JP2015019851A - カテーテル - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑な構成とすることなく、内層の剥離が生じることのないカテーテルを提供する。
【解決手段】第1ルーメン104を備え、少なくとも内層101及び外層102を含む複数の層からなるチューブ体10と、前記第1ルーメン104と連通する第2ルーメン111を備え、チューブ形状の端部を形成するように前記チューブ体10の基端部に延設された連通部11とを有し、前記チューブ体10の基端部は、内層101が開口側に向けて拡径することにより、第1ルーメン104が外側に拡径するフレア形状とされており、前記連通部11は前記チューブ体10の基端部の拡径した内層を覆うように延設され、前記チューブ体10の基端部の内層は前記連通部11に埋設されている、カテーテル。
【選択図】図1
【解決手段】第1ルーメン104を備え、少なくとも内層101及び外層102を含む複数の層からなるチューブ体10と、前記第1ルーメン104と連通する第2ルーメン111を備え、チューブ形状の端部を形成するように前記チューブ体10の基端部に延設された連通部11とを有し、前記チューブ体10の基端部は、内層101が開口側に向けて拡径することにより、第1ルーメン104が外側に拡径するフレア形状とされており、前記連通部11は前記チューブ体10の基端部の拡径した内層を覆うように延設され、前記チューブ体10の基端部の内層は前記連通部11に埋設されている、カテーテル。
【選択図】図1
Description
本発明は、血管等に挿入されるカテーテルに関するものである。
血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入されるカテーテルは、ルーメンを有する可撓性のチューブ体からなり、チューブ体の一端に医療用のコネクタ等が接続されて用いられる。カテーテルに要求される性能としては、先端の柔軟性、押し込み性、トルク伝達性、耐キンク性、追従性など様々なものがあり、カテーテルに要求される性能を満たすために、カテーテルを構成するチューブ体は少なくとも内層及び外層を含む複数の層から構成されることが多く、また、内層と外層との間に補強体として編組体を有していることが多い。一般的には、カテーテルを構成するチューブ体は、樹脂からなる内層と、内層の外周に被覆された樹脂からなる外層と、内層と外層との間に素線からなる編組体とを備える。
図8は従来のカテーテルを模式的に示した断面図である。図8において、図示左側が体内に挿入される先端側、右側が医師等の手技者が操作を行う基端側である。カテーテル6は、内層601、外層602及び内層601と外層602との間に配設された編組体603からなるチューブ体60の基端部に、コネクタ61が、チューブ体60の基端部がコネクタ61のルーメン611の先端側に挿入され、接着されることにより接続されてなる。そして、コネクタ61のルーメン611及びそれに連通するチューブ体60のルーメン604内に、ステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材が矢印X2の方向から挿入され、治療や検査が行われる。チューブ体60とコネクタ61との接続部62は、挿入するステントなどの部材が引っ掛からないようにするため、出来る限り段差が出来ないように構成するのが好ましく、ステントなどの部材が接触したとしても、少ない抵抗で挿入を阻害しないような構成とするのが好ましい。しかしながら、チューブ体60を構成する内層601と外層602とは、必ずしも相互に強固に接着する材料から構成されているとは限らず、特に、編組体603が内層と外層との間に配設されていると層間の接合強度が低下するため、ステントなどの部材が内層601に接触した際に、内層601が基端から剥離して剥離部601aを形成し、より大きな抵抗となったり、カテーテルへの挿入不良の原因になったりするといった問題がある。
例えば、特許文献1及び2には、本体部とキャップ(又はコネクタの先端部或いは基端部)の複数部材からなるコネクタを用い、拡張体付カテーテルのチューブ体の基端部を、その全体が開口に向けて拡径するフレア形状とし、該フレア形状部分を、コネクタの本体部とキャップとの間に挟み込むことで、チューブ体とコネクタとを接合する方法が開示されている。この方法によれば、複数層からなるチューブ体の層間の接合強度が十分ではない材料から構成されていたとしても、剥離が生じ易いチューブ体の基端がコネクタの本体部とキャップとの間に挟みこまれるので、内層が基端から剥離するという問題は生じない。しかしながら、コネクタを少なくとも本体部とキャップを有する特定の複数部材で構成する必要があり、また、本体部とキャップとの接合が不十分である場合は、キャップが外れる恐れがあるといった、別の問題が生じる。
