JP5262618B2 - グロメット - Google Patents
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Description
このグロメットにおいて、近年、遮音性向上が求められる傾向にあり、従来より、遮音性を高めた様々なグロメットが提供されている。
しかしながら、外筒1bの大径部1cが開口となっているため、該開口を通して音が伝わり易い問題がある。
前記小径筒部8および閉鎖壁7を設けた場合には、グロメットの金型成形時に大径筒部6内に装填する中子C(図中、一点鎖線で示す)を取り出すために、図示のように小径筒部8は半割り形状とされるとともに、該小径筒部8の割れ部分8aに連続して、図8に示すように閉鎖壁7に径方向の外方に延在するスリット9を設ける必要がある。
前記閉鎖壁部の中央にワイヤハーネス挿通穴を設けると共に、該ワイヤハーネス挿通穴の周縁に周方向に間隔をあけて外径方向に向けて延在する第一スリットを連通して設け、かつ、各第一スリットの外端に周方向に円弧状に延在する第二スリットを連続して設け、該円弧状の第二スリットは60度以上240度以下の円弧とし、
前記第一、第二スリットはグロメット成形時における中子の抜き出し時に広げられるものである遮音グロメットを提供している。
また、前記閉鎖壁部に設ける前記第一スリットは、略対向位置に2個以上または周方向に略等間隔に設ける8個以下、好ましくは4個以下としている。
図1乃至図3に、本発明の第一実施形態のグロメット10を示す。
グロメット10は、図1に示すように、自動車の室外(エンジンルーム)Xと車室Yとを仕切る車体パネル60に設けた貫通穴61に取り付けられる。
該グロメット10は、ワイヤハーネスW/Hを密着させて挿通する第1小径筒部21、該第1小径筒部21の一端と傾斜壁部22を介して連続する大径筒部23、該大径筒部23の大径側の内周面から突設する閉鎖壁部24を連続して設け、該閉鎖壁部24の中心にワイヤハーネス挿通穴25を設けた形状としている。
軸線方向に連続するこれら第1小径筒部21、大径筒部23、閉鎖壁部24のワイヤハーネス挿通穴25をワイヤハーネス挿通空間としている。
大径筒部23の外周面には、車体パネル60の貫通穴61に嵌合する環状の車体係止凹部27を凹設している。
また、前記第1小径筒部21の内径は、ワイヤハーネスW/Hの外周面に直接密着する寸法に設定している。
前記構成のグロメット10は、その内部が遮音空間となるため、優れた遮音性を備えたものとなる。
該グロメット10は、前記大径筒部23と第1小径筒部21との間の傾斜壁22にケーブル55を貫通させる貫通穴51を貫設し、該貫通穴51の周縁からケーブル挿通筒部52を突出させている。
前記ケーブル挿通筒部52の先端に対向して、前記閉鎖壁部24にケーブル挿通筒部53を突設している。
本実施形態では前記第一スリット30を90度間隔あけて設け、そのうちの1本の第一スリット30−Aの先端に設ける前記円弧状の第二スリット31−Aは前記ケーブル挿通筒部53の根元部に沿って半周状に設けている。
他の構成は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第三実施形態のグロメットは、閉鎖壁部24の中央に設けたワイヤハーネス挿通穴25の周縁から第2小径筒部26を突設している。
前記第2小径筒部26はワイヤハーネス挿通穴25の周縁から半割れ形状に突出し、分割端の間に軸線方向に延在する第三スリット33を設けている。
即ち、第2小径筒部26の第三スリット33は閉鎖壁部24の第一スリット30に連続し、該第一スリット30が前記第二スリット31に連続した構成としている。
該第三実施形態のグロメット10においても、グロメット10の内部は略密閉状として、遮音空間Sを形成することができる。
21 第1小径筒部
23 大径筒部
24 閉鎖壁部
30 第一スリット
31 第二スリット
33 第三スリット
C 中子
W/H ワイヤハーネス
Claims (4)
- 車両に配索されるワイヤハーネスを密着させて挿通する第一小径筒部と、該第一小径筒部に連続する大径筒部と、該大径筒部の大径側の外周面に環状に設けた車体係止凹部と、前記大径筒部の先端側内周面から突設した閉鎖壁部を備えた弾性体からなるグロメットであって、
前記閉鎖壁部の中央にワイヤハーネス挿通穴を設けると共に、該ワイヤハーネス挿通穴の周縁に周方向に間隔をあけて外径方向に向けて延在する第一スリットを連通して設け、かつ、各第一スリットの外端に周方向に円弧状に延在する第二スリットを連続して設け、該円弧状の第二スリットは60度以上240度以下の円弧とし、
前記第一、第二スリットはグロメット成形時における中子の抜き出し時に広げられるものである遮音グロメット。 - 前記閉鎖壁部に設ける前記第一、第二スリットは、略対向位置に2個以上または周方向に略等間隔に設ける8個以下である請求項1に記載の遮音グロメット。
- 前記大径筒部は前記第一小径筒部と傾斜壁を介して連続し、該傾斜壁に設けたケーブル挿通用の貫通孔の周縁から前記大径筒部の内部を通るケーブル挿通筒部が突出し、前記閉鎖壁部に前記ケーブル挿通筒部の外周に沿って前記円弧状の第二スリットを設けている請求項1または請求項2に記載の遮音グロメット。
- 前記閉鎖壁部には、前記ワイヤハーネス挿通穴の周縁より第二小径筒部を突設し、該第二小径筒部に前記第一スリットと連続する第三スリットを設け、該第二小径筒部を半割り状としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の遮音グロメット。
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