JP2005020857A - ステッピングモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】板バネは平坦部から折り曲げることによりバネ荷重が得られるわけであるので限られた寸法・容積制約から必要荷重優先で板バネ設計をするとどうしても、バネ定数を大きくせざるを得ない。つまりこの板バネを使う限りバネ定数が大きいため、スラスト方向の寸法ばらつきがスラスト軸受への荷重変化に大きな影響をもつという課題を有する。
【解決手段】板バネを廃しコイルスプリング5を導入し、必要なバネ荷重はバネ定数が小さいもので得るようにする。これによりスラスト方向の寸法ばらつきがスラスト軸受への荷重変化に与える影響を抑止する。
【選択図】 図1
【解決手段】板バネを廃しコイルスプリング5を導入し、必要なバネ荷重はバネ定数が小さいもので得るようにする。これによりスラスト方向の寸法ばらつきがスラスト軸受への荷重変化に与える影響を抑止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信・映像記録分野などに使用されるステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図3に示すように、モータ回転軸61に外周面に螺旋状の溝をつけたリードスクリュー部62が形成されたステッピングモータである。モータ回転軸61は両端を2つのスラスト軸受出力軸側63、反出力軸側64でそれぞれ保持される構造となっている。そして、反出力軸側スラスト軸受64側は、さらに、板バネ65によりスラスト方向に付勢する構成を取っており、モータ回転軸61のスラスト荷重をこの板バネ65のバネ圧で移動可能に受け止めている。
【0003】
一方、ステータ部は、装置と固定するために穴、ねじなどを空けた取付板66と固定し、この取付板66がフレーム67にねじまたは溶接・接着で固定されることにより、フレーム67にステータ部60側が固定されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−21383号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような図3に示す構造のステッピングモータは、ステータ部反出力軸側スラスト軸受64の端面に板バネ65を配置してモータ回転軸61、リードスクリュー62をスラスト軸受出力軸側63に押圧している。板バネ65の原理は平坦部から折り曲げることによりバネ荷重が得られるわけであるので限られた寸法・容積制約から荷重優先で板バネ設計をする場合どうしてもバネ定数を大きくせざるを得ない。つまりスラスト方向の寸法ばらつきが、荷重ばらつきへ大きな影響をもつという課題を有する。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、バネ定数が低く許容寸法幅が広いスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、バネ定数が低く許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するもので、スラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と同溝外形と異なる外径を形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータでありバネ定数が低く許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するものであるのでスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフトと同内径部ふくろ穴にストレートシャフト圧入あるいは接着固定して形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し、上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、軸部分をリードスクリュー部とストレート部とに分割組み立てができるので設計自由度が広がる効果と、ストレートシャフト外径がリードスクリューシャフト内径に組み合わせされる端面を、コイルスプリングを当てる面に使用できるという利点を有する。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記コイルスプリング形状が、テーパであることを特徴とする請求項1または請求項2のステッピングモータであり、形状をテーパにすることで径と長さに加えてもうひとつ設計要素を増やすことができるのでバネ設計の自由度が増えるという特長を有する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記テーパ形状コイルスプリング大径側が、ステータ出力軸側端面で接続されることを特徴とする請求項3のステッピングモータであり、大径側をモータ内側に抱合することコイルスプリング挿入の影響を最小限に抑えることができる。
【0012】
また、テーパの細い側はバネ接触摺動面積が小さいので回転部に接触することで摺動負荷を抑えることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記ロータ回転軸にコイルスプリング外径よりも十分大きい薄板を固定し、回転軸保持側コイルスプリング端面を当てることを特徴とする、請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3または請求項4のステッピングモータであるので、コイルスプリングにリードスクリュー部が触れること、外れる事を抑止する効果がある。
【0014】
請求項6に記載の発明は、上記薄板の形状が回転軸に同軸加工保持された円板であることを特徴とする請求項5のステッピングモータであるので、薄板回転時の慣性アンバランスによる振動を防ぐ効果がある。
【0015】
請求項7に記載の発明は、前記回転軸固定の薄板とコイルスプリング端面間に摺動用ワッシャを挿入することを特徴とする請求項6のステッピングモータであり、回転摺動面を薄板〜ワッシャ間にすることができるので、摺動負荷によるロスを減らすという効果を有する。
