JP2003052142A - 電動機 - Google Patents
電動機Info
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- JP2003052142A JP2003052142A JP2001236045A JP2001236045A JP2003052142A JP 2003052142 A JP2003052142 A JP 2003052142A JP 2001236045 A JP2001236045 A JP 2001236045A JP 2001236045 A JP2001236045 A JP 2001236045A JP 2003052142 A JP2003052142 A JP 2003052142A
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- JP
- Japan
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- electric motor
- stator core
- heat
- heat conducting
- coil
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- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 近年、小型化・高効率モータを実現するため
様々な試しがなされているが、コイル部から発熱を高率
よく放熱する点も、小型化・高効率モータを実現するに
は大きな問題点である。 【解決手段】 本件発明は、回転子10と、複数のティ
ース部3を有するステータコア2と、このティース部3
に巻線を施して形成したコイル部4と、ティース部3の
端面に配置し、コイル部4の熱を前記ステータコア2に
伝達する熱伝導部20とを備え、熱伝導部20は電気絶
縁性を有し、かつ、空気よりも熱伝導率が高いことを特
徴とする電動機であり、コイル部4で発生する熱をステ
ータコア2に効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供
することができる。
様々な試しがなされているが、コイル部から発熱を高率
よく放熱する点も、小型化・高効率モータを実現するに
は大きな問題点である。 【解決手段】 本件発明は、回転子10と、複数のティ
ース部3を有するステータコア2と、このティース部3
に巻線を施して形成したコイル部4と、ティース部3の
端面に配置し、コイル部4の熱を前記ステータコア2に
伝達する熱伝導部20とを備え、熱伝導部20は電気絶
縁性を有し、かつ、空気よりも熱伝導率が高いことを特
徴とする電動機であり、コイル部4で発生する熱をステ
ータコア2に効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本件発明はコイル部から発生
する熱を効率よく放熱することができる電動機に関す
る。
する熱を効率よく放熱することができる電動機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のモータは、ティースに絶縁シート
を介して導電性巻線を巻回し、コイル部を形成してい
た。
を介して導電性巻線を巻回し、コイル部を形成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、小型化・高効率
モータを実現するため様々な試しがなされているが、コ
イル部の発熱を高率よく放熱する点も、小型・高効率モ
ータを実現するには大きな問題点である。そこで、従来
はステータ外周に配置されたフレームの放熱フィンにて
表面積を大きくすることや、ファン等による強制空冷
や、フレームに設けた冷却液路を利用し液冷するものが
考えられている。
モータを実現するため様々な試しがなされているが、コ
イル部の発熱を高率よく放熱する点も、小型・高効率モ
ータを実現するには大きな問題点である。そこで、従来
はステータ外周に配置されたフレームの放熱フィンにて
表面積を大きくすることや、ファン等による強制空冷
や、フレームに設けた冷却液路を利用し液冷するものが
考えられている。
【0004】しかし、このような方法はモータの冷却を
可能とする一方、モータのサイズを大きくしてしまいモ
ータの小型化が困難になってしまう。
可能とする一方、モータのサイズを大きくしてしまいモ
ータの小型化が困難になってしまう。
【0005】本件発明は、コイル部とステータコアとの
