JP2014075900A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動や騒音防止のためステータをボルトのみでハウジングに固定してフレームと非接触にする手法は、分割されたステータの場合には保持が困難であった。
【解決手段】ロータ1の周囲を包囲するステータ4として周方向に分割された分割鉄心42と、前記ステータの周りを包囲する筒状のフレーム2と、該フレームの軸方向の一側部及び他側部に設けられて前記ロータの軸受を保持する一対のハウジング部(ハウジング3)を備えたものであって、外径が前記フレームの内径よりも小径の円筒状に形成され、内周側で前記分割鉄心を保持するように形成されたステータ保持部51と、ステータ保持部の軸方向一端部外側における周方向の所定の複数箇所を軸心方向に突出させた接触面積低減部52をもつ保持リング5を備え、接触面積低減部をハウジング部の何れか一方に固定することでステータとフレームを非接触とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電動パワーステアリング用モータ等として好適に用いられる回転電機に係り、特に騒音や振動を低減した回転電機に関するものである。
例えば電動パワーステアリング用モータの場合、可変速モータであるので、使用回転域は低速域から高速域までにわたる。高速域ではステータが振動して騒音が発生する上に、モータの共振周波数と共振を起こすような振動が発生する回転数でもステータが振動して騒音が発生する。このように、可変速モータでは騒音が問題となるが、モータから発生する騒音や振動を低減させることが乗員にとっての快適性の向上につながる。近年、モータから発生する騒音や振動を低減させるため、ステータとフレームを非接触とするモータが登場している。例えば、ステータとフレームを非接触とし、両者の隙間に制振部材を挿入して振動・騒音の低減を図るようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
また、ステータをハウジングにボルトで固定することにより、ステータとフレームを非接触にする対策も知られている。
特開2006−166554号公報(第1頁、図1)
上記のような従来の技術においては、ステータの鉄心が周方向に分割された構造のものでは、振動と騒音の伝達を防ぐためにステータをフレームと非接触にし、かつ、分割鉄心を高精度に保持することは困難であるという課題があった。また、ステータをボルトのみでハウジングに固定してフレームと非接触にする方法は、ステータの振動がフレームに伝わらないので振動と騒音の低減に有効ではあるが、周方向に分割されたステータコアを高精度に保持することは困難であるという課題があった。
また、電動パワーステアリング装置に組み付ける場合には周囲の空間に余裕が無く、モータ外部にさらに制振材や防音材を搭載するのは困難であった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、周方向に分割された分割鉄心を用いたステータをフレームと非接触にしながら、かつ、分割鉄心を高精度に保持することができる回転電機を提供することにある。
この発明に係る回転電機は、ロータの周りを間隙を介して包囲するステータとして周方向に複数に分割された分割鉄心と、前記ステータのまわりを包囲する筒状のフレームと、このフレームの軸方向の一側部及び他側部に設けられて前記ロータの軸受を保持する一対のハウジング部を備えた回転電機であって、外径が前記フレームの内径よりも小径の円筒状に形成され、内周側で前記分割鉄心を保持するように形成されたステータ保持部と、このステータ保持部の軸方向一端部外側領域における周方向の所定の複数箇所を軸心方向に突出させた接触面積低減部を有する保持リングを備え、前記接触面積低減部を前記一対のハウジング部の何れか一方に対して固定することにより前記ステータと前記フレームを非接触とするようにしたものである。
本発明によれば、周方向に分割されたステータを高精度に保持しつつ、例えば可変速モータとして用いても振動と騒音が低減された回転電機を得ることができる。
本発明の実施の形態1による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図1に示された保持リングの正面図である。 図2の保持リングのS3−S3線における断面端面図である。 図1に示されたステータの断面図である。 図1のフレーム、保持リング、及びステータのS5−S5線における矢視断面図である。 本発明の実施の形態2による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図6に示されたハウジングの断面図である。 本発明の実施の形態3による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図8のハウジングと保持リングのS9−S9線における矢視断面図である。 図8に示されたハウジングの断面図である。 本発明の実施の形態4による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。 本発明の実施の形態5による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。 本発明の実施の形態6による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。 本発明の実施の形態7による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。 本発明の実施の形態8による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図15に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS16−S16線における矢視断面図である。 本発明の実施の形態9による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図17に示された保持リングの正面図である。 図18の保持リングのS19−S19線における断面端面図である。 図17に示されたステータの断面図である。 図17に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS21−S21線における矢視断面図である。 本発明の実施の形態10による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図22に示されたハウジングの断面図である。 本発明の実施の形態11による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。 図24に示された保持リングの正面図である。 図25の保持リングのS26−S26線における断面端面図である。 図24に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS27−S27線における矢視断面図である。 図24に示されたステータ保持板の正面図である。 図28のステータ保持板のS29−S29線における断面図である。 本発明の実施の形態12による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。 ステータの径方向に変位する振動モードを説明する図である。 ステータのハウジングに対する当接面の軸方向反対側が径方向に変位した状態を説明する図である。 ステータをフレームに圧入した回転電機を構造解析した際の解析対象を示す参考図である。 保持リングを用いた本発明の回転電機の参考図である。 図34の解析対象で用いた保持リングの図である。 接触面積低減部が無い保持リングを用いた回転電機の比較図である。 図36の保持リングを示す図である。 図33のステータをフレームに圧入した回転電機と、図34の本発明の回転電機について、フレーム外周面の平均変位量を比較した図である。 保持リングを用いた回転電機で、図36の接触面積低減部が無い保持リングを用いた回転電機と、図34の本発明の回転電機について、フレーム外周面の平均変位量を比較した図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機を電動パワーステアリング用として構成した場合について、図1から図5を参照して説明する。なお、図1は本発明の実施の形態1による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図である。また、全ての図面を通じて同一符号は同一または相当部分を示している。図1において、回転電機は、回転駆動するロータ鉄心11の外周側に永久磁石12を有するロータ1と、この例では大略有底円筒状のフレーム2及びハウジング3にそれぞれ設置された左右一対の軸受21及び軸受31を介して回転自在に支承された回転軸13が一体に回転駆動するように設けられ、さらに永久磁石12と対面する位置に配設された電機子巻線41と分割鉄心42からなる円筒状のステータ4がハウジング3に固定されて成っている。ステータ4は、回転軸13の軸心Oと同心に配置された円筒状の保持リング5に挿入され固定されている。
なお、図示の例ではフレーム2を有底円筒状としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えばこの発明ではフレーム2の外周部の形状は四角形や六角形などの筒状であってもよい。また、ハウジング部の機能を有するフレーム2の底部からなるハウジング部2aは、図の右側のハウジング3と同様に別部材で構成しても差し支えない。
図2は前記保持リング5の正面図である。保持リング5は軸方向の長さがステータ4の長さと略同一でそのステータ4の外周を保持する円筒状のステータ保持部51と、このステータ保持部51の軸方向一端部外側領域における周方向の所定の複数箇所(図では8個所)を図2に示すように軸心方向に突出させた接触面積低減部52によって構成されている。ステータ保持部51がステータ4の外周面と接触するため、フレーム2に圧入することなく、分割鉄心42を用いたステータ4を径方向に高精度に保持することができる。
図3は、図2に示す保持リング5のS3−S3線における矢視断面端面図である。円筒状のステータ保持部51と、接触面積低減部52は一体に形成されている。接触面積低減部52にはステータ4の一端面(図の右側で、この例では固定側となる)に当接するステータ当接面52aと、ハウジング3に当接されるハウジング当接面52bが形成されている。保持リング5は、例えばろう付け、溶接、接着、嵌め合い等、特に限定されない公知の適宜の固定手段によってハウジング3の機内側の面に固定されている。接触面積低減部52のステータ当接面52aがステータ4の軸方向端部と接触するため、分割鉄心42からなるステータ4を軸方向に高精度に保持することができる。なお、このとき、全ての分割鉄心42が接触面積低減部52と接触することが望ましい。
