JP5257316B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は,両面印刷を行う印刷装置に関する。さらに詳細には,用紙の片面に印刷した後に当該用紙を再搬送路へと搬送し,当該用紙に後続する後続用紙の印刷を行った後に当該用紙の他面の印刷を行う両面印刷(適宜,高速両面印刷ともいう)を行うことが可能な印刷装置に関するものである。
従来から,高速両面印刷が可能な印刷装置では,用紙サイズによって用紙搬送路に搬送する用紙枚数を変更し,用紙サイズに合わせて最適な搬送動作に切り換える技術が知られている。例えば,特許文献1には,予め用紙サイズを設定し,その用紙サイズに応じて適切な搬送枚数に変更し,その変更された搬送枚数となるように用紙搬送を行う印刷装置が開示されている。
特開2002−91102号公報
しかしながら,前記した従来の印刷装置には,次のような問題があった。すなわち,用紙サイズに応じて搬送枚数を変更することで,その用紙サイズに対して適切な用紙搬送を行うことはできるが,必ずしも画像サイズに対して適切な用紙サイズが選択されているとは限らない。そのため,例えば,画像サイズに対して必要以上に大きい用紙が使用されると,用紙サイズが支障となって両面印刷の高速化が妨げられることがある。
本発明は,前記した従来の印刷装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,印刷される画像のサイズに応じて適切な両面印刷動作を行う印刷装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,複数の給紙部と,用紙の片面に印刷した後に当該用紙を再搬送路へと搬送し,当該用紙に後続する後続用紙の印刷を行った後に当該用紙の他面の印刷を行う高速両面印刷が可能な印刷部と,給紙された用紙の搬送過程で,その用紙の搬送方向の長さとなる用紙長を特定する特定部と,給紙を実行する給紙部を,特定部にて特定対象となった注目用紙を給紙した給紙部とは異なる給紙部に切り換える切換部とを備え,切換部は,印刷対象となる画像が収まるとともに注目用紙よりも用紙長が短い用紙を使用することで,再搬送路を含む用紙搬送路に搬送可能な用紙枚数を増やすことが可能な場合に,給紙部を切り換えることを特徴としている。
本発明の印刷装置は,高速両面印刷が可能な印刷装置であって,実際に搬送されている用紙(注目用紙)の搬送中に,その注目用紙の用紙長を特定する。そして,その用紙長と印刷対象の画像のサイズとの関係において,印刷対象の画像が収まることと,注目用紙よりも用紙長が短いこととを両方とも満たす用紙を使用した上で,用紙搬送路に搬送可能な用紙枚数を増やすことが可能か否かを判断する。そして,用紙枚数を増やすことが可能であれば,給紙部を切り換える。
すなわち,本発明の印刷装置では,実際に搬送されている用紙のサイズと印刷対象の画像のサイズとの関係において,用紙搬送路に搬送可能な用紙枚数を増やすことが可能であれば,給紙部を切り換える。そして,給紙部を切り換えたことにより用紙搬送路に搬送される用紙枚数が増えることで,より高速に両面印刷を行うことが期待できる。例えば,注目用紙の用紙サイズとしては高速両面印刷が不可であるが,画像サイズとしては高速両面印刷可能な用紙に収まることがある。この場合,高速両面印刷を諦めるのではなく,給紙部を切り換える。これにより,高速両面印刷に対応する用紙の搬入が期待できる。そして,高速両面印刷に対応する用紙が搬入されることで高速両面印刷を実行でき,より適切な両面印刷動作を実施できる。
また,本発明の印刷装置は,切換部による切り換えを許可するか否かを設定する設定部を備え,切換部は,設定部にて許可設定がなされていることを条件として給紙部を切り換えるとよい。例えば,ユーザが意図的に用紙長が大きい用紙をセットしていることもある。そこで,許可設定に応じて給紙部を切り換えることで,ユーザの意図を反映できる。
また,本発明の印刷装置は,各給紙部にセットされている用紙長を登録する登録部を備え,切換部は,登録部の登録内容に基づいて切り換え先を決定するとよい。あらかじめ用紙長を登録することで,搬送可能枚数の増加が期待できる用紙が登録されている給紙部を優先的に選択することができる。そのため,無作為に給紙部を切り換える場合と比較して,適切な高速両面印刷を早期に実施できる可能性が高まる。なお,登録する用紙長は,具体的な長さであってもよいし,「A4」,「レター」等の規格サイズであってもよい。
