JP5265020B2 - タッチパネル付き表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像などを表示する表示パネルと、この表示パネルの前面基板に形成されたタッチ電極でタッチ位置を検出するタッチパネル部とを有する、タッチパネル付き表示装置に関し、特に、低抵抗なタッチ電極を備えて精度の高いタッチ位置検出ができるタッチパネル付き表示装置に関する。
近年、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、パームトップコンピュータ、携帯用ゲーム機器などの普及に伴い、表示装置と組み合わせられる入力手段として、透明な基板上に形成されたタッチパネルが広く使用されるようになっている。
例えば、タッチパネル付き表示装置としての液晶表示装置では、透明なタッチパネルが表示パネルである液晶パネルの画像表示面に重ねられている。これにより、タッチパネルを通して液晶パネルに表示される画像を観視することができる。そして、表示される画像に合わせてタッチパネルの外面、すなわち、液晶パネルの表示画像を観察する側の表面を指先や入力ペンなどによって押圧すると、押圧された位置を検出することができる。その結果、入力内容をPDAなどの使用機器の制御に反映させることができる。
このような表示パネルの画像表示面に積層されるタッチパネルとして、表示パネルの前面基板上に、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜を形成した静電容量方式のタッチパネルが知られている。この静電容量方式のタッチパネルは、製造が容易で耐久性が高いという特性から、近年様々な用途に用いられている。特に、タッチ電極が平面的な所定のパターンを形成して、所定の間隔を有して複数配置されている投影型の静電容量方式のタッチパネルは、複数のタッチ点を同時に検出するいわゆるマルチタッチに対応しているため、近年特に注目が集まっている。
上記のように、静電容量方式のタッチパネルでは、タッチパネルを通した表示画像の視認性を高めるために、タッチ電極としてITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜が用いられてきた。しかし、透明導電膜は金属膜と比較してその抵抗値が高いため、例えば、タッチパネルにおけるタッチ電極は透明導電膜で形成するものの、タッチパネルと外部の回路とを接続するために設けられる端子や、タッチ電極と端子とを接続する引き出し配線は、金属膜で形成したり、透明導電膜と金属膜とを積層して形成したりすることが行われていた。そして、タッチ電極と引き出し配線との電気的導通を確実なものとするために、接続部分の透明導電膜を厚く形成することが提案されている(特開2008−233976号公報参照)。
しかし、上記従来のタッチパネル付き表示装置のタッチパネルのように、タッチ電極に透明導電膜を用いたものでは、タッチ電極における電気的導通が必ずしも十分なレベルで確保されているとは言えなかった。このため、特に、タッチ電極パターンを微細化した場合や、タッチパネルの面積が大きくなった場合などには、正確なタッチ位置を検出することが十分にできないという問題があった。
そこで本発明は、上記の課題を鑑み、簡単な構成で、正確なタッチ位置の検出ができるタッチ電極を表示パネルの前面基板上に備えた、タッチパネル付き表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のタッチパネル付き表示装置は、前面基板と背面基板とを有し、複数の画素により構成された画像表示領域を有する表示パネルと、前記前面基板の外側表面に形成されたタッチ電極を有するタッチパネル部とを備え、前記タッチ電極は、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された前記画素における開口部分以外の部分に、前記表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されていることを特徴とする。
本発明のタッチパネル付き表示装置は、タッチパネル部のタッチ電極が、前面基板および背面基板の少なくとも一方に形成された画素における開口部分以外の部分に、表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されている。このため、透明導電膜よりも抵抗値が大幅に低く、かつ、表示パネルの表示画像の視認性を妨げないタッチ電極を実現することができ、正確なタッチ位置検出を行うことができる。