本発明は、複雑な構成とすることなく、内層の剥離が生じることのないカテーテルを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のカテーテルは、第1ルーメンを備え、少なくとも内層及び外層を含む複数の層からなるチューブ体と、第1ルーメンと連通する第2ルーメンを備え、チューブ形状の端部を形成するようにチューブ体の基端部に延設された連通部とを有し、チューブ体の基端部は、内層が開口側に向けて拡径することにより、第1ルーメンが外側に拡径するフレア形状とされており、連通部はチューブ体の基端部の拡径した内層を覆うように延設され、チューブ体の基端部の内層は連通部に埋設されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様のカテーテルは、上記第1の態様のカテーテルにおいて、チューブ体は、内層の外周に配設された素線からなる編組体を有し、チューブ体の基端部側の編組体の基端は、内層の基端より短くされていることを特徴とする。
本発明の第3の態様のカテーテルは、上記第1の態様のカテーテル又は上記第2の態様のカテーテルにおいて、連通部の基端部側に、第1ルーメン及び第2ルーメンと連通する第3ルーメンを有するコネクタが取り付けられたことを特徴とする。
本発明の第1の態様のカテーテルは、複数層からなるチューブ体の基端部の内層が開口側に向けて拡径され、第1ルーメンがその開口が拡がるようなフレア形状とされており、かつ、該フレア形状に拡径された内層が、チューブ形状の端部を形成するように延設された連通部に埋設されている。そのため、カテーテルのルーメン内にステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材を挿入した際に上記部材がチューブ体の内層に接触したとしても、剥離が生じ易い内層の基端が埋設されているので、内層の剥離が防止される。また、コネクタ等を複数部材で構成したり、別部材をさらに追加することなく、内層の剥離を防止することができる。さらに、ステントなどの部材をカテーテルに挿入する際は、カテーテルの基端部側の開口から挿入されるが、本発明の第1の態様のカテーテルを構成するチューブ体は、第1ルーメンが開口側(基端側)に向けて拡がるようなフレア形状とされ、フレア形状部分の内層が連通部に埋設されているので、内層と連通部の境界部分において基端部側から挿入される部材に向かって鋭角に存在する構造がなく、挿入される部材に引っ掛かりが生じ難い。
本発明の第2の態様のカテーテルは、チューブ体が、内層の外周に配設された素線からなる編組体を有し、チューブ体の基端部側の編組体の基端は、内層の基端より短くされている、即ち、拡径し難い編組体の基端がフレア形状の途中或いはフレア形状よりも先端側に位置しているので、チューブ体の基端部の内層が拡径されていても、編組体の基端が解け難く、編組体の構成がくずれることがない。また、カテーテルの製造過程においても、チューブ体の基端部の内層を拡径し、第1ルーメンをフレア形状とし易くなるので、カテーテルの製造が容易となる。
本発明の第3の態様のカテーテルは、第1又は第2の態様のカテーテルの連通部の基端部側にさらにコネクタが取り付けられている。第1又は第2の態様のカテーテルを用いているので、コネクタとして複数部材からなる特定構造のものを用いなくてもチューブ体の内層の剥離が防止され、かつ、コネクタを有することで操作性にも優れたカテーテルが容易に得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、図1〜7において、図示左側が体内に挿入される先端側、右側が、体内には挿入されず体外に露出したままとされ、医師等の手技者によって操作される基端側である。
図1は、本発明の第1の態様のカテーテルを模式的に示した縦断面図である。
カテーテル1は、チューブ体10の基端部に連通部11が延設されてなり、全長は1200〜2000mmで、外径は0.3〜0.8mmの長尺のチューブ形状である。
