キャビティの所定位置にプレートをセットするようにされており、このプレートと厚さ方向で対向しているキャビティ面の端縁の少なくとも一部に外側へ突出するように形成した窪み部が設けてあるので、製造時にこの窪み部に向けて不要なガスを材料と共に押し出すことができる。よって、このOA用ブレード用金型によって製造されるOA用ブレードは、ゴム部材の主要な位置にショートがないシャープな形状とすることができる。
以下、本発明にかかる一実施形態を、図を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、現像ブレードを例にとって説明するが、適用できるOA用ブレードとしてはこれに限るものではない。
図1は、金型により製造されるOA用ブレードをOA装置に取付けた様子を示している模式図である。また、図2は本実施形態の金型により製造されるOA用ブレードの一例を示した平面図である。
OA用ブレード1は、薄肉で長尺形状なプレートとしての金属プレート2と、その片面2aの一部に配置された弾性部材としてのゴム部材3とを含んで構成されている。このようなゴム部材3としては、例えば2液硬化性ポリウレタン、フッ素ゴム、クロロプ レンゴム、液状シリコーンゴムなどの熱硬化性のゴム材を好適に採用することができるが、生産性に優れているという点から液状シリコーンゴムを採用するのが望ましい。
金属プレート2は、例えばステンレスなどで形成することができる。また、ゴム部材3は、金属プレート2の長手方向LDに沿って接着剤により接着固定されている。より具体的には、このOA用ブレード1の両側にはブランクエリアBAが設定されており、このブランクエリアBA間の中央部にゴム部材3が接着されている。
なお、図1で示すようにOA用ブレード1は、回転する現像ローラ100の周面に接触(当接)する姿勢、もしくは、周面と僅かの隙間を有する姿勢で配置され、現像ローラ周面100a上の現像剤101の層厚さを規制するように機能する。
そして、OA用ブレード1は図2で示すように、ゴム部材3の外形形状は、必要に応じて端部や周縁部に外側に出た凸部や内側にへこんだ凹部が適宜に設けられる。図2に例示的に示すOA用ブレード1は、ゴム部材3の両端部に切欠部HGが形成され、ゴム部材3のエッジが立った状態に形成してある。前述したようにエッジが形成される端縁は一般にショートが発生し易い構造である。ところが、図2で例示するOA用ブレード1のゴム部材3はショート発生がなく製造されている。この点を、更に図3を参照して詳細に説明する。
図3は、図2で矢印X矢視方向へ見た構造を一部拡大し、より詳細に示したOA用ブレード1の斜視図である。図3で示すように、ゴム部材3の長手方向LDでの側端面(左側面)SF、上面TF、切欠面CFが互いに交差する角部にショートの発生がない。その一方で、その代わりにゴム部材3には、上面TFの端縁で外側に突出する突起PRが形成されている。本発明に係るOA用ブレード1は、このような突起PRを形成するようにしたことで、ゴム部材3のエッジにショートが発生するのを防止している。この点に関しては、後述する金型を用いたOA用ブレード製造の説明よって明瞭に理解される。
図4(a)〜(f)は、ゴム部材3の突起PRとして採用可能な形状・配置例をまとめて示した図である。(a)は上面TFと切欠面CFとの境界ED−1に係るように設定され、上面TFのより外側(厚さ方向ZD)へ突出するように形成した突起PRである。この突起PRの概略形状は三角柱である。なお、この図4(a)は図3で示している構造と同様である。
(b)の突起PRは、上面TFにおいて三角柱形状が幅方向WDに延伸した場合を例示している。(c)の突起PRは上面TFと切欠面CFとの境界ED−1に係るように設定され、長手方向LD及び幅方向WDに垂直な高さ方向ZDへ延伸した頂点がある三角錐形状とした場合を例示している。(d)の突起PRは上面TFと切欠面CFとの境界ED−1に係るように設定され、幅方向WDへ突出する三角柱形状とした場合を例示している。そして、(e)の突起PRは上面TFと側面SFとの境界ED−2に係るように設定され、長手方向LDへ突出する三角柱形状とした場合を例示している。そして、(f)の突起PRは(b)の突起と同じ位置において複数形成される場合を例示している。
図4で複数例示したゴム部材3はプレート2と接する面と厚さ方向ZDで対向する上面TFの端縁の少なくとも一部に上記のように突起PRが設けてある。なお、図4では例示的に上面TFに一体的に連続する湾曲面BFを備えた外形形状のゴム部材3を示しているが、ゴム部材3の形状はこれに限らない。
この図4で示したように、ゴム部材3の端縁に設けられる突起PRは、面と面との境界に掛るように形成される場合が多い。なお、突起PRの寸法は幅(根元部である基端の寸法)が5〜500μm、高さ(突出方向寸法)が5〜500μm、長さ(境界に沿った延伸の方向寸法)が100μm以上であることが好ましい。より好ましくは、幅が100〜500μm、高さが100〜500μm、そして長さが500μm以上である。かかる寸法に設定しておくと、OA用ブレードの使用時に突起の脱落を防止できる。そして、複数の突起PRを配置する場合、各突起PRがここに例示した寸法範囲内にあることが望ましい。突起は、エッジから2mm以内の所に設けることが好ましく、1mm以内であることがより好ましい。2mmを超えるとガス逃げの効果が低くなる。
