JP5256279B2 - 耐クリープ鋼 - Google Patents

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Description

本発明は、発電所分野で使用されるローター用の、9〜12%クロムをベースとする鋼に関する。本発明は、この材料において550℃以上の温度における並外れて良好なクリープ耐性の調整を可能にする、特定の合金元素の選択と量割合の調整に関する。本発明による鋼は、長時間時効後の高い靱性も備えているため、ガスタービンにおいても蒸気タービンにおいても使用することができる。
9〜12%クロムをベースとするマルテンサイト硬化性鋼は、広く普及した発電所技術の原材料である。それらは、発電所の効率を高めるために、600℃を超える運転温度及び250バールを超える蒸気圧での蒸気発電所における使用のために開発された。それらの運転条件下では、材料のクリープ耐性と酸化耐性が特に重要な役割を果たす。
上記の範囲におけるクロムの添加が、大気腐食に対する良好な耐性をもたらすだけでなく、例えばガスタービン及び蒸気タービンにおけるモノブロックローター(Monoblockrotoren)又はローターディスクとして使用されるような肉厚鍛造部材の完全な硬化可能性をも可能にすることが知られている。この種類の実証されている合金は、通常約0.08〜0.2%の炭素を含有し、これは、溶体の状態で硬質なマルテンサイト組織の調整を可能にする。マルテンサイト鋼の耐熱性と延性の良好な組み合わせは、炭化物の形の炭素の析出と同時に転位下部組織の回復により、粒子安定化サブグレイン構造(teilchenstabilisierte Subkornstruktur)が形成される焼き鈍し処理によって可能になる。焼き鈍し挙動及びその結果得られる性質には、特定の炭化物ビルダー、例えばMo、W、V、Nb及びTaの選択と量割合の調整によって効果的に影響を及ぼすことができる。
蒸気発電所において特にローター鋼として広く使用されている典型的な代表例は、DINで知られるドイツ鋼X20CrMoV12.1である。
ニッケルの合金化により、850MPaの強度水準での靱性を著しく向上できることがさらに知られている。そのような合金は、そのため、強度だけではなく延性にかなりより高い要求が課せられる広範囲の用途、典型的にはガスタービンローターのためのディスク材料として使用されている。ガスタービン技術において、特にローターディスクの材料として広く使用されているこのような合金の典型的な代表例が、DINのもとで知られるドイツ鋼X12CrNiMo12である。しかしながら、ニッケルにより、高温における耐熱性が不利に低下するという傾向がある。これは、ニッケル含有鋼における還元された炭化物の安定性に関係している。
公知の9〜12%のCr−鋼の特定の特性を向上させるべく、これまでに、様々な努力が行われた。例えば、Kern等の刊行物(High Temperature Forged Components for Advanced Steam Power Plants, in Materials for Advanced Power Engineering 1998,Proceedings of the 6th Liege Conference, ed. by J. Lecomte−Becker et. al.,(最新の蒸気発電所のための高温鍛造構成部材、最新発電技術の材料1998年,J. Lecomte−Becker等編纂第6回リエージュ会議の議事録))(非特許文献1)に、蒸気タービン用途のための新式のローター鋼の開発が開示されている。
このような合金において、Cr、Mo、Wの含有量は、600℃での使用のためのクリープ耐性及び長時間破壊強度(Zeitstandfestigkeiten)を改善するために、N、Nb及び/又はBを考慮して最適化された。炭化物、例えばM23は、ホウ素の添加により安定化される。長時間特性に対するニッケルの有害な影響故に、この鋼の場合、0.25%未満の数値までにNi含有量が制限された。これら合金の場合、破壊靱性値が不利に低く、これは、蒸気タービンでの使用の場合、確かに大きな役割を果たすものではないために無視される場合があり得るが、ガスタービンでの使用の場合にはこれは回避されなければならない。
