JP5260570B2 - 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5260570B2 JP5260570B2 JP2010028684A JP2010028684A JP5260570B2 JP 5260570 B2 JP5260570 B2 JP 5260570B2 JP 2010028684 A JP2010028684 A JP 2010028684A JP 2010028684 A JP2010028684 A JP 2010028684A JP 5260570 B2 JP5260570 B2 JP 5260570B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- dimethyl
- dimethylamino
- carboxylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
これらの欠点を解消する対策として、プラスチック表面に帯電防止性を付与するため帯電防止性付与剤を含有するコーティング層を形成させる方法があり、帯電防止性付与剤として、リチウムイオンのイオン伝導により帯電防止効果を発現するもの(特許文献1)、またポリエーテルポリオールのプロトンホッピングにより帯電防止効果を発現するもの(特許文献2)が提案されている。
また、ポリオキシアルキレン鎖を有する化合物を導電剤として添加した帯電防止ハードコートは、多量の導電剤を添加する必要があり、硬度が不足するという問題を有する。
すなわち、本発明は、末端にエチレン性不飽和結合を有するイオン性液体(A)、多官能(メタ)アクリレート(B)、下記一般式(1)で表されるカルボン酸(C1)および下記一般式(2)で表されるカルボン酸(C2)からなる群より選ばれる1種以上のカルボン酸(C)並びに光重合開始剤(D)を必須成分として含有し、該イオン性液体(A)と該多官能(メタ)アクリレート(B)との重量比(A)/(B)が10/90〜50/50であり、かつ該カルボン酸(C)の含有量が(A)と(B)の合計に基づいて0.5〜5重量%であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物(E)である。
R1−COOH (1)
[式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基である。]
R2−O−(AO)n−R3−COOH (2)
[式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン鎖を表す。nは0〜20の整数を表す。また、式中、R3は、直鎖または分岐の炭素数1〜5のアルキレン基を表す。]
(1)組成物を硬化させてなる硬化物は、機械物性(耐擦傷性、鉛筆硬度等)に優れる。
(2)組成物を硬化させてなる硬化物は、初期帯電防止性および永久帯電防止性に優れる。
(3)組成物を硬化させてなる硬化物は、透明性に優れる。
そして、このイオン性液体(A)と多官能(メタ)アクリレート(B)との重量比(A)/(B)は10/90〜50/50であることが必要であり、かつカルボン酸(C)の含有量は(A)、(B)および(C)の合計に基づいて0.5〜5重量%であることを特徴とする。
なお、本発明のイオン性液体とは、室温付近に融点を持ち、イオンからなる液体を意味する。
上記オニウムカチオン基(a)には、含窒素オニウムカチオン[アミジニウムカチオン(a1)およびグアニジニウムカチオン(a2)]、含硫黄オニウムカチオン(a3)、含リンオニウムカチオン(a4)が含まれる。
(a11)イミダゾリニウムカチオン
1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチルイミダゾリニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム;
1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジエチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリウム、1,2−ジメチル−3−エチル−イミダゾリウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−フェニルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−ベンジルイミダゾリウム、1−ベンジル−2,3−ジメチル−イミダゾリウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−イミダゾリウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム;
1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,2,3,5−テトラメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセニウム、5−メチル−1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム;
1,3−ジメチル−1,4−もしくは−1,6−ジヒドロピリミジニウム、[これらを1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウムと表記し、以下同様の表記を用いる。]1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,2,3,4−テトラメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,2,3,5−テトラメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、8−メチル−1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7,9(10)−ウンデカジエニウム、5−メチル−1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5,7(8)−ノナジエニウム、4−シアノ−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−シアノメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−シアノメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−アセチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−アセチルメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−メチルカルボオキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−メチルカルボオキシメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−メトキシ−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−メトキシメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−ホルミル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−ホルミルメチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、3−ヒドロキシエチル−1,2−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、4−ヒドロキシメチル−1,2,3−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ヒドロキシエチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ヒドロピリミジニウム。
(a21)イミダゾリニウム骨格を有するグアニジニウムカチオン
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチルイミダゾリニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチルイミダゾリニウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリニウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム;
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−テトラエチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチルイミダゾリウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5,6,7−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリウム、1,5−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]イミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチルイミダゾリニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチルイミダゾリウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム;
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−テトラエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、1,3,4,6−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム;
2−ジメチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−トリメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−4−エチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1−メチル−3,4−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3,4−テトラエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−1−エチル−3−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジエチルアミノ−1,3−ジエチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、1,6,7,8−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−イミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6,7,8−テトラヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、1,6−ジヒドロ−1,2−ジメチル−2H−ピリミド[1,2a]ピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−シアノ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−シアノメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−アセチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−アセチルメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メチルカルボオキシメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メチルカルボオキシメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−メトキシ−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−メトキシメチル−1−メチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ホルミル−1,3−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ホルミルメチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシエチル−1−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニウム、2−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシメチル−1,3−ジメチル−1,4(6)−ジヒドロピリミジニウム。