以下では、更に図を参照して、上記OA用ブレード1を製造するのに好適な実施形態に係るOA用ブレード用金型について説明する。
図5は、OA用ブレード1を製造する際に使用する金型の片方である下型10の構造を模式的に示した平面図である。また、図6は図5で示す下型10と上型15を備えた金型5の全体構造を示した側面構成図である。上型15は下型10と対応した形状を有しており、下型10上にセットされると内部にOA用ブレード1と対応する形状が形成される。
図5で例示する下型10は、OA用ブレード1(図2参照)を複数同時に製造できるように設計されている。この下型10は、複数個取り(図5の例示は4個取り)するように設計されている。この図5では、4個のOA用ブレードを同時に製造するように下型10内に4個のキャビティCA−1〜CA−4が形成されている。製造工程では、下型10の所定位置に金属プレート2(図2参照)をセットし、各キャビティCA−1〜CA−4内に材料を充填し、これを硬化させるとゴム部材3を所定位置に備えたOA用ブレード1を製造できる。なお、図5中で符号14は材料をキャビティCA−1内に供給するゲート(注入口)の位置に相当する。
OA用ブレード用金型5は、上記のように下型10と上型15とで構成されている点では従来の金型と同様であるが、前述した突起PRが形成されているゴム部材3を備えたOA用ブレードを製造できるように設計されているという点で一般的な金型とは異なる。特に、上記各キャビティCA−1〜CA−4にセットされる金属プレート2の面と厚さ方向で対向している内壁(キャビティ面)の端縁の少なくとも一部に外側へ突出する窪み部が設けてある。この窪み部を適宜に設定することにより、前述したゴム部材3の突起PRが配置される。金型に形成したキャビティ4個のキャビティCAは同様であるので、第1のキャビティCA−1を例に説明する。
図7は、図5で示している第1キャビティCA−1の左端部のLE部分を拡大して側面方向から見た図である。ゴム部材3の外形形状は、一般に金型に設けたキャビティによって規定されることになる。よって、ゴム部材3にシャープなエッジを形成したい箇所は、キャビティの角部となり、このような角部にショートが発生し易い。これに対して、本発明に係る金型5では、キャビティCA−1内にセットした金属プレート2と対向する面の端縁の少なくとも一部に外側へ突出する窪み部CRを設けて対処するものである。なお、端縁はキャビティの長手方向で最も端に位置する末端部分で、ガスが滞留し易い角部を含む領域である。
窪み部CRは、ショート発生の原因となるガスが滞留し易いキャビティの端縁に、そのガスと共にゴム材料の一部も収納できるように特に形成したもので、キャビティCA−1の本来の空間と連続するように設けた微小空間である。すなわち、窪み部CRは内部のガスが滞留し易い位置に接するようにして配備されていると共に、不要なガスをキャビティCA−1外へ逃がすための空間として設定されている。窪み部CRは不要なガスをより確実にキャビティCA−1から逃がすことができるように、内部に滞留するガスと共にゴム材料の一部も受け入れ可能な容積をもって設定しておくのが望ましい。ガスのみを抜くというのではなく、材料の一部の流出も許容するというアイデアによりガスをキャビティCA−1から追い出すことができる。
このような点から窪み部CRを設けるのに好ましい位置は、例えばプレートの長手方向と略平行な端縁、プレートの長手方向と略垂直な端縁であり、更に窪み部CRは必要に応じて端縁に複数設けてもよい。
上記の説明から理解されるように、窪み部CRにはゴム材料の一部が流入する。窪み部CRに入ったゴム材料は、この金型によってOA用ブレードを製造したときに、前述したゴム部材3の突起PRとなる。
ここでの説明により、ゴム部材3に突起PRを設けたOA用ブレード1としている意図が理解される。すなわち、従来にあっては、ゴム部材に無用なバリなどの発生の無い製品作りが指向されていたものであるが、本願発明はこのような従来発想から転換して、ショート発生を防止するための突起を配置したものと理解される。
再度、図7を参照すると、ここではキャビティCA−1に隣接して2つのブロックRK−1、RK−2が嵌め込まれている。この内の一方のブロックRK−1は窪み部CRに相当する部分が切欠いて形成されており、2つのブロックRK−1、RK−2を合わせたときに窪み部CRに相当する凹部が形成される。この状態ではブロックRK−1、RK−2によって形成された窪み部CRの開口MUがキャビティCA−1に対向する。よって、キャビティCA−1にこの開口MUに対応する開口を設けておくことで、キャビティCA−1と窪み部CRとを連続した空間とすることができる。
