JP5259328B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、バルーンカテーテルなどといった医療用のカテーテルに関するものである。
従来から、PTCA(経皮的冠動脈形成術)といった治療等においては、バルーンカテーテルが用いられている。一般的なバルーンカテーテルは、例えば特許文献1に示すように、カテーテルチューブの先端部に、内圧調節により膨張・収縮自在のバルーンが設けられてなる。詳細には、カテーテルチューブは、外側チューブと、当該外側チューブの内腔に挿通された内側チューブとを備えており、内側チューブは外側チューブよりも先端側に延長させて設置されている。そして、内側チューブのその延長部分及び外側チューブの先端部位に対して、それぞれ先端側及び基端側を保持させてバルーンが設けられている。バルーンを膨張・収縮させる圧縮流体は外側チューブの内腔を介して流通される。また、内側チューブのルーメンには、患者の動脈内への挿入時にガイドワイヤが挿通される。
バルーンカテーテルを用いてPTCAを行う場合には、先ずガイディングカテーテルを大腿動脈などから挿入して大動脈を経て冠状動脈の入口に先端を配置した後、冠状動脈等の狭窄部位又は閉塞部位を通過するようにガイドワイヤを挿入する。そして、そのガイドワイヤに沿ってバルーンカテーテルを挿入しバルーンを狭窄部位又は閉塞部位に一致させ、圧縮流体をバルーンに供給してこのバルーンを膨張させて拡張治療する。この拡張治療をした後は、バルーンを減圧して収縮させ、バルーンカテーテルを体外へ除去する。
特開2008−200317号公報
バルーンカテーテルに要求される性能としては、例えば特許文献1に示されているように、屈曲血管への追随性及び血管内へバルーンカテーテルを挿入する際の力の伝達性等が挙げられる。これに対して、上記特許文献1では、剛性が相対的に低くなるように合成樹脂により形成された先端側チューブと、剛性が相対的に高くなるように金属により形成された基端側チューブとをバルーンカテーテルの軸線方向に並べて連結することで外側チューブを形成した構成が開示されている。かかる構成によれば、先端側チューブにより上記各性能のうち追随性を向上させることができるとともに、基端側チューブにより伝達性を向上させることができる。
ここで、上記特許文献1の構成では、先端側チューブに対して基端側チューブを挿入することで、両チューブの壁部間において重なり領域を形成し、当該重なり領域を接合することで両チューブ間の接合強度が高められている。これにより、両チューブの破断を防止することが可能となる。但し、このように複数のチューブが連結される構成においては、破断防止効果をより確実なものとすることが好ましく、この点、改良の余地がある。
なお、上記課題はバルーンカテーテルに限定されたものではなく、複数のチューブを軸線方向に並べて連結することで形成された連結チューブを備え、使用に際して連結チューブの内腔に流体が流通されることとなる他のカテーテルにおいても同様に発生する。また、チューブ同士の連結箇所だけでなく、例えばバルーンとチューブとの連結箇所についても同様に発生する。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、複数の構成部材を連結することで形成された連結構成体を備え、使用に際して連結構成体の内腔に流体が流通されることとなるカテーテルにおいて、連結構成体の連結箇所の破断を抑える効果を高め、使用者が適切に対処することができるカテーテルを提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
本発明に係る第1のカテーテルは、第1構成部材と、当該第1構成部材に連結された第2構成部材と、これら第1構成部材及び第2構成部材の連結箇所を含めた壁部により区画形成された内腔と、を有し、使用に際して前記内腔に流体が流通されることとなる連結構成体を備え、前記第1構成部材と前記第2構成部材との連結が解除される前に前記内腔を外側に開放させる圧力開放構造を備えている。
本構成によれば、カテーテルの使用中に第1構成部材と第2構成部材との連結箇所に大きな内圧がかかり、当該連結箇所において両構成部材が分離されていったとしても、両構成部材の連結が解除される前に内腔が外側に開放される。よって、第1構成部材と第2構成部材との連結が解除される前に連結箇所にかかっている内圧が低減され、破断を抑える効果が高められる。
また、例えば、カテーテルの使用者が、連結構成体の内腔にどの程度の流体が充填されているかを把握可能な場合においては、内腔が外側に開放され上記流体が連結構成体の外側に漏れ出ることに起因して流体量が減少したことを把握することで連結箇所において分離が生じていることを認識することが可能となる。よって、使用者は上記状況に適切に対処することが可能となる。
本発明に係る第2のカテーテルは、管状をなす第1構成部材と、当該第1構成部材に少なくとも一部が挿入された第2構成部材と、それら両構成部材において軸線周りに連続する重なり領域を接合することにより前記両構成部材を連結する接合部と、前記第1構成部材において前記重なり領域よりも軸線方向の一方側の領域の壁部を含めて区画形成された内腔と、を有し、前記重なり領域では前記接合部による接合により前記内腔が外側に開放されないようにされているとともに、使用に際して前記内腔に流体が流通されることとなる連結構成体を備え、前記重なり領域は、当該重なり領域において内外に重なる内側壁部と外側壁部とが前記内腔側から分離されていく場合に前記第1構成部材と前記第2構成部材との連結が解除される前に前記内腔を外側に開放させる圧力開放構造を備えている。
本構成によれば、第1構成部材と第2構成部材との重なり領域において両構成部材が接合されているため、接合強度が高められる。また、当該重なり領域に対して圧力開放構造が設けられていることにより、カテーテルの使用中に第1構成部材と第2構成部材との重なり領域に大きな内圧がかかり、当該重なり領域の内側壁部及び外側壁部が連結構成体の内腔側から分離されていったとしても、第1構成部材と第2構成部材との連結が解除される前に内腔が連結構成体の外側に開放される。これにより、破断を抑える効果が高められるとともに、使用者は上記状況に適切に対処することが可能となる。
本発明に係る第3のカテーテルは、管状をなす第1構成部材と、当該第1構成部材に少なくとも一部が挿入された第2構成部材と、それら両構成部材において軸線周りに連続する重なり領域を接合することにより前記両構成部材を連結する接合部と、前記第1構成部材において前記重なり領域よりも軸線方向の一方側の領域の壁部を含めて区画形成された内腔と、を有し、前記重なり領域では前記接合部による接合により前記内腔が外側に開放されないようにされているとともに、使用に際して前記内腔に流体が流通されることとなる連結構成体を備え、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置又は前記接合部の一部に対して前記連結構成体の軸線周り方向に変位させた位置に形成され、前記重なり領域において内外に重なる内側壁部と外側壁部とが前記内腔側から分離されていく場合にその分離された領域に繋がることで前記内腔を外側に開放させる圧力開放部を備えている。
