JP5262657B2 - 回転電機用インシュレータ - Google Patents

回転電機用インシュレータ Download PDF

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Description

本発明は、回転電機用インシュレータに係り、特に、コアとコイル巻線を有する回転電機に用いられる回転電機用インシュレータに関する。
回転電機のコアにコイルを巻回するときに、コアとコイルとの間の絶縁性を確保するために、絶縁シート等の絶縁材料で形成されたインシュレータがコアとコイルとの間に設けられる。
例えば、特許文献1,2には、薄板鋼板を積層して形成した固定子鉄心と、固定子鉄心の軸方向に延びる複数のスロットと、スロットの内面に電気絶縁材料で製作された電気絶縁シートを挿入して形成したスロット絶縁と、電線を複数回巻回し、スロット絶縁の中を通り、固定子鉄心の両端部から突き出すように装着された固定子コイルを含む回転機固定子において、スロット絶縁が、表面に波形の凹凸を設けた電気絶縁シートによって構成されていることが開示されている。これによって樹脂を浸漬したとき、電気絶縁シートとスロットとの間に樹脂がよく充填され、絶縁破壊電圧等の絶縁性能や、熱伝導状態が安定する、と述べられている。
なお、本発明に関連する技術として、特許文献3には、平角線の巻付け構造として、列替え、層替えの部分をなくすため、絶縁キャップを介して、複数の列に相当する複数の平角線を同時に巻付け、隣接する平角線の始端と終端とを結線する構成が開示されている。
特開2004−320953号公報 特開2005−86852号公報 特開2002−291186号公報
インシュレータはコアとコイルとの間の絶縁性確保に寄与するものではあるが、特許文献1に指摘されるように、例えば樹脂モールド型回転電機とする場合に、インシュレータがあるために樹脂の流れ込みが阻害されることがあり、樹脂モールドの中に空気層が残ることがある。回転電機が作動すると発熱するが、このように樹脂モールドの中に空気が残ると、放熱性が低下する。また、樹脂モールドされない一般的な回転電機でも、絶縁体であるインシュレータは金属に比べて熱伝導性が良くないので、放熱性が劣る。
本発明の目的は、放熱性を改善できる回転電機用インシュレータを提供することである。
本発明に係る回転電機用インシュレータは、リング状のコア本体部とコア本体部から内径側に突き出すティース部とティース部に巻回されるコイル巻線を有する回転電機のステータに用いられるインシュレータであって、ティース部とコイル巻線との間に配置される絶縁分離部と、絶縁分離部と一体化し、コア本体部に接触するように形成される放熱部と、を備え、放熱部は、開口部を有し、その開口部にティース部の突き出しを先端側から通すことでコア本体部に突き当てられる放熱部本体と、放熱部本体のコア本体部側の面に突き出して複数設けられる放熱フィン部と、を含み、絶縁分離部は、放熱部本体からティース部の突き出しに沿って延び、ティース部の上下左右の各側面を覆う側面覆い部を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機用インシュレータにおいて、側面覆い部は、板厚の表裏の両側に、コイル巻線の各素線の外形に対応した波形の凹凸がそれぞれ形成され、コイル接触面でコイル巻線の外形に沿って接触し、ティース部接触面でティース部との間に凹凸の先端で線接触して隙間を形成することができることが好ましい。
上記構成により、回転電機用インシュレータは、コアとコイル巻線との間に配置される絶縁分離部と、絶縁分離部と一体化し、コアまたはコイル巻線の少なくとも一方に接触するように形成され、放熱用のフィンを有する放熱部とを有する。この放熱部によって回転電機が発熱するときにその熱を外部に放熱しやすくでき、絶縁体でありながら放熱性を改善することができる。
また、回転電機用インシュレータにおいて、コアがリング状のコア本体部とコア本体部から内径側に突き出すティース部とを有するときに、放熱部は、ティース部の突き出しを先端側から通す開口部と、ティース部の突き出しを通してコア本体部に突き当てられる本体部と、本体部のコア本体部側の面に突き出して複数設けられる放熱フィン部とを有する。つまり放熱フィンは、コア本体部側に突き出すので、回転電機の動作に影響を与えることが少ない。また、絶縁分離部は、放熱部の本体部からティース部の突き出しに沿って延び、ティース部の上下左右の各側面を覆う側面覆い部を含むので、コアとコイル巻線との間を十分に絶縁できる。
