JP5258803B2 - 画像形成装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
図19は、画像形成装置の一般的な構成を示した機能ブロック図である。
同図に示すように、通常、画像形成装置1aでは、処理対象のRGBデータが色変換処理部20aに入力されると、色変換処理部20aの色変換テーブルによりCMYKデータに変換され、加えて、このCMYKデータがガンマ補正処理部30aやスクリーン処理部40aによって濃度補正や疑似階調処理が施されて出力される。
このような画像形成装置1aでは、高階調化やトナーの改良等の基本性能の向上に加え、レジストレーション補正機能、最適PDLの自動選択機能など、カラー出力の再現性を重視する様々な機能が発揮されるようにしている。
また、再現性よりも高速性を重視する場合など、ユーザー単位でモノクロ印刷を望むケースがある。
したがって、単にフルカラーの再現性のみならず、単色相出力する場合の再現性についても視認性の改善等が求められている。
このカラー画像処理方法によれば、まず、対象となる画像データ(RGB値)をXYZ値に変換し、さらにこれをxyY値に変換する。そして、このxyY値が、黒、青、赤、黄、白のうちいずれの領域に属するか否かの判定結果によって、元のRGB値を対応する単色値に変換するようにしている。
また、特許文献2には、色相軸ごとに色調整を行う装置が提案されている。この装置によれば、色度図における色相軸上を複数に分割して、その中から1つの色相軸を選択できるようにしたうえで、選択した色相軸について明度、彩度、色相の連続的な調整を行うことにより、ユーザーは、直感的かつ高速に、色調整ができるようにしている。
まず、特許文献1のカラー画像処理方法は、あくまでカラー画像を色相ごとに調整することができるようにしたものであり、本来的に、単色相化を実現する構成とはなっていない。
このため、理論上は単色相化を行うことは可能だが、操作が煩雑になるばかりでなく、処理が複雑化するため、遅延が生じ又は改造等が必要となる。
また、色相のみに着目しているため、明度や彩度が欠落して視認性が低下する場合がある。
これに対し、特許文献2の装置は、色相、明度、彩度を色相軸ごとに調整できるようにしている。
しかしながら、このような調整はユーザーが行う必要があるため、煩わしく、また、色彩学を十分理解していないユーザーが調整する場合など、適切な色味で再現されない問題が生じていた。
さらに、これら従来の技術においては、単色相化処理に際し、トナーの消費量を考慮した構成になっておらず、コスト軽減や環境保護の観点から改善が望まれていた。
また、単色相化処理に際し、トナー消費抑制、階調性保持、明度・彩度保持などの各種モードを設定して選択したモードに応じた処理を可能とする画像形成装置及び画像処理プログラムの提供を目的とする。
さらに、単色相化処理の過程や結果を視認可能に表示するとともに、簡易な操作によって所望の単色相化処理を実行することができる画像形成装置及び画像処理プログラムの提供を目的とする。
本実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、カラープリンター等の印刷装置であり、CPU(Central Process Unit)やチップセット等の制御要素、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等により構成されたコンピューターを有する。CPUは、プログラムを実行する演算処理装置である。ROMは、プログラム及びデータを予め記憶した不揮発性のメモリである。RAMは、プログラムを実行する際にそのプログラム及びデータを一時的に記憶して、作業領域として用いるメモリである。ROMに記憶されたプログラムは、CPUの制御手段に読み込まれることにより、コンピューターに所定の処理を行わせる。このように、プログラムとコンピューターが協働することにより、画像形成装置1のコンピューター内に機能的な構成要素が実現される。
また、図2に示すように、画像形成装置1は、ハードウェア構成として、画像入力装置50と出力装置60とを有し、それぞれ図示しないコンピューターや入力デバイスと直接又はケーブル等を介して接続している。ここで、画像入力装置50は、RGBデータからなる画像情報を入力する。出力装置60は、単色相化処理(モード指定にもとづく単色相化を含む)、色変換処理、ガンマ補正処理、スクリーン処理が施された画像データを出力する。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。
図3は、単色相化処理部の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
同図に示すように、単色相化処理部10は、単色相化処理手段101と圧縮処理手段102とを備える。