また,本発明の印刷装置は,給紙部ごとに切換部によって切り換え済みであるか否かを記憶する記憶部を備え,切換部は,記憶部にて切り換え済みとして記憶されている給紙部には切り換えないとよい。すなわち,一度試した給紙部には切り換えないようにすることで,際限なく切り換え動作を繰り返すことを回避することができる。
また,本発明の印刷装置は,切換部が給紙部を切り換えた場合に,切り換え後に給紙された用紙に再度先頭印刷ページから印刷をやり直すリセット処理を行うリセット部を備えるとよい。リセット処理によって印刷を始めからやり直すことで,出力物の用紙サイズを統一することができる。
また,上記の印刷装置は,リセット部がリセット処理を行う場合には,注目用紙は未印刷の面の印刷動作を行うことなく排紙するとよい。このように不必要な印刷を回避することで,資源の無駄を少なくできる。なお,片面の印刷開始前に用紙長が特定される場合には,片面の印刷動作も回避するとよい。
また,上記のリセット部は,切換部が先頭印刷ページの用紙を注目用紙として給紙部を切り換えた場合に,リセット処理を行うとよい。先頭印刷ページについてリセットを可能にすることで,大量に印刷した後でリセットされ,もう一度始めから印刷され直されることがないので,用紙の大量消費を防ぐことができる。
本発明によれば,印刷される画像のサイズに応じて適切な両面印刷動作を行う印刷装置が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す斜視図である。 図1に示したプリンタの内部構成を示す概念図である。 各トレイの用紙サイズ設定を記憶する用紙設定データベースの一例を示す図である。 図1に示したプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 両面印刷搬送処理の手順を示すフローチャートである。 トレイ切換処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,両面印刷を行う際に,片面を複数枚連続して印刷した後に他面を印刷することが可能な電子写真方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
実施の形態のプリンタ100は,図1に示すように,用紙に画像を形成する画像形成部10(印刷部の一例)と,原稿の画像を読み取る画像読取部20とを備えている。また,画像読取部20の前面側には,液晶ディスプレイからなる表示部41と,スタートキー,ストップキー,テンキー等から構成されるボタン群42とを備えた操作パネル40が設けられ,この操作パネル40により動作状況の表示やユーザによる入力操作が可能になっている。
[プリンタの画像形成部の構成]
画像形成部10は,図2に示すように,トナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,画像形成前の用紙を載置する4台の給紙トレイ91A,91B,91C,91D(給紙部の一例)と,画像形成後の用紙を載置する排紙トレイ92と,用紙の通過を検知する用紙センサ60とを備えている。
また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙トレイ91A(あるいは91B,91C,91D)に収容された用紙が,給紙ローラ71A(あるいは71B,71C,71D),プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。さらに,プロセス部50は,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kに光を照射する露光装置53と,ローラ73,74によって張架され,用紙を各プロセス部50Y,50M,50C,50Kの転写位置に搬送する搬送ベルト7とを備えている。各プロセス部50K,50Y,50M,50Cは,周知の電子写真方式によってトナー像を形成するものである。
画像形成部10は,給紙トレイ91A(あるいは91B,91C,91D)に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙をプロセス部50に搬送し,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。さらに,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
