JP5261631B2 - 点火またはプラズマ発生装置 - Google Patents

点火またはプラズマ発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5261631B2
JP5261631B2 JP2008182105A JP2008182105A JP5261631B2 JP 5261631 B2 JP5261631 B2 JP 5261631B2 JP 2008182105 A JP2008182105 A JP 2008182105A JP 2008182105 A JP2008182105 A JP 2008182105A JP 5261631 B2 JP5261631 B2 JP 5261631B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
conductor
plasma
energy
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008182105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009036198A (ja
JP2009036198A5 (ja
Inventor
實 牧田
裕二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Imagineering Inc
Original Assignee
Imagineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Imagineering Inc filed Critical Imagineering Inc
Priority to JP2008182105A priority Critical patent/JP5261631B2/ja
Publication of JP2009036198A publication Critical patent/JP2009036198A/ja
Publication of JP2009036198A5 publication Critical patent/JP2009036198A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5261631B2 publication Critical patent/JP5261631B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P23/00Other ignition
    • F02P23/04Other physical ignition means, e.g. using laser rays
    • F02P23/045Other physical ignition means, e.g. using laser rays using electromagnetic microwaves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/01Electric spark ignition installations without subsequent energy storage, i.e. energy supplied by an electrical oscillator
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy
    • H05H1/461Microwave discharges
    • H05H1/4622Microwave discharges using waveguides
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/52Generating plasma using exploding wires or spark gaps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/50Sparking plugs having means for ionisation of gap

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Spark Plugs (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関において火花放電とマイクロ波エネルギを併用した点火を行う点火またはプラズマ発生装置に関する。
内燃機関における空気・燃料混合気の点火は、通常は、点火プラグによる火花放電によって行われている。一方、燃焼効率向上などを目的として、数ギガヘルツ(GHz)の周波数を有する電磁波、すなわち、マイクロ波を用いて点火するマイクロ波点火装置が提案されている。
マイクロ波だけで確実な点火を行うには、極めて高い電界強度を要するため、キャビティを共振状態にする必要がある。この問題を解決する試みとして、特許文献1及び特許文献2には、燃焼室内に共振周波数を調整するためのスタブ構造を設けることが提案されている。また、特許文献3には、高電界を得るために、プラグ内に共振構造を設けることが提案されている。
また、特許文献4には、火花放電とマイクロ波エネルギとを併用するための手段が提案されている。この特許文献4に記載の技術においては、火花放電のための電極と、マイクロ波エネルギの印加を受ける電極とは、それぞれ別個にキャビティ内に設けられており、マイクロ波放射電極とは物理的に離れた火花放電電極の領域で、高電界になるように構成されている。
特開2000−230426公報 特開2001−73920公報 特開2004−87498公報 特開2004−221019公報
ところで、内燃機関内で空気・燃料混合気を電気的エネルギによって点火するための装置において、マイクロ波エネルギ単独での点火を行う場合には、微妙な調整を要する共振手段が必要となる。また、火花放電とマイクロ波との両エネルギを用いて点火する場合には、火花放電の電極と、マイクロ波放射電極との2つを燃焼室内に設けなければならず、構造が複雑となる難点があった。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、内燃機関における空気・燃料混合気の点火を火花放電とマイクロ波との両エネルギを用いて行う場合において、燃焼室内の共振手段を不要とし、また、燃焼室内の電極構造を簡略化することができる点火またはプラズマ発生装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る点火またはプラズマ発生装置は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
〔構成1〕
熱機関またはプラズマ装置において燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応が行われる反応領域に対し、放電と電磁波のエネルギとを併用して前記燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応を始動させる点火またはプラズマ発生装置であって、放電のためのエネルギと電磁波発生装置からの電磁波のエネルギとを混合する混合手段と、前記混合手段からの出力が供給され、この出力を前記反応領域に導入するプラグとを備え、前記混合手段から前記プラグに供給される出力は、前記電磁波のエネルギと前記放電のためのエネルギとが同じ伝送線路に重畳されて供給されることを特徴とするものである。
この点火装置においては、火花放電を発生させるためのパルス電圧と、電磁波とを、単一の伝送線路において混合させることにより、火花放電電極とマイクロ波を放射する電極とを兼用することができる。
〔構成2〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第の入力部に接続された出力部とを備え、前記第の入力部は、電界結合により前記出力部と電気的に結合されていることを特徴とするものである。
〔構成3〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第の入力部に接続された出力部とを備え、前記第の入力部は、磁界結合により前記出力部と電気的に結合されていることを特徴とするものである。
〔構成4〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第の入力部に接続された出力部とを備え、前記第の入力部は、直列に接続された磁界結合と電界結合とを介して前記出力部と電気的に結合されていることを特徴とするものである。
〔構成5〕
構成1乃至構成4のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、混合手段は、パルス電圧の入力部が、自己インダクタンスを有する誘導素子を通して出力部と電気的に接続されていることを特徴とするものである。
〔構成6〕
構成2、または、構成4を有する点火またはプラズマ発生装置において、混合手段は、誘電体基板を有して構成され、第2の入力部は、誘電体基板の一方の面に構成され、第1の入力部及び出力部は、誘電体基板の他方の面に構成され、電界結合は、誘電体基板の両面に対向配置された導電パターンからなるコンデンサの容量によりなされることを特徴とするものである。
〔構成7〕
構成6を有する点火またはプラズマ発生装置において、コンデンサを形成する導電パターンの幅は、第2の入力部が受ける電磁波の波長の1/4以下であることを特徴とするものである。
〔構成8〕
構成6を有する点火またはプラズマ発生装置において、コンデンサを形成する導電パターンは、矩形であることを特徴とするものである。
〔構成9〕
構成6を有する点火またはプラズマ発生装置において、コンデンサを形成する導電パターンは、概ね円形であることを特徴とするものである。
〔構成10〕
構成2乃至構成9のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、第2の入力部は、電磁波の伝送線路の特性インピーダンスと整合を取るスタブを有することを特徴とするものである。
〔構成11〕
構成2乃至構成10のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記パルス電圧は、点火コイルを介して入力され、混合手段を金属導体ケースで密閉するとともに、この金属導体ケースと点火コイルとをモールド樹脂にて一体化したことを特徴とするものである。
