JP5263821B2 - ドア - Google Patents
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Description
前述したドアにおいては、ドア本体を閉じ位置とした閉じ状態においてドア枠とドア本体との間を気密している。
例えば、特許文献1に開示されたように、ドア枠に枠側気密材を装着し、ドア本体を閉じ位置とした閉じ状態のときにドア本体の室内側面が枠側気密材に接してドア枠とドア本体との間を気密している。
このようであるから、枠側気密材のヒレ部を人が指で押すことで面内方向外側に向けて容易に変形するので、ドア本体の回動中心がドア本体の厚さ内、例えばピボット軸タイプのヒンジでドア本体を回動自在に取付け、そのピポット軸がドア本体の厚さ内に位置するドアであると、そのドア本体の吊元側部分において、ドア本体が開き位置の場合に、枠側気密材のヒレ部を人が指で押すことで、ドア本体の吊元側部分の室内側面とヒレ部との間に指が容易に入り込むことがあり、この状態でドア本体を閉じ位置に向けて回動すると、ドア本体の吊元側部分の室内側面と枠側気密材との間に人の指がはさまれることがある。
前記枠側気密材は、吊元側縦枠に装着される装着部と、この装着部と連続し前記ドア本体の吊元側部分の室内側面に接するヒレ部を備え、
前記ヒレ部は、装着部の面内方向外側寄りに連結した面外方向室外側に向かう基端側ヒレ片部と、この基端側ヒレ片部の室外側端部に面外方向室外側に向けて一体に連結され、ドア本体の吊元側部分の室内側面に接する先端側ヒレ片部を有し、この先端側ヒレ片部が、前記基端側ヒレ片部よりも面内方向内側寄りとなるように面内方向に対して斜めで且つ面内方向内側に向う形状のヒレ片と、このヒレ片における基端側ヒレ片部と先端側ヒレ片部との連結部と前記装着部の面内方向内側寄りに亘って連結した支持脚片とでほぼ人の字形状、又は入の字形状で、
前記装着部と基端側ヒレ片部と支持脚片とにより空洞部を形成し、この空洞部を形成する基端側ヒレ片部、支持脚片における支持脚片にのみ、その面外方向中間部における空洞部の内面である面内方向外側面に切り欠きが形成され、その支持脚片は、前記先端側ヒレ片部が室内側に向けて押されると面内方向に向けて弾性的に折れ込み変形するようにしたことを特徴とするドアである。
このようにすれば、ヒレ片の先端側ヒレ片部がドア本体で室内側に押されたときに、支持脚片は面内方向外側に折れ込み変形するので、室内側から見た場合が支持脚片が目立つことがなく、見栄えが良い。
このようにすれば、先端側ヒレ片部とドア本体の吊元側部分の室内側角部との干渉を防ぐ、または干渉し難くすることができる。
また、ドア本体の吊元側部分の室内側角部が枠側気密材のヒレ部に干渉することによる音鳴りを抑制できるとともに、ヒレ部が捲りあげられることがない。
また、支持脚片は、先端側ヒレ片部が室内側に向けて押されると面内方向に向けて弾性的に折れ込み変形するので、ヒレ片の先端側ヒレ片部がドア本体の吊元側部分の室内側面に強く接し、十分な気密効果を得ることができる。
前記ドア枠1は、吊元側縦枠10と戸先側縦枠11と上枠12と下枠13を備え、吊元側縦枠10の室内側部10aには枠側気密材14が室外側に向けて装着されていると共に、戸先側縦枠11の室内側部分11aには枠側気密材15が室外側に向けて装着され、上枠12、下枠13にも枠側気密材(図示せず)が室外側に向けて装着してある。
前記ドア本体2が閉じ位置のときに前述の各枠材気密材14,15がドア本体2の吊元側部分2a、戸先側部分2bの室外側面2cにそれぞれ接する。
前記ヒレ部30は、ドア本体2の吊元側部分2aの室内側面2cに接する先端側部分30aが、装着部20と連続した基端側部分30bよりも面内方向においてドア枠1(吊元側縦枠10)と反対側寄り、つまり面内方向内側寄りとなるように面内方向に対して斜めで且つ面外方向室外側に向かう湾曲形状である。
このようであるから、ドア本体2が開き位置の場合に、ヒレ部30を人の指で押すとヒレ部30が、前述のように斜めに湾曲した形状であること、ドア本体2と干渉することによって、前記ヒレ部30は吊元側縦枠10側(面内方向外側)に向けて曲がり難く、人の指により通常の力でヒレ部30を押したのでは、そのヒレ部30の先端30cがドア本体2の室内側面2cを越えて吊元側縦枠10寄り(面内方向外側寄り)となり難いので、ドア本体2の吊元側部分2aの室内側面2cと枠側気密材14との間に指が入り込み難くなっている。
したがって、ドア本体2を閉じ位置に回動する場合にドア本体2の吊元側部分2aの室内側面2cと枠側気密材20との間に人に指がはさまれ難くなっている。
