JP5257865B2 - 乗客コンベア監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアを監視する乗客コンベア監視システムに関する。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアは、無端状に連結された多数のステップを、トラス内部に配設されたガイドレールに沿って循環移動させることで、ステップに搭乗した乗客を搬送するものである。このような乗客コンベアは、長期稼動に伴う機械品の磨耗や、機械据え付け調整状態の経年劣化、或いは、異物の混入などに起因して、可動部分のこすれなどによる異常音が発生する場合ある。
乗客コンベア稼動時に異常音が発生した場合は、客先から連絡を受けた保守員が現場に赴き、実際に乗客コンベアを稼動させて異常音を確認するとともに、その異常音の発生原因や発生箇所を特定し、原因となる機器の調整や部品交換などを行っている。このため、乗客コンベアのサービスを停止させる時間が長くなり、利用者に不便をかけてしまうことが多い。また、現場に赴いた保守員の熟練度によって、作業の正確性や迅速性において差が生じることも多く、保守員の熟練度によってはさらに長時間のサービス停止を余儀なくされる場合があった。
このような背景のもと、例えば特許文献1では、トラス内部に複数のマイクを配置し、これらのマイクで集音した乗客コンベア稼動音を音信号として記憶装置に記憶させておき、遠隔地にある監視センタから乗客コンベア稼動音の再生要求があると、記憶装置から音信号を出力して電話回線経由で監視センタに送信し、監視センタに設けられたスピーカから乗客コンベア稼動音を出力させるようにすることが提案されている。この特許文献1にて開示される技術を利用すれば、遠隔地の監視センタで乗客コンベアの異常音を確認して対策を検討することができ、現場での作業性の向上を図ることができると考えられる。
また、特許文献2では、循環移動する多数のステップのうちの少なくとも1つに加速度センサとマイクとを設置して、これら加速度センサで計測されるステップの振動と、マイクで集音されるステップの音の大きさとに基づいて、乗客コンベアの異常有無を判定することも提案されている。
特開平11−335056号公報 特開2007−8709号公報
しかしながら、前記特許文献1にて開示される技術では、トラス内部に固定して配置されたマイクで乗客コンベア稼動音を集音するため、乗客コンベアの全行程において満遍なく稼動音を集音できるようにするには、複数のマイクをトラス内に分散して配置する必要があり、マイクの取り付け作業が非常に煩雑で作業に多大な時間を要するといった問題や、マイクの個数分の音信号を分析することによる処理負荷の増加、音声処理回路の大型化などを招くといった問題が懸念される。特に、行程の長い乗客コンベアを監視対象とする場合には以上のような問題が顕著になる。
また、前記特許文献2にて開示される技術では、ステップ内部に設置されたマイクにより集音した音の大きさを基準に異常有無を判定するようにしているので、ステップ自体の振動に伴う異常音などはマイクで適切に集音して異常判定できるものの、ステップから離れた位置に設置された機器の異常音を適切に集音して異常の判定を精度よく行うことは難しいという問題があった。すなわち、ステップから離れた位置の機器で発生した異常音は、ステップ内部に設置されたマイクに伝播する前に、ステップを構成する踏面やライザ面などにより遮蔽されるため、音がこもった状態でマイクにより集音され、また、限られた範囲の周波数成分のみしか集音されない場合もあり、機器の異常を精度よく判定できない場合があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みて創案されたものであって、比較的簡素な構成で乗客コンベア稼動音を効率よく集音して乗客コンベアの異常を適切に監視できるようにするとともに、ステップから離れた位置の機器に生じた異常音も適切に集音してこの機器の異常を精度よく判定できる乗客コンベア監視システムを提供することを目的としている。
本発明に係る乗客コンベアの監視システムは、ガイドレールに沿って循環移動する多数のステップのうちの少なくとも1つとして他のステップに連結された検査用ステップと、検査用ステップの内部に設置されてこの検査用ステップとともに循環移動して乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、移動集音装置により集音された乗客コンベア稼動音に基づいて、乗客コンベアの異常を監視する監視装置とを備える。そして、検査用ステップのライザ面および/または踏面には、この検査用ステップの内部と外部とに亘って貫通する集音用開口部が形成され、検査用ステップのライザ面および/または踏面は凹凸形状とされており、集音用開口部は、凹凸形状の凹部に位置して形成されている
この乗客コンベア監視システムでは、検査用ステップが他のステップとともにガイドレールに沿って循環移動する過程で、検査用ステップの内部に設置された移動集音装置により乗客コンベアの全行程における稼動音が集音される。このとき、検査用ステップには当該検査用ステップの内部と外部とに亘って貫通する集音用開口部が形成されているので、検査用ステップの外部の離れた位置に設置された機器で発生している音も、検査用ステップを構成する踏面やライザ面などで遮蔽されることなく検査用ステップ内部に伝播して、検査用ステップ内部に設置された移動集音装置により適切に集音されることになる。そして、この移動集音装置により集音された乗客コンベア稼動音に基づいて、監視装置により乗客コンベアの異常が監視される。
