JP5257286B2 - 露光装置および当該露光装置に使用されるランプの点灯電力制御方法 - Google Patents

露光装置および当該露光装置に使用されるランプの点灯電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、液晶カラーフィルタ、PDP基板、プリント基板および半導体基板等の大型基板の露光処理に用いられる露光装置および当該露光装置に使用されるランプの点灯電力制御方法に関する。
液晶カラーフィルタ、PDP基板およびプリント基板等の大型基板(以下、単にワークという)の製造には、マスクを介してワークに紫外線を照射する露光工程が利用される。例えば、ワークが液晶カラーフィルタである場合について説明する。
一般に、液晶カラーフィルタは、1枚のワーク上に複数枚製作される。液晶カラーフィルタ製造においては、例えばフィルタの画素パターンを製作するために露光を利用する。その場合、ワーク全体を一括で露光する方法と、製作する液晶カラーフィルタ毎に分割して露光する方法とがある。
図1は、ワークを一括して露光するために使用される露光装置の構成の概略を示す。図1において、ランプ1から発した光は、集光鏡2で集光され、第1平面鏡3で反射してインテグレータレンズ4に入射し、照度分布の均一化が行われる。インテグレータレンズ4から出射する光は、光路を遮光するシャッター5を介して、コリメータミラー6に入射して平行光とされ、露光装置100から出射する。
なお、必要とされる光路長と装置の寸法上の制約により、途中に第2平面鏡、第3平面鏡を設ける場合もある。
露光装置100から出射した光は、マスクMを介してワークステージWS上に載置・固定されたワークWに照射される。
ワークWの露光処理を行うには、露光装置100のシャッタ5が閉じられた状態で、ワークWを、ワーク搬送ロボット等のワーク搬送機構(図1には不図示)により搬送し、ワークステージWS上に載置・固定する。
露光装置100とワークWとの間にはマスクパターンを形成したマスクMが配置されている。ワークWがワークステージWS上に載置されると、マスクMのマスクパターンがワークWの所定の位置に露光されるように、マスクMとワークWとの位置合わせが行われる。
この位置合わせは、マスクMに印されたマスクアライメントマークとワークWに印されたワークアライメントマークとをアライメント顕微鏡7で検出し、互いのマークを重ね合わせるように、ワークステージWSに取り付けられたXYθステージSTを移動させて行う。
位置合わせ完了後、シャッタ5を開き、露光光を、マスクMを介してワークWに照射する。これにより、マスクパターンがワークW上に露光される。
ワークWに対し所定の露光量を与えて露光が終了すると、シャッタ5を閉じ、ワーク搬送機構によりワークWをワークステージWSから搬出する。
露光装置100に使用されるランプ1は、効率良く紫外光を発する高圧水銀ランプ、キセノン水銀ランプである。
これらのランプは、点灯開始後にランプ内の水銀が蒸発し、安定した光が得られるまでに数分間〜十数分間を要する。また、ランプの点灯開始時には、絶縁破壊のために高電圧を電極に印加するので、電極への負担が大きく、何度もランプ点灯開始動作を行うと電極が磨耗するおそれがある。そのため、これらのランプは、図12のタイムチャート112に示すように、いったん点灯すると、原則としてランプの寿命時間に達するまで消灯せず、定格電力で点灯を続ける。
露光処理を行わないときには、タイムチャート111に示すように、シャッター5によりランプ1を点灯した状態で遮光するようにしている。
特開2000−181075号公報
近年、液晶カラーフィルタ、PDP基板、プリント基板等のワークが大型化していることに伴って、露光装置に要求される露光面積が拡大している。このため、露光面の照度が低下して必要な露光量を得るための時間が長くなり、スループットが低下するおそれがある。このようなスループットの低下を避けるためには、より高出力のランプが必要になる。
しかしながら、高出力のランプは、電極にかかる負担が大きいために電極が磨耗しやすい。そのため、高出力のランプは、点灯時間が長くなるにつれて、図12のタイムチャート113に示すように、電極が磨耗して電極間距離が次第に広がることが判明した。これに伴って、ランプの電極間に形成されるアークが電極中心軸方向に広がり、ランプの輝度が経時的に低下するという弊害が生じる。
したがって、従来の露光装置においては、ランプの点灯時間が長くなるにつれ、タイムチャート115に示すように、露光面における照度が低下し、スループットが低下する、という問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものである。本発明は、ランプの輝度が経時的に低下することを防止し、露光面における照度の低下を防止し、ひいては露光装置のスループットの低下を防止することのできる露光装置および露光装置に使用するランプの点灯電力制御方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、発光管の内部に一対の電極が対向して配置されるとともに水銀が封入されたランプと、前記ランプに電力を供給するランプ電源と、前記ランプから放射される光を開閉するシャッターとを備え、当該ランプを連続点灯させ、前記シャッターの開時には、前記ランプから放射される光によりワークを露光し、前記シャッターの閉時には、前記ワークの交換または位置調整を行う露光装置であって、前記ランプ電源は、前記シャッターの閉時において、前記ランプの電極間距離の広がりを検知したときに、電力変調処理を実行して電極間距離の広がりを補正することを特徴とする露光装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の露光装置において、前記ランプ電源は、前記ランプの点灯初期における初期電圧データが格納され、ランプを点灯させた後の電圧データと前記初期電圧データとの差である電圧上昇幅を求め、求めた電圧上昇幅が所定値を超えるかを判定し、前記電圧上昇幅が所定値を超えると判定したときに前記電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置である。
請求項3の発明は、請求項2記載の露光装置において、前記ランプ電源は、前記電圧上昇幅と電力変調処理に係る電力変調条件との関係が規定された換算テーブルが格納され、前記換算テーブルと前記電圧上昇幅とに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置である。
請求項4の発明は、請求項1記載の露光装置において、前記ランプ電源は、前記ランプの基準点灯時間データが格納され、ランプの通算点灯時間データと前記基準点灯時間データとを比較して前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えるかを判定し、前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えると判定したときに、前記電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置である。
請求項5の発明は、発光管の内部に一対の電極が対向して配置されるとともに水銀が封入されたランプを連続点灯させ、シャッターの開時には、前記ランプから放射される光によりワークを露光し、シャッターの閉時には、前記ワークの交換または位置調整を行う露光装置における点灯電力制御方法であって、前記シャッターの閉時において、前記ランプの電極間距離の広がりを検知したときに、電力変調処理を実行して電極間距離の広がりを補正することを特徴とする露光装置における点灯電力制御方法である。
請求項6の発明は、請求項5記載の露光装置における点灯電力制御方法において、前記ランプの点灯初期における初期電圧データと前記ランプを点灯させた後の電圧データとを使用し、前記ランプを点灯させた後の電圧データと前記初期電圧データとの差である電圧上昇幅を求め、求めた電圧上昇幅が所定値を超えるかを判定し、前記電圧上昇幅が所定値を超えると判定したときに前記電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置における点灯電力制御方法である。
請求項7の発明は、請求項6記載の露光装置における点灯電力制御方法において、前記電圧上昇幅と電力変調処理に係る電力変調条件との関係が規定された換算テーブルを使用し、前記換算テーブルと前記電圧上昇幅とに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置における点灯電力制御方法である。
請求項8の発明は、請求項5記載の露光装置における点灯電力制御方法において、ランプの通算点灯時間データとランプの基準点灯時間データとを使用し、前記通算点灯時間データと前記基準点灯時間データとを比較して前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えるかを判定し、前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えると判定したときに前記電力変調処理を実行することを特徴とする露光装置における点灯電力制御方法である。
本発明の露光装置および露光装置における点灯電力制御方法は、前記シャッターの閉時において、ランプの電極間距離の広がりを検知したときに、ランプに供給する電力を変調する電力変調処理を実行して、ランプの電極間の広がりを補正するものであるため、ランプの点灯時間が長くなった場合でも、ランプの電極間距離を常に一定にすることができる。
そのため、高出力のランプを長時間にわたり点灯させた場合でも、ランプの電極間に形成されるアークが電極中心軸方向に広がることがなく、ランプの輝度が経時的に低下することがない。
したがって、本発明の露光装置および露光装置における点灯電力制御方法によれば、高出力のランプを長時間にわたり点灯させた場合でも、ランプの輝度が経時的に低下することがなく、露光面における照度が一定となり、ひいては、スループットの低下を抑制することができる。
本発明の露光装置のシステム構成を示す図である。 図1のランプの構成を概略的に示す正面図である。 実施例1のランプ電源の構成を示す機能ブロック図である。 実施例1の点灯電力制御方法を説明するフローチャートである。 図4のフロチャートに示す電力変調処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の露光装置において、シャッターの開閉、ランプに供給する電力の変調タイミング、電極間距離、ランプ電圧および露光面照度を示すタイムチャートである。 電極間距離が補正される様子を示す模式図である。 実施例2のランプ電源の構成を示す機能ブロック図である。 実施例2の点灯電力制御方法を説明するフローチャートである。 実施例3のランプ電源の構成を示す機能ブロック図である。 実施例3の点灯電力制御方法を説明するフローチャートである。 従来の露光装置において、シャッターの開閉、ランプに供給する電力、電極間距離および露光面照度を示すタイムチャートである。