〔構成12〕
構成1乃至構成11のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記プラグは、スパークプラグであり、前記スパークプラグは、導電体からなる主体金具と、主体金具を貫通する筒状の碍子と、前記碍子内に収容され、一端が碍子の一方の端部より露出する第1の中心導体と、前記碍子内に前記第1の中心導体から離間して収容され一端が前記碍子の他方の端部より露出する第2の中心導体と、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体に挟まれた空間に前記碍子の内壁に沿って設けられた抵抗層と、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体に挟まれた空間に形成された誘電層とを備え、前記第1の中心導体、前記第2の中心導体及び誘電層によりコンデンサが形成され、前記抵抗層は、このコンデンサに対し並列に、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体を電気的に接続していることを特徴とするものである。
〔構成13〕
構成1乃至構成11のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記プラグは、スパークプラグであり、前記スパークプラグは、導電体からなる主体金具と、主体金具を貫通する筒状の碍子と、前記碍子内に収容され両端が碍子より露出する導電体からなる中心導電部とを備え、前記主体金具、碍子及び中心導体部により形成される同軸線路の特性インピーダンスは、前記混合手段から前記反応領域に向かう方向のインピーダンスが前記反応領域に近づくに従って低くなるように選ばれていることを特徴とするものである。
〔構成14〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記プラグは、導電体からなり一端が前記混合手段の中心線路に接続された中心導体と、導電体からなり前記中心導体の他端において接続されたアンテナ兼中心電極部と、導電体からなり一端が前記混合回路の接地線路に接続され前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部を囲うように前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部から離間配置され前記アンテナ兼中心電極部付近に孔が設けられた外側導体と、前記中心導体及び外側導体の間隙の前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部の接点より前記混合手段側に充填された誘電体部材とを備え、前記外側導体と前記中心電極部及び前記アンテナ兼中心電極部との絶縁距離は、前記孔の付近で最短となり、かつ、前記アンテナ兼中心電極部、外側導体、及び前記誘電体部材により規定された空間の容積は、該空間にプラズマが発生した際の該空間の圧力上昇により、該空間と前記孔を介して該空間に連通する空間との間に所定値以上の圧力差が生じるよう選ばれていることを特徴とするものである。
〔構成15〕
構成14を有する点火またはプラズマ発生装置であって、前記アンテナ兼中心電極部、外側導体及び前記誘電体部材により規定された空間へのガスの導入路を有することを特徴とするものである。
〔構成16〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置であって、前記プラグは、接地電極が短縮され、または、取り除かれたスパークプラグと、概ね両端開口筒状の一方の開口が窄められた形状をなす導電体からなり他方の開口付近の内面が前記スパークプラグの主体金具に羅合するキャップとを備え、前記キャップと前記スパークプラグの中心電極との絶縁距離は窄められた開口の付近で最短となり、かつ、前記スパークプラグ及びキャップにより規定された空間の容積は、該空間にプラズマが発生した際の該空間の圧力上昇により該空間と前記孔を介して連通する空間との間に所定値以上の圧力差が生じるよう選ばれていることを特徴とするものである。
〔構成17〕
構成1を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記スパークプラグ及びキャップにより規定された空間へのガスの導入路を有していることを特徴とするものである。
〔構成18〕
構成1乃至構成11のいずれか一を有する点火またはプラズマ発生装置において、前記プラグは、このプラグが設置される空間の周囲に存在する接地された導電体との間で放電を行うことを特徴とするものである。
〔構成19〕
料をプラズマに曝露させてこの試料を励起させ、その結果を検出する分析装置であって、前記試料に曝露させるプラズマを請求項14乃至請求項17のいずれか一に記載の点火またはプラズマ装置を用いて発生させることを特徴とするものである。
構成1を有する本発明に係る点火またはプラズマ発生装置においては、混合手段から点火プラグに供給される出力は、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとが同じ伝送線路に重畳されて供給されるので、火花放電電極とマイクロ波を放射する電極とを兼用することができる。
そのため、この点火またはプラズマ発生装置においては、火花放電の領域及びその近辺が自動的にマイクロ波の高電界領域となり、火花放電を種火として、マイクロ波によるプラズマ生成が可能となる。
これにより、複雑な構造の点火プラグや燃焼室内のマイクロ波の入射特性に共振特性を与えるための特別な構造などが不要となり、従来から使用されている火花放電用の点火プラグや従来構造の燃焼室のエンジンシステムに対して、火花放電とマイクロ波エネルギとを併用して、燃焼効率を向上させることができる。
本発明に係る点火またはプラズマ発生装置における混合手段は、構成2乃至構成5のいずれかを有することにより、第の入力部を電界結合により出力部と電気的に結合させ、または、第の入力部を磁界結合により出力部と電気的に結合させ、または、第の入力部を直列に接続された磁界結合と電界結合とを介して出力部と電気的に結合させ、あるいは、高電圧パルス発生装置からの入力部を自己インダクタンスを有する誘導素子を通して出力部と電気的に接続させて構成することができる。
また、本発明に係る点火またはプラズマ発生装置における混合手段は、構成6乃至構成10のいずれかを有することにより、プリント基板によりで構成することができ、容易に量産することができる。
さらに、本発明に係る点火またはプラズマ発生装置における混合手段は、構成11を有することにより、点火コイルと一体のモジュール構造にすることができ、内燃機関本体を改良することなく、また、一般的な点火プラグを用いて、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとの両方を燃焼室内に導入して燃焼室内の空気・燃料混合気を点火することができるとともに、従来の点火コイルと同等の組立てコストにより製造することができる。
さらに、本発明に係る点火またはプラズマ発生装置における混合手段は、構成12を有することにより、点火プラグ及びアンテナと一体のモジュール構造にすることができ、内燃機関本体を改良することなく、また、一般的な点火コイルを用いて、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとの両方を燃焼室内に導入して燃焼室内の空気・燃料混合気を点火することができる。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置10の基本的な構成を示す。
この点火またはプラズマ発生装置10においては、図1に示すように、高電圧パルス発生装置11及びマイクロ波発生装置12のそれぞれから発生されたエネルギは、混合手段となる混合回路13に伝達される。混合回路13は、高電圧パルス発生装置11及びマイクロ波発生装置12から与えられたエネルギを混合する。混合回路13において混合されたエネルギは、その伝送路となる混合出力ケーブル26を介して、燃焼室14に挿入された点火プラグ27へ供給される。
図2は、点火装置における混合回路13の回路構成を示す。
混合回路13において、高電圧パルス発生装置11からの高電圧パルスは、図2に示すように、第1の入力端子25に入力される。第1の入力端子25は、自己インダクタンスを有するコイル24を介して出力端子28に接続されている。この出力端子28が、混合出力ケーブル26に接続される。
また、混合回路13において、マイクロ波発生装置12から発生されたマイクロ波エネルギは、第2の入力端子21に入力される。第2の入力端子21は、コンデンサ22A及び22Bを介して出力端子28に接続される。なお、コンデンサ22Aとコンデンサ22Bとの間には、インピーダンス調整用のコイル23の一端が接続され、その他端は接地されている。
コンデンサ22A及び22Bとしては、数ピコファラッドから数十ピコファラッド程度の小容量のものが選ばれる。コンデンサ22A及び22Bがこのような特性を有するため、第2の入力端子21と出力端子28との間で、数ギガヘルツ(GHz)のマイクロ波は通過するが、短波帯の周波数は通過しない。また、コイル24としては、数十ナノヘンリから数マイクロヘンリまでのインダクタンスのものが選ばれる。コイル24がこのような特性を有するため、マイクロ波の通過は阻止され、短波帯の周波数は通過できる。
従って、第1の入力端子25から入力された高電圧パルスは、コイル24を通過して出力端子28に伝達されるが、コンデンサ22A及び22Bがあるために、第2の入力端子21へは流出しない。また、第2の入力端子21から入力されたマイクロ波は、コンデンサ22A及び22Bを通過して出力端子28に伝達されるが、コイル24があるために、第1の入力端子25への流出は阻止される。その結果、第1の入力端子25から入力される高電圧パルスと第2の入力端子21から入力されるマイクロ波とは、混合されて出力端子28より出力される。混合された出力は、混合出力ケーブル26を経由して、点火プラグ27に供給される。
〔第2の実施形態〕
図3は、第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路13に代えて用いることのできる第2の実施形態に係る混合回路30の回路構成を示す。