本発明によれば、簡素な構成で乗客コンベア稼動音を効率よく集音して乗客コンベアの異常を監視することができ、特に、検査用ステップの外部の離れた位置に設置された機器で異常音が発生している場合でもその異常音を適切に集音して、当該機器の異常を精度よく判定することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、多数のステップが上下階に亘って斜めに移動するエスカレータを監視対象とする場合を例示するが、勿論、本発明は、多数のステップが連続して水平方向に移動する動く歩道を監視対象とする場合にも有効に適用可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した監視システムの全体構成を概略的に示す模式図であり、図2は、当該監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。
監視対象となるエスカレータは、図1に示すように、例えば建物の上階と下階との間に傾斜して設置され、隙間なく連結された多数のステップ1を上階側の乗降口と下階側の乗降口との間で循環移動させることで、ステップ1上に搭乗した乗客を搬送するものである。多数のステップ1は、無端状のチェーン2によって連結されており、建物の上階部梁と下階部梁との間に設置されたトラス3内に配置されている。トラス3の内部には、上階側に駆動スプロケット4a、下階側に従動スプロケット4bがそれぞれ配置されており、これら駆動スプロケット4aと従動スプロケット4bとの間にチェーン2が巻き掛けられている。駆動スプロケット4aは、モータや減速機などを有する駆動装置5に連結されており、駆動装置5の駆動によりこの駆動スプロケット4aが回転し、駆動スプロケット4aに噛み合うチェーン2に駆動力が伝達されることで、チェーン2によって連結された多数のステップ1が、図示しないガイドレールに沿って上階側の乗降口と下階側の乗降口との間を循環移動する構造となっている。
トラス3の上部には、ステップ1の左右両側面(幅方向両端)と対向するように一対のスカートガード6がステップ1の移動方向に沿って設置されており、このスカートガード6上にそれぞれ欄干7が立設されている。また、欄干7の周囲にはベルト状のハンドレール8が装着されている。ハンドレール8は、ステップ1上に搭乗している乗客が把持する手摺であり、例えば上述した駆動装置5の駆動力が伝達されることで、ステップ1の移動と同期して欄干7の周囲を周回する。
以上のように構成されるエスカレータは、本実施形態のエスカレータ監視システムによる監視を行えるようにするために、循環移動する多数のステップ1のうちの少なくとも何れか1つを検査用ステップ100としている。そして、この検査用ステップ100の内部に、移動集音装置10が設置されている。また、エスカレータ設置現場における任意の場所には制御装置20が設置され、エスカレータ設置現場から離れた遠隔地にある監視センタには遠隔監視装置30が設置されている。本実施形態のエスカレータ監視システムは、これら点検用ステップ100内部に設置された移動集音装置10と、エスカレータ設置現場に設置された制御装置20と、遠隔地に設置された遠隔監視装置30とで構成されている。
移動集音装置10は、監視対象のエスカレータが稼動している際に検査用ステップ100と共に循環移動しながらエスカレータ稼動音を集音するものである。この移動集音装置10は、例えば図2に示すように、音を音信号に変換して出力する集音部11と、集音部11が出力した音信号を無線信号に変換して発信する無線送信部12と、集音部11及び無線送信部12に対して電源を供給する電源供給部13とを有している。このような構成の移動集音装置10では、エスカレータの稼動時に電源供給部13から集音部11と無線送信部12とに電源が供給されると、エスカレータの稼動に伴い発生する稼動音が集音部11によって音信号に変換され、この音信号が無線送信部12によって無線信号に変換されて発信される。ここで、移動集音装置10は検査用ステップ100と共に循環移動しているので、検査用ステップ100の移動経路における各地点で集音されたエスカレータ稼動音が、無線信号として発信される。また、本実施形態のエスカレータ監視システムでは、詳細は後述するが、検査用ステップ100に集音用開口部110が形成されており、検査用ステップ100の外部から伝播するエスカレータ稼動音は、この検査用ステップ100に形成された集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部の移動集音装置10へと導かれ、集音部11により音信号に変換され、無線送信部12により無線信号に変換されて発信される。この移動集音装置10から発信された無線信号は、制御装置20によって受信される。
