JP4222381B2 - 超高圧水銀ランプ - Google Patents
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Description
また、該放電容器50の内部には希ガスと共に水銀が0.15mg/mm3程度封入されている。更に、対向配置された陽極53と陰極54との間で発生するアークの中心が該バルブ部51の最大径部である該バルブ部中心と一致するように配置し、電極間距離としては例えば1.5mmとしていた。
しかし、従来の該ランプに封入される水銀の量を更に増加させて0.2mg/mm3以上とすると該放電容器内のアークの位置を陰極側に偏らせても、その他の部分、例えば陽極根元部に未蒸発水銀が発生するといった問題が生じた。更に、この未蒸発水銀が凝集し、該水銀による粒の大きさが一定以上、およそ0.2mm程度になると、重力により最大内径部に水銀が移動、蒸発し先の陽極根元部に再度水銀が凝縮するといったサイクルが発生しランプ内の対流が変動する結果、アーク不安定になり、ちらつきが生じるといった問題も発生した。
また、該電極間距離を短くすることで高い放射強度を得ようとすれば該電極へ流入する熱量が大きく、特に陽極の損耗が激しくなり該ランプ自身が短寿命になってしまうといった問題があった。一方、該陽極への熱の影響を抑制する為に該陽極自身の体積を大きくすることが考えられるが、該陽極部の径を大きくすればバルブ部の径も大きくなり、該ランプの小型化への要求に答えられないといった問題があった。
(1)前記側管部内でガラスに覆われた前記陽極の後端部に比べて外径が太く成っている部分から前記陰極に対向配置した該陽極の最先端までの距離で表される前記陽極の先端部の長さD(mm)が、該バルブ部のランプ管軸方向の長さL(mm)に対してD≧L/2である。
(2)前記側管部と該側管部の内側に位置する陽極との間に隙間が設けられており、且つ該側管部の内側に位置する該陽極の径d(mm)が、該側管部の内径ID(mm)に対して0.5ID≦d≦0.95IDの範囲の太さを有しており、該陽極の先端部の体積V(mm3)が入力電力P(W)に対して、V/P≧0.12である。
(3)ランプ管軸方向に直交する方向の該バルブの最大内径をA(mm)とした場合に、L≦2.5×Aであることと、π×L×Aで表される該バルブ部の内表面面積S(mm2)と入力電力Pとの比で表される管壁負荷P/S(W/mm2)がP/S≧1.2であることの両方を満たす。
また、該側管部に位置する陽極の径が側管部の内径の50%未満では陽極先端部から流入する熱量を充分に伝達出来ない為、陽極先端部の温度を充分に下げることが出来ず、結果として寿命特性を満足させることが出来ない。更に、該陽極径が該側管部の内径の95%を超えると該陽極をバルブ部内部に配置する場合に該側管部を通じて挿入することが困難となり実用的ではない。
また、万が一加工上のばらつきや冷却のばらつきにより未蒸発が発生する場合であっても、発生個所はバルブ部の最大内径部になることが望ましく、該未蒸発水銀の発生部が該最大内径部になれば大きな圧力変動が起こらない。該未蒸発水銀の発生個所を確認する手段としては、強制空冷手段を用いずに水平点灯で定格入力の70%に絞ることが挙げられる。該手段によって本発明の超高圧水銀ランプの未蒸発水銀発生個所を確認したところ、該未蒸発水銀がほぼバルブ部の最大内径部に確認された。つまり、本発明の超高圧水銀ランプにおいて、未蒸発水銀が発生したとしてもアーク不安定を生じることはない。
更には、水銀を0.2mg/mm3以上封入しても該陽極自身が熱源となり未蒸発水銀が発生しにくくなるといった利点がある。また、本発明の構成によれば封入した水銀量が0.2mg/mm3以上と高くてもバルブ部に未蒸発水銀が発生することがなく良好な光学特性が得られる。
また、電極間を短くして電極負荷が大きくなっても該電極の損耗によるバルブ部の黒化などが少なく、且つバルブ部を小型化出来るという効果がある。
該超高圧水銀放電ランプ1は、バルブ部2が石英製の略楕円球状体からなり、該バルブ部2の内部にはタングステンからなる陽極3と陰極4が極間距離1.0mmで配置されており、該電極3,4の後端部にはモリブデン等の金属箔5が溶接されて、該金属箔5の他端には外部リード線6が接続されている。