図1は、本発明の露光装置のシステム構成を示す図である。
同図に示すように、ランプ1の後方には、ランプ1から発した光を出射する前方開口2Aを有する碗状の集光鏡2が設けられている。集光鏡2は、例えば回転楕円反射面を有する楕円反射鏡である。
集光鏡2の前方開口2Aから出射する光の光路上には、当該光路に対して斜め45°に傾斜するように第1の平面鏡3が配置されている。
第1の平面鏡3によって反射される光の光路上には、インテグレータレンズ4が配置されている。
インテグレータレンズ4によって集光される光の光路上には、露光光を遮光するシャッター5が配置されている。シャッター5は、シャッターコントローラ40からの指令を受けることによって開閉される。
シャッター5の前方には、インテグレータレンズ4によって集光された露光光をマスクMの方向へ反射するコリメータレンズ6が配置されている。
マスクMは、所定の露光パターンが形成されるとともに、ワークWに対して所定の位置に位置合わせを行うために使用するマスクアライメントマークが印されている。
ワークWは、例えば液晶カラーフィルタ、PDP基板、プリント基板および半導体基板等の基板であり、マスクMとの位置合わせを行うためのワークアライメントマークが印されている。ワークWは、ワークステージWS上に載置され、ワークステージWSに固定されている。
ワークWが載置・固定されたワークステージWSには、XYθステージSTが連結されている。
マスクMとワークWとの位置合わせは、アライメント顕微鏡7によって、各々に形成されたマスクアライメントマークとワークアライメントマークとを重ね合わせることによって行われる。この位置合わせは、ワークWを、ワークステージWSを介して、XYθステージSTによって移動させることによって行われる。
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から露光開始指令を受けた場合にシャッター5を開き、一方、露光装置制御部30から露光停止指令を受けた場合にシャッター5を閉じる。
同図に示す露光装置100は、ランプ1をその寿命に達するまで消灯させずに連続して点灯させ、シャッター5が開いたときにワークWの露光を実行し、シャッター5が閉じたときにワークWの交換・位置調整等を実行する。
図2は、本発明の露光装置に使用されるランプの構成の概略を示す正面図である。
ランプ1は、例えば石英ガラス等の透光性材料より構成される容器10を有している。容器10は、外観が略球状となるように形成されるとともに内部空間Sを有する発光部11と、発光部11の両端のそれぞれに連続して円柱状に形成された封止部12Aおよび12Bとを備える。
封止部12Aおよび12Bの端部には、それぞれ、有底円筒形状を有する導電性の口金15Aおよび15Bが装着されており、ランプ1への給電が可能とされている。
発光部11の内部空間Sには、陽極13および陰極14が対向して配置されている。陽極13は、先端に向かうに従って次第に外径が縮小する回転円錐台形状を有する先端部13Aと、先端部13Aに続く円柱状の胴部13Bと、胴部13Bに続く胴部よりも外径の小さい円柱状の軸部13Cとからなる。先端部13Aおよび胴部13Bが内部空間S内に臨出し、軸部13Cの一部が封止部12Aに埋設されている。
陰極14は、先端部13Aよりも鋭利な回転円錐台形状を有する先端部14Aと、先端部14Aに続く円柱状の胴部14Bと、胴部14Bに続く胴部よりも外径の小さい円柱状の軸部14Cとからなる。先端部14Aおよび胴部14Bが内部空間S内に臨出し、軸部14Cの一部が封止部12Bに埋設されている。
発光部11の内部空間Sには、発光物質としての水銀が封入されている。水銀の封入量は、ランプ1を高出力とするために例えば1〜70mg/ccとされる。なお、水銀とともにキセノンガス等の希ガスを封入しても良い。ランプ1は、陽極13および陰極14に電力が供給されることにより、陽極13と陰極14との間で絶縁破壊が生じてプラズマが生成され、波長365nmの紫外光が放射される。
〔実施例1〕
図2に示すランプ1は、点灯開始後にランプ内の水銀が蒸発し、安定した光が得られるまでに数分間〜十数分間を要する。また、ランプ1の点灯開始時には、絶縁破壊のために高電圧を電極に印加するので、電極への負担が大きく、何度もランプ点灯開始動作を行うと電極が磨耗するおそれがある。このような理由から、ランプ1は、いったん点灯すると、原則としてランプの寿命時間に達するまで消灯せず、連続して点灯を続ける。
したがって、ランプ1は、点灯時間が経過するにつれ、特に陰極14が磨耗することによって、陽極13と陰極14との間の距離X(以下、電極間距離という)が次第に広がるという性質を有する。点灯時間が経過するにつれランプ1の電極間距離が広がると、電極間に形成されるアークが広がるためにランプ1の輝度が低下し、ひいては、露光面であるワークにおける放射照度が低下するという弊害がある。
以下に説明する実施例1は、このようなランプ1における電極間距離の広がりに起因して発生する弊害を防止するものである。