制御装置20は、移動集音装置10によって集音され無線信号として発信されたエスカレータ稼動音を受信して音声データに変換し、このエスカレータ稼動音の音声データを、例えば電話回線などの通信回線40を介して監視センタの遠隔監視装置30に送信するものである。この制御装置20は、例えば図2に示すように、移動集音装置10の無線送信部12から発信された無線信号を受信する無線受信部21と、無線受信部21が受信した無線信号を音声データに変換する信号変換部22と、信号変換部22で変換されたエスカレータ稼動音の音声データを所定周期ごとに一時的に記憶するメモリ23と、通信回線40に接続して信号変換部22で変換されてメモリ23に一時的に格納されたエスカレータ稼動音の音声データを通信回線40経由で送信するデータ送信部24とを有している。このような構成の制御装置20では、エスカレータの稼動時に移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音が移動集音装置10から無線信号として発信されると、この無線信号が無線受信部21により受信され、信号変換部22により音声データに変換されてメモリ23に格納される。そして、メモリ23に格納されたエスカレータ稼動音の音声データが所定のデータ単位で読み出され、データ送信部24から通信回線40経由で遠隔地の監視センタに設置された遠隔監視装置30へと送信される。
遠隔監視装置30は、エスカレータ設置現場の制御装置20から通信回線40経由で送信されたエスカレータ稼動音の音声データを受信して、その音声データに基づいて監視対象のエスカレータの異常を検出するための処理を行うものである。この遠隔監視装置30は、例えば図2に示すように、通信回線40に接続して制御装置20のデータ送信部24から通信回線40経由で送信されたエスカレータ稼動音の音声データを受信するデータ受信部31と、データ受信部31が受信したエスカレータ稼動音の音声データを解析して監視対象のエスカレータに発生した異常を検出するデータ処理部32と、データ処理部32でのデータ解析の結果を画像や音声などにより監視センタの監視員に報知する異常報知部33とを有している。このような構成の遠隔監視装置30では、制御装置20から通信回線40経由でエスカレータ稼動音の音声データが送信されると、この音声データがデータ受信部31により受信され、データ処理部32により音声データの解析が行われて、監視対象のエスカレータに異常音の発生を伴う異常が生じているか否かが監視される。そして、データ処理部32でエスカレータの異常が検出されると、その異常に関する各種の情報、具体的には、例えば異常が発生している旨及びその異常の種類、発生箇所、発生要因などの情報が、異常報知部33により画像や音声などで監視センタの監視員に報知される。
なお、遠隔監視装置30のデータ処理部32には、エスカレータ稼動音の音声データを解析して異常を検出する機能に加え、或いは音声データ解析の機能に代えて、音声データを再生してエスカレータ稼動音を音声出力する機能を持たせるようにしてもよい。この場合には、監視センタの監視員は、遠隔地において監視対象のエスカレータの稼動音を実際に耳で聞きながら異常音発生を伴う異常の確認を行うことができる。
図3は、内部に移動集音装置10が設置された検査用ステップ100の斜視図であり、図4は、図3中のA部を拡大して示す断面図である。
図3に示すように、検査用ステップ100は、他の一般的なステップ1と同様、乗客の荷重を受ける踏面101と階段の蹴上げに相当するライザ面102とを有しており、これら踏面101とライザ面102とによりステップ内部を外部から遮蔽している。なお、検査用ステップ100のトラス3側の下端は開放されている。上述した移動集音装置10は、この検査用ステップ100の内部に設置されているため、検査用ステップ100下端側のトラス3内の機器の異常により発生する異常音は集音しやすいが、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生した異常音、例えば、ハンドレール8の異常に伴って発生する異常音や、他のステップ1がスカートガード6と干渉することにより発生する異常音などは、ステップ内部が踏面101とライザ面102とにより外部から完全に遮蔽された状態であると、適切に集音することが難しくなる。
そこで、本実施形態では、検査用ステップ100のライザ面102に、当該検査用ステップ100の内部と外部とに亘って貫通する集音用開口部110を形成し、検査用ステップ100の外部、つまりトラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で異常音が発生したときに、この異常音が集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部へと伝播されるようにして、検査用ステップ100内部に設置された移動集音装置10で適切に集音できるようにしている。
具体的には、集音用開口部110は、例えば、検査用ステップ100の幅方向(ステップ移動方向と直交する方向であり、図3中のBで示す方向)における略中央部に位置して、鉛直方向に並ぶ複数の小径の穴としてライザ面102に形成される。ここで、検査用ステップ100の踏面101およびライザ面102は、他の一般的なステップ1と同様に、隣接するステップ1や乗降口のコムと噛み合わされるクリートと呼ばれる溝が形成されて、凹凸形状とされている。そして、図4に示すように、このライザ面102の凹凸形状の凹部102aの幅W1に収まる小径の穴が、この凹部102a内にてライザ面102の厚み方向に貫通するように形成されて、集音用開口部110とされている。なお、図3においては、ライザ面102の一部の凹凸形状のみを図示しているが、実際には踏面101およびライザ面102の全面が凹凸形状とされている。
