JP5256077B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
また、使用時には、ストッパを取り外す必要があるので、取り外したストッパを一時的に保管しなければならない。従って、ストッパを保管する手間が必要となってしまい、煩わしさを感じるものであった。
本発明に係る吐出器は、内容物が充填される容器の口部に装着され、上方に向けて突出した突出筒を有する装着キャップと、該装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプ部と、前記ポンプ部によって移送された前記内容物を外部に吐出する吐出開口を有し、前記ステムの上端に固定される押下ヘッドと、を備えた吐出器であって、前記突出筒には、前記押下ヘッドの下端に接触して下方移動を規制するロック位置と、押下ヘッドの下端との接触を回避して下方移動を許容するリリース位置との間を、径方向に沿って往復移動可能な可動部が設けられ、前記突出筒は、周方向に一部分断された固定壁を備え、前記可動部は、前記固定壁の分断部分に配設されると共に径方向に移動可能な可動壁と、該可動壁と固定壁との間を連結すると共に可動壁の移動に伴って径方向に反転変形して、可動壁を前記ロック位置と前記リリース位置とのいずれかに保持させる反転変形壁と、を備えていることを特徴とする。
一方、吐出器を使用しない場合には、可動部をリリース位置から径方向に沿って移動させ、ロック位置にセットする。これにより、仮に押下ヘッドを押し下げようとしても、可動部が押下ヘッドの下端に接触して下方移動を規制するので、押下ヘッドを下方移動させることができない。従って、誤って内容物が吐出されてしまうことを防ぐことができる。
よって、使用中に不意に押下ヘッドの下方移動が規制されたり、未使用時に不意に押下ヘッドの下方移動が許容されたりしてしまうことを防止することができる。従って、作動の信頼性をより高めた吐出器にすることができる。
特に、摘み部がスリット内に入り込むので、押し下げ操作中に押下ヘッドが周方向に回ってしまうことを防止することができる。従って、吐出開口の向きを安定させた状態で内容物を吐出させることができる。
本実施形態の吐出器1は、図1及び図2に示すように、内容物が充填される容器2の口部2aに装着される有底筒状の装着キャップ3と、この装着キャップ3に上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステム20を有するポンプ部4と、ステム20の上端に固定される押下ヘッド5と、を備えている。
周壁部11の内周面には、雌ねじ部が形成されており、この雌ねじ部を口部2aに形成された雄ねじ部に螺着することにより、装着キャップ3が容器2に装着されている。
より詳細に説明すると、この可動部16は、固定壁15の分断部分に配設されると共に径方向に移動可能な可動壁16aと、この可動壁16aと固定壁15との間を連結すると共に、可動壁16aの移動に伴って径方向に反転変形して可動壁16aを上述したロック位置P1又はリリース位置P2のいずれかに保持させる反転変形壁16bと、で構成されている。
ステム20の上部は、シリンダ21の上端よりも上方に位置し、且つ、装着キャップ3の突出筒12内に配設され、さらにその上端部は突出筒12の上端よりも上方に位置している。シリンダ21は、円筒状に形成されると共に中心軸Oと同軸に配設されている。シリンダ21の上端には、全周に亘ってフランジ部21aが径方向の外側に向けて突設されており、このフランジ部21aが、装着キャップ3の天壁部10の下面と口部2aの開口端縁とによりパッキン22を介して上下方向に挟み込まれて固定されるようになっている。シリンダ21の下端部内には、パイプ23の上端部が嵌合されており、このパイプ23の下端開口部が容器2内の底部に位置している。
ポンプ部4のステム20の上端部は、内筒31内に入り込んだ形で嵌合されており、互いに内部が連通している。従って、内筒31を介してステム20の内部とノズル部33の内部とが連通するようになっている。これにより、ポンプ部4によって移送された内容物をノズル部33の先端に形成される吐出開口33aから外部に吐出することが可能とされている。
なお、本実施形態では、突出筒12の外周面と外筒32の内周面との径方向間に隙間が設けられている場合を例にしているが、突出筒12の外周面と外筒32の内周面とが摺接するように構成することも可能である。
はじめに、図5に示すように、可動壁16aがリリース位置P2にセットされ、押下ヘッド5が下方移動可能な状態であることを確認する。仮に、図1に示すように可動壁16aがロック位置P1にセットされている場合には、図4に示すように摘み部17を押し込んで可動壁16aを径方向内方に移動させ、リリース位置P2にセットする。この際、摘み部17を利用して可動壁16aを移動させることができるので、操作し易い。しかも、爪部17bに指先を押し当てながら可動壁16aを押し込めるので、非常に操作性に優れている。
ところで、反転変形壁16bは、可動壁16aの移動に伴って径方向に反転変形し、可動壁16aをリリース位置P2に留めておく。そのため、再度可動壁16aを移動させるまでは、可動壁16aをリリース位置P2にセットしたままの状態にしておくことができる。従って、不意に押下ヘッド5の下方移動が規制されてしまうことを防止することができる。