【0016】
請求項8に記載の発明は、前記摺動用ワッシャ挿入枚数を2枚以上にすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータであり、回転摺動面が順番に減速されたワッシャ面となるので摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0017】
請求項9に記載の発明は、前記摺動用ワッシャに、潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項7または請求項8記載のステッピングモータであり、潤滑剤を塗布することで、回転摺動面の摩擦係数を低減させ摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0018】
請求項10に記載の発明は、前記コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することを特徴とする請求項1あるいは2、3、4、5、6、7、8、9記載のステッピングモータであり、コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することで、バネ自身を回転させることなくかつ回転軸側でのみ摺動させるという効果を有する。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0020】
(実施例1)
実施例1は、図1に示すように外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフト2と同内径部ふくろ穴にストレートシャフト1を圧入あるいは接着固定して形成しモータ回転軸を構成している。ストレートシャフト1とリードスクリューシャフト2の境界面に薄板の円環8を圧入または接着で固定している。
【0021】
上記モータ回転軸の片端はスラスト軸受3で支持、上記モータ回転軸(ストレートシャフト1部)外周をラジアル軸受4とで支持している。
【0022】
上記スラスト軸受部3は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板6にて保持され上記ラジアル軸受部はステータ部10に同軸保持されている。
【0023】
ステータ部10は極歯を有するヨーク歯部11とコイルボビン12、コイル巻線13、ステータコア14より構成している。
【0024】
ステータ外周部は固定するフレーム7を有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸の薄板円環8に、内径が回転軸に対しルーズな寸法設定のワッシャ91、92を二枚挿入し潤滑剤(図示せず)を塗布している。このワッシャ92の面にはテーパ形状のコイルスプリング5の小径側片端面51を当てコイルスプリングのもうひとつの端面(大径側)52はステータ端面に固定している。
【0025】
このコイルスプリング5は回転軸とステータ端面間に挿入支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢している。
【0026】
なお図では、回転軸はリードスクリュー部とストレート部二体の組み合わせであるがひとつの部材でリードスクリュー部とストレート部を加工していてもよい。また、コイルスプリングの方端面52はステータコア端面で支持しているが、フレーム7上で支持しても良い。
【0027】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と同溝外形と異なる外径を形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、バネ定数を低く、荷重許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するものであるのでスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0028】
請求項2に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフトと同内径部ふくろ穴にストレートシャフト圧入あるいは接着固定して形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、軸部分をリードスクリュー部とストレート部とに分割組み立てができるので設計自由度が広がる効果と、ストレートシャフト外径がリードスクリューシャフト内径に組み合わせされる端面をコイルスプリングを当てる面に使用できるという利点を有する。
【0029】
また、請求項3に記載の発明は、前記コイルスプリング形状が、テーパであることを特徴とする請求項1または請求項2のステッピングモータであり、形状をテーパにすることで径と長さに加えてもうひとつ設計要素を増やすことができるのでバネ設計の自由度が増えるという特長を有する。
【0030】
請求項4に記載の発明は前記テーパ形状コイルスプリング大径側が、ステータ出力軸側端面で接続されることを特徴とする請求項3のステッピングモータであり、大径側をモータ内側に抱合することコイルスプリング挿入の影響を最小限に抑えることができる。また、テーパの細い側はバネ接触摺動面積が小さいので回転部に接触することで摺動負荷を抑えることができる。
【0031】
請求項5に記載の発明は、前記ロータ回転軸にコイルスプリング外径よりも十分大きい薄板を固定し、回転軸保持側コイルスプリング端面を当てることを特徴とする、請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3または請求項4のステッピングモータであるので、コイルスプリングがリードスクリュー部に触れること外れる事を抑止する効果がある。
【0032】
請求項6に記載の発明は上記薄板の形状が回転軸に同軸加工保持された円板であることを特徴とする請求項5のステッピングモータであるので、薄板回転時の慣性アンバランスによる振動を防ぐ効果がある。
【0033】
請求項7に記載の発明は前記回転軸固定の薄板とコイルスプリング端面間に摺動用ワッシャを挿入することを特徴とする請求項6のステッピングモータであり、回転摺動面を薄板〜ワッシャ間にすることができるので、摺動負荷によるロスを減らすという効果を有する。
