JP5262833B2 - 車両のクラッチ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動伝達経路に設けられた乾式のクラッチを備えた車両のクラッチ制御装置に関する。
従来、車両において、エンジンと変速機との間に、乾式のクラッチを備え、このクラッチの締結および締結解除を油圧により制御するクラッチ制御装置が、例えば、特許文献1により知られている。
この従来技術には、エンジンの出力軸と変速機の入力軸との駆動伝達経路に、乾式のノーマルクローズの単板クラッチが設けられ、変速機へ、駆動力を伝達する状態と伝達しない状態とに切り換えるようにしている。
また、単板クラッチは、締結スプリングにより締結状態に保持され、圧力制御バルブから制御される油圧で駆動するアクチュエータにより、締結スプリングの付勢力に抗して締結解除する構成となっている。
特開2002−168343号公報
しかしながら、上述の従来技術では、圧力制御バルブを備えた油圧ユニットおよびアクチュエータへ圧油を供給する給排路が、車外に露出しているため、外気温の影響を受けやすく、低温下でのコントロール性が不利となっていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、外気温の影響を受けにくく、コントロール性に有利な車両のクラッチ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、クラッチに対し、締結状態と締結解除状態とに切り換える油圧の給排を実行するクラッチ油圧ユニットと、変速機に設けられて、油圧発生手段で発生した油圧を変速機構部に供給する油圧コントロールバルブと、を備え、クラッチ油圧ユニットが、油圧コントロールバルブと共に、変速機に収容されていることを特徴とする車両のクラッチ制御装置とした。
本発明のクラッチユニットにあっては、クラッチの締結を制御するクラッチ油圧ユニットを、油圧コントロールバルブと共に変速機に内蔵したため、変速機により暖められた油が油圧コントロールバルブを通過し暖められるのに伴って、クラッチ油圧ユニットも暖められる。
したがって、クラッチ油圧ユニットが、変速機の外部に設置されている場合と比較して、クラッチ油圧ユニットの暖機性に優れ、低温を原因とする作動性の悪化や潤滑油の粘度増加によるコントロール性の悪化を招きにくく、コントロール性に有利である。
実施例1の車両のクラッチ制御装置の要部を示す断面図である。 実施例1の車両のクラッチ制御装置が適用された後輪駆動によるFRハイブリッド車両(車両の一例)を示す全体システム図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のクラッチユニットは、駆動源(Eng)の出力軸(103)と変速機(AT)の入力軸(104)との間に設けられ、両軸を結合した締結状態と、両軸を非結合状態とする締結解除状態とに切換可能な乾式のクラッチ(CL1)と、このクラッチ(CL1)に対し、前記締結状態と前記締結解除状態とに切り換える油圧の給排を実行するクラッチ油圧ユニット(6)と、を備えた車両のクラッチ制御装置であって、前記変速機(AT)が、油圧発生手段(OP)で発生した油圧を変速機構部に供給する油圧コントロールバルブ(CVU)を備え、前記クラッチ油圧ユニット(6)が、前記油圧コントロールバルブ(CVU)と共に、前記変速機(AT)に収容されていることを特徴とする車両のクラッチ制御装置である。
図1および図2に基づき、この発明の最良の実施の形態の実施例1のクラッチユニットについて説明する。
図2は、実施例1のクラッチユニットが適用されたパラレルハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。以下、図2に基づいて、駆動系および制御系の構成を説明する。
実施例1のパラレルハイブリッド車両の駆動系は、図示のように、エンジン(駆動源)Engと、第1クラッチCL1と、モータジェネレータMGと、第2クラッチCL2と、自動変速機ATと、プロペラシャフトPSと、ディファレンシャルDFと、左ドライブシャフトDSLと、右ドライブシャフトDSRと、左後輪RLと、右後輪RRと、を有する。なお、図において矢印Fが車両前方を示し、矢印Rが車両後方を示し、FLは左前輪、FRは右前輪である。
前記エンジンEngは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンであり、エンジンコントローラ1からのエンジン制御指令に基づいて、エンジン始動制御やエンジン停止制御やスロットルバルブのバルブ開度制御やフューエルカット制御等が行われる。なお、エンジン出力軸には、フライホイールFWが設けられている。