まず、単色相化処理手段101は、画像入力装置50を介して入力された原画像の各RGBデータをHCBデータに変換する(本発明の第一の処理)。これによりレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(Bl)によって表される入力画像データを、色相値(H:Hue)、彩度値(C:Chroma)、明度値(B:Brightness)によって表すことができる。
ここで、単色相化処理手段101は、この統一処理とともに、彩度値及び明度値をその彩度値と明度値との関係に対応した値に変更する処理を行う(本発明の第二の処理)。具体的には、HCB空間上において、統一前(統一される)の色相面上に存在する対象点(色値)の座標を、その色相面上の位置関係を保持しつつ統一先となる(統一する)単一の色相に係る色相面上に写像し、この写像後の座標に相当する彩度値と明度値を変更値として求める。
具体的には、まず、圧縮処理手段102が、HCB空間上、この単一の色相に係る色相面の最大彩度点や明度軸を変更することによってその色相面が縮小された色相面(以下、被単色相面と呼称する)を形成する。
次に、単色相化処理手段101が、この被単色相面上に対象点を写像することにより、元のRGBデータ(RGB)をHCBデータ(H’C’B’)に変更する。
そして、単色相化処理手段101及び圧縮処理手段102は、上述の一連の処理を、原画像のすべてのRGBデータについて行う。単色相化処理部10は、係る処理を介して取得した画像データを色変換処理部20に受け渡す。
これらの図に示すように、画像形成装置1が有する色変換テーブルは、三次元的に表すことができる。
色変換テーブルをなす立方体の各頂点、すなわち、R、G、Bl、C、M、Y、K及びWは、それぞれ、レッド、グリーン、ブルー、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック及びホワイトをそれぞれ示す。
本実施形態においては、立方体の各頂点の座標は、それぞれ、R={255,0,0}、G={0,255,0}、Bl={0,0,255}、C={0,255,255}、M={255,0,255}、Y={255,255,0}、K={0,0,0}、W={255,255,255}とする。
つまり、この色変換テーブルは、RGBとCMYとが1対1で対応しており、これを参照することによって、RGBデータに対応したCMYデータを求めることができる。
また、WとKを端点とした明度軸を意識することによって、任意のRGBデータ又はCMYデータに対する明度を認識することができる。
例えば、同図において、RGBデータA={r,g,b}は、レッドの色相面上に存在することを認識することができる。
図7は、図6を3次元的に表した図である。
同図によれば、レッドの色相面(△WKR)上に点Aが存在することを立体的に認識することができる。
このように、一般に、色相面は、任意のRGBデータAに対応する最大彩度点Pと明度軸上の端点W及びKとからなる三角形状の平面(色相面)で表すことができる。
なお、最大彩度点Pは、対象点及び明度軸を包含する色相面と線分M−Bl−C−G−Y−R−Mとの交点によって示される。したがって、本実施形態の例では、図6及び図7において点Aに対応する最大彩度点PはRとなる。
まず、図8に示すように、単色相化処理手段101が、任意の点Aを含む色相面を取り出す。同図において、x方向及びy方向は、彩度及び明度を示し、それぞれの方向に比例して値が大きくなることを示している。つまり、同図に示す色相面WKP2の最大彩度点はP2であり、明度軸は線分WKであることを表している。
なお、単色相化処理手段101は、最大彩度点に対応する最大彩度値(最大彩度値)Pを次式(1)によって求めることができる。
P=(A−min(A))/max(A−min(A))×255 ・・・(1)
(但し、min[A]は、{r,g,b}の内で最小の値、max[A]は、{r,g,b}内で最大の値、A−min[A]は、点Aの各要素からmin[A]を引く事を意味する。max(A−min(A))は、点Aの各要素について計算されたA−min[A]の値の内、最大のものを意味する。)
例えば、△WKP2内に存在する任意の点AのRGBデータが、A={95,63,63}である場合、単色相化処理手段101は、上記式(1)を適用して、その最大彩度点P2を、P2={255,255,0}と算出することができる。
図9は、任意の点Aを含む色相面と被単色相面とを二次元的に重ねて表した図である。
同図において、点Aを含む色相面△WKP2の最大彩度点P2は、P2=Y={255,255,0}とし、被単色相面△WKP1の最大彩度点P1は、P1=R={255,0,0}としている。
このように、HCB空間の色相値を固定することにより、ある色相面と他の色相面との明度差を認識することができる。
まず、同図においては、次式(2)〜(6)が成り立つ。
S=△WKP2 ・・・(2)
s=△AWK/△WKP2 ・・・(3)
t=△AKP2/△WKP2 ・・・(4)
u=△AP2W/△WKP2 ・・・(5)
S=s+t+u=1 ・・・(6)
ベクトルOD=D−O ・・・(7)
ベクトルOE=E−O ・・・(8)
S0=|OD×OE|/2 ・・・(9)
