JP5258417B2 - 建設機械の保護柵取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベルの上部旋回体に設置される転落防止用の保護柵に適用されて好適な建設機械の保護柵取付構造に関するものである。
一般に、油圧ショベルは、トラックフレームに履帯式走行装置が装備されてなる下部走行体と、この下部走行体に旋回自在に設けられる上部旋回体と、この上部旋回体の前部中央位置に屈曲起伏自在に取り付けられる作業機とを備えて構成されている。上部旋回体の前後方向中間部分には、エンジンや冷却装置、油圧ユニットなどの機器を収納するための機械室が設けられている。
機械室の上面側には、メンテナンス作業時などに作業者が歩くための通路が設けられている。この通路の地上高さがISO規格等で定められる規定高さ以上の場合には、通路からの落下を防止するための保護柵を通路に沿って設置する必要がある。保護柵の高さは、ISO規格等を満たすために設置面から所定値以上の寸法に設定する必要がある。このため、油圧ショベルを輸送する際に、保護柵の地上高さが輸送規制の高さよりも高くなる場合がある。
従来、このような場合には、輸送前に予め保護柵を取り外しておき、この状態で輸送を行い、目的地に到着したら、再び保護柵を取り付けるようにしていた。しかし、これでは、輸送時の付帯作業が大変な作業になる。
そこで、保護柵を上下に分割して上側柵と下側柵とで構成し、下側柵に対し上側柵を上下動可能あるいは折り畳み可能に連結して、保護柵の高さ位置を変更することができるようにした技術が例えば特許文献1にて提案されている。
特開平9−242122号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、下側柵に対し上側柵を上下動可能あるいは折り畳み可能に連結して保護柵が構成されるため、保護柵そのものの構造が複雑になるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、保護柵の構造が複雑になることなく、保護柵の高さ位置を変更することができる建設機械の保護柵取付構造を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による建設機械の保護柵取付構造は、
横方向に延びる柵棒部と、この柵棒部を支える複数の支柱部と、各支柱部の下端部位から建設機械本体の内方向に張り出すように設けられる取付部とを備えて構成される保護柵を建設機械本体に取り付ける建設機械の保護柵取付構造であって、
前記保護柵を起立位置で保持する固定具を設け、この固定具により前記保護柵の取付部を前記建設機械本体に固定するように構成し記保護柵の取付部と前記建設機械本体とをヒンジで接合するとともに、前記固定具を取り外して前記ヒンジにより前記保護柵を傾倒させた際に、その傾倒位置で前記保護柵を保持する保持手段を設けることを特徴とするものである(第1発明)。
ここで、前記保持手段として、前記保護柵の取付部を前記建設機械本体に固定する固定具を用いるのが好ましい(第発明)。
本発明において、前記ヒンジの軸線が、前記保護柵における複数の取付部の配置方向に沿う方向に配されるものとすることができる(第発明)。
本発明において、前記ヒンジの軸線が、前記保護柵における複数の取付部の配置方向と水平面内で直交する方向に配されるものとすることができる(第発明)。
本発明によれば、保護柵の取付部と建設機械本体とがヒンジで接合されるので、固定具の固定解除後に保護柵をヒンジ回りに回動させることにより、保護柵を所定の起立位置から傾倒させてその高さ位置を低めることができ、保護柵の高さ位置を変更することができる。このような作用効果は、保護柵の取付部と建設機械本体とをヒンジで接合する構成の採用により得られるため、保護柵そのものの構造が複雑になることはなく、新設、既設のいずれの保護柵に対しても本発明を適用することができる。また、保護柵傾倒位置で保持手段により保持されるので、輸送時に保護柵が建設機械本体と干渉するのを確実に防ぐことができる。
前記保持手段として、保護柵を所定の傾倒位置で保持するためにその保護柵の取付部を建設機械本体に固定する固定具を用いることにより、輸送時における保護柵の振れを確実に抑えることができる。