上記のように構成することで、分割鉄心42からなるステータをフレーム2に圧入すること無しにステータ4全体を高精度に保持することが可能となる。さらに、接触面積低減部52のステータ当接面52aは周方向に所定角度で離間するように形成されているため、ステータ4と保持リング5の接触面積が低減されるとともに、同様に周方向に離間して形成されたハウジング当接面52bがハウジング3と接触するため、保持リング5とハウジング3の接触面積をも低減する効果がある。これにより、ステータ4からハウジング3への振動伝達率を低減させることができ、回転電機の振動や騒音を低減することができる。保持リング5とフレーム2は非接触であるため、振動・騒音が、ステータ4からフレーム2に直接伝達することを防止できる。
図4は図1に示されたステータの断面図である。図4において、ステータ4は、薄い鋼板を重ねて積層した分割鉄心42と、ステータ内周側に開口するように周方向に所定ピッチで複数個設けられ、中心軸方向に延びるティース42aに装着された電機子巻線41とを備えている。分割鉄心42は、この例ではティース42aごとにコアバックが周方向に分割されている。図5は、図1に示されたフレーム2、保持リング5、及びステータ4のS5−S5線における矢視断面図である。図5において、ステータ4は保持リング5に挿入されている。保持リング5があることにより、周方向に分割された複数の分割鉄心42からなるステータ4を高精度に保持することが可能となる。なお、フレーム2は保持リング5の外側に、振動や偏倚などで互いに接触することのない所定の間隙Aを保持するように形成されており、両者は非接触である。
次に、保持リング5の効果を確かめるために行われた構造解析について説明する。解析する対象物の形状は、図33から図37に示した。何れの図も図の左側に軸方向から見た図、その右側に軸心に沿った縦断面図を示している。なお、図33は、ステータ4をフレーム2に挿入した回転電機を再現している。また、図34は保持リング5を用いた本発明の回転電機を再現している。図35には保持リング5のみの図面を示した。まずは、保持リング5の効果を確かめるため、図33と図34のステータ4の内周面に加振力を与えてフレーム2の変位を比較した。与える加振力は、振幅が2N(ニュートン)、周波数が1000Hzで、ステータ4の内周面に面と垂直の方向へ均一に加えた。また、全ての部品の材質を鉄とした。鉄の密度は7870kg/m、ヤング率は206GPaとした。それぞれの形状のフレーム外周面の平均変位量を、図38に示した。
図38より、本発明の回転電機はステータ4をフレーム2に挿入した回転電機と比べて、フレーム2の変位を約100分の1にする効果があることが分かる。また、接触面積低減部52の効果を確認するために構造解析を行った。図36に接触面積低減部52が無い保持リング5を用いた回転電機を示した。図37に接触面積低減部52が無い保持リング5の図面を示した。図37の保持リング5は、接触面積低減部52のかわりに内周面の直径を狭くしてステータ4を当接させる内周面段差を設け、ステータ4の図の左端面の全面が当接するようになっている。図37の保持リング5は、接触面積低減部52を用いた図35の保持リング5と比べてステータ4に当接する面とハウジング3に当接する面が大きいため振動伝達率を低減させる効果が小さいと予想される。
解析では全ての部品の材質を鉄とした。鉄の密度を7870kg/m、ヤング率を206GPaとした。与える加振力は、同様に振幅が2N(ニュートン)、周波数が1000Hzで、ステータ4の内周面に面と垂直の方向へ均一に加えた。図37の保持リング5を用いた時のフレーム外周面の平均変位量を図39に示すとともに、接触面積低減部52がある場合と比較した。図39より、接触面積低減部52はフレーム外周面の振動を低減する効果があると分かる。以上の解析により、本発明の効果が確認された。
また、前記解析で示した効果に加えて、ステータ4とハウジング3が保持リング5の接触面積低減部52のみを介して固定されることにより剛性が下がり共振周波数が低下するため、振動伝達率を低減させる効果がある。減衰強制振動では、振動する系の共振周波数を小さくすると振動伝達率が低下するからである。それぞれの回転電機に適した共振周波数を実現するためには、接触面積低減部52のステータ当接面52aとハウジング当接面52bの面積を調節すればよい。さらに、保持リング5の材質を熱伝導性の高い金属とすることにより、放熱性を高めることができる。
回転電機の回転時にステータ4は主に径方向の力を受け、ステータ4は図31の(a)2次モード、(b)3次モード、(c)4次モードのように径方向に変位する振動モードを持つ。なお、図31で示した振動モードよりも高次のモードも存在し、同様に径方向に変位する。本発明では、保持リング5の効果により、ステータ4の外周面とフレーム2の内周面が非接触であり、径方向に変位する振動がステータ4からフレーム2に伝達するのを防止できる。ハウジング3に伝わる振動に関しても、保持リング5の接触面積低減部52の振動伝達率を低減する効果により、ステータ4からハウジング3へ伝達するのを防止できる。これらの効果により、回転電機の振動や騒音を低減することができる。また、製品の分解性に優れ、生産工程およびリサイクル工程での環境負荷低減にも寄与し得るものである。