その結果、該陽極先端部の長さDが10mm以上であれば点灯時間2500時間で初期照度の50%以上の放射照度を維持することが出来た。
一方、本発明の超高圧水銀ランプによれば該電極間距離が0.6mmより短い場合、発光長が短いことによる発光効率の低下が起こり充分な光束量を取り出すことができない。そこで、該電極間距離を0.6mmで陽極先端部の磨耗を抑える条件を検討した。試料としては封入水銀量を0.3mg/mm3とし、陽極先端部体積Vを振ったランプを製作し、入力電力を100Wから400Wまで変化させて寿命試験を行った。
しかしながら、水銀量を多くすると封入された水銀の未蒸発が発生する。水銀の未蒸発は、バルブ内表面温度に依存し、バルブ内表面温度はバルブ内表面面積に依存する。そこで放電空間部全体の内、バルブ内部空間の大きさを該バルブ部の内部表面積を近似的にπ×L×Aから求めた内部表面積S(mm2)で表し、該内表面積Sと入力電力Pとの関係から未蒸発水銀が発生しない条件を求めた。該内表面積Sは略楕円球状体としてバルブ長さLとバルブ最大内径Aと円周率πとの積により規定した。
図6には水銀量を0.3mg/mm3とした場合の該超高圧水銀ランプについてL≦2.5×Aの範囲で該内表面積Sを変えたランプを製作し、入力電力400W以下の未蒸発水銀の発生有無を記載した。図中の○印はバルブ部内に未蒸発水銀がないことを表し、×印はバルブ部に未蒸発水銀が発生したことを表している。
この図から未蒸発水銀を発生させないためには該内表面面積Sと入力電力Wとの関係が、P/S≧1.2であれば良いことが判った。また、L>2.5×Aの場合について試験を行った結果、P/S≧1.2であっても未蒸発水銀を生じるランプが発生した。これはバルブ長さLが必要以上に大きくなると熱源であるアークから離れる為に電極根元付近に低温部が形成され、該低温部に未蒸発水銀が発生したと考えられる。
図8−1には該陽極3の陽極先端部であって該側管部に位置する部分(A−A'断面)に保持部材81を配置している。該保持部材81は大小からなる二つの輪と該輪部分をつなぐ線状部からなり、例えばタングステン線からできている。小さな輪の内側に該陽極3を嵌め込み、大きな輪の外側が該側管部の内側と接することにより該陽極3が固定されるといったものである。
図8−2に示したのは、陽極根元付近(B−B'断面)に保持部材を配置した場合で例えばタングステン線からなるコイル状部材をゼンマイバネのように該陽極の外径から該側管部の内面に向けて配置することにより該陽極部を固定するものである。該保持部材の取り付け位置は該陽極の先端部や該陽極のシール部側根元付近、またその双方に設けることができる。
2 バルブ部
3 陽極
4 陰極
5 金属箔
6 外部リード線
7 側管部
8 バルブ内部空間
9 側管内空間部
10 陽極先端部
11 放電空間部
71 金属製ワイヤー
81 保持部材
A バルブ最大内径
L バルブ長さ
ID 側管内径
D 陽極先端部の長さ
d 陽極先端部の径
dmax 陽極先端部の最大径部
V 陽極先端部の体積
Claims (1)
- 光透過性材料から成る略楕円球状のバルブ部と該バルブ部に連接する側管部とから成る放電容器内に陽極と陰極とが対向配置され、該放電容器内には水銀を0.2mg/mm3以上封入し、入力電力400W以下で直流点灯される超高圧水銀ランプにおいて、
前記側管部内でガラスに覆われた前記陽極の後端部に比べて外径が太く成っている部分から前記陰極に対向配置した該陽極の最先端までの距離で表される前記陽極の先端部の長さD(mm)が、該バルブ部のランプ管軸方向の長さL(mm)に対してD≧L/2であって、
前記側管部と該側管部の内側に位置する陽極との間に隙間が設けられており、且つ該側管部の内側に位置する該陽極の径d(mm)が、該側管部の内径ID(mm)に対して0.5ID≦d≦0.95IDの範囲の太さを有しており、該陽極の先端部の体積V(mm3)が入力電力P(W)に対して、V/P≧0.12であって、
ランプ管軸方向に直交する方向の該バルブの最大内径をA(mm)とした場合に、L≦2.5×Aであることと、π×L×Aで表される該バルブ部の内表面面積S(mm2)と入力電力Pとの比で表される管壁負荷P/S(W/mm2)がP/S≧1.2であることの両方を満たす
ことを特徴とする超高圧水銀ランプ。
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