本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、タッチパネル部のタッチ電極の配置パターンを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、タッチ電極の構成を示す部分拡大平面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の断面構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の製造方法の、最初の工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の製造方法の、次の工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の製造方法の、三番目の工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、応用例の断面構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、タッチパネル部のタッチ電極の配置パターンを示す平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、タッチ電極の構成を示す部分拡大平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の断面構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかるタッチパネル付き表示装置の、応用例の断面構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係るタッチパネルは、前面基板と背面基板とを有し、複数の画素により構成された画像表示領域を有する表示パネルと、前記前面基板の外側表面に形成されたタッチ電極を有するタッチパネル部とを備え、前記タッチ電極は、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された前記画素における開口部分以外の部分に、前記表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されている(第1の構成)。
第1の構成においては、表示パネルの前面基板上に形成されるタッチ電極として、金属材料によるものを用いることができ、表示パネルでの表示画像の視認性を妨げることなく、かつ、従来の透明導電膜によるタッチ電極と比較して、抵抗値が大幅に低いタッチ電極を得ることができる。このため、精度よくタッチ位置を検出することができるタッチパネル部を備えたタッチパネル付き表示装置を、簡単な構成で得ることができる。
第1の構成において、カラー画像表示のために前記画素ごとに設けられたカラー領域とこれらカラー領域の間に形成された黒色領域とを有するカラーフィルタ層を更に備え、前記画素における開口部分以外の部分が前記黒色領域であることが好ましい(第2の構成)。または、第1の構成において、前記画素における開口部分以外の部分が前面基板および背面基板の少なくとも一方に形成された電極配線であることが好ましい(第3の構成)。これらの部分は、表示パネルの画像表示に必要な部分である。また、それぞれが各画素の形状に対応して配置されている。従って、タッチ電極を構成する金属材料を高い平面密度で配置、形成することができる。
また、第1〜第3の構成の何れか一つにおいて、前記タッチ電極が、縦方向および横方向に伸延する井桁状に形成されていることが好ましい(第4の構成)。このようにすることで、画素の開口部分を回避しつつ、タッチ位置を正確に検出する上で十分な平面方向の配置密度を有するタッチ電極を形成することができる。
さらに、第1〜第4の構成の何れか一つにおいて、前記タッチ電極が、前記タッチ電極と前記前面基板上に形成された端子とを接続する引き出し配線と同じ材料で形成されていることが好ましい(第5の構成)。このようにすることで、タッチパネル部を形成する際の部材を削減できる。これにより、タッチパネル部の製造コストを下げることができる。また、タッチ電極と引き出し配線とを同時に形成することもできる。これにより、製造工程の簡略化ができる。
さらにまた、第1〜第5の構成の何れか一つにおいて、前記タッチ電極を形成する前記金属材料に、透明導電膜層が積層された構成とすることが好ましい(第6の構成)。このようにすることで、比較的酸化しやすい金属材料を透明導電膜で被覆することができる。その結果、経時的変化が生じにくいタッチ電極を得ることができる。
また、第1〜第6の構成の何れか一つにおいて、隣り合う複数の前記タッチ電極の間に、前記タッチ電極とは電気的に導通していないフローティング電極を有し、前記フローティング電極が、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された前記画素における開口部分以外の部分に、前記表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されていることが好ましい(第7の構成)。このようにすることで、タッチ電極の配置パターンが使用者に視認されてしまうことを回避することができる。また、タッチ電極が形成されていない部分で所望しない電荷が生じて、タッチ位置の検出信号のノイズとなることを効果的に防止することができる。
さらに、第1〜第7の構成の何れか一つにおいて、前記表示パネルが液晶パネルであることが好ましい(第8の構成)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下に記載する本発明の実施形態の説明では、本発明にかかるタッチパネル付き表示装置として、投影型静電容量式のタッチパネル部が液晶パネルの前面基板に形成された液晶表示装置を例示して説明する。
