JP2003192272A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2003192272A
JP2003192272A JP2001397530A JP2001397530A JP2003192272A JP 2003192272 A JP2003192272 A JP 2003192272A JP 2001397530 A JP2001397530 A JP 2001397530A JP 2001397530 A JP2001397530 A JP 2001397530A JP 2003192272 A JP2003192272 A JP 2003192272A
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JP
Japan
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cab
operator
lateral
handrail
front step
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Application number
JP2001397530A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yamamoto
一徳 山本
Hiroshi Tanno
洋 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブ内からの下方視界を大きく確保できる
ようにする。 【解決手段】 キャブ10の右側に固定して設けられた
横ステップ16の前端側16Aと、キャブ10の前方に
配置された前ステップ21の右端側21Aとの間に、
前,後方向に延びるピン30を有するヒンジ機構25を
設け、前ステップ21と前手摺り24とが、ヒンジ機構
25のピン30を中心として、キャブ10の前側に位置
する使用位置と、キャブ10の右側(横ステップ16
側)に退避した退避位置との間で回動する構成とする。
このため、前ステップ21等を退避位置に回動させるこ
とにより、オペレータがキャブ10内から下方を目視す
るときの視線が前ステップ21によって遮られることが
なくなり、キャブ10内からの下方視界を大きく確保す
ることができるので、クレーン作業時の作業性を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧クレー
ン、油圧ショベル等の建設機械に関し、特にキャブの周
囲にオペレータの足場となるステップが設けられた建設
機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビル、橋梁等の建設現場に
おいて、地上から高所への資材運搬等に用いられる油圧
クレーンは、自走可能な車体と、この車体に設けられた
吊荷作業(クレーン作業)用の作業装置とにより大略構
成されている。そして、車体は、クローラ式の下部走行
体と、この下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋
回体とからなり、上部旋回体の前部側には運転室を画成
するキャブが設けられ、オペレータは、このキャブ内か
ら吊荷を目視しつつ作業装置等を操作するようになって
いる。
【0003】ところで、キャブ内で作業装置を操作する
オペレータの視界を大きく確保するため、キャブの地上
高さを大きくした、所謂、ハイキャブ仕様の油圧クレー
ンが知られている(例えば、特開平11−100190
号公報等)。
【0004】ここで、この種のハイキャブ仕様の油圧ク
レーンは、上部旋回体のベースをなす旋回フレームとキ
ャブとの間に、キャブの地上高さを増大するためのベッ
ドフレームが設けられ、キャブの前側及び右側には、オ
ペレータの足場となる前ステップ及び横ステップがそれ
ぞれ固定して設けられている。
【0005】そして、クレーン作業を行うときには、オ
ペレータは、ベッドフレームに設けられた階段、梯子等
を利用してキャブ右側の横ステップまで登り、この横ス
テップからキャブ内に乗込むようになっている。また、
キャブの前面に設けられた前窓の清掃等を行うときに
は、オペレータは、キャブ前側の前ステップを足場とし
てこの清掃作業等を行うようになっている。この場合、
前ステップ及び横ステップの地上高さは大きいため、こ
れら各ステップの周囲には、オペレータの安全を確保す
るための手摺りが立設されている。
【0006】ここで、上述した従来技術による油圧クレ
ーンは、前ステップの周囲に立設された手摺りを、前ス
