JP5255842B2 - ナノ複合組成物を製造するための修飾層状フィラーおよびその使用法 - Google Patents

ナノ複合組成物を製造するための修飾層状フィラーおよびその使用法 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本出願は、その開示内容を本願に引用して援用する2004年12月3日に出願された米国出願No.60/632,828を基礎とする優先権を主張する。
発明の分野
本発明は、層状フィラーから作られた修飾層状フィラー、および当該フィラーを製造するための改質剤および方法に関する。本発明は、また、これらの修飾層状フィラーとエラストマーから作られるナノ複合組成物、および当該組成物を製造する方法、および物品におけるこれらの使用法に関する。
発明の背景
ナノ複合材料は、特定の材料に新たな性質を付与する能力が非常に大きいために、学術的および工業的な多くの文献における主題であった。特に、エラストマークレイナノ複合物などの重合ナノ複合物は、非常に高い関心を集めてきた。本願においては、ナノ複合物あるいは重合ナノ複合物は、一般に、ポリマー基質の少なくとも1の方向の寸法がナノメートルの範囲である無機微粒子を含むようなポリマー系である。
ナノ複合物の調製には、剥離クレイを生成する多くの方法が用いられる。最も一般的な方法の1つは、有機修飾モンモリロナイトクレイの利用に依存している。有機クレイは、一般に、ナトリウムモンモリロナイトの表面に存在するナトリウムイオンをアルキルまたはアリールアンモニウム化合物などの有機分子と置き換える溶液ベースのイオン交換反応により生成され、工業においては、一般に、膨張剤または剥離剤として知られている。例えば、米国特許5,807,629号、国際出願WO02/100935号および国際出願WO02/100936号を参照のこと。その他の背景となる参考文献には、米国特許5,576,373号、5,665,183号、5,807,629号、5,936,023号、6,121,361号、国際出願WO94/22680、WO01/85831およびWO04/058874が含まれる。
しかし、多くのアンモニウム化合物のアルキル鎖の長さ/タイプは、例えば、層間のd−スペーシング(d−spacing)に見られる間隔と、アルキル鎖及び高分子骨格との適合性とを制限している。従って、インナーライナー製品に適した良好なバリア機能等の改良された特性を有するナノ複合体組成物を生成するために、修飾層状フィラーを改良することができる新規な剥離剤が必要とされる。
発明の概要
1つの態様において、本発明は、少なくとも1の層状フィラーと、C25乃至C500の長さの炭素鎖およびアンモニウム官能基を有する少なくとも1のポリマー鎖Eを含む少なくとも1の改質剤とを含む修飾層状フィラーを提供する。
他の態様において、本発明は、1)エラストマー組成物と、2)修飾層状フィラーを含む、乃至の複合組成物を提供する。ここに該層状フィラーは、少なくとも1つの層状フィラーと、C25乃至C500の長さの炭素鎖およびアンモニウム官能基を有する少なくとも1のポリマー鎖Eを含む少なくとも1の改質剤とを含む。
さらに他の態様において、本発明は、ナノ複合組成物、少なくとも1の硬化剤パッケージ(curative package)、および、必要に応じて少なくとも1の付加フィラー、必要に応じて少なくとも1の架橋剤、必要に応じて少なくとも1の加工助剤、必要に応じて少なくとも1のプラストマー、または必要に応じてこれらの混合物、を含む製品を提供し、当該ナノ複合組成物はエラストマー組成物および修飾層状フィラーから成り、当該修飾層状フィラーは、少なくとも1の層状フィラーと、C25乃至C500の長さの炭素鎖およびアンモニウム官能基を有する少なくとも1のポリマー鎖Eを含む少なくとも1の改質剤とを含む。
任意の前記実施態様において、アンモニウム官能基は、次のようなポリマー鎖Eのペンダント基により表すことができる。
Figure 0005255842
式中、R、RおよびRのそれぞれは、同一または異なっていてもよく、独立して、水素、C乃至C26アルキル、アルケンまたはアリール、置換C乃至C26アルキル、アルケンまたはアリール、C乃至C26脂肪族アルコールまたはエーテル、C乃至C26カルボン酸、ニトリル、エトキシ化アミン、アクリレートおよびエステルの中から選択される。Xは、Br、ClまたはPF などのアンモニウムのカウンターイオンである。
発明の詳細な説明
本発明のさまざまな特定の実施態様、種類(version)および実施例が、請求の範囲に記載されている発明を理解するためにここで採用されている好ましい実施態様および定義を含めて、以下に記述される。侵害を判断するためには、本発明の範囲は、任意の1または複数の添付の請求項を意味し、それらの均等な事項および列挙されているものと均等である要素や制限を含む。
本明細書では、周期表の族番号はChemical and Engineerig News,63(5),27(1985)において示されているように付与される。
本明細書では、ポリマーは、ホモポリマー、コポリマー、インターポリマー、ターポリマーなどを意味する。同様に、コポリマーは、任意で他のモノマーを含む、少なくとも2のモノマーを含むポリマーを意味する。
本明細書では、ポリマーがモノマーを含むとして示される場合には、該モノマーは、モノマーの重合形態で、またはモノマーの誘導体形態で、ポリマー中に存在している。同様に、触媒成分が中性で安定な形態の成分を含むものと記述されている場合には、イオン形態の成分は、モノマーと反応してポリマーを生成するような形態であることは当該分野の当業者には良く理解されている。
本明細書では、修飾層状フィラーがある種の成分を含む場合には、それらの成分は合成された形態または誘導体形態(すなわち、例えば、層状フィラーと改質剤との間のような成分間の化学的および物理的相互作用をによる)として存在し、および/または、修飾層状クレイの合成中に起こるような変化において存在する。
本明細書では、ナノ複合物がある種の成分を含む場合には、それらの成分は合成された形態または誘導体形態(すなわち、例えば、エラストマーと修飾層状フィラーとその他の成分との間のような成分間の化学的および物理的相互作用による)として存在し、および/または、ナノ複合物の合成中に起こるような変化において存在する。
本明細書では、エラストマーまたはエラストマー組成物は、ASTM D1566の定義と一致するポリマーまたはポリマーの組成物(ポリマーの混合物など)を意味する。エラストマーは、ポリマーの溶融混合および/または反応ブレンドなどのポリマーの混合ブレンドを含む。これらの語は”ラバー”の語と同じ意味で使われてもよい。
本明細書では、phrはラバー百分率であり、当該分野では一般的な尺度であって、組成物の成分は、エラストマーまたはラバーの重量の100等分に基づいて、主要エラストマー成分との割合で測定される。
本明細書では、イソブチレンベースのエラストマーまたはポリマーは、少なくとも70モル%のイソブチレン由来の繰り返し単位を含むエラストマーまたはポリマーを意味する。
本明細書では、イソオレフィンは、2の置換を有する少なくとも1の炭素を有する任意のオレフィンモノマーを意味する。
本明細書では、マルチオレフィンは、2または複数の二重結合を有する任意のモノマーを示し、例えば、マルチオレフィンは、イソプレンのような共役ジエンに見られる2の共役二重結合を含む任意のモノマーである。
本明細書では、ナノ複合物またはナノ複合組成物は、ポリマー基質内において、少なくとも1方向の寸法がナノメートルの範囲である無機微粒子を含むポリマー系を意味する。
本明細書では、インターカレーション(挿入)は、ポリマーが層を成す小板状充填剤の各層の間に存在している組成物の状態を意味する。工業界及び学界において認められているように、オリジナルの小板状充填剤と比較したときに見られるX線ラインのシフト及び/又は減退が挿入を証明している。このことは、バーミキュライト層の間の空間が本来の無機物中よりも広くなっていることを示している。
本明細書では、剥離は、元の粒子の各層が完全に分離し、ポリマーが完全に個々の粒子を取り巻くことができるようになることを意味する。1つの態様において、各小板状プレートの間にたくさんのポリマーが存在するので、プレートはランダムに間隙が空く。例えば、剥離の一つの証明は以下で詳細に説明するように、剥離されたプレートのランダムな間隙により生じるX線ラインのプロットの消失又はより大きなd−スペーシングを示すグラフである。しかしながら、工業界及び学界において認められているように、剥離の結果を評価するために、他の透過性試験電子顕微鏡法、原子顕微鏡法の証明方法等、も考慮されるべきである。
本明細書では、溶媒は、他の物質を溶解することができる任意の物質を意味する。溶媒の語が使われる場合、特に指定されていない限り、それは少なくとも1の溶媒または2以上の溶媒を意味する。特定の実施態様においては、溶媒は極性であり、他の実施態様においては、溶媒は非極性である。
本明細書では、溶解は、1以上の物質(溶媒)中に1以上の物質(溶質)を、分子レベルまたはイオンレベルで一様に分散させた混合を意味する。例えば、溶解方法は、エラストマーおよび修飾層状フィラーが共に、同一の有機溶媒または混合溶媒中に引き続き存在するような混合方法を意味する。
本明細書において、炭化水素は、主に水素原子及び炭素原子を含む分子又は分子の一部を意味する。或る態様においては、炭化水素は、以下で詳細に説明するように炭化水素のハロゲン化バーション及びへテロ原子を含むバージョンも含む。
透過性試験は以下の記述に従って進行した。全サンプルを欠陥のないパッドを得るために、緩やかに冷却しながら、圧縮成形した。ゴムサンプルについては圧縮及び硬化加圧を用いた。圧縮成形パッドの代表的な厚さはカーバー(Carver)プレスを用いておよそ0.38mmであり、次に、透過性試験のために、成形パッドから直径2インチの円板を打ち抜いた。これらの円板は測定前に一晩60℃で真空オーブン中にて調整された。酸素透過測定は、Mocon OX−TRAN 2/61透過性試験装置を用いて40℃にて、Vol. 8 JOURNAL OF POLYMER SCIENCE:PART A−2 467(1970)にあるR. A. Pasternakらの方式に基づいて行った。このようにして準備された円板を、テンプレートにはめ込み、真空グリ−スで密閉した。円板の一方の側に10mL/分の酸素の定常流を維持し、円板の他方の側に10mL/分の窒素の定常流が維持した。窒素側の酸素センサーを用いて、窒素側の酸素濃度の増加を経時的に測定した。酸素が円板を透過するのに要する時間、または窒素側の酸素濃度が一定の値に到達するのに要する時間が記録され、酸素ガスの透過率を決定するのに用いた。
X線試験は、以下の記載に従い行った。2の異なる角度測定器上で、X線データを収集した。SAXSビームストップ及び点光源を有するA D/MAX Rapid−2次元検出微量拡散システムを一セットのデータのために、並行ビームモードのSAXAアタッチメント有するUltimaIIIラインソースシステムを第二セットのデータのために用いた。図1−6に示すd−スペーシングプロットに対する強度はSAXSアタッチメント装置を有する平衡点光源からのものである。調製時の配向の影響を減らすために、サンプル表面を異なった角度で各種切片に切断することにより、このデータのためのサンプルを調製し、且つサンプルエリア全体を照射するように平衡ビームを用いた。これら及び関連する手順の実施に関する情報の詳細は前記の装置に関する仕様書及び操作手順を参照のこと。
エラストマー
本発明のナノ複合物は、本明細書で記述されて権利を請求されているその他の成分とともに、少なくとも1のエラストマーを含む。ある実施態様において、エラストマーはインターポリマーであってよい。インターポリマーは、イソブチレンなどのC乃至Cイソモノオレフィン、およびパラメチルスチレンなどのパラアルキルスチレンコモノマーによる任意のエラストマーコポリマーであってよく、パラ異性体の重量の少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%であり、必要に応じて、ベンジル型ハロゲンまたはその他の官能基を含むスチレンモノマーユニット中に少なくとも1以上のアルキル置換基が存在するような官能性インターポリマーを含む。他の実施態様において、インターポリマーは、エチレンまたはC乃至Cアルファオレフィン、およびパラメチルスチレンなどのパラアルキルスチレンコモノマーによる任意のエラストマーコポリマーであってよく、パラ異性体の重量の少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%であり、必要に応じて、ベンジル型ハロゲンまたはその他の官能基を含むスチレンモノマーユニット中に少なくとも1以上のアルキル置換基が存在するような官能性インターポリマーを含む。典型的な物質はポリマー鎖に沿って不規則に間隔をあけた次のようなモノマーユニットを含んでいるインターポリマーである:
Figure 0005255842
Figure 0005255842
式中、RおよびRは、それぞれ独立に水素、C乃至Cアルキルなどの低級アルキル、および第一級または第二級ハロゲン化アルキルであり、Xは、ハロゲンなどの官能基である。ある実施態様において、RおよびRはそれぞれ水素である。インターポリマー構造に存在する60モル%までのパラ置換スチレンは、1の実施態様における上記(図式1)の官能性構造であってよく、他の実施態様においては、モノマーユニット全体の0.1乃至5モル%であってよい。さらに他の実施態様において、官能構造(図式2)の量はモノマーユニット全体の0.4乃至2.5モル%である。
官能基Xは、ハロゲン又は、カルボン酸、カルボン塩、カルボキシエステル、アミド及びイミド、水素、アルコキシド、フェノキシド、チオレート、チオエーテル、キサンタン、シアン化物、シアン酸塩、アミノ及びこれらの混合物等の他の基と共に、ベンジルハロゲンの求核置換反応により取り込まれる他の官能基である。これらの官能化されたイソモノオレフィンコポリマー、それらの調製方法、官能化方法及び硬化方法は米国特許5,162,445号に具体的に開示されている。
ある実施態様において、エラストマーはイソブチレンおよびパラメチルスチレンのインターポリマーから成り、0.5乃至20モル%のパラメチルスチレンを含み、ここで、ベンジル環に存在する60モル%までのメチル置換基は、臭素原子(パラ−(ブロモメチルスチレン))およびこの酸またはエステル官能性種類などの臭素または塩素原子を有する。
他の実施態様において、前記ポリマー成分が高温で混合されたときに、基質ポリマー中に存在する官能基、例えば、酸、アミノはヒドロキシ官能基と、反応し又は極性結合を形成できるように官能値が選択される。
特定の実施態様において、これらの官能化されたインターポリマーは、重量によりポリマーの少なくとも95%が、ポリマーのパラ−アルキルスチレン平均含量の10%以内を有するような、実質的に均質な組成分布を有する。典型的なインターポリマーは、5未満、または2.5未満の狭い分子量分布(Mw/Mn)、およびゲル透過クロマトグラフィーにより決定された25,000乃至750,000の範囲の典型的な数平均分子量によって特徴付けられる。
上記で議論されたようなインターポリマー等のエラストマーは、ルイス酸(Lewis acid)触媒を用いたモノマー混合物のスラリー重合により調製してよく、その後溶液中でハロゲンおよび熱および/または光および/または化学的開始剤などのラジカル開始剤の存在下にてハロゲン化好ましくは臭素化が行われ、さらに必要に応じて、その後他の官能性部分との臭素の求電子性置換が行われる。前記スラリー重合は、一般的には、塩素化炭化水素および/またはフッ素化炭化水素およびこれらの混合物などのハロゲン化炭化水素を含む希釈剤中で行われる(例えば、WO 2004/058828, WO 2004/058827, WO 2004/058835, WO 2004/058836, WO 2004/058825, PCT/US03/41221 及び WO 2004/058829を参照)。
ある実施態様において、臭素化ポリ(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)(brominated poly(isobutylene−co−p−methylstyrene))すなわち“BIMS”ポリマーは、一般に、ポリマー中のモノマー由来ユニットの総量に対して0.1乃至5%モルのブロモメチルスチレン基を有する。他の実施態様において、ブロモメチル基の量は0.2乃至3.0モル%であり、さらに他の実施態様では0.3乃至2.8モル%であり、さらに他の実施態様では0.4乃至2.5モル%であり、さらに他の実施態様では0.3乃至2.0モル%であり、その際、望ましい範囲は、任意の上限と任意の下限の任意の組合せであってよい。別の言い方をすれば、典型的なポリマーは、ポリマーの重量に基づいて、0.2乃至10重量%の臭素、他の実施態様では0.4乃至6重量%の臭素、他の実施態様では0.6乃至5.6重量%の臭素を含み、ポリマー骨格鎖において、実質上、環状ハロゲンまたはハロゲンを含んでいない。1の実施態様において、インターポリマーは、C4乃至C7のイソオレフィン由来ユニット(すなわちイソモノオレフィン)、パラメチルスチレン由来ユニットおよびパラハロメチルスチレン由来ユニットによるコポリマーであり、パラハロメチルスチレンユニットは、インターポリマー中に、パラメチルスチレンの全数に基づいて0.4乃至3.0モル%存在し、パラメチルスチレン由来ユニットは、1の実施態様ではポリマーの全重量に基づいて2重量%乃至25重量%、他の実施態様では4重量%乃至15重量%存在する。他の実施態様において、パラ(ハロメチルスチレン)はパラ(ブロモメチルスチレン)である。
さらに他の実施態様において、エラストマーは、インターポリマーとともに、あるいは剥離クレイと結合した唯一のエラストマーとして、ハロゲン化ブチルラバー成分を含んでいてよい。本発明の1の実施態様において、ハロゲン化ラバー成分はC乃至Cイソオレフィンおよびマルチオレフィンのハロゲン化コポリマーである。他の実施態様において、ハロゲン化ラバー成分は、ポリジエンまたはブロックコポリマーと、C乃至Cイソオレフィンおよび共役または”星型分岐状(star−branched)”のブチルポリマーとの混合物である。本発明で有用なハロゲン化ブチルラバーは、このように、C乃至Cイソオレフィン由来のユニット、マルチオレフィン由来のユニット、およびハロゲン化マルチオレフィン由来のユニットを含むハロゲン化エラストマーとして記述され、”ハロゲン化ブチルラバー”およびいわゆる”ハロゲン化星型分岐状”ブチルラバーのどちらも含む。
1の実施態様において、ハロゲン化ブチルラバーは臭素化ブチルラバーであり、他の実施態様においては塩素化ブチルラバーである。ハロゲン化ブチルラバーの一般的な性質および処理は、THE VANDERBILT RUBBER HANDBOOK 105−122(Robert F. Ohm ed., R.T. Vanderbilt Co., Inc. 1990)、およびRUBBER TECHNOLOGY 311−321 (Maurice Morton ed., Chapman & Hall 1995)に記述されている。ブチルラバー、ハロゲン化ブチルラバー、および星型分岐状ブチルラバーは、Edward KresgeおよびH. C.Wangにより8 KIRK−OTHMER ENCYCLOPEDIA OF CHEMICAL TECHNOLOGY 934−955(John Wiley & Sons,Inc.4th ed.1993)に記述されている。
本発明のハロゲン化ラバー成分は、臭素化ブチルラバー、塩素化ブチルラバー、星型分岐状ポリイソブチレン、星型分岐状臭素化ブチル(ポリイソブチレン/イソプレンコポリマー)ラバー;イソブチレン/メタ−ブロモメチルスチレン、イソブチレン/パラ−ブロモメチルスチレン、イソブチレン/クロロメチルスチレン、ハロゲン化イソブチレンシクロペンタジエンおよびイソブチレン/パラ−クロロメチルスチレンなどのイソブチレン−ブロモメチルスチレンコポリマー;US 4,074,035およびUS 4,395,506にあるようなハロメチル化芳香族インターポリマー;イソプレンおよびハロゲン化イソブチレンのコポリマー、ポリクロロプレンなど、および上記いずれかの混合物を含むがそれに限定されない。ハロゲン化ラバー成分のいくつかの実施態様は、また、米国特許第4,703,091号および第4,632,963号に記述されている。
より具体的には、1の実施態様において、エラストマーはハロゲン化ブチルラバーを含む。本明細書では、”ハロゲン化ブチルラバー”は、以下に記述されるブチルラバーおよびいわゆる”星型分岐状”ブチルラバーのどちらをも意味する。ハロゲン化ブチルラバーはブチルラバーのハロゲン化により生成される。例えば、本発明のハロゲン化ブチルラバーの生成に用いられるオレフィン重合の供給原材料は、ブチル型ラバーポリマーの調製に従来から用いられているオレフィン化合物である。ブチルポリマーはコモノマー混合物を反応させることにより調製され、前記混合物は少なくとも(1)イソブチレンなどのC−Cイソオレフィンモノマー成分を(2)マルチオレフィン、すなわち共役ジエン、モノマー成分とともに有している。イソオレフィンは、1の実施態様において、コモノマー混合物全体の重量の70乃至99.5重量%の範囲にあり、他の実施態様においては85−99.5重量%である。共役ジエン成分は、1の実施態様において30乃至0.5重量%でコモノマー混合物中に存在し、他の実施態様においては15乃至0.5重量%である。さらに他の実施態様において、コモノマー混合物の8乃至0.5重量%は共役ジエンである。
イソオレフィンは、イソブチレン、イソブテン2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、および4−メチル−1−ペンテンなどのC乃至C化合物である。マルチオレフィンは、イソプレン、ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3ブタジエン、ミルセン、6,6−ジメチル−フルベン、シクロペンタジエン、ヘキサジエンおよびピペリレンなどのC乃至C14共役ジエンである。本発明のブチルラバーポリマーの1の実施態様は、92−99.5重量%のイソブチレンを0.5−8重量%のイソプレンとともに反応させることにより、または、さらに他の実施態様においては、95−99.5重量%のイソブチレンを0.5−5.0重量%のイソプレンとともに反応させることにより得られる。
ハロゲン化ブチルラバーは、上記のブチルラバー製品のハロゲン化によって生成される。ハロゲン化はどのような方法で行われてもよく、本発明はハロゲン化方法によって制限されることはない。ブチルポリマーなどのポリマーをハロゲン化する方法は、米国特許第2,631,984号、第3,099,644号、第4,554,326号、第4,681,921号、第4,650,831号、第4,384,072号、第4,513,116号および第5,681,901号に開示されている。1の実施態様において、ハロゲンは、例えば、RUBBER TECHNOLOGY(1995)の298−299ページで議論されているような、いわゆるIIおよびIIIの構造をしている。1の実施態様において、ブチルラバーは、ハロゲン化剤として臭素(Br)または塩素(Cl)を用いて、40乃至60℃でヘキサン希釈剤中にて、ハロゲン化される。ハロゲン化ブチルラバーは、1の実施態様において、20乃至70(125℃にてML 1+8)のムーニー粘度を有し、他の実施態様においては25乃至55の粘度である。ハロゲンの重量%は、1の実施態様において、ハロゲン化ブチルラバーの重量に基づいて0.1乃至10重量%であり、他の実施態様においては0.5乃至5重量%である。さらに他の実施態様においては、ハロゲン化ブチルラバーのハロゲン重量%は1乃至2.2重量%である。
他の実施態様において、ハロゲン化ブチルまたは星型分岐状ブチルラバーは、ハロゲン化が第一級アリル位(primary allylic position)にあるようにハロゲン化されてよい。これは、通常は、フリーラジカル臭素化またはフリーラジカル塩素化のような手段により、あるいは、アリル位ハロゲン化ブチルおよび星型分岐状ブチルラバーを形成するために、ラバーを加熱するなどの二次処理ハロゲン化ラバーのような方法により、達成することができる。アリル位ハロゲン化ポリマーを形成する一般的な方法は、米国特許第4,632,963号、第4,649,178号および第4,703,091号に開示されている。このように、本発明の1の実施態様において、ハロゲン化ブチルラバーは、ハロゲン化マルチオレフィンユニットが第一級アリル位ハロゲン化ユニットであり、その際、第一級アリル位配置は、1の実施態様においては少なくとも(ハロゲン化マルチオレフィンの全量と比較して)20モル%で存在し、他の実施態様においては少なくとも30モル%で存在する。この配置は(図式3)に従って記述することができ、式中、Xはハロゲン、望ましくは塩素または臭素であり、qは、1の実施態様においては、ハロゲンのモル全量に基づいて、少なくとも60モル%であり、他の実施態様においては少なくとも30モル%であり、さらに他の実施態様においては25モル%乃至90モル%である。
Figure 0005255842
本発明によるハロゲン化ブチルラバーの商業的な実施態様は、Bromobutyl 2222 (ExxonMobil Chemical Company,Baytown,TX)である。そのムーニー粘度は27乃至37(125℃でML 1+8、ASTM 1646)であり、臭素含有量はBromobutyl 2222に対して1.8乃至2.2重量%である。さらに、Bromobutyl 2222の硬化特性は次の通りである:MHは28乃至40dN・mであり、MLは7乃至18dN・mである(ASTM D2084改訂版)。ハロゲン化ブチルラバーの他の商業的な実施態様は、Bromobutyl 2255 (ExxonMobil Chemical Company)である。そのムーニー粘度は41乃至51(125℃でML 1+8、ASTM 1646改訂版)であり、臭素含有量は1.8乃至2.2重量%である。さらに、Bromobutyl 2255の硬化特性は次の通りである:MHは34乃至48dN・mであり、MLは11乃至21dN・mである(ASTM D2084改訂版)。本発明は、任意のハロゲン化ラバー成分の商業的供給源に限定されることなく、あるいは上述の特性に限定されない。
