JPH069351U - 高速回転電機のスロットレス構造 - Google Patents
高速回転電機のスロットレス構造Info
- Publication number
- JPH069351U JPH069351U JP5243692U JP5243692U JPH069351U JP H069351 U JPH069351 U JP H069351U JP 5243692 U JP5243692 U JP 5243692U JP 5243692 U JP5243692 U JP 5243692U JP H069351 U JPH069351 U JP H069351U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- rotating electric
- electric machine
- speed rotating
- magnet rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 巻線は特殊な熱硬化性樹脂ワイヤの必要がな
い汎用のコイルワイヤを使用し、従来のスロットモ−タ
を製造する設備で巻線作業が可能な高速回転電機のスロ
ットレス構造を提供する。 【構成】 回転軸の外周に配置された磁石ロ−タ2と、
この磁石ロ−タ2の半径方向外方に配置されてスロット
が設けなれていないステ−タコア組立体4との間に、絶
縁性を有する非金属材料製で半径方向外方に突出し軸線
方向に平行に延在する複数個のフィン5bを有する円筒
形コイル枠5が配設され、このコイル枠5に熱硬化性樹
脂ワイヤでない汎用のコイルワイヤの巻線13が巻き付
けられる構成である。
い汎用のコイルワイヤを使用し、従来のスロットモ−タ
を製造する設備で巻線作業が可能な高速回転電機のスロ
ットレス構造を提供する。 【構成】 回転軸の外周に配置された磁石ロ−タ2と、
この磁石ロ−タ2の半径方向外方に配置されてスロット
が設けなれていないステ−タコア組立体4との間に、絶
縁性を有する非金属材料製で半径方向外方に突出し軸線
方向に平行に延在する複数個のフィン5bを有する円筒
形コイル枠5が配設され、このコイル枠5に熱硬化性樹
脂ワイヤでない汎用のコイルワイヤの巻線13が巻き付
けられる構成である。
Description
【0001】
本考案は一般に回転電機の構造に関し、特に高速回転電動機のスロットレス構 造の改良に関する。
【0002】
最近、ブラシレスモ−タの低トルクリップルや高出力密度化のニ−ズに対応す るために、ステ−タコアにスロット部が形成されていないスロットレスモ−タが 使用されており、図2は、従来のスロットレスモ−タの構造を示す一部切断横断 部分図で、回転軸1の外周に固定された磁石ロ−タ2の外側に巻線3が配置され て、その外側にはスロットのない円筒形のステ−タコア組立体4が配置される。
【0003】
円筒形のステ−タコア組立体4には、巻線3を巻き付け保持、固定するための スロットがないので、熱硬化性樹脂ワイヤを型巻きして、加熱炉で加熱硬化させ た後、円筒形のステ−タコア組立体4の内側に挿入しワニス処理を行って、その 位置に固定されている。このように熱硬化性樹脂ワイヤを使用するので巻き密度 には限度があり高密度の巻きは望めず、更に巻線作業には加熱接着又は溶剤接着 を行わなければならないため巻線のフォ−ミングが困難である。 そこで巻線として熱硬化性樹脂ワイヤを使用せず、従来のスロットがあるモ− タを製造する設備を使用して巻線作業が可能である構造のブラシレスモ−タが要 望されていた。
【0004】
本考案では磁石ロ−タと、スロットがないステ−タコア組立体との間に、絶縁 性のある非金属材料製のコイル枠を配設する。このコイル枠には、組み立てられ た状態で、半径方向にはコイル枠の外周から外方に前記ステ−タコア組立体の内 周に近接するまで突出して、軸線方向に延在する複数個のフィンが設けられ、こ のコイル枠の隣接するフィンの間に形成される空間を、スロットを有する形式の ステ−タコアにおいて巻線を巻き付け保持し固定するためのスロットに代わる役 目を果たさせるようにして上記の課題を解決した。
【0005】
本考案のスロットレス構造の果たす作用を具体的に示すため、本考案が適用さ れるステ−タヘの巻線方法を下記に説明する。 1)第1の方法は、巻線を型巻きし、それを本考案のコイル枠に組み込んで巻 線をフォ−ミングした後、円筒状のステ−タコア組立体の内側に入れワニス 処理を行う。 2)第2の方法は、コイル枠をシャフト型の治具に組み込み、例えば従来の回 転コアのスロットに巻線を自動巻線機で巻くのと同様にして巻線をコイル枠 に巻いた後、ステ−タコア組立体の内側に入れワニス処理を行う。
【0006】
図1は、本考案によるスロットレス構造を有する高速電動機の一実施例を示す 一部切断横断部分図であり、図2と同様な部品には同様な符号を付し、異る点の みを説明する。 絶縁性を有する非金属製のコイル枠5には、円筒形の本体5aの外表面に沿っ て半径方向外方に突出し軸線方向に延在する複数個のフィン5bが設けられ、こ れらのフィン5bの外径はステ−タコア組立体4の内径に近い寸法を有し、隣り 合うフィン5b,5bの間が隙間を構成し、ステ−タコア組立体4の内周に設け られ巻線を巻き、固定し、保持するためのスロットに代わる役目を果たす。 コイル枠5は、巻線13が巻かれた状態で、磁石ロ−タ2とステ−タコア組立 体4との中間に位置されている。 巻線13は特殊な熱硬化性樹脂ワイヤとする必要はなく、汎用のコイルワイヤ でよいので高密度に巻くことができ、また巻付け作業は従来のスロットモ−タ用 の自動巻線機を使用して能率的に巻くことができる。
【0007】
本考案によるスロットレス構造の高速回転電機では、 1)巻線に特殊な熱硬化性樹脂ワイヤを要せず汎用のコイルワイヤが使用でき、 2)巻線作業に従来のスロットモ−タの製造設備を使用して、自動巻線作業が可 能であり、 3)巻線後も熱硬化性樹脂ワイヤが使用されていないので、巻線のフォ−ミング が容易であり、 4)コイル枠は絶縁材料製なので、スロット間に絶縁紙などによる絶縁が不要で あり、さらに、 5)巻線と回転する磁石との間ロ−タ間にコイル枠があるので、回転軸の軸受が 万一破損しても、磁石ロ−タと巻線が直接接触しない。 などの顕著な効果が達成される。
【図1】本考案によるスロットレス構造を有する高速回
転電機の一実施例の一部切断横断部分図である。
転電機の一実施例の一部切断横断部分図である。
【図2】従来のスロットレスモ−タの一部切断横断部分
図である。
図である。
1 回転軸 2 磁石ロ−タ 3,13 巻線 4 ステ−タコア組立体 5 コイル枠 5a コイル枠本体 5b フィン
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸の外周に固定された磁石ロ−タ
と、前記磁石ロ−タの外側に配置された巻線と、前記巻
線の外側に位置されスロットのない円筒形ステ−タコア
組立体を含む高速回転電機のスロットレス構造におい
て、 この高速回転電機には、前記磁石ロ−タと前記ステ−タ
コア組立体との間には絶縁性のある非金属材料製で円筒