図5は、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生した異常音を検査用ステップ100内部の移動集音装置10で集音した際の音信号を高速フーリエ変換した結果を示すグラフであり、図5(a)は検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成した場合のスペクトルを示し、図5(b)は検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成していない場合(比較例)のスペクトルを示している。
これら図5(a)のスペクトルの特性と図5(b)のスペクトルの特性とを対比すると明らかなように、検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成することで、図5(a)のように異常を示すスペクトルピークが高次の周波数帯域でも顕著に現われており、検査用ステップ100から離れた位置にある機器に発生した異常音を、検査用ステップ100内部の移動集音装置10により適切に集音できていることが分かる。一方、検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成していない状態では、図5(b)のように異常を示すスペクトルピークが高次の周波数帯域で減衰しており、移動集音装置10により異常音を適切に集音できていないことが分かる。
以上、具体的な例を挙げながら説明したように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、監視対象のエスカレータの検査用ステップ100内部に設置された移動集音装置10が、エスカレータの稼動時に検査用ステップ100と共に循環移動しながら、エスカレータのほぼ全行程に亘ってエスカレータ稼動音を集音する。そして、この移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音が、エスカレータ設置現場の制御装置20で音声データに変換され、通信回線40経由で遠隔地にある監視センタに設置された遠隔監視装置30へと送られる。そして、遠隔監視装置30においてこのエスカレータ稼動音の音声データに基づく処理が行われ、監視対象のエスカレータに異常が生じているかどうかが監視される。したがって、この監視システムによれば、エスカレータ設置現場に保守員が出向かなくとも、遠隔地の監視センタにおいてエスカレータの異常音発生を伴う異常の検出や、異常の種類、発生箇所、発生要因などの検証を事前に行うことができ、エスカレータに異常が発生した場合の保守作業の効率化、迅速化を実現して、サービス停止時間を大幅に短縮させることが可能となる。
また、本実施形態のエスカレータ監視システムは、検査用ステップ100と共に循環移動する移動集音装置10によりエスカレータのほぼ全行程に亘る稼動音が集音される構成であるので、複数の集音装置(固定マイク)を分散して配置してこれら複数の固定マイクでエスカレータ稼動音を集音するものに比べて構成を簡素化しながら、エスカレータ稼動音を効率よく集音することができ、複数の固定マイクを分散配置してエスカレータ稼動音を集音するようにした場合に懸念される問題、すなわち、固定マイクの取り付け作業が非常に煩雑で作業に多大な時間を要するといった問題や、固定マイクの個数分の音信号を分析することによる処理負荷の増加、音声処理回路の大型化などを招くといった問題を有効に回避することができる。
また、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、移動集音装置10が設置される検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成し、検査用ステップ100の外部から伝播するエスカレータ稼動音は、この検査用ステップ100に形成した集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部の移動集音装置10へと導かれるようにしているので、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生する異常音も検査用ステップ100内部の移動集音装置10により適切に集音することができ、当該機器の異常を精度よく判定することができる。
さらに、本実施形態のエスカレータ監視システムでは、検査用ステップ100のライザ面102に形成する集音用開口部110を、ライザ面102の凹凸形状の凹部102a内に位置して、この凹部102aの幅W1内に収まる小径の穴として形成するようにしているので、例えば、集音用開口部110に乗客の足先が引っかかるといった不都合などを有効に回避しながら、移動集音装置10による異常音の集音性能を高めることができる。