本構成によれば、カテーテルの使用中に第1構成部材と第2構成部材との重なり領域に大きな内圧がかかり、内側壁部及び外側壁部が連結構成体の内腔側から分離されていったとしても、その分離領域が圧力開放部に達することで内腔が外側に開放される。そして、圧力開放部は、接合部に対して上記の位置に配置されていることにより、接合部における接合が全て解除される前に分離領域が圧力開放部に達する。これにより、破断を抑える効果が高められるとともに、使用者は上記状況に適切に対処することが可能となる。
さらに、本構成によれば、連結構成体に対して別体の固定具を設けるのではなく、重なり領域に圧力開放部を形成するとともに当該圧力開放部と接合部との位置関係を上記関係に設定したものであるため、部材点数の増加を抑えながら上記のような優れた効果を奏することができる。また、別体の固定具が設けられた構成においては、カテーテルの使用中における固定具の離脱が懸念されるとともに、固定具の剛性によってはカテーテルに要求される追随性や耐キンク性といった性能の低下が懸念されるが、本構成によれば、このような事象の発生を抑えつつ、上記のような優れた効果を奏することができる。
なお、上記第1のカテーテル、上記第2のカテーテル又は上記第3のカテーテルの一例として、バルーンカテーテルが考えられ、当該バルーンカテーテルにおいては、第1構成部材及び第2構成部材のうちの一方が、連結構成体の内腔を流体が流通することにより膨張又は収縮するバルーンである構成が考えられ、又は連結構成体の内腔を流体が流通することにより膨張又は収縮するバルーンをさらに備える構成が考えられる。
また、圧力開放部としては、前記外側壁部において前記内側壁部まで貫通した貫通部、前記外側壁部において前記内側壁部を露出させる開口部、又は前記内側壁部及び前記外側壁部の境界において両壁部を接合しないとともに前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側とは反対側の前記外側壁部の端部から当該区画形成する領域側に向けて延びる非接合部のいずれかの構成が考えられる。
上記第3のカテーテルにおいて、前記圧力開放部は、前記連結構成体の軸線方向又は前記連結構成体の軸線周り方向の少なくとも一方において前記接合部に挟まれるようにして形成されているとよい。これにより、内側壁部と外側壁部との分離が圧力開放部の位置に達したとしても、第1構成部材と第2構成部材との連結強度が極端に低下しないようにすることができる。
上記第3のカテーテルにおいて、前記圧力開放部は、前記内側壁部まで貫通するように前記外側壁部に形成された貫通部であり、前記接合部は、前記貫通部に対して前記連結構成体の軸線方向の両側において前記連結構成体の軸線周りに連続させて形成されているとよい。これにより、内側壁部と外側壁部との分離が圧力開放部の位置に達したとしても、接合部は依然として軸線周りに連続しているため、第1構成部材と第2構成部材との連結強度がある程度高い状態に維持される。
上記第3のカテーテルにおいて、前記内側壁部及び前記外側壁部の境界において両壁部を接合しない非接合部が、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置又は前記接合部の一部に対して前記連結構成体の軸線周り方向に変位させた位置に形成されており、前記圧力開放部は、前記内側壁部まで貫通するように前記外側壁部に形成された貫通部であり、当該貫通部はその少なくとも一部が前記非接合部に含まれるように形成されているとよい。本構成によれば、内側壁部と外側壁部との分離が圧力開放部の位置に達した場合に、接合部に周囲が囲まれた位置に圧力開放部が形成された構成に比べ、圧力開放部の変形などが許容され、連結構成体の内腔が圧力開放部を介して外側に通じ易くなる。
また、前記非接合部は、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置にて、前記連結構成体の軸線周りに連続させて形成されているとよい。内側壁部と外側壁部との分離が生じる場合には軸線周りに連続した分離が生じるのに先立って軸線方向に直線的な分離が生じることが考えられるが、非接合部が軸線周りに連続させて形成されているとともに当該非接合部に対して少なくとも一部が含まれるように圧力開放部が形成されていることにより、上記直線的な分離が非接合部にまで達したタイミングで、圧力開放部を通じた流体の漏れ出しが開始される。これにより、大きな内圧がかかっている状態の解消が、極力早いタイミングで開始されることが期待される。
また、前記接合部は、前記非接合部に対して前記連結構成体の軸線方向の両側において前記連結構成体の軸線周りに連続させて形成されているとよい。これにより、非接合部が形成された構成において、第1構成部材と第2構成部材との連結強度が極端に低下してしまうことが抑えられる。
上記第3のカテーテルにおいて、前記圧力開放部は、前記外側壁部において前記内側壁部まで貫通し且つスリット状に形成された貫通部であるとよい。これにより、比較的簡素な構成により圧力開放部を設けることができ、かかる比較的簡素な構成により上記のような優れた効果を奏することができる。また、スリット状に形成することで、連結構成体の外周面に凹凸を極力生じさせないようにしながら圧力開放部を形成することができる。
上記第2のカテーテル又は第3のカテーテルにおいて、前記外側壁部は、当該外側壁部における周囲の領域よりも硬い材料によって、軸線周りに連続する環状、軸線周りに断続する環状、スパイラル状又はメッシュ状に形成されたバンド層を備えているとよい。特に、上記第3のカテーテルにおいては、バンド層を前記圧力開放部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置に設けるとよい。
バンド層が設けられていることにより、外側壁部を内側壁部から分離させる方向に外力が加わった場合に、バンド層が設けられた領域では外側壁部が変形しにくくなる。これにより、外側壁部と内側壁部とが分離しづらくなる。また、外側壁部と内側壁部との間に剥離が生じ内腔が連結構成体の外側に開放された状況であっても、バンド層が設けられた領域では外側壁部の変形が生じにくくなっている。したがって、例えばバルーンカテーテルに本構成を適用した場合、内腔が連結構成体の外側に開放された後に、拡張状態のバルーンを収縮状態とすべく内腔を減圧した場合には、分離されていた外側壁部と内側壁部とが密接し易くなり、バルーンを収縮状態とする作業を良好に行うことができる。
また、前記外側壁部における前記バンド層が設けられた領域は、前記外側壁部のベース層及び前記バンド層を含め肉厚方向に複数層となるように形成されているとよい。これにより、外側壁部においてバンド層を除いたベース層を軸線方向に連続させることが可能となり、外側壁部の軸線方向の引張り強度をさほど低下させることなく、上記バンド層を設けることによる効果を奏することができる。