テップの前縁部に沿う第1の位置と前縁部から退避する
第2の位置との間で移動可能に構成し、この手摺りを第
2の位置に退避させることにより、キャブ内で作業装置
を操作するオペレータの前方視界が、手摺りによって遮
られるのを防止することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術の油圧クレーンは、キャブの前側に前ステップが固
定して設けられる構成となっている。
【0008】このため、キャブ内のオペレータが、例え
ば地上付近にある吊荷等を確認するために前窓を通じて
下方を目視しようとしても、このときのオペレータの視
線が前ステップによって遮られてしまい、キャブ内から
の下方視界を大きく確保することができないという問題
がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、キャブ内からの下方視界を大きく確保す
ることができるようにした建設機械を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、作業装置を備えた車体と、車体に設け
られ内部にオペレータが着席するための運転席を有する
キャブと、キャブの前側に位置して設けられたオペレー
タの足場となる前ステップと、前ステップに立設されオ
ペレータが把持する手摺りとを備えてなる建設機械に適
用される。
【0011】そして、請求項1の発明の特徴は、前ステ
ップの左,右方向の一側にはヒンジ機構を設け、前ステ
ップと手摺りとは、ヒンジ機構を中心としてキャブの前
側に位置してオペレータの足場となる使用位置と、キャ
ブの左,右方向の一側に退避した退避位置との間で回動
する構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、前ステッ
プを退避位置に回動させた状態では、オペレータがキャ
ブ内から下方を目視するときの視線が前ステップによっ
て遮られることがないので、前ステップを取外すことな
く、キャブ内からの下方視界を大きく確保することがで
きる。一方、前ステップを使用位置に回動させた状態で
は、オペレータは、前ステップを足場としてキャブの清
掃作業等を行うことができる。
【0013】請求項2の発明は、キャブの左,右方向の
一側には前,後方向に延びたオペレータの足場となる横
ステップを設け、ヒンジ機構は、横ステップと前ステッ
プの左,右方向の一側との間に設け、前ステップと手摺
りとは、退避位置に回動したときに横ステップ上に載置
される構成としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、前ステッ
プと手摺りとを退避位置に回動させたときに、これら前
ステップ等を横ステップの設置スペース内にコンパクト
に格納することができる。また、前ステップ等を使用位
置へと回動させる作業を、横ステップを足場として安全
に行うことができる。
【0015】請求項3の発明は、前ステップは、ヒンジ
機構を回動中心としてキャブの前側でほぼ水平方向に延
びた使用位置と、キャブの左,右方向の一側でほぼ垂直
方向に立上がる退避位置との間で回動する構成としたこ
とにある。
【0016】このように構成したことにより、前ステッ
プと手摺りとを、ヒンジ機構を中心としてほぼ90°回
動させるだけで、使用位置と退避位置との間で容易に移
動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建設機械の実
施の形態を、ハイキャブ仕様の油圧クレーンに適用した
場合を例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説
明する。
【0018】図中、1はクローラ式の下部走行体、2は
下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、
これら下部走行体1と上部旋回体2とにより、油圧クレ
ーンの車体が大略構成されている。そして、上部旋回体
2の前部側にはクレーン作業用の作業装置3が俯仰動可
能に設けられている。
【0019】ここで、上部旋回体2は、下部走行体1上
に旋回装置(図示せず)を介して設けられた旋回フレー
ム4を有し、この旋回フレーム4の前部側には、作業装
置3の右側に位置して後述のキャブ10を搭載するため
のベッドフレーム5が上,下方向に伸長して設けられて
いる。
【0020】そして、ベッドフレーム5の上端側にはキ
ャブ支持台6が固定され、ベッドフレーム5の後面部に
は階段7,7が固定されている。また、ベッドフレーム
5の後側には建屋カバー8が設けられ、この建屋カバー
8の右側面部には梯子9が固定されている。