【0034】
請求項8に記載の発明は前記摺動用ワッシャ挿入枚数を2枚以上にすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータであり、回転摺動面が順番に減速されたワッシャ面となるので摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0035】
請求項9に記載の発明は前記摺動用ワッシャに、潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項7または請求項8記載のステッピングモータであり、潤滑剤を塗布することで、回転摺動面の摩擦係数を低減させ摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0036】
請求項10に記載の発明は前記コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することを特徴とする請求項1あるいは2、3、4、5、6、7、8、9記載のステッピングモータであり、コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することで、バネ自身を回転させることなくかつ回転軸側でのみ摺動するという効果を有する。
【0037】
以上により、スラスト方向の寸法バラつきによるスラスト軸受への荷重変化影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるステッピングモータの断面図
【図2】本発明で使用するバネ特性グラフ
【図3】従来のステッピングモータ実施例の図
【符号の説明】
1、61 ストレートシャフト
2、62 リードスクリューシャフト
3 スラスト軸受
4 ラジアル軸受
5 コイルスプリング
6、66 取付板
7、67 フレーム
8 薄板の円環
10、60 ステータ部
11 ヨーク歯部
12 コイルボビン
13 巻線
14 ステータコア
51 テーパ形状コイルスプリング小径側
52 テーパ形状コイルスプリング大径側
63 出力軸側スラスト軸受
64 反出力軸スラスト軸受
65 板バネ
91、92 ワッシャ
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信・映像記録分野などに使用されるステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図3に示すように、モータ回転軸61に外周面に螺旋状の溝をつけたリードスクリュー部62が形成されたステッピングモータである。モータ回転軸61は両端を2つのスラスト軸受出力軸側63、反出力軸側64でそれぞれ保持される構造となっている。そして、反出力軸側スラスト軸受64側は、さらに、板バネ65によりスラスト方向に付勢する構成を取っており、モータ回転軸61のスラスト荷重をこの板バネ65のバネ圧で移動可能に受け止めている。
【0003】
一方、ステータ部は、装置と固定するために穴、ねじなどを空けた取付板66と固定し、この取付板66がフレーム67にねじまたは溶接・接着で固定されることにより、フレーム67にステータ部60側が固定されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−21383号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような図3に示す構造のステッピングモータは、ステータ部反出力軸側スラスト軸受64の端面に板バネ65を配置してモータ回転軸61、リードスクリュー62をスラスト軸受出力軸側63に押圧している。板バネ65の原理は平坦部から折り曲げることによりバネ荷重が得られるわけであるので限られた寸法・容積制約から荷重優先で板バネ設計をする場合どうしてもバネ定数を大きくせざるを得ない。つまりスラスト方向の寸法ばらつきが、荷重ばらつきへ大きな影響をもつという課題を有する。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、バネ定数が低く許容寸法幅が広いスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、バネ定数が低く許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するもので、スラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と同溝外形と異なる外径を形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータでありバネ定数が低く許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するものであるのでスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフトと同内径部ふくろ穴にストレートシャフト圧入あるいは接着固定して形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し、上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、軸部分をリードスクリュー部とストレート部とに分割組み立てができるので設計自由度が広がる効果と、ストレートシャフト外径がリードスクリューシャフト内径に組み合わせされる端面を、コイルスプリングを当てる面に使用できるという利点を有する。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、前記コイルスプリング形状が、テーパであることを特徴とする請求項1または請求項2のステッピングモータであり、形状をテーパにすることで径と長さに加えてもうひとつ設計要素を増やすことができるのでバネ設計の自由度が増えるという特長を有する。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記テーパ形状コイルスプリング大径側が、ステータ出力軸側端面で接続されることを特徴とする請求項3のステッピングモータであり、大径側をモータ内側に抱合することコイルスプリング挿入の影響を最小限に抑えることができる。