しかし、以下の説明は、本発明のタッチパネル付き表示装置の構成を限定するものではない。本発明のタッチパネル付き表示装置のタッチパネル部は、投影型静電容量方式のものに限らず、平面的なパターンとして形成されたタッチ電極が表示装置の前面基板に形成された各種方式のタッチパネル部を用いることができる。また、本発明のタッチパネル付き表示装置は、表示パネルとして液晶パネルを用いたものに限らず、有機および無機のエレクトロルミネッセンス(EL)パネルや、プラズマディスプレイパネル(PDP)、さらには、電界放出型ディスプレイなど各種の平板型ディスプレイを用いることができる。
なお、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明にかかるタッチパネル付き表示装置は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備えることができる。また、断面構成図における厚さ方向をはじめとする各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を必ずしも忠実に表したものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のタッチパネル付き表示装置の第1の実施形態にかかる、タッチパネル付きの液晶表示装置100(図3参照)の、タッチパネル部110におけるタッチ電極2の配置パターンを示す平面図である。
本実施形態の液晶表示装置100は、表示パネルである液晶パネル120(図3参照)と、液晶パネル120の前面基板1の外側表面、すなわち背面基板11(図3参照)と対向する内表面側ではない側の表面上に、図1に示したパターンで形成されたタッチ電極2を有するタッチパネル部110とから構成されている。
本実施形態の液晶表示装置100のタッチパネル部110は、投影型静電容量方式を採用している。そのため、図1に示すように、同じ大きさの略長方形のタッチ電極2が横方向に10個、縦方向に上下2列の合計20個、所定の間隔、例えば200μm〜800μm程度隔てて並べられている。なお、図1はあくまでも例示であって、タッチ電極2の配置パターンは図1に示されたものに限られない。すなわち、一つ一つのタッチ電極2のパターン形状は、図1に示した長方形状である必要はない。また、横・縦に配列されるパターンの個数も10×2個の合計20個に限られない。さらに、所定間隔を隔てて配置された複数のタッチ電極2の接続関係も、図1に示すものに限られない。
液晶パネル120の前面基板1上には、タッチ電極2における電圧値の変動という形で現れるタッチ位置検出信号を、外部の回路基板に出力するための複数の端子4が形成されている。この端子4とタッチ電極2とが引き出し配線3で接続されている。本実施形態の液晶表示装置100のタッチパネル部110では、4つの端子4が設けられている。そして、いずれかのタッチ電極2に指先などが近づくことによって生じる静電容量の変化を、これら4つの端子4の電圧の変化として把握することでタッチ位置を検出する。また、パターン化されて離れた位置に形成されたタッチ電極2同士が、接続配線5で接続されている。
タッチパネル部110において、タッチ電極2は、液晶パネル120で画像表示を行うために、複数の画素により構成された画像表示領域と重なる位置に形成されている。そのため、タッチパネル部110のタッチ電極2と接続配線5とが画像表示領域と重なる位置に配置される。端子4と引き出し配線3とが、画像表示領域以外の周辺領域に配置される。
図2は、タッチ電極2の詳細な構成を示すために、本実施形態にかかる液晶表示装置100の、タッチ電極2が形成されている部分を拡大して表示した拡大平面図である。図2(a)が、図1における点線で囲んだD部の拡大図である。図2(b)は、図2(a)中に点線で示した四角形の部分を表す、タッチ電極2の更なる拡大図である。
図2(a)、図2(b)に示すように、本実施形態のタッチパネル部110のタッチ電極2は、液晶パネル120の画像表示領域を形成する画素における開口部分以外の部分、すなわち、カラー画像表示のために画素ごとに設けられたカラー領域(図示せず)の間に形成されたブラックマトリクス(BM)と称される黒色領域としての黒色層7に重なる位置に配置された、金属材料6で構成されている。カラー領域と黒色領域(黒色層7)は、前面基板1に形成されたカラーフィルタ層が有している。金属材料6は、図2(b)に示すように、黒色層7の幅よりも少し小さい幅を有する井桁状のパターンとして構成されている。また、図1で示したように、タッチ電極2は、タッチ位置を検出するために平面的にパターン化されている。隣り合うタッチ電極2同士は、所定の間隔を有して配置されている。このため、タッチ電極2が形成されていないタッチ電極2間の部分では、金属材料6による井桁状のパターンが形成されずに、前面基板1に形成された黒色層7のみが見えている。