カテーテル1は、チューブ体10の基端部に連通部11が延設されてなり、全長は1200〜2000mmで、外径は0.3〜0.8mmの長尺のチューブ形状である。
上記チューブ体10は、内側から順に内層101及び内層101を被覆する外層102からなり、内層101の内側には、ステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材を挿通可能な第1ルーメン104が形成されている。
上記内層101は樹脂から構成される。内層101を構成する樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレンが好ましい。
内層101はチューブ体10の内面を形成する層であり、その内側に第1ルーメン104が形成されている。内層101は、チューブ体10の基端部において、開口側に向けて、即ち基端側に向けて拡径し、内層の拡径部101aが形成されている。第1ルーメン104も内層の拡径部101aに従って、外側に拡径するフレア形状とされている。
内層101を拡径する方法としては特には限定されず、例えば、先端に円錐状の成形面を有する治具を用い、チューブ状の内層の基端に、上記治具を必要に応じて熱風等で加熱して当接させることにより、内層の基端部を拡径することができる。内層の拡径は、後述する外層を形成する前と後のいずれでもよいが、外層を形成した後に内層の拡径を行う場合は、外層の外周面が拡径しないように別の治具で外層の外周面を固定した状態で内層の拡径を行うのが好ましい。
上記外層102は、上記内層101の外周を被覆するように形成されており、樹脂から構成される。外層102を構成する樹脂としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。中でもポリアミドが好ましい。
上記内層101及び外層102は、熱融着等により接合されているのが好ましく、外層102を形成する方法は特には限定されないが、例えば、内層101に、ディッピング成形等により外層102を被覆させる方法が挙げられる。
上記連通部11は、チューブ形状の端部を形成するように、チューブ体10の基端部から延設されてなる。連通部11は、内側にステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材を挿通可能な第2ルーメン111を有し、第2ルーメン111は、上記第1ルーメン104と連通するように構成されている。
連通部11は樹脂から構成される。連通部11を構成する樹脂としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリアクリレート、ポリオレフィン等が挙げられる。また、連通部11を構成する樹脂としては、上記外層102を構成する樹脂との熱融着性、接着性等に優れたものを用いるのが好ましい。
連通部11は樹脂から構成される。連通部11を構成する樹脂としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリアクリレート、ポリオレフィン等が挙げられる。また、連通部11を構成する樹脂としては、上記外層102を構成する樹脂との熱融着性、接着性等に優れたものを用いるのが好ましい。
連通部11は、外層102と異なる樹脂又は同じ樹脂で構成され、連通部11と外層102とはその境界部分12で熱融着等により接合されている。連通部11の形成の仕方は特に限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、外層102を延長することで、連通部11を、外層102から境界部分を設けることなく延設してもよい。図2のカテーテル2は、連通部11と外層102との間に境界部分が形成されていない以外は、図1に示したカテーテル1と同様であり、図1と共通する部分については説明を省略し、図中では同じ符号を付している。
連通部11を形成する方法としては特には限定されず、上記チューブ体を形成した後、連通部を形成する樹脂からなるリング状体をチューブ体の基端に位置させ、リング状体を加熱して、チューブ体の基端部に熱融着させる方法、外層をディッピング成形で形成する際、外層を内層の基端よりも延出するように形成し、連通部とする方法等が挙げられる。
尚、連通部11の外周面は、外層102から滑らかに連続する面とされるのが好ましい。連通部11の外周と外層102とを滑らかに連続する面とすることで、カテーテル1の基端部の外周面に段差が無くなり、カテーテル1の基端部にコネクタ等を取り付ける際、接着剤等で固定し易くなる。