本発明に係る第4のカテーテルは、第1管状部と、基端側において当該第1管状部に連続させて設けられた第2管状部と、を有し、使用に際して流体が流通されることとなる内腔が形成された連結管状部を備え、前記第1管状部及び前記第2管状部は、前記第1管状部の基端側及び前記第2管状部の先端側のうち一方が他方に対して挿入され、それら管状部の重なり領域が接合されていることにより連結されており、さらに、前記重なり領域において内外に重なる内側壁部及び外側壁部を接合する接合部は、前記連結管状部の内腔が前記重なり領域において前記連結管状部の外側に開放されないように形成されており、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記内側壁部の開口端部側の位置又は前記接合部の一部に対して前記連結管状部の軸線周り方向に変位させた位置に形成され、前記両壁部が前記内腔側から分離されていく場合にその分離された領域に繋がることで前記内腔を前記連結管状部の外側に開放させる圧力開放部を備えている。
本構成によれば、第1管状部と第2管状部とが軸線方向に並べて連結されることで連結管状部が形成された構成において、第3のカテーテルにより生じる作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)はバルーンカテーテル10の概略全体側面図、図1(b)はバルーンカテーテル10の先端部分の構成を説明するための説明図である。
図1(a)に示すように、バルーンカテーテル10は、カテーテルシャフト11と、当該カテーテルシャフト11の基端部(近位端部)に取り付けられたハブ12と、カテーテルシャフト11の先端部(遠位端部)に取り付けられたバルーン13と、を備えている。
カテーテルシャフト11は、図1(a)及び図1(b)に示すように、外側シャフト14と、当該外側シャフト14に内挿された内側シャフト15と、を備えている。これら外側シャフト14及び内側シャフト15は共に管状に形成されており、両シャフト14,15とも軸線方向(長手方向)の全体に亘って貫通した内腔が形成されている。この点、外側シャフト14を外側チューブと称することができ、内側シャフト15を内側チューブと称することができる。
内側シャフト15は、基端側の端部が外側シャフト14の軸線方向の途中位置に形成されたポート部16に接合されており、当該ポート部16を通じて内側シャフト15の内腔15aは外側シャフト14の外側に開放されている。
外側シャフト14においてポート部16が形成された領域及び内側シャフト15はいずれもポリアミドなどの同一の合成樹脂材料をベース材料として形成されているとともにこれらの接合は熱溶着により行われているが、これに限定されることはなく、それぞれ異なる合成樹脂材料をベース材料として形成されていてもよく、接着剤を用いて接合されていてもよい。
内側シャフト15は、その先端側が外側シャフト14よりも先端側に延長されており、この内側シャフト15の延長領域17の先端部に対して先端チップ体18が設けられている。かかる構成において、バルーン13は、その基端側が外側シャフト14に対して接合されているとともに、その先端側が先端チップ体18に対して接合され、内側シャフト15の延長領域17の外周面を覆うようにして設けられている。なお、延長領域17には、X線投影下でのバルーン13の視認性を向上させるために、金属製の造影環19が設けられている。
外側シャフト14においてバルーン13が接合される領域、バルーン13及び先端チップ体18はいずれもポリアミドなどの同一の合成樹脂材料をベース材料として形成されているとともにこれらの接合は熱溶着により行われているが、これに限定されることはなく、それぞれ異なる合成樹脂材料をベース材料として形成されていてもよく、接着剤を用いて接合されていてもよい。
バルーン13は膨張及び収縮が可能な管状となっており、当該バルーン13の内部空間は外側シャフト14の内腔14aに連通されている。加圧器を用いてハブ12を介して内腔14aに圧縮流体が供給されることにより、図1(b)に示すようにバルーン13が膨張状態となる。この場合、外側シャフト14において内腔14aを規定する壁部には陽圧がかかっている。一方、ハブ12を介して減圧器を用いて内腔14aから圧縮流体を排出することにより、図1(a)に示すようにバルーン13が収縮状態となる。この収縮状態とする際には、外側シャフト14において内腔14aを規定する壁部には陰圧がかかっている。なお、上記のように外側シャフト14の内腔14aを圧縮流体が流通されることに着目すれば、当該内腔14aを流体用ルーメンと称することができる。
バルーン13を血管の狭窄部位に配置する際には、体内に先行して挿入されたガイドワイヤGに沿ってバルーンカテーテル10が挿入されるが、かかる場合、当該ガイドワイヤGは内側シャフト15の内腔15a及び先端チップ体18の内腔18a内に挿通された状態となる。この点、内側シャフト15の内腔15a及び先端チップ体18の内腔18aをワイヤ用ルーメンと称することができる。
次に、外側シャフト14のより詳細な構成について説明する。以下の説明では、図1に加え図2を適宜参照する。図2は、外側シャフト14の一部を拡大して示す側面図であり、一部に破断部分を含んでいる。また、図2において示す領域は、図1(a)における領域Cに相当している。
外側シャフト14は、当該外側シャフト14の基端側を構成する基端側シャフト(第2構成部材又は第2管状部に相当)としてのプロキシマルシャフト21と、先端側においてプロキシマルシャフト21と連続し、外側シャフト14の先端側を構成する先端側シャフトとしてのディスタールシャフト(第1構成部材又は第1管状部に相当)22と、を備えている。
プロキシマルシャフト21は、ステンレスやニッケルチタン合金などといった金属により管状に形成されており、その基端部に上記ハブ12が接合されている。プロキシマルシャフト21は、横断面(すなわち、軸線方向に対して垂直方向の断面)が円環状となるように形成されている。なお、プロキシマルシャフト21の外周に、PTFEといったフッ素樹脂などをコーティングしてもよい。
ディスタールシャフト22は、ポリアミドなどといった合成樹脂により管状に形成されており、軸線方向の途中位置に形成された上記ポート部16を基端側の端部として内側シャフト15が内挿されているとともに先端部に上記バルーン13が接合されている。ディスタールシャフト22は、横断面が円環状となるように形成されている。
ディスタールシャフト22は、剛性がプロキシマルシャフト21よりも低くなるように、その材料、肉厚及び外径などが設定されている。バルーンカテーテル10においては、要求される主たる性能の一部として、屈曲血管(又は、ガイドワイヤG)への追随性(trackability)と、体内へバルーンカテーテル10を挿入する際の力の伝達性(pushability)とがある。これに対して、外側シャフト14の先端側を構成するディスタールシャフト22を合成樹脂により形成することで剛性を比較的低く設定することが可能となり追随性を高めることができるとともに、外側シャフト14の基端側を構成するプロキシマルシャフト21を金属により形成することで外側シャフト14の先端側に向けて剛性が低くなり伝達性を高めることができる。
なお、プロキシマルシャフト21は、ディスタールシャフト22よりも剛性が高いのであれば、金属製に限定されることはなくポリイミドなどの合成樹脂製であってもよい。但し、プロキシマルシャフト21の剛性を良好に高める上では、上記のとおり金属製とすることが好ましい。