【0021】10はキャブ支持台6上に支持され運転室
を画成するキャブで、このキャブ10は、前面部10
A、後面部10B、左,右の側面部10C,10D、及
び上面部10Eによって囲まれた箱体からなり、その内
部にはオペレータが着席する運転席11が設けられてい
る。そして、キャブ10の前面部10Aには、ほぼ全面
に亘って透明な前窓12,12が設けられ、キャブ10
の右側面部10Dには、乗降用のドア13が開,閉可能
に設けられている。
【0022】また、キャブ10の左,右方向の一側(右
側)と前側には、後述の横ステップ16と前ステップ2
1とが配置され、油圧クレーンを操作するオペレータ
は、建屋カバー8に固定された梯子9、ベッドフレーム
5に固定された階段7を足場として横ステップ16上に
登り、この横ステップ16からドア13を開いてキャブ
10内に乗込むように構成されている。
【0023】14,14,…はキャブ支持台6に設けら
れた3個の横アームで、これら横アーム14は、キャブ
支持台6の右側面部6Aに前,後方向に並んで固着さ
れ、キャブ支持台6から右側方に突出している。そし
て、各横アーム14は、後述の横ステップ16を下側か
ら支持するものである。
【0024】15,15はキャブ支持台6に設けられた
2個の前アームで、これら前アーム15は、キャブ支持
台6の前面部6Bに左,右方向に並んで固着され、キャ
ブ支持台6から前方に突出している。そして、各前アー
ム15は、後述の前ステップ21を下側から支持するも
のである。
【0025】16はキャブ10の右側に位置して前,後
方向に延びる横ステップで、この横ステップ16は、キ
ャブ10に乗降するオペレータの足場を構成するもので
ある。ここで、横ステップ16は、図2ないし図5に示
すように、角パイプ等を用いて長方形状に形成された枠
体17と、この枠体17の内側に固着された網目状の踏
板18とにより大略構成されている。
【0026】ここで、横ステップ16は、キャブ支持台
6の各横アーム14に枠体17を取付けることにより、
キャブ支持台6の右側面部6Aに固定され、キャブ10
の右側に位置して前,後方向に延びている。そして、横
ステップ16は、その前端側16Aがキャブ10の前面
部10Aよりも前方に突出している。また、図8等に示
すように、横ステップ16を構成する枠体17の前端部
下面には、後述の固定ブラケット26を取付けるための
断面L型のブラケット19が、溶接等によって固着され
ている。
【0027】20は横ステップ16に立設された横手摺
りで、この横手摺り20は、横ステップ16を構成する
枠体17の周囲を取囲む柵状に形成され、その上端部に
は、オペレータが把持する把持棒20Aが、枠体17の
周縁部に沿って水平方向に延設されている。そして、横
手摺り20は、横ステップ16上に立上がったオペレー
タの安全性を確保するものである。
【0028】21はキャブ10の前側に位置して左,右
方向に延びる前ステップで、この前ステップ21は、例
えばキャブ10の前窓12に対する清掃作業等を行うと
きのオペレータの足場を構成するものである。ここで、
前ステップ21は、角パイプ等を用いて長方形状に形成
された枠体22と、この枠体22の内側に固着された網
目状の踏板23とにより大略構成されている。
【0029】ここで、前ステップ21は、キャブ支持台
6の各前アーム15上に枠体22を載置することによ
り、キャブ10の前方に位置して左,右方向に延び、そ
の左,右方向の一側となる右端側21Aが、後述のヒン
ジ機構25を介して横ステップ16の前端側16Aに取
付けられている。そして、前ステップ21は、後述の前
手摺り24と共に、キャブ10の前方に張出した使用位
置(図4及び図5に示す位置)と、キャブ10の右側
(横ステップ16側)に退避した退避位置(図6及び図
7に示す位置)との間で、図4中の矢示A方向(上,下
方向)に回動変位する構成となっている。
【0030】24は前ステップ21に立設された前手摺
りで、この前手摺り24は、前ステップ21を構成する
枠体22の周囲を取囲む柵状に形成され、その上端部に
は、オペレータが把持する把持棒24Aが、枠体22の
周縁部に沿って水平方向に延設されている。そして、前
手摺り24は、前ステップ21上に立上がったオペレー
タの安全性を確保するものである。
【0031】ここで、図5に示すように、前手摺り24
を構成する把持棒24Aの前縁部24Bは、横手摺り2
0を構成する把持棒20Aの前縁部20Bよりもキャブ
10側に引込んだ位置に配置されている。これにより、
前ステップ21を退避位置に回動させたときに、前ステ
ップ21に立設された前手摺り24が、横ステップ16