尚、連通部11の外周面は、外層102から滑らかに連続する面とされるのが好ましい。連通部11の外周と外層102とを滑らかに連続する面とすることで、カテーテル1の基端部の外周面に段差が無くなり、カテーテル1の基端部にコネクタ等を取り付ける際、接着剤等で固定し易くなる。
連通部11は、上記内層の拡径部101aを覆うように延設され、内層の拡径部101aは連通部11に埋設されている。内層の拡径部101aは、その全てが連通部11に埋設されているのが好ましいが、内層101と連通部11の内周面とが滑らかに連続するようになされていれば、部分的に埋設されていてもよい。
また、内層の拡径部101aは、内層の基端101bが外層102の外周面に到達しないように埋設されている。
連通部11の内周面は、内層の拡径部101aよりも先端側の内層101から滑らかに連続する面とされるのが好ましい。連通部11の内周と内層101とを滑らかに連続する面とすることで、カテーテル1の基端側からステントなどの部材を挿入する際に、連通部11と内層101との間で、該部材が内層に引っ掛かり難くなる。内層の拡径部101aの全てが連通部11に埋設されていると、連通部11と内層101との接続部分が図1及び2の縦断面図において直線的になるので、ステントなどの部材の引っ掛かりがより効果的に防止される。
また、内層の拡径部101aは、内層の基端101bが外層102の外周面に到達しないように埋設されている。
連通部11の内周面は、内層の拡径部101aよりも先端側の内層101から滑らかに連続する面とされるのが好ましい。連通部11の内周と内層101とを滑らかに連続する面とすることで、カテーテル1の基端側からステントなどの部材を挿入する際に、連通部11と内層101との間で、該部材が内層に引っ掛かり難くなる。内層の拡径部101aの全てが連通部11に埋設されていると、連通部11と内層101との接続部分が図1及び2の縦断面図において直線的になるので、ステントなどの部材の引っ掛かりがより効果的に防止される。
図3は、本発明の第2の態様のカテーテルを模式的に示した縦断面図であり、図4は、本発明の第2の態様のカテーテルのチューブ体を模式的に示した一部切欠斜視図である。
カテーテル3は、チューブ体30の基端部に連通部31が延設されてなる。
カテーテル3は、チューブ体30の基端部に連通部31が延設されてなる。
上記チューブ体30は、内層301の外周に8本の第一素線303a及び8本の第二素線303bが巻き回されてなる編組体303を有し、さらにその外周を被覆する外層302を有している。また、内層301の内側に、上記チューブ体10と同様にステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材を挿入可能な第1ルーメン304が形成されている。
上記内層301及び上記外層302は、各々上記内層101及び外層102と同様に構成される。
上記内層301は、基端部において、上記内層101と同様に開口側に向けて、即ち基端側に向けて拡径しており、内層の拡径部301aが形成されている。第1ルーメン304も内層の拡径部301aに従って、外側に拡径するフレア形状とされている。
内層301を拡径する方法は上記内層101と同様であるが、内層301の外周に後述する編組体303を配設した後、拡径するのが好ましい。
上記内層301は、基端部において、上記内層101と同様に開口側に向けて、即ち基端側に向けて拡径しており、内層の拡径部301aが形成されている。第1ルーメン304も内層の拡径部301aに従って、外側に拡径するフレア形状とされている。
内層301を拡径する方法は上記内層101と同様であるが、内層301の外周に後述する編組体303を配設した後、拡径するのが好ましい。
上記編組体303は、好ましくは複数本の素線が巻き回されてなる。第2の態様では、8本の第一素線303aが一方向に巻き回され、他方向に8本の第二素線303bが巻き回され、第一素線303a及び第二素線303bが網目状に編み込まれて形成されている。素線の組み合わせは特に限定されず、より少ない素線で編組体を構成してもよく、さらに多くの素線を用いて編組体を構成してもよい。
また、第一素線303a及び第二素線303bの断面形状は特には限定されず、円形、楕円形、矩形等が挙げられる。
また、第一素線303a及び第二素線303bの断面形状は特には限定されず、円形、楕円形、矩形等が挙げられる。