つまり、△ODEの面積S0は、ベクトルODとベクトルOEの外積を用いて算出することができる。
このため、△WKP2における点Aの位置関係を示す面積比率s、t、uは、式(2)〜(9)を用いて求めることができる。
ここでは、統一先となる単一の色相面△WKP1の最大彩度点P1を縮小して被単色相面△WKP2’を求める方法について説明する。
具体的には、圧縮処理手段102が、単一色相面△WKP1の最大彩度点P1と点Wとからなる線分WP1と、統一前の色相面△WKP2の最大彩度点P2と点Kとからなる線分KP2との交点Xを求め、さらに、この交点Xと最大彩度点P1との中点P2’を求めることによって、被単色相面△WKP2’を求める。
すなわち、単色相化処理手段101は、△WKP2上に存在する対象点を、圧縮処理手段102によって形成された被単色相面△WKP2’上に、その位置関係を保持しつつ写像することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行う。
X=s(P1−W)+W ・・・(10)
X=t(P2−K)+K ・・・(11)
s(P1−W)+W=t(P2−K)+K ・・・(12)
(P1の明度値)≦(P2の明度値) ・・・(13)
Xx=s(P1x−Wx)+Wx ・・・(10)’
Xx=t(P2x−Kx)+Kx ・・・(11)’
s(P1x−Wx)+Wx=t(P2x−Kx)+Kx ・・・(12)’
Xy=s(P1y−Wy)+Wy ・・・(10)’’
Xy=t(P2y−Ky)+Ky ・・・(11)’’
s(P1y−Wy)+Wy=t(P2y−Ky)+Ky ・・・(12)’’
なお、式(13)に関し、(P1の明度値)≧(P2の明度値)となる場合、圧縮処理手段102は、ベクトルKP1とベクトルWP2との交点Xを求める。
P2’は、交点Xと最大彩度点P1との中点であるため、圧縮処理手段102は、次式(14)にもとづいてP2’を求めることができる。
P2’=(X+P1)/2 ・・・(14)
なお、圧縮処理手段102によって求められたP2’は、単色相化処理手段101に渡される。
これにより、単色相化処理手段101は、被単色相面△WKP2’の各頂点の座標値を取得することができる。
図12は、ある色相面に含まれる元のRGBデータAを、被単色相面△WKP2’上に写像した場合の当該写像後のRGBデータA’を示した図である。
同図に示すように、△WKP2’における点A’は、写像前の△WKP2における点Aの位置関係と等しくする必要がある。つまり、△WKP2における△AWK、△AKP2、△AP2Wの面積比率s、t、uは、△WKP2’における△A’WK、△A’KP2、△A’P2Wと同一となるように写像する必要がある。
A’{r,g,b}=s・P2’{r,g,b}+t・W{r,g,b}+u・K{r,g,b}
・・・(15)
このようにして、単色相化処理部10が、原画像におけるすべてのRGBデータについて、その単色相化後のRGBデータを求める。これにより、一連の単色相化処理は終了し、原画像であるカラー画像が単色相画像に変換される。
図13は、本実施形態に係る圧縮処理の他の例を説明するための図である。
例えば、図13に示すように、圧縮処理手段102は、統一先の単一色相面△WKPにおいて、その最大彩度点PをW方向に移動するとともに、明度軸の端点KをW方向に移動することによって色相面△WKPが縮小された被単色相面△WK’P’を形成することができる。
P’=PW・α (0≦α≦1) ・・・(16)
K’=KW・β (0≦β≦1) ・・・(17)
0≦(α=β)≦1 ・・・(18)
なお、圧縮処理手段102によって求められたP’及びK’は、単色相化処理手段101に渡される。
これにより、単色相化処理手段101は、被単色相面△WK’P’の各頂点の座標値を取得することができる。
A’{r,g,b}=s・P’{r,g,b}+t・W{r,g,b}+u・K’{r,g,b}
・・・(19)
このようにすると、最大彩度点Pの値を縮小するのみならず、明度軸の幅を縮小するため、単色相化処理に際し、明度・彩度を確保できるとともに、トナーの消費を抑制することができる。
特に、この場合、明度軸のうちK側の明度を圧縮するようにしているため、効果的にトナー消費を抑えることができる。
例えば、圧縮処理手段102は、最大彩度点を固定し、明度軸の端点のみを変更して被単色相面を形成してもよく、この場合であっても、明度・彩度を相当程度保持することができる。
また、圧縮処理手段102は、明度軸のうち点Kのみを変更するのではなく、点Wのみを変更し、又は、点Kと点Wの両端点を変更することによって被単色相面を形成する態様であってもよい。
例えば、単色相化処理に際し、ユーザーが選択したモードに応じ、トナー消費量を節約したり、階調性を保持したり、明度・彩度を保持したりすることができる。
このため、単色相化モード指定部70は、図15に示すように、操作入力手段701と、モード保持手段702と、表示手段703とを備える。