なお、実施の形態1では、大略有底円筒状のフレーム2の開口部をハウジング3が塞いでいる形状で、保持リング5をそのハウジング3の機内側の面に固定した回転電機について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、分割鉄心42からなるステータ4の外周部を保持した保持リング5がフレーム2の内周面に対して非接触で、保持リング5の接触面積低減部52がハウジング3またはハウジング3に相当する部分(本書ではそれらを包含して「ハウジング部」と呼ぶ)に固定されていればよい。例えば、接触面積低減部52を図1の右側のハウジング3に固定する代わりに、有底円筒状のフレーム2におけるハウジングに相当する機能を果たしているハウジング部2aに固定するようにしても良い。また、ハウジング3がフレームの両端部に設けられているもの(図示省略)に適用しても同様の効果が期待できる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図7は図6に示されたハウジングの断面図である。図において、ハウジング3の機内側の面には保持リング5の端部を嵌入するための段差によって形成された保持リング嵌合部32が設けられている。ステータ4は、回転軸13と同心に配置された実施の形態1と同様の円筒状の保持リング5に挿入・保持され、接触面積低減部52をハウジング3の保持リング嵌合部32に嵌合され、例えばろう付け、溶接等適宜の固定手段によってハウジング3に固定されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態2においては、回転電機の組立て時に保持リング5の位置決めをするのが容易であるとともに、保持リング5の図の右端部がハウジング3の保持リング嵌合部32に嵌合により固定されるため、保持リング5が図31のように径方向に変位する振動モードを低減できるという効果も得られる。
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図9は図8のハウジングと保持リングのS9−S9線における矢視断面図、図10は図8に示されたハウジングの断面図である。図において、保持リング5の接触面積低減部52を設けている側の端部は、ハウジング3を径方向に貫通して接触面積低減部52の外周面を望むように設けられた複数(ここでは3つ)のねじ孔33に機外側から径方向に螺入された固定ねじからなる締結部材6を用いて径方向に押止されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態3においては、嵌合する段差がないことにより、保持リング5の外周面はハウジング3の内周面と接触せず、締結部材6のみによって径方向に押止されるため、保持リング5からハウジング3への振動・騒音の伝達を低減することができる。さらに、締結部材6の締め具合を調節することにより、ステータ4が回転軸13と同心をとるように調整することができる。また、回転電機の回転時にステータ4は主に径方向の力を受け、ステータ4と保持リング5は図31のように径方向に変位する振動モードを持つため、締結部材6の個数を適切に選ぶことにより、ロータ1の回転によって起こるステータ4と保持リング5の周期的な変形を低減できる。例えば、ステータ4と保持リング5が図31の2次モードで大きく振動する場合、締結部材6の個数は2次の整数倍となる2n個とならないことが望ましい。
なぜならば、ステータ4と保持リング5が2次モードで振動した場合、振動の節になる部分が締結部材6の押止箇所と一致して振動が大きくなるからである。そこで、締結部材6の個数を2次の整数倍とならないようにして押止箇所が振動の節と一致しないようにすることで、ステータ4と保持リング5の周期的な変形を低減できる。一般的に、m次モードの振動が大きくなる場合は、締結部材6の個数がm次の整数倍とならないように締結部材の個数をmn個とならないようにすればよい。
実施の形態4.
図11は本発明の実施の形態4による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。図11において、ステータ4は回転軸13と平行な方向に等間隔で延伸する凸条421を有し、保持リング5のステータ保持部51にはステータ4の凸条421に対向する凹溝511が各々形成され、互いに係合されている。ステータ4は保持リング5に対して周方向に位置決めされていると共に、軸方向にステータ4が挿入されている。このため、実施の形態1に比べて回転電機の組立て時にステータ4の位置決めをするのが容易であると共に、ステータ4から保持リング5へのトルクの伝達を確実にすることができる。なお、凸条421と凹溝511の位置関係は入れ替えても良く、ステータ4に凹溝、保持リング5に凸条を設けることもできる。
実施の形態5.
図12は本発明の実施の形態5による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。図12において、ステータ4は回転軸13と平行な方向に等間隔で延伸する凸条としてのキー422を有し、保持リング5にはステータ4のキーに対向する凹溝としてのキー溝512が各々形成され、互いに係合されている。ステータ4は保持リング5に対して周方向に位置決めされていると共に、軸方向にステータ4が挿入されている。
このため、実施の形態1に比べて回転電機の組立時にステータ4の位置決めをするのが容易であると共に、ステータ4から保持リング5へのトルクの伝達を確実にすることができる。なお、キーとキー溝の位置関係は入れ替えても良く、ステータ4にキー溝、保持リング5にキーを設けることもできる。
実施の形態6.