より最近の刊行物(専門家会議“エネルギー技術及びプラント技術における原材料挙動及び構成部材挙動”、第13回/14回、2005年10月、シュトゥットガルト、“Werkstoff− und Bauteilverhalten in der Energie− und Anlagentechnik“, 13./14.10.2005, Stuttgart)に関連したF. Kauffmann等:“ホウ素含有TAF鋼およびクリープ強度との相関関係の微小構造的研究”、第31回MPAセミナー(非特許文献2、“Microstructural Investigation of Boron containing TAF Steel and the Correlation to the Creep Strength”, 31. MPA−Seminar))においては、この理由のために、10.5%Cr鋼に0.03%のB−添加の場合、Ni含有量は<0.002%の値まで制限された。
特にガスタービン使用のために、9〜12%Cr鋼において、高い靱性水準での450〜500℃の範囲の長時間破壊強度を向上させるため、又は425〜500℃の温度における脆化傾向を低減するため、努力が払われた。欧州特許出願公開第0931845A1号明細書(特許文献1)は、ドイツ鋼X12CrNiMo12に構成が類似しており、モリブデン元素が該公知の鋼X12CrNiMo12と比較して低減されたが、タングステンがより高められた含有量で合金化された、ニッケル含有12%クロム鋼を開示している。ドイツ国特許出願公開第19832430A1号明細書(特許文献2)では、X12CrNiMo12と同じ種類の、記号M152を有する鋼の更なる最適化が開示されており、この場合、425〜500℃の温度範囲における脆化傾向が、希土類元素類の添加によって制限される。
不利点は、鋼X12CrNiMo12に匹敵する高い延性水準では、強度、特に、300〜600℃の温度における耐熱性を、上述の開発のいずれにおいても向上できなかったことである。
高い延性を同時に備えながら耐熱性を向上させる一つの可能な方策が、高められた窒素含有量を有する鋼の開発をもって提案された。欧州特許出願公開第0866145A2号明細書(特許文献3)では、0.12〜0.25%の範囲内の窒素含有量を有する新しい部類のマルテンサイトクロム鋼が開示されており、欧州特許出願公開第1158067A1号明細書(特許文献4)では、0.12〜0.18%の窒素含有量を有し、この場合、重量比V/Nが3.5〜4.2の範囲内であるものが開示されている。これらの鋼の場合、特殊な窒化物、特に窒化バナジウムの形成によって組織の発達が全体的に制御され、このような窒化物は、鍛造処理、オーステナイト化、制御された冷却処理又は焼き鈍し処理によって様々な方法で分布させることができる。窒化物の硬化作用により強度が達成される一方、窒化物の分布と形態によって、しかしとりわけ鍛造の間並びに固溶化熱処理の間の結晶粒粗大化の制限による高い靱性の調整を得ることが求められる。
欧州特許出願公開第0867522A2号明細書(特許文献5)からは、タービンローターとしての使用のための良好な靱性特性を有する耐熱鋼が公知であり、これは以下の化学組成(重量%)を有する:0.05〜0.30C、0.20又はそれより少ないSi、0〜1.0Mn、8〜14Cr、0.5〜3.0Mo、0.10〜0.50V、1.5〜5.0Ni、0.01〜0.5Nb、0.01〜0.08N、0.001〜0.020B、残余の鉄、及び不可避的不純物。ホウ素とのマイクロ合金化により、粒界に析出が生じ、高温における窒化炭素の経時的安定性が高められるが、この場合、Bのより高められた含有量により、鋼の靱性は低減される。この提案された組成の不利点は、0.2%の量の比較的高い許容されたSi値でもある。Siは、確かに、溶融の時点まで脱酸化剤として有利に働くが、他方で、それの一部が鋼中で酸化物として残存し、これは不利に、低減された靱性となって現れる。