また、ヒンジの軸線を、保護柵における複数の取付部の配置方向に沿う方向に配することにより、例えば保護柵を建設機械本体の縁部に沿って設置したとき、保護柵を建設機械本体の内・外方向に傾倒・起立させることができる。
また、ヒンジの軸線を、保護柵における複数の取付部の配置方向と水平面内で直交する方向に配することにより、例えば保護柵を建設機械本体の縁部に沿って設置したとき、保護柵を建設機械本体の縁部に沿って傾倒・起立させることができる。
次に、本発明による建設機械の保護柵取付構造の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、建設機械として油圧ショベルに本発明が適用された例であるが、これに限定されるものではなく、例えばクローラクレーンなどの建設機械にも本発明を適用することができる。
また、以下に述べる実施の形態の説明において、前後左右方向は、特に断りのない限り、運転者が運転席に着座した状態における前後左右方向に一致させている。
〔第1の実施形態〕
図1には、本発明の第1の実施形態に係る油圧ショベルを作業機を取り除いた状態で表わす全体斜視図が示されている。
図2には、第1の実施形態に係る保護柵取付構造の説明図で、図1のA−A矢視図(a)、(a)のB矢視図(b)および(b)のC矢視図(c)がそれぞれ示されている。
図3には、図2(a)のD部拡大図が示されている。
図1に示される油圧ショベル1は、トラックフレームに履帯式走行装置が装備されてなる下部走行体2と、この下部走行体2に旋回自在に設けられる上部旋回体3(本発明の「建設機械本体」に相当する。)と、この上部旋回体3の前部中央位置に屈曲起伏自在に取り付けられる図示されない作業機とを備えて構成されている。
上部旋回体3の前部左側部分には、運転室を構成するキャブ4が設置され、上部旋回体3の前部右側部分には、上部旋回体3に対する乗降用のステップ5,6が設けられ、上部旋回体3の前後方向中間部分には、エンジンや冷却装置、油圧ユニットなどの機器を収納するための機械室7が設けられ、上部旋回体3の後部には、カウンタウエイト8が配設されている。
機械室7は、主として、当該機械室7に収納されるエンジンの上方を覆うエンジンフード9と、当該機械室7に収納されるその他の機器の上方を覆う所要の天井カバー10と、当該機械室7に収納されるその他の機器の側方を覆う所要のサイドカバー11とによって区画形成されている。
機械室7の上面側には、メンテナンス作業時などに作業者が歩くための通路として、エンジンフード9の前側で左右方向に延びる中央通路12が設けられるとともに、この中央通路12とステップ6との間を繋ぐように側部通路13が設けられている。
上部旋回体3の右縁部には、上部旋回体3に対する乗降をより安全に行えるようにするために、ステップ5,6の配置経路に沿って手摺14が設置されている。また、上部旋回体3の右縁部には、側部通路13上の作業者が上部旋回体3の右外側に転落するのを防止するための保護柵15が設置されるとともに、中央通路12上の作業者が上部旋回体3の右外側に転落するのを防止するための保護柵16が設置されている。
一方、上部旋回体3の左縁部には、中央通路12上の作業者が上部旋回体3の左外側に転落するのを防止するための保護柵17が設置されている。
保護柵15,16,17はいずれも、丸パイプ材を用いて作製されるものであって、その基本構成が同じである。以下においては、代表として中央通路12の右側に設置される保護柵16について説明することとし、それ以外の保護柵15,17についての説明は省略することとする。
図2(b)に示されるように、保護柵16は、上下方向に所定間隔を存して互いに平行で前後方向に延びる第1柵棒部21および第2柵棒部22と、これら第1柵棒部21および第2柵棒部22を支えるために前後に設けられる2本の支柱部23とを有している。各支柱部23には、図2(a)に示されるように、その下端部位から上部旋回体3の内方向に張り出すように取付部24が設けられている。各取付部24の先端部は、プレス加工等によって上下方向に扁平化されている。この扁平化された各取付部24の先端部には、図3に示されるように、上下方向に貫通するボルト挿通孔25が当該取付部24の長手方向に所定ピッチで2つ穿設されている。