図13は本発明の実施の形態6による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。図13において、保持リング5のステータ保持部51には回転軸13と平行な方向に等間隔で延伸され軸心方向に突出された突出部513を有している。突出部513はステータ4のティース42aの中心軸に周方向で一致する位置の外周面に接触しており、ティース42a後部の外周面以外は保持リング5と非接触である。
ステータ4の外周面と保持リング5のステータ保持部51の内周面が接触しないことにより、ステータ4から保持リング5への振動伝達率を低減させることができる。すなわち、図31のようにステータ4が径方向に変位する振動の伝達を低減できる。実施の形態1の効果と合わせて、振動と騒音の低減効果を更に高めることができる。
実施の形態7.
図14は本発明の実施の形態7による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。図14において、ステータ4の分割鉄心42の外周面には図示されていない回転軸13と平行な方向に等間隔で延伸する係止突部423を有している。係止突部423の突出端部はティース42aの中心軸に周方向で一致する位置のステータ保持部51の内周面に接触され、ティース42aの中心軸に周方向で一致する位置の内周面以外は保持リング5と非接触である。
上記実施の形態7によれば、ステータ4の係止突部423と保持リング5のステータ保持部51の内周面のみが接触しているので、ステータ保持部51の内周面とステータ4の外周面が直接接触しないことにより、ステータ4から保持リング5への振動伝達率を低減させることができる。すなわち、図31のようにステータ4が径方向に変位する振動の伝達を低減できる。実施の形態1の効果と合わせて、振動と騒音の低減効果を更に高めることができる。
実施の形態8.
図15は本発明の実施の形態8による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図16は図15に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS16−S16線における矢視断面図である。図において、保持リング5Mはモールド材からなり、ステータ保持部51Mと接触面積低減部52Mの他、ステータ4におけるハウジング3の逆側もモールド材で一体的に封入されている。そして、筒状のステータ保持部51Mから、図16に示すように、電機子巻線41が入るスロット部分にまで跨ってモールド材で一体的に充填されている。その他の構成は実施の形態1と略同様である。
上記のように構成された実施の形態8においては、ステータ4のハウジング3と逆側の端部もモールド材で封入されているため、ステータ4の外周を保持するステータ保持部51Mとスロットに充填されたモールド材は連続しているため、ステータ4と保持リング5Mを先に一体としてからハウジング3に組み付けることができるとともに、電機子巻線41で発生した熱を効率的に逃がすことができ放熱性を高めることができる。
実施の形態9.
図17は本発明の実施の形態9による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図18は図17に示された保持リングの正面図、図19は図18の保持リングのS19−S19線における断面端面図、図20は図17に示されたステータの断面図、図21は図17に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS21−S21線における矢視断面図である。なお、この実施の形態9は、ステータ4と保持リング5が締結部材、好ましくはネジやボルトによりハウジング3と締結されている点で実施の形態1の図1と異なっている。
即ち、ステータ4と保持リング5の接触面積低減部52には軸方向に平行かつ同軸に貫通する通し穴Hが設けられている。接触面積低減部52は分割された分割鉄心42の各ティース部42aに対応して設けられ、通し穴Hは各ティース部42aと接触面積低減部52に対応して、この例では合計8つ設けられている。そして、ハウジング3の半径方向の内面における通し穴Hに対応する各位置にはねじ穴34がそれぞれ設けられ、ステータ4と保持リング5は各通し穴Hに挿通された合計8本の通しボルトからなる締結部材7をねじ穴34に螺入し締結することよってハウジング3に対して固定されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態9においては、締結部材7を用いることにより、ステータ4と保持リング5をより安定的に保持できるとともに、トルクの伝達をより確実にすることができる。また、接触面積低減部52のステータ当接面52aがステータ4の軸方向端部と接触するため、分割鉄心42からなるステータ4を軸方向に高精度に保持することができる。このとき、全ての分割鉄心42が触面積低減用凸部と接触するのが望ましい。こうすることで、分割鉄心42からなるステータ4全体を高精度に保持することが可能となる。さらに、接触面積低減部52はステータ4と保持リング5の接触面積を低減するとともに、接触面積低減部52のハウジング当接面52bがハウジング3と接触するため保持リング5とハウジング3の接触面積をも低減する効果がある。
これにより、ステータ4からハウジング3への振動伝達率を低減させることができ、回転電機の振動や騒音を低減することができる。加えて、ステータ4とハウジング3が保持リング5の接触面積低減部52のみを介して固定されることにより剛性が下がり共振周波数が低下するため、振動伝達率を低減させる効果がある。減衰強制振動では、振動する系の共振周波数を小さくすると振動伝達率が低下するからである。それぞれの回転電機に適した共振周波数を実現するためには、接触面積低減部52のステータ当接面52aとハウジング当接面52bの面積を調節すればよい。さらに、保持リング5の材質を熱伝導性の高い金属とすることにより、放熱性を高めることができる。
回転電機の回転時にステータ4は主に径方向の力を受け、ステータ4は図31のように径方向に変位する振動モードを持つ。なお、図31で示した振動モードよりも高次のモードも存在し、同様に径方向に変位する。本発明では、保持リング5の効果により、ステータ4の外周面とフレーム2の内周面が非接触であり、径方向に変位する振動がステータ4からフレーム2に伝達するのを防止できる。ハウジング3に伝わる振動に関しても、保持リング5の接触面積低減部52の振動伝達率を低減する効果により、ステータ4からハウジング3へ伝達するのを防止できる。これらの効果により、回転電機の振動や騒音を低減することができる。
実施の形態10.