次に、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との接合に係る構成について説明する。
プロキシマルシャフト21の先端側には当該プロキシマルシャフト21の先端部から基端側に向けた所定範囲に亘って剛性低下領域23が形成されている。当該剛性低下領域23は、プロキシマルシャフト21において内腔21aを規定する壁部を内外に貫通する切り込み24が、プロキシマルシャフト21の軸線方向に連続させて螺旋状に形成されてなる。また、この螺旋状の切り込み24は、先端側に向けてピッチが狭くなるように形成されている。このようにピッチが設定されていることにより、剛性低下領域23では、先端側に向けて剛性が除々に低下することとなる。
なお、剛性低下領域23は、上記のように切り込み24により形成する構成に限定されることはなく、例えば、プロキシマルシャフト21を先細りさせる構成としてもよく、かかる先細りの構成と上記切り込み24の構成とを組み合わせてもよい。
プロキシマルシャフト21はその先端側が、ディスタールシャフト22の内腔22aに対して当該ディスタールシャフト22の基端側開口から挿入されている。この挿入量は、上記剛性低下領域23の全体がディスタールシャフト22の内腔22a内に挿入されるとともに、当該剛性低下領域23よりも基端側の所定の範囲が当該内腔22a内に挿入されるように設定されている。このようにプロキシマルシャフト21が挿入されていることにより、外側シャフト14にはその軸線方向の途中位置に、プロキシマルシャフト21の内挿側壁部25が内側及びディスタールシャフト22の被覆側壁部26が外側となるようにしてこれら壁部25,26が放射方向に内外に重なった重なり領域27が形成されている。なお、本バルーンカテーテル10においては、内挿側壁部25が内側壁部に相当し、被覆側壁部26が外側壁部に相当する。
当該重なり領域27において、剛性低下領域23よりも基端側にて、内挿側壁部25と被覆側壁部26とが接合されている。これら内挿側壁部25と被覆側壁部26との接合は、合成樹脂により形成されたディスタールシャフト22を構成する被覆側壁部26を、金属により形成されたプロキシマルシャフト21を構成する内挿側壁部25に対して熱溶着することにより行われている。
かかる接合についてより詳細には、重なり領域27において外側シャフト14の軸線周りに連続した環状の接合部28が形成されるように上記熱溶着が行われている。このように、接合部28が外側シャフト14の軸線周りに連続した環状に形成されていることにより、重なり領域27における軸線方向の少なくとも途中位置において、内挿側壁部25と被覆側壁部26との境界が外側シャフト14の軸線周りの全体に亘って塞がれ、外側シャフト14の内腔14aが重なり領域27において外側シャフト14の外部に通じないようになっている。よって、外側シャフト14の内腔14aを流通する圧縮流体が、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との連結箇所にて漏れ出てしまうことが抑えられる。
また、接合部28は、外側シャフト14の軸線方向の所定範囲に亘って形成されている。したがって、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との端面同士を接合する構成に比べ、これらシャフト21,22の接合強度を高めることができるとともに、圧縮流体が漏れづらくなる。
ここで、既に説明したように接合部28よりも基端側には剛性低下領域23が設けられている。これにより、上記重なり領域27において基端側から先端側に向けて剛性が連続的に低下する傾向となり、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との接合部分において局所的に剛性が高くなってしまうことが抑えられる。よって、バルーンカテーテル10の耐キンク性が高められる。
なお、バルーンカテーテル10の全体において基端側から先端側に向けて剛性を連続的に低下させる上では、外側シャフト14の内腔14aに対して圧縮流体の流通を妨げないようにしつつコアワイヤを挿入する構成が考えられる。また、かかる構成以外にも、複数の合成樹脂製シャフトを軸線方向に並べて連結することでディスタールシャフト22を形成するとともに、それら合成樹脂製シャフトを基端側のシャフトの剛性に比べ先端側のシャフトの剛性が低くなるように形成する構成が考えられる。
次に、重なり領域27に形成された圧力開放構造について説明する。以下の説明では、図2に加え図3を適宜参照する。図3(a),(b)は重なり領域27及びその周辺の縦断面(すなわち、軸線方向に沿った断面)であり、図3(a)と図3(b)とでは軸線周りの切断位置が相互に異なっている。なお、図3(a),(b)においては、説明の便宜上、接合部28を黒塗りで示す。
図2及び図3に示すように、重なり領域27には、軸線方向に所定の距離だけ離間された状態で複数の接合部28が形成されているとともに、これら複数の接合部28の間には内挿側壁部25と被覆側壁部26とが接合されていない非接合部31が形成されている。つまり、重なり領域27には、非接合部31を間に挟むようにして、第1接合部28aと第2接合部28bとが形成されている。第1接合部28aは非接合部31よりも外側シャフト14の先端側に形成されており、第2接合部28bは非接合部31よりも外側シャフト14の基端側に形成されている。
換言すれば、内挿側壁部25と被覆側壁部26とが外側シャフト14の内腔14a側から分離されていく場合において、先に分離される側が第1接合部28aであり後に分離される側が第2接合部28bとなるようにこれら接合部28a,28bが形成されている。さらに換言すれば、重なり領域27を、軸線方向で見て内挿側壁部25の開口端部25aと被覆側壁部26の開口端部26aとの間の領域として規定した場合、内挿側壁部25の開口端部25a側に第1接合部28aが配置され、被覆側壁部26の開口端部26a側に第2接合部28bが配置されるように、これら接合部28a,28bが形成されている。
第1接合部28a、非接合部31及び第2接合部28bはそれぞれ、軸線方向の所定範囲に亘って形成されているとともに、軸線周りに連続した環状となるように形成されている。したがって、図3(a)及び図3(b)に示すように、軸線周りの任意の位置における縦断面において、第1接合部28aと第2接合部28bとの間に非接合部31が形成されている。
非接合部31には、図2及び図3(a)に示すように、被覆側壁部26を内外に貫通する圧力開放部としてスリット32が形成されている。スリット32は、外側シャフト14の軸線方向に延びており、第1接合部28aと非接合部31との境界部分から非接合部31と第2接合部28bとの境界部分に亘って直線的に形成されている。つまり、スリット32は、その長さ寸法が非接合部31の軸線方向の寸法と同一となるように形成されている。また、スリット32は、軸線周りに所定間隔で複数形成されている。具体的には、180°間隔となるように1対のスリット32が形成されている。
次に、圧力開放構造が形成されていることによる作用効果について図4を用いて説明する。