前記第1クラッチCL1は、前記エンジンEngとモータジェネレータMGとの間に介装されたクラッチであり、第1クラッチコントローラ5からの第1クラッチ制御指令に基づいて、第1クラッチ油圧ユニット6により作り出された第1クラッチ制御油圧により、締結・スリップ締結(半クラッチ状態)・開放が制御される。
第1クラッチCL1としては、ダイヤフラムスプリング(付勢手段)201(図1参照)による付勢力にて常時締結(ノーマルクローズ)となる乾式クラッチが用いられ、エンジンEng〜モータジェネレータMG間の締結/半締結/解放を行なう。この第1クラッチCL1が完全締結状態ならモータトルク+エンジントルクが第2クラッチCL2へと伝達され、解放状態ならモータトルクのみが、第2クラッチCL2へと伝達される。なお、半締結/解放の制御は、油圧アクチュエータ50に対するストローク制御により行われる。なお、第1クラッチCL1および油圧アクチュエータ50の構成の詳細については後述する。
前記モータジェネレータMGは、ロータ101(図1参照)に永久磁石を埋設しステータ102(図1参照)にステータコイルが巻き付けられた同期型モータジェネレータであり、モータコントローラ2からの制御指令に基づいて、インバータ3により作り出された三相交流を印加することにより制御される。このモータジェネレータMGは、バッテリ4からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし、ロータ101(図1参照)がエンジンEngや駆動輪から回転エネルギーを受ける場合には、ステータコイルの両端に起電力を生じさせる発電機として機能し、バッテリ4を充電することもできる。
前記第2クラッチCL2は、前記モータジェネレータMGと左右後輪RL,RRの間に介装されたクラッチであり、ATコントローラ7からの第2クラッチ制御指令に基づいて、第2クラッチ油圧ユニット8により作り出された制御油圧により、締結・スリップ締結・開放が制御される。この第2クラッチCL2としては、例えば、比例ソレノイドで油流量および油圧を連続的に制御できるノーマルオープンの湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキが用いられる。本実施例1では、第2クラッチCL2は、専用クラッチとして新たに追加したものではなく、自動変速機ATの各変速段にて締結される複数の摩擦締結要素のうち、トルク伝達経路に配置される最適なクラッチやブレーキを選択している。
前記自動変速機ATは、例えば、前進7速/後退1速等の有段階の変速段を車速やアクセル開度等に応じて自動的に切り換える有段変速機であり、自動変速機ATの出力軸は、プロペラシャフトPS、ディファレンシャルDF、左ドライブシャフトDSL、右ドライブシャフトDSRを介して左右後輪RL,RRに連結されている。
なお、第1クラッチ油圧ユニット6と第2クラッチ油圧ユニット8は、自動変速機ATに付設されるAT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵されている。
実施例1のハイブリッド駆動系は、電気自動車走行モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド車走行モード(以下、「HEVモード」という。)と、準電気自動車走行モード(以下、「準EVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等の走行モードを有する。
「EVモード」は、第1クラッチCL1を解放状態とし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。
「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態とし、モータアシスト走行モード・走行発電モード・エンジン走行モードの何れかにより走行するモードである。前記「準EVモード」は、第1クラッチCL1が締結状態であるがエンジンEngをOFFとし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。なお、第1クラッチCL1において、スリップ状態となるのは、モータジェネレータMGの駆動力でエンジンEngを始動させる際の、締結開始から締結終了までのわずかな時間である。