熱伝導性に着目し、コイル部で発生する熱がステータコ
アに放熱されやすい構成とすることで、電動機自身の放
熱を効率よく行い、小型・高効率の電動機を提供するこ
とを目的とする。
熱伝導性に着目し、コイル部で発生する熱がステータコ
アに放熱されやすい構成とすることで、電動機自身の放
熱を効率よく行い、小型・高効率の電動機を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本件発明は、回転子と、
複数のティース部を有するステータコアと、このティー
ス部に巻線を施して形成したコイル部と、前記ティース
部の端面に配置し、前記コイル部の熱を前記ステータコ
アに伝達する熱伝導部とを備え、前記熱伝導部は電気絶
縁性を有し、かつ、空気よりも熱伝導率が高いことを特
徴とする電動機であり、コイル部の発熱をステータコア
に効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供することが
できる。
複数のティース部を有するステータコアと、このティー
ス部に巻線を施して形成したコイル部と、前記ティース
部の端面に配置し、前記コイル部の熱を前記ステータコ
アに伝達する熱伝導部とを備え、前記熱伝導部は電気絶
縁性を有し、かつ、空気よりも熱伝導率が高いことを特
徴とする電動機であり、コイル部の発熱をステータコア
に効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供することが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本件発明は、回転子と、複数のテ
ィースを有するステータコアと、このティースに巻線を
施して形成したコイル部と、前記ティース部の端面に配
置し、前記コイル部の熱を前記ステータコアに伝達する
熱伝導部とを備え、前記熱伝導部は電気絶縁性を有し、
かつ、空気よりも熱伝導率が高い電動機であり、コイル
部で発生する熱をステータコアに効率よく伝える。
ィースを有するステータコアと、このティースに巻線を
施して形成したコイル部と、前記ティース部の端面に配
置し、前記コイル部の熱を前記ステータコアに伝達する
熱伝導部とを備え、前記熱伝導部は電気絶縁性を有し、
かつ、空気よりも熱伝導率が高い電動機であり、コイル
部で発生する熱をステータコアに効率よく伝える。
【0008】また、本件発明の熱伝導部のスラスト方向
断面積は、ステータコア端面に近づくに向けて広がって
いるので、ステータ側の熱伝導部の温度が下がりやす
く、コイル部の熱をステータコアに伝えやすい。
断面積は、ステータコア端面に近づくに向けて広がって
いるので、ステータ側の熱伝導部の温度が下がりやす
く、コイル部の熱をステータコアに伝えやすい。
【0009】また、本件発明は、熱伝導部の内部に金属
を配してもよい。コイル部とステータコアの端面との間
隔を、複合体により安価に詰めることができる。
を配してもよい。コイル部とステータコアの端面との間
隔を、複合体により安価に詰めることができる。
【0010】また、本件発明の熱伝導部の内部の金属
を、非磁性材とすることで、巻線により誘導される渦電
流の発生を抑えることができる。
を、非磁性材とすることで、巻線により誘導される渦電
流の発生を抑えることができる。
【0011】また、本件発明の熱伝導部の内部の金属
を、電磁鋼板に代表される表面を電気絶縁した薄板でス
ラスト方向に積層する積層体とすることで渦電流を抑え
ることができる。
を、電磁鋼板に代表される表面を電気絶縁した薄板でス
ラスト方向に積層する積層体とすることで渦電流を抑え
ることができる。
【0012】また、本件発明の熱伝導部の内部の金属
に、フィンを設けると放熱面積が広がり効率の良い伝熱
が行われる。
に、フィンを設けると放熱面積が広がり効率の良い伝熱
が行われる。
【0013】また、本件発明の熱伝導部にゴム性を有す
るシリコーンを用いることで、コイル部とステータコア
端面との間を熱伝導部で密着することができる。
るシリコーンを用いることで、コイル部とステータコア
端面との間を熱伝導部で密着することができる。
【0014】また、本件発明は、ティースに集中巻を施
しコイル部を形成しており、分布巻と比較してコイル部
の端部が小さく、熱伝導部を設けることが非常に有効で
ある。
しコイル部を形成しており、分布巻と比較してコイル部
の端部が小さく、熱伝導部を設けることが非常に有効で
ある。
【0015】また、ステータコアのスロットの内周に配
置した絶縁シートの熱伝導率は、1W/mK以上とする
ことで、絶縁シートでも放熱が可能となる。