なお、図2においては、液晶パネル120の黒色層7を開口部分がほぼ正方形の格子状のパターンとして表したが、これは便宜上のものに過ぎず、液晶パネル120の黒色層7のパターン形状を規定するものではない。液晶パネル120の前面基板1の内表面に形成される黒色層7の窓状に開口した部分の形状は、液晶パネル120の画素の形状によって定まり、略正方形状である場合以外にも縦長の長方形状とされる場合もある。また、黒色層7の縦方向と横方向の幅が異なっていたり、一部において屈曲部を有していたり、液晶パネルがRGB三色のカラー領域を有するカラーフィルタによってカラー表示を行うものの場合には、三色をひとまとまりとして黒色層7の幅を異ならせたりすることなども行われている。このような場合であっても、タッチ電極2を形成する金属材料6は、黒色層7のパターンに合わせて、液晶パネル120の厚さ方向において黒色層7と重なる位置に配置されることとなる。
図3は、本実施形態の液晶表示装置100の断面形状を示す断面構成図である。図3(a)は、タッチ電極2が形成されている部分の構成を示し、図1のA−A’矢視線の部分の断面構成を示している。図3(b)は、引き出し配線3の構成を示し、図1のB−B’矢視線の部分の断面構成を示している。図3(c)は、端子4の構成を示し、図1のC−C’矢視線の部分の断面構成を示している。
図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、本実施形態にかかるタッチパネル付き液晶表示装置100は、外部からのタッチ位置を検出するタッチパネル部110と、表示パネルである液晶パネル120とが積層された構造とされている。液晶パネル120を構成する前面基板1はタッチパネル部110の基板を兼ねている。
液晶パネル120は、一般的な透過型の液晶パネルである。液晶パネル120を構成する2つのガラス製の基板である前面基板1と、背面基板11との間に、液晶層12が挟持されている。
前面基板1の内側、すなわち、背面基板11と対向する側には、カラー画像表示のためにそれぞれの画素に対応して、図示しないカラーフィルタ層が形成されている。このカラーフィルタ層には、カラー画像表示のために画素ごとに設けられたカラー領域(図示せず)と、これらカラー領域の間においてブラックマトリクスである黒色領域としての黒色層7とが形成されている。また、前面基板1の内面には、カラーフィルタ層よりも液晶層12側において、液晶層12に所定の電圧を印加する図示しない対向電極が形成されている。
背面基板11の内側、すなわち、前面基板1と対向する側には、複数の行および複数の列を形成してマトリクス状に、それぞれが一つの画素を形成する図示しない画素電極が配置されている。この画素電極と前面基板1に形成された対向電極との間の電位を調整することで、液晶層12の液晶分子の配向状態を変化させて画像表示が行われる。この背面基板11の画素電極が形成されている領域が液晶パネル120の画像表示領域となる。この液晶パネル120の画像表示領域が、タッチパネル部110のタッチ位置検出領域とほぼ一致することとなる。
また、背面基板11の画像表示領域には、いずれも電極配線である、図示しない複数のゲート線と複数のソース線13とが配置されている。複数のゲート線は、画素電極の行方向に配置されている。複数のソース線13は、列方向に配置されている。また、直交するゲート線とソース線13との交点近傍には、それぞれの画素電極に接続された、図示しないTFTが形成されている。ゲート線に順次ゲート電圧が印加されることで、行ごとにスイッチング素子であるTFTがオンとなって選択される。さらに、ソース線13を介して選択された行に属するそれぞれの画素電極に、画像表示に必要な電圧が印加される。
図3(a)、図3(b)、図3(c)における液晶パネル120の前面基板1の図中上側、および、背面基板11の図中下側には、液晶層12と組み合わされることで透過光を制御して画像表示を行うための図示しない一対の偏光板が、それぞれの偏光角を所定角度異ならせた状態で配置されている。また、液晶パネル120の前面基板1と背面基板11との、液晶層12に面する内表面には、上記した電極類やスイッチング素子を覆う絶縁膜が形成されている。絶縁膜の液晶層12側の表面には液晶分子の配列方向を定める配向膜が形成されている。これら絶縁膜及び配向膜も液晶パネルとして一般的なものに過ぎないので、図示と詳細な説明を省略する。
また、液晶パネル120のさらに背面側には、液晶パネル120で画像を表示するために必要な照射光を照射する、図示しないバックライトが配置される。本実施形態のタッチパネル付き液晶表示装置100のバックライトは、例えば、サイドライト型またはエッジライト型と呼ばれるタイプであり、平板状の導光体と、該導光体の側面に設けられた冷陰極蛍光管または発光ダイオードなどの光源から構成されている。導光体の側面から入射した光源からの照射光が、導光体内部で反射を繰り返して拡散伝搬され、液晶パネル120に対向する側の導光体の主面から均一光として照射される。
なお、本発明の液晶表示装置120のバックライトとしては、上記したサイドライト型に限られるものではない。液晶パネル120の背面に光源を平面的に配置して、光源からの照射光が集光シートや拡散シートなどの光学シートを介して液晶パネル120に照射される、直下型と呼ばれるタイプを用いてもよい。また、光源も、冷陰極蛍光管や発光ダイオードに限られない。熱陰極蛍光管やEL発光体など各種のものを用いることができる。