しかも、本実施形態の摘み部17のプレート17aは、図1及び図2に示すように、押下ヘッド5を押し下げる前の時点でスリット34内に入り込んでおり、押下ヘッド5の周方向への回転を規制している。つまり、押下ヘッド5を回り止めしている。従って、使用時において押下ヘッド5が回転することなく、安定した吐出操作を行うことができる。
また、反転変形壁16bは、可動壁16aの移動に伴って径方向外方に反転変形し、可動壁16aをロック位置P1に留めておく。そのため、やはり再度可動壁16aを移動させるまでは、可動壁16aをロック位置P1にセットしたままの状態にしておくことができる。従って、不意に押下ヘッド5の下方移動が許容されてしまうことを防止することができる。
特に、未使用時には、可動部16をロック位置P1にセットするだけのワンタッチ操作で内容物の吐出防止を容易に図ることができるので、非常に使い易い。更に、可動壁16a及び反転変形壁16bからなる可動部16が装着キャップ3の突出筒12に設けられているので、従来のものとは異なり、紛失の恐れや一時的に保管しておくといった煩わしさがない。よって、この点においても、非常に使い易く利便性に優れている。
また、押下ヘッド5は、突出筒12の径方向外側に被さるように配設されているので、押下ヘッド5の外筒32と突出筒12との隙間から内部に水分や塵埃等が侵入し難い構造に設計されている。従って、高品質な吐出器1とすることができる。
また、上記実施形態において、可動部16をロック位置P1にセットした際に、少なくとも可動部16の一部(可動壁16a或いは反転変形壁16bの少なくとも一方)が押下ヘッド5の下端に接触するように構成されていれば良い。更に、ロック位置P1にセットした際、摘み部17(爪部17b)を押下ヘッド5の下端に接触させることで、押下ヘッド5の下方移動を規制するように構成しても構わない。
P2…リリース位置
1…吐出器
2…容器
2a…口部
3…装着キャップ
4…ポンプ部
5…押下ヘッド
12…突出筒
15…固定壁
16…可動部
16a…可動壁
16b…反転変形壁
17…摘み部
20…ステム
33a…吐出開口
34…スリット
Claims (4)
- 内容物が充填される容器の口部に装着され、上方に向けて突出した突出筒を有する装着キャップと、該装着キャップに上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステムを有するポンプ部と、前記ポンプ部によって移送された前記内容物を外部に吐出する吐出開口を有し、前記ステムの上端に固定される押下ヘッドと、を備えた吐出器であって、
前記突出筒には、前記押下ヘッドの下端に接触して下方移動を規制するロック位置と、押下ヘッドの下端との接触を回避して下方移動を許容するリリース位置との間を、径方向に沿って往復移動可能な可動部が設けられ、
前記突出筒は、周方向に一部分断された固定壁を備え、
前記可動部は、前記固定壁の分断部分に配設されると共に径方向に移動可能な可動壁と、該可動壁と固定壁との間を連結すると共に可動壁の移動に伴って径方向に反転変形して、可動壁を前記ロック位置と前記リリース位置とのいずれかに保持させる反転変形壁と、を備えていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1に記載の吐出器において、
前記可動壁には、該可動壁を径方向に移動させる摘み部が設けられ、
前記押下ヘッドには、下方移動時に前記摘み部との干渉を防ぐスリットが形成されていることを特徴とする吐出器。 - 請求項2に記載の吐出器において、
前記摘み部は、前記スリット内に常時入り込み、前記押下ヘッドの周方向への回転を規制していることを特徴とする吐出器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器において、
前記押下ヘッドは、前記突出筒の径方向外側に被さるように配設されていることを特徴とする吐出器。
Priority Applications (1)
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JP2009046872A JP5256077B2 (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 吐出器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009046872A JP5256077B2 (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 吐出器 |
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ID=42964112
Family Applications (1)
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JP2009046872A Active JP5256077B2 (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 吐出器 |
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