具体的には、図16〜図18に示すように、GUI(Graphical User Interface)を採用することにより、マウス等の操作にもとづくモード選択と後述する表示手段703とをともに可能とするものである。
これにより、ユーザーは、例えば、単色相化に際し、階調性を保持するための「階調数優先モード」、明度・彩度を保持するための「明度・彩度優先モード」、トナー消費量を軽減するための「トナー消費軽減モード」のいずれかを容易に選択することができる。
具体的には、「明度・彩度優先モード」の場合、最大彩度値の縮小値を設定し、明度軸の端点はそのままの値を設定する。
また、「トナー消費軽減モード」の場合、最大彩度値と明度軸の端点(K)の縮小値を設定する。
さらに、「階調数優先モード」の場合、最大彩度値と明度軸の端点はそのままの値を設定する。
そして、ユーザーによってあるモードが選択された場合、圧縮処理手段102は、その選択されたモードに対応した圧縮処理によって被単色相面を形成し、単色相化処理手段101が、この圧縮処理後の被単色相面に対し原画像の色値を写像する処理を行う。
具体的には、表示手段703は、図16〜図18に示すように、GUIを介して、単色相化処理のイメージ画像を液晶パネル等に表示する。表示手段703は、このイメージ画像を、明度・彩度空間として表すことができる。図16〜図18において、明度軸の両端点と最大彩度点とで形成され、内部が明度及び彩度に応じたグラデーションに塗られた三角形の明度・彩度空間が表示される。ここで、明度・彩度空間の左辺の上端がW点、下端がK点を、残りの頂点が最大彩度点を表す。更に、明度・彩度空間の左側に明度の大小を示すスケールが縦方向に、下側に彩度の大小を示すスケールが横方向に表示される。図16〜図18において、選択されているモードには、モード名の左側に×印のチェックが入っている。
したがって、「階調数優先モード」が選択された場合、表示手段703は、統一先となる色相面の形状そのものを被単色相面のイメージ画像として表示する。
この場合、表示手段703は、色相面の最大彩度点を縮小した点と、明度軸の両端点とからなる三角形を被単色相面のイメージ画像として表示する。
この場合、表示手段703は、同図に示すように、色相面の最大彩度点と点Wとをそれぞれ縮小した点と点Wとからなる三角形を被単色相面のイメージ画像として表示する。
そして、その変更後のHCBデータ(H’C’B’)をRGBデータ(R’G’B’)に変更し、これを、色変換処理部20が、所定の色変換テーブルによりCMYデータに変換する処理を介して、単色相化された所定の画像データを出力できるようにしている。
このため、一定の視認性を確保するのみならず、コスト面についても考慮された単色相化処理を実現することができる。
また、一又は二以上のモードを保持し、ユーザーの利用態様に応じた単色相化処理を容易に実現することができる。
さらに、単色相化処理の過程等を、イメージ画像によって表示することによって、利便性に優れた画像形成装置を実現することができる。
しかも、従来のカラー対応の画像形成装置に標準的に備えられている色変換テーブルをそのまま利用することができるため、特に改造等は不要であり、また、簡単なプログラムの変更によって、本発明を実現することができる。
例えば、本発明の画像形成装置1は、RGBデータをCMYデータに変換する色変換テーブルを備えることとしているが、他の形式のデータを色変換するテーブルであってもよい。
また、フルカラー用のカラーテーブルとは別個に、本実施形態の単色相化処理を反映させた色変換テーブルを設け、フルカラー処理と単色相化処理とを色変換テーブルの選択を介して処理できるようにすることも可能である。
また、階調数優先モード、明度・彩度優先モードおよびトナー消費軽減モードの他、最大彩度値はそのままの値を設定し、明度軸の端点の縮小値を設定するモードを選択できるようにしても良い。
10 単色相化処理部
101 単色相化処理手段
102 圧縮処理手段
20 色変換処理部
30 ガンマ補正処理部
40 スクリーン処理部
50 画像入力装置
60 出力装置
70 単色相化モード指定部
701 操作入力手段
702 モード保持手段
703 表示手段
Claims (12)
- 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置であって、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部と、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部と、
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1の最大彩度点P1と明度軸の一方の端点Wとからなる線分WP1と、統一前の色相面△WKP2の最大彩度点P2と明度軸の他方の端点Kとからなる線分KP2との交点Xを求め、さらに、交点Xと統一先の単一色相面の最大彩度点P1との中点P2’を求めることによって、被単色相面△WKP2’を形成し、