図3は、実施例1のランプ電源の構成を示す機能ブロック図である。
ランプ電源20は、商用電源21が設けられている。商用電源21から供給される交流電圧は、整流回路22によって整流される。整流回路22から得られる直流電圧は、スイッチング回路23に供給される。
スイッチング回路23は、複数のスイッチング素子により構成される。スイッチング回路23は、電力制御部25に接続されている。スイッチング回路23は、電力制御部25からの指令に応じて、各スイッチング素子がオン/オフすることによって、高周波出力を発生する。スイッチング回路23が出力する高周波は、平滑回路24により直流に変換され、ランプ1に供給される。
電力制御部25は、例えば不揮発性メモリからなる記憶部26と、ランプ1のランプ電圧を測定する電圧計27と、ランプ1のランプ電流を測定する電流計28と、露光装置制御部30とに接続されている。
電力制御部25は、露光装置制御部30から入力される露光開始指令または露光停止指令を受けて、スイッチング回路23の駆動を制御する。即ち、電力制御部25は、露光開始指令を受けたときにスイッチング回路23の駆動を開始し、露光停止指令を受けたときにスイッチング回路23の駆動を停止するように制御する。
また、電力制御部25は、電圧計27から送られる電圧データと、電流計28から送られる電流データとに基づき、ランプ1に供給される電力が一定になるように定電力制御を行う。
さらに、電力制御部25は、電圧計27から送られる電圧データVを指標としてランプ1の電極間距離の広がりを検知する。電力制御部25は、電極間距離の広がりが検知された場合において、ランプ1に供給する電力を変調する電力変調処理を実行する。
記憶部26は、不揮発性メモリのように書換可能である記録媒体によって構成され、ランプ1の特性に応じた初期電圧データVが格納されている。初期電圧データVは、ランプ1の点灯初期に取得した電圧データであり、予め記憶部26に格納される。
記憶部26に格納された初期電圧データVは、ランプの仕様により個々のランプ毎に異なるので、ランプを交換する毎に適宜書換えられる。
電力制御部25は、電圧計27から送られる電圧データVと記憶部26から取得した初期電圧データVとを比較して、電圧上昇率ΔVを求める。電圧上昇率ΔVは、電圧データVから初期電圧データVを引いた差を、初期電圧データVに対する百分率で表したものであり、次式1のようにして求められる。
(式1) ΔV=〔(V−V)/V〕×100
電力制御部25は、電圧上昇幅ΔVが所定値(例えば0.7%)を超えるかを判定し、電圧上昇幅ΔVが所定値を超えると判定したときに、電力変調処理を実行する。
なお、測定される電圧データVがノイズの影響を受けて変動が大きい場合は、フィルタ回路を通したり、移動平均法を利用して電圧データVを平滑化しても良い。極間の変化に伴う電圧の変化は通常の電極では比較的緩やか(一時間当たり0.2〜1.0μ程度)であるため、数秒〜数分程度の時間では極間が変化することは殆どない。
電力変調処理は、ランプ1に供給される電力を高周波数で増減させることにより、陽極13の先端部13Aにおいて温度差を生じ易くし、先端部13Aに突起部を形成し、当該突起により電極間距離の広がりを補正するために実行される。
電力変調処理が実行されると、図2に示す陽極13の先端部13Aにおける温度差が大きくなり、図7(C)に示すように、突起部13Xが陽極13の先端部13Aから陰極14に向けて伸び出るように形成される。
したがって、図7(C)に示すように、電力変調処理を実行した後の電極間距離は、陽極13に形成された突起部13Xの全長Xに相当する分が縮小されるため、図7(A)に示す点灯初期の電極間距離に概ね等しくなるように補正される。
電力変調処理は、電力変調処理を行うことで陽極13に形成される突起部13Xの全長(図7(C)に示すX)が、電極間距離の広がり(図7(B)に示すX)に等しくなる条件で実行されることが好ましい。
電力変調条件は、例えば、周波数が0.1〜20Hz、振幅が定格電力の10〜100%の範囲で適宜設定される。
電力変調処理は、図6のタイムチャート51、52に示すように、図1の露光装置におけるシャッター5が閉じているとき(つまり、非露光時)に実行される。
電力変調処理をシャッター5が開いたとき(つまり、露光時)に実行することは、露光時でありながら、電極間距離が変動することに伴ってランプ1に形成されるアークの大きさが変動し、露光面であるワークWにおける放射照度が一定でなくなり、ワークWに露光ムラが生じるため好ましくない。
電力変調処理をシャッター5が閉じているときに実行すれば、ワークWに悪影響を与えることなく、電極間距離が点灯初期の電極間距離と同等となるように補正することができるため、ワークWにおける放射照度を一定にすることができる。
以下は本実施形態において用いられる各種のデータの一例である。記憶部26は、初期電圧データV、周波数データf、単位変調時間データt、振幅データwおよび中断データsが格納され、電力制御部25の指令を受けたときに各種のデータを電力制御部25に送出する。
初期電圧データV : 83.7V(ボルト)
周波数データf : 2Hz
単位変調時間データt : 5秒
振幅データw : 50%
中断データs : 電力変調処理を開始してから中断するまでの実行時間データ