「WSCモード」は、「HEVモード」からのP,N→Dセレクト発進時、または、「EVモード」や「HEVモード」からのDレンジ発進時等において、モータジェネレータMGを回転数制御させることで第2クラッチCL2のスリップ締結状態を維持し、第2クラッチCL2を経過するクラッチ伝達トルクが、車両状態やドライバー操作に応じて決まる要求駆動トルクとなるようにクラッチトルク容量をコントロールしながら発進するモードである。なお、「WSC」とは「Wet Start Clutch」の略である。
エンジンEngは、希薄燃焼可能であり、スロットルアクチュエータによる吸入空気量とインジェクタによる燃料噴射量と、点火プラグによる点火時期の制御により、エンジントルクが指令値と一致するように制御される。
次に、ハイブリッド車両の制御系を説明する。
実施例1におけるFRハイブリッド車両の制御系は、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、インバータ3と、バッテリ4と、第1クラッチコントローラ5と、第1クラッチ油圧ユニット6と、ATコントローラ7と、第2クラッチ油圧ユニット8と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10と、を有して構成されている。なお、エンジンコントローラ1と、モータコントローラ2と、第1クラッチコントローラ5と、ATコントローラ7と、ブレーキコントローラ9と、統合コントローラ10とは、情報交換が互いに可能なCAN通信線11を介して接続されている。
前記エンジンコントローラ1は、エンジン回転数センサ12からのエンジン回転数情報と、統合コントローラ10からの目標エンジントルク指令と、他の必要情報を入力する。そして、エンジン動作点(Ne,Te)を制御する指令を、エンジンEngのスロットルバルブアクチュエータ等へ出力する。
前記モータコントローラ2は、モータジェネレータMGのロータ回転位置を検出するレゾルバ13からの情報と、統合コントローラ10からの目標MGトルク指令および目標MG回転数指令と、他の必要情報を入力する。そして、モータジェネレータMGのモータ動作点(Nm,Tm)を制御する指令をインバータ3へ出力する。なお、このモータコントローラ2では、バッテリ4の充電容量をあらわすバッテリ充電量SOCを監視していて、このバッテリ充電量SOC情報は、モータジェネレータMGの制御情報に用いられると共に、CAN通信線11を介して統合コントローラ10へ供給される。
前記第1クラッチコントローラ5は、第1クラッチCL1のストローク位置を検出する第1クラッチストロークセンサ15からのセンサ情報と、統合コントローラ10からの目標CL1トルク指令と、他の必要情報を入力する。そして、第1クラッチCL1の締結・スリップ締結・開放を制御する指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVU内の第1クラッチ油圧ユニット6に出力する。
前記ATコントローラ7は、アクセル開度センサ16と、車速センサ17と、他のセンサ類18(変速機入力回転数センサ、インヒビタースイッチ、油温センサ等)からの情報を入力する。そして、Dレンジを選択しての走行時、アクセル開度APと車速VSPにより決まる運転点がシフトマップ上で存在する位置により最適な変速段を検索し、検索された変速段を得る制御指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVUに出力する。なお、シフトマップとは、アクセル開度と車速に応じてアップシフト線とダウンシフト線を書き込んだマップをいう。上記自動変速制御に加えて、統合コントローラ10から目標CL2トルク指令を入力した場合、第2クラッチCL2のスリップ締結を制御する指令をAT油圧コントロールバルブユニットCVU内の第2クラッチ油圧ユニット8に出力する第2クラッチ制御を行なう。また、統合コントローラ10から変速制御変更指令が出力された場合、通常に変速制御に代え、変速制御変更指令にしたがった変速制御を行なう。
前記ブレーキコントローラ9は、4輪の各車輪速を検出する車輪速センサ19と、ブレーキストロークセンサ20からのセンサ情報と、統合コントローラ10からの回生協調制御指令と、他の必要情報を入力する。そして、例えば、ブレーキ踏み込み制動時、ブレーキストロークBSから求められる要求制動力に対し回生制動力だけでは不足する場合、その不足分を機械制動力(液圧制動力やモータ制動力)で補うように、回生協調ブレーキ制御を行う。