なお、上記液晶パネルのパネル構成の説明では、前面基板1をカラーフィルタ層が形成されるいわゆるCF基板として、また、背面基板11を画素電極とこれを駆動するためのTFTなどが形成されるアクティブマトリクス基板として、その構成を説明した。しかしながら、このように前面基板1をCF基板とすることは、本実施形態のタッチパネル付き液晶表示装置100において必須の事項ではない。前面基板1をアクティブマトリクス基板として、背面基板11をCF基板とすることもできる。また、カラーフィルタ層をアクティブマトリクス基板に形成することもできる。さらに、液晶パネル120の構成として、いわゆるアクティブマトリクス方式のものを例示したが、本実施形態の液晶表示装置100における液晶パネル120はこれに限られず、いわゆる単純マトリクス方式の液晶パネルとすることもできる。液晶パネル120の駆動方法も、対向する基板間に電圧を印加する、いわゆる垂直配向方式に限られず、基板の平面方向に電圧を印加するIPS方式など、他の駆動方式も採用することができる。
さらに、液晶パネル120自体としても、バックライトからの照射光を画像表示に用いる透過型または半透過型と呼ばれるものに限られない。前面基板1を透過して入射する外光を背面基板11に形成された反射電極で反射させて画像表示に用いる、反射型の液晶パネルを用いることもできる。反射型の液晶パネルを用いる場合には、バックライトと、背面基板11のさらに背面側(図3における下側)に配置される、上記で説明した偏光板が不要となる。
図3(a)に示すように、液晶パネル120において、画像表示を行う一単位である画素が複数形成されている画像表示領域と重複する位置の前面基板1上に、使用者のタッチ位置を検出するタッチ電極2が形成されている。画像表示領域とタッチ位置の検出領域とは、液晶パネル120の厚さ方向、すなわち図3(a)の図中における上下方向において重複している。
タッチ電極2を形成する金属材料6は、電気的導通を高めるためのアルミ層6aと、アルミ層6aによる外光反射を低減するための酸化Cr膜やNi,Mo,Al,Tiを含んだ合金の酸化膜などの黒色金属膜であるBMメタル層6bとが積層されて形成されている。そして、タッチ電極2を形成する金属材料6は、液晶パネル120の前面基板1の内表面に形成された黒色層7、および、背面基板11の内表面に形成された電極配線であるソース線13と液晶パネル120の厚さ方向、すなわち、図3(a)における上下方向において重なる位置に形成されている。
これら黒色層7とソース線13とは、いずれも隣り合う画素の境界部分に形成されている。隣り合う画素の境界部分は、液晶パネル120の画像表示を行うための透過光を通過させない、開口部分以外の部分である。従って、液晶パネル120の厚さ方向において、これらの開口部分以外の部分に重なる位置に形成された金属材料6が、液晶パネル120で表示される表示画像の視認性を妨げることはない。
なお、図3(a)に示す本実施形態の液晶表示装置100では、黒色層7と電極配線であるソース線13とが、液晶パネル120の厚さ方向において重なる位置に形成され、これら黒色層7及びソース配線13とタッチ電極2を構成する金属材料6とが液晶パネル120の厚さ方向において重なる位置に形成されているものを示したが、このことは本発明のタッチパネル付き表示装置の必須の要件ではない。例えば、黒色層と電極配線とのいずれか一方しか形成されていない場合や、双方が形成されていても液晶パネルの厚さ方向において位置がずれている場合であれば、黒色層及び電極配線のいずれか一方と液晶パネルの厚さ方向において重なる位置に、金属材料が形成されていればよい。また、黒色層や電極配線以外のものであっても、表示パネルに形成された画素において、画像表示を行うための光を透過させる部分、または、自発光素子の場合の発光部分である、画素の開口部分以外の部分、すなわち、画素における画像表示に寄与しない部分と表示パネルの厚さ方向において重なる位置に、タッチ電極を構成する金属材料が配置されていればよい。
なお、タッチ電極2を構成する金属材料6は酸化しやすいものであるため、図3(a)に示すように、前面基板1上には金属材料6を覆うようにして、SiNやSiO2、その他透明樹脂製の保護膜8が形成されている。
引き出し配線3は、図3(b) に示すように、タッチ電極2を形成する金属材料6と同じように、アルミ層3aとBMメタル層3bとが積層されて形成されている。上記したように、引き出し配線3は、液晶パネル120の画像表示領域以外の周辺領域に形成されている。そのため、引き出し配線3が形成される部分の前面基板1および背面基板11の内表面には、黒色層7や電極配線であるソース線13に相当するものが形成されていない。なお、引き出し配線3を覆うように、SiNやSiO2、その他透明樹脂製の保護膜8が形成されている。
図3(c)に示す端子4は、前面基板1上にタッチ電極2を形成する金属材料6や引き出し配線3と同じように、アルミ層4aとBMメタル層4bとが積層されて形成されている。このように、タッチ電極2を構成する金属材料6と,引き出し配線3や端子4とを同じ材料で形成することは、本発明において必須の要件ではない。しかしながら、これら金属材料6、引き出し配線3及び端子4を同じ材料とすることで同時に同一の工程で形成することができる。その結果、タッチパネル付き表示装置100の製造上のコスト低減につなげることができる。