置した絶縁シートの熱伝導率は、1W/mK以上とする
ことで、絶縁シートでも放熱が可能となる。
【0016】
【実施例】(実施例1)図1に本実施例1の電動機の断
面図を示す。電動機1は、複数のティース部3を有する
ステータコア2と、ティース部3に導電性巻線を集中巻
して形成したコイル部4と、複数の永久磁石部11を埋
め込んだ回転子10とからなり、永久磁石部11の磁極
は隣接する磁極部で極性が異なるように配置される。な
お、ステータコア2及び回転子10は、複数の電磁鋼板
の積層体であり、回転子10の内部に埋め込んだ永久磁
石部11は、回転子10内部のV字形状のスリットに平
板の希土類焼結磁石からなる永久磁石片を2枚埋め込ん
で構成されている。電動機1は、永久磁石部11の磁束
を利用するマグネットトルクと回転子10の磁気突極性
を利用したリラクタンストルクとを用いて回転駆動す
る。
面図を示す。電動機1は、複数のティース部3を有する
ステータコア2と、ティース部3に導電性巻線を集中巻
して形成したコイル部4と、複数の永久磁石部11を埋
め込んだ回転子10とからなり、永久磁石部11の磁極
は隣接する磁極部で極性が異なるように配置される。な
お、ステータコア2及び回転子10は、複数の電磁鋼板
の積層体であり、回転子10の内部に埋め込んだ永久磁
石部11は、回転子10内部のV字形状のスリットに平
板の希土類焼結磁石からなる永久磁石片を2枚埋め込ん
で構成されている。電動機1は、永久磁石部11の磁束
を利用するマグネットトルクと回転子10の磁気突極性
を利用したリラクタンストルクとを用いて回転駆動す
る。
【0017】実施例1の特徴は図2に示すように、ティ
ース部3に絶縁シート5を介して導電性巻線を施しコイ
ル部4を形成するのみでなく、ステータコア2の端面と
コイル部4との間に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い
熱伝導部20を介在した点である。
ース部3に絶縁シート5を介して導電性巻線を施しコイ
ル部4を形成するのみでなく、ステータコア2の端面と
コイル部4との間に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い
熱伝導部20を介在した点である。
【0018】実施例1のステータコア2はリング状の電
磁鋼板の積層体であり、特開平6−105487号公報
に示されるような分割コアではないため、分割した状態
でティース部に導電性巻線を集中巻することができな
い。よって、インサータ巻線方式によりコイル部4を形
成している。インサータ巻線方式によりコイル部4を形
成すると、巻線を施すティース部に対して、若干大きな
形状に巻いたコイル部4をステータ内径側から挿入して
いるため、ステータコア2の端面とコイル部4との間に
スペースができてしまう。このスペースが、コイル部4
の放熱の妨害となる。
磁鋼板の積層体であり、特開平6−105487号公報
に示されるような分割コアではないため、分割した状態
でティース部に導電性巻線を集中巻することができな
い。よって、インサータ巻線方式によりコイル部4を形
成している。インサータ巻線方式によりコイル部4を形
成すると、巻線を施すティース部に対して、若干大きな
形状に巻いたコイル部4をステータ内径側から挿入して
いるため、ステータコア2の端面とコイル部4との間に
スペースができてしまう。このスペースが、コイル部4
の放熱の妨害となる。
【0019】コイル部4の発熱を電動機1の外部に効率
良く放熱するために、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い
熱伝導部20をステータコア2の端面とコイル部4との
間に介在させた。よって、コイル部4の発生する熱(特
に、ステータコア2のスロットから突出しているコイル
部4から発生する熱)は、熱伝導部20を介してステー
タコア2に流れ易くなり、ステータコア2の外周から放
熱される。
良く放熱するために、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い
熱伝導部20をステータコア2の端面とコイル部4との
間に介在させた。よって、コイル部4の発生する熱(特
に、ステータコア2のスロットから突出しているコイル
部4から発生する熱)は、熱伝導部20を介してステー
タコア2に流れ易くなり、ステータコア2の外周から放
熱される。
【0020】この熱伝導部20は、シリコンRTVから
なる樹脂であり、熱伝導率が4W/mK以上ある。ま