第一素線303a及び第二素線303bとしては、ステンレス鋼やタングステンなどからなる金属製素線、強化樹脂からなる樹脂製素線等が挙げられる。第一素線303aと第二素線303bとは、同じ材料からなる素線を用いてもよいし、異なる材料からなる素線を用いてもよい。
第一素線303a及び第二素線303bが交差する部分では、編み込んだ素線が外れないように、第一素線303aと第二素線303bとがレーザー光などで溶接されているのが好ましい。
尚、上記編組体303は、網目状などに形成されているため、第一素線303a及び第二素線303bが存在しない部分があるが、その部分においては上記内層301と上記外層302とが接合されている。
第一素線303a及び第二素線303bが交差する部分では、編み込んだ素線が外れないように、第一素線303aと第二素線303bとがレーザー光などで溶接されているのが好ましい。
尚、上記編組体303は、網目状などに形成されているため、第一素線303a及び第二素線303bが存在しない部分があるが、その部分においては上記内層301と上記外層302とが接合されている。
上記編組体303の基端303cは、内層301の基端301bより短くされている。即ち、編組体の基端303cは、内層の基端301bよりも先端側に位置している。図3に示されたカテーテル3では、編組体の基端303cは、内層の拡径部301aの途中に位置しているが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、編組体の基端303cは、内層301の拡径部301aよりも先端側の拡径していない部分に位置していてもよい。図5のカテーテル4は、編組体の基端303cの位置以外は、図3に示したカテーテル3と同様であり、図3と共通する部分については説明を省略し、図中では同じ符号を付している。
上記連通部31は、上記連通部11と同様に、上記チューブ体30の第1ルーメン304と連通する第2ルーメン311を有し、チューブ形状の端部を形成するように延設されている。
上記連通部31の構成は、上記連通部11と同様である。
上記連通部31の構成は、上記連通部11と同様である。
図6は、本発明の第3の態様のカテーテルを模式的に示した正面図であり、図7は本発明の第3の態様のカテーテルを模式的に示した縦断面図である。
カテーテル5は、第2の態様のカテーテル3の基端側に、さらにコネクタ52が取り付けられてなる。第1ルーメン304を有するチューブ体30の基端部に、第2ルーメン311を有する連通部31が延設され、さらに連通部31の基端部側に、第3ルーメン521を有するコネクタ52が取り付けられ、第1ルーメン304、第2ルーメン311及び第3ルーメン521が連通する構成とされている。
カテーテル5は、第2の態様のカテーテル3の基端側に、さらにコネクタ52が取り付けられてなる。第1ルーメン304を有するチューブ体30の基端部に、第2ルーメン311を有する連通部31が延設され、さらに連通部31の基端部側に、第3ルーメン521を有するコネクタ52が取り付けられ、第1ルーメン304、第2ルーメン311及び第3ルーメン521が連通する構成とされている。
コネクタ52には、先端側に、チューブ体を取り付けるための凹部522が形成されている。凹部522に、連通部31及び連通部31に隣接するチューブ体30の基端部が挿入され、接着剤等で固着される。凹部522の直径d1は、連通部31の外径と略同じか若干大きくされ、また、凹部522の深さd2は、連通部31の厚さ(外径と内径の差)と略同じか若干大きくされ、取り付けた際に、連通部31とコネクタ52との間に段差ができないように構成されている。
コネクタ52の第3ルーメン521は、基端側に拡径された構成とされており、矢印X1の方向から、ステントなどの部材を挿入し易くされている。
また、コネクタ52の基端側は、医師等の手技者が、カテーテルの回動、摺動等の操作を行い易い形状とされている。
また、コネクタ52の基端側は、医師等の手技者が、カテーテルの回動、摺動等の操作を行い易い形状とされている。
図6及び図7に示された第3の形態を用いて、本発明のカテーテルにステント、ガイドワイヤ、他のカテーテル等を挿入する場合について説明する。
