JPWO2017022710A1 - 電磁波放電放射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波のみによって放電を生じさせる小型の放電装置であって、長手方向の寸法を大幅に小型化することができるとともに、供給する電磁波の出力に応じて対象空間に電磁波を放射することができる電磁波放電放射装置を供給すること。電磁波を発振する電磁波発振器MWと、この電磁波発信器MWを制御する制御装置2と、主面側に複数の放電放射パターン11を形成した第1基板10と、電磁波発振器MWからの電磁波の給電を受ける受電ポート21及び受電ポート21から放電放射パターン11の受電点である受電端11aまでの距離を同距離とし、放電放射パターン11の受電端11aとビアを介して接続される給電端22aを備えた給電パターン22を形成した第2基板20とを備え、放電放射パターン11を、給電パターン22と接続される受電端11aを中心に渦巻き状に、かつ、供給される電磁波の波長に対して1/4波長の長さとなるように形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、供給される電磁波の出力に応じて対象空間において電磁波による放電を生じさせる放電装置及び対象空間に電磁波を放射する放射装置として機能する電磁波放電放射装置に関する。
本発明者等は、内燃機関の着火のための放電装置として、電磁波のみを使って、プラズマの発生、拡大及び維持を効率よく行うことができる小型の内燃機関の点火装置として使用することができるプラズマ生成装置を提案した。このプラズマ生成装置は、電磁波を発振する電磁波発振器と、電磁波発振器を制御する制御装置と、電磁波発振器と容量結合した共振回路を含む昇圧回路及び昇圧回路により発生した高電圧を放電させる放電電極を一体的に形成するようにしている。(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開2014/115707号
特許文献1に記載の点火装置として使用することができるプラズマ生成装置は、従来の点火プラグと比べて外径を大幅に小型化することができ、内燃機関に多数配設し、放電箇所を複数形成することで燃焼室に供給される燃料(混合気)を確実に燃焼させたり燃焼タイミングを任意に調整したりすることができるものである。
しかし、従来の点火プラグと比べて外径寸法を大幅に小型化できるこのプラズマ生成装置であっても、長手方向の寸法を大幅に小型化することはできず、内燃機関のエンジンヘッドに形成する取付孔の数には限界が有り、配設数にも限界(例えば、4箇所〜8箇所程度)がある。
また、電磁波(マイクロ波)を用いて被対象物を加熱するマイクロ波加熱装置に使用することができる小型で低コストである電磁波放射装置が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電磁波のみによって放電を生じさせる小型の放電装置であって、長手方向の寸法を大幅に小型化することができるとともに、供給する電磁波の出力に応じて対象空間に電磁波を放射することができる電磁波放電放射装置を供給することである。
本発明の電磁波放電放射装置は、
電磁波を発振する電磁波発振器と、
該電磁波発信器を制御する制御装置と、
複数の放電放射パターンを形成した第1基板と、
前記電磁波発振器からの電磁波の給電を受ける受電ポート及び該受電ポートから前記放電放射パターンの受電端までの距離を同距離とし、放電放射パターンの受電端とビアを介して接続される給電端を備えた給電パターンを形成した第2基板とを備え、
前記放電放射パターンを、給電パターンと接続される受電端を中心に渦巻き状に、かつ、供給される電磁波の波長に対して1/4波長の長さとなるように形成するようにしている。
本発明の電磁波放電放射装置は、供給する電磁波の出力が大出力の場合(例えば、1.6kW)は電磁波放電装置として機能し、低出力の場合(例えば、300W)には電磁波放射装置として機能する。
この場合において、前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、前記間隙で放電を生じさせる放電制御を行うようにすることができる。開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる電磁波の出力値は、間隙の幅寸法によって異なるが制御装置によって出力値を可変させることで容易に知ることができる。これにより、当該電磁波放電放射装置を、例えば、内燃機関の放電装置として使用することができる。
また、この場合において、前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる出力値よりも低出力の電磁波を電磁波発振器から供給することで、各放電放射パターンの表面から電磁波を放射する放射制御を行うようにすることができる。これにより、当該電磁波放電放射装置を、例えば、マイクロ波加熱装置のマイクロ波放射アンテナとして使用することができる。