実施例1の点灯電力制御方法について、図3に示す機能ブロック図と図4および図5に示すフローチャートとを用いて説明する。図4は、ランプを点灯させた後の電圧データを指標として電極間距離の広がりを検知し、ランプに供給する電力を変調するように制御する処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)
露光装置制御部30が露光停止指令をシャッターコントローラ40に送出する。
(ステップS102)
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から送られる露光停止指令を受け、シャッター5を閉じる。
(ステップS103)
電力制御部25は、電圧計27によって測定された電圧データVを取得する。
(ステップS104)
電力制御部25は、記憶部26に格納された初期電圧データVを取得し、初期電圧データVとステップS103で取得した電圧データVとを比較して、電圧上昇率ΔVを求める。
電力制御部25は、電圧上昇幅ΔVが0.7%を超えるかを判定する。電圧上昇幅ΔVが0.7%を超えると判定したときは、ステップS105に進む。電圧上昇幅ΔVが0.7%を超えないと判定したときは、ステップS106に進む。
(ステップS105)
電力制御部25は、記憶部26に格納された電力変調条件である周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データwを取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行する。電力変調条件の一例を挙げると、周波数が2Hz、単位変調時間が5秒、振幅が50〜100%である。
(ステップS106)
電力制御部25は、露光装置制御部30から送られる露光開始指令の有無を確認し、露光開始指令を受けたときは電力変調処理を終了する。
電力制御部25が露光装置30から送られる露光開始指令を受けていないときは、ステップS103に進む。
このように、ステップS103〜S105に示す手順が、ステップS106において露光開始指令を受けるまで繰り返し実行される。
図5は、図4のフローチャートに示すステップS105の詳細を示すフローチャートである。
(ステップS1051)
電力制御部25は、電力変調処理の実行中において、露光装置制御部30から送られる露光開始指令の有無を常時確認する。
電力変調処理中に露光開始指令が入力されなかった場合は電力変調処理が完了する。電力変調処理中に露光開始指令が入力された場合はステップS1052に進む。
(ステップS1052)
電力制御部25は、電力変調処理を中断しステップS1053に進む。
(ステップS1053)
電力制御部25は、電力変調処理を開始してから中断するまでの実行時間データである中断データsを記憶部26に記録する。
(ステップS1054)
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から送られる露光開始指令を受けシャッター30を開く。
(ステップS1055)
電力制御部25は、露光装置制御部30から送られる露光停止指令の有無を確認し、露光停止指令を受けたときはステップS1056に進む。
電力制御部25が露光停止指令を受けていない場合は、ステップS1055に戻る。
(ステップS1056)
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から送られる露光停止指令を受けシャッター30を閉じる。
(ステップS1057)
電力制御部25は、記憶部26に保存された中断データsを取得する。
(ステップS1058)
電力制御部25は、ステップS1057で取得した中断データsに基づき電力変調処理を再開する。ステップS1058の電力変調処理は、単位変調時間データtから中断データsを引いた時間にわたって実行される。
さらに、本発明の露光装置における点灯電力制御方法につき、タイムチャートを用いてさらに説明する。図6は、シャッターの開閉、ランプに供給する電力、電極間距離、ランプ電圧および露光面仮想照度を示したタイムチャートである。
タイムチャート51でシャッター5が閉じている状態では、タイムチャート52に示すように、電力変調処理が実行される。電力変調条件は、周波数が2Hz、単位変調時間が5秒、振幅が定格電力の50〜100%である。なお、タイムチャート52では、タイムチャート51でシャッター5が閉じた時刻に、図4のフローチャートに示すΔVが所定値以上になっていると仮定する。
タイムチャート52で電力変調処理が実行されると、タイムチャート53に示すように、電極間距離が次第に縮小され所定の時刻に一定になり、タイムチャート54に示すように、ランプ電圧が次第に低下していき所定の時刻に一定になる。
露光面仮想照度は、タイムチャート52で電力変調処理が実行されると、タイムチャート55に示すように次第に上昇していき所定の時刻に一定になる。なお、タイムチャート51でシャッター5が閉じているときの露光面照度は零であるため、タイムチャート55では、シャッター5が開いていると仮定した場合の露光面における照度を露光面仮想照度とし破線で示す。
図7は、点灯初期、点灯開始から所定時間経過後、電力変調処理が実行された後のそれぞれについて電極間距離を示す模式図である。
ランプ1の点灯初期における電極間距離はXである。ランプ1の点灯開始から所定時間が経過した後は、図7(B)に示すように、陰極14が損耗し陰極14の全長がX縮小する。電極間距離は、図7(B)に示すように、陰極14の全長がX縮小することによって、X+Xに広がる。