この混合回路30においては、図3に示すように、第2の入力端子21は、高周波トランス33の一次巻線に接続されている。高周波トランス33の二次巻線の一端は、第1の実施形態におけるコイル24と同様の特性を備えるコイル34を介して、第1の入力端子25に接続され、二次巻線の他端は、出力端子28に接続されている。なお、高周波トランス33の二次巻線の一端とコイル34との接続は、グランドとの間に浮遊容量36が生じるように配線されている。このため、この部分は、マイクロ波帯でグランドに接地されたのと等価になっている。従って、第2の入力端子21に入力されたマイクロ波エネルギは、第1の入力端子25に流出することなく、出力端子28に伝達される。
〔第3の実施形態〕
図4は、第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路13に代えて用いることのできる第3の実施形態に係る混合回路40の回路構成を示す。
この混合回路40においては、図4に示すように、第2の入力端子21と出力端子28とは、直列に接続された磁界結合と電界結合とを介して出力端子28と電気的に結合されている。この混合回路40においては、第2の入力端子21は、高周波トランス43の一次巻線に接続されている。高周波トランス43の二次巻線の一端は接地され、他端はコンデンサ44を介して出力端子28に結合されている。第1の入力端子25は、第1の実施形態のコイル24と同様の特性を備えるコイル45を介して、出力端子28に接続されている。
〔第4の実施形態〕
図5は、第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路13に代えて用いることのできる第4の実施形態に係る混合回路50の回路構成を示す。
この混合回路50は、図5に示すように、第1の実施形態に係る混合回路のものとそれぞれ同一の第1の入力端子25、第2の入力端子21と、コンデンサ22A及び22Bと、コイル23及び24と、出力端子28とを有する。
この混合回路50は、さらに、入力端子21とコンデンサ22Aとの間に、調整スタブ53が設けられている。この調整スタブ53により、マイクロ波発生装置12からの伝送線路の特性インピーダンスと、入力端子21とのインピーダンスとを整合させることができる。
〔第5の実施形態〕
図6は、第5の実施形態に係る点火装置の回路基板60の側面からの概観図を示す。
上述した第1から第4の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置における混合回路は、いずれも回路基板上に実装することができる。この回路基板60は、図6に示すように、混合回路13を、誘電体からなる両面基板(以下、単に「基板」と称す。)66上に構成したものである。この回路基板60においては、基板66を挟んで対向する位置に、導電パターン64A及び64Bが形成されている。導電パターン64A及び64Bは、基板66を誘電体とするコンデンサを形成する。
マイクロ波の入力端子61に入力されたマイクロ波エネルギは、伝送路67A及び67B、並びに、特性調整用のチップ68を介して、導電パターン64Bに伝わる。このマイクロ波エネルギは、導電パターン64Bから導電パターン64Aに伝わる。そして、マイクロ波エネルギは、伝送路67G及び67Hを介して混合出力端子63に伝達される。
一方、高電圧パルスの入力端子62に入力された高電圧パルスは、伝送路67D及び67E、並びに、コイル65を経由して、伝送路67Fに伝わる。この高電圧パルスは、導電パターン64Aを通過し、伝送路67G及び67Hを介して、混合出力端子63に伝達される。その結果、混合出力端子63において、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとが重畳されて出力される。
〔第6の実施形態〕
図7は、第4の実施形態に係る混合回路50を実装した回路基板70の一方の面を、図8は、回路基板70の他方の面をそれぞれ示す。
回路基板70の一方の面には、図7に示すように、マイクロ波入力端子61が設置されている。この回路基板70においては、伝送路67Bと伝送路67Cとが、チップ78Bを介して接続されている。また、伝送路67Cは、チップ78Aを介して、接地領域に接続されている。これらは、回路基板70の特性を微調整するものである。回路基板70は、さらに、伝送路67Bにつながる基板パターンで構成されたインピーダンス調整用スタブ73と、インピーダンス調整用スタブ73上に挿入された短絡素子72とを備える。これらは、短絡線路72の挿入位置によって、インピーダンス調整を行うスタブの機能を果たしている。一般に、伝送線路の特性インピーダンスをZ0とすると、終端を短絡したときの入力端からみたインピーダンスZは、以下のように示される。
Z=jZ0tanβL(ただし、βは、位相常数、Lは、入力端から短絡点までの長さ)
即ち、短絡点の位置までの長さLは、λ/2を最大長として、その長さを調整することにより、等価的に、並列に挿入したインピーダンスを変化させることができ、混合回路の入力インピーダンスを調整することができることになる。
そして、回路基板70の他方の面には、図8に示すように、高電圧パルスの入力端子62及びコイル65、並びに、導電パターン64と対向に位置する導電パターン64B、並びに、混合出力端子63、並びに、これらを接続する伝送路67D、67E、67F、67G及び67Hが設置されている。
この回路基板70においては、コンデンサを形成する導電パターン64A及び64Bの幅L1及びL2は、いずれもλ/4以下となっている。これにより、コンデンサの電極に挟まれた誘電体の電界分布は、均一となる。このコンデンサの容量Cは、電極パターンの面積をS、基板の厚みをd、誘電率をεとすると、以下のように示される。
C=εS/d
例えば、厚み1mm、比誘電率3.5のガラス入りPPE(ポリフェニレンエーテル)基板を用いた場合には、10PFの容量を得るには、3.2cm2の面積が必要であり、電極形状を正方形(矩形)とすると、1辺は、√3.2(約1.8)cmとなる。マイクロ波の周波数を2.4ギガヘルツ(GHz)とすると、波長は12.5cmであり、1/4λ以下の条件を満足する。
なお、この回路基板70において、コンデンサを形成する導電パターン64A及び64Bは、矩形ではなく、円形としてもよい。
〔第7の実施形態〕
図9は、第2の実施形態に係る混合回路30を実装した回路基板80の一方の面を、図10は、回路基板80の他方の面をそれぞれ示す。
この回路基板80においては、図9及び図10に示すように、高周波トランス一次側コイル用導電パターン81及び二次側コイル用導電パターン82は、基板66の両面において互いに対向され、それぞれを一次および二次コイルとして高周波トランスを形成している。マイクロ波入力端子61に入力されたマイクロ波は、高周波トランス一次側コイル用導電パターン81に流れる際に発生する誘導磁界により、基板66の反対面に対向している高周波トランス二次側コイル用導電パターン82にマイクロ波を誘起する。高周波トランス二次側コイル用導電パターン82に誘起されたマイクロ波に関して、コイル65側の端部67Fは、他面のパターンで形成される浮遊容量を経由して接地されたのと等価になるため、グランドと混合出力端子63に、誘起されたマイクロ波が出力されることになる。
〔第8の実施形態〕
図11は、点火コイルと回路基板60とを一体化した第8の実施形態に係る点火装置のモジュール90の構成を示す。
第5の実施形態から第7の実施形態に係る回路基板は、図11に示すように、点火コイルと一体化したモジュール90として構成することができる。このモジュール90においては、混合回路をなす回路基板60は、マイクロ波の入力端子61と混合出力端子63とを外部に露出した状態で、マイクロ波が漏洩しないように、金属ケース96にてシールドされ、ハウジング95に収納されている。ハウジング95には、金属ケース96とともに、点火コイル94が収納されている。点火コイル94の一次側は端子91に接続され、二次側は回路基板60に接続されている。ハウジング95内は、モールド樹脂で充填されている。
ただし、金属ケース96は密閉構造であり、その内部にモールド樹脂は侵入せず、中空構造となっている。これにより、混合回路部の高周波特性は、モールド樹脂に影響されることはない。
混合出力端子63は、同軸構造の混合出力ケーブル93に接続されている。この混合出力ケーブル93の中心導体は、図示しない点火プラグの中心電極に接続される。また、混合出力ケーブル93の外側導体は、点火プラグの主体金具を覆って接続されている。このようにすると、混合出力ケーブル93からのマイクロ波の漏洩を防止することができる。
さらに、混合出力ケーブル93からなる伝送線路上にアイソレータを設けると、マイクロ波の逆流を防止、または、低減することができ、安全性が向上する。
このようなモジュール90を用いれば、内燃機関本体を改良することなく、また、一般的な点火プラグを用いて、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとの両方を燃焼室内に導入し、燃焼室内の空気・燃料混合気に点火を行うことができる。
なお、第8の実施形態では、混合基板を点火コイルと一体化したが、混合基板を点火プラグと一体化してもよい。さらに、混合基板と点火プラグとアンテナとを一体のモジュール構造にすれば、内燃機関本体を改良することなく、また、一般的な点火コイルを用いて、マイクロ波エネルギと高電圧パルスとの両方を燃焼室内に導入して燃焼室内の空気・燃料混合気を点火することができる。
〔第9の実施形態〕
上述した各実施形態においては、点火またはプラズマ装置のプラグとして、一般的なスパークプラグを用いた。しかし、プラグは、電磁波の伝送により適した構造のものであってもよい。以下、そのような実施形態に係るプラグを例示する。
図12は、第1〜第8の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置のプラグとして好適なプラグ100の断面図である。この図に示すプラグ100は、一般的なスパークプラグと同様に、導電体からなる主体金具101と、主体金具101を貫通する筒状の碍子102とを備える。碍子102には、それぞれ棒状の第1の中心導体103と第2の中心導体104とが互いに他と異なる側の端部より挿入され離間して収容される。第1の中心導体103の一方の端部は碍子102から露出しており、この部分が混合回路との接続部となる。第2の中心導体104の一方の端部は、この接続部とは反対側で碍子102から露出しており、この部分が放電電極の陰極と電磁波の放射アンテナとを兼ねる。主体金具101の陰極兼アンテナ側には、主体金具101の陰極兼アンテナ側に対向するように突起105が設けられており、この部分が放電電極の陽極となる。