に立設された横手摺り20と干渉することがなく、図7
に示すように、これら前ステップ21及び前手摺り24
を、横ステップ16上に載置することができる構成とな
っている。
【0032】25は横ステップ16の前端側16Aと前
ステップ21の右端側21Aとの間に設けられたヒンジ
機構で、このヒンジ機構25は、図8及び図9に示すよ
うに、後述の固定ブラケット26、各可動ブラケット2
9、ピン30等によって構成され、前ステップ21を、
上述の使用位置と退避位置との間で上,下方向に回動可
能に支持するものである。
【0033】26はヒンジ機構25のベースとなる固定
ブラケットで、この固定ブラケット26は、前ステップ
21の前,後方向寸法とほぼ等しい長さ寸法をもって
前,後方向に延びる枠体26Aと、枠体26Aの前端部
及び後端部に溶接等によって固着された前,後の端面板
26B,26Bとにより、強固な箱状体として形成され
ている。そして、固定ブラケット26(枠体26A)の
右端部は、複数のボルト27等を用いて横ステップ16
側のブラケット19に固着され、固定ブラケット26の
左端部は、左,右の前アーム15のうち横ステップ16
側に位置する右側の前アーム15に複数のボルト28を
用いて固着されている。
【0034】29,29は前ステップ21の右端側21
Aに一体に設けられた前,後の可動ブラケットで、これ
ら各可動ブラケット29は、例えば長方形状の鋼板等か
らなり、前ステップ21の枠体22に溶接等によって固
着されている。そして、各可動ブラケット29は、前ス
テップ21の右端側21Aから横ステップ16に向けて
突出し、固定ブラケット26の各端面板26Bを前,後
方向から挟込む構成となっている。
【0035】30は固定ブラケット26と各可動ブラケ
ット29との間を回動可能に連結するピンで、このピン
30は、固定ブラケット26の各端面板26Bと各可動
ブラケット29とに挿通されて前,後方向に延びてい
る。そして、ピン30は、横ステップ16と前アーム1
5との間に固定された固定ブラケット26に対し、前ス
テップ21に固着された各可動ブラケット29を上,下
方向に回動可能に支持するものである。
【0036】従って、前ステップ21は、ヒンジ機構2
5のピン30を中心として、図4及び図5に示す使用位
置と、図6及び図7に示す退避位置との間で上,下方向
に回動変位する。ここで、前ステップ21は、使用位置
となったときにはキャブ10の前側でほぼ水平方向に延
び、キャブ支持台6に設けられた左,右の前アーム15
上に載置される。そして、使用位置となった前ステップ
21は、キャブ10の前窓12の清掃作業時等における
オペレータの足場を構成する。
【0037】一方、前ステップ21は、退避位置となっ
たときには横ステップ16上にほぼ垂直方向に立上がっ
た状態で載置される。そして、退避位置となった前ステ
ップ21は、ロック機構(図示せず)によってこの退避
位置にロックされることにより、横ステップ16の設置
スペース内にコンパクトに格納される。これにより、例
えばクレーン作業時において、キャブ10内のオペレー
タが前窓12を通じて下方を目視するときに、このオペ
レータの視線が前ステップ21によって遮られることが
なく、キャブ10内からの下方視界を大きく確保するこ
とができる構成となっている。
【0038】本実施の形態によるハイキャブ仕様の油圧
クレーンは、上述の如き構成を有するもので、以下、そ
の作動について説明する。
【0039】まず、前ステップ21が、例えば図6及び
図7に示す退避位置にある場合には、油圧クレーンを操
作するオペレータは、地上から上部旋回体2の旋回フレ
ーム4上に移動した後、建屋カバー8に固定された梯子
9、ベッドフレーム5に固定された階段7を足場として
横ステップ16上に登る。
【0040】次に、オペレータは、横ステップ16の前
端側16A上に格納された前ステップ21の前手摺り2
4等を把持し、この前ステップ21を、ヒンジ機構25
のピン30を中心として、図4及び図5に示す使用位置
へと回動させる。これにより、前ステップ21及び前手
摺り24は、キャブ支持台6に設けられた左,右の前ア
ーム15上に載置される。
【0041】このようにして、前ステップ21をキャブ
10の前方に固定することにより、オペレータは、前ス
テップ21を足場として、キャブ10の前窓12に対す
る清掃作業、あるいは点検作業等を安全に行うことがで
きる。
【0042】次に、前窓12に対する清掃作業や点検作
業が終了した後には、オペレータは、前ステップ21か
ら横ステップ16の前端側16Aへと移動し、この横ス
テップ16から前ステップ21の前手摺り24等を把持
する。そして、オペレータは、ヒンジ機構25のピン3