用紙センサ60は,用紙の搬送方向における給紙ローラ71よりも下流であってプロセス部50よりも上流に位置し,搬送路11の所定の位置を用紙が通過しているか否かを検知する。すなわち,プリンタ100は,用紙センサ60からの出力信号が,用紙無しから用紙有りに切り換わることで用紙の先端が通過したことを検知でき,用紙有りから用紙無しに切り換わることで用紙の後端が通過したことを検知できる。そして,プリンタ100は,例えば,用紙の後端が通過したことを契機に,次の用紙の搬入タイミングを計る。
また,用紙センサ60は,用紙長の計測に利用される。すなわち,プリンタ100は,用紙センサ60からの信号を基に用紙の先端の通過から後端の通過までに要した時間を取得し,その時間と用紙の搬送速度とを基に,実際に搬送路11に流れている用紙の用紙長を算出する。
また,画像形成部10内には,用紙の両面に印刷を行うための両面印刷機構が設けられている。図2中の搬送路12(図2中の二点鎖線)は,一方の面(片面)に印刷が行われた用紙の,その裏面(他面)にも印刷が行われるように,用紙を反転してプロセス部50に再搬送するための再搬送路である。再搬送路12は,定着装置8よりも用紙の搬送方向の下流側の位置で,搬送路11から分岐している。また,再搬送路12は,用紙の搬送方向を反転させるために用紙を一時的に待機させる搬送路121(以下,「一旦停止路121」とする)と,反転した用紙を搬送路11に戻す搬送路122(以下,「復帰路122」とする)とで構成される。
具体的に,画像形成部10による両面印刷では,次のような手順で用紙を反転させる。まず,搬送路11を経由して片面に画像が形成された用紙を,定着装置8での熱定着後に再搬送路12に搬入する。そして,その用紙を,一旦停止路121内に搬入し,搬送を一旦停止する。その後,転向ローラ75の回転方向の切り換えることで用紙の搬送方向を反転させ,その用紙を復帰路122に搬入する。そして,その用紙を,その用紙を,搬送路11のプロセス部50よりも上流側で,搬送路11に戻す。これにより,用紙の表裏が反転され,他面に画像形成されることになる。
また,画像形成部10は,両面印刷を実施するに際し,片面を2枚連続して印刷した後に他面を2枚印刷する高速両面印刷機能を有している。具体的には,次のような手順で用紙が搬送される。まず,1枚目の用紙S1を搬送路11に搬入し,片面の印刷を行う。次に,用紙S1を再搬送路12に搬入するとともに,2枚目の用紙S2を搬送路11に搬入し,片面の印刷を行う。次に,用紙S2を再搬送路12に搬入するとともに,用紙S1を搬送路11内に戻し,他面の印刷を行う。次に,用紙S1を排紙するとともに,用紙S2を搬送路11に戻し,他面の印刷を行う。すなわち,片面(1枚目),片面(2枚目),他面(1枚目),他面(2枚目)の順に印刷を行う。この搬送手順は,1枚ずつ片面,他面の順に印刷を行う場合と比較して,プロセス部50の待機時間が短いことから,印刷効率が良い。
なお,用紙搬送路(搬送路11や再搬送路12)に搬送可能な用紙の枚数は,用紙搬送路の長さと用紙の搬送方向の長さ等によって決まる。つまり,高速両面印刷を行う際の,片面の連続印刷枚数Nは,上述した2に限るものではなく,3以上であってもよい。
本形態の画像形成部10では,適宜,片面の連続印刷枚数Nを切り換えて用紙の搬送制御を行う。以下の説明では,連続印刷枚数Nを2として複数枚の用紙を用紙搬送路に搬送させながら両面印刷を行う態様を「高速両面印刷」とし,1枚ずつ片面,両面の順に印刷を行う態様を「低速両面印刷」とする。
また,本形態のプリンタ100は,給紙トレイの設定として,少なくとも次の3つの情報を記憶している。
(1)トレイの用紙設定
(2)トレイの切り換え可否設定。
(3)トレイの切り換え履歴
このうち(1),(2)は,ユーザが操作パネル40を操作することによって設定可能である。
具体的に,(1)のトレイの用紙設定(登録部の一例)では,各給紙トレイにセットされる用紙の種類を登録する。そして,例えば,図3に示すデータベース341のように,給紙トレイと用紙種類とを対応付けて記憶する。この用紙設定では,「A3」,「レター」のように具体的な用紙タイプの他,例えば「ANY」のように何が入っているのかわからないという設定でもよい。