いわゆる抵抗入りプラグと称されるものにおいては、第1の中心導体103と第2の中心導体104との間が抵抗によって接続される。プラグ100においては、第1の中心導体103と第2の中心導体104との間が、抵抗に代えてCR複合素子110により接続される。
図13に、CR複合素子110の断面図を示し、図14にCR複合素子110の等価回路図を示す。図13を参照して、CR複合素子110は、第1の中心導体103と第2の中心導体104との間に碍子102の内壁に沿うように設けられた筒状の抵抗層111と、第1の中心導体103、第2の中心導体104及び抵抗層111に囲まれた空間に形成された誘電層112とを備える。第1の中心導体103、第2の中心導体104及び誘電層112はコンデンサを形成する。抵抗層111は、図14に示すように、電気的にはコンデンサ120と並列に接続されることとなる。
抵抗層111は、一般的な抵抗体からなる。成型の容易性に鑑みれば、炭素繊維膜、導電性ガラス繊維膜等が好適であるが、抵抗層111の材質はこのようなものには限定されない。誘電層112は、一般的な誘電体からなる。その材質の詳細については問わない。または、誘電層112の部分を真空にしてもよい。ただし、誘電層は、このプラグ100に印加される高圧パルス電圧に対し十分な絶縁性を有することが望ましい。
図14を参照して、第1の中心導体103に直流の高圧パルス電圧を印加すると、この高圧パルス電圧は、コンデンサ120を透過せず、抵抗層111を介して第2の中心導体104へ伝送される。第2の中心導体104から逆流する直流ノイズもまた、抵抗層111を介して第1の中心導体へ流れようとする。その結果、CR複合素子110は、直流パルス電圧に対しては、一般的な抵抗入りプラグにおける抵抗と同様のノイズ低減効果を奏する。
コンデンサ120により、第1の中心導体103と第2の中心導体とは電界結合(容量結合)している。そのため、第1の中心導体103及び主体金具101からなる同軸線路に電磁波を印加すると、この電磁波は、抵抗層111を介して第2の中心導体104へ伝送されるだけでなく、コンデンサ120を透過して第2の中心導体へ伝送される。コンデンサを介して伝送される分、一般的な抵抗入りプラグより高い伝送効率で電磁波を伝送できる。
以上のように、本実施形態に係るプラグによれば、直流高圧パルス電圧の反射ノイズに対して従来の抵抗入りプラグと同様のノイズ低減効果を確保しつつ、電磁波の伝送効率を確保することが可能になる。
なお、抵抗層は、誘電層を全周に亘り囲うものであってもよく、誘電層の一部を囲うものであってもよい。また抵抗層は、必ずしも誘電層と接触していることを要しない。
〔第10の実施形態〕
図15は、第1〜第8の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置のプラグとして好適な別のプラグ130の断面図である。このプラグ130は、一般的なスパークプラグと同様に、導電体からなる主体金具131と、主体金具131を貫通する筒状の碍子132とを備える。碍子132には、概ね棒状の中心導体133が収容される。中心導体133の両端は碍子132から露出しており、一方の端部は、混合回路との接続部を形成しており、他方の端部は放電電極とアンテナとを兼ねる。主体金具131の放電電極兼アンテナ側には、突出部134が設けられており、この突出部134が接地電極となる。
図16に、プラグ130のA−A´、B−B´、C−C´の横断面図を示す。プラグ130の横断面においては、中心導体133の径に対する主体金具131の内面の径の比が混合回路との接続部側から電極兼アンテナ側に近づくに従い大きくなる形状をなしている。この形状により、接続部から電極兼アンテナ側へ向かう方向のインピーダンスは、電極側に近づくに従い低下する。これにより、混合回路側と放電電極側との間のインピーダンスの整合が取られ、伝送ロスが低減する。
なお、インピーダンスの調整は、中心導体133の径に対する主体金具131の内面の径の比によるものに限らず、碍子132の材質によってもよい。具体的には、放電電極側に近づくに従い誘電率が高くなるよう碍子132の材質を選べばよい。
〔第11の実施形態〕
上述の各実施形態においては、プラグの先端は一般的なスパークプラグと同様の形状であった。さらに、プラズマを所定の方向に噴き出すようにすれば、各実施形態に係る点火またはプラズマ装置をプラズマ源として利用する際の利便性が増す。
図17は、プラズマを所定の方向に噴き出す構造を備えたプラグの先端部を模式的に示す図である。この図に示すプラグ140においては、中心導体141が混合回路の出力部の中心線路に接続される。中心導体141の先端側(すなわち混合回路との接続部とは反対側)には、アンテナ兼中心電極部142が接続または一体成型される。さらにプラグ140は、この中心導体141及びアンテナ兼中心電極部142を先端まで囲う外側導体143を備える。さらに、中心導体141と外側導体143との間は、誘電体部材144で充填される。
誘電体部材144は、碍子のように陶磁器からなるものであってもよく、また、ガラス、樹脂等の一般的な樹脂であってもよい。なお、このプラグ140においては、混合回路との接続部から中心導体141とアンテナ兼中心電極部142までの区間の構造は、一般的なスパークプラグと同様のものであっても、上述した第9または第10の実施形態のものと同様の構造のものであってもよい。
アンテナ兼中心電極部142の周囲には、誘電体部材144は充填されない。アンテナ兼中心電極部142、外側導体143及び誘電体部材144により所定容積の空間145が規定される。外側導体143のアンテナ兼中心電極部142付近には、開口146が設けられている。この開口146を介して空間145と外界とが連通する。
アンテナ兼中心電極142と外側導体143との絶縁距離は、開口146の付近で最短となることが望ましい。このようにしておくと、開口146付近で放電が発生しプラズマが生じるとともに、電磁波によりこの領域に強い電場が形成されプラズマが拡大する。
このプラグ140が混合回路からエネルギを受けると、空間145内の開口146付近でプラズマが生じる。生じたプラズマによって空間145内のガスが加熱され、空間145内の圧力が高くなる。これにより、空間145内と外界との間に圧力差が生じる。生じた圧力差によって、開口146付近に生じたプラズマは外界へと押し出される。その結果、プラズマが開口146の部分から噴き出す。
本実施形態に係るプラグ140は、圧力差を利用してプラズマを噴き出す構造であるため、空間145の容積は、プラズマによる加熱に伴う空間145内の圧力上昇によってプラズマを噴き出すのに十分な圧力差が得られるよう選ばれる。プラズマを噴き出すのに十分な圧力差は、発生させるプラズマの粘性等の物理的性状と、温度上昇に関わるプラグ140への投入エネルギにより定められる。したがって、投入エネルギ、及びプラズマの原料ガスに応じて、適宜容積を定めればよい。
さらに、図18に示すように空間145へのガスの導入路147を設けてもよい。ガスの導入路147から導入するガスを選択することにより、プラズマの原料ガスの選択が可能になる。また、ガスの導入により空間145の内圧を高めることができ、プラズマの噴き出しが容易になる。
〔第12の実施形態〕
図19は、プラズマを所定の方向に噴き出す構造を備えた別のプラグの先端部を模式的に示す図である。この図19に示すプラグ150は、一般的なスパークプラグ、第9の実施形態に係るプラグ、または第10の実施形態に係るプラグと同様の内部構造を備え接地電極が取り除かれたプラグ本体151と、プラグ本体151の先端側を囲うようにプラグ151の栓体部分に螺合される導電体製のキャップ152とを備える。
キャップ152は、螺合部分と反対側が窄められた筒状の形状をなしており、窄められた側の開口153を介して、キャップ内外の空間が連通する。キャップ152は、プラグ151の中心電極と開口153付近で絶縁距離が最短となる。プラグ本体151及びキャップ152により囲われた空間の容積については、第11の実施形態における空間145の容積と同様に定めればよい。また、キャップ152内の空間へのガスの導入路を設けてもよい。
本実施形態によれば、従来のスパークプラグ、第9の実施形態に係るプラグ、または第10の実施形態に係るプラグを利用して、プラズマの噴き出しを実現できる。また、プラグ本体151とキャップ152とを螺合する構造を選択することにより、プラズマが発生する空間の容積の調整が容易になる。
〔第13の実施形態〕
第11または第12の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置により、小型かつ簡素な構造のプラグを用いてプラズマを噴き出すことが可能になる。このプラズマは、内燃機関等の点火に用いてもよいし、成分分析用のプラズマ源として用いてもよい。本実施形態では、プラズマ源としての適用の一例として、プラズマを用いた分析装置を示す。
図20は、本実施形態に係る分析装置の概略構成を示す図である。この図20に示す分析装置160は、第12の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置150と、点火またはプラズマ発生装置150から噴き出すプラズマの存在する領域に試料を導入または配置するための試料導入器161と、点火またはプラズマ発生装置150からのプラズマに試料を曝露させた結果の分析を行う分析器162と、分析器162により分析された結果を所定形式の信号に変換して出力する検出器163と、検出器163からの信号に対し処理を行い、検出及び分析の結果をユーザに提示する信号処理器164とを備える。
試料導入器161は、点火またはプラズマ装置150が噴き出すプラズマに試料が曝露するよう試料を配置できるものであればよい。例えば試料が固体であれば、試料と点火またはプラズマ装置150との相対位置の可能な支持具であってもよい。試料が流体であれば、その流体の流路管、貯留容器、または、噴射器であってもよい。また、試料が流体であれば、試料導入器161のさらに上流にクロマトグラフ用のカラム等を設置してもよい。
分析器162は、想定される試料に応じて適宜選択すればよい。例えば、磁場偏向型、四重極型、イオントラップ型、飛行時間型、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型、タンデム型等、励起した試料を電場または磁場により分離分析するものであってもよい。または、受光器及び分光器と受光器−分光器間の光路を確保する光学系とからなる光学的な分析器であってもよい。