た、絶縁シート5としても熱伝導率が1W/mK以上の
絶縁シートを用いることで、コイル部4の発熱をステー
タコア2に逃れやすくする。
なる樹脂であり、熱伝導率が4W/mK以上ある。ま
た、絶縁シート5としても熱伝導率が1W/mK以上の
絶縁シートを用いることで、コイル部4の発熱をステー
タコア2に逃れやすくする。
【0021】このように、熱伝導部20をステータコア
2の端面に設けることは、電動機の大きさがφ300以
下、コイル部3の高さが30mm以下の時に効果的であ
る。また、インサータ方式で形成したコイル部4は、ス
テータコア2とコイル部4とのスペースが空いてしまう
ため、熱伝導部20を設けると放熱効果が優れる。
2の端面に設けることは、電動機の大きさがφ300以
下、コイル部3の高さが30mm以下の時に効果的であ
る。また、インサータ方式で形成したコイル部4は、ス
テータコア2とコイル部4とのスペースが空いてしまう
ため、熱伝導部20を設けると放熱効果が優れる。
【0022】なお、熱伝導部20は、シリコンRTVの
変わりに、電気絶縁性を有し熱伝導率の高いアルミナを
含んだ樹脂を用いてもよい。
変わりに、電気絶縁性を有し熱伝導率の高いアルミナを
含んだ樹脂を用いてもよい。
【0023】なお、本実施例は、永久磁石を埋め込み回
転子を駆動する電動機に限らず、永久磁石を外周に設け
た回転子をマグネットトルクで駆動する電動機、永久磁
石がなく突極を備えた回転子をリラクタンストルクで駆
動する電動機に用いてもよい。
転子を駆動する電動機に限らず、永久磁石を外周に設け
た回転子をマグネットトルクで駆動する電動機、永久磁
石がなく突極を備えた回転子をリラクタンストルクで駆
動する電動機に用いてもよい。
【0024】(実施例2)図3に、ステータコア2の断
面(図1の0−Xの切断面)を示し、従来例、実施例1
と比較して実施例2を説明する。
面(図1の0−Xの切断面)を示し、従来例、実施例1
と比較して実施例2を説明する。
【0025】図3(a)は、従来のステータコアの断面
図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間は
空隙となっている。図3(b)は実施例1のステータコ
アの断面図であり、ステータコア2の端面とコイル部4
とで作る空隙に、熱伝導部20を詰めている。このよう
な構成をとることで、コイル部4の発熱がステータコア
2の端面に伝わりやすくなる。
図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間は
空隙となっている。図3(b)は実施例1のステータコ
アの断面図であり、ステータコア2の端面とコイル部4
とで作る空隙に、熱伝導部20を詰めている。このよう
な構成をとることで、コイル部4の発熱がステータコア
2の端面に伝わりやすくなる。
【0026】図3(c)は実施例2のステータコアの断
面図であり、ステータコア2の端面とコイル部4とで作
る空隙に、熱伝導部21を詰めている。熱伝導部21の
厚みは、コイル部4に近づくほど小さく、ステータコア
2の端面に近づくほど大きくなっている。このように熱
伝導部の厚みをステータコア2の端面に近づくほどに大
きくすると、コイル部4の発熱を放熱面であるステータ
コア2の端面に伝わりやすくなる。
面図であり、ステータコア2の端面とコイル部4とで作
る空隙に、熱伝導部21を詰めている。熱伝導部21の
厚みは、コイル部4に近づくほど小さく、ステータコア
2の端面に近づくほど大きくなっている。このように熱
伝導部の厚みをステータコア2の端面に近づくほどに大
きくすると、コイル部4の発熱を放熱面であるステータ
コア2の端面に伝わりやすくなる。
【0027】(実施例3、4、5)図4はステータコア
内周の一部をステータコアの中心から見た図であり、実
施例1と比較して、実施例3、4、5を説明する。
内周の一部をステータコアの中心から見た図であり、実
施例1と比較して、実施例3、4、5を説明する。
【0028】図4(a)は、実施例1のティース部を示
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い熱伝導部20を介
在してコイル部4の発熱をステータコア2に伝わりやす
くしている。
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い熱伝導部20を介
在してコイル部4の発熱をステータコア2に伝わりやす
くしている。
【0029】図4(b)は、実施例3のティース部を示
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い樹脂からなる熱伝
導部22に金属材23を介在してコイル部4の発熱をス
テータコア2に伝わりやすくしている。金属材23を熱
伝導部22で覆い、この混合部材でステータコア2の端
面とコイル部4との間に埋める。樹脂性の熱伝導部22
の一部を金属材23とすることで、高価な樹脂製の熱伝
導部22の使用を抑えることができる。なお、金属材2
3としてアルミを用いると、樹脂よりも1桁以上熱伝導
率が高く、渦電流も発生しないので、コイル部の熱をス
テータコア2に伝えやすい。なお、金属材23は、アル
ミに限らず、同、黄銅等でも効果がある。
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い樹脂からなる熱伝
導部22に金属材23を介在してコイル部4の発熱をス
テータコア2に伝わりやすくしている。金属材23を熱
伝導部22で覆い、この混合部材でステータコア2の端
面とコイル部4との間に埋める。樹脂性の熱伝導部22
の一部を金属材23とすることで、高価な樹脂製の熱伝
導部22の使用を抑えることができる。なお、金属材2
3としてアルミを用いると、樹脂よりも1桁以上熱伝導
率が高く、渦電流も発生しないので、コイル部の熱をス
テータコア2に伝えやすい。なお、金属材23は、アル
ミに限らず、同、黄銅等でも効果がある。
【0030】図4(c)は、実施例4のティース部を示
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い樹脂の熱伝導部2
4、金属材25を介在してコイル部4の発熱をステータ
コア2に伝わりやすくしている。樹脂性の熱伝導部24
でフィン状の金属材25を熱伝導部24で覆い、この混
合部材でステータコア2の端面とコイル部4との間に埋
める。
す図であり、ステータコア2の端面とコイル部4との間
に、電気絶縁性を有し熱伝導率が高い樹脂の熱伝導部2
4、金属材25を介在してコイル部4の発熱をステータ
コア2に伝わりやすくしている。樹脂性の熱伝導部24
でフィン状の金属材25を熱伝導部24で覆い、この混
合部材でステータコア2の端面とコイル部4との間に埋
める。
【0031】図4(d)は、実施例5のティース部を示
す図、図5はステータコアを上部から見た図である。ス
テータコア2の端面とコイル部4との間に、電気絶縁性
を有し熱伝導率が高い樹脂の熱伝導部26、電磁鋼板積
層部材27を介在してコイル部4の発熱をステータコア
2に伝わりやすくしている。電磁鋼板積層部材27を用
いることで、この金属部で渦電流の発生を抑えることが
できる。
す図、図5はステータコアを上部から見た図である。ス
テータコア2の端面とコイル部4との間に、電気絶縁性
を有し熱伝導率が高い樹脂の熱伝導部26、電磁鋼板積
層部材27を介在してコイル部4の発熱をステータコア
2に伝わりやすくしている。電磁鋼板積層部材27を用
いることで、この金属部で渦電流の発生を抑えることが
できる。
【0032】(実施例6)図6は、実施例1の電動機を
搭載した圧縮機の断面図である。
搭載した圧縮機の断面図である。
【0033】永久磁石部11を回転子10の内部に埋め
込んでおり、集中巻方式でコイル部4を設けたステータ
コア2が圧縮機のシェル50内部に搭載されている。集
中巻方式の電動機は、コイルエンドを含めた電動機の長
さが小さくなり、かつ効率が高いため、特に使用電力や
格納場所の限られた自動車用エアコン圧縮機に最適であ
る。
込んでおり、集中巻方式でコイル部4を設けたステータ
コア2が圧縮機のシェル50内部に搭載されている。集
中巻方式の電動機は、コイルエンドを含めた電動機の長
さが小さくなり、かつ効率が高いため、特に使用電力や
格納場所の限られた自動車用エアコン圧縮機に最適であ
る。
【0034】(実施例7)図7は、実施例1の電動機を
搭載した自動車を示す図である。
搭載した自動車を示す図である。
【0035】自動車の車体80は、車輪81によって支
持されている。この自動車は、前輪駆動であるため、前
方の車軸82には上記実施例1で説明した、集中巻のス
テータに永久磁石を埋め込んだ構成のモータ83が取り
付けられている。モータ83は、制御装置84によって
駆動トルクが制御される。制御装置84の動力源として
は、バッテリ85が備えられ、このバッテリ85から電
力が制御装置84を介して、モータ83に供給され、モ
ータ83が駆動されて車輪81が回転する。
持されている。この自動車は、前輪駆動であるため、前
方の車軸82には上記実施例1で説明した、集中巻のス
テータに永久磁石を埋め込んだ構成のモータ83が取り
付けられている。モータ83は、制御装置84によって
駆動トルクが制御される。制御装置84の動力源として
は、バッテリ85が備えられ、このバッテリ85から電
力が制御装置84を介して、モータ83に供給され、モ
ータ83が駆動されて車輪81が回転する。
【0036】なお、自動車に実施例1の電動機を用いる
場合、上述するように車輪駆動部に限らず、バッテリー
からの電気や、エンジンによって発電する電気で駆動す
るものであれば、ワイパー、パワステ、スタータ、ジェ
ネレータ、燃料電池の補機等に用いても効果的である。
場合、上述するように車輪駆動部に限らず、バッテリー
からの電気や、エンジンによって発電する電気で駆動す
るものであれば、ワイパー、パワステ、スタータ、ジェ
ネレータ、燃料電池の補機等に用いても効果的である。
【0037】
【発明の効果】本件発明は、コイル部で発熱をステータ
コアに効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供するこ
とができる。
コアに効率よく伝え、放熱性の高い電動機を提供するこ
とができる。
【図1】実施例1の電動機の断面図
【図2】実施例1の電動機のステータコアの斜視図
【図3】(a)従来のステータコアの断面図
(b)実施例1のステータコアの断面図
(c)実施例2のステータコアの断面図
【図4】(a)実施例1のステータコア内周の一部を見
た図 (b)実施例3のステータコア内周の一部を見た図 (c)実施例4のステータコア内周の一部を見た図 (d)実施例5のステータコア内周の一部を見た図
た図 (b)実施例3のステータコア内周の一部を見た図 (c)実施例4のステータコア内周の一部を見た図 (d)実施例5のステータコア内周の一部を見た図
【図5】実施例5のステータコアの上部を見た図
【図6】実施例1の電動機を搭載した圧縮機を示す図
【図7】実施例1の電動機を搭載した自動車を示す図
1 電動機
2 ステータコア
3 ティース部
4 コイル部
5 絶縁シート
10 回転子
11 永久磁石部
20 熱伝導部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 一海 康文
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 3D035 AA01
5H603 AA12 AA15 BB01 BB09 BB12
CA01 CA05 CB03 CB16 CC11
CD21 EE10 FA01 FA22 FA30
5H609 BB03 BB06 BB11 BB19 PP02
PP06 PP08 PP09 QQ02 QQ19
QQ23 RR38 RR40 RR42 RR63
RR69 RR73 RR74
5H621 BB07 GA01 GA04 GA16 GB10
HH01 JK11
Claims (13)
- 【請求項1】 回転子と、複数のティース部を有するス
テータコアと、このティース部に巻線を施して形成した
コイル部と、前記ティース部の端面に配置し、前記コイ
ル部の熱を前記ステータコアに伝達する熱伝導部とを備
え、前記熱伝導部は電気絶縁性を有し、かつ、空気より
も熱伝導率が高いことを特徴とする電動機。 - 【請求項2】 コイル部と熱伝導部は密着した請求項1
記載の電動機。 - 【請求項3】 熱伝導部のスラスト方向断面積は、ステ
ータコア端面に近づくに向けて広がっている請求項1記
載の電動機。 - 【請求項4】 熱伝導部の内部に金属を配した請求項1
記載の電動機。 - 【請求項5】 熱伝導部の内部の金属は、非磁性材であ
る請求項4記載の電動機。 - 【請求項6】 熱伝導部の内部の金属は、スラスト方向
に積層している請求項4記載の電動機。 - 【請求項7】 熱伝導部の内部の金属は、フィン形状を
有する請求項4記載の電動機。 - 【請求項8】 熱伝導部にゴム性を有するシリコーンを
用いた請求項1記載の電動機。 - 【請求項9】 ティース部に集中巻を施しコイル部を形
成した請求項1記載の電動機。 - 【請求項10】 熱伝導部の熱伝導率は、4W/mK以
上である請求項1記載の電動機。 - 【請求項11】 ステータコアのスロットの内周に配置
した絶縁シートの熱伝導率は、1W/mK以上である請
求項1記載の電動機。 - 【請求項12】 請求項1記載の電動機を有する圧縮
機。 - 【請求項13】 請求項1記載の電動機を有する自動
車。
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