(2)のトレイの切り換え可否設定(設定部の一例)では,用紙搬送中の給紙トレイの切り換えを許可するか否かが設定される。この設定は,ユーザによって直接入力設定されてもよいし,印刷ジョブの印刷設定(例えば,給紙装置設定)等によって自動的に設定されてもよい。例えば,給紙装置が指定されている場合には,その設定を優先するために給紙トレイの切り換えを不可に設定する。一方,給紙装置が指定されていない場合や給紙装置の自動選択が指定されている場合には,給紙トレイの切り換えを許可に設定する。
さらに,(2)のトレイの切り換え可否設定では,トレイの切り換えが許可された場合に,給紙トレイの切り換え後に印刷を先頭ページからやり直すか否かが設定(リセット部の一例)される。先頭ページからやり直すことで,出力物の用紙サイズを揃えることができる。一方,先頭ページからやり直さず印刷を継続することで,早期に印刷を終えることができる。この設定も,ユーザによって入力設定されてもよいし,装置仕様(例えば,メモリ容量)等によって自動的に設定されてもよい。例えば,全ページ分の印刷データを記憶可能なメモリ容量がある場合には,先頭ページからやり直す。一方,全ページ分の印刷データを記憶できない場合には,現ページから継続する。
(3)のトレイの切り換え履歴(記憶部の一例)では,1つの印刷ジョブの両面印刷処理において,利用した給紙トレイを給紙トレイごとに記憶する。この切り換え履歴は,(2)で給紙トレイの自動切り換えが許可され,給紙トレイの切り換えが行われた際に利用される。そして,図3に示したデータベース341のように,給紙トレイごとに切り換え済みの給紙トレイであるか否かを記憶する。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図4に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,画像形成部10,画像読取部20,操作パネル40,用紙センサ60等と電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素(例えば,露光装置53の点灯タイミング,搬送路11や再搬送路12を構成する各種ローラの駆動モータ(不図示),画像読取部20を構成するイメージセンサユニットの移動用モータ(不図示))を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース36は,LAN等のネットワークに接続され,プリンタ100用のプリンタドライバが組み込まれた外部装置200との接続を可能にしている。プリンタ100は,ネットワークインターフェース36を介して印刷ジョブのやりとりを行うことができる。
[プリンタの両面印刷制御]
続いて,プリンタ100の両面印刷制御について説明する。プリンタ100は,両面印刷が指示されると,高速両面印刷と低速両面印刷との一方を選択して用紙の搬送制御を行う。
また,プリンタ100では,用紙の搬送制御を,印刷対象の画像のサイズに合わせて最適化を図る。すなわち,用紙の用紙搬送方向の用紙長が,印刷対象となる画像に対して,必要以上に大きいことがある。より具体的には,搬送中の用紙の用紙サイズとしては高速両面印刷が不可であるが,画像サイズは高速両面印刷可能な用紙に収まることがある。このような状況は,例えば,用紙無しによって自動的に給紙トレイを切り換えた場合や,ユーザが給紙トレイを誤って指定したり,指定とは異なる用紙をセットした場合に生じうる。
上記のような場合,高速両面印刷可能な用紙を給紙すれば,高速両面印刷を実行可能になる。そこで,給紙トレイを切り換えて高速両面印刷可能な用紙を搬送し,搬送制御も高速両面印刷に切り換える。
なお,本形態の両面印刷制御では,プリンタ100自体は,画像サイズよりも大きいサイズの用紙が設定(例えば,A4サイズの画データにリーガルサイズの用紙を設定)されてもエラーとしないことを前提としている。また,画像サイズについては,アプリケーションで規定された画像サイズやドライバで設定された出力サイズなどから特定することができる。
[両面印刷搬送処理]
以下,上述したような両面印刷制御を実現する両面印刷搬送処理(特定部,切換部,リセット部の一例)を,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。本両面印刷搬送処理は,両面印刷が指示された印刷ジョブをネットワークインターフェース36を介して受け付けたことを契機に実行される。
