JP5264289B2 - モータ装置 - Google Patents
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Description
形態(1):モータ単体が「モータ本体」「第1軸受部」「第2軸受部」を有する形態
形態(2):モータ単体が「モータ本体」「第1軸受部」のみを備え、モータ単体が搭載される機器の側が第2軸受部(ラジアル受け部およびスラスト受け部)を備えた形態
形態(3)モータ単体が「モータ本体」「第1軸受受部」「第2軸受部のラジアル受け部」のみを備え、モータ単体が搭載される機器の側が第2軸受部のスラスト受け部)を備えた形態
が含まれ、本発明はいずれの形態にも適用することができる。
(全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るモータ装置の構成を示す半断面図、およびこのモータ装置のスラスト受け板の説明図である。図2(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係るモータ装置において回転軸に加わる力の説明図、および回転軸に対するラジアル方向の支持構造を示す説明図である。
本形態では、出力側端板71を利用して回転軸12を出力側で回転可能に支持する第1軸受部8が保持され、反出力側端板72を利用して回転軸12を反出力側で回転可能に支持する第2軸受部9が保持されている。
本形態のモータ本体1aにおいては、ロータ10の回転時に回転軸12がスラスト方向に振動することを防止する目的に、まず、ラジアル軸受部材81とロータ10の出力側端面(永久磁石11の出力側端面)との間には、回転軸12を反出力側に付勢するバネ部材としてのコイルバネ19が回転軸12の周りに配置されている。このようにコイルバネ19を配置するにあたって、本形態では、永久磁石11の出力側端面には、出力側に向けて拡径しながら開口する環状凹部11aが回転軸12と同心状に形成されており、コイルバネ19の反出力側の端部は、環状凹部11aの内部に収容されている。ここで、コイルバネ19の出力側の端部とラジアル軸受部材81の反出力側端面との間には大径のワッシャ41が配置され、コイルバネ19の反出力側の端部と環状凹部11aの底部との間には小径のワッシャ42が配置されている。従って、回転軸12が回転したとき、ラジアル軸受部材81とワッシャ41との間、または/および環状凹部11aの底部とワッシャ42との間が摺動面となる。
本形態では、回転軸12がスラスト方向に振動することを防止するためのスラスト受け板95を利用して、回転軸12のラジアル方向への振動を防止する構造が採用されている。具体的には、本形態のモータ装置1で用いたスラスト受け板95は、回転軸12の反出力側の軸端部を斜めに傾いた姿勢で支持するようになっている。より具体的には、スラスト受け板95の底部95cにおいて、モータ軸線Lが通る部分、すなわち、回転軸12の反出力側の軸端部が当接する部分は、モータ軸線Lに対して斜めに傾いた傾斜支持板部95f(傾斜支持部)になっており、この傾斜支持板部95fに対して、モータ軸線Lに直交する一方側で隣接する部分は、反出力側端板72に略平行でモータ軸線Lに略直交する垂直板部95eになっている。本形態において、傾斜支持板部95fは、モータ軸線Lに対して直交する面に対して5〜45度、傾くように形成されている。
以上説明したように、本形態のモータ装置1では、回転軸12がコイルバネ19によって付勢されている反出力側において回転軸12を受ける第2軸受部9にスラスト受け板95を設けてあるので、回転軸12はスラスト方向に振動しない。それ故、回転軸12とスラスト受け板95との衝突に起因するノイズの発生を防止することができる。
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係るモータ装置の構成を示す半断面図、およびこのモータ装置のスラスト受け部を拡大して示す説明図である。なお、本形態のモータは、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの詳細な説明を省略する。
上記実施の形態1では、モータ単体(モータ装置)が「モータ本体」「第1軸受部」「第2軸受部」を有し、上記実施の形態2では、モータ単体が「モータ本体」「第1軸受部」を備え、モータ単体が搭載される機器のフレームが第2軸受部を備えていたが、モータ単体が「モータ本体」「第1軸受部」「第2軸受部のラジアル受け部」のみを備え、モータ単体が搭載される機器の側が第2軸受部のスラスト受け部を備えた構成を採用してもよい。より具体的には、例えば、実施の形態1において、図1および図2を参照して説明した傾斜支持板部95fなどの傾斜支持部が、モータ本体1aおよびモータ単体が搭載される機器の側に構成され、かかる傾斜支持部によって、回転軸12の反出力側の軸端部を斜め姿勢で支持する構成を採用してもよい。