0を中心として前ステップ21の左端側を上方に回動さ
せ、前ステップ21及び前手摺り24を使用位置から退
避位置へと回動変位させる。
【0043】この場合、前ステップ21は、ヒンジ機構
25(ピン30)を中心としてほぼ90°回動すること
により、キャブ10の前側でほぼ水平方向に延びた使用
位置と、キャブ10の右一側でほぼ垂直方向に立上がる
退避位置との間で回動するので、この前ステップ21を
回動させる作業を最小限の労力をもって容易に行うこと
ができる。
【0044】そして、退避位置へと回動した前ステップ
21及び前手摺り24は、図6及び図7に示すように、
横ステップ16の前端側16A上に載置され、ロック機
構等(図示せず)を用いてこの退避位置に固定される。
このように、前ステップ21及び前手摺り24は、退避
位置となったときに横ステップ16上に載置されるの
で、これら前ステップ21等を横ステップ16の設置ス
ペース内にコンパクトに格納することができる。
【0045】次に、オペレータは、横ステップ16を足
場としてキャブ10のドア13を開き、該ドア13を通
じてキャブ10内に乗込む。そして、オペレータは、キ
ャブ10内の運転席11に着席し、操作レバー(図示せ
ず)によって作業装置3等を操作することによりクレー
ン作業を行う。
【0046】ここで、このクレーン作業時においては、
前ステップ21及び前手摺り24が、上述の如く横ステ
ップ16上の退避位置に固定されている。これにより、
キャブ10内で作業装置3等を操作するオペレータが、
例えば地上付近にある吊荷等を確認するために前窓12
を通じて下方を目視する場合に、このオペレータの視線
が前ステップ21等によって遮られるのを確実に防止す
ることができる。
【0047】かくして、本実施の形態の油圧クレーンに
よれば、前ステップ21及び前手摺り24を取外すこと
なく、キャブ10内からの下方視界を従来技術に比較し
て大きく確保することができ、クレーン作業時の作業性
を大幅に向上させることができる。
【0048】なお、上述した実施の形態では、ベッドフ
レーム5の上端側にキャブ支持台6を配設し、このキャ
ブ支持台6の右側面部6Aに横ステップ16を支持する
横アーム14を固着すると共に、キャブ支持台6の前面
部6Bに前ステップ21を支持する前アーム15を固着
した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限
るものではなく、例えばベッドフレーム5、あるいはキ
ャブ10に横アーム、前アームを固着して設ける構成と
してもよい。
【0049】また、上述した実施の形態では、ヒンジ機
構25のベースをなす固定ブラケット26を、横ステッ
プ16(枠体17)と前アーム15との間に取付けた場
合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばキャ
ブ支持台6、ベッドフレーム5等に固定ブラケットを取
付ける構成としてもよい。
【0050】また、上述した実施の形態では、横ステッ
プ16と前ステップ21との間に前,後方向に延びるピ
ン30を備えたヒンジ機構25を設け、前ステップ21
は、この前,後方向に延びるピン30を中心として上,
下方向に回動する構成としている。しかし、本発明はこ
れに限らず、例えば横ステップ16と前ステップ21と
の間に上,下方向に延びるピンを備えたヒンジ機構を設
け、前ステップ21が、この上,下方向に延びるピンを
中心として、キャブ10前側の使用位置と、横ステップ
16側に退避した退避位置との間で左,右方向(水平方
向)に回動する構成としてもよい。
【0051】さらに、上述した実施の形態では、横ステ
ップ16及び前ステップ21等を備える建設機械として
油圧クレーンを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、
例えば油圧ショベル等の他の建設機械にも広く適用する
ことができるものである。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、前ステップの左,右方向の一側にヒンジ機構を設
け、前ステップと手摺りとを、ヒンジ機構を中心として
キャブの前方に位置する使用位置と、キャブの左,右方
向の一側に退避した退避位置との間で回動させる構成と
している。このため、前ステップを退避位置に回動させ
ることにより、オペレータがキャブ内から下方を目視す
るときの視線が前ステップ等によって遮られることがな
くなり、キャブ内からの下方視界を大きく確保すること
ができるので、作業性を向上させることができる。一
方、前ステップを使用位置に回動させた状態では、オペ