検出器163は、分析器162の分析方式に応じたものを適宜選択すればよい。例えば電子増倍管、マイクロチャネルプレート等により励起した試料により輸送される電子を増感して検出するものであってもよい。ファラデーカップ等を用いて励起した試料を計数するものであってもよい。霧箱及び撮像装置からなる検出器であってもよい。分析器162が光学的な分析器であれば、光電子増倍管、相補性金属酸化膜半導体素子、または、電荷結合素子等を用いた光センサ、または、イメージセンサであってもよい。
信号処理器164は、具体的にはコンピュータ(すなわちコンピュータハードウェア、そのコンピュータハードウェア上で動作するプログラム及びそのコンピュータに与えられるデータ)により実現される。信号処理方法及び結果のユーザへの提示方法については、分析対象とする分析器162及び検出器163の種類または型式等に応じて適宜周知の一般的な手法を行えばよい。コンピュータ自体の動作については、周知であり、ここでは説明を繰り返さない。
なお、この分析装置自体が内燃機関の点火装置として動作するようにしてもよい。この場合、信号処理器164による信号処理の結果を内燃機関の制御器に与え、制御器による内燃機関の制御に利用させてもよい。
〔その他変形例〕
上述の実施形態では、容量結合のためのコンデンサの極板形状として、矩形及び円形を例示したが、本発明はこのような実施形態には限定されない。良好な電界結合が得られるならば、その形状を問わない。
また、コンデンサの電極に挟まれた誘電体の電界分布の均一性を問わなければ、コンデンサを形成する導電体パターンの幅は、電磁波の波長の1/4以上であってもよい。
上述の実施形態では、プラグとしてスパークプラグ、及び、同軸状の伝送経路を備えたプラグを例示したが、本発明に係るプラグはこのようなものには限定されない。電磁波を良好に伝送し放射することができる構造であれば、同軸状の構造を備えることを必ずしも要しない。例えば平行線路を備えたプラグであってもよい。また、グロープラグに放電電極を設置したものであってもよい。この放電電極をなす導電体対のうち一方は、グロープラグのフィラメント、または、グロープラグのフィラメントに接続された導電体であってもよい。
また、プラグ自体が必ずしも接地電極を備えていることを要しない。放電を行う電極となる導電体のうち接地側は、プラグと別体をなしていてもよい。例えば、プラグを金属物に取り付ける場合、または、金属物のごく近傍に取り付ける場合、その金属物が接地されていれば、これを接地電極として用いることができる。
上述の実施形態では、放電のためのエネルギとして直流のものを例示したが、本発明はこのようなものには限定されない。放電のためのエネルギは、交流であってもよく、その周波数は高周波であってもよい。放電のためのエネルギが交流である場合、さらに、放電のエネルキーの伝送路のうち電磁波のエネルギの重畳部より前段で電界結合または磁界結合により結合を行うようにすれば、放電のエネルギの伝送路への電磁波の逆流を低減できる。ただし、このような場合、放電のエネルギの周波数が電磁波の周波数と異なっていることが好ましい。
上述の実施形態では、点火プラグに印加されるパルス電圧と、マイクロ波とを同じ伝送線路に重畳したが、さらに、光、音、衝撃波、摩擦、または、熱のエネルギを同じ伝送線路に重畳して供給するようにしてもよい。これらのエネルギを利用しての点火、プラズマの発生が可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の混合回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の回路基板の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の回路基板の一方の面のパターンおよび部品配置を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の回路基板の他方の面のパターンおよび部品配置を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の回路基板の一方の面のパターンおよび部品配置を示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置の回路基板の他方の面のパターンおよび部品配置を示す平面図である。 本発明の第8の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置において回路基板を点火コイルと一体化してモジュール構造とした場合の構成を示す断面図である。 第1〜第8の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置のプラグとして好適なプラグの断面図である。 CR複合素子の断面図である。 CR複合素子の等価回路図である。 第1〜第8の実施形態に係る点火またはプラズマ発生装置のプラグとして好適な別のプラグの断面図である。 プラグのA−A´、B−B´、C−C´の横断面図である。 プラズマを所定の方向に噴き出す構造を備えたプラグの先端部を模式的に示す図である。 プラズマを所定の方向に噴き出す構造を備えたプラグの他の例を示す図である。 プラズマを所定の方向に噴き出す構造を備えた別のプラグの先端部を模式的に示す図である。 本実施形態に係る分析装置の概略構成を示す図である。
21,31,41,51,61 マイクロ波の入力端子
25,32,41,52,62 高電圧パルスの入力端子
35,46,58,63 混合出力端子
22,44,54,55 コンデンサ
23,24,34,45,65 コイル
26,93 混合出力ケーブル
27 点火プラグ
33,43 高周波トランス
36 浮遊容量
64A,64B,71 コンデンサを形成する導電パターン
66 基板
72 短絡素子
73 インピーダンス調整用スタブ
81 高周波トランス一次側コイル用導電パターン
82 高周波トランス二次側コイル用導電パターン
91 端子
92 マイクロ波の入力
94 点火コイル
95 ハウジング
96 金属ケース
97 混合回路部の基板

Claims (17)

  1. 熱機関またはプラズマ装置において燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応が行われる反応領域に対し、放電と電磁波のエネルギとを併用して前記燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応を始動させる点火またはプラズマ発生装置であって、
    放電のためのエネルギと電磁波発生装置からの電磁波のエネルギとを混合する混合手段と、
    前記混合手段からの出力が供給され、この出力を前記反応領域に導入するプラグとを備え、
    前記混合手段から前記プラグに供給される出力は、前記電磁波のエネルギと前記放電のためのエネルギとが同じ伝送線路に重畳されて供給され、
    前記プラグは、スパークプラグであり、導電体からなる主体金具と、主体金具を貫通する筒状の碍子と、前記碍子内に収容され、一端が碍子の一方の端部より露出する第1の中心導体と、前記碍子内に前記第1の中心導体から離間して収容され一端が前記碍子の他方の端部より露出する第2の中心導体と、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体に挟まれた空間に前記碍子の内壁に沿って設けられた抵抗層と、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体に挟まれた空間に形成された誘電層とを備え、
    前記第1の中心導体、前記第2の中心導体及び誘電層によりコンデンサが形成され、前記抵抗層は、このコンデンサに対し並列に、前記第1の中心導体及び前記第2の中心導体を電気的に接続している
    ことを特徴とする点火またはプラズマ発生装置。
  2. 熱機関またはプラズマ装置において燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応が行われる反応領域に対し、放電と電磁波のエネルギとを併用して前記燃焼反応、化学反応、または、プラズマ反応を始動させる点火またはプラズマ発生装置であって、
    放電のためのエネルギと電磁波発生装置からの電磁波のエネルギとを混合する混合手段と、
    前記混合手段からの出力が供給され、この出力を前記反応領域に導入するプラグとを備え、
    前記混合手段から前記プラグに供給される出力は、前記電磁波のエネルギと前記放電のためのエネルギとが同じ伝送線路に重畳されて供給され、
    前記プラグは、スパークプラグであり、導電体からなる主体金具と、主体金具を貫通する筒状の碍子と、前記碍子内に収容され、両端が碍子より露出する導電体からなる中心導電部とを備え、
    前記主体金具、碍子及び中心導体部により形成される同軸線路の特性インピーダンスは、前記混合手段から前記反応領域に向かう方向のインピーダンスが前記反応領域に近づくに従って低くなるように選ばれている
    ことを特徴とする点火またはプラズマ発生装置。
  3. 前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、
    前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第1の入力部に接続された出力部とを備え、
    前記第2の入力部は、電界結合により前記出力部と電気的に結合されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  4. 前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、
    前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第1の入力部に接続された出力部とを備え、
    前記第2の入力部は、磁界結合により前記出力部と電気的に結合されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  5. 前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、
    前記混合手段は、前記パルス電圧の入力を受ける第1の入力部と、前記電磁波のエネルギの入力を受ける第2の入力部と、前記第1の入力部に接続された出力部とを備え、
    前記第2の入力部は、直列に接続された磁界結合と電界結合とを介して前記出力部と電気的に結合されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  6. 前記放電のためのエネルギは、パルス電圧であって、