また、回転電機用インシュレータにおいて、側面覆い部は、コアと接触するコア接触面または、コア接触面の裏側であってコイル巻線と接触するコイル接触面の少なくとも一方に波形の凹凸部を有する。例えば、樹脂モールド型回転電機のように、コア、コイル巻線、インシュレータが樹脂モールドされるとき、この波形の凹凸に沿って樹脂が流れやすくなるので、樹脂モールドの中に空気層が残ることを抑制でき、放熱性を改善できる。
また、回転電機用インシュレータにおいて、側面覆い部は、板厚の表裏の両側に、コイル巻線の各素線の外形に対応した波形の凹凸がそれぞれ形成され、コイル接触面でコイル巻線の外形に沿って接触し、コア接触面でコアとの間に凹凸の先端で線接触して隙間を形成する。例えば、樹脂モールド型回転電機のように、コア、コイル巻線、インシュレータが樹脂モールドされるとき、コイル巻線がインシュレータのコイル接触面に沿って接触し、インシュレータはコアと線接触して、樹脂が流れやすい隙間を形成する。したがって、樹脂モールドされたときは、コイル巻線とインシュレータと樹脂とコアとは、互いに密着して接触し、空気層が残らず、これによって放熱性をさらに改善できる。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、樹脂モールド型回転電機について述べるが、これは、より一層放熱性が改善できる例をさらに説明するものであり、樹脂モールド型でない一般的な回転電機でも、本発明に係るインシュレータを用いることで十分に放熱性を改善できる。また、以下では、コイル巻線として、平角線をエッジワイズ型で巻回するものとして述べるが、これは、位置決めが容易なコイル巻線の例として説明するものであって、これ以外の形式のコイル巻線、例えば断面が円形のコイル巻線を用いるものとしてもよい。また、以下では、インシュレータを樹脂一体構造として説明するが、複数の部品を組み合わせた構成であってもよい。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、インシュレータ30を用いる回転電機のステータ10の構成を説明する図であり、図2は、図1のA部を拡大して、1つのインシュレータ30の周辺の様子を示す図である。回転電機のステータ10は、固定用リング12と、固定用リングによって固定支持されるステータ本体14とを有する。ステータ本体14は、磁性体であるコア16と、コア16に巻回されるコイル巻線26とで構成される。また、ステータ10は、コイル巻線26からの各引出線を接続するバスバー22と、バスバー22に接続される外部端子24を含む。なお、このステータ10は、図1で示される形態の後、全体が適当な樹脂でモールドされる樹脂モールド型ステータであり、その意味では、図1は、ステータサブアセンブリの形態を示す図である。
コア16は、外周部が円環状形状のバックヨークと呼ばれるコア本体部18で、さらに、この円環状形状のバックヨークから内周側に突き出した形状の複数のティース部20を有する。ティース部20の数は、ステータ10の仕様によって設定され、図1の例では、18個のティース部20が示されている。ティース部20の周りにはインシュレータ30を介してコイル巻線26がそれぞれ巻回される。このように、コア16は、コイル巻回のために複数のティース部20を含む複雑な形状の内周形状を有し、また、回転電機として所定の出力を得るために、軸方向に所定の厚さを有している。かかるコア16は、電磁鋼板を所定の形状で打ち抜いたものを所定の厚さとなるように複数枚積層したものを用いることができる。打ち抜き加工には、プレス加工を用いることができる。
コイル巻線26は、平角線をステータ10の各ティース部20に巻回したものである。巻き方は、各ティース部20において突出方向に沿って巻始め部29から巻終り部28に向かって順次積層されて所定の巻数だけ巻回する集中巻である。平角線とは、断面がほぼ矩形形状の導体線の外周を適当に絶縁コーティングしたものである。図2の例では、矩形形状の短辺側をコア16のティース部20の面に接触するように巻かれているが、この巻き方はエッジワイズ型と呼ばれる方式である。エッジワイズ型の配置は、平角線の矩形形状の長辺側をコア16のティース部20の面に接触するように巻くいわゆるフラットワイズ型に比較し、あるいは断面が円形の巻線コイル等に比較し、コア16に対する配置位置を比較的安定して定めながら巻くことができる。