なお、図7は端縁に三角錐形となる窪みを形成した場合を一例として示しているが、その開口MUは採用するゴム材料の性状に応じて、少なくとも当該材料を窪み部CR側へスムーズに流し込める寸法(大きき)に設定することが必要である。例えば、材料として液状シリコーンを採用し、金型温度160〜180(℃)、充填圧力20〜80MPa、充填時間0.5〜3.0(s)、材料粘度100〜500Pa・s(10s−1)程度として送り込むような場合では、開口寸法を例えば5〜500μmとする。
図8(a)〜(f)は、金型により形成可能な窪み部の形状・配置例をまとめて示した図であり、それぞれ左側に窪み部周辺の側面図、右側に正面図を模式的に示している。この図8は、先に示した図4(a)〜(f)に対応して、金型に形成する窪み部CRの例を示している。図8は、前述したと同様に2つのブロックRK−1、RK−2からなる金型を例に示しているが、1つのブロックからなる金型を用いてもよい。
なお、窪み部CRの寸法は、ブレード側の突起寸法に合わせ、開口幅を5〜500μm、深さを5〜500μm、長さを100μm以上とするのが好ましい。より好ましくは、開口幅が100〜500μm、深さが100〜500μm、そして長さが500μm以上である。かかる寸法に設定しておくと、ガスを効果的にキャビティ外に逃がし、エッジがシャープなブレードを製造できる。
再度、図6を参照して、本発明に係る金型5に適用されている構造について説明する。金型5の上型15には射出ノズル40から供給される材料MAはスプルー41を介して受け入れ、下型10のキャビティCAに向けて送るためのランナ部23、24が形成されている。これらランナ部23、24を合わせてコールドランナとなる。ここで縦方向に延在するランナ部24の下端の出口24aは、キャビティCAに材料を注入する前述したゲート14に接続されている。材料は金属プレート2に設けた開口を介して下型10の各キャビティCA−1〜CA−4内に充填される。
金型5には液状シリコーンなどの熱硬化性の材料を各キャビティCA内に確実に注入できるように、必要に応じて材料を冷却するコールドランナ構造を配備しておくのが望ましい。このコールドランナ構造は後述するようにコールドランナ23、24に適用されている。
図6に示すように、ランナ部24の一部は冷却ジャケット26により囲まれており、冷却可能なコールドランナとして構成される。すなわち、筒状空間をなすランナ部24は、これを形成するブッシュ25を介して筒状の冷却ジャケット26に接していて、冷却ジャケット26には、冷却媒体、例えば冷却水を通過させる冷却管路27が設けられ、この冷却媒体を冷却管路27に導いて通過させることにより、冷却ジャケット26の筒内に設けられたランナ部24を冷却して、ここを通過する液状シリコーンなどの材料MAを硬化が進み難い温度に維持して硬化させないようにしている。なお、図6でPLがパーティングラインであり、これより上側が上型15、下側が下型10である。
下型10のキャビティCAの周囲にはキャビティCAに注入された熱硬化性の材料MAを硬化させるためのヒータ32が、下型10だけでなく上型15の下側にも配備されている。その一方で上型15にはランナ部23、24に材料MAが滞留していても、これを硬化させることがないように冷却管路31が設けられている。この冷却管路31はランナ部24周辺のコールドランナ構造とは別に上型15の上側全体を冷却する。上型15の中段には、熱効率を高めるための好ましい構造として断熱層28、29が配備してある。
更に、本実施形態に係る金型5が備えておくのが好ましい構造を、図5を参照して説明する。下型10にはキャビティCA−1〜CA−4の周囲には密閉用のパッキン17が配備されると共に、当該パッキン17の内側に(図5ではパッキンをくぐって)真空引き部18が設けられている。この真空引き部18は、外部のガス吸引装置19に接続されてパッキン17内にあるキャビティの周囲を真空引きできるように構成してある。このように真空引きする構造を更に備えていると、キャビティの周囲を低圧に調整できるので材料と共に不要なガスを、前述した窪み部CRへスムーズに収容することができる。
(実施例)
図4に示したうち、(a)、(b)、(f)の3つの突起態様について、ゴム部材のエッジ部分のショート発生状態を確認した。図9(a)はエッジ部分に発生するショートの測定方法を説明するために示したOA用ブレードの一部拡大図であり、(b)は(a)において矢印AR方向から見た図である。図9(a)、(b)で、SHで示すようにエッジ部にショートが発生し易い。これを30倍以上で観察して、ゴム部の側端部に発生した欠落の深さ(厚み)L(mm)を測定してショートの発生状態を判定した。なお、実施例の条件は次の通りであった。金型温度:170℃、充填圧力:50MPa、充填時間:1.0s、材料粘度:190Pa・s(10s−1