図2(c)に示されるように、保護柵16は、前後の各取付部24に対応するように天井カバー10に固着される保護柵取付台26を介して上部旋回体3に取り付けられている。図3に示されるように、各保護柵取付台26は、保護柵16の取付部24の受け座となる第1取付座部27と、この第1取付座部27に段差を持って上部旋回体3の内方向側に連設され、その第1取付座部27よりも低い高さ寸法の第2取付座部28とより構成されている。
各保護柵取付台26の第1取付座部27には、保護柵16の取付部24に穿設されているボルト挿通孔25に対応するネジ孔29が設けられている。ボルト挿通孔25を通してネジ孔29にねじ込むボルト30(本発明の「保護柵を起立位置で保持する固定具」に相当する。)の締め付けにより、保護柵16が図2(a)において実線で示される所定の起立位置に保持される。保護柵16が所定の起立位置に保持されているときには、第1柵棒部21が天井カバー10からISO規格等の規定に適合する所定高さ位置に配されるようになっている。
図3に示されるように、保護柵取付台26の第2取付座部28と保護柵16の取付部24とは、ヒンジ31によって接合されている。このヒンジ31は、保護柵16の取付部24に固着される第1蝶番片32と、保護柵取付台26の第2取付座部28にボルト33で締結される第2蝶番片34とが回動中心軸であるピン35によって連結されて構成されている。ピン35の軸線Qは、図2(c)に示されるように、保護柵16における前後の2つの取付部24の配置方向に沿う方向に延びており、ボルト30を取り外した後に保護柵16を、ピン35を中心として図2(a)において右回りに回動させることにより、保護柵16を上部旋回体3の内方向に向けて傾倒させて図2(a)において二点鎖線で示されるようにその高さ位置を低めることができる。これとは逆に、傾倒させた保護柵16を、ピン35を中心として図2(a)において左回りに回動させることにより、保護柵16を上部旋回体3の外方向に向けて起立させて図2(a)において実線で示されるようにその高さ位置を高めることができる。
次に、保護柵16を所定の起立位置からヒンジ31のピン35を中心として上部旋回体3の内方向に90度傾倒させた所定の傾倒位置でその保護柵16を保持する保持手段について説明する。
本実施形態においては、保護柵16を傾倒位置で保持する保持手段として、図4に示されるような固定具36が採用されている。この固定具36は、保護柵16が所定の傾倒位置にあるときに、保護柵16の取付部24と保護柵取付台26の第1取付座部27との間に配される傾倒位置保持用ブラケット37と、元々、保護柵16を所定の起立位置に保持するために用いられる合計4本のボルト30とにより構成さている。
傾倒位置保持用ブラケット37は、保護柵取付台26の第1取付座部27と係合するベース部38と、このベース部38に立ち上がり状に連設され、保護柵16の取付部24に係合する立上り部39とを有している。ベース部38には、保護柵取付台26の第1取付座部27に設けられているネジ孔29に対応するボルト挿通孔40が穿設されている。立上り部39には、保護柵16の取付部24に設けられているボルト挿通孔25に対応するボルト挿通孔41が穿設されるとともに、各ボルト挿通孔41に対応するようにナット42が固着されている。
そして、元々、保護柵16を所定の起立位置に保持するために用いられる合計4本のボルト30のうちの2本のボルト30をそれぞれ、傾倒位置保持用ブラケット37のベース部38におけるボルト挿通孔40を通して保護柵取付台26の第1取付座部27におけるネジ孔29にねじ込んで締め付けるとともに、残りの2本のボルト30をそれぞれ、保護柵16の取付部24におけるボルト挿通孔25および傾倒位置保持用ブラケット37の立上り部39におけるボルト挿通孔41を通してその立上り部39に固着されているナット42と締結することにより、保護柵16が図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置に保持される。保護柵16が所定の傾倒位置に保持されているときには、輸送姿勢での保護柵16の地上高さが輸送高さ規制値未満の高さとなるようにされている。