なお、以上説明した例では、検査用ステップ100のライザ面102に複数の小径の穴を形成してこの穴を集音用開口部110としているが、例えば図6および図7に示すように、ライザ面102の凹凸形状の凹部102aの幅W1に収まる縦長のスリットをライザ面102の厚み方向に貫通するように形成して、この縦長のスリットを集音用開口部110としてもよい。集音用開口部110を縦長のスリットとして形成するようにした場合は、小径の穴に比べて開口面積を容易に確保できるという利点がある。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、検査用ステップ100の踏面101に集音用開口部110を形成するようにした例である。なお、監視システムの基本的な構成は上述した第1の実施形態と同様であるので、以下では、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態のエスカレータ監視システムで用いる検査用ステップ100の斜視図であり、図9は、図8中のC部を拡大して示す断面図である。
本実施形態では、検査用ステップ100の踏面101に、当該検査用ステップ100の内部と外部とに亘って貫通する集音用開口部110を形成し、検査用ステップ100の外部、つまりトラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で異常音が発生したときに、この異常音が集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部へと伝播されるようにして、検査用ステップ100内部に設置された移動集音装置10で適切に集音できるようにしている。
具体的には、集音用開口部110は、例えば、検査用ステップ100の幅方向(ステップ移動方向と直交する方向であり、図8中のBで示す方向)における略中央部に位置して、ステップ移動方向に並ぶ複数の小径の穴として踏面101に形成される。ここで、検査用ステップ100の踏面101は、第1の実施形態で説明したように、クリートと呼ばれる溝が形成されて凹凸形状とされている。そして、図9に示すように、この踏面101の凹凸形状の凹部101aの幅W2に収まる小径の穴が、この凹部101a内にて踏面101の厚み方向に貫通するように形成されて、集音用開口部110とされている。なお、図8においては、踏面101の一部の凹凸形状のみを図示しているが、実際には踏面101およびライザ面102の全面が凹凸形状とされている。
監視対象となるエスカレータにおける検査用ステップ100の移動経路は、図10に示すように、下階側往路水平区間S1、往路傾斜区間S2、上階側往路水平区間S3、上階側反転区間S4、上階側復路水平区間S5、復路傾斜区間S6、下階側復路水平区間S7、下階側反転区間S8に区分けされる。ここで、下階側往路水平区間S1、上階側往路水平区間S3、上階側復路水平区間S5、下階側復路水平区間S7の4つの水平区間においては、検査用ステップ100の踏面101が隣接するステップ1の踏面と同一平面を形成し、ライザ面102はトラス3内に隠れた状態となる。このため、検査用ステップ100のライザ面102に集音用開口部110を形成した場合、検査用ステップ100が下階側往路水平区間S1、上階側往路水平区間S3、上階側復路水平区間S5、下階側復路水平区間S7を走行している間は、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生した異常音を検査用ステップ100内部の移動集音装置10で適切に集音できないことも想定される。
そこで、本実施形態では、検査用ステップ100の踏面101に集音用開口部110を形成することで、検査用ステップ100の移動経路の全ての区間において、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生した異常音を検査用ステップ100内部の移動集音装置10で適切に集音できるようにしている。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、移動集音装置10が設置される検査用ステップ100の踏面101に集音用開口部110を形成し、検査用ステップ100の外部から伝播するエスカレータ稼動音は、この検査用ステップ100に形成した集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部の移動集音装置10へと導かれるようにしているので、検査用ステップ100の移動経路の全ての区間において、トラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で発生する異常音も検査用ステップ100内部の移動集音装置10により適切に集音することができ、当該機器の異常を精度よく判定することができる。
さらに、本実施形態のエスカレータ監視システムでは、検査用ステップ100の踏面101に形成する集音用開口部110を、踏面101の凹凸形状の凹部101a内に位置して、この凹部101aの幅W2内に収まる小径の穴として形成するようにしているので、例えば、集音用開口部110に乗客の足先が引っかかるといった不都合などを有効に回避しながら、移動集音装置10による異常音の集音性能を高めることができる。
なお、以上説明した例では、検査用ステップ100の踏面101に複数の小径の穴を形成してこの穴を集音用開口部110としているが、例えば図11および図12に示すように、踏面101の凹凸形状の凹部101aの幅W2に収まる縦長のスリットを踏面101の厚み方向に貫通するように形成して、この縦長のスリットを集音用開口部110としてもよい。集音用開口部110を縦長のスリットとして形成するようにした場合は、小径の穴に比べて開口面積を容易に確保できるという利点がある。