図示しないガイドワイヤが予め体内に挿入され、治療部位或いは検査部位に到達されており、このガイドワイヤに沿ってカテーテル5が体内に挿入される。カテーテル5の先端53或いはその近辺には、図示しない放射線不透過性のマーカーが形成されており、放射線透視下で先端53の体内での位置が確認できるようにされている。図示しないガイドワイヤは、カテーテル5の先端53の開口部から挿入され、チューブ体30の第1ルーメン304、連通部31の第2ルーメン311及びコネクタ52の第3ルーメン521をこの順で通過して、コネクタ52の基端側の開口部、即ち第3ルーメン521の後端から延出される。その後、医師等の手技者が、放射線透視下で位置を確認しながら、カテーテル5の先端53を目的位置である治療部位或いは検査部位に到達させる。
図示しないガイドワイヤが予め体内に挿入され、治療部位或いは検査部位に到達されており、このガイドワイヤに沿ってカテーテル5が体内に挿入される。カテーテル5の先端53或いはその近辺には、図示しない放射線不透過性のマーカーが形成されており、放射線透視下で先端53の体内での位置が確認できるようにされている。図示しないガイドワイヤは、カテーテル5の先端53の開口部から挿入され、チューブ体30の第1ルーメン304、連通部31の第2ルーメン311及びコネクタ52の第3ルーメン521をこの順で通過して、コネクタ52の基端側の開口部、即ち第3ルーメン521の後端から延出される。その後、医師等の手技者が、放射線透視下で位置を確認しながら、カテーテル5の先端53を目的位置である治療部位或いは検査部位に到達させる。
カテーテル5を位置決めした後、図7の矢印X1の方向から、必要に応じて、ステント、他のガイドワイヤ、他のカテーテル等の部材を挿入する。該部材は、第3ルーメン521、第2ルーメン311及び第1ルーメン304をこの順で通過して、目的位置まで移動される。
上記部材をカテーテル5に挿入する際、上記部材がチューブ体30の内層301に接触し、内層301には先端に向かって僅かながら剪断力が加わるが、本発明のカテーテルは、剥離が生じ易い内層の基端が埋設されているので、内層の剥離が防止される。
治療又は検査が終了した後、カテーテル5は体外へ引き出される。
上記部材をカテーテル5に挿入する際、上記部材がチューブ体30の内層301に接触し、内層301には先端に向かって僅かながら剪断力が加わるが、本発明のカテーテルは、剥離が生じ易い内層の基端が埋設されているので、内層の剥離が防止される。
治療又は検査が終了した後、カテーテル5は体外へ引き出される。
1、2、3、4、5、6・・・カテーテル
10、30、60・・・チューブ体
101、301、601・・・内層
101a、301a・・・内層の拡径部
101b、301b・・・内層の基端
102、302、602・・・外層
104、311・・・第1ルーメン
11、31・・・連通部
111、311・・・第2ルーメン
12・・・境界部分
303、603・・・編組体
303c・・・編組体の基端
52、61・・・コネクタ
521・・・第3ルーメン
522・・・凹部
53・・・カテーテルの先端
10、30、60・・・チューブ体
101、301、601・・・内層
101a、301a・・・内層の拡径部
101b、301b・・・内層の基端
102、302、602・・・外層
104、311・・・第1ルーメン
11、31・・・連通部
111、311・・・第2ルーメン
12・・・境界部分
303、603・・・編組体
303c・・・編組体の基端
52、61・・・コネクタ
521・・・第3ルーメン
522・・・凹部
53・・・カテーテルの先端
Claims (3)
- 第1ルーメンを備え、少なくとも内層及び外層を含む複数の層からなるチューブ体と、
前記第1ルーメンと連通する第2ルーメンを備え、チューブ形状の端部を形成するように前記チューブ体の基端部に延設された連通部とを有し、
前記チューブ体の基端部は、内層が開口側に向けて拡径することにより、第1ルーメンが外側に拡径するフレア形状とされており、
前記連通部は前記チューブ体の基端部の拡径した内層を覆うように延設され、前記チューブ体の基端部の内層は前記連通部に埋設されている、カテーテル。 - 前記チューブ体は、前記内層の外周に配設された素線からなる編組体を有し、前記チューブ体の基端部側の前記編組体の基端は、前記内層の基端より短くされている、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記連通部の基端部側に、前記第1ルーメン及び第2ルーメンと連通する第3ルーメンを有するコネクタが取り付けられた、請求項1又は2に記載のカテーテル。
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