以上に述べたように構成される本実施形態の保護柵取付構造において、作業現場で油圧ショベル1を使用する際には、図2(a)に示されるように、保護柵16の取付部24を保護柵取付台26にボルト30で締結して保護柵16を同図において実線で示される所定の起立位置に保持する。保護柵16が所定の起立位置に保持されているときには、第1柵棒部21が天井カバー10からISO規格等の規定に適合する所定高さ位置に配されるので、作業者の転落を確実に防止することができる。
油圧ショベル1を作業現場から他の場所に移動させる際には、まず保護柵16の取付部24を保護柵取付台26に締結している合計4本のボルト30を全て取り外す。その後、保護柵16を図2(a)において実線で示される所定の起立位置からヒンジ31のピン35を中心として上部旋回体3の内方向に90度傾倒させて図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置とする。次いで、図4に示されるように、傾倒位置保持用ブラケット37を保護柵16の取付部24と保護柵取付台26の第1取付座部27との間に配置する。そして、先に取り外した合計4本のボルト30のうちの2本のボルト30を用いて傾倒位置保持用ブラケット37のベース部38を保護柵取付台26の第1取付座部27に締結するとともに、残りの2本のボルト30を用いて保護柵16の取付部24と傾倒位置保持用ブラケット37の立上り部39とを締結する。これにより、保護柵16が図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置で保持される。保護柵16が所定の傾倒位置で保持されているときには、輸送姿勢での保護柵16の地上高さを輸送高さ規制値未満の高さとすることができる。
油圧ショベル1の輸送を完了し再び油圧ショベル1を使用する際には、保護柵16および保護柵取付台26に傾倒位置保持用ブラケット37を締結するために用いられている合計4本のボルト30を全て取り外す。その後、保護柵16を図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置からヒンジ31のピン35を中心として上部旋回体3の外方向に90度起立させて図2(a)において実線で示される所定の起立位置とする。次いで、先に取り外した合計4本のボルト30を用いて保護柵16の取付部24を保護柵取付台26に締結して保護柵16を所定の起立位置に保持する。
本実施形態の保護柵取付構造によれば、保護柵16のヒンジ31回りの起立・傾倒作業とそれに伴うボルト30の着脱作業により、油圧ショベル1の作業時および輸送時に合わせて保護柵16の高さ位置を所定の起立位置と所定の傾倒位置とに容易に切り替えることができる。
また、輸送時の付帯作業としては保護柵16のヒンジ31回りの起立・傾倒作業とそれに伴うボルト30の着脱作業といった軽作業で済み、従来行われていた重作業、すなわち、輸送時には保護柵16を取り外して上部旋回体3から運び下したり、作業時には別途保管していた保護柵16を上部旋回体3上まで持ち運んで再びその保護柵16を上部旋回体3に取り付けたりするといった重作業を行う必要が無いから、輸送時の付帯作業の軽減を図ることができる。
また、輸送時には、固定具36にて保護柵16を図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置で保持するようにされているので、輸送時に保護柵16が上部旋回体3と干渉するのを防止することができるのは言うに及ばず、輸送時における保護柵16の振れを確実に抑えることができる。
〔第2の実施形態〕
図5には、第2の実施形態に係る保護柵取付構造の説明図で、中央通路右側に設置の保護柵を上部旋回体の内側から見た図(a)、(a)のE矢視図(b)および(a)のF矢視図(c)がそれぞれ示されている。
また、図6には、図5(a)のG部拡大図が示されている。
なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
図5(a)(b)に示されるように、保護柵16は、前側の取付部24に対応するように天井カバー10に固着される前側保護柵取付台51と、後側の取付部24に対応するように天井カバー10に固着される後側保護柵取付台52とを介して上部旋回体3に取り付けられている。
