JP5263535B2 - 低床車両の連結器設置構造 - Google Patents

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JP5263535B2 JP2009151177A JP2009151177A JP5263535B2 JP 5263535 B2 JP5263535 B2 JP 5263535B2 JP 2009151177 A JP2009151177 A JP 2009151177A JP 2009151177 A JP2009151177 A JP 2009151177A JP 5263535 B2 JP5263535 B2 JP 5263535B2
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Description

本発明は、車両の前頭部等に連結器を備えた低床車両の連結器設置構造に関するもので
ある。
鉄道車両は、通常営業時に2編成以上の車両を連結して連結運転を行う場合には、車両
の前後方向の端部に常用の連結器(機械連結器のみならず通常は電気連結器も含む)を設
ける。そして、通常の鉄道車両では、図4に示すように、車両1の台枠2の下方にこの連
結器3を設置する(例えば、特許文献1参照。)。即ち、連結器3は、車両1の前後方向
の端部に配置された台枠2の下に固設された連結器アンカー4に取り付けられて設置され
る。連結器アンカー4は、連結器3を確実強固に台枠2に設置するために、堅固な構造体
からなる。そして、この連結器3は、2編成以上の車両1が円滑にカーブを曲がったり上
り坂や下り坂を走行するために、左右方向と上下方向に一定範囲内で自在に偏倚できるよ
うに設置される。このような通常の鉄道車両では、十分な高さを有する台車5の上方に台
枠2を配置するために、この台枠2の下方に連結器3を設置するスペースも十分に確保可
能になる。
ところで、最近では、バリアフリーとエコロジーの観点から、路面乗降する低床式路面
鉄道車両(いわゆるLRV)が世界的にその存在を見直されている。そして、このような
低床車両も、通常営業時に2編成以上の車両を連結して連結運転を行うことがある場合に
は、車両の前後方向の端部に常用の連結器を設ける。
しかしながら、このような低床車両の場合、バリアフリーの観点から、客室部等の床面
高さが、例えばレール面上350mm〜400mmといった低い高さに構成されるため、
この床面の下方に構成される台枠は、台枠上面をたとえばレール面上320mm〜370
mmといった極めて低い高さに構成する必要がある。また、台枠はその上面に載荷される
乗客荷重等を支持する役目を担うので、強度的及び乗り心地的に十分な曲げ剛性が確保さ
れていなければならず、このため、低床車両における台枠構造は、通常、天地方向の部材
厚みが100mm〜150mm程度とされることが多い。すると、台枠下面のレール面上
高さは170mm〜270mmといった低いものとなり、レール面上のそのような狭い高
さスペースに連結器を設けることは全く不可能となる。
なぜなら、連結器は、それ自体の高さ寸法が300mm程度はあるからである。しかも
、この連結器は、連結運転時に上下方向に偏倚する必要があるので、連結運転時のみなら
ず連結せずに運転する際にも、その自由度の範囲内で上方に偏倚したときに台枠に接触し
ないようにするための上方への偏倚クリアランスだけでなく、その自由度の範囲内で下方
に偏倚したときにレール面や路面に接触しないようにするための下方への偏倚クリアラン
スも確保しなければならない。従って、連結器を台枠の下方に設置するためには、台枠下
面のレール面高さが、連結器自体の高さ寸法に加えて、上下方向への偏倚クリアランス分
の高さも必要となるので、低床車両の台枠下面のレール面上高さが170mm〜270m
mでは、たとえ連結器自体の高さ寸法がもう少し薄くなるように改良したとしても、全く
足りないからである。
そこで、従来の低床車両は、図5に示すように、車両1の台枠2を、客室部1aに配置
された本来の低い客室台枠21と、この車両1の前後方向の端部の運転室1b付近に配置
された、十分に高い運転室台枠22とに分け、この運転室台枠22の下方に連結器3を設
置していた。
即ち、図5に示す車両1においても、客室部1aの床面高さはレール面上350mm〜