前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置であって、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部と、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部と、
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1につき、その最大彩度点P1を明度軸の端点W方向に移動させるとともに、明度軸の端点KをW方向に移動することによって被単色相面△WKP2’を形成し、
前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上に、位置関係を保持しつつ写像することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記統一前の色相面△WKP2における任意の対象点Aに対応する、被単色相面△WKP2’の点を点A’とするとき、
前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2における任意の対象点Aと、最大彩度点P2、明度軸の端点W、又は、明度軸の端点Kのうちの2点とからなる△AWK、△AKP2及び△AP2Wの各面積比率が、前記被単色相面△WKP2’における点A’と、中点P2’、明度軸の端点W、又は、明度軸の端点Kのうちの2点とからなる△A’WK、△A’KP2’及び△A’P2’Wの面積比率とそれぞれ同一となるように、前記対象点を写像する
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置であって、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部と、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部と、
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1の最大彩度点P1と明度軸の一方の端点Wとからなる線分WP1と、統一前の色相面△WKP2の最大彩度点P2と明度軸の他方の端点Kとからなる線分KP2との交点Xを求め、さらに、交点Xと統一先の単一色相面の最大彩度点P1との中点P2’を求めることによって、被単色相面△WKP2’を形成し、
前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行い、
前記圧縮処理手段に用いる前記被単色相面の最大彩度点及び明度軸の端点の設定値を、一又は二以上のモードに対応付けて保持するモード保持手段と、
入力操作に応じて一のモードを選択する操作入力手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、前記操作選択手段により選択されたモードに応じ、前記保持された設定値にもとづいて前記単一の色相に係る色相面の最大彩度点及び/又は明度軸の端点を変更して前記被単色相面を形成する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置であって、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部と、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部と、
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1につき、その最大彩度点P1を明度軸の端点W方向に移動させるとともに、明度軸の端点KをW方向に移動することによって被単色相面△WKP2’を形成し、
前記単色相化処理部は、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行い、
前記圧縮処理手段に用いる前記被単色相面の最大彩度点及び明度軸の端点の設定値を、一又は二以上のモードに対応付けて保持するモード保持手段と、
入力操作に応じて一のモードを選択する操作入力手段と、を備え、
前記圧縮処理手段は、前記操作選択手段により選択されたモードに応じ、前記保持された設定値にもとづいて前記単一の色相に係る色相面の最大彩度点及び/又は明度軸の端点を変更して前記被単色相面を形成する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記統一先の色相面及び当該色相面を縮小した前記被単色相面を、彩度と明度にもとづく所定の画像によって表示する表示手段を備える
ことを特徴とする請求項5又は6記載の画像形成装置。 - 階調数優先モードが選択された場合、
前記圧縮処理手段は、前記圧縮処理を行わず、
前記単色相化処理手段は、統一先の色相面そのものを前記被単色相面として用い、
前記表示手段は、統一先の色相面の形状そのものを前記被単色相面のイメージ画像として表示し、
明度・彩度優先モードが選択された場合、