欠落の深さLが0.25mm未満OK(○)、Lが0.25mm以上NG(×)とした。その結果を図9(c)にまとめて示した。図9(c)から明らかなように、実施例1、2、3となる突起形態(a)、(b)、(f)の場合には全てでLの寸法が0.2mm未満で極めてよい結果となり、エッジがクリアに形成されていた。これとは逆に、従来を想定した突起を設けない比較例の場合は、Lの寸法が0.35mmとなりショート発生状態となり、エッジをクリアに形成できなった。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記説明では、キャビティを4個に設定した複数個取りの場合を説明したがこれに限らず、これより多い数としてもよい。例えば、キャビティを8個に設定してもよい。
以上の説明から明らかなように、この発明によればショートの発生を抑制してシャープなゴム部材を備えるOA用ブレードを製造する金型を提供できる。このようなOA用ブレードを現像ブレードに適用した場合には精度良く、現像剤を規制して、高精度、高精細の画像形成に寄与する。
金型を用いて製造されるOA用ブレードをOA装置に取付けた状態を示している模式図である。 本実施形態の金型により製造されるOA用ブレードの一例を示した平面図である。 図2で矢印X矢視方向へ見た構造を一部拡大し、より詳細に示したOA用ブレード1の斜視図である。 (a)〜(f)はゴム部材の突起として採用可能な形状・配置例をまとめて示した図である。 OA用ブレードを製造する際に使用する金型の片方である上型の構造を模式的に示した平面図である。 図5で示す上型15と下型10を備えた金型5の全体構造を示した側面構成図である。 図5で示しているキャビティの左端部のLE部分を拡大した図である。 (a)〜(f)は金型により形成可能な窪み部の形状・配置例をまとめて示した図である。 (a)はエッジ部分に発生するショートの測定方法を説明するために示したOA用ブレードの一部拡大図であり、(b)は(a)において矢印AR方向から見た図である。(c)は実施例の結果をまとめて示した図である。 ショートが発生する様子を説明するために示した図である。
符号の説明
1 OA用ブレード
2 金属プレート(硬質プレート)
3 ゴム部材(弾性部材)
5 金型
10 下型
15 上型
100 現像ローラ(被接触体)
CA キャビティ
LD 長手方向
WD 幅方向
ZD 高さ方向
CR 窪み部
MU 開口
PR 突起

Claims (12)

  1. 長尺形状のプレート上に、被接触体に当接される弾性部材が長手方向に沿って設けてあるOA用ブレードにおいて、
    前記弾性部材は、前記プレートと接する面に厚さ方向で対向している面を含む3つの面が互いに交差するエッジを有し、前記プレートと接する面に厚さ方向で対向している面の端縁の少なくとも一部に突起が設けてある、ことを特徴とするOA用ブレード。
  2. 前記突起は、前記弾性部材の長手方向と略平行な端縁に設けてある、ことを特徴とする請求項1に記載のOA用ブレード。
  3. 前記突起は、前記弾性部材の長手方向と略垂直な端縁に設けてある、ことを特徴とする請求項1に記載のOA用ブレード。
  4. 前記突起は、前記端縁に複数設けてある、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のOA用ブレード。
  5. 前記突起の基端の幅が5〜500μmである、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のOA用ブレード。
  6. 前記突起の高さが5〜500μmである、ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のOA用ブレード。
  7. 長尺形状のプレート上に被接触体に当接される弾性部材が長手方向に沿って設けてあるOA用ブレードの製造に用いられる金型であり、前記弾性部材の外形形状をキャビティによって形成するものにおいて、
    前記キャビティの所定位置に前記プレートをセットするようにされており
    前記キャビティは、前記プレートに厚さ方向で対向しているキャビティ面を含む3つの面が互いに交差する角部を有し、前記プレートに厚さ方向で対向しているキャビティ面の端縁の少なくとも一部に外側へ突出するように形成した窪み部が設けてある、ことを特徴とするOA用ブレード用金型。
  8. 前記窪み部は、前記プレートの長手方向と略平行な端縁に設けてある、ことを特徴とする請求項7に記載のOA用ブレード用金型。
  9. 前記窪み部は、前記プレートの長手方向と略垂直な端縁に設けてある、ことを特徴とする請求項7に記載のOA用ブレード用金型。
  10. 前記窪み部は前記端縁に複数設けてある、ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載のOA用ブレード用金型。
  11. 前記窪み部の開口幅が5〜500μmである、ことを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のOA用ブレード用金型。
  12. 前記窪み部の深さが5〜500μmである、ことを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のOA用ブレード用金型。
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