電力変調処理が実行された後は、図7(C)に示すように、陽極13の温度差が大きくなることにより、陽極13の先端に突起部13Xが形成され陽極13の全長がX延長する。電力変調処理が実行された後の電極間距離は、図7(C)に示すように、陽極13の全長がX延長することによって、X+X−Xとなる。
即ち、電力変調処理が実行された後は、陽極13の先端に突起部13Xが形成されることにより、電極間距離が点灯初期の状態に近付くように補正される。
特に、周波数、周期および振幅といった電力変調条件を適宜調整することにより、陽極13に形成される突起部13Xの全長Xを陰極14の縮小長さXに等しくすることが望ましい。このようにすれば、ランプの点灯時間に係らず電極間距離が一定になり、電極間に形成されるアークの大きさが一定になるため、ランプの輝度の経時的な低下を防止することができる。
以上の本発明の露光装置および露光装置における点灯電力制御方法は、ランプ1を長時間点灯させた場合でも、電極間距離の広がりを示す指標である電圧データVと初期電圧データVの差である電圧上昇幅ΔVを取得し、取得した電圧上昇幅ΔVに基づき電力変調処理が実行され、ランプ1の電極間距離が点灯初期の電極間距離に近付くように補正される。しかも、電力変調処理はシャッター5が閉じた非露光時に実行されるため、ワークWに対して露光ムラなどを生じさせることがない。
したがって、シャッター5を開いた露光時において、ランプ1の輝度が一定となり、ワークWにおける放射照度が低下しないため、ワークWの露光工程のスループットの低下を防止することができる。
〔実施例2〕
上記した実施例1は、電圧データVと初期電圧データVとの差である電圧上昇幅ΔVを検知し、電圧上昇幅ΔVが所定値を超えたときに電力変調処理を実行するものであった。
次に説明する実施例2は、上記した電圧上昇幅ΔVと電力変調条件(周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データw)との相関関係が規定された換算テーブルを記憶しておき、電圧上昇幅ΔVと換算テーブルとに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行するものである。
実施例2においては、露光装置のシステム構成は図1に示すものと共通するため、露光装置のシステム構成の説明を省略する。
図8は、実施例2のランプ電源の機能ブロック図を示す。なお、図8では、図3に示す機能ブロック図と共通する構成については、図3と共通の符号を付すことにより説明を省略する。
即ち、電力制御部25は、電圧計27から読出した電圧データVと記憶部36から読出した初期電圧データVとに基づき電力変調処理を実行する。即ち、電力制御部25は、電圧データVと初期電圧データVとを比較し、電圧データVから初期電圧データVを引いた差である電圧上昇幅ΔVが所定値(例えばVの0.1%)を超えるときに、電力変調処理を実行する。実施例2では、電圧上昇幅ΔVを電極間距離の広がりを検知するための指標として使用する。
電力変調処理を実行するときの電力変調条件は、次のようにして取得する。電力制御部25は、上記電圧上昇幅ΔVが所定値を超えたと判定したときは、記憶部36に格納された電力変調条件を算出するための換算テーブルTAを取得する。
換算テーブルTAには、電圧上昇幅ΔVと、周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データwといった電力変調条件との関係を規定したものである。一例を挙げると、換算テーブルTAには、電圧上昇幅ΔVが0.2%に対し、周波数データfが5Hz、単位変調時間データtが5秒、振幅データwが90%というように規定されている。換算テーブルTAに規定された電力変調条件は、電圧上昇幅ΔVに対応して、陽極13に形成される突起部13Xの全長が電極間距離の広がりと同程度になるように設定される。
電力制御部25は、換算テーブルTAを使用してΔVに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件で電力変調処理を実行する。
実施例2の点灯電力制御方法について、図8に示す機能ブロック図と図9に示すフローチャートとを用いて説明する。図9は、ランプを点灯させた後の電圧データを指標として電極間距離の広がりを検知し、ランプに供給する電力を変調するように制御する処理を示すフローチャートである。
(ステップS201)
露光装置制御部30が露光停止指令をシャッターコントローラ40に送出する。
(ステップS202)
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から送られる露光停止指令を受け、シャッター5を閉じる。
(ステップS203)
電力制御部25は、電圧計27によって測定された電圧データVを取得する。
(ステップS204)
電力制御部25は、記憶部36に格納された初期電圧データVを取得し、初期電圧データVとステップS203で取得した電圧データVとを比較し、電圧上昇幅ΔVを取得する。
電力制御部25は、電圧上昇幅ΔVが例えばVの0.1%を超えるか判定する。電圧上昇幅ΔVがVの0.1%を超えると判定したときは、ステップS205に進む。電圧上昇幅ΔVが0.1%を超えないと判定したときは、ステップS207に進む。