    前記混合手段は、前記パルス電圧の入力部が、自己インダクタンスを有する誘導素子を通して出力部と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  7. 前記混合手段は、誘電体基板を有して構成され、
    前記第2の入力部は、前記誘電体基板の一方の面に構成され、
    前記第1の入力部及び前記出力部は、前記誘電体基板の他方の面に構成され、
    前記電界結合は、前記誘電体基板の両面に対向配置された導電パターンからなるコンデンサの容量によりなされる
    ことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  8. 前記コンデンサを形成する導電パターンの幅は、前記第2の入力部が受ける電磁波の波長の1/4以下である
    ことを特徴とする請求項7に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  9. 前記コンデンサを形成する導電パターンは、矩形である
    ことを特徴とする請求項7に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  10. 前記コンデンサを形成する導電パターンは、概ね円形である
    ことを特徴とする請求項7に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  11. 前記第2の入力部は、前記電磁波発生装置からの伝送線路の特性インピーダンスと整合を取るスタブを有する
    ことを特徴とする請求項3から請求項10のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  12. 前記パルス電圧は、点火コイルを介して入力され、
    前記混合手段を金属導体ケースで密閉するとともに、この金属導体ケースと点火コイルとをモールド樹脂にて一体化した
    ことを特徴とする請求項3から請求項11のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  13. 前記スパークプラグは、導電体からなり一端が前記混合手段の中心線路に接続された中心導体と、導電体からなり前記中心導体の他端において接続されたアンテナ兼中心電極部と、導電体からなり一端が前記混合回路の接地線路に接続され前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部を囲うように前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部から離間配置され前記アンテナ兼中心電極部付近に孔が設けられた外側導体と、前記中心導体及び外側導体の間隙の前記中心導体及び前記アンテナ兼中心電極部の接点より前記混合手段側に充填された誘電体部材とを備え、
    前記外側導体と前記中心電極部及び前記アンテナ兼中心電極部との絶縁距離は、前記孔の付近で最短となり、かつ、前記アンテナ兼中心電極部、外側導体、及び前記誘電体部材により規定された空間の容積は、該空間にプラズマが発生した際の該空間の圧力上昇により、該空間と前記孔を介して該空間に連通する空間との間に所定値以上の圧力差が生じるよう選ばれている
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  14. 前記アンテナ兼中心電極部、外側導体及び前記誘電体部材により規定された空間へのガスの導入路を有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  15. 前記スパークプラグは、接地電極が短縮され、または、取り除かれたスパークプラグと、概ね両端開口筒状の一方の開口が窄められた形状をなす導電体からなり他方の開口付近の内面が前記スパークプラグの主体金具に羅合するキャップとを備え、
    前記キャップと前記スパークプラグの中心電極との絶縁距離は窄められた開口の付近で最短となり、かつ、前記スパークプラグ及びキャップにより規定された空間の容積は、該空間にプラズマが発生した際の該空間の圧力上昇により該空間と前記孔を介して連通する空間との間に所定値以上の圧力差が生じるよう選ばれている
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  16. 前記スパークプラグ及びキャップにより規定された空間へのガスの導入路を有している
    ことを特徴とする請求項15に記載の点火またはプラズマ発生装置。
  17. 前記スパークプラグは、このスパークプラグが設置される空間の周囲に存在する接地された導電体との間で放電を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の点火またはプラズマ発生装置。
JP2008182105A 2007-07-12 2008-07-12 点火またはプラズマ発生装置 Active JP5261631B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182105A JP5261631B2 (ja) 2007-07-12 2008-07-12 点火またはプラズマ発生装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007183752 2007-07-12
JP2007183752 2007-07-12
JP2008182105A JP5261631B2 (ja) 2007-07-12 2008-07-12 点火またはプラズマ発生装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009036198A JP2009036198A (ja) 2009-02-19
JP2009036198A5 JP2009036198A5 (ja) 2011-09-15
JP5261631B2 true JP5261631B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=40228688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008182105A Active JP5261631B2 (ja) 2007-07-12 2008-07-12 点火またはプラズマ発生装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US8226901B2 (ja)
EP (1) EP2180176B1 (ja)
JP (1) JP5261631B2 (ja)
WO (1) WO2009008518A1 (ja)

Families Citing this family (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8783220B2 (en) 2008-01-31 2014-07-22 West Virginia University Quarter wave coaxial cavity igniter for combustion engines
US8136511B2 (en) * 2009-04-10 2012-03-20 GM Global Technology Operations LLC Apparatus for reducing fuel waxing
JP5289156B2 (ja) * 2009-04-15 2013-09-11 ダイハツ工業株式会社 火花点火式内燃機関用点火プラグ
US8861173B2 (en) 2009-08-06 2014-10-14 Imagineering, Inc. Mixer, matching device, ignition unit, and plasma generator
JP5425575B2 (ja) * 2009-09-18 2014-02-26 ダイハツ工業株式会社 火花点火式内燃機関の燃焼状態判定方法
JP5934851B2 (ja) * 2009-10-06 2016-06-15 イマジニアリング株式会社 内燃機関
JP5658872B2 (ja) * 2009-11-09 2015-01-28 ダイハツ工業株式会社 火花点火式内燃機関の点火装置
DE102009059649B4 (de) * 2009-12-19 2011-11-24 Borgwarner Beru Systems Gmbh HF-Zündeinrichtung
JP5295093B2 (ja) * 2009-12-25 2013-09-18 三菱電機株式会社 点火装置
JP5574725B2 (ja) * 2010-01-29 2014-08-20 ダイハツ工業株式会社 点火プラグ
JP5383534B2 (ja) * 2010-01-29 2014-01-08 ダイハツ工業株式会社 点火プラグ
JP5584483B2 (ja) * 2010-01-29 2014-09-03 ダイハツ工業株式会社 点火装置
JP5430437B2 (ja) * 2010-02-17 2014-02-26 三菱電機株式会社 点火装置および点火方法
DE102010029007A1 (de) * 2010-05-17 2011-11-17 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Bestimmung einer Zusammensetzung eines Kraftstoffgemischs
WO2012005201A1 (ja) 2010-07-07 2012-01-12 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置
CN103098324B (zh) 2010-09-07 2014-07-30 日本特殊陶业株式会社 点火系统和火花塞
EP2642114A4 (en) * 2010-11-16 2018-03-28 NGK Spark Plug Co., Ltd. Plasma ignition device and plasma ignition method
JP5351874B2 (ja) 2010-11-25 2013-11-27 日本特殊陶業株式会社 プラズマ点火装置およびプラズマ点火方法
WO2012073564A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 日本特殊陶業株式会社 点火装置及びその取付構造