形を有し、その外周から半径方向外方に突出し軸線方向
に延在する複数個のフィンを有するコイル枠が配置さ
れ、前記コイル枠の複数個のフィンの隣接するフィン間
の隙間に、汎用のステ−タ巻線が熱硬化樹脂ワイヤを使
用すること無く施されていることを特徴とする高速回転
電機のスロットレス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5243692U JPH069351U (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 高速回転電機のスロットレス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5243692U JPH069351U (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 高速回転電機のスロットレス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069351U true JPH069351U (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=12914700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5243692U Pending JPH069351U (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 高速回転電機のスロットレス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069351U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010141981A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 回転電機用インシュレータ |
CN117833531A (zh) * | 2024-03-05 | 2024-04-05 | 浙江大学 | 一种无槽电机线圈骨架 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63274352A (ja) * | 1987-05-06 | 1988-11-11 | Ricoh Co Ltd | ブラシレスモ−タ |
JPH04503749A (ja) * | 1989-02-28 | 1992-07-02 | イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 非スタテツクコギングブラシレスdcモーターのための固定子組立体とその製造方法 |
-
1992
- 1992-07-03 JP JP5243692U patent/JPH069351U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63274352A (ja) * | 1987-05-06 | 1988-11-11 | Ricoh Co Ltd | ブラシレスモ−タ |
JPH04503749A (ja) * | 1989-02-28 | 1992-07-02 | イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 非スタテツクコギングブラシレスdcモーターのための固定子組立体とその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010141981A (ja) * | 2008-12-10 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 回転電機用インシュレータ |
CN117833531A (zh) * | 2024-03-05 | 2024-04-05 | 浙江大学 | 一种无槽电机线圈骨架 |
CN117833531B (zh) * | 2024-03-05 | 2024-05-24 | 浙江大学 | 一种无槽电机线圈骨架 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6806615B2 (en) | Core, rotating machine using the core and production method thereof | |
US3827141A (en) | Method of manufacturing an electric rotary machine | |
US4625392A (en) | Method of manufacturing a molded rotatable assembly for dynamoelectric machines | |
US5864193A (en) | Electric rotating machine having improved insulation for an armature coil | |
JP7142700B2 (ja) | 分布巻ラジアルギャップ型回転電機及びその固定子 | |
JP2007143324A (ja) | 電気モータの分割ステータ | |
US3792299A (en) | Stator for electric motors | |
JP2010057304A (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP3928297B2 (ja) | 電動機及びその製造方法 | |
US6879077B2 (en) | Motor, motor stator and method for manufacturing the same | |
US5396138A (en) | Electric motor | |
WO2020174817A1 (ja) | 回転電機のステータ、回転電機、回転電機のステータの製造方法、および、回転電機の製造方法 | |
JP2010288424A (ja) | 回転電機の固定子及び回転電機 | |
JP4368643B2 (ja) | 回転電機 | |
JPH069351U (ja) | 高速回転電機のスロットレス構造 | |
JP7254140B1 (ja) | 回転電機 | |
JP6279122B1 (ja) | 回転電機 | |
WO2018190062A1 (ja) | 回転電機の固定子鉄心及び固定子 | |
JP3452759B2 (ja) | アウタロータ型モータ | |
JP2021118671A (ja) | ロータ、ロータの製造方法及び回転電機 | |
JPH08505037A (ja) | 軟磁性部片および硬磁性部片から構成される永久磁石式電気機械 | |
CN111543893A (zh) | 电动机以及使用它的电动风机和使用它的电动吸尘器 | |
JPS6259538B2 (ja) | ||
JPH0139079Y2 (ja) | ||
CN113224874B (zh) | 转子、转子的制造方法及旋转电机 |