ポリオキシアルキレン(アルキレンの炭素数は2〜4)[分子量106以上かつ数平均分子量(以下、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)法による数平均分子量をMnと略記する。)3,000以下]のジ(メタ)アクリレート(B11)
ポリエチレングリコール(Mn400)、ポリプロピレングリコール(Mn200)およびポリテトラメチレングリコール(Mn650)の各ジ(メタ)アクリレート等;
2価フェノール化合物[単環フェノール(カテコール、レゾルシノール、ハイドロキノン等)、縮合多環フェノール(ジヒドロキシナフタレン等)、ビスフェノール化合物(ビスフェノールA、−Fおよび−S等)]のAO付加物[レゾルシノールのEO4モル付加物のジ(メタ)アクリレート、ジヒドロキシナフタレンのPO4モル付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA、−Fおよび−Sの、EO2モル、およびPO4モル各付加物等]の各ジ(メタ)アクリレート等;
ネオペンチルグリコールおよび1,6−ヘキサンジオールの各ジ(メタ)アクリレート等;
ジメチロールトリシクロデカンのジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールのジ(メタ)アクリレートおよび水素化ビスフェノールAのジ(メタ)アクリレート等
炭素数3〜40の多価アルコールおよびそのAO付加物のポリ(メタ)アクリレート
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリンのトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンのEO3モルおよびPO3モル付加物の各トリ(メタ)アクリレート、グリセリンのEO3モルおよびPO3モル付加物の各トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのEO4モル付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのヘキサ(メタ)アクリレート等;
多価カルボン酸、多価アルコールおよびエステル形成性のアクリロイル基含有化合物のエステル化により得られる複数のエステル結合と5個以上のアクリロイル基を有する分子量150以上かつMn4,000以下のポリエステルアクリレート
上記多価カルボン酸としては、例えば脂肪族[例えばマロン酸、マレイン酸(無水物)、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、酸無水物の反応物(ジペンタエリスリトールと無水マレイン酸の反応物等)]、脂環式[例えばシクロヘキサンジカルボン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、メチルテトラヒドロ(無水)フタル酸]および芳香族多価カルボン酸[例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸(無水物)、トリメリット酸(無水物)、ピロメリット酸(無水物)]が挙げられる。
ポリイソシアネート、ポリオール、水酸基含有(メタ)アクリレートとのウレタン化反応により得られる複数のウレタン結合と2個以上のアクリロイル基を有する分子量400以上かつMn5,000以下のウレタン(メタ)アクリレート
対応するポリイソシアネートとしては、例えば脂肪族ポリイソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネート等]、芳香(脂肪)族ポリイソシアネート[2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等]、脂環式ポリイソシアネート[イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)等]が挙げられる。
ポリオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多価(2〜4価)エポキシドと(メタ)アクリル酸の反応により得られる分子量400以上かつMn5,000以下のエポキシ(メタ)アクリレート等;
主鎖および/または側鎖に(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエンポリ(メタ)アクリレート(Mn500〜500,000)等
主鎖および/または側鎖に(メタ)アクリロイル基を有するMn300〜20,000のジメチルポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート]
[式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基である。]
[式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン鎖を表す。nは0〜20の整数を表す。また、式中、R3は、直鎖または分岐の炭素数1〜5のアルキレン基を表す。]
AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン鎖であって、好ましくはオキシエチレン鎖、オキシエチレン鎖とオキシプロピレン鎖の併用であり、さらに好ましくはオキシエチレン鎖単独である。併用の場合の結合様式はブロック状でもランダム状でもよい。
SP=(ΔH/V)1/2
これらのうち硬化物の着色防止の観点から好ましいのは2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンおよび1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドである。
添加剤(F)には、カルボン酸含有ポリジメチルシロキサン、無機充填剤、有機顔料、分散剤、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤、チクソトロピー性付与剤(増粘剤)、スリップ剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤が含まれる。
(F)の合計の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常50重量%以下、添加効果および透明性の観点から好ましくは0.5〜40重量%である。
溶剤の使用量は、該組成物の全重量に基づいて通常2,000%以下、好ましくは10〜500%である。また、塗料の粘度は、使用時の温度(通常5〜60℃)で、通常5〜5,000mPa・s、安定塗工の観点から好ましくは50〜1,000mPa・sである。
これらの溶剤のうちコーティング膜の平滑性および溶剤除去の効率の観点から好ましいのは沸点が70〜100℃のエステル、ケトンおよびアルコール、さらに好ましいのは酢酸エチル、メチルエチルケトン、i−プロパノールおよびこれらの混合物である。