JP5533623B2 (ja) * 2010-12-16 2014-06-25 株式会社デンソー 高周波プラズマ点火装置
WO2012105569A2 (ja) * 2011-01-31 2012-08-09 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置
WO2012105571A2 (ja) * 2011-01-31 2012-08-09 イマジニアリング株式会社 信号処理装置
WO2012105570A1 (ja) * 2011-01-31 2012-08-09 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置
JP5906496B2 (ja) * 2011-02-01 2016-04-20 イマジニアリング株式会社 電磁波のシールド構造
US9920737B2 (en) 2011-02-15 2018-03-20 Imagineering, Inc. Internal combustion engine
JPWO2012124671A1 (ja) * 2011-03-14 2014-07-24 イマジニアリング株式会社 内燃機関
JP5421952B2 (ja) * 2011-04-12 2014-02-19 日本特殊陶業株式会社 点火システム
JP5860753B2 (ja) * 2011-05-12 2016-02-16 日本特殊陶業株式会社 点火装置及び点火プラグ
DE102011078942A1 (de) * 2011-07-11 2013-01-17 Evonik Degussa Gmbh Verfahren zur Herstellung höherer Silane mit verbesserter Ausbeute
EP2733346B1 (en) * 2011-07-16 2018-08-08 Imagineering, Inc. Plasma generating apparatus and internal combustion engine
JP5936101B2 (ja) * 2011-08-17 2016-06-15 日本特殊陶業株式会社 点火システム及びその制御方法
JP2013053562A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Diamond Electric Mfg Co Ltd 高周波点火装置
US20130104861A1 (en) * 2011-10-27 2013-05-02 Southwest Research Institute Enhanced Combustion for Compression Ignition Engine Using Electromagnetic Energy Coupling
JP5888948B2 (ja) * 2011-11-28 2016-03-22 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の燃焼状態判定装置
US20140109886A1 (en) * 2012-10-22 2014-04-24 Transient Plasma Systems, Inc. Pulsed power systems and methods
JP6446628B2 (ja) * 2013-01-22 2019-01-09 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置、及び内燃機関
JP5805125B2 (ja) * 2013-03-18 2015-11-04 三菱電機株式会社 点火装置
US9991680B2 (en) * 2013-06-18 2018-06-05 Imagineering, Inc. Ignition plug and plasma generation device
EP3029784A4 (en) 2013-08-01 2017-11-15 Imagineering, Inc. Spark plug and plasma generating device
US9903337B2 (en) * 2013-09-02 2018-02-27 Imagineering, Inc. Plasma generator and internal combustion engine
CN103470427B (zh) * 2013-09-30 2016-08-17 清华大学 微波等离子体点火内燃机燃烧系统
DE102014111897B4 (de) * 2013-10-31 2020-06-25 Borgwarner Ludwigsburg Gmbh Zündeinrichtung zum Zünden von Brennstoff-Luft-Gemischen in einer Brennkammer eines Verbrennungsmotors durch eine Korona-Entladung
US9617965B2 (en) * 2013-12-16 2017-04-11 Transient Plasma Systems, Inc. Repetitive ignition system for enhanced combustion
PE20170722A1 (es) 2014-04-08 2017-07-04 Plasma Igniter Inc Generacion de plasma de resonador de cavidad coaxial de senal doble
PE20170595A1 (es) * 2014-05-16 2017-05-24 Plasma Igniter LLC Diagnostico de ambiente de combustion
WO2016021574A2 (ja) * 2014-08-04 2016-02-11 イマジニアリング株式会社 インジェクタユニット、及び点火プラグ
US20170306918A1 (en) * 2014-08-21 2017-10-26 Imagineering, Inc. Compression-ignition type internal combustion engine, and internal combustion engine
WO2016084772A1 (ja) * 2014-11-24 2016-06-02 イマジニアリング株式会社 点火ユニット、点火システム、及び内燃機関
KR101770183B1 (ko) * 2014-12-11 2017-09-05 김형석 동축 케이블형 플라즈마 램프 장치
JPWO2017002899A1 (ja) * 2015-07-02 2018-04-19 イマジニアリング株式会社 点火プラグ
US9771919B2 (en) 2015-07-10 2017-09-26 Caterpillar Inc. Energy enhanced ignition system having lean pre-combustion
WO2017022713A1 (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 イマジニアリング株式会社 電磁波加熱装置
JPWO2017022710A1 (ja) * 2015-07-31 2018-06-21 イマジニアリング株式会社 電磁波放電放射装置
US20180313317A1 (en) * 2015-10-30 2018-11-01 Imagineering, Inc. Ignition plug and ignition device
DE102015120254B4 (de) * 2015-11-23 2019-11-28 Borgwarner Ludwigsburg Gmbh Koronazündeinrichtung und Verfahren zu ihrer Herstellung
CN106762331B (zh) * 2016-12-16 2019-03-05 华中科技大学 一种微波辅助火花塞点火方法及其集成装置
JP6868421B2 (ja) * 2017-03-08 2021-05-12 株式会社Soken 点火装置
US20190186369A1 (en) 2017-12-20 2019-06-20 Plasma Igniter, LLC Jet Engine with Plasma-assisted Combustion
WO2019144037A1 (en) 2018-01-22 2019-07-25 Transient Plasma Systems, Inc. Resonant pulsed voltage multiplier and capacitor charger
WO2019143992A1 (en) 2018-01-22 2019-07-25 Transient Plasma Systems, Inc. Inductively coupled pulsed rf voltage multiplier
US10808643B2 (en) * 2018-04-28 2020-10-20 Dongguan University Of Technology Homogenous charge electromagnetic volume ignition internal combustion engine and its ignition method
US11478746B2 (en) 2018-07-17 2022-10-25 Transient Plasma Systems, Inc. Method and system for treating emissions using a transient pulsed plasma
US11629860B2 (en) 2018-07-17 2023-04-18 Transient Plasma Systems, Inc. Method and system for treating emissions using a transient pulsed plasma
WO2020226977A1 (en) 2019-05-07 2020-11-12 Transient Plasma Systems, Inc. Pulsed non-thermal atmospheric pressure plasma processing system
US11626700B2 (en) * 2021-02-23 2023-04-11 Dell Products L.P. DC power connector plug with improved power and rigidity