最後に、米国特許第5820817号明細書(特許文献6)において、8〜13重量%Crを有するステンレス鋼が提案されており、これは、長時間時効時の脆化に対する耐性を高めるために、その組成中に中でもホウ素及び/又は希土類金属類を有する。この文献によれば、希土類の最大含有量は、0.5重量%であるべきであり、最適な割合は0.1重量%で与えられる。
Kern等の刊行物(High Temperature Forged Components for Advanced Steam Power Plants, in Materials for Advanced Power Engineering 1998,Proceedings of the 6th Liege Conference, ed. by J. Lecomte−Becker et. al.,(最新の蒸気発電所のための高温鍛造構成部材、最新発電技術の材料1998年,J. Lecomte−Becker等編纂第6回リエージュ会議の議事録)) F. Kauffmann等:"ホウ素含有TAF鋼とクリープ強度に対する相関関係の微小構造的研究"、第31回MPAセミナー("Microstructural Investigation of Boron containing TAF Steel and the Correlation to the Creep Strength", 31. MPA−Seminar)
欧州特許出願公開第0931845A1号明細書 ドイツ国特許出願公開第19832430A1号明細書 欧州特許出願公開第0866145A2号明細書 欧州特許出願公開第1158067A1号明細書 欧州特許出願公開第0867522A2号明細書 米国特許第5820817号明細書
本発明は、公知の従来技術と比較して、550℃以上の温度での高められたクリープ耐性に優れ、かつ長時間時効の際の脆化に対する向上された耐性、及び比較的高い延性を有し、そのため、とりわけ、ガスタービン発電所や、または蒸気タービン発電所でも使用可能な9〜12%Cr鋼を提供するという課題に基づく。公知の従来技術と比較して効率と出力を高めることができるため、これは、ターボ機械のローターに好ましく使用される。
本発明の本質は、次の化学組成(数値は重量%):0.08〜0.16C、9.0〜12.0Cr、0.1〜0.5Mn、2.3〜3Ni、1.5〜2.0Mo、0.1〜0.4V、0.01〜0.06Nb、0.02〜0.08N、0.001〜2Ta、0.001〜0.5La、0.0001〜1Pd、0.004〜0.012B、最大で0.005P、最大で0.005S、最大で0.05Si、最大で0.005Sn、残余の鉄、及び不可避的不純物を有する鋼である。
本発明による組成の個々の合金化元素の好ましい範囲は、従属請求項に包含され、ここで、特に好ましくは、本発明によれば、鋼は次の化学組成(数値は重量%)を有する:0.12C、11.5Cr、0.2Mn、2.5Ni、1.7Mo、0.25V、0.03Nb、0.04N、0.01Ta、0.05La、0.001Pd、0.007B、0.005P、0.005S、0.05Si、0.005Sn、残余の鉄、及び不可避的不純物。
本発明による合金の利点は、類似するが、ただし、B−添加がないかまたはLa−及びPd−添加のない従来技術から既知の合金と比較して、同じ熱処理の場合に、550℃以上の温度における向上されたクリープ特性を有し、その際、良好な靱性特性(伸長、衝撃作用)並びに長時間時効時の脆化に対する向上された耐性もまた達成される点にある。
靱性なベースマトリックス(Grundmatrix)及び耐熱性をもたらす窒化物、ホウ化物及び炭化物の存在を特徴とする焼き鈍し組織が調整される。ベースマトリックスの靱性は、置換元素の存在、好ましくはニッケルにより調整される。これら置換元素の含有量は、最も高い耐熱性の調整のために、特殊な窒化物、例えば窒化バナジウムや窒化ニオブの析出によるマルテンサイト硬化及び粒子硬化両方の最適な発達を可能とするように決定される。
基本的に、いずれの硬化機構も延性を低下させる。この際、二次硬化の範囲内で、延性の最小値が特徴的に観察される。この延性の最小値は、実際の析出硬化機構のみによって引き起こされる必要はない。ある程度の脆化貢献度は、粒界での不純物の偏析(Segregation)によっても、あるいは、場合により、溶解された合金原子の短距離秩序の調整によってもまたもたらされ得る。