また、以上説明した例では、検査用ステップ100の踏面101のみに集音用開口部110を形成するようにしているが、例えば図13に示すように、検査用ステップ100の踏面101とライザ面102の双方に集音用開口部110を形成するようにしてもよい。検査用ステップ100の踏面101とライザ面102の双方に集音用開口部110を形成した場合は、検査用ステップ100外部のより広い範囲で伝播する異常音を検査用ステップ100内部に効率よく導くことができ、移動集音装置10による異常音の集音性能をより高めることができる。なお、移動集音装置10として指向性の高いものを用いる場合には、踏面101に形成した集音用開口部110の近傍と、ライザ面102に形成した集音用開口部110の近傍とに、それぞれ個別の移動集音装置10を配置するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、検査用ステップ100の幅方向の一端側に集音用開口部110a、他端側に集音用開口部110bをそれぞれ形成し、検査用ステップ10の内部には、集音用開口部110aに対応する移動集音装置10aと、集音用開口部110bに対応する移動集音装置10bとをそれぞれ設置するようにした例である。なお、監視システムの基本的な構成は上述した第1の実施形態と同様であるので、以下では、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
図14は、本実施形態のエスカレータ監視システムで用いる検査用ステップ100の斜視図である。
本実施形態では、検査用ステップ100のライザ面102に、検査用ステップ100の幅方向(ステップ移動方向と直交する方向であり、図14中のBで示す方向)における一端側に位置する集音用開口部110aと、他端側に位置する集音用開口部110bとをそれぞれ形成し、検査用ステップ100の外部、つまりトラス3外部の検査用ステップ100から離れた位置にある機器で異常音が発生したときに、この異常音がこれら2つの集音用開口部110a,110bを介して検査用ステップ100内部へとそれぞれ伝播されるようにしている。そして、検査用ステップ100の内部には、2つの移動集音装置10a,10bを設置して、検査用ステップ100の幅方向における一端側に形成した集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部に伝播した異常音が移動集音装置10aで集音され、検査用ステップ100の幅方向における他端側に形成した集音用開口部110を介して検査用ステップ100内部に伝播した異常音が移動集音装置10bで集音されるようにしている。
集音用開口部110a,110b自体の形状は、上述した第1の実施形態と同様であり、ともにライザ面102の凹凸形状の凹部内に収まる複数の小径の穴として、ライザ面102の厚み方向に貫通するように形成されている。なお、図14においては、ライザ面102の一部の凹凸形状のみを図示しているが、実際には踏面101およびライザ面102の全面が凹凸形状とされている。
本実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様に、検査用ステップ100内部に設置した移動集音装置10a,10bにより集音されたエスカレータ稼動音の音信号は、制御装置20によって音声データに変換されて、通信回線40経由で遠隔地の遠隔監視装置30へと送信される。そして、遠隔監視装置30のデータ処理部32により、移動集音装置10aにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データと、移動集音装置10bにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データとがそれぞれ解析され、監視対象のエスカレータに異常音の発生を伴う異常が生じているか否かが監視される。このとき、遠隔監視装置30のデータ処理部32は、これら2つの音声データの解析結果を比較することで、異常音の発生箇所がステップ移動方向に対して左右のどちら側か、つまり、検査用ステップ100の幅方向における一端側に近い方で異常音が発生しているのか、あるいは検査用ステップ100の幅方向における他端側に近い方で異常音が発生しているのかを判定することが可能となる。
図15は、遠隔監視装置30のデータ処理部32において以上のような判定処理を実現するための機能構成を示す機能ブロック図である。遠隔監視装置30のデータ処理部32は、移動集音装置10aにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データを第1の音声解析部321で解析するとともに、移動集音装置10bにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データを第2の音声解析部322で解析する。そして、第1の音声解析部321と第2の音声解析部322との少なくとも何れかでエスカレータ稼動音の異常を検出した場合には、これら第1の音声解析部321による解析結果と第2の音声解析部322による解析結果とをそれぞれ比較部323に入力して比較し、異常の度合いが大きい方のエスカレータ稼動音を集音した方向に異常音の発生箇所があると判定する。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、検査用ステップ100の幅方向における一端側に集音用開口部110a、他端側に110bを形成するとともに、検査用ステップ100の内部には、集音用開口部110aに対応する移動集音装置10aと、集音用開口部110bに対応する移動集音装置10bとをそれぞれ設置するようにしているので、移動集音装置10aにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データと、移動集音装置10bにより集音されたエスカレータ稼動音の音声データとを遠隔監視装置30のデータ処理部32で解析し、その解析結果を比較することにより、異常音の発生箇所がステップ移動方向に対して左右のどちら側であるかを判定することができる。