インシュレータ30は、コア16とコイル巻線26との間を電気的に絶縁する機能を有するもので、適当な絶縁性能を有する樹脂材料で一体成形したものを用いることができる。インシュレータ30の詳細な構成は、図3から図6を用いて説明する。図3は、インシュレータ30の四面図である。図4は、インシュレータ30をコア16にはめこんだ様子を図3の四面図に対応して示す図である。図6はインシュレータ30を構成する側面覆い部の断面の様子を説明する図である。図5は、さらに、インシュレータ30を介してコア16にコイル巻線26を巻回した様子を図4の四面図に対応して示す図である。したがって、ステータ10を製造する手順からいえば、図3のインシュレータ30を準備し、これをコア16にはめこんで図4の状態とし、その後コイル巻線26を巻回して図5の状態とする順序で進むことになる。
図3に示されるように、インシュレータ30は、本体部32と、本体部32から前方側に延出する4つの部材34,36,38,40からなる部分と、本体部32の後方部に3つずつ1組となって2組の突き出す部材42,44から構成されている。また、本体部32には、その中央部に矩形形状の開口部46を有している。
本体部32の中央部に設けられる開口部46は、コア16のティースと呼ばれるティース部20をその先端側から通すためのものである。ここで、本体部32の開口部46にコア16のティース部20を通すと、コア16のバックヨークであるコア本体部18が本体部32に突き当たることになる。なお、この状態で、本体部32からティース部20が突き出す方向が前方側で、本体部32にコア本体部18が突き当たっている側が後方側である。
本体部32は、コイル巻線26がインシュレータ30を介してコア16の周りに巻回されるとき、コア16のコア本体部18の内周側端面を覆ってコイル巻線26との間の絶縁を確保する機能を有する。その意味で、本体部32を端面覆い部と呼ぶことができる。
4つの部材34,36,38,40は、コア16のティース部20が開口部46に通されるとき、ティース部20の4辺に沿って配置される。この4つの部材34,36,38,40は、コイル巻線26がインシュレータ30を介してコア16の周りに巻回されるとき、コア16のティース部20の周りを覆ってコイル巻線26との間の絶縁を確保する機能を有している。その意味で、これら4つの部材34,36,38,40を側面覆い部と呼ぶことができる。
このように、インシュレータ30において、4つの部材34,36,38,40はコア16の側面覆い部の機能を有し、本体部32はコア16の端面覆い部の機能を有する。これらの機能によって、インシュレータ30は、絶縁分離部としての機能を有することになる。
4つの部材34,36,38,40についてさらに具体的に説明すると、これらの4つの部材34,36,38,40は、開口部46の縁部に配置され、開口部46にティース部20が挿入されるとき、ティース部20の4辺に、4つの部材34,36,38,40のティース部20に向かい合う面がちょうど接触するように配置が行われる。
ここで、図4を参照して分かるように、コア16の軸方向に沿った方向のティース部20の両側面に配置される部材34,36は、ティース部20の軸方向の高さよりも長い寸法を有している。つまり、ティース部20の両側面から上下に突き出す形態で部材34,36が配置される。これに対し、コア16の径方向に沿った方向のティース部20の上下面に配置される部材38,40は、ティース部20の周方向の長さである幅寸法よりも短い寸法を有している。
つまり、ティース部20がインシュレータ30の開口部46に挿入されたとき、ティース部20の両側面は部材34,36によって完全に覆われているが、ティース部20の上下面は部材38,40に一部が覆われていることになる。
ここで、ティース部20の上下面は部材38,40によって完全に覆われず、露出する部分があるが、ティース部20の両側面に配置される部材34,36はティース部20の外形よりも部材38,40が配置される高さ方向に張り出しているので、コイル巻線26がティース部20に接触することがない。その様子は図5に示されている。すなわち、コイル巻線26は、ティース部20の両側面を覆う部材34,36に沿って巻かれ、部材38,40の方向に向かうとき、部材34,36がティース部20の外形よりもよりも張り出しているので、コイル巻線26はティース部20の上下面に接触することなく、部材38,40の方向に向かって巻回される。