二次硬化範囲を超える焼き鈍し温度の上昇は、炭化物の明らかな成長を伴う完全な析出をもたらす。そのため、強度は低下し、かつ延性が高まる。転位下部組織と粒子粗大化の同時回復により、延性が増大して、それによって強度と延性の組み合わせが同時に向上されることが本質である。この向上は、粒子安定化サブグレイン構造の形成に帰しり得る。この際、粒子安定化サブグレイン構造の延性並びに強度のいずれもが、粒子−サブグレイン構造(Teilchen−Subkornstruktur)のトポロジーにおける不規則さによって減少されるということが推測され得る。サブ粒界上での析出物は、粗大化を速め、そして隣接する析出物と凝集を起こす傾向がある。凝集した粗大な相は、延性を低下させる破壊誘因応力ピークを生じさせる。しかしながら、中でも、高温においても最も効果的な硬化機構、すなわち粒子硬化は、析出物の不均一な分布により非常に制限される。
従来のマルテンサイト硬化性鋼において延性を増大させる一つの処置は、ニッケルの合金化である。しかしながら、その理由は、全ての点において知られておらず、そのため、ニッケル含有量に非常に依存するであろう。従って、僅かなニッケルだけで、―それによってデルタフェライトの形成を完全に抑えることができる場合には延性を非常に促進することができる。これに対し、2重量%を超えるニッケル含有量の場合、ニッケルにより、Ac1−温度(これは、加熱中にフェライトがオーステナイトに転化し始める温度である)が700℃より低い温度にまで低下されることが予期される。そのため、700℃を下回るまで焼き鈍し温度を低下させることによって強度を高める場合には、焼き鈍し時に増加されたニッケル含有量の存在下に、フェライトのオーステナイトへの部分的な転化が見込まれ得る。これは、ある程度の延性を助長する粒子の新形成を伴う。しかしながら、それに反して、オーステナイト安定化元素である炭素の溶解性が、フェライト中よりもオーステナイト中の方が大きいため、炭化物の析出が、Ac1−温度より高い温度では不完全にのみ進行することを考慮すべきである。更に、形成されたオーステナイトは十分に安定化されておらず、そのため、再形成されたオーステナイトのより大きな体積部分が、焼き鈍し後の再冷却時に、更なるマルテンサイト転移を受ける。延性を増大させる上記二つのニッケルの効果貢献に加えて、固溶体における置換元素としてのその作用において、ニッケルのある程度の延性貢献が生じ得る。これは、ニッケル元素が、追加の自由電子を鉄の格子中に供給し、それによって鉄合金がより“金属質(metalisscher)”にされるということで電子理論的に説明できる。
基本的に、ニッケルで合金化された従来のマルテンサイト硬化性鋼は、低ニッケル合金と比較して格別な耐熱利点を有さない。このことは、少なくとも、500℃を超える実験温度の場合に当てはまり、そして高められたニッケル含有量の場合には、上述の焼き鈍し時の再オーステナイト化に関連している可能性がある。更に、そのような鋼におけるニッケルの合金化が、高められた温度における長時間時効条件下において構造不安定性を著しく悪化させることが知られている。この長時間の構造不安定性は、この場合、炭化物の速められた粗大化に関連する。
マンガンは、元素の周期律表において、鉄元素の左側に存在する。これは電子のより少ない元素であり、そのため、その固溶体における作用はニッケルのそれとは明らかに異なるべきものである。それにもかかわらず、これは、Ac1−温度を大きく低下させる、オーステナイト安定化元素であるが、とりわけ有益ではなく、延性に対してどちらかと言えば不利な効果を残す。炭素含有12%クロム鋼の場合、マンガンは焼き鈍し脆化を本質的に促進する不純化元素と理解されている。従って、マンガンの含有量は、通常、最小量に制限される。
以下で、それぞれの元素についての好ましい重量パーセント量及び選択された本発明による合金範囲の根拠を、それから結果として生ずる熱処理の可能性との関連で示す。
クロム:
9〜12%クロムの重量割合は、肉厚構成部材の良好な完全硬化性を可能にし、550℃の温度までの十分な酸化耐性を確実にする。9%を下回る重量割合は、完全硬化性に害を及ぼす。12%を超える含有量は、焼き鈍し過程の間に六方晶窒化クロムの形成を速めさせ、これは、窒素の他にバナジウムも結合させ、その結果窒化バナジウム類により硬化効率が減少される。最適なクロム含有量は、10.5〜11.5%である。
マンガンとケイ素:
これらの元素は、焼き鈍し脆性(Anlassversproedung)を促進させるため、最小量の含有量に制限されなければならない。冶金的な可能性を考慮すると、特定された範囲は、マンガンについては0.1〜0.5重量%の範囲内、好ましくは0.1〜0.25%、特に0.2%、そしてケイ素については最大で0.05重量%であるべきである。
ニッケル:
ニッケルは、デルタ−フェライトを抑制するためのオーステナイト安定化元素として使用される。その上、これはフェライトマトリックス中に溶解された元素として延性を向上させる。2.3〜約3重量%のニッケル含有量が有意である。4重量%を超えるニッケル含有量は、オーステナイト安定性を強めてしまい、その結果、固溶化熱処理及び焼き鈍し後に、残留オーステナイトまたは焼鈍オーステナイトがより高い割合で、硬化した(vergueteten)マルテンサイト中に存在する恐れが生ずる。好ましくは、ニッケル含有量は2.3〜2.8、特に2.5重量%である。
モリブデン:
モリブデンは、長時間応力の間に、部分的な溶解元素としての固溶体の硬化により、及び析出硬化によってクリープ耐性を向上させる。しかしながら、この元素の過剰に高い割合は、長時間時効硬化の間に脆化を引き起こし、これは、ラーベス−相(W、Mo)及びシグマ−相(Mo)の析出及び粗大化によりもたらされる。Moの範囲は、1.5〜2重量%、好ましくは1.6〜1.8重量%、就中1.7重量%である。
バナジウムと窒素:
これら二つの元素は一緒に、粒度形成と析出硬化を決定的に抑制する。若干高い化学量論的V/N−比は、窒化クロムに対する窒化バナジウムの安定性をも時には高める。窒素及び窒化バナジウムの具体的な含有量は、固溶化熱処理の間に不溶性の一次窒化物として残留させるべき窒化バナジウムの最適な体積割合に依存する。バナジウムと窒素の全割合が大きい程、窒化バナジウムのそれも大きくなり、これは、もはや溶解せず、結晶粒微細化作用がより大きくなる。しかしながら、増大した一次窒化物の体積割合に伴い、一次窒化物自体が延性を制限するため、延性に対する結晶粒微細化の有益な影響は制限される。好ましい窒素含有量は、0.02〜0.08重量%N、特に0.025〜0.055重量%Nの範囲内、就中好ましくは0.04重量%Nであり、バナジウムの好ましい含有量は、0.1〜0.4重量%、好ましくは0.2〜0.3重量%、特には0.25重量%である。
ニオブ:
ニオブは、強い窒化物ビルダーであり、結晶粒微細化作用を支持する。一次窒化物の体積割合を低く維持するためには、その全割合を0.1重量%までに制限しなければならない。ニオブは、窒化バナジウム中に少量溶解し、そのため、窒化バナジウムの安定性を向上させることができる。ニオブは、0.01〜0.06重量%、好ましくは0.02〜0.04重量%の範囲内、及び就中好ましくは0.03重量%で合金化される。
リン、硫黄、スズ:
これらの元素は、ケイ素及びマンガンと共に、350〜500℃の範囲内での長時間時効硬化時の焼き鈍し脆性を強めてしまう。従って、これらの元素は、最大許容可能な割合(0.005重量%)に制限されなければならない。
タンタル:
Taは、クリープ耐性に有益な影響を及ぼす。0.001〜2重量%Taの合金化は、タンタルは炭化物を形成する傾向がクロムよりも大きいことにより、一方では、粒界における望ましくない炭化クロムの析出を減少させ、他方では望ましくないクロム混晶の枯渇をも減少させるという作用を与える。Taの好ましい範囲は、0.005〜0.1重量%であり、特に、Ta含有量を0.01重量%に調整するのがよい。
炭素:
炭素は、焼き鈍し時に炭化クロムを形成し、これは、向上されたクリープ耐性にとって有益である。しかしながら、炭素含有量が高すぎる場合、それにより生ずる炭化物の高い体積割合により延性が減少する。これは特に、長時間時効硬化の間の炭化物の粗大化によって起こる。そのため、炭素含有量は、上限として0.16重量%までに制限するのがよい。また、炭素が溶接の際の硬化の上昇を強めてしまうことも欠点である。好ましい炭素含有量は、0.10〜0.14重量%の範囲内、特に0.12重量%である。
ホウ素:
ホウ素は、M23−析出物を安定化させて、鋼のクリープ耐性を向上させるが、その際、バナジウム炭窒化物を犠牲にした窒化ホウ素の形成は阻止されなければならない。しかしながら、その上、マトリックス中の均一なホウ素を得るためにはオーステナイト化温度を高めなければならいことに注意すべきであるが、他方で、これは粒度を高めるため、材料の特性はより悪くなる。それゆえ、ホウ素含有量は40〜95ppmに制限するのがよい。好ましくは、50ppm〜90ppm、特に好ましくは約70ppmのB含有量に調整される。
ランタン:
ランタンは、硫化ランタンLaの形成により、鋼中で硫黄と結合する。Laは、実質的にMnSよりも安定である。これは、>2100℃の融点を有する一方、MnSはSを遊離しながら高温で分解する。しかしながら、鋼製造工程のために、一方で一定含有量のSが必要であり、他方で不純物として不可避でもあり、そして硫黄は材料の脆化傾向を不利に高めるため、鋼中の安定な硫化物ビルダー、例えばLaなどが実質的にMnよりも良好である。その上、Laとのマイクロ合金化により粒度が有利に低減される。このことも、材料が超音波処理により非破壊的に検査される場合に有利に作用する。そのため、本発明者等により、例として、1100℃のオーステナイト化温度でBをドープした12%Cr鋼の場合には粒度ASTM6が測定された一方で、BとLaをマイクロ合金化した12%Cr鋼の場合には、同じオーステナイト化温度で粒度はわずかにASTM7であった。それに加えて、硫化ランタンの非常に高い安定性と樹枝状溶接割れの阻害に対するプラスの効果のために、12%Cr鋼の溶接性が向上される。しかしながら、ランタンは不利に酸化物を形成するため、ランタンの含有量は、0.001〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.1重量%、就中、0.05重量%とするのがよい。
パラジウム:
Pdは、鋼の鉄と共に、秩序だった金属間のFe−PdのL1相、すなわちα’’相を形成する。この安定なα’’相は、粒界析出物、例えばM23の安定化によって高温での長時間破壊強度を高め、それにより、クリープ特性に対して有益に作用する。ただし、パラジウムは、コストが高いという不利点を有する。提案される鋼のPd含有量は、0.0001〜1、好ましくは0.0005〜0.01重量%の範囲内であるのがよく、ここで、0.001重量%の含有量が特に適している。
本発明の実施例を図面に示す。
図1は、選択された合金(従来技術によるVL1、及び本発明によるL2)の応力を、550℃の温度において、破壊されるまで、あるいは材料の1%までの伸びが出現するまでの、平均時間を示すグラフである。 図2は、図1と類似のグラフを示しているが、450℃の温度におけるグラフである。 図3は、熱処理状態(時効硬化なし)の、室温における合金VL1とL2両方の破壊靱性(左側の部分画像)と衝撃エネルギー(右側の部分画像)を対比したグラフである。 図4は、図3と類似の同じグラフを示しているが、試料が、熱処理後に追加的に480℃での3000時間の時効硬化に供された場合のものである。
発明を実施する方法
本発明を、実施例及び図1〜図4に基づいて以下でより詳細に説明する。
試験した本発明による合金L2は、以下の化学組成(数値は重量%)を有した:0.12C、11.5Cr、0.2Mn、2.5Ni、1.7Mo、0.25V、0.03Nb、0.04N、0.01Ta、0.05La、0.001Pd、0.0070B、0.05Si、0.005P、0.005S、0.005Sn、残余の鉄、及び不可避的不純物。
比較合金としてのVL1としては、以下の化学組成(数値は重量%)を有する、従来技術から公知の市場から入手可能な鋼、タイプX12CrNiMoV11−2−2を使用した:0.10〜0.14C、11.0〜12.0Cr、0.25Mn、2.0〜2.6Ni、1.3〜1.8Mo、0.2〜0.35V、0.02〜0.05N、0.15Si、0.026P及び0.015S。