なお、以上説明した例では、検査用ステップ100の幅方向における一端側と他端側とにそれぞれ形成した複数の小径の穴を集音用開口部110a,110bとしているが、検査用ステップ100の幅方向における一端側と他端側とにそれぞれ縦長のスリットを形成して、これを集音用開口部110a,110bとしてもよい。
また、以上説明した例では、集音用開口部110a,110bを検査用ステップ100のライザ面102に形成しているが、集音用開口部110a,110bは、検査用ステップ100の踏面101に形成するようにしてもよいし、検査用ステップ100の踏面101とライザ面102の双方に形成するようにしてもよい。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態は、内部に移動集音装置10が設置された検査用ステップ100として、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの2つの検査用ステップを設けるようにし、何れか一方の検査用ステップが外乱騒音の多い箇所を走行する際に、当該検査用ステップ内部の移動集音装置10で集音した異常音が外乱騒音に埋もれてしまう場合であっても、他方の検査用ステップ内部の移動集音装置10によって、そのときの異常音を集音できるようにして、異常の判定精度を高めるようにしたものである。なお、監視システムの基本的な構成は、検査用ステップが2つ設けられている以外は上述した第1の実施形態と同様であるので、以下では、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1の実施形態と重複する説明は省略する。
検査用ステップ100が上階側と下階側との間を循環移動する過程において、特に駆動スプロケット4aにより反転する位置や従動スプロケット4bにより反転する位置を通過する際には、反転に伴う衝撃音(反転音)が発生して、この反転音が検査用ステップ100内部の移動集音装置10により集音される。そして、移動集音装置10が反転音を集音しているタイミングで、検査用ステップ100から離れた位置にある機器の異常音などが発生した場合には、移動集音装置10により集音されたエスカレータ稼動音の音声データを解析しても、異常音が反転音に埋もれてしまって異常を検知できないことが想定される。
そこで、本実施形態では、内部に移動集音装置10が設置された検査用ステップ100として、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの2つの検査用ステップを設けるようにし、何れか一方の検査用ステップ内部の移動集音装置10が反転音を集音しているタイミングで異常音が発生した場合に、他方の検査用ステップ内部の移動集音装置10でこの異常音を適切に集音できるようにして、異常の判定精度を高めるようにしている。
図16は、本実施形態のエスカレータ監視装置において、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの設置間隔を説明する模式図である。
図16中のRは、駆動スプロケット4aおよび従動スプロケット4bの円周の長さを示し、図16中のLは、駆動スプロケット4aと従動スプロケット4bとの間のステップ移動距離を示している。なお、ここで駆動スプロケット4aと従動スプロケット4bとの間のステップ移動距離とは、両スプロケット4a,4b間の直線距離ではなく、両スプロケット4a,4b間でステップ1(第1の検査用ステップ100aおよび第2の検査用ステップ100b)が走行する距離を意味している。また、ここでは、駆動スプロケット4aの円周の長さと従動スプロケット4bの円周の長さとが同じであることを前提としている。
本実施形態のエスカレータ監視装置において、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの設置間隔Pは、以上のように駆動スプロケット4aおよび従動スプロケット4bの円周の長さをR、駆動スプロケット4aと従動スプロケット4bとの間のステップ移動距離をLとしたときに、R/2<P<Lの関係を満たすように定められる。第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの設置間隔Pが以上の関係を満足するようにすれば、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの双方が同時に反転することはなく、一方の検査用ステップ内部の移動集音装置10が反転音を集音しているタイミングで異常音が発生した場合に、他方の検査用ステップ内部の移動集音装置10でこの異常音を適切に集音することができる。