図5(a)に示されるように、前側保護柵取付台51には、保護柵16の前側の取付部24に穿設されているボルト挿通孔25に対応するネジ孔29が設けられている。
図6に示されるように、後側保護柵取付台52は、保護柵16の後側の取付部24の受け座となる第1取付座部53と、この第1取付座部53に段差を持って後側に連設され、その第1取付座部53よりも低い高さ寸法の第2取付座部54とより構成されている。
この後側保護柵取付台52の第1取付座部53には、保護柵16の後側の取付部24に穿設されているボルト挿通孔25に対応するネジ孔29が設けられている。
そして、ボルト挿通孔25を通してネジ孔29に螺合するボルト30の締め付けにより、保護柵16が図5(a)において実線で示される所定の起立位置に保持される。保護柵16が所定の起立位置に保持されているときには、第1柵棒部21が天井カバー10からISO規格等の規定に適合する所定高さ位置に配されるようになっている。
後側保護柵取付台52の第2取付座部54と保護柵の後側の取付部24とは、ヒンジ31によって接合されている。このヒンジ31のピン35の軸線Qは、図5(b)に示されるように、保護柵16における前後の2つの取付部24の配置方向と水平面内で直交する方向に延びており、ボルト30を取り外した後に保護柵16を、ピン35を中心として図5(a)において右回りに回動させることにより、保護柵16を上部旋回体3の右縁部に沿って後側に傾倒させて図5(a)において二点鎖線で示されるようにその高さ位置を低めることができる。これとは逆に、傾倒させた保護柵16を、ピン35を中心として図5(a)において左回りに回動させることにより、保護柵16を上部旋回体3の右縁部に沿って前側に起立させて図5(a)において実線で示されるようにその高さ位置を高めることができる。
次に、保護柵16を図5(a)において実線で示される所定の起立位置からヒンジ31のピン35を中心として上部旋回体3の後方向に90度傾倒させた図5(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置でその保護柵16を保持する保持手段について説明する。
本実施形態においては、保護柵16を傾倒位置に保持する保持手段として、図7に示されるような固定具55が採用されている。この固定具55は、保護柵16が所定の傾倒位置にあるときに、保護柵16の取付部24と保護柵取付台52の第1取付座部53との間に配される傾倒位置保持用ブラケット56と、元々、保護柵16を所定の起立位置に保持するために用いられる合計4本のボルト30とにより構成されている。
傾倒位置保持用ブラケット56は、保護柵取付台52の第1取付座部53と係合するベース部57と、このベース部57に立ち上がり状に連設され、保護柵16の取付部24に係合する立上り部58とを有している。ベース部57には、保護柵取付台52の第1取付座部53に設けられているネジ孔29に対応するボルト挿通孔59が穿設されている。立上り部58には、保護柵16の取付部24に設けられているボルト挿通孔25に対応するボルト挿通孔60が穿設されるとともに、各ボルト挿通孔60に対応するようにナット61が固着されている。
そして、元々、保護柵16を所定の起立位置に保持するために用いられる合計4本のボルト30のうちの2本のボルト30をそれぞれ、傾倒位置保持用ブラケット56のベース部57におけるボルト挿通孔59を通して保護柵取付台52の第1取付座部53におけるネジ孔29にねじ込んで締め付けるとともに、残りの2本のボルト30をそれぞれ、保護柵16の取付部24におけるボルト挿通孔25および傾倒位置保持用ブラケット56の立上り部58におけるボルト挿通孔60を通してその立上り部58に固着されているナット61と締結することにより、保護柵16が図5(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置に保持される。保護柵16が所定の傾倒位置に保持されているときには、輸送姿勢での保護柵16の地上高さが輸送高さ規制値未満の高さとなるようにされている。