そのため、二つの合金は、比較可能な組成を有し、本発明による合金L2は、追加のNb、B並びにLa及びPdでマイクロ合金化され、Taを含有するという相違を有する。
本発明による合金L2、及び比較合金VL1は、次の熱処理工程に供された。
1. 1100℃/3hでの焼きならし/室温での通風冷却(Ventilatorluft−Abkuehlung)
2. 640℃/5hでの焼き戻し処理(Anlassbehandlung)/室温での空冷
そのように処理した原材料から、機械特性を検査するための試料を調製した。450℃、480℃並びに550℃における長時間時効硬化を、所定の機械的負荷のもとで行い、そして衝撃エネルギーと破壊靱性を室温で測定した。結果を図1〜図4に示す。
図1は、クリープ時における特徴、すなわち、550℃における長時間破壊強度及び1%−伸び限界を、二つの合金VL1とL2について示している。従って、このグラフでは、550℃における応力の関数として、破壊までと、1%伸びに到達するまでのそれぞれの平均時間が示されている。
これは、所与の温度での本発明の合金L2が、同じ応力の作用時での1%量の伸びまでに、比較合金VL1よりも非常に長い時間要することを示している。破壊までの時間(長時間破壊強度)の場合、図1中の矢印で示される合金L2の試料が、なおも全く破壊されていなかったため、この相違をいっそう明らかに確認できる。ここで、本発明の合金L2の場合、より長い時間側への明らかなシフトを認めることができ、これは、ガスタービンローター又は蒸気タービンローターとして計画された使用に特に有利である。
図2では、同様の依存性が示されているが、より低い温度(450℃)についてのものである。ここでも、比較合金VL1の挙動と本発明の合金L2の挙動との間の相違が確かに認められ得るが、これは、図1で示された結果と比較してそれほど重大ではない。
図3では、上述の熱処理状態(時効硬化なし)における、室温での破壊靱性と衝撃エネルギーが、二つの試験した合金について比較されている。高温における明らかにより良好なクリープ特性にもかかわらず(図1と図2を参照)、本発明の合金の場合、靱性がほとんど悪化しない。
図4は、480℃の温度における長時間時効硬化の影響を示す。この図は、480℃で3000時間の時効硬化後の室温における破壊靱性と衝撃エネルギーを、二つの試験された合金L2及びVL1について示す。高温における明らかにより良好なクリープ特性(実質的により良好な強度値)にもかかわらず、本発明の合金L2の場合、VL1と比較して靱性はほとんど変化がなく良好である。
従来技術と比較して、非常に良好なこの特徴の組み合わせ(450℃及びそれよりずっと高い温度での非常に高いクリープ耐性、高温での長時間時効硬化後の良好な靱性特性)が、上記範囲内の合金元素B、Ta、La及びPdの組み合わせにより達成される。
要約すれば、本発明の合金は、一方で、450℃の温度、好ましくは550℃以上の温度において非常に良好なクリープ耐性によって卓越しており、従って、従来の12%Cr鋼より優れていると言える。これは、上述の範囲で合金化されるホウ素、タンタル、及びパラジウムの影響に主として起因する。ホウ素、タンタル、及びパラジウムは、クリープの間の実質的な強化の役割を果たすM23−析出物を安定化させ、その際、Pdが追加的に鉄と安定な中間相を形成し、これは、クリープ耐性を高めるのにも寄与する。補足的に、破壊までの転位密度は保持され、そのため、鋼のクリープ耐性が向上される。Ta及びPdは、クリープ耐性を高める同じような効果を有する。本発明の合金は、他方で、長時間時効硬化時の脆化に対する向上された耐性及び比較的高い靱性を有する。これは、ランタンの上述の範囲内での添加に起因し得るものであり、なぜならば、それによって、粒度が減少されるだけでなく安定な硫化ランタンLaが形成されるためである。
従って、本発明の合金は、550℃を超える高い入口温度にさらされるガスタービン及び蒸気タービンのローターとして好ましく、有利に使用できる。