(ステップS205)
電力制御部25は、記憶部36に格納された換算テーブルTAを取得し、取得した換算テーブルTAと電圧上昇幅ΔVとに基づき電力変調条件(周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データw)を取得する。
(ステップS206)
電力制御部25は、ステップS205で取得した電力変調条件に基づき、電力変調処理を実行する。
なお、図示は省略するが、電力制御部25が電力変調処理中に露光開始指令を受けた場合は、図5のフローチャートのステップS1051〜S1058に示すようにして、電力変調処理の中断および再開がなされる。
(ステップS207)
電力制御部25が露光装置制御部30から送られる露光開始指令を受けたときは、電力変調処理を終了する。
電力制御部25が露光装置30から送られる露光開始指令を受けていないときは、ステップS203に進む。
このように、ステップS203〜S206の手順が、ステップS207で露光開始指令を受けるまで繰り返し実行される。
上記した実施例2の点灯電力制御方法によれば、ΔVの数値に対応して、電極間距離を補正する(即ち、図7(C)に示すように陽極13に突起部13Xを形成する)ために最適な電力変調条件によって電力変調処理が実行される。
つまり、電圧上昇幅ΔVは電極間距離の広がりを示す指標であるから、電圧上昇幅ΔVに対応して電極間距離の広がりを補正するために最適な電力変調条件が算出されるので、ランプにおける電極間距離をより高い精度で補正することができる。
しかも、電力変調処理はシャッター5が閉じた非露光時に実行されるため、ワークWに対して露光ムラを生じることがない。
したがって、シャッター5を開いた露光時において、ランプ1の輝度が一定となり、ワークWにおける放射照度が低下しないため、ワークWの露光工程のスループットの低下を防止することができる。
〔実施例3〕
次に説明する実施例3は、ランプ1の点灯時間を測定するタイマーを設け、タイマーにより検知されるランプの通算点灯時間データと、予め記憶されているランプの基準点灯時間データTとに基づき、電力変調処理を実行するものである。実施例3では、電極間距離の広がりを検知する指標として通算点灯時間データを使用する。
実施例3においては、露光装置のシステム構成は図1に示すものと共通するため、露光装置のシステム構成の説明を省略する。
図10は、実施例3のランプ電源の機能ブロック図を示す。なお、図10では、図3に示す機能ブロック図と共通する構成については、図3と共通の符号を付すことにより説明を省略する。
実施例3では、ランプ電圧を測定する電圧計およびランプ電流を測定する電流計が省略され、ランプ1の通算点灯時間をカウントするタイマー29が設けられている。
記憶部46には、基準点灯時間データT、周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データwが格納されている。
電力制御部25は、記憶部46に格納された基準点灯時間データTを読出し、基準点灯時間データTとタイマー29から送出される通算点灯時間データTとを比較し、通算点灯時間データTが基準点灯時間データTを超えるかを判定し、通算点灯時間データTが基準点灯時間データTを超えると判定したときに電力変調処理を実行する。
基準点灯時間データTは、ランプ1における電極間距離の広がりを検知するための指標である。基準点灯時間データTは、電極間距離が広がるのに要する時間がランプ1の点灯電力、封入水銀量、点灯初期の電極間距離、内部空間Sの容積等の種々のファクターに影響を受けるため、個々のランプに対応して適宜設定される。
実施例3の点灯電力制御方法について、図10に示す機能ブロック図と図11に示すフローチャートとを用いて説明する。図11は、通算点灯時間データを指標として電極間距離の広がりを検知してランプに供給する電力を変調するように制御する処理を示すフローチャートである。
(ステップS301)
露光装置制御部30が露光停止指令をシャッターコントローラ40に送出する。
(ステップS302)
シャッターコントローラ40は、露光装置制御部30から送られる露光停止指令を受け、シャッター5を閉じる。
(ステップS303)
電力制御部25は、タイマー29によって測定された通算点灯時間データTを取得する。
(ステップS304)
電力制御部25は、記憶部46に格納された基準点灯時間データTを読み出し、基準点灯時間データTとステップS303で取得した通算点灯時間データTとを比較して、通算点灯時間データTが基準点灯時間データTを超えるか判定する。通算点灯時間データTが基準点灯時間データTを超えると判定したときは、ステップS305に進む。通算点灯時間データTが基準点灯時間データTを超えないと判定したときは、ステップS307に進む。
(ステップS305)
電力制御部25は、記憶部46に格納された電力変調条件である周波数データf、単位変調時間データtおよび振幅データwを取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行する。
なお、図示は省略するが、電力制御部25が電力変調処理中に露光開始指令を受けた場合は、図5のフローチャートのステップS1051〜S1058に示すようにして、電力変調処理の中断および再開される。
(ステップS306)
電力制御部25はタイマー29の通算点灯時間データTをリセットして零にする。