圧力開放構造の作用効果に先立ち、PTCAを行う場合のバルーンカテーテル10の使用方法について簡単に説明する。バルーンカテーテル10を用いてPTCAを行う場合には、先ず血管内に挿入されたシースイントロデューサにガイディングカテーテルを挿通し、冠動脈入口部まで導入する。次いで、ガイドワイヤGをバルーンカテーテル10のワイヤ用ルーメン及びガイディングカテーテル内に挿通し、冠動脈入口部から治療対象箇所(例えば、狭窄部位)を経て抹消部位まで導入する。続いて、ガイドワイヤGに沿ってバルーンカテーテル10を治療対象箇所まで導入する。バルーン13が治療対象箇所に到達したら、加圧器でバルーン13を膨張させ治療を行うとともに、治療対象箇所の拡張が完了したら減圧器でバルーン13を収縮しバルーンカテーテル10の抜き取りを行う。
ここで、上記治療に際して、例えば、血管において所定範囲に亘って狭窄部位が生じている場合に、(1)収縮状態のバルーン13の配置→(2)バルーン13の膨張→(3)狭窄部位の一部の拡張→(4)バルーン13の収縮→(5)収縮状態のバルーン13を狭窄部位のより奥側に配置→(6)バルーン13の膨張→(7)狭窄部位の一部の拡張→(8)バルーン13の収縮・・・といった施術を行うことが考えられる。そして、かかる施術に際して意図的に又は偶発的に、バルーン13が膨張している状態のまま狭窄部位の奥側に向けてバルーンカテーテル10が押されることが考えられる。そうすると、外側シャフト14の内腔14aを規定する壁部に内圧が過剰にかかることが想定され、さらにはプロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との接合部28に大きな剪断力がかかることが想定される。
これに対して、圧力開放構造が設けられた本バルーンカテーテル10では、図4(a)に示すように、上記過剰な圧力によりプロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との第1接合部28aにて内腔14a側から剥離が生じたとしても、図4(b)に示すように上記剥離が非接合部31にまで達することで内腔14a内の圧縮流体はスリット32を通じて外側シャフト14の外部に漏れ出し、上記過剰な内圧が低下する。この場合、それ以上の剥離の進行が抑えられることが期待される。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22の重なり領域27に対して圧力開放構造が設けられていることにより、既に説明したように、接合部28が外側シャフト14の内腔14a側から剥離し出したとしても、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22とが完全に分離されてしまう前にその剥離を止めることが可能となる。よって、外側シャフト14の内腔14aに過剰な内圧がかかったとしても、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との破断を抑える効果が高められる。
特に、本構成によれば、外側シャフト14に対して別体の固定具を設けるのではなく、重なり領域27にスリット32を形成するとともにスリット32と接合部28との位置関係を既に説明した関係に設定したものであるため、部材点数の増加を抑えながら上記のような優れた効果を奏することができる。また、別体の固定具が設けられた構成においては、バルーンカテーテル10の使用中における固定具の離脱が懸念されるとともに、固定具の剛性によってはバルーンカテーテル10に要求される追随性や耐キンク性といった性能の低下が懸念されるが、本構成によれば、このような事象の発生を抑えつつ、上記のような優れた効果を奏することができる。
また、施術者は自身が操作している加圧器の状態を確認することで、上記剥離が生じたことを把握することができるため、それ以上の施術を中断すべきことを把握することができる。そして、かかる状況であっても第2接合部28bにて剥離が生じていないため、施術者は上記状況に適切に対処することができる。
特に、第2接合部28bは軸線周りに連続するように形成されているため、第1接合部28aが剥離した状態であっても両シャフト21,22の連結強度がある程度高い状態に維持される。
また、スリット32が接合部28ではなく非接合部31に形成されていることにより、スリット32の周辺の壁部はスリット32の開口を広げる方向に変形し易くなり、圧縮流体がスリット32から漏れ出し易くなっている。
また、第1接合部28aの剥離が生じる場合には全体の剥離が生じるのに先立って軸線方向に直線的な剥離が生じることも考えられるが、非接合部31が軸線周りに連続した環状に形成されているとともに当該非接合部31に対してスリット32が形成されていることにより、上記直線的な剥離が非接合部31にまで達したタイミングで、スリット32を通じた圧縮流体の漏れ出しが開始される。これにより、上記過剰な内圧の低下が、極力早いタイミングで開始されることが期待される。かかる効果は、スリット32が複数形成されていることによっても高められている。
また、重なり領域27に対して圧力開放構造が形成されているとともに、圧力開放部がスリット32により形成されているため、スリット32を通じて圧縮流体が漏れ出る場合であってもかかる圧縮流体は重なり領域27やスリット32を規定する壁部における粘性抵抗により流速が減衰される。よって、上記圧縮流体が漏れ出る場合の噴射圧力が低減され、かかる噴射圧力のガイディングカテーテルや血管壁への影響が低減される。
また、バルーンカテーテル10を生体内から抜き取る場合には膨張状態のバルーン13を収縮状態とする必要がある。この場合、第1接合部28aに剥離が生じた状況であっても、当該第1接合部28aにおいて内挿側壁部25及び被覆側壁部26は当初密着しており、さらにその境界が破壊されるのではなく剥離が生じているだけである。したがって、減圧器を用いて内腔14a内の減圧を開始した場合には、内挿側壁部25及び被覆側壁部26において第1接合部28aにより接合されていた領域が密着し、減圧器の作用がバルーン13に働き易くなり、当該バルーン13の収縮を良好に行うことができる。
また、圧力開放部をスリット32により形成したことにより、外側シャフト14の外周面に凹凸を極力生じさせないようにしながら、上記効果を奏することができる。その反面、スリット32の場合、圧縮流体を外側シャフト14の外部に開放させる場合の開口面積が狭くなってしまうおそれがあるが、当該スリット32は非接合部31に形成されているとともに非接合部31の軸線方向の全体に亘って形成されているため、圧縮流体を外部に開放させる場合の開口面積を極力広く確保することが可能となる。
なお、スリット32の数は、2個に限定されることはなく、1個であってもよく、3個以上であってもよい。
また、スリット32が軸線方向において非接合部31の全体に亘って形成されているのではなく、軸線方向において非接合部31の途中位置まで形成されている構成としてもよく、スリット32の一部が接合部28にまで達している構成としてもよい。
また、スリット32が軸線方向とは異なる方向に延びるように形成されていてもよい。但し、スリット32を軸線周り方向に形成する場合、当該軸線周りに連続しないように形成する必要がある。