このように、インシュレータ30において、コア16のティース部20を覆う部分が一体的な枠体でなく、相互に分離した4つの部材34,36,38,40となっている。この4つの部材34,36,38,40は、本体部32からそれぞれ片持梁のように延出しているので、適当な弾性を有している。この弾性によって、4つの部材34,36,38,40は、開口部46に挿入されたコア16のティース部20の各側面に対し、適当な押し圧を与えることができ、ティース部20の形状のばらつきに適当に追従することができる。一体的な枠体の場合は、枠体にかなりの剛性があるため、ティース部20の形状のばらつきに追従することが困難な場合がある。例えば、ティース部20の外形が開口部46に比べ小さめとなったとき、枠体とティース部20との間に隙間ができ、その隙間がある状態のままでコイル巻線26が枠体の外側に巻回されることになる。
本体部32の後方側3つずつ1組となって2組の突き出す部材42,44は、インシュレータ30を介してコア16、コイル巻線26の熱を外部に放散させる機能を有する放熱用のフィンである。部材42,44は、図4、図5に示されるように、コア16のコア本体部18の上下面を挟むように複数個配置される。図3から図5の例では、上記のように、コア本体部18の上面側に3つ、下面側に3つ配置されている。配置数は勿論これ以外であってもよい。
上記構成のインシュレータ30は、適当な耐熱性と絶縁性を有する樹脂材料を用いて一体成形で得ることができる。一体成形によって得られたインシュレータ30は、図1で説明したステータ本体14の18個のティース部20の先端側から開口部46を合わせてはめこまれ、円環形状のコア本体部18の内周側に突き当てられて位置決めされる。その様子が図4に示されている。そして、平角線を用いて、エッジワイズ型で、4つの部材34,36,38,40の外側形状を巡るようにして、インシュレータ30を介し、ティース部20の突出方向に沿って巻始め部29から巻終り部28に向かって順次積層されて所定の巻数だけ巻回される。その様子が図5に示される。
図6は、図5におけるC−C線に沿った断面図で、特にインシュレータ30の側面覆い部である部材34,36の断面形状を説明するための図である。図6の左側の(a)には、平角線27の断面形状と、部材34,36の断面形状が示されているが、B部における拡大図が右側の(b)に示されている。
図6(b)に示されるように、平角線27は、実際には断面が円形の丸線導体線をつぶしてゆくことで形成されるので、その断面形状は完全な矩形形状でなく、端部が適当な円弧形状となっている。例えば、平角線の短辺の長さをdとすると、0.6dから0.8d程度の半径Rの円弧形状を有している。
部材34,36は、板厚の表裏の両側に、コイル巻線26の各素線である平角線27の外形に対応した波形の凹凸がそれぞれ形成される。ここで、部材34,36がコイル巻線26の平角線27に向かい合う面を部材34,36の表面とし、部材34,36がコア16のティース部20に向かい合う面を部材34,36の裏面とする。
部材34,36の表面は、平角線27の半径Rに対応して、ピッチがdで半径Rの凹部が繰り返す波形の凹凸形状を有する。これによって、平角線27のエッジワイズ型で巻かれコア16に向かい合う端部は、部材34,36の表面と隙間なく接触することができる。その意味で、部材34,36の表面は、コイル巻線26の外形に沿って接触するコイル接触面である。
部材34,36の裏面も、表面の波形の凹凸形状に対応した波形の凹凸形状を有する。これによって、部材34,36の裏面は、コア16のティース部20の平坦な表面に対し、凹凸のピッチで形成される隙間を有しながら、線接触で接触することができる。その意味で、部材34,36の裏面は、コア16の外形に沿って接触するコア接触面である。
部材34,36の裏面であるコア接触面とコア16との間に形成される繰り返し隙間50は、ステータ10が樹脂モールドされるときに樹脂が流れて充填される空間として利用される。つまり、この繰り返し隙間50は、樹脂充填用隙間である。この繰り返し隙間50は、ステータ10の軸方向に沿って貫通するように形成されるので、樹脂充填がステータ10の軸方向に沿って行われる場合には、樹脂の流れがさらによくなることが期待される。