図22は本発明の実施の形態10による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図23は図22に示されたハウジングの断面図である。図において、ステータ4には軸方向に複数の貫通孔が図20の通し穴Hと略同様に設けられ、図の左方から右方に挿通されたボルトなどのステータ締結部材71によって保持リング5の接触面積低減部52に対して締結されている。そして、保持リング5は、ハウジング3に図23に示すように設けられた回転軸と平行で、前記ステータ締結部材71の貫通孔とは中心軸が異なる位置の挿通孔35の機外側から挿通された保持リング締結部材72によってハウジング3と締結されている。このとき、ステータ4と締結されるステータ締結部材71とハウジング3と締結される保持リング締結部材72は中心軸が異なるために干渉することはない。その他の構成は実施の形態9と同様である。
上記のような実施の形態10によれば、ステータ締結部材71と、保持リング締結部材72を用いることにより、ステータ4と保持リング5をより安定的に保持できるとともに、トルクの伝達をより確実にすることができる。さらに、保持リング5とハウジング3を締結する保持リング締結部材72を、径方向の外側に配置することにより、より強いトルクを伝達することができるようになる。加えて、ステータ4と保持リング5がステータ締結部材71で締結されているため、ステータ4と保持リング5を先に一体としてからハウジング3に組み付けることができる。
実施の形態11.
図24は本発明の実施の形態11による回転電機の回転軸心を含む断面の上半分を模式的に示す断面図、図25は図24に示された保持リングの正面図、図26は図25の保持リングのS26−S26線における矢視断面端面図、図27は図24に示されたフレーム、保持リング、及びステータのS27−S27線における矢視断面図、図28は図24に示されたステータ保持板の正面図、図29は図28のステータ保持板のS29−S29線における矢視断面図である。なお、この実施の形態11は、図24に示すように、ステータ4における、ステータ固定側のハウジング3とは反対側の端面部に環状のステータ保持板8を同軸に配設し、このステータ保持板8を介してステータ4と保持リング5をハウジング3に対して締結部材7によって共締め、固定すると共に、ハウジング3の機外側から挿通されたステータ保持板締結部材73によってステータ保持板8をステータ4と保持リング5と共にハウジング3に共締め、固定するようにしたものである。
図において、保持リング5の外周面には、図25に示すように、ステータ保持板締結部材73を避けるための凹部51aが回転軸13と平行な方向に延伸され、周方向に等間隔で4箇所設けられている。ステータ固定側のハウジング3には、機外側からボルトからなるステータ保持板締結部材73を挿通させるための貫通孔が軸方向にステータ保持板締結部材73と同軸に設けられ、ステータ保持板8のステータ保持板締結部材73に対応する位置には、そのステータ保持板締結部材73の先端部と螺合するねじ穴が螺設されている。なお、ねじ穴はステータ保持板8に貫通されていても良い。なお、図28、図29において、ねじ穴は図示省略されている。
そして、ステータ保持板8、ステータ4、及び保持リング5の接触面積低減部52には、回転軸13と平行な方向に締結部材7を挿通するための通し孔Hが同軸に設けられている。通し穴Hの位置と数は、図17に示す実施の形態9と同様であり、合計8個所設けられ、さらにハウジング3の機内側の径方向の面には締結部材7としてのボルトに螺合するねじ穴34が同様に設けられている。その他の構成は実施の形態9と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態11において、ステータ4と保持リング5はステータ保持板側8から挿入された締結部材7を用いて締結されていることにより、ステータ4と保持リング5は回転軸13方向の両側から押さえられるため、より安定的に保持できるとともに、トルクの伝達をより確実にすることができる。加えて、締結部材7をできるだけ径方向の外側に配置することにより、より強いトルクを伝達することができるようになると共に、ステータ4のハウジング3に当接する面と軸方向反対側が図32の矢印Bに示すように径方向に変位してロータ1に対して偏心し、一方向に偏心による加振力を増大させ騒音となることを防ぐ効果がある。