以上説明したように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、内部に移動集音装置10が設置された検査用ステップ100として、第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの2つの検査用ステップを設けるようにするとともに、これら第1の検査用ステップ100aと第2の検査用ステップ100bとの設置間隔Pが、駆動スプロケット4aおよび従動スプロケット4bの円周の長さをR、駆動スプロケット4aと従動スプロケット4bとの間のステップ移動距離をLとしたときに、R/2<P<Lの関係を満たすように、これら2つの検査用ステップを配置するようにしているので、何れか一方の検査用ステップ内部の移動集音装置10が反転音を集音しているタイミングで異常音が発生した場合に、他方の検査用ステップ内部の移動集音装置10でこの異常音を適切に集音することができ、異常の判定精度を高めることができる。
本発明を適用したエスカレータ監視システムの全体構成を概略的に示す模式図。 本発明を適用したエスカレータ監視装置を構成する各構成要素の機能的な繋がりを示すブロック図。 第1の実施形態のエスカレータ監視装置で用いる検査用ステップの斜視図。 図3中のA部を拡大して示す断面図。 検査用ステップから離れた位置にある機器で発生した異常音を検査用ステップ内部の移動集音装置で集音した際の音信号を高速フーリエ変換した結果を、検査用ステップのライザ面に集音用開口部を形成した場合と、集音用開口部を形成していない場合とで対比して示す図。 集音用開口部を縦長のスリットとして形成した検査用ステップの斜視図。 図6中のA部を拡大して示す断面図。 第2の実施形態のエスカレータ監視装置で用いる検査用ステップの斜視図。 図8中のC部を拡大して示す断面図。 検査用ステップの移動経路を説明する模式図。 集音用開口部を縦長のスリットとして形成した検査用ステップの斜視図。 図11中のC部を拡大して示す断面図。 踏面とライザ面の双方に集音用開口部を形成した検査用ステップの斜視図。 第3の実施形態のエスカレータ監視装置で用いる検査用ステップの斜視図。 遠隔監視装置のデータ処理部において異常音の発生箇所を判定するための機能構成を示す機能ブロック図。 第4の実施形態のエスカレータ監視装置において、第1の検査用ステップと第2の検査用ステップとの設置間隔を説明する模式図。
符号の説明
1 ステップ
10 移動集音装置
20 制御装置
30 遠隔監視装置
40 通信回線
100 検査用ステップ
101 踏面
102 ライザ面
110 集音用開口部

Claims (4)

  1. 無端状に連結された多数のステップをガイドレールに沿って循環移動させてステップに搭乗した乗客を搬送する乗客コンベアの監視システムであって、
    前記多数のステップのうちの少なくとも1つとして他のステップに連結された検査用ステップと、
    前記検査用ステップの内部に設置され、当該検査用ステップとともに循環移動して乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、
    前記移動集音装置により集音された乗客コンベア稼動音に基づいて、乗客コンベアの異常を監視する監視装置とを備え、
    前記検査用ステップのライザ面および/または踏面には、当該検査用ステップの内部と外部とに亘って貫通する集音用開口部が形成され、
    前記検査用ステップのライザ面および/または踏面は凹凸形状とされており、前記集音用開口部は、前記凹凸形状の凹部に位置して形成されていることを特徴とする乗客コンベア監視システム。
  2. 前記集音用開口部は、前記検査用ステップの幅方向の一端側と他端側とにそれぞれ形成されており、
    前記検査用ステップの内部には、幅方向の一端側に形成された集音用開口部に対応する移動集音装置と、幅方向の他端側に形成された集音用開口部に対応する移動集音装置とがそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア監視システム。
  3. 前記検査用ステップとして、第1の検査用ステップおよび第2の検査用ステップの2つの検査用ステップを備え、
    多数のステップを循環移動させるための駆動スプロケットおよび従動スプロケットの円周の長さをR、駆動スプロケットと従動スプロケットとの間のステップ移動距離をLとしたときに、前記第1の検査用ステップと前記第2の検査用ステップとの設置間隔Pが、R/2<P<Lの関係を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の乗客コンベア監視システム。
  4. 前記監視装置は、監視対象となる乗客コンベアから離れた遠隔地に設置されており、
    監視対象となる乗客コンベアの近傍には、前記移動集音装置により集音された乗客コンベア稼動音を音声データに変換して通信回線経由で前記監視装置に送信する機能を有する制御装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の乗客コンベア監視システム。
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