なお,本形態のプリンタ100は,用紙サイズとして,「A4」,「レター」,「リーガル」の3種類をサポートしているものとする。そして,「A4」と「レター」については高速両面印刷が可能であるが,「リーガル」については高速両面印刷が不可であるものとする。なお,各用紙サイズについては,次の通りである。
A4:(主)210mm×(副)297mm
レター:(主)216mm×(副)280mm
リーガル:(主)216mm×(副)356mm
(主)は主走査方向を意味し,(副)は副走査方向(用紙の搬送方向)を意味する。
そして,以下の説明では,受信した印刷ジョブは,A4サイズの画データを複数ページ分有しているものとする。さらに,当該印刷ジョブには,付随情報として,画像サイズ(本形態では「A4」)が付されているものとする。
まず,所定の給紙トレイから給紙を開始する(S101)。給紙は,印刷ジョブで指定された給紙トレイから行う。そして,その給紙トレイに登録された用紙設定に従って高速両面印刷と低速両面印刷とのいずれか一方を選択し,搬送制御を開始する。
その後,給紙された用紙が給紙トレイの切り換え直後のものか否かを判断する(S102)。切り換え直後の用紙であれば(S102:YES),印刷を先頭ページからやり直すことが設定されているか否かを判断する(S111)。そして,先頭ページからやり直すことが設定されている場合には(S111:YES),先頭ページから印刷をやり直す(S112)。
切り換え直後の用紙でなければ(S102:NO),あるいは先頭ページからやり直すことが設定されていなければ(S111:NO)あるいはS112で先頭ページにリセットした後に,用紙センサ60が用紙の通過を検知することにより,現在搬送中の用紙(注目用紙)の用紙搬送方向(副走査方向)の用紙長L1を取得する(S103)。その後,用紙の搬送に従って印刷が行われる。
次に,取得した用紙長L1と画像サイズとに基づいて,高速両面印刷可能なサイズであるか否かを判断する(S105)。つまり,実際に搬送されて来た注目用紙について,高速両面印刷可能な用紙か否かを判断する。プリンタ100では,高速両面印刷が可能となる用紙長の閾値T1を用意し,取得した用紙長L1が閾値T1よりも小さければ高速両面印刷可能と判断する。本例では,画像サイズが「A4」であるため,A4サイズやレターサイズの用紙が高速両面印刷可能と判断され,リーガルサイズの用紙が高速両面印刷不可と判断される。なお,画像サイズが「リーガル」の場合には,用紙長L1に関係なく,高速両面印刷不可と判断される。
高速両面印刷可能な用紙サイズであれば(S105:YES),搬送制御を高速両面印刷に切り換える(S106)。なお,既に高速両面印刷で搬送制御が行われている場合には,引き続き高速両面印刷する制御を継続する。
一方,高速両面印刷可能な用紙サイズでなければ(S105:NO),S121に移行してトレイ切換処理を行う。S121のトレイ切換処理については,図6のフローチャートを参照しつつ詳説する。
まず,用紙搬送中の給紙トレイの切り換えが許可されているか否かを判断する(S151)。給紙トレイの切り換えが許可されていなければ(S151:NO),搬送制御を低速両面印刷に切り換える(S161)。すなわち,印刷ジョブで指定されている給紙トレイを優先し,給紙トレイの切り換えを行わず,印刷速度を落として印刷する制御を継続する。
給紙トレイの切り換えが許可されていれば(S151:YES),各給紙トレイの用紙設定を取得する(S152)。さらには,各給紙トレイの切り換え履歴を取得する(S153)。S152とS153はどちらが先であってもよい。
次に,給紙トレイの用紙設定と切り換え履歴とに基づいて,給紙トレイの切り換え候補があるか否かを判断する(S154)。例えば,本例では,現在搬送されている注目用紙よりも用紙長が短く,高速両面印刷できない用紙サイズである「リーガル」以外の用紙サイズが設定されている給紙トレイを抽出し,さらにその中から未切り換えの給紙トレイを抽出する。この条件で給紙トレイが抽出されれば,給紙トレイの切り換え候補があると判断する。給紙トレイの切り換え候補がなければ(S154:NO),搬送制御を低速両面印刷に切り換える(S161)。