以上に述べたような本実施形態の保護柵取付構造によっても、第1の実施形態の保護柵取付構造と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の建設機械の保護柵取付構造について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、各実施形態に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、図8に示されるように、中央通路12の右側に設置の保護柵16に対しては第1の実施形態の保護柵取付構造を適用するとともに、側部通路13に設置の保護柵15および中央通路12の左側に設置の保護柵17に対しては第2の実施形態の保護柵取付構造を適用して、上部旋回体3の内・外方向に傾倒・起立させる保護柵16と、上部旋回体3の縁部に沿って傾倒・起立させる保護柵15,17とを適宜組み合わせることにより、上部旋回体3上の設置スペースの大きさや図示されない作業機等の周辺装置との干渉などを考慮して保護柵15,16,17を適切に設置することができる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態の保護柵取付構造におけるヒンジ31に代えて、図9(a)(b)に示されるようなヒンジ62を採用することもできる。図9(a)(b)において、ヒンジ62は、保護柵16の取付部24に固着される円筒状のボス63と、保護柵取付台26;52の第2取付座部28;54にボルト33で締結されるブラケット64とが回動中心軸であるピン65によって連結されてなり、ブラケット64は、保護柵取付台26;52の第2取付座部28;54に重ね合わされるベース部材66と、このベース部材66上に立設され、ピン65の両端部を支える一対のピンサポート部材67(一方側のもののみ図示)とより構成されている。
なお、ブラケット64は、図9(a)(b)に示されるように、一対のピンサポート部材67の外側においてベース部材66にボルト33の締め代を設けた形式のものでも、図9(c)に示されるように、一対のピンサポート部材67'の内側においてベース部材66'にボルト33の締め代を設けた形式のいずれであってもよい。
また、例えば保護柵16を所定の起立位置で保持するための固定具として、図10に示されるようなものを採用することができる。
図10に示される固定具は、保護柵取付台26の第1取付座部27に植え込まれ、保護柵16の取付部24を貫通してその取付部24から露出される頭部を有するスタッドピン70と、このスタッドピン70の頭部に形成されたラジアル方向に貫通する孔に差し込まれるスナップピン71とを備えて構成されている。符号72にて示されるのは、スタッドピン70に嵌め込まれてスナップピン70の頭部と保護柵16の取付部24との間に介在されるワッシャである。ここで、保護柵16の取付部24にスタッドピン70を貫通させるためにその保護柵16の取付部24に形成されるスタッドピン挿通孔73は、保護柵16をヒンジ31のピン35を中心として回動させたときに、スタッドピン70が支障なく抜き差しされるようにその大きさや形状が定められている。
図10に示される固定具によれば、手指にてスナップピン71を抜いたり差し込んだりすることにより、保護柵取付台26に対する保護柵16の固定を解除したり、保護柵取付台26に対して保護柵16を固定したりすることができるので、工具を用いることなく保護柵取付台26に対する保護柵16の固定・固定解除を操作することができるという利点がある。
図10に示される固定具を採用した場合には、保護柵16を所定の傾倒位置で保持する保持手段として、図11(a)に示されるような固定具74を採用することができる。
図11(a)に示される固定具74は、保護柵16が所定の傾倒位置にあるときに、保護柵16の取付部24と保護柵取付台26の第1取付座部27との間に配される傾倒位置保持用ブラケット75と、元々、保護柵16を所定の起立位置に保持するために用いられる合計4本のスナップピン71とを備えて構成されている。