前記統合コントローラ10は、車両全体の消費エネルギーを管理し、最高効率で車両を走らせるための機能を担うもので、モータ回転数Nmを検出するモータ回転数センサ21や他のセンサ・スイッチ類22からの必要情報およびCAN通信線11を介して情報を入力する。そして、エンジンコントローラ1へ目標エンジントルク指令、モータコントローラ2へ目標MGトルク指令および目標MG回転数指令、第1クラッチコントローラ5へ目標CL1トルク指令、ATコントローラ7へ目標CL2トルク指令、ブレーキコントローラ9へ回生協調制御指令を出力する。
次に、第1クラッチのCL1の構造を説明する。
第1クラッチCL1は、図1に示すように、ダイヤフラムスプリング201、プレッシャプレート202、クラッチディスク203、クラッチカバー204を備えている。
そして、プレッシャプレート202がダイヤフラムスプリング201の付勢力でクラッチディスク203をフライホイールFWに圧接させた状態で、第1クラッチCL1は、出力軸103と入力軸104とでトルク伝達が可能な締結状態となる。
なお、入力軸104には、モータジェネレータMGのロータ101が、トルク伝達を可能に結合されている。また、クラッチディスク203と入力軸104との間には、トーションスプリング205が介在されている。
第1クラッチCL1の解放は、油圧アクチュエータ50を作動させて行なう。すなわち、油圧アクチュエータ50は、シリンダ51に車両前後方向を向いた軸方向にスライド可能にピストン52が収容され、ピストン52の基端とシリンダ51との間に油圧室53が形成されている。また、ピストン52の先端は、ダイヤフラムスプリング201に連結されている。
したがって、油圧室53に油圧が供給されて、ピストン52が矢印PFで示すように車両前方へスライドしたときには、プレッシャプレート202が、ダイヤフラムスプリング201の付勢力に抗して矢印RR方向へ移動し、締結解除される。
油圧室53への油圧の給排は、第1クラッチ油圧ユニット6と油圧室53とを結ぶ、第1クラッチ油圧給排路54により行なわれる。
ここで、第1クラッチ油圧ユニット6について説明を加える。
前述したように、第1クラッチ油圧ユニット6と第2クラッチ油圧ユニット8は、自動変速機ATに付設されるAT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵されている。
AT油圧コントロールバルブユニットCVUは、ミッションケース300に収容されている。すなわち、ミッションケース300は、図示を省略した遊星歯車などの変速機構を収容するケース本体301と、ケース本体301の下部に設けられ、一般にATFオイルと称される潤滑油を貯留する皿状のオイルパン302を備えている。
AT油圧コントロールバルブユニットCVUは、オイルパン302の内部に収容されてケース本体301の下端面に取り付けられている。
また、ミッションケース300の車両前方端部には、入力軸104の回転により駆動されるメカポンプOPが設けられている。また、入力軸104が回転しないメカポンプOPの非駆動時に電動駆動される電動ポンプ(図示省略)も、自動変速機ATの下部に設置しており、AT油圧コントロールバルブユニットCVUには、両ポンプOPのいずれかで形成された圧油が導かれ、図示を省略した変速機構などに供給して、これらの潤滑を行なっている。
また、AT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵された第1クラッチ油圧ユニット6および第2クラッチ油圧ユニット8も、両ポンプのいずれかから供給される圧油に基づいて形成された制御油圧を、第1クラッチCL1および第2クラッチCL2に供給して、両クラッチの締結状態を制御する。
前述した第1クラッチ油圧給排路54は、この制御油圧を第1クラッチCL1へ給排するもので、ケース本体301内を通り、モータジェネレータMGのモータハウジング107内を通り油圧室53に接続されており、ロータ101の位置ではロータ101を避けて外径方向に折曲されている。
第1クラッチ油圧ユニット6は、第1クラッチ油圧給排路54に圧油を供給する状態と、圧油を排出するドレン圧とに切り換えるソレノイドバルブ61を備えており、このソレノイドバルブ61は、電源OFFとしたときに、第1クラッチ油圧給排路54への出力液圧がドレン圧(出力OFF)となる構造のものを用いている。
次に、実施例1の作用を説明する。
本実施例1のハイブリッド車両では、車両を走行させた際には、自動変速機ATにあっては、メカポンプOPあるいは図示を省略した電動ポンプが駆動され、潤滑油がミッションケース300内の変速機構を循環する。