さらに、この場合において、前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる第1出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、前記間隙で放電を生じさせる放電制御と、第1出力値よりも低出力の第2出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、各放電放射パターンの表面から電磁波を放射する放射制御とを行うようにすることができる。
制御手段で放電制御と放射制御を切り替えて行うようにすることで、内燃機関の点火装置として使用する際、点火タイミング以外のタイミングで電磁波を放射し、燃焼室内にOHラジカル、Oラジカルを生成し、燃焼促進に寄与することができる。また、電磁波のみによって生成した火炎の拡大、維持を効率よく行うことができる。
本発明の電磁波放電放射装置の主要構成部品は、第1基板及び第2基板からなる2層構造の基板状の放電放射部材であって、第1基板の主面に放電ギャップを構成するように形成した複数の放電放射パターンが、供給される電磁波の出力に応じて対象空間において電磁波による放電を生じさせる放電装置及び対象空間に電磁波を放射する放射装置(放射アンテナ)として機能するから内燃機関においてはシリンダヘッドにおける燃焼室に露出する面やピストンヘッドに貼り付けるように取り付けることができ、マイクロ波加熱装置においては、加熱室の天面、底面、側面に簡単に、かつ、多数配設することができる。
本発明の電磁波放電放射装置の放電放射パターンを4箇所に形成した例を示し、(a)は第1基板の主面側から見た正面図、(b)は第2基板の裏面側から見た背面図、(c)は放電放射パターンの要部拡大図である。 同電磁波放電放射装置の放電放射パターンを16箇所に形成した例を示し、(a)は第1基板の主面側から見た正面図、(b)は第2基板の裏面側から見た背面図、(c)は第1基板の主面側から見た斜視図、(d)は第2基板の裏面側から見た斜視図である。 実施形態1の内燃機関を示す正面断面図である。 同内燃機関のシリンダヘッドを燃焼室側から見た底面図である。 実施形態2の加熱装置を示す、概略正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>内燃機関の点火装置(放電装置)としての電磁波放電放射装置
本実施形態1は、本発明に係る電磁波放電放射装置を内燃機関の点火装置として使用する例である。当該電磁波放電放射装置1は、図1に示すように、電磁波を発振する電磁波発振器MWと、この電磁波発信器MWを制御する制御装置2と、主面側に複数の放電放射パターン11を形成した第1基板10と、電磁波発振器MWからの電磁波の給電を受ける受電ポート21及び受電ポート21から放電放射パターン11の受電点である受電端11aまでの距離を同距離とし、放電放射パターン11の受電端11aとビアを介して接続される給電端22aを備えた給電パターン22を形成した第2基板20とを備え、放電放射パターン11を、給電パターン22と接続される受電端11aを中心に渦巻き状に、かつ、供給される電磁波の波長に対して1/4波長の長さとなるように形成している。
第1基板10と第2基板20とはそれぞれの主面に放電放射パターン11と給電パターン21とが形成される。給電パターン21は、第2基板20の裏面に形成される受電ポート21とビアを介して連結され、放電放射パターン11の受電点である受電端11aとビアを介して接続される複数の給電端22a(図1の例では4箇所、図2の例では16箇所)から受電ポート21までの距離は等しくなるように構成されている。そして、第1基板10、第2基板20の厚みは、特に限定するものではないが、本実施例においては、約0.2mmであり両基板を積層して、放電放射部材5を構成するようにしている。
第1基板10及び第2基板20は、特に限定するものではないが、セラミックス(例えば、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム、コーディライト、ムライト等)の粉末(以下、セラミックス原料という)を焼成して形成する。また、放電放射パターン11及び給電パターン21は、特に限定するものではないが、金属粉末(例えば、電気抵抗の低い銀、銅、タングステン、モリブデン等)を主成分とする導体ペーストを上述した構成(図1、図2参照)となるようにスクリーン印刷等の手法によって第1基板10及び第2基板20上に印刷する。
そして、当該電磁波放射装置1は、制御装置2によって、放電放射パターン11の開放端11bと、開放端11bと近接する放電放射パターン線路11cとの間隙Sで絶縁破壊が生じる出力値の電磁波を電磁波発振器MWから供給することで、間隙Sで放電を生じさせる制御を行うようにしている。この際、放電放射パターン11の長さを供給される電磁波の波長に対して1/4波長としているから、間隙S近傍での電界強度を高め放電を容易ならしめている。