前記圧縮処理手段は、統一先の色相面の最大彩度点の彩度・明度を縮小したものを前記被単色相面として用い、
前記表示手段は、統一先の色相面の最大彩度点の彩度・明度を縮小した点と、明度軸の両端点とからなる三角形を前記被単色相面のイメージ画像として表示し、
トナー消費軽減モードが選択された場合、
前記圧縮処理手段は、統一先の色相面の最大彩度点の彩度・明度及び明度軸の黒方向の端点を縮小したものを前記被単色相面として用い、
前記表示手段は、統一先の色相面の最大彩度点と明度軸の黒方向の端点とをそれぞれ縮小した点と明度軸の白方向の端点とからなる三角形を前記被単色相面のイメージ画像として表示する
ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - RGBデータとCMYデータとを対応づけた前記色変換テーブルを有し、
前記単色相化処理部は、
入力画像を形成する各RGBデータを、色相、彩度及び明度からなるHCB空間で表されるHCBデータに変換する第一の処理と、
各HCBデータを、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を前記単一の色相に係る最大彩度値及び/又は明度軸の端点の変更にもとづく所定の圧縮処理が施された後の色相において対応した彩度及び明度のHCBデータに変更する第二の処理と、
前記変更後の各HCBデータをRGBデータに変換する第三の処理と、を行い、
前記色変換処理部は、
前記変換後の各RGBデータを、前記色変換テーブルを介してCMYデータに変換する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の画像形成装置。 - 前記HCB空間における色相面を、対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点とを頂点とした平面で表し、
前記圧縮処理手段は、
前記単一の色相に係る色相面の最大彩度点の彩度と明度及び明度軸の端点の変更により当該単一の色相に係る色相面を縮小した所定の被単色相面を形成し、
前記第二の処理が、前記第一の処理による変換後の各HCBデータの各色相に係る色相面を前記被単色相面に統一するとともに、当該統一される各色相に係る色相面上に示される彩度及び明度の位置関係を前記被単色相面上に示される彩度及び明度の位置関係に対応したHCBデータに変更する
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。 - 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置のコンピューターを、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部、及び
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段、として機能させるとともに、
前記圧縮処理手段に、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1の最大彩度点P1と明度軸の一方の端点Wとからなる線分WP1と、統一前の色相面△WKP2の最大彩度点P2と明度軸の他方の端点Kとからなる線分KP2との交点Xを求め、さらに、交点Xと統一先の単一色相面の最大彩度点P1との中点P2’を求めることによって、被単色相面△WKP2’を形成させ、
前記単色相化処理部に、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行わせる
ことを特徴とする画像処理プログラム。 - 一の色空間で表される色値と他の色空間で表される色値とを対応づけた色変換テーブルを有し、この色変換テーブルを介して変換された画像データにもとづき出力を行う画像形成装置のコンピューターを、
入力画像の各色値を、各色相を単一の色相に統一するとともに、当該統一される色相における彩度と明度との関係を当該統一する単一の色相において対応した彩度及び明度に変更する単色相化処理を行う単色相化処理部、
前記変更後の各色値を、前記色変換テーブルを介して前記他の色空間で表される色値に変換する色変換処理部、及び
前記単一の色相に係る所定の彩度及び/又は明度を変更することにより所定の圧縮処理を行う圧縮処理手段、として機能させるとともに、
前記圧縮処理手段に、
対象色値に応じた最大彩度点と明度軸の両端点を頂点とした平面で表した所定の色空間における色相面において、統一先の単一色相面△WKP1につき、その最大彩度点P1を明度軸の端点W方向に移動させるとともに、明度軸の端点KをW方向に移動することによって被単色相面△WKP2’を形成させ、
前記単色相化処理部に、
前記統一前の色相面△WKP2上に存在する対象点を、前記被単色相面△WKP2’上の対応する点に変換することによって、対象点に相当する色値を単色相化する処理を行わせる
ことを特徴とする画像処理プログラム。
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