図6に示すように、装着部20は、吊元側縦枠10の凹条溝に嵌め込まれる溝嵌め込み部21と、この溝嵌め込み部21の室外側部に一体的に設けたヒレ部連結片22を有し、このヒレ部連結片22の面内方向寸法は溝嵌め込み部21の面内方向寸法よりも大きい。
このヒレ片31の先端側ヒレ片部33は、その先端寄り部分33aの面内方向に対する傾斜角度は、ドア本体2の吊元側部分2aの室内側角部2eとの干渉を防ぐ(または干渉し難くする)ために、基端寄り部分33bの面内方向に対する傾斜角度よりも小さくしてある。
また、ヒレ片31の先端側ヒレ片部33がドア本体2の吊元側部分2aの室内側面2cに接して室内側に押されたときには、支持脚片32が弾性的に折れ込み変形してヒレ片31の面外方向ほぼ全長が室内側に向けて変形する。
これによって、ヒレ片31の先端側ヒレ片部33がドア本体2の吊元側部分2aの室内側面2cに強く接し、十分な気密効果が得られると共に、ヒレ片31の傾斜角度を小さくできる。
なお、ヒレ片31の面内方向に対する傾斜角度が小さければ、人の指で押したときに吊元側縦枠10側(面内方向外側)に湾曲変形し難い。
これによって、ドア本体2でヒレ片31の先端側ヒレ片部33が押された場合に、支持脚片32は図3に示すように面内方向外側に折れ込み変形するので、室内側から見た場合に支持脚片32が目立つことがなく、見栄えが良い。
これに対して、支持脚片32が面内方向内側に向けて折れ込むと、室内側から見た場合に、その支持脚片32が目立つので、見栄えが悪い。
また、前述した実施の形態では、ヒレ片31の形状は面内方向に対して斜めで且つ面外方向室外側に向う湾曲形状となっているが、面内方向に対して斜めで且つ面外方向室外側に向う直線形状となっていても良いし、ヒレ片31における先端側ヒレ片部33を湾曲形状として基端側ヒレ片部34を直線形状としたり、先端側ヒレ片部33を直線形状として基端側ヒレ片部34を湾曲形状としても良い。
更に、前述した実施の形態では、支持脚片32の形状は面外方向中間部32aが、ヒレ片31と連結した面外方向室外側の先端部32b、ヒレ部連結片22に連結した面外方向室内側の基端部32cよりも面内方向外側寄りとなっているが、先端部32bと面外方向中間部32aと基端部32cとが面内方向において同じ位置となってもよい。また、先端部32bよりも面内方向外側に中間部32aが位置すると共に、中間部32aよりも面内方向外側に基端部32cが位置するようにしても良い。また、先端部32bよりも面内方向内側に中間部32aが位置すると共に、中間部32aよりも面内方向内側に基端部32cが位置するようにしても良い。
Claims (3)
- ドア枠に、ドア本体をヒンジで室外側の開き位置と室内側の閉じ位置とに亘って回動自在で、かつ回動中心がドア本体の厚さ内として取付け、前記ドア本体の吊元側部分の室内側面とドア枠の吊元側縦枠との間を枠側気密材で気密するドアであって、
前記枠側気密材は、吊元側縦枠に装着される装着部と、この装着部と連続し前記ドア本体の吊元側部分の室内側面に接するヒレ部を備え、
前記ヒレ部は、装着部の面内方向外側寄りに連結した面外方向室外側に向かう基端側ヒレ片部と、この基端側ヒレ片部の室外側端部に面外方向室外側に向けて一体に連結され、ドア本体の吊元側部分の室内側面に接する先端側ヒレ片部を有し、この先端側ヒレ片部が、前記基端側ヒレ片部よりも面内方向内側寄りとなるように面内方向に対して斜めで且つ面内方向内側に向う形状のヒレ片と、このヒレ片における基端側ヒレ片部と先端側ヒレ片部との連結部と前記装着部の面内方向内側寄りに亘って連結した支持脚片とでほぼ人の字形状、又は入の字形状で、
前記装着部と基端側ヒレ片部と支持脚片とにより空洞部を形成し、この空洞部を形成する基端側ヒレ片部、支持脚片における支持脚片にのみ、その面外方向中間部における空洞部の内面である面内方向外側面に切り欠きが形成され、その支持脚片は、前記先端側ヒレ片部が室内側に向けて押されると面内方向に向けて弾性的に折れ込み変形するようにしたことを特徴とするドア。 - 枠側気密材のヒレ部の支持脚片は、その面外方向中間部が、前記ヒレ片と連結した面外方向室外側の先端部、装着部と連結した面外方向室内側の基端部よりも面内方向外側寄りである請求項1記載のドア。
- 前記先端側ヒレ片部は、その先端寄り部分の面内方向に対する傾斜角度が基端寄り部分の面内方向に対する傾斜角度よりも小さい請求項1又は2記載のドア。
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