当然ながら、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。

Claims (27)

  1. 次の化学組成(数値は重量%)、すなわち0.08〜0.16C、9.0〜12.0Cr、0.1〜0.5Mn、2.3〜3Ni、1.5〜2.0Mo、0.1〜0.4V、0.01〜0.06Nb、0.02〜0.08N、0.001〜2Ta、0.001〜0.5La、0.0001〜1Pd、0.004〜0.012B、最大で0.005P、最大で0.005S、最大で0.05Si、最大で0.005Sn、残余の鉄、及び不可避的不純物、を特徴とする耐クリープ鋼。
  2. 2.3〜2.8%Niであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  3. 2.5%Niであることを特徴とする、請求項2に記載の耐クリープ鋼。
  4. 10〜12%Crであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  5. 10.5〜11.5%Crであることを特徴とする、請求項3に記載の耐クリープ鋼。
  6. 0.10〜0.14%Cであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  7. 0.12%Cであることを特徴とする、請求項6に記載の耐クリープ鋼。
  8. 0.10〜0.25%Mnであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  9. 0.20%Mnであることを特徴とする、請求項8に記載の耐クリープ鋼。
  10. 1.6〜1.8%Moであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  11. 1.7%Moであることを特徴とする、請求項10に記載の耐クリープ鋼。
  12. 0.2〜0.3%Vであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  13. 0.25%Vであることを特徴とする、請求項12に記載の耐クリープ鋼。
  14. 0.02〜0.04%Nbであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  15. 0.03%Nbであることを特徴とする、請求項14に記載の耐クリープ鋼。
  16. 0.025〜0.055%Nであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  17. 0.04%Nであることを特徴とする、請求項16に記載の耐クリープ鋼。
  18. 0.005〜0.012%Bであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  19. 0.007%Bであることを特徴とする、請求項18に記載の耐クリープ鋼。
  20. 0.005〜0.1%Taであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  21. 0.01%Taであることを特徴とする、請求項20に記載の耐クリープ鋼。
  22. 0.01〜0.1%Laであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  23. 0.05%Laであることを特徴とする、請求項22に記載の耐クリープ鋼。
  24. 0.0001〜1%Pdであることを特徴とする、請求項1に記載の耐クリープ鋼。
  25. 0.0005〜0.01%Pdであることを特徴とする、請求項24に記載の耐クリープ鋼。
  26. 0.001%Pdであることを特徴とする、請求項25に記載の耐クリープ鋼。
  27. 熱的ターボ機械のローターに使用されることを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載の耐クリープ鋼。
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