受電端11aを中心に渦巻き状に形成する放電放射パターン11は、螺旋状に形成することもできるが、本実施形態においては、受電端11aから直線に延設したパターンを直角に曲げることを繰り返して形成するようにしている。この放電放射パターン11の長さは、供給する電磁波の波長に対して1/4波長となるように構成している。具体的に、本実施形態における放電放射パターン11は、第1基板10の材質として比誘電率が8.5程度のアルミナを利用しており、パターンの幅が1mmで全長は約25mm程度で構成されている。電磁波発信器MWから供給される電磁波の周波数は、2.45GHzとしている。また、開放端11bと、開放端11bと近接する放電放射パターン線路11cとの間隙Sの寸法は、本実施形態においては、0.1乃至0.3mm程度となるように放電放射パターン11を形成するようにしている。
電磁波放電放射装置1を、放電装置として使用する場合、放電放射パターン11の数、放電放射パターン11の開放端11bと、開放端11bと近接する放電放射パターン線路11cとの間隙Sの距離によって、間隙Sにおいて絶縁破壊を生じさせる出力値は異なる。そのため、予め、電磁波発振器MWから供給する電磁波の出力を可変制御し、最適な放電可能な出力値を測定し制御装置2に記憶させる。
電磁波発振器MWは、例えば半導体発振器である。電磁波発振器MWは、電磁波用電源(図示省略)に電気的に接続されている。電磁波用電源は、制御装置2から電磁波発振信号(例えばTTL信号)を受けると、所定のデューティー比、パルス時間等を設定したパターンで電磁波発振器MWにパルス電流を出力する。電磁波発振器MWは、電磁波用電源からパルス電流を受けると、受電ポート21にマイクロ波パルスを出力する。半導体発振器を使用することで、照射する電磁波の出力、周波数、位相、デューティー比、パルス時間を容易に制御し、変更することができる。
−内燃機関−
本実施形態1に係る電磁波放電放射装置1を備えた内燃機関3について説明する。電磁波放電放射装置1は、燃焼室30を対象空間としてマイクロ波プラズマを生成する。内燃機関3は、図3に示すように、レシプロタイプのガソリンエンジンであるがこれに限定するものではない。内燃機関3は、内燃機関本体に電磁波放電放射装置1を点火装置(放電装置)としてシリンダヘッド32の天上面30Aに複数配備して構成されている。
内燃機関3は、シリンダブロック31とシリンダヘッド32とピストン33とを備えている。シリンダブロック31には、横断面が円形のシリンダ34が複数形成されている。各シリンダ34内には、ピストン33が往復自在に設けられている。ピストン33は、コネクティングロッドを介して、クランクシャフトに連結されている(図示省略)。クランクシャフトは、シリンダブロック31に回転自在に支持されている。各シリンダ34内においてシリンダ34の軸方向にピストン33が往復運動すると、コネクティングロッドがピストン33の往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。
シリンダヘッド32は、ガスケットGを挟んで、シリンダブロック31上に載置されている。シリンダヘッド32は、シリンダ34及びピストン33と共に、燃焼室30を区画している。
シリンダヘッド32には、各シリンダ34に対して、電磁波放電放射装置1の放電放射部材5の放電放射パターン11が燃焼室20に露出するように複数設けられている。シリンダヘッド32には、受電ポート21に電磁波発信器MWからの電磁波(マイクロ波)を供給する電磁波供給手段23(例えば、セミリジット同軸ケーブル等)の通過を許容する供給通路32Aを開口している。
シリンダヘッド32には、シリンダ34に対して、吸気ポート35及び排気ポート36が形成されている。吸気ポート35には、吸気ポート35を開閉する吸気バルブ37が設けられている。一方、排気ポート36には、排気ポート36を開閉する排気バルブ38が設けられている。
シリンダ34に対して、燃料噴射用のインジェクター39が1つずつ設けられている。インジェクター39は、2つの吸気ポート35の少なくとも一方の上流側に噴出孔を形成し、吸気とともに燃焼室内に燃料を噴霧する。また、インジェクター39は、2つの吸気ポート35の開口の間から燃焼室30に突出させ、所謂直噴型インジェクターとして構成しても構わない。この場合、インジェクター39は、複数の噴射口から互いに異なる方向へ燃料を噴射する。直噴型インジェクターとしたときは、ピストン33の頂面に向かって燃料を噴射する。また、インジェクター39は、吸気ポート及び燃焼室の両方に設けるツインインジェクター方式とすることもできる。
そして、電磁波放電放射装置1(1A、1B)の配設位置は特に限定するものではないが、本実施形態においては、図4に示すように、燃焼室30の天井面30A(シリンダヘッド32における燃焼室30に露出する面)の中心並びにシリンダヘッド22の吸気ポート35、35間、排気ポート36、36間及び吸気ポート35と排気ポート36との間に配設するようにしている。ここで、内燃機関の燃焼室天井面とは、シリンダヘッド32における燃焼室30に露出する面をいい、ピストン33と平行となる面も含む。