図6(b)の例では、裏面も表面と同様に、ピッチがdで半径Rの凹部が繰り返す波形の凹凸形状を有する。この場合には、板厚の表裏の両側において、表面側が凹形状のときは裏面側が凸形状となり、表面側が凸形状のときは裏面側が凹形状となり、板厚がほぼ同じの波形とすることができる。上記のように、部材34,36の裏面の凹凸形状は、樹脂の充填のためであるので、表面の凹凸形状と異なるものとしてもよい。また、場合によっては、部材34,36の表裏の一方側にのみ凹凸形状を設けるものとしてもよい。例えば、裏側にのみ凹凸形状を設けるものとしても、樹脂はこの繰り返し隙間を通って流れ、十分に充填される。
インシュレータ30の部材38,40も表面がコイル巻線26に向かい合い、裏面がコア16に向かい合うので、部材34,36と同様に、表面に平角線27の形状に沿った凹凸形状を形成し、裏面にも適当な凹凸形状を形成するものとできる。
このように、インシュレータ30の部材34,36,38,40の板厚の表裏の両側に適当な凹凸形状を形成する構造とすることで、ステータ10を樹脂モールドするときに樹脂を十分に充填することができる。樹脂が十分に充填されないと、樹脂の中に空気が残ったままとなり、ステータ10が発熱するときに放熱は十分に行われなくなる。図6で説明したように、コア16のティース部20とインシュレータ30との間に繰り返し隙間50が形成されることで、樹脂がこの繰り返し隙間50を流れることができ、樹脂の充填を十分に行い、放熱性を向上させることができる。図7は、樹脂モールドされたステータ60の様子を示す図である。ここでは、ステータ本体14がコア16、インシュレータ30、コイル巻線26を含んで樹脂モールド部62の中に埋め込まれている。
本発明に係る実施の形態のインシュレータを用いる回転電機のステータの構成を説明する図である。 図1のA部の拡大図で、1つのインシュレータの周辺の様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態のインシュレータの四面図である。 本発明に係る実施の形態のインシュレータをコアにはめこんだ様子を図3の四面図に対応して示す図である。 本発明に係る実施の形態のインシュレータを介してコアにコイル巻線を巻回した様子を図4の四面図に対応して示す図である。 本発明に係る実施の形態のインシュレータを構成する側面覆い部の断面の様子を説明する図である。 本発明に係る実施の形態のインシュレータを用いて樹脂モールドされたステータの様子を示す図である。
符号の説明
10,60 ステータ、12 固定用リング、14 ステータ本体、16 コア、18 コア本体部、20 ティース部、22 バスバー、24 外部端子、26 コイル巻線、27 平角線、28 巻終り部、29 巻始め部、30 インシュレータ、32 本体部、34,36,38,40,42,44 部材、46 開口部、50 繰り返し隙間、62 樹脂モールド部。

Claims (2)

  1. リング状のコア本体部とコア本体部から内径側に突き出すティース部とティース部に巻回されるコイル巻線を有する回転電機のステータに用いられるインシュレータであって、
    ティース部とコイル巻線との間に配置される絶縁分離部と、
    絶縁分離部と一体化し、コア本体部に接触するように形成され放熱部と、
    備え、
    放熱部は、
    開口部を有し、その開口部にティース部の突き出しを先端側から通すことでコア本体部に突き当てられる放熱部本体と、
    放熱部本体のコア本体部側の面に突き出して複数設けられる放熱フィン部と、
    を含み、
    絶縁分離部は、放熱部本体からティース部の突き出しに沿って延び、ティース部の上下左右の各側面を覆う側面覆い部を含むことを特徴とする回転電機用インシュレータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機用インシュレータにおいて、
    側面覆い部は、板厚の表裏の両側に、コイル巻線の各素線の外形に対応した波形の凹凸がそれぞれ形成され、コイル接触面でコイル巻線の外形に沿って接触し、ティース部接触面でティース部との間に凹凸の先端で線接触して隙間を形成することができることを特徴とする回転電機用インシュレータ。
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