【0012】
また、テーパの細い側はバネ接触摺動面積が小さいので回転部に接触することで摺動負荷を抑えることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記ロータ回転軸にコイルスプリング外径よりも十分大きい薄板を固定し、回転軸保持側コイルスプリング端面を当てることを特徴とする、請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3または請求項4のステッピングモータであるので、コイルスプリングにリードスクリュー部が触れること、外れる事を抑止する効果がある。
【0014】
請求項6に記載の発明は、上記薄板の形状が回転軸に同軸加工保持された円板であることを特徴とする請求項5のステッピングモータであるので、薄板回転時の慣性アンバランスによる振動を防ぐ効果がある。
【0015】
請求項7に記載の発明は、前記回転軸固定の薄板とコイルスプリング端面間に摺動用ワッシャを挿入することを特徴とする請求項6のステッピングモータであり、回転摺動面を薄板〜ワッシャ間にすることができるので、摺動負荷によるロスを減らすという効果を有する。
【0016】
請求項8に記載の発明は、前記摺動用ワッシャ挿入枚数を2枚以上にすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータであり、回転摺動面が順番に減速されたワッシャ面となるので摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0017】
請求項9に記載の発明は、前記摺動用ワッシャに、潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項7または請求項8記載のステッピングモータであり、潤滑剤を塗布することで、回転摺動面の摩擦係数を低減させ摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0018】
請求項10に記載の発明は、前記コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することを特徴とする請求項1あるいは2、3、4、5、6、7、8、9記載のステッピングモータであり、コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することで、バネ自身を回転させることなくかつ回転軸側でのみ摺動させるという効果を有する。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。
【0020】
(実施例1)
実施例1は、図1に示すように外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフト2と同内径部ふくろ穴にストレートシャフト1を圧入あるいは接着固定して形成しモータ回転軸を構成している。ストレートシャフト1とリードスクリューシャフト2の境界面に薄板の円環8を圧入または接着で固定している。
【0021】
上記モータ回転軸の片端はスラスト軸受3で支持、上記モータ回転軸(ストレートシャフト1部)外周をラジアル軸受4とで支持している。
【0022】
上記スラスト軸受部3は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板6にて保持され上記ラジアル軸受部はステータ部10に同軸保持されている。
【0023】
ステータ部10は極歯を有するヨーク歯部11とコイルボビン12、コイル巻線13、ステータコア14より構成している。
【0024】
ステータ外周部は固定するフレーム7を有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸の薄板円環8に、内径が回転軸に対しルーズな寸法設定のワッシャ91、92を二枚挿入し潤滑剤(図示せず)を塗布している。このワッシャ92の面にはテーパ形状のコイルスプリング5の小径側片端面51を当てコイルスプリングのもうひとつの端面(大径側)52はステータ端面に固定している。
【0025】
このコイルスプリング5は回転軸とステータ端面間に挿入支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢している。
【0026】
なお図では、回転軸はリードスクリュー部とストレート部二体の組み合わせであるがひとつの部材でリードスクリュー部とストレート部を加工していてもよい。また、コイルスプリングの方端面52はステータコア端面で支持しているが、フレーム7上で支持しても良い。
【0027】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように、請求項1に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と同溝外形と異なる外径を形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、バネ定数を低く、荷重許容寸法幅が広いコイルスプリングを使用するものであるのでスラスト方向の寸法バラつきの影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【0028】
請求項2に記載の発明は、外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフトと同内径部ふくろ穴にストレートシャフト圧入あるいは接着固定して形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータであり、軸部分をリードスクリュー部とストレート部とに分割組み立てができるので設計自由度が広がる効果と、ストレートシャフト外径がリードスクリューシャフト内径に組み合わせされる端面をコイルスプリングを当てる面に使用できるという利点を有する。
【0029】