(第2の実施の形態)
圧力開放部はスリット32に限定されることはなく、図5(a)及び図5(b)に示すように、重なり領域27において外側シャフト14の外側に内挿側壁部25を露出させる開口部51として形成されていてもよい。詳細には、第1接合部28aと第2接合部28bとに挟まれた非接合部31にはディスタールシャフト22を内外に貫通する断面円形の開口部51が形成されている。また、当該開口部51はその全体が非接合部31に含まれている。換言すれば、開口部51はその周囲が非接合部31に囲まれている。
本構成であっても、圧力開放部としてスリット32が形成された構成と同様に、第1接合部28aに剥離が生じた場合には第2接合部28bに剥離が生じるよりも前のタイミングで開口部51を通じて圧縮流体が外側シャフト14の外側に漏れ出る。また、本構成の場合、上記第1の実施の形態に比べ、外側シャフト14の外周面に大きな凹凸が生じることとなる反面、第1接合部28aに剥離が生じた場合には圧縮流体が外側シャフト14の外側に漏れ易くなる。
なお、本構成において、開口部51は断面円形に限定されることはなく、断面楕円形又は断面角形であってもよい。また、開口部51は非接合部31の軸線方向の全体に亘って形成されていてもよい。
(第3の実施の形態)
非接合部に圧力開放部が形成されている構成に限定されることはなく、接合部に対して圧力開放部が形成された構成としてもよい。
具体的には、図6に示すように、重なり領域61には接合部62の途中位置に非接合部が形成されておらず、さらに当該接合部62に周囲を囲まれるようにして被覆側壁部63に貫通部64が形成されている。当該貫通部64はスリットであってもよく、重なり領域61において内挿側壁部65を露出させる開口部であってもよいが、貫通部64の周囲が接合部62により囲まれており被覆側壁部63が圧力開放部を広げる方向に変形しにくいため、開口部によって形成することが好ましい。
本構成であっても、上記第1の実施の形態と同様に、接合部62に内腔66側から剥離が生じた場合には、当該剥離が貫通部64に達することで、接合部62における接合が解除されるよりも前のタイミングで貫通部64を通じて圧縮流体が外側シャフト67の外側に漏れ出る。また、本構成の場合、上記第1の実施の形態に比べ剥離が貫通部64に達しない限り圧縮流体が外部に漏れ出ることはない反面、接合部62を広く確保することが可能となり接合強度が高められる。
(第4の実施の形態)
軸線方向で見て接合部に挟まれるように圧力開放部が形成されている構成に限定されることはなく、圧力開放部が被覆側壁部の開口端部から連続させて形成された構成としてもよい。
具体的には、図7に示すように、重なり領域71には接合部72の途中位置に非接合部が形成されておらず、さらに被覆側壁部73には、当該被覆側壁部73の開口端部74から内挿側壁部75の開口端部76に向けて凹んだ開放用凹部77が形成されている。当該開放用凹部77は、接合部72によって被覆側壁部73と内挿側壁部75とが軸線周りに連続して接合された領域よりも被覆側壁部73の開口端部74側において内挿側壁部75を露出させるように形成されているとともに軸線周りに接合部72により挟まれている。
本構成であっても、上記第1の実施の形態と同様に、接合部72に内腔78側から剥離が生じた場合には、当該剥離が開放用凹部77に達することで、接合部72における接合が解除されるよりも前のタイミングで開放用凹部77を通じて圧縮流体が外側シャフト79の外側に漏れ出る。また、本構成の場合、上記第1の実施の形態に比べ被覆側壁部73の切除された領域が拡張されることに伴って接合強度が低下するおそれがある反面、圧力開放部の面積を広く確保することが可能となる。
(第5の実施の形態)
圧力開放部は被覆側壁部において内挿側壁部まで貫通する構成や内挿側壁部を露出させる構成に限定されることはなく、これら貫通部や開口部以外により圧力開放部が形成されている構成としてもよい。
具体的には、図8に示すように、重なり領域81には、接合部82によって被覆側壁部83と内挿側壁部84とが軸線周りに連続して接合された領域よりも被覆側壁部83の開口端部85側の位置であって、軸線周りに接合部82により挟まれる位置に、圧力開放部として非接合部86が形成されている。また、当該非接合部86は、被覆側壁部83の開口端部85から内挿側壁部84の開口端部87に向けて連続している。
本構成であっても、上記第1の実施の形態と同様に、接合部82に内腔88側から剥離が生じた場合には、当該剥離が非接合部86に達することで、接合部82における接合が解除されるよりも前のタイミングで非接合部86を通じて圧縮流体が外側シャフト89の外側に漏れ出る。また、本構成の場合、上記剥離が非接合部86に達したとしても、重なり領域81の境界を介して被覆側壁部83の開口端部85側から内腔88が外側に通じることとなるため、上記第1の実施の形態よりも圧縮流体が漏れにくくなる反面、貫通部や開口部が形成されないことにより被覆側壁部83の強度が高められる。
(第6の実施の形態)
図9(a),(b)に示す変形例では、ディスタールシャフト22においてプロキシマルシャフト21との重なり領域27を構成する部位には、ディスタールシャフト22を形成する上でベースとなる材料よりも硬い材料により形成されたバンド層91,92が形成されている。当該バンド層91,92を形成する材料として具体的には、ディスタールシャフト22のベースとなる材料としてポリアミド系エラストマが用いられているのに対して、バンド層91,92はナイロンといったポリアミド(非エラストマ)を用いて形成されている。
但し、これに限定されることはなく、ディスタールシャフト22のベースとなる材料としてスチレン系エラストマ、ポリエステル系エラストマ、ポリオレフィン系エラストマ等といった所定の樹脂系エラストマが用いられている構成においては、バンド層91,92が上記所定の樹脂系非エラストマを用いて形成されていてもよい。このように同一の樹脂を基材として相対的に柔らかい材料をディスタールシャフト22のベースとなる材料として用い、相対的に硬い材料をバンド層91,92の材料として用いることにより、ディスタールシャフト22においてバンド層91,92の周囲の領域とバンド層91,92との接合強度を良好に高めることができる。
なお、バンド層91,92の方が硬い材料であることを前提として、ディスタールシャフト22とバンド層91,92とで完全に異なる樹脂材料が用いられていてもよく、バンド層91,92が金属材料を含んでいてもよい。あるいは、バンド層91,92は、例えばカーボンナノファイバといったように繊維状のものを含んでいてもよい。
バンド層91,92は、ディスタールシャフト22の被覆側壁部26におけるスリット32よりも内挿側壁部25の開口端部25a側の位置であって第1接合部28aによりプロキシマルシャフト21に接合された位置において、ディスタールシャフト22の肉厚部分の一部を構成するように形成されている。また、バンド層91,92は、軸線周りに連続した環状に形成されている。ここで、図9(a)においては、バンド層91がディスタールシャフト22の内周側に形成されているのに対して、図9(b)においては、バンド層92がディスタールシャフト22の外周側に形成されている。この場合、図9(a)においてバンド層91がディスタールシャフト22の内周面を構成しているか否かは任意であり、同様に、図9(b)においてバンド層92がディスタールシャフト22の外周面を構成しているか否かは任意である。