塗工に際しては、例えば塗工機[バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター(サイズプレスロールコーター、ゲートロールコーター等)、エアナイフコーター、スピンコーター、ブレードコーター等]が使用できる。
塗工膜厚は、硬化乾燥後の膜厚として、通常0.5〜300μmである。乾燥性、硬化性の観点から好ましい上限は250μmであり、耐摩耗性、耐溶剤性、耐汚染性の観点から好ましい下限は1μmである。
乾燥温度は、通常10〜200℃、塗膜の平滑性および外観の観点から好ましい上限は150℃、乾燥速度の観点から好ましい下限は30℃である。
紫外線の照射量(mJ/cm2)は、通常10〜10,000、組成物の硬化性および硬化物の可撓性の観点から好ましくは100〜5,000である。
電子線の照射量(Mrad)は、通常0.5〜20、組成物の硬化性、および硬化物の可撓性、硬化膜および基材の損傷を避けるとの観点から好ましくは1〜15である。
特開2001−316372号公報に記載の方法に従い、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノメチル炭酸塩を合成した。
モノ(アクロイルオキシエチル)フタレート[商品名「アロニックス M−5400」、東亞合成(株)製]と、上記の1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノメチル炭酸塩を当モルで混合し、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノ(アクロイルオキシエチル)フタレート塩(A−1)を得た。
2−アクリルアミド−2−メチルプロパン−1−スルホン酸[商品名「AMPSモノマー」、アルプス電気(株)製]と、上記の1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノメチル炭酸塩を当モルで混合して、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−2−アクリルアミド−2−メチルプロパン)スルホン酸塩(A−2)を得た。
2,2,2−トリアクリロイルオキシメチルエチルコハク酸[商品名「NKエステル CBX−0」、新中村化学工業(株)製]と、上記の1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノメチル炭酸塩を当モルで混合して、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−2,2,2−トリアクリロイルオキシメチルエチルコハク酸塩(A−3)を得た。
撹拌および温度調節機能の付いたステンレス製オートクレーブに、オクチルアルコール690部(5モル)、水酸化カリウム5.2部を投入し、反応系内を窒素で置換した後、減圧下(0.002MPa)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでEO440部(10モル)を150℃にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように導入し、オクチルアルコールのEO2モル付加物1130部を得た。
攪拌機、温度計、環流冷却器、窒素導入管の付いたガラス製反応容器に、上記オクチルアルコールのEO2モル付加物103.5部(0.75モル)、モノクロル酢酸ナトリウム97部(0.83モル)、トルエン293gを仕込み、温度を50℃に保ちながら徐々に減圧度を高め0.008MPaとした。
その後、減圧脱水しながら顆粒状の水酸化ナトリウム38部(0.94モル)を2時間かけて仕込んだ。さらに熟成を6時間行った。液体クロマトグラフィーを用い測定した反応率(エーテル化度)は96%であった。
さらに、水300部を加え、塩酸で酸性にし、撹拌、静置、分液による脱塩を行った後、減圧下に脱トルエンを行いエーテルカルボン酸(C−2)を得た。
製造例1で合成した1−エチル−3−メチルイミダゾリウムモノ(アクロイルオキシエチル)フタレート塩(A−1)を20重量部、DPEポリアクリレート[商品名「ネオマー DA−600」、三洋化成工業(株)製](B−1)60重量部、PEトリアクリレートとヘキサメチレンジイソシアネートのウレタンアクリレート[商品名「UA−306H」、共栄社化学(株)製](B−2)20重量部、オクタン酸[東京化成工業(株)製](C−1)1重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名「イルガキュア184」、チバスペシャリティケミカルズ(株)製](D−1)5重量部、メチルエチルケトン200部を一括で配合し、ディスパーサーで均一に混合攪拌し、本発明のコーティング用組成物(E−1)306部(不揮発分30%)を得た。
下記の被覆物作製法に従い、この組成物をフィルムに塗布して、被覆物を作成した。
実施例1において、(A−1)の代わりに製造例2で合成した1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−2−アクリルアミド−2−メチルプロパン)スルホン酸塩(A−2)20部とし、多官能(メタ)アクリレート(B)成分として(B−2)50部とTMPトリアクリレート[商品名「ライトアクリレートTMP−A」、共栄社化学(株)製](B−3)30重量部とし、(C−1)を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、本発明のコーティング用組成物(E−2)305.5重量部を得た。
実施例1において、(A−1)の代わりに製造例3で合成した1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−2,2,2−トリアクリロイルオキシメチルエチルコハク酸塩(A−3)20部とし、(C−1)の代わりに製造例4で合成したエーテルカルボン酸(C−2)2重量部とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、本発明のコーティング用組成物(E−3)307重量部を得た。
実施例1において、多官能(メタ)アクリレート(B)成分として(B−2)50部と(B−3)30重量部とし、(C−1)の代わりに(C−2)0.5重量部とし、光重合開始剤(D)成分として、(D−1)を4部と2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォルフィンオキサイド[商品名「ダロキュアーTPO」、チバスペシャリティケミカルズ(株)製](D−2)1部とした以外は、実施例1と同様な操作を行い、本発明のコーティング用組成物(E−4)305.5重量部を得た。