端子4を覆うように、SiNやSiO2、その他の透明樹脂製の保護膜8が形成されている。ただし、保護膜8には、端子4の中央部分と対応する位置において、開口部9が形成されている。これにより、図示しない外部基板との接続を行うための接続電極端子が端子4の表面に接触して、タッチ電極2の電圧の変化を読み取ることができるようになっている。
なお、図3(a)、図3(b)、図3(c)に示した各部材の厚さは、一例として、前面基板1の厚さが0.7mm、アルミ層6a、3a、4aが150nm、BMメタル層6b、3b、4bが100nm、保護膜8がSiN膜の場合600nm、透明樹脂膜であれば3μmであり、液晶パネル120の全体の厚さは、1.4mm程度である。
次に、本実施形態にかかるタッチパネル付き液晶表示装置の製造方法について、図4〜図6を用いて説明する。なお、これら、図4〜図6では、図3に示した断面構成図と同様に、各図の(a)として図1のA−A’矢視線部分に相当するタッチ電極2が形成されたタッチ領域、(b)としてB−B’矢視線部分に相当する引き出し配線3、(c)としてC−C’矢視線部分に相当する端子4、のそれぞれの断面構成を示す。
液晶パネル120の前面基板1となるガラス基板上に、アルミ層とBMメタル層とを順次スパッタ法で成膜する。その上に、レジスト膜を形成し、タッチ電極2の金属材料6、引き出し配線3、端子4がそれぞれ形成される位置に、レジスト膜を残存させてレジストパターンを形成する。その後、このレジストパターンをマスクとして、酸系の混酸液でBMメタル層をエッチングし、続いて燐酸、酢酸、硝酸の混酸液でアルミ層をエッチングする。その後、レジスト剥離液で表面のレジストパターンを剥離除去する。この状態を図4(a)、図4(b)、図4(c)に示す。
次に、CVD法を用いて、前面基板1の表面に保護膜8となるSiN膜を形成する。端子4の部分では、フォトリソグラフィ法によって開口部9を形成してBMメタル層4bを露出させる。具体的には、レジストパターンを形成し、このレジストパターンを用いてフッ素ガスによるドライエッチング(RIE)で、開口部9を形成しBMメタル層4bを露出させる。ここまでで、前面基板1上にタッチパネル部110を形成する工程が完了する。この状態を図5(a)、図5(b)、図5(c)に示す。
その後、液晶パネル120の製造工程として、前面基板1の画像表示領域に相当する部分の内側表面に、図示しない対向電極、カラーフィルタ層、黒色層7などを形成する。ここで、画像表示領域となる部分においては、前面基板1の外表面に形成されたタッチ電極2を構成する金属材料6と、前面基板1の内表面に形成される黒色層7との位置あわせを正確に行うことが重要である。この状態を図6(a)、図6(b)、図6(c)に示す。
次に、通常の液晶パネルの製造工程によって、背面基板11を製造し、シールされた前面基板1と背面基板11との間に液晶層12を保持した状態とする。
液晶パネル120の製造方法としては、先ず、上記のようにして前面基板1を製造すると共に、従来から公知の製造方法によって背面基板11を製造する。その後、前面基板1と背面基板11との画像表示領域に、液晶分子を配向させる配向膜であるポリイミドを形成する配向膜形成工程を実施する。配向膜を形成したら、液晶分子を一定方向に配列させるために配向膜に一定方向の溝を形成する配向処理工程を実施する。配向処理をしたら、前面基板1上にスペーサを散布するスペーサ散布工程を実施する。スペーサを散布したら、ディスペンサを用いて背面基板11にシール材を直接描画するシール形成工程を実施する。シール形成工程を実施したら、シール材で囲まれた領域内に液晶を定量滴下した後、真空中で前面基板1と背面基板11を位置決めして貼り合わせる液晶注入工程を実施する。その後、UV照射によって、シール材を硬化する。さらに、必要に応じて、貼り合わせた前面基板1もしくは背面基板11をフッ酸などの薬液を用い薄板加工するという工程を実施することができる。
最後に、複数個の表示装置が並んだ状態で同時に形成されたガラス基板を分断して、前面基板1と背面基板11に偏光板を貼り付けることにより、図3(a)、図3(b)、図3(c)に各部の断面構成を図示した本実施形態の液晶表示装置100が完成する。
なお、上記本実施形態の液晶表示装置100の製造方法においては、まずタッチパネル部110を形成してから、液晶パネル120を形成した。しかしながら、これとは逆の順序で、まず液晶パネル120を形成してからタッチパネル部110を形成してもかまわない。すなわち、通常の液晶パネル製造工程で液晶パネル120を製造してから、液晶パネル120の前面基板1の画像表示領域における開口部分以外の部分に正確に重なる位置の外側の表面に、上記説明したパターンニング方法を用いてタッチ電極2を構成する金属材料6を形成することができる。
次に、本実施形態のタッチパネル付きの液晶表示装置の応用例について、図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態の応用例である液晶表示装置200の構造を示す断面構成図である。図7に示す応用例の液晶表示装置200では、図3に示す上記説明してきた本実施形態の液晶表示装置100と比較して、前面基板1上に形成される各種の配線層、すなわち、タッチ電極2を構成する金属材料6、引き出し配線3、端子4が、アルミ層6a、3a、4aと、MoNb層6c、3c、4cとの積層構造となっている点が異なる。さらに、上層のMoNb層6c、3c、4cが、下層のアルミ層6a、3a、4aを覆うように構成されている点が異なる。