他の実施態様において、エラストマーは、分岐状または“星型分岐状”ハロゲン化ブチルラバーを含む。1の実施態様において、星型分岐状ハロゲン化ブチルラバー(”SBHR”)は、ハロゲン化されているかまたはされていないブチルゴムの組成物、及びハロゲン化されているかまたはされていないポリジエン又はブロックコポリマーのいずれかである。ハロゲン化方法は、米国特許第4,074,035号、第5,071,913号、第5,286,804号、第5,182,333号および第6,228,978号に詳しく述べられている。本発明は、SBHRを形成する方法によって限定されない。ポリジエン/ブロックコポリマー、すなわち分岐剤(以下“ポリジエン”という)は、一般的にカチオン反応性であって、ブチルまたはハロゲン化ブチルラバーの重合中に存在し、または、ブチルまたはハロゲン化ブチルラバーと混合されてSBHRを形成することができる。分岐剤又はポリジエンは、任意の適当な分岐剤でよく、本発明はSBHRを作るために使われるポリジエンの種類によって限定されない。
1の実施態様において、SBHRは、一般的には、上述のブチルまたはハロゲン化ブチルラバー、およびポリジエンと部分的にハロゲン化されたポリジエンとのコポリマーの混合であり、スチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリピペリレン、天然ゴム、スチレン−ブタジエンラバー、エチレン−プロピレンジエンラバー、スチレン−ブタジエン−スチレンおよびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーの中から選択される。特定の実施態様において、ポリジエンは、0.3乃至3重量%で存在し、他の実施態様においては0.3重量%を越えており、さらに他の実施態様においてはポリマー中に存在するモノマーの量に基づいて0.4乃至2.7重量%である。
本発明によるSBHRの商業的な実施態様は、Bromobutyl 6222 (ExxonMobil Chemical Company,Baytown,TX)であり、ムーニー粘度(125℃でML 1+8、ASTM 1646改訂版)は27乃至37であり、臭素含有量はSBHRに対して2.2乃至2.6重量%である。さらに、Bromobutyl 6222の硬化特性は次の通りである:MHは24乃至38dN・mであり、MLは6乃至16dN・mである(ASTM D2084改訂版)。
特定の実施態様において、ハロゲン化ラバー成分は、1の実施態様においては10乃至90phrの割合で混合物中にて存在し、他の実施態様においては20乃至80phrであり、さらに他の実施態様においては30乃至70phrであり、ここで、望ましい範囲は、任意の上限phrと任意の下限phrとの任意の組合せであってよい。
上述のポリマーは、一般に、イソブチレンを基礎としたポリマーを意味する。特定の実施態様において、エラストマーはイソブチレンを基礎としたポリマーを含む。以下のいくつかのエラストマーもまた、ここで与えられた定義に従ったイソブチレンを基礎としたポリマーである。
他の実施態様において、エラストマーはまた”汎用ラバー”を含んでいてもよい。
さらに他の実施態様において、エラストマーは、天然ゴム、ポリイソプレンラバー、ポリ(スチレン−コ−ブタジエン)ラバー(SBR)、ポリブタジエンラバー(BR)、ポリ(イソプレン−コ−ブタジエン)ラバー(IBR)、スチレンイソプレンブタジエンラバー(SIBR)、エチレンプロピレンラバー(EPM)、エチレンプロピレンジエンラバー(EPDM)、ポリスルフィド、ニトリルラバー、酸化プロピレンポリマー、星型分岐状ブチルラバーおよびハロゲン化星型分岐状ブチルラバー、臭素化ブチルラバー、塩素化ブチルラバー、星型分岐状ポリイソブチレンラバー、星型分岐状臭素化ブチル(ポリイソブチレン/イソプレンコポリマー)ラバー;例えば、イソブチレン由来ユニット、pメチルスチレン由来ユニットおよびpブロモメチルスチレン由来ユニットのターポリマーなどのポリ(イソブチレン−コ−pメチルスチレン)およびハロゲン化ポリ(イソブチレン−コ−pメチルスチレン)、およびこれらの混合物を含んでいてもよい。
他の実施態様において、エラストマーは、また、天然ゴムを含んでいてもよい。天然ゴムは、Subramaniamにより、RUBBER TECHNOLOGY 179−208 (Maurice Morton,Chapman & Hall 1995)に詳しく記述されている。本発明の天然ゴムの望ましい実施態様は、SMR CV、SMR5、SMR10、SMR20、およびSMR50およびこれらの混合物などのマレーシアゴムから選択され、ここで、天然ゴムは、100℃で30乃至120、より好ましくは40乃至65のムーニー粘度(ML1+4)を有する。ここで言うムーニー粘度試験はASTM D−1646に従っている。
他の実施態様において、エラストマーは、また、ポリブタジエン(BR)ラバーから成ってもよい。100℃で測定したポリブタジエンラバーのムーニー粘度(ML 1+4)は、35乃至70の範囲にあり、他の実施態様においては40乃至65であり、さらに他の実施態様においては45乃至60である。本発明において有用なこれらの合成ラバーのいくつかの商業的な例は、NATSYNTM(Goodyear Chemical Company)およびBUDENETM 1207またはBR 1207 (Goodyear Chemical Company)である。実施例は高級(high)シス−ポリブタジエン(cis−BR)である。“シス−ポリブタジエン”または”高級シス−ポリブタジエン”は、1,4−シスポリブタジエンが使われていることを意味し、ここで、シス成分の量は少なくとも95%である。高級シス−ポリブタジエンは、BUDENETM 1207等の具体的な商業製品の合成に使われている。
他の実施態様において、エラストマーは、また、エチレンのラバーを含んでいてもよく、EPMおよびEPDMなどのプロピレン由来ユニットも追加ラバーとして適当である。EPDMを作る際に適当なコモノマーの例は、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、およびその他である。これらのラバーは、RUBBER TECHNOLOGY 260−283(1995)に記述されている。具体的なエチレン−プロピレンラバーはVISTALONTM(ExxonMobil Chemical Company,Baytown,TX)として市販されている。
他の実施態様において、エラストマーは、また、ターポリマー構成の一部としてのハロゲン化ラバーを含んでいてもよい。
ハロゲン化ラバーの一般的な性質および処理は、例えば、THE VANDERBILT RUBBER HANDBOOK 105−122(Robert F.Ohm ed., R.T.Vanderbilt Co., Inc.1990)およびRUBBER TECHNOLOGY 311−321(1995)に記述されている。ブチルラバー、ハロゲン化ブチルラバー、および星型分岐状ブチルラバーは、Edward KresgeおよびH.C.Wangにより8 KIRK−OTHMER ENCYCLOPEDIA OF CHEMICAL TECHNOLOGY 934−955 (John Wiley & Sons,Inc.4th ed.1993)に記述されている。
特定の実施態様において、エラストマーは、また、臭素化ブチルラバー、塩素化ブチルラバー、星型分岐状ポリイソブチレン、星型分岐状臭素化ブチル(ポリイソブチレン/イソプレンコポリマー)ラバー;例えば、イソブチレン由来ユニット、pメチルスチレン由来ユニットおよびpブロモメチルスチレン由来ユニットからなるターポリマーなどのハロゲン化ポリ(イソブチレン−コ−pメチルスチレン)(BrIBMS)、および米国特許第5,162,445号、第4,074,035号および第4,395,506号にあるようなハロメチル化芳香族インターポリマー;ハロゲン化イソプレンおよびハロゲン化イソブチレンのコポリマー、ポリクロロプレンなど、および上記いずれかの混合物の少なくとも1以上を含んでいてもよい。ハロゲン化ラバー成分のいくつかの実施態様は、また、米国特許第4,703,091号および第4,632,963号に記述されている。
他の実施態様において、エラストマーは、いわゆる半結晶性コポリマー(“SCC”)から成ってもよい。半結晶性コポリマーはWO 00/69966に述べられている。一般に、SCCは、エチレンまたはプロピレン由来ユニットとアルファオレフィン由来ユニットとのコポリマーであって、1の実施態様においてアルファオレフィンは4乃至16の炭素原子を有しており、他の実施態様においては、SCCはエチレン由来ユニットとアルファオレフィン由来ユニットとのコポリマーであって、アルファオレフィンは4乃至10の炭素原子を有しており、ここで、SCCはある程度の結晶性を有している。さらなる実施態様において、SCCは1−ブテン由来ユニットおよび他のアルファオレフィン由来ユニットとのコポリマーであり、他のアルファオレフィンは5乃至16の炭素原子を有しており、ここで、SCCは同様にある程度の結晶性を有している。SCCはまたエチレンとスチレンとのコポリマーであってよい。
エラストマーは、1の実施態様においては90phrまでの範囲で、ナノ複合物中に存在してよく、他の実施態様においては50phrまでの範囲で、他の実施態様においては40phrまでの範囲で、さらに他の実施態様においては30phrまでの範囲で存在してよい。さらに他の実施態様において、エラストマーは少なくとも2phr以上存在してもよく、他の実施態様においては5phr以上、さらに他の実施態様においては5phr以上、さらに他の実施態様においては10phr以上でもよい。望ましい実施態様は任意の上限phrと任意の下限phrとの任意の組合せを含んでよい。
例えば、エラストマーは、例えばNRおよびBRなどの個々のラバーまたはラバーの混合物のいずれの形でもよく、1の実施態様においては5phr乃至90phr存在し、他の実施態様においては10乃至80phr、さらに他の実施態様においては30乃至70phr、さらに他の実施態様においては40乃至60phr、さらに他の実施態様においては5乃至50phr、さらに他の実施態様においては5乃至40phr、さらに他の実施態様においては20乃至60phr、さらに他の実施態様においては20乃至50phrであり、組成物の最終製品に依存してこれらの態様が選択される。
本発明のナノ複合物のポリマー成分は、任意の上記エラストマーに記述されたような、少なくとも1のエラストマーを含んでいてよく、あるいは上述のエラストマーの少なくとも2以上の任意の組合せを含んでいてもよい。1の実施態様において、エラストマーは少なくとも1のイソブチレンを基礎としたポリマーを含む。他の実施態様において、エラストマーは少なくとも1のイソブチレンを基礎としたポリマーおよび少なくとも1のその他のラバーを含む。さらに他の実施態様において、エラストマーは少なくとも2以上のイソブチレンを基礎としたポリマーを含む。
修飾層状フィラー
ナノ複合物は、少なくとも1の上記エラストマーおよび少なくとも1の修飾層状フィラーを含んでよい。修飾層状フィラーは、少なくとも1の層状クレイなどの少なくとも1の層状フィラーを少なくとも1の改質剤に接触させることを含む方法によって生成してもよい。
修飾層状フィラーは、当業者によく知られた方法と装置によって生成されうる。例えば、米国特許第4,569,923号、第5,663,111号、第6,036,765号、および第6,787,592号を参照のこと。このような方法は実施例の欄で説明する。しかしながら、実施例の説明はすべての例を完全に網羅することを意図するものではない。
1の実施態様において、層状クレイなどの層状フィラーは少なくとも1のケイ酸塩を含んでいてもよい。
特定の実施態様において、ケイ酸塩は、少なくとも1の“スメクタイト”または結晶格子を拡張した粘土度鉱物の一般的な種類である“スメクタイト型クレイ”から成っていてもよい。例えば、これは、モンモリロナイト、バイデライト、およびノントロナイトを含む複八面体型(dioctahedral)スメクタイトおよび、サポナイト、ヘクトライト、およびソーコナイトを含む三重八面体型(trioctahedral)スメクタイトを含んでよい。また、米国特許第3,252,757号、第3,586,468号、第3,666,407号、第3,671,190号、第3,844,978号、第3,844,979号、第3,852,405号、および第3,855,147号に開示されているような熱水過程により、合成的に、調製されるスメクタイトクレイも含まれる。
さらにその他の実施態様において、少なくとも1のケイ酸塩は、バーミキュライト、ハロイサイト、アルミン酸塩酸化物、ハイドロタルサイトなどと同様に、モンモリロナイト、ノントロナイト、バイデライト、ベントナイト、ボルコンスコアイト、ラポナイト、ヘクトライト、サポナイト、ソーコナイト、マガダイト、ケニヤアイト、ステベンサイトなどの天然または合成フィロケイ酸塩から成ってもよい。これらの任意の組合せた態様もから成ってもよい。
上述の層状クレイなどの層状フィラーは、層状フィラーの層間表面に存在するカチオンとイオン交換反応を行うことが可能な、少なくとも1の改質剤または膨張剤または剥離剤または添加剤で処理することによって挿入され、または剥離されて修飾されてもよい。
適当な改質剤は、C25乃至C500の炭素鎖長を含む少なくとも1のポリマー鎖から成ってよく、ここでポリマー鎖は、また、ポリマー鎖Eに対する次のペンダント基により表現されるアンモニウム官能基を含む:
Figure 0005255842
式中、R、RおよびRは、それぞれ同一であるか、または異なっており、独立して、水素、C乃至C26アルキル、アルケンまたはアリール、置換C乃至C26アルキル、アルケンまたはアリール、C乃至C26脂肪族アルコールまたはエーテル、C乃至C26カルボン酸、ニトリル、エトキシ化アミン、アクリレートおよびエステルの中から選択される。また式中、Xは、Br、ClまたはPF などのアンモニウムのカウンターイオンである。
改質剤は、また、層状フィラーの層間表面に存在するカチオンとイオン交換反応を行うことが可能な、少なくとも1の添加剤を含んでいてもよい。添加剤は、アンモニウムイオン、アルキルアミンまたはアルキルアンモニウムイオン(第一級、第二級、第三級および第四級)、脂肪族、芳香族またはアリール脂肪族アミンのホスホニウムまたはスルホニウム誘導体、ホスフィンおよびスルフィドなどの少なくとも1のカチオン性界面活性剤を含んでもよい。
その他の実施態様において、ポリマー鎖は、C30乃至C400、好ましくはC30乃至C300、およびより好ましくはC30乃至C200の炭素鎖長を含んでいてもよい。
他の実施態様において、ポリマー鎖は、C40乃至C400、好ましくはC50乃至C300、およびより好ましくはC60乃至C200の炭素鎖長を含んでいてもよい。
好ましい実施態様において、ポリマー鎖は、イソブチレンなどのC乃至CイソオレフィンでできているC25乃至C500の炭素鎖長を含んでいてもよい。
1の実施態様において、ポリマー鎖は、上述のようなアンモニウム官能基を有するイソブチレン由来ユニットを含む。他の実施態様において、ポリマー鎖は、上述のようなアンモニウム官能基を有するポリ(イソブチレン)から基本的に構成されてもよい。さらに他の実施態様において、改質剤は、少なくとも1の末端官能性ポリイソブチレンアミンから成ってよい。
その他の実施態様において、ポリマー鎖は、C乃至C20アルファオレフィン、C乃至C10アルファオレフィン、C乃至Cアルファオレフィン、またはC乃至Cアルファオレフィンなどの直鎖、分岐または環状アルファオレフィンを含むモノマーを含んでいてもよい。例は、1つ以上の、ブチレン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、ドデセン、4−メチル−ペンテン−1、3−メチルペンテン−1、3,5,5−トリメチルヘキセン1、および5−エチル−1−ノネンを含むか、またはそれ自身であってもよい。特に好ましい実施態様において、ポリマー鎖は上述のようなアンモニウム官能基を有するイソブチレンを含む。
ポリマー鎖は、また、スチレンおよび/または置換スチレンおよびビニルエーテルなどのモノマーを含んでもよい。スチレンは、アルキル、アリール、ハライドまたはアルコキシド基で(環上で)置換されていてもよい。好ましくは、モノマーは、2−20炭素原子、より好ましくは2乃至9、さらにより好ましくは3乃至9の炭素原子を含む。例としては、スチレン、パラアルキルスチレン、パラメチルスチレン、アルファメチルスチレン、ジビニルベンゼン、ジイソプロピルベンゼン、イソブチレン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ペンテン、イソプレン、ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ベータピネン、ミルセン、6,6−ジメチルフルベン、ヘキサジエン、シクロペンタジエン、ピペリレン、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、およびイソブチルビニルエーテルなどを含む。
他の実施態様において、ポリマー鎖は、1以上の直鎖または分岐C乃至C30プロキラルアルファオレフィンまたはC乃至C30の環含有オレフィンまたは、立体特異性および非立体特異性触媒のどちらによってでも重合されうるこれらの組合せを含んでいてもよい。プロキラルは、本明細書では、立体特異性触媒を用いて重合する場合にアイソタクチックまたはシンジオタクチックポリマーの成形を助けるモノマーを意味する。
その他の実施態様において、ポリマー鎖は、30までの炭素原子を有する芳香族基含有モノマーを含むモノマーから成ってもよい。適当な芳香族基含有モノマーは、少なくとも1の芳香族構造、好ましくはフェニル、インデニル、フルオレニル、またはナフチル部分を含む。芳香族基含有モノマーは、さらに、重合後、芳香族構造がポリマー骨格にペンダントするように、少なくとも1の重合可能な二重結合を含む。芳香族基含有モノマーは、さらに、C乃至C10アルキル基などの1以上のヒドロカルビル基により置換されてもよい。その上に、2の隣接した置換は、結合して環状構造を形成してもよい。好ましい芳香族基含有モノマーは、重合性オレフィン部分に付加する少なくとも1の芳香族構造を含む。特別に好ましい芳香族モノマーは、スチレン、アルファメチルスチレン、パラアルキルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、アリルベンゼン、およびインデン、特にスチレン、パラメチルスチレン、4−フェニル−1−ブテンおよびアリルベンゼンを含む。
さらにその他の実施態様において、ポリマー鎖は、モノマーを有する非芳香族環状基を含むモノマーから成ってもよい。例えば、これらのモノマーは20までの炭素原子を含むことができる。モノマーを含む適当な非芳香族環状基は、好ましくは、環状構造にペンダントするか環状構造の一部となるかのどちらかの少なくとも1の重合性オレフィン基を有する。環状構造は、また、C乃至C10アルキル基などの1以上のヒドロカルビル基によりさらに置換されてもよい。モノマーを有する好ましい非芳香族環状基は、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、ビニルノルボルネン、エチルイデンノルボルネン、シクロペンタジエン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロブテン、ビニルアダマンタン、ノルボルネンなどを含む。
他の実施態様において、ポリマー鎖は、少なくとも2の不飽和結合を有するC乃至C20などの、任意の炭化水素構造を含む有用なジオレフィンモノマーなどのモノマーを含んでいてもよく、ここで、少なくとも2の不飽和結合は、立体特異性および非立体特異性触媒のどちらによってでもポリマーに容易に組み込まれる。ジオレフィンモノマーがアルファ、オメガ−ジエンモノマー(すなわちジビニルモノマー)から選択されるのはさらに好ましい。より好ましくは、ジオレフィンモノマーは、直鎖ジビニルモノマーであり、最も好ましくは、4乃至30炭素原子を含むものである。好ましいジエンの実施例は、ブタジエン、ペンタジエン、ヘキサジエン、ヘプタジエン、オクタジエン、ノナジエン、デカジエン、ウンデカジエン、ドデカジエン、トリデカジエン、テトラデカジエン、ペンタデカジエン、ヘキサデカジエン、ヘプタデカジエン、オクタデカジエン、ノナデカジエン、イコサジエン、ヘニコサジエン、ドコサジエン、トリコサジエン、テトラコサジエン、ペンタコサジエン、ヘキサコサジエン、ヘプタコサジエン、オクタコサジエン、ノナコサジエン、トリアコサジエンを含み、特に好ましいジエンは、1,6−ヘプタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−ノナジエン、1,10−ウンデカジエン、1,11−ドデカジエン、1,12−トリデカジエン、1,13−テトラデカジエン、および低分子量ポリブタジエン(1000g/モル未満のMw)を含む。好ましい環状ジエンは、シクロペンタジエン、ビニルノルボルネン、ノルボルナジエン、エチルイデンノルボルネン、ジビニルベンゼン、ジシクロペンタジエンまたは種々の環位置に置換基を有するまたは有しない高級環含有ジオレフィンを含む。
さらに他の実施態様において、ポリマー鎖は、6−ニトロ−1−ヘキセン、N−メチルアリルアミン、N−アリルシクロペンチルアミン、N−アリルヘキシルアミン、メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、5−ヘキセン−2−オン、2−アセチル−5−ノルボルネン、7−シンメトキシメチル−5−ノルボルネン−2−オン、アクロレイン、2,2−ジメチル−4−ペンテナール、ウンデシレンアルデヒド、2,4−ジメチル−2,6−ヘプタジエナール、アクリル酸、ビニル酢酸、4−ペンテン酸、2,2−ジメチル−4−ペンテン酸、6−ヘプテン酸、トランス−2,4−ペンタジエン酸、2,6−ヘプタジエン酸、ノナ−フルオロ−1−ヘキセン、アリルアルコール、7−オクテン−1,2−ジオール、2−メチル−3−ブテン−1−オール、5−ノルボルネン−2−カルボニトリル、5−ノルボルネン−2−カルボキシアルデヒド、5−ノルボルネン−2−カルボン酸、シス−5−ノルボルネン−エンド−2,3−ジカルボン酸、5−ノルボルネン−エンド−2,2−ジメタノール、シス−5−ノルボルネン−エンド−2,3−ジカルボン酸無水物、5−ノルボルネン−2−エンド−3−エンド−ジメタノール、5−ノルボルネン−2−エンド−3−エキソ−ジメタノール、5−ノルボルネン−2−メタノール、5−ノルボルネン−2−オール、5−ノルボルネン−2−イルアセテート、1−[2−(5−ノルボルネン−2−イル)エチル]−3,5,7,9,11,13,15−ヘプタシクロペンチルペンタシクロ[9.5.1.13,9.15,15.17,13]オクタシロキサン、2−ベンゾイル−5−ノルボルネン、アリル1,1,2,2,−テトラフルオロエチルエーテル、アクロレインジメチルアセタール、一酸化ブタジエン、1,2−エポキシ−7−オクテン、1,2−エポキシ−9−デセン、1,2−エポキシ−5−ヘキセン、2−メチル−2−ビニルオキシラン、アリルグリシジルエーテル、2,5−ジヒドロフラン、2−シクロペンテン−1−オンエチレンアセタール、アリルジスルフィド、エチルアクリレート、およびメチルアクリレートなどの極性不飽和モノマーを含んでもよい。
さらにその他の実施態様において、ポリマー鎖は、ホモポリマーまたはコポリマーから成ってもよい。好ましいポリマーは、1以上の上述のモノマーの任意の組合せのホモポリマーまたはコポリマーを含む。特に好ましいモノマーの組合せは、1)イソブチレンおよびパラメチルスチレン;2)イソブチレンおよびイソプレン;および3)イソブチレンのホモポリマー、を含む。
ポリマー鎖は、また、ランダムまたはブロックコポリマーから成ってもよい。好ましいブロックコポリマーは、スチレン、パラメチルスチレン、アルファメチルスチレンなどのスチレン類と、イソプレン、ブタジエンなどのC乃至C30ジオレフィンとのコポリマーを含む。
他の好ましい実施態様において、ポリマー鎖はプロピレン由来ユニットを含んでいない。
任意の前記実施態様において、上述のアンモニウム官能基は、少なくとも1のオニウム、第四級アンモニウム、または第三級アンモニウム塩を含むアンモニウム塩を含む。
任意の前記実施態様において、上述のアンモニウム官能基は、BrまたはClを含む少なくとも1のアンモニウムのカウンターイオンを含む。
特定の実施態様において、修飾層状フィラーは一般的には、8乃至12オングストロームの厚さで相互に堅く結合した複数の層状小平板を含む粒子から成り、層間表面に存在するNa、Ca+2、KまたはMg+2などのイオン交換可能なカチオンを含む。
1の実施態様において、例えば、改質剤は、組成物に対してどの段階において追加してもよく、例えば、改質剤は、層状フィラーの追加に続いて、エラストマーに追加してもよく、または少なくとも1のエラストマーおよび少なくとも1の層状フィラーの組合せに対して追加してもよく、または、さらに他の実施態様において、改質性剤は、最初に層状フィラーと混合され、次いでエラストマーを追加してもよい。
特定の実施態様において、本明細書で記述したような改質剤は、ここで記述された透過性試験により測定された最適な空気保持を実現するだけの量で組成物中に存在する。例えば、その薬剤は、1の実施態様においては0.1乃至40phrで存在してもよく、さらに他の実施態様においては0.2乃至20phr、そして他の実施態様においては0.3乃至10phrである。
特定の実施態様において、層状小平板の間隔は、例えば、d−スペーシングを通じて、改善される。このような改善が、完成したナノ複合物を製造するためにエラストマーと混合されたときに、最終的に、例えば、インナーライナー製品などの物品のための良好なバリアー特性をもたらすような望ましいインターカレーションまたは表層剥離を提供する。
特定の実施態様において、上記の改質剤による処理は、層状小平板を保持するイオン力の減少および層状小平板の間への分子の導入の結果として、層状フィラーの層状小平板のインターカレーションまたは表層剥離をもたらし、ここで、当該分子導入は、層状小平板を、例えば、4オングストロームより大きな、あるいは10オングストロームより大きな距離に間隔をあけるように働く。
その他の実施態様において、修飾層状フィラーは、30オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよく、または、35オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよく;または、40オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよく;または、50オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよく;または、75オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよく;または、80オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含んでいてもよい。
特定の実施態様において、この間隔は、修飾層状フィラーに重合可能なモノマー材料およびポリマー材料を層間により容易に吸着できるようにさせ、さらに、挿入物および剥離物が基質ポリマー物質とせん断混合されてポリマー基質中での修飾層状フィラーの高度な分散をもたらすときに、層状小平板の層間剥離を容易にする。
特定の実施態様において、層状フィラーは、上記層間挿入剤(intercalant)と事前に交換される。交換反応は溶媒系にて行われ、混合または加熱により補助される。交換されたフィラーは、その後溶媒から分離され、ナノ混合物の調製に用いるために乾燥される。交換前後での増加したd−スペーシングおよび重量増分は修飾クレイの形成を示している。
ナノ混合物処理
ナノ複合物は、当業者に知られた方法および装置を用いて製造されてよく、例えば、溶融混合および溶液混合などであるがこれらに限定されない。一般に、少なくとも1の上述のような修飾層状フィラーは、採用された方法によらず、少なくとも1のエラストマー、および、その他の実施態様においてはエラストマーの混合物に接触させられて、例えば、以下に説明するようなナノ複合物を生成する、ここで、記号“Δ”は加熱を意味する。
Figure 0005255842
成分の混合は、エラストマーおよびその他の追加成分および修飾層状フィラーを、BanburyTM混合器、BrabenderTM混合器または好ましくは混合器/押出器などの任意の適当な混合器中で組合せて、そして、例えば、120℃乃至300℃の範囲の温度にて、成分を望みの均一性に分散させてナノ複合物を形成するように混合して実行されてよい。(例えば、米国特許第6,034,164号、第6,060,549号、WO 02/48257、およびWO 02/100923を参照のこと)。
溶液混合
本発明のナノ複合物は、また、溶液方法によって製造されてもよい。特定の実施態様において、溶液方法は、ナノ複合組成物のin situ製造を含む。1の実施態様において、方法は、少なくとも1のエラストマーと、上述の層状フィラーなどの少なくとも1の層状フィラーとを、少なくとも1の溶媒を含む溶液中で接触させることを含んでもよい。バッチ処理および連続処理を含む、ラボ及び大規模スケールの両方に関する標準的な方法と装置を、本発明のポリマーナノ複合物を製造するために用いてよい。
好適な溶媒は、C乃至C22の直鎖、環状、分岐アルカンを含むアルカン、アルケン、芳香族、およびこれらの混合物などの炭化水素を含む。その例として、プロパン、イソブタン、ペンタン、メチルシクロペンタン、イソヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、2−メチルブタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチルペンタン、2−メチルヘプタン、3−エチルヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン、2,24,−トリメチルペンタン、オクタン、ヘプタン、ブタン、エタン、メタン、ノナン、デカン、ドデカン、ウンデカン、ヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、1,1−ジメチルシクロペンタン、シス1,2−ジメチルシクロペンタン、トランス−1,2−ジメチルシクロペンタン、トランス−1,3−ジメチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、オルソキシレン、パラキシレン、メタキシレン、およびこれらの混合物を含む。
1の実施態様において、溶液は、少なくとも1の炭化水素を含む。他の実施態様において、溶液は、本質的には、少なくとも1の炭化水素から成る。さらに他の実施態様において、溶液は、2以上の炭化水素を含むかまたは本質的にはそれらから成る。その他の実施態様において、溶液は、シクロヘキサンまたはヘキサンの混合物などの少なくとも1のヘキサンを含む。ヘキサンの混合物などの炭化水素の混合物は、低級市販製品として、一般に入手可能である。
他の実施態様において、好適な溶媒は、C乃至C22のニトロ化直鎖、環状または分岐アルカンを含む1以上のニトロ化アルカンを含む。ニトロ化アルカンは、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニトロブタン、ニトロペンタン、ニトロヘキサン、ニトロヘプタン、ニトロオクタン、ニトロデカン、ニトロノナン、ニトロドデカン、ニトロウンデカン、ニトロシクロメタン、ニトロシクロエタン、ニトロシクロプロパン、ニトロシクロブタン、ニトロシクロペンタン、ニトロシクロヘキサン、ニトロシクロヘプタン、ニトロシクロオクタン、ニトロシクロデカン、ニトロシクロノナン、ニトロシクロドデカン、ニトロシクロウンデカン、ニトロベンゼン、および上記のジ−およびトリ−ニトロの種類、およびこれらの混合物を含むが、これに限定されない。
塩素化炭化水素、例えば、塩化メチル、塩化メチレン、塩化エチル、塩化プロピル、塩化ブチル、クロロフォルム、およびこれらの混合物などの上記すべてのハロゲン化の種類もまた使われて良い。
フッ化炭化水素もまた用いることができ、例としては、フルオロメタン;ジフルオロメタン;トリフルオロメタン;フルオロエタン;1,1−ジフルオロエタン;1,2−ジフルオロエタン;1,1,1−トリフルオロエタン;1,1,2−トリフルオロエタン;1,1,1,2−テトラフルオロエタン;1,1,2,2−テトラフルオロエタン;1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン;1−フルオロプロパン;2−フルオロプロパン;1,1−ジフルオロプロパン;1,2−ジフルオロプロパン;1,3−ジフルオロプロパン;2,2−ジフルオロプロパン;1,1,1−トリフルオロプロパン;1,1,2−トリフルオロプロパン;1,1,3−トリフルオロプロパン;1,2,2−トリフルオロプロパン;1,2,3−トリフルオロプロパン;1,1,1,2−テトラフルオロプロパン;1,1,1,3−テトラフルオロプロパン;1,1,2,2−テトラフルオロプロパン;1,1,2,3−テトラフルオロプロパン;1,1,3,3−テトラフルオロプロパン;1,2,2,3−テトラフルオロプロパン;1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン;1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン;1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン;1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン;1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロパン;1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロプロパン;1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン;1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン;1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン;1−フルオロブタン;2−フルオロブタン;1,1−ジフルオロブタン;1,2−ジフルオロブタン;1,3−ジフルオロブタン;1,4−ジフルオロブタン;2,2−ジフルオロブタン;2,3−ジフルオロブタン;1,1,1−トリフルオロブタン;1,1,2−トリフルオロブタン;1,1,3−トリフルオロブタン;1,1,4−トリフルオロブタン;1,2,2−トリフルオロブタン;1,2,3−トリフルオロブタン;1,3,3−トリフルオロブタン;2,2,3−トリフルオロブタン;1,1,1,2−テトラフルオロブタン;1,1,1,3−テトラフルオロブタン;1,1,1,4−テトラフルオロブタン;1,1,2,2−テトラフルオロブタン;1,1,2,3−テトラフルオロブタン;1,1,2,4−テトラフルオロブタン;1,1,3,3−テトラフルオロブタン;1,1,3,4−テトラフルオロブタン;1,1,4,4−テトラフルオロブタン;1,2,2,3−テトラフルオロブタン;1,2,2,4−テトラフルオロブタン;1,2,3,3−テトラフルオロブタン;1,2,3,4−テトラフルオロブタン;2,2,3,3−テトラフルオロブタン;1,1,1,2,2−ペンタフルオロブタン;1,1,1,2,3−ペンタフルオロブタン;1,1,1,2,4−ペンタフルオロブタン;1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン;1,1,1,3,4−ペンタフルオロブタン;1,1,1,4,4,−ペンタフルオロブタン;1,1,2,2,3−ペンタフルオロブタン;1,1,2,2,4−ペンタフルオロブタン;1,1,2,3,3−ペンタフルオロブタン;1,1,2,4,4−ペンタフルオロブタン;1,1,3,3,4−ペンタフルオロブタン;1,2,2,3,3−ペンタフルオロブタン;1,2,2,3,4−ペンタフルオロブタン;1,1,1,2,2,3−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,2,2,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,2,3,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,2,4,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,3,3,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,3,4,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロブタン;1,1,2,2,3,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,2,2,4,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,2,3,4,4−ヘキサフルオロブタン;1,2,2,3,3,4−ヘキサフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,2,4,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,3,3,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,3,4,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,3,3,4,4−ヘプタフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,3,4−オクタフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,4,4−オクタフルオロブタン;1,1,1,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン;1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン;1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロブタン;1,1,1,2,2,3,4,4,4−ノナフルオロブタン;1−フルオロ−2−メチルプロパン;1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン;1,3−ジフルオロ−2−メチルプロパン;1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン;1,1,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン;1,3−ジフルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン;1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルプロパン;1,1,3,3−テトラフルオロ−2−メチルプロパン;1,1,3−トリフルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン;1,1,1,3,3−ペンタフルオロ−2−メチルプロパン;1,1,3,3−テトラフルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン;1,1,1,3−テトラフルオロ−2−(フルオロメチル)プロパン;フルオロシクロブタン;1,1−ジフルオロシクロブタン;1,2−ジフルオロシクロブタン;1,3−ジフルオロシクロブタン;1,1,2−トリフルオロシクロブタン;1,1,3−トリフルオロシクロブタン;1,2,3−トリフルオロシクロブタン;1,1,2,2−テトラフルオロシクロブタン;1,1,3,3−テトラフルオロシクロブタン;1,1,2,2,3−ペンタフルオロシクロブタン;1,1,2,3,3−ペンタフルオロシクロブタン;1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロシクロブタン;1,1,2,2,3,4−ヘキサフルオロシクロブタン;1,1,2,3,3,4−ヘキサフルオロシクロブタン;1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロブタン、およびこれらの混合物がある。
特定の実施態様において、不飽和フッ化炭化水素もまた用いることができる。
他の実施態様において、好適な溶液は、C乃至C22のアルコール、ケトン、エーテル、カルボン酸、エステル、およびこれらの混合物などの少なくとも1の酸化剤を含む。
アルコールは、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ペタノール、2−ペタノール、3−ペタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、t−アミルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、2,3−メチル−2−ブタノール、3,3−メチル−1−ブタノール、3,3−メチル−2−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール、5−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、2,2−ジメチル−3−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2−プロピル−1−ペンタノール、2,4,4−トリメチル−1−ペンタノール、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
ケトンは、アセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、3−メチル−2−ブタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、2−メチル−3−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−メチル−3−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、4,4−ジメチル−2−ペンタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−メチル−3−ヘプタノン、5−メチル−3−ヘプタノン、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
エーテルは、メチルエーテル、テトラヒドロフラン、ブチルメチルエーテル、sec−ブチルメチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ブチルエチルエーテル、イソプロピルエーテル、tert−アミルメチルエーテル、tert−ブチルエチルエーテル、2,2,5,5−テトラメチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
酸は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ヘキサン酸、2,2−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、2−メチル吉草酸、3−メチル吉草酸、4−メチル吉草酸、ヘプタン酸、2−メチルヘキサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、2−プロピルペンタン酸、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
エステルは、酢酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、ギ酸イソプロピル、プロピオン酸メチル、ギ酸ブチル、プロピオン酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピルメチルブチラート、メチルイソブチラート、酢酸ブチル、酢酸s−ブチル、酢酸t−ブチル、エチルブチラート、エチルイソブチラート、メチルトリメチルアセテート、吉草酸メチル、酢酸アミル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸t−ブチル、イソ吉草酸エチル、エチル2−メチルブチラート、エチルトリメチルアセテート、吉草酸エチル、イソプロピルブチラート、カプロン酸メチル、酢酸ペンチル、プロピルブチラート、ブチルブチラート、酢酸ヘキシル、イソブチルイソブチラート、カプロン酸エチル、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
特定の実施態様において、ナノ複合物は、炭化水素と少なくとも1の層状フィラーとを含む溶媒を含む溶液Aを、溶媒と少なくとも1のエラストマーとを含む溶液Bに接触させること、およびナノ複合物を形成するために溶液Aと溶液Bとの接触生成物から溶媒を除去することを含む方法により、製造される。
前の実施態様において、層状フィラーは、上述のように、有機分子とともに処理された層状クレイであってもよい。
さらに他の実施態様において、ナノ複合物は、少なくとも1のエラストマーおよび少なくとも1の層状フィラーを溶媒中で接触させること、およびナノ複合物を形成するために接触生成物から溶媒を除去することを含む方法により、製造される。
他の実施態様において、ナノ複合物は、少なくとも1のエラストマーおよび少なくとも1の層状フィラーを2の溶媒を含む混合溶媒中で接触させること、およびナノ複合物を形成するために接触生成物から混合溶媒を除去することを含む方法により、製造される。
さらに他の実施態様において、ナノ複合物は、少なくとも1のエラストマーおよび少なくとも1の層状フィラーを少なくとも2以上の溶媒を含む混合溶媒中で接触させること、およびナノ複合物を形成するために接触生成物から混合溶媒を除去することを含む方法により、製造される。
他の実施態様において、ナノ複合物は、少なくとも1のエラストマーを溶解することおよびその後少なくとも1の層状フィラーを溶媒中または少なくとも2の溶媒を含む混合溶媒中に分散させることを含む接触生成物を形成する方法と、ナノ複合物を形成するために接触生成物から混合溶媒を除去することにより、製造される。
さらに他の実施態様において、ナノ複合物は、少なくとも1の層状フィラーを分散させることおよびその後少なくとも1のエラストマーを溶媒中または少なくとも2の溶媒を含む混合溶媒中に溶解することを含む接触生成物を形成する方法と、ナノ複合物を形成するために接触生成物から混合溶媒を除去することにより、製造される。
上述の実施態様において、溶媒は、ナノ複合組成物製造において、構成物の全重量に基づいて、30乃至99重量%、または40乃至99重量%、または50乃至99重量%、または60乃至99重量%、または70乃至99重量%、または80乃至99重量%、または90乃至99重量%、または95乃至99重量%、存在してもよい。
さらに、特定の実施態様において、ナノ複合組成物の製造において2以上の溶媒が用意される場合に、それぞれの溶媒は、すべての溶媒の全容量が100容量%存在するとして、0.1乃至99.9容量%、または1乃至99容量%、または5乃至95容量%、または10乃至90容量%含まれてよい。
さらに他の実施態様において、本発明は、エラストマーの空気不透過性を改善するための、少なくとも1のエラストマー、少なくとも1の修飾層状フィラーおよび溶液を接触させてナノ複合物を形成することを含む方法を提供する。ここで、硬化ナノ複合組成物または本明細書で記述する物品に基づいて測定して、酸素透過率は40℃にて150mm.cc/[m.日]以下である。
あるいは、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物に基づいて測定して、酸素透過率は40℃にて150mm.cc/[m.日]以下である。また、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物に基づいて測定して、酸素透過率は40℃にて140mm.cc/[m.日]以下である。さらに、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物にて測定して、酸素透過率は40℃にて130mm.cc/[m.日]以下である。あるいは、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物にて測定して、酸素透過率は40℃にて120mm.cc/[m.日]以下である。さらに、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物にて測定して、酸素透過率は40℃にて110mm.cc/[m.日]以下である;本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物にて測定して、酸素透過率は40℃にて100mm.cc/[m.日]以下である。または、本明細書で記述した硬化ナノ複合組成物にて測定して、酸素透過率は40℃にて90mm.cc/[m.日]以下である。
その他の成分
例えば、炭酸カルシウム、シリカ、クレイおよび剥離されまたは剥離されていないその他のケイ酸塩、タルク、二酸化チタン、およびカーボンブラックなどの1以上の追加的なフィラー成分もまた含まれてよい。シリカは、任意の種類および粒径のシリカまたは他のケイ酸誘導体、またはケイ酸を参照することを意味し、溶液、熱処理などの方法により処理されたものであり、未処理シリカ、沈殿シリカ、結晶性シリカ、コロイド状シリカ、ケイ酸アルミニウムまたはカルシウム、ヒュームドシリカなどを含む。
1の実施態様において、追加のフィラーは、カーボンブラックまたは変性カーボンブラック、およびこれらのいずれかの組合せである。他の実施態様において、追加のフィラーはカーボンブラックとシリカとの混合物であってもよい。
タイヤの接地面および側壁部などの物品のための追加のフィラーは、強化等級カーボンブラックであり、混合物の10乃至100phrのレベルで存在し、他の実施態様においては、より好ましくは30乃至80phrであり、さらに他の実施態様においては50乃至80phrである。RUBBER TECHNOLOGY,59−85に記述されているように、有用な等級のカーボンブラックは、N110乃至N990の範囲である。より望ましくは、例えば、タイヤの接地面に有用なカーボンブラックの実施態様は、ASTM(D3037、D1510およびD3765)に規定されたN229、N351、N339、N220、N234およびN110である。例えば、タイヤの側壁部に有用なカーボンブラックの実施態様は、N330、N351、N550、N650、N660、およびN762である。インナーライナーおよびその他の空気障壁に適当なカーボンブラックは、N550、N660、N650、N762、N990およびRegal85を含む。
追加のフィラーは、任意の大きさでよく、一般的には、例えば、約0.0001μm乃至約100μmの範囲にあってよい。
特定の実施態様において、本明細書に記述された構成物およびそれらの構成物から作られた物品は、少なくとも1の硬化剤パッケージ(curative package)から成っている。本明細書では、少なくとも1の硬化パッケージは、業界で一般に理解されているように、硬化特性をラバーに付与することができる任意の材料または方法を意味する。少なくとも1の硬化剤パッケージは以下の任意のものを含んでよい。
結合剤などの、1以上の架橋剤も、特にシリカが構成物中に存在する場合には、用いられてよい。結合剤は、二官能性有機シラン架橋剤であってもよい。“有機シラン架橋剤”は、当業者によく知られた任意のシラン結合フィラーおよび/または架橋活性剤および/またはシラン強化剤であり、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(ベータメトキシエトキシ)シラン、メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ガンマアミノプロピルトリエトキシシラン(WitcoによりA1100として市販されている)、ガンマメルカプトプロピルトリメトキシシラン(WitcoによるA189)など、およびこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。1の実施態様において、ビス(3−トリエトキシシリプロピル)テトラスルフィド(“Si69”として市販されている)が採用される。
一般に、ポリマー混合物、たとえば、タイヤを製造するために用いられるものは架橋結合される。加硫ゴム化合物の物理的性質、性能特性、および耐久性は、加硫反応の間に形成された架橋の数(架橋密度)および種類に直接関係付けられる。(例えば、Helt et al., The Post Vulcanization Stabilization for NR in RUBBER WORLD,18−23(1991)を参照せよ)。一般に、ポリマー混合物は、硬化分子、例えばイオウ、金属酸化物、有機金属化合物、ラジカル開始剤などを加えて加熱することにより架橋されてもよい。特に、次の金属酸化物は、本発明において機能する一般的な硬化剤である:ZnO、CaO、MgO、Al、CrO、FeO、Fe、およびNiO。これらの金属酸化物は、単独であるいは対応する金属脂肪酸錯体(例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど)とともに用いられ、または有機および脂肪酸を、ステアリン酸などを単独で、あるいは任意でイオウまたはイオウ化合物、アルキル過酸化物化合物、ジアミンまたはこれらの誘導体(例えば、DuPontにより販売されるDIAK製品)などのその他の硬化剤とともに加えられて用いられる。(Formulation Design and Curing Characteristics of NBR Mixes for Seals,RUBBER WORLD 25−30(1993)を参照せよ)。エラストマーを硬化するこの方法は、促進される可能性があり、エラストマー混合物の加硫のためにしばしば用いられる。
本発明においては、硬化方法の促進は、構成物にある量の反応促進剤、しばしば有機化合物を追加することにより実現される。天然ゴムの促進された加硫のメカニズムは、硬化剤、促進剤、活性剤およびポリマーの間の複雑な相互作用と関係している。理想的には、2のポリマー鎖を結合させてポリマー基質の全体的な強度を強める効果的な架橋の形成において、すべての有効な硬化剤が用いられる。この分野では多数の促進剤が知られており、以下のものを含むがそれに限定されない:ステアリン酸、ジフェニルグアニジン(DPG)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、4,4’ジチオジモルホリン(DTDM)、テトラブチルチウラムジスルフィド(TBTD)、2−メルカプトベンゾチアゾールジスルフィド(MBTS)、ヘキサメチレン−1,6−ビスチオ硫酸塩ジソジウム塩二水化物(FlexsysによりDURALINKTMとして市販)、2−(モルフォリノチオ)ベンゾチアゾール(MBSまたはMOR)、90%のMORと10%のMBTSとの混合物(MOR90)、N−第三ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド(TBBS)、およびN−オキシジエチレンチオカルバミル−N−オキシジエチレンスルホンアミド(OTOS)、2−エチルヘキサン塩亜鉛(ZEH)、および“チオ尿素”。
1の実施態様において、ナノ複合物は、また、イオウ、イオウを基にした化合物、金属酸化物、金属酸化物錯体、脂肪酸、過酸化物、ジアミン、およびこれらの混合物から選択された硬化剤を含む。
その他の実施態様において、望ましいエラストマー不透過性は、少なくとも1の多官能性硬化剤の存在により実現される。そのような多官能性硬化剤の実施態様は、化学式Z−−R−−Z’により記述されることができ、ここで、RはC−C15アルキル、C−C15アルケニル、およびC−C12環状芳香族部分のうちの1であり、置換または非置換である;そしてZおよびZ’は、同一または非同一であり、チオサルフェート基、メルカプト基、アルデヒド基、カルボン酸基、過酸化基、アルケニル基、またはその他の同様の基であって、不飽和などの反応基を有するポリマーの1以上の糸状部分を、分子間であっても分子内であってもよいが、架橋結合することができるもののうちの1つである。いわゆるビスチオサルフェート化合物は、上記の化学式に含まれる多官能性化合物の種類のうちの一例である。そのような多官能性硬化剤の非限定的な例は、ヘキサメチレンビス(チオ硫酸ナトリウム)およびヘキサメチレンビス(桂皮アルデヒド)であり、その他のものもラバー化合物分野でよく知られている。これらおよびその他の適当な作用剤は、例えば、BLUE BOOK,MATERIALS,COMPOUNDING INGREDIENTS,MACHINERY AND SERVICES FOR RUBBER(Don.R.Smith,ed.,Lippincott & Petto Inc.2001)に開示されている。多官能性硬化剤は、存在する場合には、ナノ混合物中に、1の実施態様においては0.1乃至8phr、さらに他の実施態様においては0.2乃至5phr存在してもよい。
加工助剤もまた含まれてもよい。加工助剤は、可塑剤、粘着付与剤、増量剤、化学的調整剤、均質化剤および解膠剤を含むがこれに限定されることはなく、例えば、メルカプタン、石油および加硫植物油、鉱物油、パラフィン系オイル、ポリブテンポリマー、ナフテン油、芳香油、ワックス、樹脂、ロジン、パラフィンまたは鉱物油に比べて低流動点、低排出などの理由から加工油または助剤用の合成流体、およびその類である。
助剤は、通常は、1の実施態様においては1乃至70phr、他の実施態様においては3乃至60phr、そしてさらに他の実施態様においては5乃至50phr、存在する。
加工助剤のいくつかの商業的な実施例は、SUNDEXTM(Sun Chemicals)、ナフテン加工油、PARAPOLTM(ExxonMobil Chemical Company)、800乃至3000の数平均分子量を有するポリブテン加工油、およびFLEXONTM(ExxonMobil Chemical Company)、パラフィン石油である。本発明の1の実施態様において、パラフィン系油、ナフテン系油および芳香油は、実質上存在しない、すなわち、それらは、空気障壁を作るために使われる構成物に意図的に追加されることはなく、または、別の形では、存在するならば、空気障壁を作るために使われる構成物のわずか0.2重量%までである。本発明の構成物の他の実施態様においては、ナフテン系油および芳香油は、実質上存在しない。これらの商業的な実施例は、例えば、FLEXON油(いくつかの芳香族部分を含む)およびCALSOL油(ナフテン油)を含む。
好ましい可塑剤は、また、ポリアルファオレフィン(PACs)、高純度炭化水素液体成分(HPFCs)およびIII族基本資源(basestock)を含み、例えば、WO2004/014998の16ページ14行目から24ページ1行目までに記述されたものなどである。特に好ましいPAOsは、SuperSyn PAOの商品名でテキサス州ヒューストンのExxonMobil Chemical Companyから入手できる。
他の実施態様において、少なくとも1のプラストマーが本発明の混合物中に存在してもよい。有用なプラストマーは、エチレン由来ユニットおよび10重量%乃至30重量%のC乃至C10アルファオレフィン由来ユニットを含む。他の実施態様において、プラストマーは、エチレン由来ユニットおよび10重量%乃至30重量%の、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテン由来ユニットの中から選択されたユニットを含む。さらに他の実施態様において、プラストマーは、エチレン由来ユニットおよび10重量%乃至30重量%のオクテン由来ユニットを含む。プラストマーは、0.1乃至20dg/分および他の実施態様においては0.1乃至10dg/分のメルトインデックスを有してもよい。
これらの実施態様において、プラストマーは、エチレン由来ユニットおよび、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンなどの高級アルファオレフィン由来ユニットのメタロセン触媒によるコポリマーであってもよく、1の実施態様において、0.860−0.900g/cmの範囲内の密度を得るのに十分な1以上のこれらのコモノマーを含む。望ましいプラストマーの分子量分布(Mw/Mn)は、1の実施態様においては2乃至5であり、他の実施態様においては2.2乃至4である。これらの市販のプラストマーの実施例は、EXACTTM樹脂4150、すなわちエチレンと1−ヘキセンとのコポリマーであって、1−ヘキセン由来ユニットは18乃至22重量%のプラストマーを形成し、0.895g/cmの密度と3.5dg/分のMIを有するもの(ExxonMobil Chemical Company,Houston,TX);およびEXACTTM樹脂8201、すなわちエチレンと1−オクテンとのコポリマーであって、1−オクテン由来ユニットは26乃至30重量%のプラストマーを形成し、0.882g/cmの密度と1.0dg/分のMIを有するもの(ExxonMobil Chemical Company,Houston,TX)である。
1の実施態様において、プラストマーは、ナノ複合物中に、2乃至20phr存在し、他の実施態様においては10乃至15phr存在する。
他の態様において、ナノ複合物は、また加工油または助剤を含んでいてもよい。油は、1の実施態様において、パラフィン油およびポリブテン加工油およびそれらの混合物から選択され、他の実施態様においてはポリブテン油である。加工油は、1の実施態様において2乃至20phr、他の実施態様において5乃至18phr、存在する。ロジン油は、本発明の構成物中に、1の実施態様において0.1乃至5phr、他の実施態様において0.2乃至2phr存在してもよい。望ましくは、不飽和を含む油および加工助剤は、1の実施態様において本発明の構成物の2phr未満を構成する。
本発明に従って生成されたナノ複合物は、また、効果的な量のその他の変色しないおよび変色させない加工助剤、顔料、促進剤、架橋および硬化材料、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤などのゴム混合物に通常使われるその他の成分および添加剤を含んでよい。一般的な種類の促進剤は、アミン、ジアミン、グアニジン、チオ尿素、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、スルフェンイミド、チオカルバメート、キサントゲン酸塩、および同種のものを含む。架橋および硬化剤は、イオウ、酸化亜鉛、および脂肪酸を含む。過酸化物硬化系も用いてもよい。これらの成分、およびその他の硬化剤は一般には構成物中に0.1乃至10phr存在する。
他の実施態様において、ナノ複合物は、また、天然ゴム、ポリイソプレンラバー、スチレンブタジエンラバー(SBR)、ポリブタジエンラバー、イソプレンブタジエンラバー(IBR)、スチレンイソプレンブタジエンラバー(SIBR)、エチレンプロピレンラバー、エチレンプロピレンジエンラバー(EPDM)、ポリスルフィド、ニトリルラバー、酸化プロピレンポリマー、ポリ(イソブチレン−コ−pメチルスチレン)、ハロゲン化ポリ(イソブチレン−コ−pメチルスチレン)、ポリ(イソブチレン−コ−シクロペンタジエン)、ハロゲン化ポリ(イソブチレン−コ−シクロペンタジエン)、およびこれらの混合物から選択された追加ラバーから成ってもよい。また、他の実施態様において、構成物は、5乃至30phrの天然ゴムを含んでもよい。
特定の実施態様において、特性評価のための有用な処方は次の通りである:
材料ID 割合
エラストマー/クレイ 108.0(100のラバーおよび8のクレイ)
カーボンブラックN660 60.0
ステアリン酸 1.0
酸化亜鉛Kadox911 1.0
MBTS 1.0
カーボンブラックN660は、例えば、Cabot Corp.(Billerica,MA)から入手できる。ステアリン酸、硬化剤は、例えば、C.K.Witco Corp.(Taft,LA)から入手でき、Kadox911、活性剤は、C.P.Hall(Chicago,IL)から入手できる。MBTS、2−メルカプトベンゾチアゾールジスルフィドは、R.T.Vanderbilt(Norwalk,CT)またはElastochem(Chardon,OH)から入手できる。
工業的適用性
本発明のナノ複合物は、繊維、フィルム、積層、自動車部品などの工業部品、電化製品筐体、消費者製品、包装および同種にものを含む種々の形状の物品に、押出加工されても、圧縮成形されても、ブロー成形されても、射出成形されても、および積層加工されてもよい。
特に、ナノ複合物は、トラック用タイヤ、バス用タイヤ、乗用車用タイヤ、オートバイ用タイヤ、オフロード用タイヤ、航空機用タイヤ、および同種のものなどの物品に有用である。ナノ複合物は、完成品に加工される材料としてもあるいは完成品の構成部品としても役に立つ可能性がある。物品は、空気障壁、フィルム、積層(ミクロ層および/または多層)、インナーライナー、インナーチューブ、タイヤ接地面、燃料袋、側壁部などを含む。
Figure 0005255842
CloisiteTM Naは、テキサス州ゴンザレスのSouthern Clay Products,Inc.から入手した。KunipiaTMは、日本のKunimine Industrial Co.,Ltd.から入手した。SOMASIFTMは、日本のCo−Op Chemical Co.,Ltd.から入手した。
メタノール(500mL)を反応器に加えて60℃に加熱した。メタノールにポリイソブチレンアミン(NCS S00226)および塩酸の溶液を加えた。ポリイソブチレンアミンにおいて、その33重量%はパラフィン溶媒である。ポリイソブチレンアミンのポリマー成分は、官能基化の前には、ゲル透過クロマトグラフィーにより測定して1,000の数平均分子量を有している。混合物を3時間撹拌後、Cloisite(R) Naまたはフィラーを追加し、混合物をさらに4時間撹拌した。溶液をその後フラスコに集めた。室温(15℃)における0.5Nの塩酸水溶液の密度1.01g/mLおよびポリイソブチレンアミンのパラフィン溶媒の密度0.85g/mLに基いて、修飾層状フィラーが調製された溶液の有機溶媒中の水含有量は、実施例1について7.0体積%、実施例2について8.0体積%、実施例3について8.0体積%および実施例4について5.5体積%と、それぞれ、計算された。フィラーはその後フラスコの底に沈殿して残留フィラーを生成した。上部の澄んだ溶液は静かに分離して捨てた。残留フィラーにメタノール(300mL)を加え、フィラーはフラスコの底に再度沈殿した。この処理を2回繰り返した。最後の残留フィラーをメタノール(300mL)で洗浄した。集めた固形物を空気乾燥した後に100℃で一晩真空乾燥した。生成物は粉砕され、dスペーシングを本明細書で記述され上記に報告された説明に従って測定した。
Figure 0005255842
Figure 0005255842
実施例5乃至7:BIMS1(表2の「ゴム: MDX 03−1」と同一である。)は、500mLのシクロヘキサンに予備溶解させた。溶液に修飾層状フィラーを加えた。混合物を60℃で3時間撹拌した。溶媒は蒸発し、生成物は真空で一晩乾燥して乾燥生成物を形成した。36グラムの乾燥生成物を、150℃、60rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、20グラムのカーボンブラックを加えて7分間混合した。すべてのカーボンブラック混合物を、45℃、40rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、従来型の硬化剤を加えて(ステアリン酸:0.33グラム、Kadox911:0.33グラム、MBTS:0.33グラム)3分間混合して配合試料を作った。配合試料はその後、本明細書で記述され上記に報告された説明に従った透過性測定のために、粉砕し、圧縮し、硬化した。
Figure 0005255842
実施例8:ポリイソブチレンアミン(NCS S00226、5.0グラム)をメタノール(200mL)に加えた。溶液に塩酸溶液(濃度:12M、容積:1mL)を加え、混合物を2時間撹拌した。その後、Cloisite(R) Na(3.4グラム)を溶液に加えて80℃で3時間撹拌した。12Mの塩酸水溶液の密度1.18g/mLに基いて、修飾層状フィラーが調製された溶液の有機溶媒中の水含有量は、0.4体積%と計算された。溶液に700mLのヘキサンに入れた64グラムのBIMS2を加えた。混合物を2時間撹拌後、生成物を集め、溶媒を蒸発させた。それをさらに90℃にて真空で、試料の重量が変化しなくなるまで乾燥した。
実施例9:36グラムの乾燥生成物(実施例8)を150℃、60rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、20グラムのカーボンブラックを加えて7分間混合した。カーボンブラック混合物を、45℃、40rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、従来型の硬化剤(ステアリン酸:0.33グラム、Kadox911:0.33グラム、MBTS:0.33グラム)を加えて3分間混合して配合試料を作った。配合試料はその後、本明細書で記述され上記に報告された説明に従った透過性測定のために、粉砕し、圧縮した。
実施例10:ポリイソブチレンアミン(NCS S00226、5.0グラム)をメタノール(200mL)に加えて溶液を作った。溶液に塩酸溶液(濃度:12M、容積:1mL)を加え、溶液を2時間撹拌した。その後、Cloisite(R) Na(3.4グラム)を溶液に加えて80℃で3時間撹拌した。修飾層状フィラーが調製された溶液の有機溶媒中の水含有量は、0.4体積%と計算された。溶液に700mLのヘキサンに入れた64グラムのBIMS2を加えた。混合物を2時間撹拌後、生成物をエチルアルコール(800mL)に注ぎ入れた。生成物をその後エチルアルコール(200mL)で洗浄しこれを繰り返した。それを90℃にて真空で、試料の重量が変化しなくなるまで乾燥した。
実施例11:36グラムの乾燥生成物(実施例10)を150℃、60rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、20グラムのカーボンブラックを加えて7分間混合した。カーボンブラック混合物を、45℃、40rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、従来型の硬化剤(ステアリン酸:0.33グラム、Kadox911:0.33グラム、MBTS:0.33グラム)を加えて3分間混合して配合試料を作った。配合試料はその後、本明細書で記述され上記に報告された説明に従った透過性測定のために、粉砕し、圧縮した。
Figure 0005255842
表4の変性クレイを、180mLの水が入った反応器に70℃にて入れて混合物を2時間撹拌した。その間に、テトラヒドロフラン(THF)(70mL)中のポリイソブチレンアミンを1時間の振とうにより塩酸溶液と混合した。この溶液に、臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウムを加えて1時間振とうにより混合した。調製した溶液を反応器に加えて混合物を70℃で6時間撹拌した。0.5Nの塩酸−ブチルアルコール溶液の密度0.82g/mLに基いて、修飾層状フィラーが調製された溶液の水系溶媒中の水含有量は、比較例1について71.9体積%、比較例2について72.0体積%と、それぞれ、計算された。その後シクロヘキサン(500mL)中のBIMS1溶液を加えて12時間混合した。溶液をイソプロピルアルコール(1.5L)に注ぎ入れ、生成物はその後90℃にて真空で48時間乾燥して乾燥生成物を形成した。36グラムの乾燥生成物(実施例10)を150℃60rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、20グラムのカーボンブラックを加えて7分間混合した。カーボンブラック混合物を、45℃40rpmでBranbenderTM混合器に入れた。1分後、従来型の硬化剤(ステアリン酸:0.33グラム、Kadox911:0.33グラム、MBTS:0.33グラム)を加えて3分間混合して配合試料を作った。配合試料はその後、本明細書で記述され上記に報告された説明に従った透過性測定のために、粉砕し、圧縮した。
本明細書に引用されているすべての特許、特許出願、試験手順(ASTMの方法など)、およびその他の文書は、それらの開示が本発明と一致している限りにおいて、また、そのような援用が許されているすべての範囲において、それらの全内容を本願に引用して援用する。
本明細書において数値的な下限および数値的な上限が記載されている場合には、任意の下限から任意の上限までの範囲が考慮されている。
本発明の具体的実施態様を個別的に記述したが、当業者にとって、その他種々の変形は自明であり、当業者により本発明の精神と範囲から離れることなく容易に可能である。従って、付記された特許請求の範囲は本明細書に示した実施例および説明に限定されるものではなく、むしろ請求の範囲は、本発明に存在する特許性を有する新規のすべての特徴を包含するものと解釈されるべきであり、本発明が関係する分野の当業者によりそれらと均等であると扱われるすべての特徴を含む。
第1図は実施例1による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。 第2図は実施例2による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。 第3図は実施例3による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。 第4図は実施例4による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。 第5図は実施例8による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。 第6図は実施例10による修飾クレイのdスペーシンググラフを示す。

Claims (8)

  1. 少なくとも1の改質剤に接触させて接触生成物を形成する少なくとも1の層状フィラーを含む溶液を用意する工程と、
    溶液を加熱する工程と、
    接触生成物を洗浄する工程と、
    接触生成物を空気乾燥および/または真空乾燥する工程とを含む、修飾層状フィラーを生成する方法において、前記修飾層状フィラーが、少なくとも1の層状フィラーと、少なくとも1つの改質剤を含み、該改質剤がC25乃至C500の長さの炭素鎖およびアンモニウム官能基を含む少なくとも1のポリマー鎖Eを含み、かつ、前記溶液の溶媒が0.4〜8.0体積%の水を含む有機溶媒からなる、上記方法。
  2. 前記アンモニウム官能基が、少なくとも1の第四級アンモニウム塩、または第三級アンモニウム塩を含むアンモニウム塩を構成する、請求項1記載の方法。
  3. 前記少なくとも1の層状フィラーが少なくとも1のケイ酸塩を含む、請求項1記載の方法。
  4. 前記少なくとも1のポリマー鎖Eがイソブチレン由来ユニットを含む、請求項1記載の方法。
  5. 前記少なくとも1のポリマー鎖Eがプロピレン由来ユニットを含むものでない、請求項1に記載の方法。
  6. 前記修飾層状フィラーが35オングストローム以上のd−スペーシングを有する2以上の層を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記溶液が少なくとも1のアルコールを含む溶媒を含む、請求項1記載の方法。
  8. 前記溶液が、少なくとも1の層状フィラーまたは少なくとも1の改質剤またはそれらの両方から成り、接触生成物を形成する前に加熱される、請求項1に記載の方法。
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