各電磁波放電放射装置1の放電は、制御装置2によって、各電磁波放電放射装置1への電磁波の供給をもって行う。この際、それぞれが異なるタイミングで放電するように制御することもできる。これによって、電磁波発振器MWにパルス電流を供給する電磁波用電源の小型化及び電磁波発振器MWの電磁波発振用半導体チップの低容量化を促進する。また、最初に放電する電磁波放電放射装置1へ供給するパルス電流よりもそれ以降に放電する電磁波放電放射装置1へ供給するパルス電流を低出力とすることができる。これは、最初に放電する電磁波放電放射装置1Aを天井面30Aの中心に配設した電磁波放電放射装置1とし、この電磁波放電放射装置1Aからの放電(スパーク放電)によって混合気に着火する種火を形成し、それ以降に放電する電磁波放電放射装置1Bからの放電は、最初の放電によって生成されたプラズマを維持・拡大させることを目的とする場合に有効であり、トータルの消費電力の低減を図ることができる。従って、天井面30Aの中心に配設した電磁波放電放射装置1以外の電磁波放電放射装置1では絶縁破壊を起こさない出力として電磁波(マイクロ波)を燃焼室30内に放射する放射制御とすることもできる。
また、周面側に配設される電磁波放電放射装置1Bを放電させ火炎の向きを円周側から中心側に向かわせるようにすることで、シリンダ壁面で生じる冷熱損失を低減することができる。この際、スワール流によってEGRガスをシリンダ壁面近傍に存在させることで冷熱損失の低減効果を更に向上させることができる。
また、制御装置2によって、放電放射パターン11の開放端11bと、開放端11bと近接する放電放射パターン線路11cとの間隙Sで絶縁破壊が生じる第1出力値の電磁波を電磁波発振器MWから供給することで、間隙Sで放電を生じさせる放電制御と、第1出力値よりも低出力の第2出力値の電磁波を電磁波発振器MWから供給することで、各放電放射パターン11の表面から電磁波を放射する放射制御とを内燃機関の各工程に応じて切り替えて行うようにすることができる。
制御手段2で放電制御と放射制御を切り替えて行うようにすることで、内燃機関の点火装置として使用する際、点火タイミング以外のタイミングにおいて第2出力値の電磁波を放射し、燃焼室20内にOHラジカル、Oラジカルを生成し、燃焼促進に寄与することができる。これによって、電磁波のみによって生成した火炎の拡大、維持を効率よく行うことができる。
また、本実施形態では電磁波放電放射装置1をシリンダヘッド32の天面30Aに配設した例を示すが、これに限られるものではなく、ピストン33の頂面に配設するように構成することもできる。
−実施形態1の効果−
本実施形態1の内燃機関において点火装置(放電装置)として使用する電磁波放電放射装置1は、シリンダヘッド32に電磁波供給手段23の通過を許容する小径の供給通路32Aを開口するだけでよく、第1基板10に4つの放電放射パターン11を形成した電磁波放電放射装置1をシリンダヘッド32の天井面30Aに5箇所に形成することができる。これによって、放電箇所が20箇所となる多点着火を実現することができる。
また、内燃機関として、予混合圧縮着火方式(HCCI(Homogeneous−Charge Compression Ignition))を採用することができる。予混合圧縮着火方式は、ガソリンをディーゼルエンジンのように自己着火させる方式であるが、着火時期が燃焼室内の温度に依存するため、そのコントロールが困難である。そのため、本発明の電磁波放電放射装置1を用いることにより、電磁波の出力等を制御することで、燃焼室内の温度を容易にコントロールすることができ、予混合圧縮着火方式の欠点を補うことができる。
また、当該電磁波放電放射装置1を点火手段として用いることにより、火炎の着火場所をコントロールすることができ、効果的に内燃機関のノッキングを有効に防止することができる。この場合、ノックセンサーを併用し、ノッキング発生箇所に応じた着火コントロールを行ってより確実にノッキングを抑制することが可能となる。
また、混合気に着火した後、熱損失を下げるとともに、熱発生位置を電磁波放電放射装置1からの放電開始時期を調整することでコントロールすることができる。これらのコントロール(放電出力、放電位置、放電タイミングのコントロール)は、電磁波発振器MWとして半導体チップ(RFチップ)を利用することで、nsec(ナノ秒)オーダーで制御することが可能である。
<実施形態2>加熱装置の電磁波放射装置としての電磁波放電放射装置
本実施形態2は、本発明に係る電磁波放電放射装置を加熱装置の電磁波放射装置として使用する例である。当該電磁波放電放射装置1は、実施形態1の電磁波放電放射装置1と同様の構造であって、実施形態1と異なる点は、制御装置2によって、放電放射パターン11の開放端11bと、開放端11bと近接する放電放射パターン線路11cとの間隙Sで絶縁破壊が生じる出力値以下の電磁波を電磁波発振器MWから供給することで、各放電放射パターンの表面から電磁波を放射する制御を行うようにしている。