実施例1において、(C−1)を配合しない以外は、実施例1と同様な操作を行い、比較のためのコーティング用組成物(E’−1)305重量部を得た。
比較例2
実施例1において、(A−1)を(A−2)20重量部とし、多官能(メタ)アクリレート(B)成分として(B−1)50部と(B−3)30重量部を併用し、(C−1)を配合しない以外は、実施例1と同様な操作を行い、コーティング用組成物(E’−2)305重量部を得た。
実施例1において、(A−1)を(A−2)55重量部とし、多官能(メタ)アクリレート(B)成分として(B−1)30部と(B−2)15重量部を併用した以外は、実施例1と同様な操作を行い、コーティング用組成物(E’−3)306重量部を得た。
実施例1において、(A−1)を5重量部とし、多官能(メタ)アクリレート(B)成分として(B−1)60部と(B−2)35重量部を併用した以外は、実施例1と同様な操作を行い、コーティング用組成物(E’−4)306重量部を得た。
実施例1において、カルボン酸(C)成分として(C−1)からプロピオン酸[東京化成工業(株)製](C’−1)に変更した以外は、実施例1と同様な操作を行い、コーティング用組成物(E’−5)306重量部を得た。
上記コーティング用組成物を厚さ100μmのPETフィルム[商品名「コスモシャインA4300」東洋紡績(株)製]基材の片面にバーコーターを用い、乾燥硬化後の膜厚が5μmになるように塗布した。さらに、90℃で1分間乾燥させた。最後に紫外線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]により、紫外線を150mJ/cm2照射して、硬化させ、コーティング膜を作成した。
この被覆物について下記の方法で性能評価を行った。性能結果を表1に示す。
(1)透明性(ヘイズ)
JIS−K7105に準拠し、全光線透過率測定装置[商品名「haze−garddual」BYK gardner(株)製]を用いてヘイズを測定する。単位は%。
2cm×2cmのアクリル板に同じ大きさの両面テープを貼り付け、その接着面に同じ大きさで未使用のスチールウール#0000[商品名「ボンスター」、日本スチールウール(株)製]を貼り付ける。このアクリル板のスチールウールのついていない側に同じ大きさの両面テープを貼り付け、その接着面を1kgのおもりに貼り付ける。
コーティング膜を水平な台の上に、塗工面を上にして置き、その上にスチールウールを貼り付けたおもりを置く。
おもりの胴部分を手で持ち、コーティング膜に対しておもりを水平に30回往復させ、摩擦試験を行い、外観を肉眼目視により下記の基準で判断する。
○:全く擦り傷が付かない。
△:9本以下の擦り傷が認められる。
×:10本以上の擦り傷が認められ、表面が白化する。
JIS K−5400に準拠し、鉛筆硬度を測定する。
(4−1)作成時の表面抵抗値
被覆物から切り出した試験片(100×100mm)を23℃、湿度50%RHの条件で24時間静置後、デジタル超絶縁計[DSM−8103、東亜電波工業(株)製、以下同じ。]により同条件の雰囲気下で測定する。単位はΩ。
(4−2)水洗後の表面抵抗値
(4−1)と同様の試験片を、25℃のイオン交換水1,000ml中に浸漬し、24時間静置する。次いで試験片を取り出し、25℃のイオン交換水100mlの水で塗膜表面を3回洗い流した後、循風乾燥機内80℃で3時間乾燥する。
この水洗と乾燥の操作を3回繰り返した後、試験片を23℃、湿度50%RHの条件で24時間静置後、超絶縁計により同条件の雰囲気下で測定する。単位はΩ。
一方、カルボン酸を添加していない比較例1と2は、作成時および水洗後のいずれの表面抵抗値も高く満足しない。また、エチレン性不飽和結合含有イオン液体の配合比率が高すぎる比較例3は、耐擦傷性と鉛筆硬度を満足しない。反対に、エチレン性不飽和結合含有イオン液体の配合比率が低すぎる比較例4は、表面抵抗値を満足しない。
さらに、カルボン酸の炭素数が少ない比較例5は、イオン性液体の分散性を満足せず、透明性および表面抵抗値が悪化する。
また、本発明の帯電防止性樹脂組成物の硬化膜用いた光学フィルムは、反射防止フィルム、偏向板、防汚性フィルムとして有用である。
Claims (3)
- 末端にエチレン性不飽和結合を有するイオン性液体(A)、多官能(メタ)アクリレート(B)、下記一般式(1)で表されるカルボン酸(C1)および下記一般式(2)で表されるカルボン酸(C2)からなる群より選ばれる1種以上のカルボン酸(C)並びに光重合開始剤(D)を必須成分として含有し、該イオン性液体(A)と該多官能(メタ)アクリレート(B)との重量比(A)/(B)が10/90〜50/50であり、かつ該カルボン酸(C)の含有量が(A)と(B)の合計に基づいて0.5〜5重量%であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物(E)。
R1−COOH (1)
[式中、R1は炭素数4〜20のアルキル基である。]
R2−O−(AO)n−R3−COOH (2)
[式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン鎖を表す。nは0〜20の整数を表す。また、式中、R3は、直鎖または分岐の炭素数1〜5のアルキレン基を表す。] - 該イオン性液体(A)が、(メタ)アクリロイル基を有するアニオン(a1)とオニウムカチオン(a2)からなる請求項1記載の帯電防止性樹脂組成物(E)。
- 請求項1または2のいずれか記載の帯電防止性樹脂組成物(E)を、活性エネルギー線によって硬化させることにより得られることを特徴とする硬化膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010028684A JP5260570B2 (ja) | 2009-02-13 | 2010-02-12 | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009031452 | 2009-02-13 | ||
JP2009031452 | 2009-02-13 | ||
JP2010028684A JP5260570B2 (ja) | 2009-02-13 | 2010-02-12 | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010209323A JP2010209323A (ja) | 2010-09-24 |
JP5260570B2 true JP5260570B2 (ja) | 2013-08-14 |
Family