このように、アルミ層6a、3a、4aをその側面も含めて、MoNb層6c、3c、4cで覆うように形成することで、アルミ層6a、3a、4aが保護膜8を構成する透明導電膜材料と直接接触することで生じやすくなるガルバニック腐食を防止することができる。アルミ層6a、3a、4aと透明導電層(保護膜8)との間に、ガルバニック腐食が生じると腐食部分が着色し、使用者にタッチ電極2や接続電極(引き出し配線3、端子4、接続配線5)などの金属材料パターンが視認され易くなってしまう事態が生じうる。しかしながら、本応用例のように、アルミ層6a、3a、4aと透明導電層(保護膜8)との間にMoNb層6c、3c、4cを形成することで、ガルバニック腐食の発生を効果的に防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明のタッチパネル付き表示装置の第2の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図8は、本発明のタッチパネル付き表示装置の第2の実施形態にかかる、タッチパネル付きの液晶表示装置300のタッチパネル部310におけるタッチ電極22の形成パターンを示す平面図である。
本実施形態の液晶表示装置300のタッチパネル部310のタッチ電極22の形成パターンは、図1を用いて説明した、第1の実施形態の液晶表示装置100のタッチ電極2のパターンと比較して、隣り合うタッチ電極22の間に、タッチ電極22とは電気的に導通していない、フローティング電極30が形成されている点が異なる。
上記したように、投影型静電容量方式のタッチパネルでは、タッチ電極22を所定の間隔を隔てて配置する必要がある。ここで、タッチ電極2の形成部分では、前面基板1の表面に、金属材料による井桁状のパターンが形成されている。これに対し、隣り合うタッチ電極22の間では前面基板1の表面に何も形成されていないこととなる。このように、前面基板1の表面状態が異なると、タッチパネル付き表示装置100の使用者に、タッチ電極2の配置パターンを視認されてしまい、表示画像の画像品位を低下させてしまうこととなる。また、タッチ電極2が形成されていない部分には、浮遊電荷が溜まりやすくなる。従って、使用者がタッチ電極2をタッチする際にこの浮遊電荷が影響して、タッチ位置検出信号のノイズとなってしまうことがある。
この第2の実施形態の液晶表示装置300として示したように、隣り合うタッチ電極22の間に、タッチ電極22と電気的に導通状態にないフローティング電極30を形成することで、上記した、タッチ電極22のパターンを使用者に視認されやすくなる問題と、浮遊電荷がタッチ信号のノイズとなってしまう問題とを解決することができる。
なお、フローティング電極30は、上記の目的で形成されるものである。そのため、隣り合うタッチ電極22の間に配置されていればその形状に制約はない。図8に示すように、本実施形態の液晶表示装置300のタッチパネル部310に形成されたフローティング電極30は、長方形状のタッチ電極22の長辺同士の間に配置される細長い長方形状のものや、タッチ電極22の短辺同士の間に配置される縦横比の小さな長方形状のものなど、タッチ電極22同士の間、および、タッチ電極22同士を接続する接続配線25とタッチ電極22との間に、タッチ電極22とフローティング電極30との間隔が所定の値、例えば100μm以下となるように、適宜配置されればよい。
フローティング電極30は、図9にその拡大平面図、図10に断面構成図を示すように、タッチ電極22と同様に、表示パネルである液晶パネル320の厚さ方向において、画素における開口部分以外の部分である黒色層27に重なる位置に配置された金属材料31で形成されている。金属材料31は、第一の実施形態と同様に、アルミ層31aとBMメタル層31bとが積層されて形成されている。
なお、図10において、図10(a)は、タッチ電極22が形成されている部分の構成を示し、図8のE−E’矢視線の部分の断面構成を示している。図10(b)は、引き出し配線23の構成を示し、図8のF−F’矢視線の部分の断面構成を示している。図10(c)は、端子24の構成を示し、図8のG−G’矢視線の部分の断面構成を示している。
図9、および、図10(a)に示すように、フローティング電極30は、液晶パネル320の前面基板21の内側において画素ごとに設けられたカラー領域(図示せず)の間に形成された黒色層27、および、背面基板41の内側表面に形成された配線電極であるソース線43と、液晶パネル320の厚さ方向に重なる位置に形成されている。なお、タッチパネル部310の引き出し配線23や端子24,金属材料26の構成、タッチパネル付き液晶表示装置300の製造方法については、上記した第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。即ち、引き出し線23や端子24、金属材料26は、アルミ層23a、24a、26aとBMメタル層23b、24b、26bとが積層されて形成されている。