400mmといった低い高さに構成され、この客室部1aの客室台枠21の下面もレール
面上170mm〜270mmといった極めて低い高さに構成される。しかし、運転室1b
付近の床面高さは、レール面上700mm〜800mmといった高床構成とすることによ
り、この運転室1b付近の運転室台枠22の下面も、レール面上520mm〜670mm
といった十分な高さにして、連結器3自体の高さ寸法(300mm程度)に上下方向への
偏倚クリアランスを加えたよりも広いスペースをこの運転室台枠22の下方に確保してい
る。
従って、図5に示す車両1は、客室部1aの床面高さについては本来の低床車両と同様
であるが、運転室1b付近の床面を高床構成とすることにより、この運転室1bの運転室
台枠22の高さを図4に示した客室部の床の高い通常の車両1の台枠2と同様の高さにし
、この運転室台枠22の下に固設された連結器アンカー4に連結器3を取り付けている。
特開平5−139307号公報
ところが、上記のような車両1の台枠2は、本来の低い客室台枠21が前後方向の端部
の運転室1b付近では高い運転室台枠22になり、これら客室台枠21と運転室台枠22
との間に250mm〜500mmの段差が生じることになる。そして、車両1の台枠2に
このような段差があると、この車両1の前後方向(長手方向)に作用する連結器圧縮/引
張荷重や端バリ圧縮荷重が運転室台枠22に加わった場合に、これら運転室台枠22と客
室台枠21と間を繋ぐ構造体である段差部23に段差に起因する大きな曲げモーメントが
発生し、車両構体強度上の大きな不利が生じる。
ここで、連結器圧縮/引張荷重は、連結器3に作用する長手方向荷重であり、車両仕様
としてその荷重の大きさが規定されていて、低床式路面鉄道車両のような軽車両では、通
常は経験上20トン〜60トン程度である場合が多い。また、端バリ圧縮荷重は、車両1
の前頭部に他の車両や自動車が衝突した際に車両1の台枠2の先端部の端バリ2aに作用
する長手方向荷重であり、低床式路面鉄道車両のような軽車両では、通常は経験上20ト
ン〜100トン程度である場合が多い。そして、連結器圧縮/引張荷重は、連結器3から
連結器アンカー4を介して直ちに台枠2(図5に示す車両1の場合には運転室台枠22)
に伝わり、端バリ圧縮荷重も直接台枠2(図5に示す車両1の場合には運転室台枠22)
に伝わるので、これらの長手方向に作用する荷重を総称してここでは長手荷重と呼ぶこと
にする。この長手荷重は、単発的荷重として作用し、この長手荷重が作用したときに、車
両1の台枠2及び上部構体は塑性変形することなくこの長手荷重に静的に耐えなければな
らないことが一般に仕様要求されている。
図5に示す車両1の場合、上記長手荷重の作用高さは運転室台枠22の高さ(連結器圧
縮/引張荷重の場合は正確には連結器3の高さ)であり、高い位置に作用したこの長手荷
重は、運転室台枠22の長手部材(例えば中ハリや側ハリ)を伝わって、客室部1aの客
室台枠21へと伝達される。そして、この長手荷重が運転室1b付近の高い運転室台枠2
2から客室部1aの低い客室台枠21に移る際に、段差部23を経由することになる。し
かも、この段差部23では、運転室台枠22と客室台枠21との間の段差による大きな偏
心量、例えば250mm〜500mm程度の高さ偏心量を有しているので、運転室台枠2
2に作用した長手荷重は、この段差部23を伝わる際に、長手方向の軸力として伝わるだ
けでなく、高さ偏心量に起因する大きな曲げモーメントを生じてしまう。このため、台枠
2は、軸力だけであれば比較的背丈の低い部材構成で長手荷重に耐えられる場合でも、軸
力に加えてこの大きな曲げモーメントが付加されると、段差部23を含むその前後の客室
台枠21や運転室台枠22の部材は大きな曲げモーメントに耐えられる頑丈な部材構成に
する必要が生じる。
従って、図5に示すような従来の低床車両は、台枠2における段差部23付近の構造を
重厚長大で複雑な構造にせざるを得なくなり、狭いスペースで頑丈な部材構成とするため
に肉厚の複雑な形状をした構造体を苦心して設計製作する必要があるだけでなく、このよ
うにして設計製作した台枠2の質量が重くなるために、エコロジーの観点からの車両の軽
量化にも逆行するという問題があった。