また、請求項3に記載の発明は、前記コイルスプリング形状が、テーパであることを特徴とする請求項1または請求項2のステッピングモータであり、形状をテーパにすることで径と長さに加えてもうひとつ設計要素を増やすことができるのでバネ設計の自由度が増えるという特長を有する。
【0030】
請求項4に記載の発明は前記テーパ形状コイルスプリング大径側が、ステータ出力軸側端面で接続されることを特徴とする請求項3のステッピングモータであり、大径側をモータ内側に抱合することコイルスプリング挿入の影響を最小限に抑えることができる。また、テーパの細い側はバネ接触摺動面積が小さいので回転部に接触することで摺動負荷を抑えることができる。
【0031】
請求項5に記載の発明は、前記ロータ回転軸にコイルスプリング外径よりも十分大きい薄板を固定し、回転軸保持側コイルスプリング端面を当てることを特徴とする、請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3または請求項4のステッピングモータであるので、コイルスプリングがリードスクリュー部に触れること外れる事を抑止する効果がある。
【0032】
請求項6に記載の発明は上記薄板の形状が回転軸に同軸加工保持された円板であることを特徴とする請求項5のステッピングモータであるので、薄板回転時の慣性アンバランスによる振動を防ぐ効果がある。
【0033】
請求項7に記載の発明は前記回転軸固定の薄板とコイルスプリング端面間に摺動用ワッシャを挿入することを特徴とする請求項6のステッピングモータであり、回転摺動面を薄板〜ワッシャ間にすることができるので、摺動負荷によるロスを減らすという効果を有する。
【0034】
請求項8に記載の発明は前記摺動用ワッシャ挿入枚数を2枚以上にすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータであり、回転摺動面が順番に減速されたワッシャ面となるので摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0035】
請求項9に記載の発明は前記摺動用ワッシャに、潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項7または請求項8記載のステッピングモータであり、潤滑剤を塗布することで、回転摺動面の摩擦係数を低減させ摺動負荷ロスを軽減させる効果を有する。
【0036】
請求項10に記載の発明は前記コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することを特徴とする請求項1あるいは2、3、4、5、6、7、8、9記載のステッピングモータであり、コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することで、バネ自身を回転させることなくかつ回転軸側でのみ摺動するという効果を有する。
【0037】
以上により、スラスト方向の寸法バラつきによるスラスト軸受への荷重変化影響を受けにくいステッピングモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるステッピングモータの断面図
【図2】本発明で使用するバネ特性グラフ
【図3】従来のステッピングモータ実施例の図
【符号の説明】
1、61 ストレートシャフト
2、62 リードスクリューシャフト
3 スラスト軸受
4 ラジアル軸受
5 コイルスプリング
6、66 取付板
7、67 フレーム
8 薄板の円環
10、60 ステータ部
11 ヨーク歯部
12 コイルボビン
13 巻線
14 ステータコア
51 テーパ形状コイルスプリング小径側
52 テーパ形状コイルスプリング大径側
63 出力軸側スラスト軸受
64 反出力軸スラスト軸受
65 板バネ
91、92 ワッシャ
Claims (10)
- 外周面に螺旋状の溝と同溝外形と異なる外径を形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持し、モータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータ。
- 外周面に螺旋状の溝と内径に外径と同軸のふくろ穴を設けたリードスクリューシャフトと同内径部ふくろ穴にストレートシャフト圧入あるいは接着固定して形成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータに周対応するステータ部と、上記モータ回転軸の片端を支持するスラスト軸受部と、上記モータ回転軸の外周を支持するラジアル軸受部と、上記スラスト軸受部は機器側への取り付け用穴を付した取り付け板に保持し、上記ラジアル軸受部はステータに同軸保持し、上記ステータ部を固定するフレームを有し、ステータ出力軸側端面と上記回転軸間にコイルスプリングにて支持しモータ回転軸をスラスト方向に付勢することを特徴とするステッピングモータ。
- 前記コイルスプリング形状が、テーパであることを特徴とする請求項1あるいは請求項2のステッピングモータ。
- 前記テーパ形状コイルスプリング大径側が、ステータ出力軸側端面で接続されることを特徴とする請求項3のステッピングモータ。
- 前記ロータ回転軸にコイルスプリング外径よりも十分大きい薄板を固定し、回転軸保持側コイルスプリング端面を当てることを特徴とする、請求項1あるいは請求項2あるいは請求項3あるいは請求項4のステッピングモータ。
- 上記薄板の形状が回転軸に同軸加工保持された円板であることを特徴とする請求項5のステッピングモータ。
- 前記回転軸固定の薄板とコイルスプリング端面間に擦動用ワッシャを挿入することを特徴とする請求項6のステッピングモータ
- 前記摺動用ワッシャ挿入枚数を2枚以上にすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータ。
- 前記摺動用ワッシャに、潤滑剤を塗布することを特徴とする請求項7または請求項8記載のステッピングモータ。
- 前記コイルスプリングをステータ出力軸側端面で固定することを特徴とする請求項1あるいは2、3、4、5、6、7、8、9記載のステッピングモータ。
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