給紙トレイの切り換え候補があれば(S154:YES),そのうちの1つの給紙トレイを選択し,選択された給紙トレイに設定されている用紙サイズが印刷可能なサイズか否かを判断する(S155)。すなわち,用紙サイズが印刷対象となる画像サイズよりも小さいと,用紙に画像が収まらず,情報の欠落が生じてしまう。例えば,本例では,「レター」が設定されている給紙トレイが選択されると,A4サイズの画像の一部が欠落してしまう。そこで,用紙サイズが印刷可能なサイズでなければ(S155:NO),搬送制御を低速両面印刷に切り換える(S161)。
用紙サイズが印刷可能なサイズであれば(S155:YES),給紙元となる給紙トレイを,選択された給紙トレイに切り換える(S156)。これにより,次の給紙から新たな給紙トレイが利用される。そして,その切り換えられた給紙トレイについて,トレイの切り換え履歴の設定を切換済みに変更する(S157)。なお,このトレイの切り換え履歴は,1つの印刷ジョブの両面印刷が終了すると,全てリセットされる。
その後,給紙トレイを切り換えたことを操作パネル40の表示部42に通知する(S158)。S158は単なる通知であって,両面印刷動作を中断するものではない。
なお,切り換え候補の抽出の際,画像サイズと同じサイズの用紙が設定されている給紙トレイがある場合には,その給紙トレイを優先的に抽出してもよい。これにより,適切な給紙トレイをより早期に発見することが期待できる。
次に,印刷を先頭ページからやり直すことが設定されているか否かを判断する(S159)。印刷を先頭ページからやり直すことが設定されている場合には(S159:YES),注目用紙への印刷を止めて排紙する(S160)。一方,印刷を先頭ページからやり直すことが設定されていない場合には(S159:NO),注目用紙への両面印刷を完了させるために搬送制御を低速両面印刷に切り換える(S161)。
図5の説明に戻り,S121のトレイ切換処理の後,あるいはS106の高速両面印刷用制御設定の後,未印刷の印刷データが無く,印刷が終了か否かを判断する(S107)。印刷が終了であれば(S107:YES),本処理を終了する。印刷が終了でなければ(S107:NO),S101に戻って,新たな用紙の給紙を開始する。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタ100では,搬送されている用紙の用紙長を取得し,当該用紙で高速両面印刷できるか否かを判断している。そして,高速両面印刷できないと判断された場合には,印刷対象の画像が欠落なく印刷できる用紙が設定されている給紙トレイに切り換えて,高速両面印刷を行っている。すなわち,実際に搬送されている用紙のサイズと印刷対象の画像のサイズとの関係において,用紙搬送路に搬送可能な用紙枚数を増やすことが可能であれば,給紙トレイを切り換えて高速両面印刷可能な用紙を搬送している。その結果,高速両面印刷を行うことができ,より適切な両面印刷動作を実施することができる。
また,プリンタ100は,切り換えが許可されていない場合には,給紙トレイの切り換えを行わない。すなわち,ユーザが意図的に大き目の用紙を指定することもあり,このユーザの意図を反映できる。また,プリンタ100は,切換済みの給紙トレイを記憶しており,一度試した給紙トレイには切り換えない。これにより,際限なく切り換え動作が繰り返されることを回避できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。プリンタに限らず,複合機,FAX装置等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また,プロセス部の画像形成方式は,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。また,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。
また,実施の形態の搬送例では,N枚の片面の連続印刷の後,同枚数の他面の印刷を行っているが,複数枚の片面の連続印刷の後,他面の印刷と片面の印刷とを交互に行ってもよい。例えば,用紙搬送開始時の連続印刷枚数Nを2とし,それ以降は片面と他面とを交互に印刷するようにしてもよい。この場合には,例えば,4枚の両面印刷を行うとすると,片面(1枚目),片面(2枚目),他面(1枚目),片面(3枚目),他面(2枚目),片面(4枚目),他面(3枚目),他面(4枚目)の順に印刷が行われる。この搬送手順であっても,本発明を適用可能である。