−加熱装置−
本実施形態2に係る電磁波放電放射装置1を備えた加熱装置4について説明する。この加熱装置4は、誘電加熱を利用した加熱装置で、加熱室40は、前面を開閉扉(図示省略)で開閉自在とし、金属材料からなる左側板41、右側板42、天板43、底板44、奥板45から構成される。
そして、少なくとも1の板の表面に電磁波放電放射装置1の放電放射部材5は配設する(図例では、底板44以外の4面に配設している)。放電放射部材5の配設位置は、各板が金属材料から構成されているため、その電磁波の放射に影響を及ぼさないようにするために、所定距離を離して配設するか、各板と放電放射部材5との間に絶縁体を介在させるようにすることが好ましい。また、底板44には通常ターンテーブル(図示省略)等を配設する必要があり、底板44に放電放射部材5を配設する場合は、ターンテーブルの下方に配設する。
電磁波放射装置として当該電磁波放電放射装置1の放電放射部材5は、図1に示すように、放電放射パターン11を第1基板10の主面に4箇所に形成したものを使用することもできるが、図2に示すように、放電放射パターン11を第1基板10の主面に16箇所に形成したものを使用することが好ましい。
また、当該電磁波放電放射装置1は、1台の電磁波発信装置MWを制御装置2及び分配器や切換器を使用して各板の放電放射部材5に供給するように構成するほか、各板単位で電磁波発信器MWを配設して各板単位で電磁波(マイクロ波)の供給を制御するように構成することもできる。
また、電磁波発信装置MWと放電放射部材5との間に供給する電磁波の進行波と反射波の状態を検知する検知手段(例えば、方向性結合器と検波器)を配設し、各放電放射部材5からの反射波を検知することで加熱室40内の被加熱物によって異なる最適な位置にある放電放射部材5を検知し、最適位置の放電放射部材5に対して供給する電磁波の出力値を変更するように制御装置に2によって制御することもできる。
−実施形態2の効果−
本実施形態2の加熱装置の電磁波放射装置として使用する電磁波放電放射装置1は、複数の放射用アンテナとして加熱室20の各面に多数配設し、被加熱物に対して最適な距離にある電磁波放電放射装置1から電磁波(マイクロ波)を放射し、被加熱物を効率よく加熱処理することができる。
また、当該電磁波放電放射装置1は、制御装置2による制御方法が異なるだけで、構成部品は内燃機関の点火装置として使用する電磁波放電放射装置1と同様で有り、製造コストを低廉化することができる。
以上説明したように、本発明の電磁波放電放射装置は、そのため、本発明の電磁波放電放射装置を放電装置として利用するときは、自動車エンジン等の内燃機関等に好適に用いられる。また、本発明の電磁波放電放射装置を放射装置として利用するときは、電子レンジに代表される誘電加熱を利用した加熱装置の他、生ゴミ処理機等にも好適に用いることができる。
1 電磁波放電放射装置
10 第1基板
11 放電放射パターン
11a 受電端
11b 開放端
2 制御装置
20 第2基板
21 受電ポート
22 給電パターン
22a 給電端
3 内燃機関
4 加熱装置
MW 電磁波発振器
S 間隙

Claims (4)

  1. 電磁波を発振する電磁波発振器と、
    該電磁波発信器を制御する制御装置と、
    複数の放電放射パターンを形成した第1基板と、
    前記電磁波発振器からの電磁波の給電を受ける受電ポート及び該受電ポートから前記放電放射パターンの受電端までの距離を同距離とし、放電放射パターンの受電端とビアを介して接続される給電端を備えた給電パターンを形成した第2基板とを備え、
    前記放電放射パターンを、給電パターンと接続される受電端を中心に渦巻き状に、かつ、供給される電磁波の波長に対して1/4波長の長さとなるように形成した電磁波放電放射装置。
  2. 前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、前記間隙で放電を生じさせる放電制御を行うようにした請求項1記載の電磁波放電放射装置。
  3. 前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる出力値よりも低出力の電磁波を電磁波発振器から供給することで、各放電放射パターンの表面から電磁波を放射する放射制御を行うようにした請求項1記載の電磁波放電放射装置。
  4. 前記制御装置によって、前記放電放射パターンの開放端と、開放端と近接する放電放射パターン線路との間隙で絶縁破壊が生じる第1出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、前記間隙で放電を生じさせる放電制御と、第1出力値よりも低出力の第2出力値の電磁波を電磁波発振器から供給することで、各放電放射パターンの表面から電磁波を放射する放射制御とを行うようにした請求項1記載の電磁波放電放射装置。

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