上記のようにバンド層91,92が形成されていることにより、当該バンド層91,92が形成された領域では他の領域に比べディスタールシャフト22が変形しにくくなり、ディスタールシャフト22の被覆側壁部26にプロキシマルシャフト21の内挿側壁部25から離間させようとする力がかかった場合にそれに抗する力が強められる。よって、剥離が生じにくくなる。
また、剥離が生じ、スリット32を介して外側シャフト14の内腔14aが外部に開放されたとしても、少なくともバンド層91,92が形成された領域ではディスタールシャフト22の大きな変形が生じていないことが期待される。したがって、その後にバルーン13を膨張状態から収縮状態とすべく内腔14a内の減圧を開始した場合には、スリット32よりも内挿側壁部25の開口端部25a側の位置において内挿側壁部25と被覆側壁部26とが密着し易くなる。よって、減圧器の作用がバルーン13に働き易くなり、当該バルーン13の収縮を良好に行うことができる。
また、上記バンド層91,92が形成された領域は、プロキシマルシャフト21の軸線周りの位置であって、当該プロキシマルシャフト21の剛性低下領域23よりも基端側となっている。つまり、バンド層91,92が形成された領域は、バルーンカテーテル10の剛性がプロキシマルシャフト21の剛性に大きく依存する領域であり、バンド層91,92の剛性の影響が低減される。よって、耐キンク性を低下させることなく上記優れた効果を奏することができる。
また、被覆側壁部26における軸線方向の一部の全体を上記バンド層91,92により形成するのではなく、被覆側壁部26においてバンド層91,92が形成された領域にて、当該バンド層91,92が肉厚方向の一部の領域を構成するように形成されている。これにより、ディスタールシャフト22においてバンド層91,92を除いたベース部分は軸線方向に連続したものとなり、ディスタールシャフト22の軸線方向の引っ張り強度をさほど低下させることなく、上記バンド層91,92を設けることによる効果を奏することができる。
また、図9(a)に示すようにバンド層91がディスタールシャフト22の内周側に形成されている構成であっても、既に説明したとおり、ディスタールシャフト22においてベースとなる材料及びバンド層92の材料は親和性の高い材料であるため、プロキシマルシャフト21との接合強度の低下といった問題を生じさせることなく上記効果が発揮される。
なお、バンド層91,92は、被覆側壁部26の放射方向外側に向けた変形を抑えることができるのであれば、連続した環状に限定されることはなく、断続的な環状に形成されていてもよく、スパイラル状やメッシュ状に形成されていてもよい。また、被覆側壁部26はバンド層91,92が設けられた領域において、被覆側壁部26のベース層とバンド層91,92とが肉厚方向に並設され2層構造となっている構成に限定されることはなく、例えば、ベース層とバンド層91,92との中間の硬さの材料により形成された中間層が介在することで、3層構造となっている構成としてもよい。また、バンド層91,92の構成を上記第2乃至上記第5の実施の形態のいずれかに対して適用してもよい。
(他の実施の形態)
本発明は上記各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施しても良い。
(1)ディスタールシャフト22の基端側がプロキシマルシャフト21の先端側に挿入され、それらシャフト21,22の重なり領域において接合が行われた構成としてもよい。この場合であっても、両シャフト21,22の接合箇所に大きな内圧がかかった場合には両シャフト21,22の連結が解除されてしまうおそれがあるため、上記各実施の形態における圧力開放構造を適用するとよい。この場合、スリット32、開口部51、貫通部64、開放用凹部77又は非接合部86といった圧力開放部の重なり領域における位置を、重なり領域の基端側ではなく先端側に変更するとよい。但し、重なり領域における接合強度を高めるという点では、ディスタールシャフト22の放射方向への膨張側ではなく収縮側に接合部が存在することとなる上記各実施の形態における構成が好ましい。
(2)プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との接合が熱溶着ではなく、接着剤を用いた接着により行われていてもよい。この場合であっても、両シャフト21,22の接合箇所に大きな内圧がかかった場合には、いずれか一方のシャフトと接着剤層との境界剥離や、接着剤層の破壊が生じるおそれがあるため、上記各実施の形態における圧力開放構造を適用するとよい。
(3)上記各実施の形態のような圧力開放部を重なり領域27,61,71,81に形成するのではなく、重なり領域においてプロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22とを固定するように固定ピンといった固定具を設けるとともに、その固定強度を接合部の接合強度よりも高く設定する構成としてもよい。この場合であっても、重なり領域において外側シャフトの内腔側から剥離が生じたとしても、固定具による固定さえ解除されなければ、両シャフト21,22の連結が解除される前に外側シャフト14,67,79,89の内腔14a,66,78,88を外側に通じさせることができる。但し、本構成においては、上記各実施の形態に比べ部材点数が増加するとともに、バルーンカテーテル10の使用中における固定具の離脱や、バルーンカテーテル10に要求される追随性や耐キンク性といった性能の低下が懸念されるため、上記各実施の形態のような圧力開放部を形成することが好ましい。
なお、上記のように固定具を設ける構成を、重なり領域を介することなく連結されている連結箇所に対して適用してもよい。
(4)上記各実施の形態や上記別形態における圧力開放部の構成を、プロキシマルシャフト21とディスタールシャフト22との連結箇所以外の連結箇所に対して適用してもよい。
例えば、バルーン13とディスタールシャフト22との連結箇所や、バルーン13と先端チップ体18との連結箇所に対して適用してもよい。前者について具体的には、バルーン13の基端部とディスタールシャフト22の先端部とが内外に重なるように配置されているとともに相互に接合されている領域において、外側壁部すなわちバルーン13の基端部に圧力開放部を形成する構成が考えられる。この場合、ディスタールシャフト22に対してバルーン13が完全に分離してしまうことを抑える効果が高められる。また、後者について具体的には、バルーン13の先端部と先端チップ体18とが内外に重なるように配置されているとともに相互に接合されている領域において、外側壁部すなわちバルーン13の先端部に圧力開放部を形成する構成が考えられる。この場合、先端チップ体18に対してバルーン13が完全に分離してしまうことを抑える効果が高められる。