また、接触面積低減部52のステータ当接面52aがステータ4の軸方向端部と接触するため、分割鉄心42からなるステータ4を軸方向に高精度に保持することができる。このとき、全ての分割鉄心42が触面積低減用凸部と接触するのが望ましい。こうすることで、分割鉄心42からなるステータ4全体を高精度に保持することが可能となる。さらに、接触面積低減部52はステータ4と保持リング5の接触面積を低減するとともに、接触面積低減部52のハウジング当接面52bがハウジング3と接触するため保持リング5とハウジング3の接触面積をも低減する効果がある。
これにより、ステータ4からハウジング3への振動伝達率を低減させることができ、回転電機の振動や騒音を低減することができる。加えて、ステータ4とハウジング3が保持リング5の接触面積低減部52のみを介して固定されることにより剛性が下がり共振周波数が低下するため、振動伝達率を低減させる効果がある。減衰強制振動では、振動する系の共振周波数を小さくすると振動伝達率が低下するからである。それぞれの回転電機に適した共振周波数を実現するためには、接触面積低減部52のステータ当接面52aとハウジング当接面52bの面積を調節すればよい。さらに、保持リング5の材質を熱伝導性の高い金属とすることにより、放熱性を高めることができる。
また、図27に示すように、保持リング5の外周面にある凹部51aに近接してハウジング3とステータ保持板8を締結するステータ保持板締結部材73が通っている。保持リング5の外側にフレーム2があり、両者は非接触である。回転電機の回転時にステータ4は主に径方向の力を受け、ステータ4は図31のように径方向に変位する振動モードを持つ。なお、図31で示した振動モードよりも高次のモードも存在し、同様に径方向に変位する。本発明では、保持リング5の効果により、ステータ4の外周面とフレーム2の内周面が非接触であり、径方向に変位する振動がステータ4からフレーム2に伝達するのを防止できる。ハウジング3に伝わる振動に関しても、保持リング5の接触面積低減部52の振動伝達率を低減する効果により、ステータ4からハウジング3へ伝達するのを防止できる。これらの効果により、回転電機の振動や騒音を低減することができる。
実施の形態12.
図30は本発明の実施の形態12による回転電機におけるフレームと保持リングとステータの断面図(図5の矢視断面図に相当)である。図において、ステータ4は、薄い鋼板を重ねて積層した分割鉄心42と、ステータ内周側に開口するように周方向に所定ピッチで複数個設けられ、中心軸方向に延びるティース42aに装着された電機子巻線41とを備えている。ステータ4は周方向の分割幅が異なる分割鉄心42からなる。具体的には、実施の形態1などと同様の中心角45°の分割片42Aが4つと、中心角90°の分割片42Bが2つの合計6つのブロックによって構成されている。なお、ティース42aの数など、その他の構成は実施の形態1と同様である。
回転電機の回転時にステータ4は主に径方向の力を受け、ステータ4は図31のように径方向に変位する振動モードを持つため、ステータ4の強度を場所によって変化させることにより、ロータ1の回転によって起こるステータ4の周期的な変形を低減できる。例えば、ステータ4が図31の2次モードで大きく振動する場合、ステータ4の分割数は2次の整数倍となる2n等分とならないことが望ましい。なぜならば、ステータ4が2次モードで振動した場合、振動の腹と節になる部分が強度の弱い分割部分と一致して振動が大きくなるからである。そこで、分割幅の異なる分割鉄心42を用いて振動の腹と節が分割部分と一致しないようにすれば、ステータ4の周期的な変形を低減できる。m次モードの振動が大きくなる場合は、mの整数倍で等分割しないように分割幅の異なる分割鉄心42を用いればよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ロータ、 11 ロータ鉄心、 12 永久磁石、 13 回転軸、 2 フレーム、 2a ハウジング部、 21 軸受、 3 ハウジング(ハウジング部)、 31 軸受、 32 保持リング嵌合部、 33 ねじ孔、 34 ねじ穴、 35 挿通孔、 4 ステータ、 41 電機子巻線、 42 分割鉄心、 42a ティース、 42A、42B 分割片、 421 凸条、 422 キー(凸条)、 423 係止突部、 5、5M 保持リング、 51、51M ステータ保持部、 51a 凹部、 511 凹溝、 512 キー溝(凹溝)、 513 突出部、 52、52M 接触面積低減部、 52a ステータ当接面、 52b ハウジング当接面、 6 締結部材、 7 締結部材、 71 ステータ締結部材、 72 保持リング締結部材、 73 ステータ保持板締結部材、 8 ステータ保持板、 A 間隙、 B 径方向への変位、 H 通し穴、 O 軸心。

Claims (12)