上記実施の形態1では、スラスト受け板95の底部95cの強度確保などの目的に、底部95cに垂直板部95e、傾斜支持板部95f、垂直板部95g、および傾斜板部95hを設けたが、少なくとも傾斜支持板部95fを設ければ、スラスト受け板95の構造については図1(b)に示した構造に限定されるものではない。
5、8 第1軸受部
6、9 第2軸受部
10 ロータ
11 永久磁石
12 回転軸
18、19 コイルバネ(バネ部材)
20 ステータ部
51、81、91 ラジアル軸受部材(ラジアル軸受部)
61 ラジアル受け部
62 スラスト受け部(傾斜支持部)
95 スラスト受け板(スラスト受け部)
95f 傾斜支持板部(傾斜支持部)
Claims (9)
- 筒状のステータ部および該ステータ部から延在する回転軸を備えたモータ本体と、前記回転軸の一方側を回転可能に支持する第1軸受部と、前記回転軸の他方側を回転可能に支持する第2軸受部と、を有するモータ装置において、
前記回転軸は、前記一方側から前記他方側に向けてモータ軸線方向に付勢され、
前記第2軸受部は、前記回転軸をラジアル方向で支持する筒状のラジアル受け部と、当該回転軸の前記他方側の軸端部をスラスト方向で支持するスラスト受け部とを備え、
前記スラスト受け部は、前記モータ軸線上の予め定めた位置で当該モータ軸線に対して斜めに傾いている傾斜支持部を備え、
前記傾斜支持部が前記回転軸の前記他方側の軸端部に当接して当該回転軸を前記ラジアル受け部の周方向の所定個所に当接させていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1に記載のモータ装置において、
前記第1軸受部は、前記回転軸をラジアル方向で支持する筒状のラジアル受け部を備え、
当該第1軸受部のラジアル受け部において前記回転軸が当接している個所と、前記第2軸受部のラジアル受け部において前記回転軸が当接している個所とは、周方向において前記モータ軸線を挟む反対側に位置することを特徴とするモータ装置。 - 請求項1または2に記載のモータ装置において、
前記第2軸受部は、前記ラジアル受け部をもつラジアル軸受部材と、前記スラスト受け部をもって前記ラジアル軸受部材よりモータ軸線方向における外側に配置されたスラスト軸受部材と、を備えていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1または2に記載のモータ装置において、
前記第2軸受部は、前記ラジアル受け部および前記スラスト受け部を一体に備えたカップ状部材であることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載のモータ装置において、
前記モータ本体が機器に搭載される前のモータ単体の状態で、当該モータ単体に前記モータ本体、前記第1軸受部、および前記第2軸受部が構成されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載のモータ装置において、
前記モータ本体が機器に搭載される前のモータ単体の状態で、当該モータ単体に前記モータ本体および前記第1軸受部が構成され、
前記機器の側に前記第2軸受部が構成されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1、2または3に記載のモータ装置において、
前記モータ本体が機器に搭載される前のモータ単体の状態で、当該モータ単体に前記モータ本体、前記第1軸受部、および前記第2軸受部の前記ラジアル受け部が構成され、
前記機器の側に前記第2軸受部の前記スラスト受け部が構成されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載のモータ装置において、
前記モータ本体が機器に搭載される前のモータ単体の側に、前記回転軸を前記一方側から前記他方側に向けてモータ軸線方向に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載のモータ装置において、
前記モータ本体が搭載される機器の側に、前記回転軸を前記一方側から前記他方側に向けてモータ軸線方向に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とするモータ装置。
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