また、チューブに対して非チューブ状のシャフトが挿入されそれらの重なり領域が接合されていることによりこれらチューブとシャフトとが連結されており、さらにチューブの内腔に流体が流通される構成においては、当該重なり領域に対して上記各実施の形態や上記別形態における圧力開放部の構成を適用してもよい。
また、非チューブ状の部材同士が連結されていることで流体が流通される内腔が形成されている構成においては、これら非チューブ状の部材同士の連結箇所に対して上記各実施の形態や上記別形態における圧力開放部の構成を適用してもよい。
(5)上記各実施の形態における圧力開放部の構成を、血管内を通されて当該血管内の狭窄箇所や閉塞箇所を拡張するためのバルーンカテーテル10ではなく、血管以外の尿管や消化管などの生体内の「管」や、体腔に対して挿入されるバルーンカテーテルに対して適用してもよい。また、バルーンカテーテル以外にも、複数のチューブを軸線方向に並べて連結することで形成された連結チューブを備え、使用に際して連結チューブの内腔に流体が流通されることとなる他のタイプのカテーテルに対して適用してもよい。
(a)バルーンカテーテルの概略全体側面図、(b)バルーンカテーテルの先端部分の構成を説明するための説明図。 外側シャフトの一部を拡大して示す一部破断部分を含む側面図。 (a),(b)重なり領域及びその周辺の構成を示す縦断面図。 (a),(b)圧力開放構造が設けられたバルーンカテーテルの作用を説明するための説明図。 (a),(b)第2の実施の形態におけるバルーンカテーテルを説明するための説明図。 第3の実施の形態におけるバルーンカテーテルを説明するための説明図。 第4の実施の形態におけるバルーンカテーテルを説明するための説明図。 第5の実施の形態におけるバルーンカテーテルを説明するための説明図。 (a),(b)第6の実施の形態におけるバルーンカテーテルを説明するための説明図。
符号の説明
10…バルーンカテーテル、13…バルーン、14…外側シャフト、14a…内腔、21…プロキシマルシャフト、22…ディスタールシャフト、25…内挿側壁部、25a…開口端部、26…被覆側壁部、26a…開口端部、27…重なり領域、28a…第1接合部、28b…第2接合部、31…非接合部、32…スリット、51…開口部、64…貫通部、77…開放用凹部、86…非接合部。

Claims (11)

  1. 管状をなす第1構成部材と、
    当該第1構成部材に少なくとも一部が挿入された第2構成部材と、
    それら両構成部材において軸線周りに連続する重なり領域を接合することにより前記両構成部材を連結する接合部と、
    前記両構成部材の連結箇所である前記重なり領域、及び、前記第1構成部材において前記重なり領域よりも軸線方向の一方側の領域を含めた壁部により区画形成された内腔と、
    を有し、かつ、
    前記重なり領域では前記接合部による接合により前記内腔が外側に開放されないようにされているとともに、使用に際して前記内腔に流体が流通されることとなる連結構成体を備え、
    前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置又は前記接合部の一部に対して前記連結構成体の軸線周り方向に変位させた位置に形成され、前記重なり領域において内外に重なる内側壁部と外側壁部とが前記内腔側から分離されていく場合にその分離された領域に繋がることで前記第1構成部材と前記第2構成部材との連結が解除される前に前記内腔を外側に開放させる圧力開放部を備えていることを特徴とするカテーテル。
  2. 前記圧力開放部は、前記連結構成体の軸線方向又は前記連結構成体の軸線周り方向の少なくとも一方において前記接合部に挟まれるようにして形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記圧力開放部は、前記内側壁部まで貫通するように前記外側壁部に形成された貫通部であり、
    前記接合部は、前記貫通部に対して前記連結構成体の軸線方向の両側において当該連結構成体の軸線周りに連続させて形成されていることを特徴とする請求項又はに記載のカテーテル。
  4. 前記内側壁部及び前記外側壁部の境界において両壁部を接合しない非接合部が、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置又は前記接合部の一部に対して前記連結構成体の軸線周り方向に変位させた位置に形成されており、
    前記圧力開放部は、前記内側壁部まで貫通するように前記外側壁部に形成された貫通部であり、
    当該貫通部はその少なくとも一部が前記非接合部に含まれるように形成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1に記載のカテーテル。
  5. 前記非接合部は、前記重なり領域において前記接合部による接合により前記内腔に開放されないようにされた位置であって、前記接合部の一部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置にて、前記連結構成体の軸線周りに連続させて形成されていることを特徴とする請求項に記載のカテーテル。
  6. 前記接合部は、前記非接合部に対して前記連結構成体の軸線方向の両側において前記連結構成体の軸線周りに連続させて形成されていることを特徴とする請求項又はに記載のカテーテル。
  7. 前記圧力開放部は、前記外側壁部において前記内側壁部まで貫通した貫通部、前記外側壁部において前記内側壁部を露出させる開口部、又は前記内側壁部及び前記外側壁部の境界において両壁部を接合しないとともに前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側とは反対側の前記外側壁部の端部から当該区画形成する領域側に向けて延びる非接合部のいずれかであることを特徴とする請求項又はに記載のカテーテル。
  8. 前記圧力開放部は、前記外側壁部において前記内側壁部まで貫通し且つスリット状に形成された貫通部であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1に記載のカテーテル。
  9. 前記外側壁部は、当該外側壁部における周囲の領域よりも硬い材料によって、軸線周りに連続する環状、軸線周りに断続する環状、スパイラル状又はメッシュ状に形成されたバンド層を備えていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1に記載のカテーテル。
  10. 前記外側壁部は、前記圧力開放部よりも前記第1構成部材において前記内腔を区画形成する領域側の位置に、当該外側壁部における周囲の領域よりも硬い材料によって、軸線周りに連続する環状、軸線周りに断続する環状、スパイラル状又はメッシュ状に形成されたバンド層を備えていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1に記載のカテーテル。
  11. 前記外側壁部において前記バンド層が設けられた領域は、前記外側壁部のベース層及び前記バンド層を含め肉厚方向に複数層となるように形成されていることを特徴とする請求項10に記載のカテーテル。
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