これに伴って、潤滑油が暖められ、AT油圧コントロールバルブユニットCVUの暖機が成される。
第1クラッチCL1を解放させる場合、第1クラッチ油圧ユニット6から、第1クラッチ油圧給排路54を介して、油圧アクチュエータ50の油圧室53に圧油を供給する。第1クラッチ油圧ユニット6は、AT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵されているため、自動変速機ATの変速機構で暖められた潤滑油がAT油圧コントロールバルブユニットCVUを通る際に暖められる。また、第1クラッチ油圧給排路54は、ミッションケース300内を配索されているため、自動変速機ATの変速機構で発生する熱で暖められる。また、第1クラッチ油圧ユニット6および第1クラッチ油圧給排路54を通って圧力を伝達する油は、AT油圧コントロールバルブユニットCVUの潤滑油と共用しており、自動変速機ATの変速機構で暖められた潤滑油が供給される。
したがって、外気温が低い場合に、第1クラッチ油圧ユニット6と第1クラッチ油圧給排路54との一方あるいは両方がミッションケース300の外部に設置されているもの、および、油が、AT油圧コントロールバルブユニットCVUの潤滑油とは共用されていないものと比較して、暖機性に優れ、低温によるコントロール性の悪化を招きにくい。
油圧系に異常が生じ、油圧アクチュエータ50に圧油が供給できない場合、第1クラッチCL1は、ダイヤフラムスプリング201の付勢力により締結状態に保たれる。したがって、ハイブリッド車両は、エンジンEngの駆動力による走行を確保することができる。
以上説明したように、本実施例1のハイブリッド車両のクラッチ制御装置では、以下に列挙する効果を奏する。
a)第1クラッチCL1の締結を制御する第1クラッチ油圧ユニット6を、自動変速機ATの油圧制御を行なうAT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵した。
したがって、第1クラッチ油圧ユニット6が、ミッションケース300の外部に設置されている場合と比較して、第1クラッチ油圧ユニット6の暖機性に優れ、低温を原因とする作動性の悪化や潤滑油の粘度増加によるコントロール性の悪化を招きにくい。
b)第1クラッチ油圧ユニット6と第1クラッチCL1の油圧アクチュエータ50とを接続する第1クラッチ油圧給排路54を、ミッションケース300内に配索した。
したがって、第1クラッチ油圧給排路54に存在する潤滑油およびこの第1クラッチ油圧給排路54を通る潤滑油が、外気温の影響を受けにくく、第1クラッチ油圧給排路54が、ミッションケース300の外部に配索されている場合と比較して、暖機性に優れ、低温による粘度増加によるコントロール性の悪化を招きにくい。
c)第1クラッチCL1の油圧制御系である第1クラッチ油圧ユニット6および第1クラッチ油圧給排路54で使用する油を、自動変速機ATの潤滑油と共用した。
したがって、潤滑油を共用しない場合と比較して、第1クラッチCL1の油圧制御系の油の暖機性に優れる。
また、ATコントローラ7に信号を送るセンサ類18には、油温センサが含まれ、AT油圧コントロールバルブユニットCVUでは、油温に応じて補正を行なっている。
第1クラッチCL1の油圧制御系では、同じ潤滑油を使用しているため、この油温センサの検出に基づいて、第1クラッチCL1の締結タイミングなどの補正が可能となり、別個に温度センサなどを設けるものと比較して、安価に構成することが可能となる。
さらに、自動変速機ATの油圧系に異常が発生した場合、変速を禁止するなどのフェイルセーフ制御を実行するが、両クラッチ油圧ユニット6,8も、AT油圧コントロールバルブユニットCVUに内蔵され、かつ、上述のように潤滑油を共用しているため、両クラッチCL1,CL2のフェイルセーフ制御も、自動変速機ATのフェイルセーフ制御に連携させて実行させることが容易である。
d)第1クラッチCL1は、ダイヤフラムスプリング201の機械的な付勢力で締結状態を形成するようにしている。
したがって、極低温時など油圧の制御が不利あるいは困難な状況、あるいは油圧系統に異常が生じて、油圧アクチュエータ50への油圧の供給が困難な状況でも、油圧に頼ることなく第1クラッチCL1の締結が可能である。よって、エンジンEngを駆動させての走行を確保することができる。
e)第1クラッチ油圧ユニット6に設けたソレノイドバルブ61は、電源OFFとしたときに、第1クラッチ油圧給排路54への出力液圧がドレン圧(出力OFF)となる構造のものを用いている。