  1. ロータの周りを間隙を介して包囲するステータとして周方向に複数に分割された分割鉄心と、前記ステータのまわりを包囲する筒状のフレームと、このフレームの軸方向の一側部及び他側部に設けられて前記ロータの軸受を保持する一対のハウジング部を備えた回転電機であって、外径が前記フレームの内径よりも小径の円筒状に形成され、内周側で前記分割鉄心を保持するように形成されたステータ保持部と、このステータ保持部の軸方向一端部外側領域における周方向の所定の複数箇所を軸心方向に突出させた接触面積低減部を有する保持リングを備え、前記接触面積低減部を前記一対のハウジング部の何れか一方に対して固定することにより前記ステータと前記フレームを非接触としたことを特徴とする回転電機。
  2. 前記フレームは、前記一対のハウジング部の一方と一体の有底円筒状に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記保持リングを固定する前記ハウジング部の半径方向の内面は、前記保持リングの固定側一端部と嵌合する段部からなる保持リング嵌合部を有し、前記保持リングを前記保持リング嵌合部に嵌入することで、前記ステータと前記ロータの回転軸との同心を取るようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ハウジング部を径方向に貫通して、前記保持リングの前記接触面積低減部の外周面を望むねじ孔を設け、そのねじ孔に螺合された固定ねじによって前記保持リングを固定するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の回転電機。
  5. 前記ステータの外周面と前記保持リングのステータ保持部の内周面の一方に回転軸と平行な方向に延在する凹溝を、他方に該凹溝と互いに係合する凸条を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の回転電機。
  6. 前記保持リングのステータ保持部の内周面に、回転軸と平行な方向に延在し且つ周方向に等間隔で配置されて軸心方向に突出された複数の突出部を設け、この突出部の突出端部に前記ステータのティース部に対応する外周面を係止させて、前記ステータ保持部の内周面と前記ステータの外周面相互を非接触としたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の回転電機。
  7. 前記ステータの外周面に、回転軸と平行な方向に延び周方向に等間隔で突出された複数の係止突部を設け、この係止突部の突出端部を前記保持リングのステータ保持部の内周面に係止させて、前記ステータの外周面と前記ステータ保持部の内周面とを非接触としたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の回転電機。
  8. 前記保持リングがモールド材からなり、前記ステータを構成するティース部の電機子巻線を一体にモールドしてなることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の回転電機。
  9. 前記ステータと前記保持リングの前記接触面積低減部を軸方向に平行かつ同軸に貫通する通し穴を設け、この通し穴に挿通された締結部材によって前記ステータと前記保持リングを前記一対のハウジング部の何れか一方に固定したことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の回転電機。
  10. 前記ステータは該ステータを軸方向に貫通する貫通孔に挿通されたステータ締結部材によって前記保持リングの前記接触面積低減部に固定され、前記保持リングは前記一対のハウジング部の何れか一方を前記貫通孔とは異なる位置に貫通された挿通孔に挿通された保持リング締結部材によって該一対のハウジング部の何れか一方と固定されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の回転電機。
  11. 前記ステータにおける、前記一対のハウジング部の内のステータ固定側の前記ハウジング部とは反対側の端面部に環状のステータ保持板を配設し、軸方向の締結部材によって、前記ステータと前記保持リングを前記ステータ保持板と共に前記ステータ固定側ハウジング部に固定したことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の回転電機。
  12. 前記分割鉄心は、周方向に不等間隔で分割されていることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の回転電機。
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