図11(b)に示されるように、傾倒位置保持用ブラケット75は、保護柵取付台26の第1取付座部27と係合するベース部76と、このベース部76に立ち上がり状に連設され、保護柵16の取付部24に係合する立上り部77とを有している。ベース部76には、保護柵取付台26の第1取付座部27に設けられているスタッドピン70に対応するようにスタッドピン挿通孔78が穿設されている。立上り部77には、保護柵取付台26の第1取付座部27に設けられているスタッドピン70と同様のスタッドピン79が保護柵16の取付部24に設けられているスタッドピン挿通孔73に対応するように植え込まれている。
そして、図11(a)に示されるように、傾倒位置保持用ブラケット75のベース部76に保護柵取付台26のスタッドピン70を貫通させるとともに、保護柵16の取付部24に傾倒位置保持用ブラケット75の立上り部77のスタッドピン79を貫通させ、スタッドピン70;79にワッシャ80;72およびスナップピン71;71を順次組み込むことにより、保護柵16が図2(a)において二点鎖線で示される所定の傾倒位置に保持される。
また、例えば、図12に示されるように、中央通路12の右側の保護柵16および中央通路12の左側の保護柵17の両方に対して第1の実施形態の保護柵取付構造を適用した場合には、図に示されるような保持手段を採用することができる。
図12において、中央通路12上で向かい合う左右の保護柵17,16は、互いの第1柵棒部21同士を突き合わせるように上部旋回体3の内方向に向けて傾倒されている。この図12に示される左右の保護柵17,16の傾倒位置を保持する保持手段として、互いの第1柵棒部21同士を結束する結束バンドや、互いの第1柵棒部21同士を挟み付けるクランプ装置などの拘束具81を用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係る油圧ショベルを作業機を取り除いた状態で表わす全体斜視図 第1の実施形態に係る保護柵取付構造の説明図で、図1のA−A矢視図(a)、(a)のB矢視図(b)および(b)のC矢視図(c) 図2(a)のD部拡大図 保護柵を傾倒位置で保持する固定具の構造説明図(第1の実施形態) 第2の実施形態に係る保護柵取付構造の説明図で、中央通路右側に設置の保護柵を上部旋回体の内側から見た図(a)、(a)のE矢視図(b)および(a)のF矢視図(c) 図5(a)のG部拡大図 保護柵を傾倒位置で保持する固定具の構造説明図(第2の実施形態) 第1の実施形態および第2の実施形態に係る保護柵取付構造を組み合わせた際の保護柵の傾倒状態の一例を示す図 ヒンジの別態様例の説明図 保護柵を起立位置で保持する固定具の別態様例の説明図 保護柵を傾倒位置で保持する固定具の別態様例の説明図 保護柵を傾倒位置で保持する保持手段の別態様例の説明図
符号の説明
1 油圧ショベル
3 上部旋回体
15,16,17 保護柵
21 第1柵棒部
22 第2柵棒部
23 支柱部
24 取付部
30 ボルト
31,62 ヒンジ
36,55,74 固定具
70 スタッドピン
71 スナップピン
72 ワッシャ
81 拘束具

Claims (4)

  1. 横方向に延びる柵棒部と、この柵棒部を支える複数の支柱部と、各支柱部の下端部位から建設機械本体の内方向に張り出すように設けられる取付部とを備えて構成される保護柵を建設機械本体に取り付ける建設機械の保護柵取付構造であって、
    前記保護柵を起立位置で保持する固定具を設け、この固定具により前記保護柵の取付部を前記建設機械本体に固定するように構成し記保護柵の取付部と前記建設機械本体とをヒンジで接合するとともに、前記固定具を取り外して前記ヒンジにより前記保護柵を傾倒させた際に、その傾倒位置で前記保護柵を保持する保持手段を設けることを特徴とする建設機械の保護柵取付構造。
  2. 前記保持手段として、前記保護柵の取付部を前記建設機械本体に固定する固定具を用いる請求項に記載の建設機械の保護柵取付構造。
  3. 前記ヒンジの軸線が、前記保護柵における複数の取付部の配置方向に沿う方向に配される請求項1または2に記載の建設機械の保護柵取付構造。
  4. 前記ヒンジの軸線が、前記保護柵における複数の取付部の配置方向と水平面内で直交する方向に配される請求項1または2に記載の建設機械の保護柵取付構造。
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