本発明は、台枠の上方に連結器を設置することにより、台枠から段差部をなくし、又は
、この段差部の段差を小さくすることにより、この台枠の構造を簡素化して設計性と製作
性を改善すると共に、この台枠の軽量化を図ることができる低床車両の連結器設置構造を
提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、車両の前後方向の端部に連結器を備えた低床車両において、 車両の前後方向の端部に配置された台枠の上方に連結器を設置し、
前記台枠が、車両の客室部に配置された台枠と同一高さで繋がっており、前記連結器が、車両の前後方向の端部に配置された台枠の上に固設された連結器アンカーに取り付けられることにより設置されたものであり、
前記台枠の上方に配置された連結器のさらに上方に高床が配置されたことを特徴としている。
また、前記台枠の最端部の端バリに、この端バリ上における連結器の左右側方から立設された支柱部と、この連結器の胴部の上方を通りこれらの支柱部の上端部間に架け渡された胴受け部とからなる連結器受け枠が固設されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、連結器が台枠の上方に設置されるので、この連結器を下方に
設置するために車両の前後方向の端部に配置された台枠だけを高くする必要がなくなり、
この台枠から段差部をなくしたり、この段差部の段差を小さくすることができる。このた
め、車両の台枠の構造を簡素化して設計性と製作性を改善すると共に、この台枠の軽量化
を図ることができるようになる。
なお、長手荷重によって台枠の段差部に生じる曲げモーメントの大きさは、長手荷重(
軸力)値×高さ偏心量で与えられるので、段差部をなくせば曲げモーメントも発生しない
が、段差部の段差を小さくするだけでも、この曲げモーメントを抑制することができ、台
枠の構造の簡素化に寄与することができる。
更に、車両の前後方向の端部に配置された台枠と、車両の客室部に配置された台枠との間に段差部がないので、客室部の床の高い通常の車両と同様に、この台枠が同じ高さの一連に繋がった構造体となり、この台枠の構造を最も簡素化することができる。
連結器が連結器アンカーを介して台枠の上方に設置されるので、客室部の床の高い通常の車両の台枠の下方に設置された連結器の場合と同様に、確実強固に台枠2に設置することができる。
請求項2の発明によれば、連結器が上方に大きく偏倚すると、端バリに固設された連結器受け枠の胴受け部に当接してそれ以上の上方への偏倚を制限されるので、例えば車両の
衝突事故等の際に、連結器が上方に跳ね上がって車内にまで入り込むようなおそれを確実
に防止することができる。そして、車両の前後方向の端部に配置された台枠の上方には、連結器が設置されるので、車両の客室部に配置された台枠の上の床と同じ高さの床を配置することはできない。しかしながら、この発明のように、客室部の床よりも高い位置に、客室部の台枠よりも簡素な高床を配置すれば、重い乗客荷重等を支持することは困難ではあっても、荷重が少なく上限も明確な運転室等に利用することは可能となる。
本発明の一実施形態を示すものであって、車両の前後の前頭部に連結器を備えた低床車両の構成を示す側面図とこの車両の先頭車の一部拡大側面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、図1の低床車両の連結器設置構造を示す部分拡大側面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、図1の低床車両の連結器設置構造を示す部分拡大平面図である。 従来例を示すものであって、車両の前後方向の端部に連結器を備えた通常の鉄道車両の構成を示す側面図である。 従来例を示すものであって、車両の前後の前頭部に連結器を備えた低床車両の一部拡大側面図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。なお、これらの図に
おいても、図4〜図5に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記
する。
本実施形態は、路面鉄道に用いられる低床車両の代表例について説明する。図1に示す
ように、この車両1の車体構成は、前後の先頭車11,11と、これら先頭車11,11