レータは、前ステップを足場としてキャブ前面の清掃作
業等を安全に行うことができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、キャブの
左,右方向の一側には前,後方向に延びる横ステップを
設け、ヒンジ機構を横ステップと前ステップの左,右方
向の一側との間に設けることにより、前ステップと手摺
りとが、退避位置に回動したときに横ステップ上に載置
される構成としている。このため、前ステップと手摺り
とを退避位置に回動させたときに、これら前ステップ等
を横ステップの設置スペース内にコンパクトに格納する
ことができる。また、前ステップ等を使用位置へと回動
させる作業を、横ステップを足場として安全に行うこと
ができる。
【0054】さらに、請求項3の発明によれば、前ステ
ップは、ヒンジ機構を回動中心としてキャブの前側でほ
ぼ水平方向に延びた使用位置と、キャブの左,右方向の
一側でほぼ垂直方向に立上がる退避位置との間で回動す
る構成としている。これにより、前ステップと手摺りと
を、ヒンジ機構を中心としてほぼ90°回動させるだけ
で、使用位置と退避位置との間で移動させることができ
るので、この前ステップ等を移動させる作業を、最小限
の労力をもって容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるハイキャブ仕様の油
圧クレーンを示す正面図である。
【図2】キャブ、横ステップ、前ステップ等を示す斜視
図である。
【図3】図1中のキャブ、横ステップ、前ステップ等を
拡大して示す拡大正面図である。
【図4】キャブ、横ステップ、前ステップ等を前ステッ
プが使用位置となった状態で示す図3中の矢示IV−IV方
向からみた右側面図である。
【図5】キャブ、横ステップ、前ステップ等を前ステッ
プが使用位置となった状態で示す図3中の矢示V−V方
向からみた平面図である。
【図6】キャブ、横ステップ、前ステップ等を前ステッ
プが退避位置となった状態で示す図4と同様の右側面図
である。
【図7】キャブ、横ステップ、前ステップ等を前ステッ
プが退避位置となった状態で示す図5と同様の平面図で
ある。
【図8】図4中のヒンジ機構、前ステップ等の要部を拡
大して示す要部拡大図である。
【図9】ヒンジ機構、前ステップ等を図8中の矢示IX−
IX方向からみた断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(車体) 2 上部旋回体(車体) 3 作業装置 5 ベッドフレーム 6 キャブ支持台 10 キャブ 11 運転席 16 横ステップ 20 横手摺り 21 前ステップ 24 前手摺り 25 ヒンジ機構 26 固定ブラケット 29 可動ブラケット 30 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA05 FA01 FB18 FB20 3F205 AA07 CA01 DA02 KA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業装置を備えた車体と、前記車体に設
    けられ内部にオペレータが着席するための運転席を有す
    るキャブと、前記キャブの前側に位置して設けられたオ
    ペレータの足場となる前ステップと、前記前ステップに
    立設されオペレータが把持する手摺りとを備えてなる建
    設機械において、 前記前ステップの左,右方向の一側にはヒンジ機構を設
    け、 前記前ステップと手摺りとは、前記ヒンジ機構を中心と
    して前記キャブの前側に位置してオペレータの足場とな
    る使用位置と、前記キャブの左,右方向の一側に退避し
    た退避位置との間で回動する構成としたことを特徴とす
    る建設機械。
  2. 【請求項2】 前記キャブの左,右方向の一側には、
    前,後方向に延びたオペレータの足場となる横ステップ
    を設け、前記ヒンジ機構は、前記横ステップと前ステッ
    プの左,右方向の一側との間に設け、前記前ステップと
    手摺りとは、退避位置に回動したときに前記横ステップ
    上に載置される構成としてなる請求項1に記載の建設機
    械。
  3. 【請求項3】 前記前ステップは、前記ヒンジ機構を回
    動中心として前記キャブの前側でほぼ水平方向に延びた
    使用位置と、前記キャブの左,右方向の一側でほぼ垂直
    方向に立上がる退避位置との間で回動する構成としてな
    る請求項1または2に記載の建設機械。
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