WO2022187226A1 (en) 2021-03-03 2022-09-09 Transient Plasma Systems, Inc. Apparatus and methods of detecting transient discharge modes and/or closed loop control of pulsed systems employing same
CN113543444B (zh) * 2021-07-09 2024-04-19 陕西青朗万城环保科技有限公司 一种微波诱导金属放电助燃方法及其控制系统

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR630218A (fr) * 1926-05-17 1927-11-25 Bougie d'allumage pour moteurs à explosion et autres applications
FR1263955A (fr) * 1960-05-04 1961-06-19 Isodio Dispositif antiparasite pour moteur à explosions
US3934566A (en) 1974-08-12 1976-01-27 Ward Michael A V Combustion in an internal combustion engine
US4138980A (en) * 1974-08-12 1979-02-13 Ward Michael A V System for improving combustion in an internal combustion engine
US3913600A (en) * 1974-09-03 1975-10-21 Halliburton Co Method and apparatus for monitoring and controlling the composition of flammable gas mixtures
FR2312126A1 (fr) * 1975-05-21 1976-12-17 Mayer Ferdy Dispositif antiparasites pour moteur a explosions
JPS55172658U (ja) * 1979-05-29 1980-12-11
JPH062658A (ja) 1991-05-30 1994-01-11 Ulvac Kuraio Kk クライオポンプ装置
JPH0723945Y2 (ja) * 1992-06-11 1995-05-31 阪神エレクトリック株式会社 内燃機関用点火コイル
DE19852652A1 (de) * 1998-11-16 2000-05-18 Bosch Gmbh Robert Zündvorrichtung für Hochfrequenz-Zündung
JP2000230426A (ja) 1999-02-09 2000-08-22 Honda Motor Co Ltd マイクロ波点火装置を備えた内燃機関
JP2001073920A (ja) 1999-09-07 2001-03-21 Honda Motor Co Ltd マイクロ波点火装置
JP3865289B2 (ja) * 2000-11-22 2007-01-10 独立行政法人科学技術振興機構 マイクロ波によるプラズマ発生装置
DE10239414B4 (de) 2002-08-28 2004-12-02 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum Zünden eines Luft-Kraftstoff-Gemischs in einem Verbrennungsmotor
JP2004169671A (ja) 2002-11-22 2004-06-17 Toyota Motor Corp 火花点火内燃機関、その点火プラグおよびそのシリンダヘッド並びにそのシリンダヘッドの製造方法
JP2004221019A (ja) 2003-01-17 2004-08-05 Ebara Corp 大気圧下でマイクロ波プラズマを点火する方法および装置
JP2004229124A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 電気長可変方法、電気長可変器、電気長可変装置および制御装置
JP2009508045A (ja) * 2005-09-09 2009-02-26 ビーティーユー インターナショナル インコーポレイテッド 内燃機関用マイクロ波燃焼システム
JP4876217B2 (ja) * 2005-09-20 2012-02-15 イマジニアリング株式会社 点火装置、内燃機関
US7823556B2 (en) * 2006-06-19 2010-11-02 Federal-Mogul World Wide, Inc. Electrode for an ignition device
JP2008082286A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Toyota Central R&D Labs Inc 内燃機関及びその点火装置
JP2010001827A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関用点火装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009036198A (ja) 2009-02-19
EP2180176A1 (en) 2010-04-28
WO2009008518A1 (ja) 2009-01-15
US20120258016A1 (en) 2012-10-11
EP2180176B1 (en) 2016-12-14
US8226901B2 (en) 2012-07-24
US8420021B2 (en) 2013-04-16
EP2180176A4 (en) 2014-07-30
US20100196208A1 (en) 2010-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5261631B2 (ja) 点火またはプラズマ発生装置
JP2009036198A5 (ja)
US4877999A (en) Method and apparatus for producing an hf-induced noble-gas plasma
US8237340B2 (en) Ignition plug and analysis system
US4902099A (en) Trace element spectrometry with plasma source
WO2014159590A1 (en) Microwave plasma spectrometer using dielectric resonator
US10096457B2 (en) Oxidation resistant induction devices
WO2011112786A1 (en) Quarter wave coaxial cavity igniter for combustion engines
WO2011127298A1 (en) Compact electromagnetic plasma ignition device
CN202034344U (zh) 一种90°折角式阻抗匹配的飞行时间质谱检测器
Forbes et al. Comparison of microwave-induced plasma sources
Bilgic et al. Design and modelling of a modified 2.45 GHz coaxial plasma torch for atomic spectrometry
US11602040B2 (en) Waveguide injecting unit
JP4406634B2 (ja) 細長い誘電体内側電極を備えたnmr用可変容量チューブラコンデンサ
Halili et al. A study on plasma antenna characteristics with different gases
US2680207A (en) Auxiliary electrode for ultrahighfrequency gaseous discharge switching devices
US20100074808A1 (en) Plasma generating system
CN108398414B (zh) 一种微波耦合等离子体激发光源
EP0373928A1 (en) A discharge tube arrangement
US8416140B2 (en) Integrated resonator and dipole for radiation of high power RF energy
Park et al. Langmuir probe potential measurements of an inductively coupled plasma: effect of radiofrequency and shield between load coil and plasma
Jordan et al. Coaxial multipactor susceptibility at GHz frequencies
Porteanu et al. Inductively Coupled Plasma at Atmospheric Pressure, a Challenge for Miniature Devices
Soriano Novel plasma-based ambient desorption/ionization source
Lindberg Preliminary observations of electromagnetic radiation from plasma in presence of a double layer

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120814

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5261631

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250