の間のフローティング車12とからなる。前方の先頭車11の前方端部と後方の先頭車1
1の後方端部は、それぞれ車両1の前頭部となって運転室1b,1bが設けられている。
また、これら先頭車11,11における運転室1b,1b以外の部分と、フローティング
車12の全ての部分は客室部1aとなる。
上記先頭車11,11は、それぞれ台車5,5を備えているが、フローティング車12
は、台車のないフローティング構造となっている。そして、これらの先頭車11,11と
フローティング車12の間は、それぞれ基本的には上下・左右・前後荷重を伝達し、相対
ロール・ピッチ・ヨー回転を相互に伝達する連接部13,13を介して連接され、これに
よって一連の車両1が構成されている。
上記車両1の先頭車11,11とフローティング車12は、それぞれ低い同一高さの台
枠2を備えている。即ち、この車両1の台枠2は、図5に示した車両1の客室台枠21と
同じく、下面がレール面上170mm〜270mmといった極めて低い高さに構成されて
いて、しかも、運転室1b付近に配置された台枠2も同じ低い高さで繋がっている。従っ
て、この台枠2は、図5に示した車両1の客室台枠21と運転室台枠22のように段差部
23による段差を有さないので、構成が大がかりで複雑になることがなく、段差部23に
おいて重量が大きく増大し軽量化に逆行するようなこともなくなる。ここで、台枠2とは
、車両1の自立主構造(1次構造)部分の意味であり、単なる車両1の側面カバーの支持
骨組や床支持構造のような2次部材のたぐいは含まない。
なお、先頭車11,11の台車5,5は、いずれも独立回転車輪方式の左右一対の車輪
5a,5aを前後に二対配置した台車であり、左右の対となる車輪5a,5aの間には車
軸が通っていないので、これら左右の車輪5a,5aの間の台枠2も、同じ低い高さで繋
がっている。ただし、各車輪5aの上端は台枠2よりも高くなるので、台車5,5の部分
については、台枠2の左右の両端部のみを車輪5aの上端よりも高い位置に配置している
上記車両1(先頭車11,11とフローティング車12)の客室部1aに配置された台
枠2の上には床6が設けられている。従って、この車両1の客室部1aの床6の面の高さ
はレール面上350mm〜400mmといった低い高さに構成され、これによって低床車
両となる。なお、先頭車11,11の台車5,5の部分の左右の両端部については、台枠
2が高い位置に配置されるので低い床6を設けることはできないが、この部分については
腰掛等を配置することにより、これら左右の腰掛等の間の床6の高さは低いままに維持で
きる。
上記先頭車11,11の運転室1b,1b付近に配置された台枠2の上方には、それぞ
れ連結器3,3が設置されている。各連結器3は、運転室1b付近の台枠2の上に固設さ
れた連結器アンカー4に取り付けられて設置されている。連結器アンカー4は、連結器3
を確実強固に台枠2に設置するためのものであり、台枠2上面から上方に突出した堅固な
構造体からなる。連結器3は、この連結器アンカー4に取り付けられて、図2に示すよう
な上下方向や、図3に示すような左右方向に偏倚することができるようになっている。た
だし、この連結器3は、下方に大きく偏倚した場合であっても、台枠2と干渉するような
ことがないように取り付けられる。
前方の先頭車11の台枠2の前方の先端部の端バリ2aの先端と、後方の先頭車11の
台枠2の後方の先端部の端バリ2aの先端には、それぞれアンチクライマ7,7が設けら
れている。アンチクライマ7は、車両1の前頭部に他の車両や自動車が衝突した際に、相
手車両や自動車への乗り上げを防止するための噛み合い歯状のものである。
上記先頭車11,11における各台枠2の端バリ2aには、連結器受け枠8が固設され
ている。連結器受け枠8は、図2及び図3に示すように、端バリ2a上における連結器3
の左右側方から立設された支柱部8a,8aと、この連結器3の胴部の上方を通りこれら
の支柱部8a,8aの上端部間に架け渡された胴受け部8bとからなる。従って、連結器
受け枠8の胴受け部8bは、連結器3の胴部の上方に配置されるので、車両1の前頭部に
他の車両や自動車が衝撃した際に、この連結器3が上方に跳ね上がって運転室1bにまで
入り込み運転士に危害が及ぶのを確実に防止することができる。