また,実施の形態では,用紙長の特定方法として,用紙センサ60を利用し,用紙の先端通過から後端通過までの経過時間から計算しているが,これに限るものではない。例えば,用紙に組み込まれた情報(例えば,ICタグに記憶された情報)から用紙長を読み取る方法であってもよい。
また,実施の形態では,給紙トレイの切り換え候補のうちの1つを選択する際に特別な規則を設けていないが,切り換え候補から選択される給紙トレイの規則を設けてもよい。例えば,給紙トレイの設定として,給紙トレイの優先順位の設定を可能とし,この優先順位に従って給紙トレイを選択してもよい。あるいは,用紙搬送方向(副走査方向)の用紙長が最も短い用紙が設定されている順に選択してもよい。
また,実施の形態では,複数枚の用紙に印刷した後に給紙トレイが切り換えられてもリセット処理を可能にしているが,先頭印刷ページのみを対象としてリセット処理を行うように構成してもよい。このように構成することで,大量に印刷した後でリセットされ,もう一度始めから印刷され直されることがないので,用紙の大量消費を防ぐことができる。この場合,S159およびS111において,先頭ページからやり直すことの設定に加え,印刷対象ページが先頭印刷ページであることを条件とすることで実現できる。
10 画像形成部
11 搬送路
12 再搬送路
20 画像読取部
50 プロセス部
60 用紙センサ
91A,91B,91C,91D 給紙トレイ
92 排紙トレイ
100 プリンタ

Claims (7)

  1. 複数の給紙部と,
    画像サイズよりも大きいサイズの用紙の前記給紙部からの給紙をエラーとせずに,当該用紙の搬送制御を行う搬送部と,
    用紙の片面に印刷した後に当該用紙を再搬送路へと搬送し,当該用紙に後続する後続用紙の印刷を行った後に当該用紙の他面の印刷を行う高速両面印刷が可能な印刷部と,
    給紙された用紙の搬送過程で,その用紙の搬送方向の長さとなる用紙長を特定する特定部と,
    前記特定部によって用紙長を特定した後,印刷対象となる画像が収まるとともに前記特定部にて特定対象となった注目用紙よりも用紙長が短い用紙を使用することで,前記再搬送路を含む用紙搬送路に搬送可能な用紙枚数を増やすことが可能か否かを判断する判断部と,
    前記判断部が可能と判断した場合に,前記注目用紙に後続する用紙の給紙を実行する給紙部を,前記注目用紙を給紙した給紙部とは異なる給紙部に切り換える切換部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記切換部による切り換えを許可するか否かを設定する設定部を備え,
    前記切換部は,前記設定部にて許可設定がなされていることを条件として給紙部を切り換えることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    各給紙部にセットされている用紙長を登録する登録部を備え,
    前記切換部は,前記登録部の登録内容に基づいて切り換え先を決定することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    給紙部ごとに前記切換部によって切り換え済みであるか否かを記憶する記憶部を備え,
    前記切換部は,前記記憶部にて切り換え済みとして記憶されている給紙部には切り換えないことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記切換部が給紙部を切り換えた場合に,切り換え後に給紙された用紙に再度先頭印刷ページから印刷をやり直すリセット処理を行うリセット部を備えることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載する印刷装置において,
    前記リセット部が前記リセット処理を行う場合には,前記注目用紙は未印刷の面の印刷動作を行うことなく排紙することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載する印刷装置において,
    前記リセット部は,前記切換部が先頭印刷ページの用紙を注目用紙として給紙部を切り換えた場合に,前記リセット処理を行うことを特徴とする印刷装置。
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