本実施形態の液晶表示装置300では、フローティング電極30とタッチ電極22とを同じ構成とすることで、タッチ電極22を構成する金属材料26を形成すると同時に、フローティング電極30を形成する金属材料31を形成することができる。
上記のように、この第2の実施形態のように、タッチパネル部310のタッチ電極22同士の間に、タッチ電極22と同様に、画素における開口部分以外の部分に重なる位置に配置された金属材料31により構成されるフローティング電極30を設けることで、本発明の、簡単な構成でタッチ位置検出精度が向上できるタッチパネルにおいて、タッチ電極パターンが使用者に視認される問題や、浮遊電荷によるタッチ信号の精度が低下する問題を解決することができるという、更なる効果を得ることができる。
次に、本実施形態の液晶表示装置の応用例の構成について、図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態の応用例にかかるタッチパネル付きの液晶表示装置400の断面構成を示す図である。図11に示す、応用例の液晶表示装置400では、図10に示す本実施形態の基本構成の液晶表示装置300と比較して、タッチ電極22、フローティング電極30、引き出し配線23、端子24を構成する配線層が、第1層としてアルミ膜26a、31a、23a、24a、第2層としてMoNb層26c、31c、23c、24c、第3層がITO層26d、31d、23d、24dの三層構造となっている点が異なっている。
このように、配線層をアルミ膜、MoNb層、ITO層の三層構造とすることで、配線層の最も表面に位置する層を、酸化されにくいITO層とすることができる。また、ITO層とアルミ膜との間にMoNb層を介することで、上記したガルバニック腐食の発生も防止することができる。
アルミ層、MoNb層、ITO層の三層構造の配線層は、タッチパネル部を製造する際に、まず、アルミ膜、MoNb層、ITO層を順次スパッタ法で積層形成し、レジストパターンを形成した後、そのレジストパターンを用いて、まず、シュウ酸液にてITOをエッチングし、続いて燐酸、酢酸、硝酸の混酸液によって、MoNb層とアルミ膜とを同時にエッチングすることで容易に形成することができる。
なお、配線層を三層の構造とすることについて、第2の実施形態の応用例として説明したが、これを第1の実施形態で説明した、フローティング電極を用いないタッチパネル付きの液晶表示装置100にも適用することができることは言うまでもない。このような三層構造の配線層を用いることで、経時的な変化に強い、安定した導通状態が確保されたタッチパネル部を備えたタッチパネル付き表示装置を得ることができる。
本発明は、タッチ電極に金属材料を用いることで、タッチ位置の検出精度が向上したタッチパネル付き表示装置として、幅広い用途に産業上利用可能である。

Claims (8)

  1. 前面基板と背面基板とを有し、複数の画素により構成された画像表示領域を有する表示パネルと、
    前記前面基板の外側表面に形成されたタッチ電極を有するタッチパネル部とを備え、
    前記タッチ電極は、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された前記画素における開口部分以外の部分に、前記表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されていることを特徴とするタッチパネル付き表示装置。
  2. カラー画像表示のために前記画素ごとに設けられたカラー領域とこれらカラー領域の間に形成された黒色領域とを有するカラーフィルタ層を更に備え、
    前記画素における開口部分以外の部分が前記黒色領域である請求項1に記載のタッチパネル付き表示装置。
  3. 前記画素における開口部分以外の部分が、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された電極配線である請求項1または2に記載のタッチパネル付き表示装置。
  4. 前記タッチ電極が、縦方向および横方向に伸延する井桁状に形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載のタッチパネル付き表示装置。
  5. 前記タッチ電極が、前記タッチ電極と前記前面基板上に形成された端子とを接続する引き出し配線と同じ材料で形成された請求項1から4のいずれか1項に記載のタッチパネル付き表示装置。
  6. 前記タッチ電極を形成する前記金属材料に、透明導電膜層が積層された請求項1から5のいずれか1項に記載のタッチパネル付き表示装置。
  7. 隣り合う複数の前記タッチ電極の間に、前記タッチ電極とは電気的に導通していないフローティング電極を有し、前記フローティング電極が、前記前面基板および前記背面基板の少なくとも一方に形成された前記画素における開口部分以外の部分に、前記表示パネルの厚さ方向において重なる位置に配置された金属材料により形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載のタッチパネル付き表示装置。
  8. 前記表示パネルが液晶パネルである請求項1から7のいずれか1項に記載のタッチパネル付き表示装置。
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