したがって、電機系に異常が生じて、ソレノイドバルブ61の駆動ができない場合にも、第1クラッチCL1を締結させて、エンジンEngの駆動による走行性を確保することができる。
以上、本発明のクラッチユニットを、実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、駆動源としてエンジンEngを示したが、これに限定されるものではなく、モータあるいはモータジェネレータなどを用いてもよい。
また、実施例1では、駆動源としてのエンジンEngに直列にモータジェネレータMGを設けたものを示したが、このモータジェネレータMGを設けないエンジン駆動車にも適用できる。あるいは、回生が可能なモータジェネレータMGに代えて、力行のみが可能なモータを用いてもよい。
また、実施例1では、変速機として、自動変速機ATを示したが、これに限定されるものではなく、手動変速機や機械式の自動変速機にも適用できる。
また、実施例では、第1クラッチ油圧ユニット6とクラッチ油圧給排路54との両方を、自動変速機ATの内部に設けた例を示したが、これに限定されず、少なくとも、クラッチ油圧ユニットが、変速機の内部に設置されていれば、暖機性に優れるもので、クラッチ油圧給排路は、外部に配索してもよい。
また、第1クラッチCL1を駆動させる油を、自動変速機ATの潤滑を行なう潤滑油と共用した例を示したが、それぞれ、独立した油圧系統を有していても、所望の暖機性能は得られる。
また、油圧発生手段として、メカポンプOPを示したが、電動ポンプなどの他の手段を用いてもよい。
また、実施例1では、FRハイブリッド車両への適用例を示したが、前輪駆動や四輪駆動タイプのハイブリッド車両へ適用することもできる。また、ハイブリッド車両以外の駆動源にモータのみを備えた電動車両にも適用することができる。また、変速機として、手動変速機や機械式の自動変速機なども適用することができる。
6 第1クラッチ油圧ユニット
50 油圧アクチュエータ
53 油圧室
54 第1クラッチ油圧給排路
61 ソレノイドバルブ
103 出力軸
104 入力軸
201 ダイヤフラムスプリング(付勢手段)
300 ミッションケース
AT 自動変速機
CL1 第1クラッチ
CVU AT油圧コントロールバルブユニット
Eng エンジン
OP メカポンプ(油圧発生手段)

Claims (4)

  1. 変速機のミッションケースの外部において前記変速機の入力軸にトルク伝達可能に設けられたモータおよびエンジンと、
    このモータとエンジンとの間に介装され、前記入力軸と前記エンジンの出力軸とを結合した締結状態と両軸を非結合状態とする締結解除状態とに切り換えて、モータトルクと駆動源トルクとの入力状態と前記モータトルクのみの入力状態とに切換可能な乾式のクラッチと、
    このクラッチに対し、前記締結状態と前記締結解除状態とに切り換える油圧の給排を実行するクラッチ油圧ユニットと、
    を備えた車両のクラッチ制御装置であって、
    前記変速機が、油圧発生手段で発生した油圧を変速機構部に供給して変速機の油圧制御を行なう油圧コントロールバルブを備え、
    前記クラッチ油圧ユニットが、前記油圧コントロールバルブと共に、前記変速機に収容され、
    前記クラッチ油圧ユニットの油圧源として、前記油圧コントロールバルブに油圧を供給する油圧発生手段が共用されていることを特徴とする車両のクラッチ制御装置。
  2. 前記クラッチ油圧ユニットと、前記クラッチの油圧駆動部と、を接続するクラッチ油圧給排路が、前記変速機内に配索されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のクラッチ制御装置。
  3. 前記クラッチは、締結方向に付勢する付勢手段を備え、前記クラッチ油圧ユニットからの非油圧供給時に締結される一方、油圧供給時に締結解除される構造であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のクラッチ制御装置。
  4. 前記クラッチ油圧ユニットは、電源駆動によるソレノイドバルブを備え、
    このソレノイドバルブは、電源OFF時に、前記クラッチ油圧給排路へ非圧油出力状態となる構造であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両のクラッチ制御装置。
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