(ステップS307)
電力制御部25が露光装置制御部30から送られる露光開始指令を受けたときは、電力変調処理を終了する。
電力制御部25が露光装置30から送られる露光開始指令を受けていないときは、ステップS303に進む。
このように、ステップS303〜S306の手順が、ステップS307で露光開始指令を受けるまで繰り返し実行される。
上記した実施例3の点灯電力制御方法においては、ランプ1を長時間点灯させた場合でも、電極間距離の広がりを示す指標である通算点灯時間データTを取得し、取得した通算点灯時間データTに基づき電力変調処理が実行され、ランプ1の電極間距離が点灯初期の電極間距離に近付くように補正される。
しかも、電力変調処理はシャッター5が閉じた非露光時に実行されるため、ワークWに対して露光ムラを生じることがない。
したがって、シャッター5を開いた露光時において、ランプ1の輝度が一定となり、ワークWにおける放射照度が低下しないため、ワークWの露光工程のスループットの低下を防止することができる。
1 ランプ
10 容器
11 発光部
12A、12B 封止部
13 陽極
14 陰極
15A、15B 口金
2 集光鏡
3 平面鏡
4 インテグレータレンズ
5 シャッター
6 コリメータレンズ
7 アライメント顕微鏡
W ワーク
WS ワークステージ
ST XYθステージ
20 ランプ電源
21 商用電源
22 整流回路
23 スイッチング回路
24 平滑回路
25 電力制御部
26、36、46 記憶部
27 電圧計
28 電流計
29 タイマー
30 露光装置制御部
40 シャッターコントローラ
100 露光装置

Claims (8)

  1. 発光管の内部に一対の電極が対向して配置されるとともに水銀が封入されたランプと、前記ランプに電力を供給するランプ電源と、前記ランプから放射される光を開閉するシャッターとを備え、
    当該ランプを連続点灯させ、前記シャッターの開時には、前記ランプから放射される光によりワークを露光し、前記シャッターの閉時には、前記ワークの交換または位置調整を行う露光装置であって、
    前記ランプ電源は、前記シャッターの閉時において、前記ランプの電極間距離の広がりを検知したときに、電力変調処理を実行して電極間距離の広がりを補正することを特徴とする露光装置。
  2. 前記ランプ電源は、前記ランプの点灯初期における初期電圧データが格納され、ランプを点灯させた後の電圧データと前記初期電圧データとの差である電圧上昇幅を求め、求めた電圧上昇幅が所定値を超えるかを判定し、前記電圧上昇幅が所定値を超えると判定したときに、前記電力変調処理を実行することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記ランプ電源は、前記電圧上昇幅と電力変調処理に係る電力変調条件との関係が規定された換算テーブルが格納され、前記換算テーブルと前記電圧上昇幅とに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記ランプ電源は、前記ランプの基準点灯時間データが格納され、ランプの通算点灯時間データと前記基準点灯時間データとを比較して通算点灯時間データが基準点灯時間データを超えるかを判定し、前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えると判定したときに、前記電力変調処理を実行することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 発光管の内部に一対の電極が対向して配置されるとともに水銀が封入されたランプを連続点灯させ、シャッターの開時には、前記ランプから放射される光によりワークを露光し、シャッターの閉時には、前記ワークの交換または位置調整を行う露光装置における点灯電力制御方法であって、
    前記シャッターの閉時において、前記ランプの電極間距離の広がりを検知したときに、電力変調処理を実行して電極間距離の広がりを補正することを特徴とする露光装置における点灯電力制御方法。
  6. 前記ランプの点灯初期における初期電圧データと前記ランプを点灯させた後の電圧データとを使用し、前記ランプを点灯させた後の電圧データと前記初期電圧データとの差である電圧上昇幅を求め、求めた電圧上昇幅が所定値を超えるかを判定し、前記電圧上昇幅が所定値を超えると判定したときに前記電力変調処理を実行することを特徴とする請求項5記載の露光装置における点灯電力制御方法。
  7. 前記電圧上昇幅と電力変調処理に係る電力変調条件との関係が規定された換算テーブルを使用し、前記換算テーブルと前記電圧上昇幅とに基づき電力変調条件を取得し、取得した電力変調条件に基づき電力変調処理を実行することを特徴とする請求項6記載の露光装置における点灯電力制御方法。
  8. ランプの通算点灯時間データとランプの基準点灯時間データとを使用し、前記通算点灯時間データと前記基準点灯時間データとを比較して前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えるかを判定し、前記通算点灯時間データが前記基準点灯時間データを超えると判定したときに前記電力変調処理を実行することを特徴とする請求項5記載の露光装置における点灯電力制御方法。
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