図4に示した通常の鉄道車両では、連結器3が台枠2の下方に設置されるので、この連
結器3の下方の周囲を囲むように連結器胴受と称される枠体が従来から取り付けられてい
る。この連結器胴受は、連結運転を行わない場合に連結器3が下方に垂れ下がらないよう
に支持すると共に、連結運転時においても、何らかの理由で連結器3が下方に大きく逸脱
し脱落するのを防止する役割を担っている。そして、上記連結器受け枠8は、この連結器
胴受を台枠2の端バリ2aを中心に上下逆に配置したのと同様の構造となっている。
上記先頭車11,11の運転室1b,1b付近では、図1及び図2に示すように、ここ
に配置された台枠2の上方に設置された連結器3,3のさらに上方にそれぞれ高床61が
設けられている。客室部1aの床6は、直下の台枠2によって直接支持されることにより
重い乗客荷重等を支持することが可能となる。しかし、運転室1bの高床61は、運転士
の体重と運転用機器の質量を支持することができればよいので、このように台枠2の上方
に連結器3のための空間をあけた簡素な構造とすることができる。
以上説明したように、上記実施形態の低床車両によれば、連結器3が台枠2の上方に設
置されるので、この連結器3を下方に設置するために車両1の運転室1b付近に配置され
た台枠2だけを高くする必要がなくなり、この台枠2から段差部をなくして同じ高さの一
連に繋がった構造体とすることができる。このため、車両1の台枠2の構造を簡素化して
設計性と製作性を改善すると共に、この台枠2の軽量化を図ることができるようになる。
なお、上記実施形態では、車両1の運転室1b付近に配置された台枠2と客室部1aに
配置された台枠2とが同じ高さである場合を示したが、これらの間に段差があったとして
も、この段差が例えば200mm以下のように十分に小さければ、長手荷重によって段差
部に生じる曲げモーメントの大きさも十分に小さくなるので、程度の差はあれ同様の効果
を得ることができる。
また、上記実施形態では、車両1の前方の先頭車11の前方端部の台枠2の上方と、後
方の先頭車11の後方端部の台枠2の上方の双方に連結器3,3を設置する場合を示した
が、前方の先頭車11又は後方の先頭車11のいずれかの端部の台枠2の上方にのみ連結
器3を設置してもよい。
また、上記実施形態では、車両1が先頭車11,11とフローティング車12からなる
場合を示したが、この車体構成は任意であり、単一の車体のみからなる車両1であっても
同様に実施可能である。さらに、上記実施形態では、車両1の前方と後方の端部にそれぞ
れ列車の先頭に用いる前頭部を有する場合を示したが、車両1の前後方向の端部であれば
、必ずしも前頭部である必要はない。さらに、上記実施形態では、この車両1の前後方向
の端部が運転室1bである場合を示したが、運転室1b以外の例えば車掌室や荷物室、機
械室等であってもよい。
また、上記実施形態では、車両1が路面鉄道に用いられる低床車両である場合を示した
が、低床車両であれば、必ずしも路面鉄道である必要はない。
1 車両
1a 客室部
1b 運転室
11 先頭車
12 フローティング車
13 連接部
2 台枠
2a 端バリ
21 客室台枠
22 運転室台枠
23 段差部
3 連結器
4 連結器アンカー
5 台車
5a 車輪
6 床
61 高床
7 アンチクライマ
8 連結器受け枠
8a 支柱部
8b 胴受け部

Claims (2)

  1. 車両の前後方向の端部に連結器を備えた低床車両において、 車両の前後方向の端部に配置された台枠の上方に連結器を設置し、
    前記台枠が、車両の客室部に配置された台枠と同一高さで繋がっており、前記連結器が、車両の前後方向の端部に配置された台枠の上に固設された連結器アンカーに取り付けられることにより設置されたものであり、
    前記台枠の上方に配置された連結器のさらに上方に高床が配置されたことを特徴とする低床車両の連結器設置構造。
  2. 前記台枠の最端部の端バリに、この端バリ上における連結器の左右側方から立設された支柱部と、この連結器の胴部の上方を通りこれらの支柱部の上端部間に架け渡された胴受け部とからなる連結器受け枠が固設されたことを特徴とする請求項1に記載の低床車両の連結器設置構造。
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