ID=42969817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010028684A Expired - Fee Related JP5260570B2 (ja) | 2009-02-13 | 2010-02-12 | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5260570B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6467122B2 (ja) * | 2012-12-28 | 2019-02-06 | 第一工業製薬株式会社 | フィルム形成用コーティング剤の製造方法およびその硬化物の製造方法 |
JP2014189596A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | ハードコート膜形成用組成物及びハードコート膜並びにハードコート膜付きプラスチック基材。 |
GB201310350D0 (en) | 2013-06-11 | 2013-07-24 | Fujifilm Mfg Europe Bv | Curable compositions and membranes |
JP6345722B2 (ja) * | 2015-04-03 | 2018-06-20 | 三洋化成工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化型帯電防止剤、及び活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
JP6833211B2 (ja) * | 2018-01-26 | 2021-02-24 | 協立化学産業株式会社 | インプリント成型用光硬化性樹脂組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4780269B2 (ja) * | 2004-03-11 | 2011-09-28 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 無溶剤型液状組成物 |
JP4871495B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2012-02-08 | 三光化学工業株式会社 | 制電性組成物、その製造方法、及びそれを用いた成形品 |
JP2009013198A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Sanyo Chem Ind Ltd | 帯電防止性コーティング用組成物 |
-
2010
- 2010-02-12 JP JP2010028684A patent/JP5260570B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010209323A (ja) | 2010-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104284948B (zh) | 活性能量射线可固化的水性乳液 | |
JP5260570B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 | |
JP5214490B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 | |
JP5260273B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 | |
JP5398992B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性樹脂組成物 | |
KR101598162B1 (ko) | 활성 에너지선 경화형 수지 조성물, 활성 에너지선 경화형 수지 조성물의 제조 방법, 도료, 도막, 및 필름 | |
KR101804864B1 (ko) | 코팅제 조성물 | |
CN110225936B (zh) | 含(甲基)丙烯酰基的丙烯酸改性醇酸树脂和无机材料薄膜用底涂剂 | |
WO2013191104A1 (ja) | 水性塗料組成物及びそれを用いた塗装方法 | |
JP2013189532A (ja) | 絶縁膜形成用透明樹脂組成物 | |
CN106814538A (zh) | 固化性树脂组合物、干膜、固化物和印刷电路板 | |
JP2012092307A (ja) | 光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物 | |
JP2009013198A (ja) | 帯電防止性コーティング用組成物 | |
WO2018235456A1 (ja) | 防曇コーティング組成物及びそれを用いた防曇性透明シート | |
JP5711452B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型帯電防止性組成物 | |
WO2005056686A1 (ja) | 放射線硬化型導電性組成物 | |
CN101099093A (zh) | 防反射薄膜 | |
JP2010007017A (ja) | 帯電防止性成形体用活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP2007314694A (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート系化合物、ならびにそれを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびコーティング剤 | |
CN114096622A (zh) | 固化性树脂组合物、固化膜、被覆树脂成型体和多层膜 | |
EP3575333B1 (en) | Active-energy-ray-curable aqueous resin composition and undercoat agent for inorganic-material thin film | |
KR20160097803A (ko) | 상도용 투명 분체도료 조성물 및 이의 제조방법 | |
JP2007284597A (ja) | コーティング用組成物およびガラス容器 | |
JP2018039988A (ja) | 光硬化性組成物 | |
CN114716618A (zh) | 活性能量线固化型树脂组合物、固化膜及膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130423 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130425 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5260570 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |