JP5252693B2 - ワーク移動用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、製造ラインにおいて、ワーク、例えば貨物自動車のエンジン等を移動するための装置であって、より詳細には、製造ラインで組立中のワークを専用の無人搬送台車から搬入し或いは当該無人搬送台車まで搬出することが出来るワークの移動用装置に関する。
例えば自動車用エンジン等の組立ラインにおいては、無人搬送台車(以下「AGV」と記載する)により、ワーク(例えば自動車用エンジン)を搬送している。
その様な組立ラインにおいて、加工不良その他の理由により、不良品と判定されたワーク(例えば自動車用エンジン)を、ライン途中で簡易台車を使用して組立ライン外へ搬出する。
そして、当該不良品と判定されたワークを、組立ライン外で修理して、再びライン内に搬入する場合がある。
しかし、例えば貨物自動車用エンジンの組立ラインの様に、組み立てるべきワーク(貨物自動車用エンジン)が大きく、且つ、重量が大きい場合には、簡易台車によって組立ラインから搬出、搬入する際に、簡易台車を押さえる作業者、ワークをAGVから簡易台車へ(人力で)乗せ換える作業者等、5〜6人の作業者を必要としていた。
そして、従来技術において、簡易台車によってワークを組立ラインから搬出、搬入する作業は、全て作業者の手作業で行なわれているため、非常に危険を作業であった。
また、加工・組立ラインにおける床面の高さも必ずしも共通ではなく、簡易台車のワーク載置面の高さとAGVの製品載置面の高さとが、面一とはならない場合があり、組立ラインにおけるどの位置からでもワークの搬出、搬入ができるとは限らないという問題も存在する。
さらに、前述したように、AGVから簡易台車へワークを乗せ換え、或いは、簡易台車からAGVへワークを乗せ換える度毎に5〜6人の作業者を必要とし、当該5〜6人の作業者はその間に他の作業を行なうことが出来ない。そのため、係る乗せ換え作業の間(ワークの搬出、搬入の際)には、組立ラインを一時停止しなくてはならない。
さらに従来技術においては、組立ラインからワークを搬出、搬入する作業は、各ラインやライン中の場所により作業手順が異なり、場合によってはワークごとに特殊な治具やオプションを用意する(いわゆる「段取り」を行なう)必要があるため、危険で且つ多大な労力が費やされる作業であるにもかかわらず、定型化(いわゆる「マニュアル化」)することが困難であった。
その他の従来技術として、例えば、ワークに対してパーツを容易且つ効率的に取り付けることが出来て、しかも、組立ラインをコンパクトに構成することが出来る様に、ワークに組み付けられるパーツのセットを載置したパーツトレイを、ワークと平行に、ワーク搬送ピッチと同一のピッチで、且つ、ワーク搬送速度と同一速度で移動せしめる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、上述した従来技術の問題点を解決する事は出来ない。
特開2004−291170号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、加工ライン、組立ラインにおける異なる床面高さにも対応でき、ワークを組立ラインから搬出、搬入する作業に必要な作業者数の大幅削減を可能とし、不良品発生時などの不定常作業の標準化が可能なワーク移動装置の提供を目的としている。
本発明のワーク移動用装置(100)は、専用台車に載置された搬送対象物(ワーク:E)を搬入し或いは搬送対象物(E)を専用台車まで搬出するワーク移動用装置において、搬送対象物(E)を載置するフロワ部分(7)と、搬送対象物(E)を専用台車からフロワ部分(7)まで移動し或いはフロワ部分(7)から専用台車まで移動する機能を有する移動機構(8)と、前記フロワ部分(7)を上下させる機能を有するアウトリガ(6)と、制御装置(3)とを有し、前記制御装置(3)は、前記アウトリガ(6)を作動して前記フロワ部分(7)を専用台車のフロワ部分(Rc)と同一高さとして搬送対象物(E)を移動可能にする機能と、前記移動機構(8)により搬送対象物(E)を専用台車のフロワ部分(Rc)と前記フロワ部分(7)との間で移動させる機能とを有し、前記移動機構(8)は前記フロワ部分(7)に配置されて専用台車のフロワ部分(Rc)まで伸長可能なシリンダ(引き込みシリンダ81)と、シリンダ先端に設けられて搬送対象物載置装置のスキッド脚(802)と係合可能で且つ係合解除可能なスキッド脚固定機構(400)とを備えており、さらに、前記専用台車と所定の相対位置にて一体的に結合するための結合装置(位置合わせ機構40)を備え、前記移動機構(8)が搬送対象物(E)を係合した状態で前記フロワ部分(7)の所定個所に戻ったことを検知する検知装置(シリンダロッド引き込み確認機構300)とを備え、前記制御装置(3)は、引き込み確認センサ(302)により移動機構(8)が搬送対象物(E)を係合した状態で前記フロワ部分(7)の所定個所に戻ったことが検知された場合にスキッド固定機構(400)を作動してスキッド脚(802)を固定する機能を有している。
ここで、前記制御装置(3)としては、例えば、オペレータにより遠隔操作されるタイプの制御装置であっても良いし、制御盤タイプ(31)であっても良いし、或いは、搬送対象物(E)を専用台車(AGV)と本発明のワーク移動用装置(100)とで搬入出するのを自動制御することが可能なタイプの制御装置であっても良い。
これに加えて、本発明において、(アウトリガ6、引き込みシリンダ81、位置合わせ機構40、連結固定機構70、スキッド脚固定機構400を作動する)作動用油圧発生装置を備えており、前記制御装置(3)は作動用油圧発生装置(21)を作動し停止する機能を有しているのが好ましい。
本発明において、前記搬送対象物(E)は、専用台(スキッド801)上に完成時とは天地逆の状態で載置された貨物自動車用エンジンであるのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、専用台車(AGV)と本発明のワーク移動用装置(100)とにおける搬送対象物(E)の移動は移動機構(8)により行なわれ、該移動機構(8)は例えば油圧モータ等により作動するので、大型エンジンの様な大重量の搬送対象物であっても、少ない作業者数で移動することが出来る。そのため、当該移動作業における作業効率が向上する。
そして、当該移動作業に際して多くの作業者を必要とせず、当該移動作業の度毎に製造ラインを停止する必要性がなくなるため、製造ライン全体の作業効率も向上する。
また本発明によれば、従来技術では作業者により行なわれていた搬送対象物の移動を機械化することが出来るため、当該移動作業における安全性を向上することが出来る。
さらに本発明によれば、アウトリガ(6)を作動して本発明のワーク移動用装置(100)のフロワ部分(7)と専用台車(AGV)のフロワ部分(Rc)とを同一面にして搬送対象物(E)を移動可能にせしめる様に構成されているので、製造ラインの任意の位置において、専用台車(AGV)と本発明のワーク移動用装置(100)との間で、搬送対象物が移動可能である。
それに加えて、搬送対象物(E)を本発明のワーク移動用装置(100)と専用台車(AGV)との間で移動する作業に際して、搬送対象物ごとに特殊な治具やオプションを用意する(いわゆる「段取り」を行なう)必要が無い。
そのため、不定常作業である上記移動する作業を基準化或いは標準化(マニュアル化)することが可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本発明のワーク移動用装置100は、専用台車(製造ラインで用いられる専用の無人台車:以下「AGV」と記載する)に載置された搬送対象物(以下、「ワーク」と記載する)Eを搬入し、或いはワークEをAGVまで搬出するための装置である。
AGVにおける符号Rcは、AGVに装備されたローラコンベアを示し、「AGVの床面」と記載されている面は、ローラコンベアRcの上面を意味している。
図示の実施形態を表示する添付図面において、AGV或いはAGVの部分は2点鎖線で示されている。
先ず、図1〜図3を参照して、ワーク移動装置100を説明する。
図1〜図3において、ワーク移動装置100は、フレーム1と、フレーム1の後端、すなわち、図1、図2における右端に固設された油圧発生装置搭載部2と、制御装置3を備えている。制御装置3は、制御盤31とリモートコントローラ32とを有している。
制御装置3としては、図1〜図3で示す様に制御盤31とリモートコントローラ32とから成るタイプに限定される訳ではない。例えば、オペレータにより遠隔操作されるタイプの制御装置であっても良いし、情報処理機能を有するユニット(いわゆる「コンピュータ」)タイプのものや、自動制御可能なタイプのものでも良い。
換言すれば、ワークEをAGVと本発明のワーク移動用装置とで移動するのを制御することが可能であれば、どの様なタイプの制御装置であるかについては、特に限定するものではない。
ここで、図1、図2の左方をワーク移動装置100の前端(或いは「前方」)と定義し、図1、図2の右端をワーク移動装置100の後端(或いは「後方」)と定義する。
また、図1における符号Lcは、ワーク移動装置100の幅方向の中心線を示している。
フレーム1の四隅近傍には、図2で示す様に下方側が開放した窪み部11が形成されている。この窪み部11の各々に、車輪4が取り付けられている。
フレーム1の中央下部にはオイルタンク12が取り付けられており、オイルタンク12に貯留されているオイルは、後述する油圧発生装置において用いられる。
図1において、油圧発生装置搭載部2には、油圧発生装置21と複数のソレノイドバルブ22が搭載されて、ソレノイドバルブ22は後述する油圧機器(例えば各種油圧シリンダ)を制御する。
図1、図2では明示していないが、この油圧発生装置21は、例えば電動モータ駆動の油圧ポンプである。
油圧発生装置搭載部2の後端(図2における右端)には、作業者がワーク移動装置100を手押しするためのハンドル23が設けられ、図1においてハンドル23の前方で油圧発生装置搭載部2の右側には、電源装置24が搭載されている。
図1において、油圧発生装置搭載部2の下部には、1対の補助輪5が設けられている。
補助輪5は、その接地部分が、フレーム1における4個の車輪4の接地部分と同一水平面となるように設けられている。換言すれば、補助輪5の接地部分と、フレーム1における4個の車輪4の接地部分とが面一となる様に構成されている。
ワーク移動装置100には、合計4個のアウトリガ6が設けられている。アウトリガ6は、図1においてフレーム1の左端における左右両側部と、油圧発生装置搭載部2のフレーム1との接続箇所近傍における左右両側部に配置されている。
アウトリガ6は、図示しない油圧配管によって前記ソレノイドバルブ22と連通しており、ソレノイド22を開閉制御することにより、油圧発生装置21で昇圧されたオイルがアウトリガ6に供給され或いは供給遮断されて、アウトリガ6の脚61(図3参照)が伸縮するように構成されている。
図2及び図5においては、アウトリガ6が接地した状態で脚61が伸長して、車輪4及び補助輪5が床面Fから離れた状態を示している。
フレーム1の上方には、前後方向(図1、図2の左右方向)に複数列のローラが配置されて、ローラコンベア7を構成している。
本明細書では、ローラコンベア7の図2における上面を、ワーク移動装置100の「床面」と記載する場合がある。
ローラコンベア7の上方には移動機構8が装備されており、移動機構8は、ワーク(図示の実施形態では貨物自動車用エンジン)Eを、無人台車AGVからワーク移動装置100へ移動し、或いは、ワークEをワーク移動装置100からAGVへ移動させるため機器である。
移動機構8は、ストロークの長い引き込み用油圧シリンダ(以下、「引き込みシリンダ」と記載する)81を備えており、この引き込みシリンダ81は、そのシリンダ中心が、ワーク移動装置100の幅方向中心線Lc上に一致するように配置されている。
引き込みシリンダ81のロッド82(図4参照)の先端には、スキッド脚固定機構9が取り付けられており、スキッド脚固定機構9は、後述する搬送対象物載置装置800のスキッド脚802と係合可能で、且つ、係合解除が可能に構成されている。
スキッド脚固定機構9に関しては、図13、図14を参照して後述する。
図1において、符号50は無人台車連結確認機構を示し、符号60は床面一致確認機構を示し、符号70は連結固定機構を示し、符号200は無人台車後退防止装置を示し、符号300はシリンダロッド引き込み確認機構を示し、符号400はスキッド脚固定機構を示す。
図2において、符号40は位置合わせ機構を示し、符号800は搬送対象物載置装置を示す。
図4、図5で示す状態では、引き込みシリンダ81のロッド82をAGVに載置されたワークをクランプする位置まで伸長し、スキッド脚固定機構9によりワークEを固定している。スキッド脚固定機構9によるワークE固定の態様については、図13、図14を参照して後述する。
図5において符号201で示す後退防止ブロックについても、図15、図16を参照して後述する。
図6、図7では、位置合わせ機構40の詳細が示されている。位置合わせ機構40は、ワーク移動装置100の前端部において、左右1対が装備されている。位置合わせ機構40は、無人台車AGVの幅方向(図4の上下方向、図6の左右方向)位置と、ワーク移動装置100の幅方向位置とを一致させる機能を有している。
図6、図7で示すように、位置合わせ機構40は、油圧シリンダ41と位置決めピン42とを有しており、位置決めピン42は、油圧シリンダ41のロッド先端を構成している。
図7で示す状態では、位置決めピン42は、AGVの位置決めブロックBに形成された垂直方向の溝Bcに挿入されている。その状態において、ワーク移動装置100の幅方向(図4の上下方向、図6の左右方向、図7の紙面に垂直な方向)位置と、無人台車AGVの幅方向位置とが一致している。
位置決めピン42の先端は概略円錐状に尖っており、AVGとワーク移動装置100の幅方向(図4の上下方向、図6の左右方向、図7の紙面に垂直な方向)のずれは、位置決めピン42を位置決めブロックの溝Bcに押し込むことで、強制的に訂正される。
図6、図7で示す状態は、幅方向(図4の上下方向、図6の左右方向、図7の紙面に垂直な方向)の位置決めが完了した直後であり、アウトリガ6の脚61は接地していない。換言すれば、図6、図7で示す状態では、AGVの床面の高さ(すなわちローラコンベアRcの上面の高さ)と、ワーク移動装置100の床面(すなわちローラコンベア7の上面)の高さとは、一致していない。
図1において、ワーク移動装置100のフレーム1の前端部には、無人台車連結確認機構(以下、「連結確認機構」と記載する)50が設けられている。連結確認機構50は、図8にその詳細が示されている。
図8において、連結確認機構50は、連結確認ロッド51と、磁気センサ52と、磁気センサを支持するステイ53と、リターンスプリング54とで構成されている。
連結確認ロッド51は、ロッド本体51aと、リターンスプリング係止部材51bと、ロッド本体の後端(図8の右端)に取り付けられた磁性体51cとを有している。
図8において、磁気センサ52は、L字状のステイ53によって、フレーム1(図1参照)の前端部材13の裏面側に支持されている。
磁気センサ52は、図示しないラインで制御盤31(図1参照)に接続されており、センサヘッド52hが前記磁性体51cと最接近しているか否かを検出する様に構成されている。
AGVがワーク移動装置100に連結されると、図8で示す様にロッド本体51aがAGVに押圧されて図8において右側に移動し、センサヘッド52hが前記磁性体51cと最接近する。磁気センサ52はセンサヘッド52hが前記磁性体51cと最接近した旨を検出し、その旨を図示しないラインを介して制御盤31に伝達し、制御盤31はAGVがワーク移動装置100に連結されたと判断するのである。
連結確認ロッド51は、フレーム前端部材13及びステイ53を貫通して取り付けられている。
上述した様に、図8は、AGVがワーク移動装置100と連結された状態を示しており、連結確認ロッド51のロッド本体51aの先端がAGVの壁面に当接している。図8で示す状態では、リターンスプリング54は、ロッド5の係止部材51bとステイ53の間で圧縮されている。
図9は、アウトリガ6の脚61を伸長する状態を示している。
AGVのローラーベアリングRc(図1、図2参照)の上面における高さ方向(図2、図9の上下方向)位置(AGVの床面)と、ワーク移動装置100のローラコンベア7上面の高さ方向(図2、図9の上下方向)位置(ワーク移動装置100の床面)とを一致させるため、脚61を伸長させている。
図9の状態では、図7を参照して前述した通り、位置決めピン42は、AGVの位置決めブロックの溝Bcに挿入されている。
図10、図11は、床面一致確認機構60を示している。
床面一致確認機構60は、AGVのローラーベアリングRc(図1、図2参照)の上面における高さ方向(図2の上下方向)位置(AGVの床面)と、ワーク移動装置100のローラコンベア7上面の高さ方向(図2の上下方向)位置(ワーク移動装置100の床面)とが一致したことを確認する機器である。
図11に示すように、床面一致確認機構60は、センサ61と、センサ取付部材62と、高さ方向位置確認板63と、ヒンジブラケット64と、ヒンジピン65と、リターンスプリング66と、スプリング端部係止部材67とを有している。
ヒンジブラケット64は、フレーム前端部材13の端面に取り付けられている。
センサ61は、前記連結確認センサ52と同様に磁気センサで構成しても良いし、磁気センサ以外の公知の検知手段で構成しても良い。センサ61はセンサ取付部材62によってフレーム前端部材13の上面に取り付けられている。
センサ61は図示しないラインで制御盤31に接続されており、制御盤31の図示しない判断部ではセンサ61が発する信号が最大となったとき、床面が一致したと判断するように構成されている。
高さ方向位置確認板63は概略三角形形状に形成され、図11の上方に向かって板幅が増加している。高さ方向位置確認板63の斜辺63aの先端63bは、滑らかに丸みを帯びるように形成されている。一方、AGVのワーク移動装置100側の垂直面Dにおいて、上方の所定位置には欠損部Gが形成されている。
高さ方向位置確認板63の斜辺63aの先端63bとAGVの欠損部Gは、AGVの床面とワーク移動装置100の床面とが一致した場合に、先端63bが欠損部Gに嵌入する様に、その高さ方向位置が設定されている。
脚61(図9)が伸長して、ワーク移動装置100側が上昇し、高さ方向位置確認板63の斜辺63aの頂点63bがAGVの欠損部Gの高さまで到達すると、リターンスプリング66の弾性反発力により頂点63bがAGVの欠損部Gに嵌入する。そして、頂点63bが欠損部Gに嵌入した時に、センサ61の発信する信号が最大となり、制御盤31の図示しない判断部は、AGVの床面とワーク移動装置100の床面とが一致したと判断する。
図12は連結固定機構70を示しており、連結固定機構70は、AGVとワーク移動装置100の幅方向(左右方向)位置及び上下方向位置が整合して(一致して)連結された場合に、AGVとワーク移動装置100とを動かないように固定するために設けられている。
図12において、連結固定機構70は、クランプ部材71と、クランプ用シリンダ72と、シリンダロッド73と、クレビス74と、レバー75と、レバーピン76と、レバーブラケット77とを有している。
シリンダロッド73の先端には、ねじ等の公知の手段によって、クレビス74が固着されている。
クレビス74は、クレビスピン74Pによって、レバー75の小径端部と回動自在に係合されている。
レバー75の大径端部及びクランプ部材71は、レバーピン76により固着されており、レバーピン76は、レバーブラケット77に回動自在に軸支されている。
図12において、実線で示すクランプ部材71は、AGVの位置決めブロックBに係合し(クランプして)、固定された状態を示している。クランプ部材71がAGVの位置決めブロックBに係合した状態において、シリンダロッド73は前進している。
図12において、2点鎖線で示すクランプ部材71は、シリンダロッド73が後退して、AGVの位置決めブロックBに対するクランプが外れた状態を示している。
クランプ用シリンダ72には、ロッド73が前進したことを検知する位置センサ78Aと、ロッド73が後退したことを検知する位置センサ78Bとが設けられている。
図示は省略しているが、シリンダ72は、図示しない油圧配管によってソレノイドバルブ22と連通しており、ソレノイド22は制御装置3と接続している。
床面一致確認機構60(図10参照)のセンサ61からの信号によってAGVの床面の高さとワーク移動装置の床面の高さとが一致した旨を確認した後、制御装置3(図1参照)はソレノイド22に制御信号を送り、シリンダ72(図12)を前進させる。
シリンダ72(図12)が前進することによりクランプ部材71は揺動し、AGVの位置決めブロックBと係合(クランプ)して、AGVとワーク移動装置100とを固定する。
図5で示す油圧シリンダ81のロッド82先端におけるスキッド脚固定機構9について、図13、図14を参照して詳述する。
先ず、スキッド脚固定機構9を説明する前に、ワークを載置して移動させる搬送対象物載置装置800(図5参照)について説明する。
図5及び図14において、ワークEである貨物自動車用エンジンを無人台車AGVにより組立ラインを移動させるに際しては、エンジンEは4枚の板状部材(以下、「スキッド」と記載する)801の上面に、天地が逆となった状態(倒立状態)に載置されている。
この4枚のスキッド801は、図示しないエンジンのシリンダブロック上端面における4隅部と各々当接するように配置されており、図14で示す様に、4枚のスキッド801の各々には、下面側(エンジン載置面とは反対側)にスキッド脚802が固着されている。
図13、図14において、スキッド脚802の下端部は、断面L字状のスキッド脚用のそり803が連結されている。ここで、そり803は前後方向(図5の左右方向)に延在しており、2本のスキッド脚802と連結されている。換言すれば、スキッド801の4本のスキッド脚802は、2本のスキッド脚用のそり803と連結されている。
そして、2本のスキッド脚用のそり803は、ワーク移動装置100の床面(ローラコンベア7)及びAGVの床面(ローラコンベアRc)上を滑走するように構成されている。
スキッド脚固定機構9は、板状部材91と、2本のシャフト92と、2本のスキッド脚固定アーム93と、2対の軸受94と、油圧シリンダ95と、スキッド脚検知センサ96と、図示しないリンク機構とを備えている。
スキッド脚固定アーム93は、一端がシャフト92に固着され、他端の中央部にU字状の窪み93uが形成されている。一方シャフト92は、油圧シリンダ95に油圧が作用すると、図示しないリンク機構が作動して、図14における右側のシャフト92は時計方向周りに回転し、左側のシャフト92は反時計回りに回転するように構成されている。
このシャフト92の回転に伴って、不作動の時には図14において垂直方向上方を向いていた(2点鎖線の状態)スキッド脚固定アーム93は、図14で実線により示す様にスキッド脚802側に倒れこむように回転する。スキッド脚固定アーム93がスキッド脚802側に倒れこむように回転すると、スキッド脚固定アーム93の窪み93uにスキッド脚802が係合する。
スキッド脚検知センサ96は、スキッド脚802とスキッド脚固定アーム93の窪み94uとが係合したことを検知するように構成されている。
板状部材91の下面側には、前後左右合計で4本のハンガー97が固着されている。ハンガー97は前後方向(図13では左右方向)に並ぶ2本が1組となって、1本のそり98と接続されている。
そり98の下面はAGVのローラコンベアRcの上面、或いは、ワーク移動装置100のローラコンベア7の上面と接触し、これらローラコンベアRc、或いはローラコンベア7を滑動する。
そり98は、質量の大きなスキッド脚固定機構9と、それを取り付けたシリンダロッド82を支持しており、そり98はローラコンベアRc或いはローラコンベア7で支持される。
図1において、無人台車AGVとワーク移動装置100との連結箇所近傍には、無人台車後退防止装置200が設けられている。
図15、図16は無人台車後退防止装置200と、後退防止機能解除確認機構210を示している。
無人台車後退防止装置200は、エンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動するのを防止するための装置である。
後退防止機能解除確認機構210は、無人台車後退防止装置200によりエンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動するのが防止されている状態を解除して、エンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動するのを可能ならしめる作用を奏する。
図15、図16において、無人台車後退防止装置200は、無人台車AGV側に装備された機器(図15、図16において2点鎖線で示す)と、ワーク移動装置100側に装備された機器(図15において実線で示す)とを有しており、無人台車AGV側に装備された機器として、後退防止ブロック201及びサブブロック202を備え、ワーク移動装置100側に装備された機器として、後退防止用シリンダ205と、シリンダ205のシリンダロッド206と、ロッドガイド207とを備えている。
後退防止用シリンダ205には、シリンダロッド206が前進したことを検知する位置センサ208Aと、シリンダロッド206が後退したことを検知する位置センサ208Bとが設けられている。
後退防止ブロック201は所定の厚みを有する板状部材であり、ワーク移動装置100と離反する側(図16では左端側)の端面201aが下方になるにつれて板幅を減少させるように傾斜しており、図16において端面201aの上方における縁部はアールがついている。
サブブロック202は、側面形状がL字状であり、背面202bがワーク移動装置100に近い側(図16では右側)に配置されている。
後退防止ブロック201は、図16の紙面と垂直な方向に延在して該ブロック201を貫通する回転軸203を有している。同様に、サブブロック202も、図16の紙面と垂直な方向に延在して該ブロック202を貫通する回転軸204を有している。この2つの回転軸203、204は平行であり、無人台車のローラコンベアRcを構成するローラの中心軸とも平行である。
後退防止用シリンダ205のロッド206は、フレーム前端部材に固定されたロッドガイド207によってスライド自在に支持されている。
後退防止用シリンダ205のロッド206の先端は、シリンダ205が伸長した場合には、図16で示す様に、サブブロック202の背面202b上方に当接する。
後退防止装置200により、エンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動するのを防止するに際しては、先ず、作業者の指或いは何らかの工具により、図16の矢印Pで示す様に後退防止ブロック201を押圧して、後退防止ブロック201を図16で示す様な「寝た」状態から、図5で示すような状態(「起こされた」状態)にせしめる。その際に、後退防止ブロック201は時計回り方向に回動して、後退防止ブロック201の一部がサブブロック202に当接し、サブブロック202が反時計方向へ回動する。
その状態で、サブブロック202の背面202bの上方にロッド206の先端206tを当接させて、サブブロック202の時計回りの回転を阻止する。
サブブロック202の時計回りの回転が阻止される結果、後退防止ブロック201は、図5で示すような「起こされた」状態に保持され、そり98と係合して、エンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動するのを防止する。
後退防止装置200の作動を解除する場合は、後退防止用シリンダ205のロッド206を後退させる。そして、作業者の指或いは何らかの工具により、図16の矢印Rで示す様に後退防止ブロック201を押圧して、後退防止ブロック201を図5で示す「起こされた」状態から、図16で示す様な「寝た」状態に戻す。
後退防止ブロック201が図16で示すような「寝た」状態となれば、エンジンEを載せたスキッド801がAGV側からワーク移動装置100側へ移動する際に、そり98は図5で示す様に後退防止ブロック201と係合することはなく、円滑にワーク移動装置100側へ移動する。
図示は省略しているが、サブブロック202は時計回り方向の付勢が与えられており、後退防止装置200の作動が解除されれば、サブブロック202は時計回りに回転し、所定の位置で停止する。
図15において、後退防止機能解除確認機構210は、センシングロッド211と、解除確認センサ212と、センシングロッド用ガイド213と、リターンスプリング214とを有している。
図15で示す構成は、図8を参照して前述した連結確認機構50の構成と概略同様であり、その作用も連結確認機構50の作用と同様である。すなわち、後退防止装置200が作動している間は、感知子212Cは図15において点線で示す位置(解除確認センサ212の真下ではない位置)にあり、解除確認センサ212は感知子212Cを感知せず、解除信号を発信しない。
後退防止装置200が解除されてエンジンEを載せたスキッド801がワーク移動装置100側へ移動可能になれば、サブブロック202は時計回りに回転し、センシングロッド211及び感知子212Cを図15において右方向へ移動して、実線で示す位置に配置せしめる。その結果、感知子212Cは解除確認センサ212の真下に位置し、解除確認センサ212は感知子212Cを感知して、解除信号を発信する。
図17は、移動機構8の引き込みシリンダ81のロッド82が後退したことを確認するシリンダロッド引き込み確認機構300(図1参照)を示している。
図17において、シリンダロッド引き込み確認機構300は、引き込み確認ロッド301と、磁気センサ302と、ロッドガイド303A、303Bと、リターンスプリング304とを有している。ロッドガイド303Aは鍔付の円筒状に形成されており、ロッドガイド303BはL字状に折り曲げられた板材で構成されている。ロッドガイド303A、303Bは、共にフレーム1後部(図1の右側)の水平部材14の後端(図1の右端)に取り付けられている。
ロッドガイド303A、303Bには共に貫通孔が形成されており、引き込み確認ロッド301はこの貫通孔を貫通し、自在に摺動出来るように構成されている。
引き込み確認ロッド301の中央には磁性材301cが固設されており、この磁性材301cとロッドガイド303Bに間にリターンスプリング304を介装している。
図17は、移動機構8の引き込みシリンダ81のロッド82が後退して、搬送対象物載置装置800のスキッド脚用そり803の後端が、ワーク移動装置100におけるフレーム後部の水平部材14直前まで到達した状態を示している。この状態で、確認ロッド301の先端301aは、スキッド脚用そり803の後端に当接しており、確認ロッド301の磁性材301cと磁気センサ302のヘッド302hとは、最も近い距離にある。この状態で磁気センサ302は、検出信号を出力する。
なお、スキッド脚用そり802が前進して、引き込みシリンダ81のロッド82が前進(図17で左方向へ移動)すれば、確認ロッド301はリターンスプリング304の付勢により、図17において左方に押し出される。
図18は、前記スキッド脚802を所定の位置に固定するスキッド脚固定機構400を示している。
図18において、スキッド脚固定機構400は、スキッド脚固定シリンダ401と、シリンダロッド402と、シリンダ取付けブラケット403と、ロッドガイド404とを有している。
スキッド脚固定シリンダ401には、シリンダロッド402が前進したことを検知する位置検出センサ405Aと、シリンダロッド402が後退したことを検知する位置検出センサ405Bとが設けられている。
シリンダ取付けブラケット403は、ワーク移動装置100におけるフレーム1の図示しないサイドメンバーの上面に固定され、スキッド固定シリンダ401のフランジ部を取り付けるように構成されている。
ロッドガイド404は円筒部を有し、シリンダ取付けブラケット402と一体に固定され、このロッドガイド404の円筒部内をシリンダロッド402が摺動するように構成されている。
図18において、シリンダロッド引き込み確認機構300の引き込み確認用センサ302(図17)からの検出信号を受信した制御盤31(図1)は、ソレノイドバルブ22(図1)に制御信号を発信し、スキッド固定シリンダ401(図18)に油圧を送る。シリンダ401に圧油が供給されると、シリンダロッド402が伸張して、その先端402tは、スキッド脚802の前方(図18の左方)であって、スキッド脚802よりもワーク移動装置100の中心線寄りの位置まで突出し、スキッド脚802を拘束して、搬送対象物載置装置800が前方(図18の左方)へ移動するのを阻止するのである。
次に、図19のフローチャートを参照して、ワーク(搬送対象物)Eを無人台車AGVからワーク移動装置100に載せ替え、搬送対象物Eをライン外に搬出する作業手順を説明する。
図19のステップS1に至る前の段階では、ワーク移動装置100は、図1において無人台車AGVの右側にある。
ステップS1において、作業者は、ワーク移動装置100のハンドル23を押してワーク移動装置100を無人台車AGVの右端部に近づけると共に、制御装置3の制御盤31とリモートコントローラ32を起動する。
ステップS2では、AGVとワーク移動装置100とを当接させ、図7、図8で示すように、位置合わせ機構40の位置決めピン41を油圧シリンダ42によってAGVの位置決めブロックBに形成された溝Bcに押し込む。
以って、AGVとワーク移動装置100との幅方向或いは左右方向の位置を整合せしめ、AGVとワーク移動装置100とのセットを行なう。
ステップS3では、AGVとワーク移動装置100と幅方向(左右方向)の位置合わせが完了していることを、図8で説明した連結確認機構50の磁気センサ52で検知する。この検知情報が制御盤31に発信され、制御盤31はソレノイドバルブ22に制御信号を送る。
ステップS4では、ソレノイドバルブ22を開閉制御して、油圧発生装置21で発生した油圧をアウトリガ6に送る。
油圧を供給されることによりアウトリガ6は伸長し(或いは収縮し)、AGVの床面(ローラコンベアRcの上面)と、ワーク移動装置100の床面(ローラコンベア7の上面)との高さ方向の位置合わせが行われる。
ステップS5では、アウトリガ6が所定距離だけ伸長し、図10、図11で示す床面一致確認機構60における高さ方向位置確認板63とセンサ61により、AGVの床面とワーク移動装置100の床面とが一致したことが確認される。
AGVの床面とワーク移動装置100の床面とが一致した旨の情報は、制御盤31に設けた図示しない判断手段に送られる。
ステップS6では、ステップS5におけるAGVの床面とワーク移動装置100の床面とが一致した旨の情報に基づいて、制御盤31からソレノイドバルブ22に制御信号が発信され、図12で示す連結固定機構70のクランプ用シリンダ72に油圧が送られる。
シリンダ72に油圧が供給されるとシリンダロッド73が前進して、クランプ部材71が揺動してクランプ部材71がAGVの位置決めブロックBと係合(クランプ)して、AGVとワーク移動装置100の連結が完了する。
AGVとワーク移動装置100の連結完了の情報は、連結固定機構70の位置センサ78Aによって制御盤31に送られる。
ステップS7では、制御盤31からソレノイドバルブ22に制御信号が送られ、引き込みシリンダ81(例えば図1参照)に油圧が送られ、シリンダロッド82が伸長する。
ステップS8では、図13、図14で示す様に、シリンダロッド82の先端に設けられたスキッド脚固定機構9のスキッド脚検知センサ96によってスキッド脚固定アーム93がスキッド脚802の位置まで前進したことを検知する。
そしてステップS9において、スキッド脚固定用の油圧シリンダ95に油圧が送られ、図示しないリンク機構が動作し、スキッド脚固定アーム93は、図14の矢印Yで示すように、スキッド脚802側に倒れこむように回動し、スキッド脚固定アーム93の窪み94uにスキッド脚802が係合する。この係合によって、スキッド脚802の固定が完了する。
次のステップS10では、図15、図16で示した無人台車後退防止装置200を解除し、エンジンEを載置した搬送対象物載置装置800をワーク移動装置100側に移動可能とせしめる。
そしてステップS11において、引き込みシリンダ81のロッド82を後退させ、ワークであるエンジンEを載置した、搬送対象物載置装置800をワーク移動装置100側に引き込む。
ステップS12では、引き込みシリンダ81が所定の位置まで後退した(エンジンEを載置した搬送対象物載置装置800が、ワーク移動装置100側の所定位置に引き込まれた)ことを、図17で示すシリンダロッド引き込み確認機構300の引き込み確認センサ302によって確認する。
するとステップS13では、確認情報を得た制御盤31は、ソレノイドバルブ22に制御信号を発信して、図18で示すスキッド脚固定機構400のスキッド脚固定用シリンダ401に油圧を供給する。油圧が供給されるとスキッド脚固定用シリンダ401のロッド402が前進し、スキッド脚802を、前後方向(AGVとワーク移動装置100の長手方向)について移動しないように固定する。この時、位置センサ405Aは、スキッド脚固定用シリンダ401のロッド402が所定位置まで前進して、スキッド脚802の(前後方向の)固定が完了した旨を制御盤31に発信する。
ステップS14では、制御盤31はソレノイドバルブ22に制御信号を送り、図12で示す連結固定機構70におけるクランプ用シリンダ72のロッド73を後退させ、クランプ部材71をクランプ解除方向へ回動して、無人台車AGVとワーク移動装置100との連結状態を解除する。
そして、ステップS15で、エンジンEを載置したワーク移動装置100を組立ライン外に搬出して、搬出作業を終了する。
組立ライン外の領域で修理したエンジンEを再び組立ラインに戻すために、ワーク移動装置100に載置した状態からAGV上に移動するためには、図19を参照して前述した操作を、逆に行なえば良い。
上述した図示の実施形態によれば、専用台車AGVとワーク移動用装置100との間で搬送対象物Eの移動を行なう移動機構8は、例えば油圧モータ等により作動するので、大型エンジンの様な大重量の搬送対象物であっても、少ない作業者数で(専用台車AGVとワーク移動用装置100との間で搬送対象物Eを)移動することが出来る。そのため、当該移動作業(専用台車AGVとワーク移動用装置100との間で搬送対象物Eを移動する作業)における作業効率が向上する。
そして、当該移動作業に際して多くの作業者を必要としないため、当該移動作業の度毎に組立ラインにおける操業を停止する必要性がなくなる。その結果、組立ライン全体の作業効率も向上する。
また図示の実施形態のワーク移動装置100によれば、従来技術では作業者の手作業で行なわれていた搬送対象物の移動(専用台車AGVとワーク移動用装置100との間における搬送対象物Eの移動)を機械化することが出来るため、当該移動作業における安全性を向上することが出来る。
さらに図示の実施形態のワーク移動装置100によれば、アウトリガ6を作動してワーク移動用装置100のフロワ部分7と専用台車AGVのフロワ部分Rcとを面一にして搬送対象物Eを移動可能にせしめる様に構成されているので、製造ラインの任意の位置において、専用台車AGVとワーク移動用装置100との間で、搬送対象物Eを移動することが可能となる。
それに加えて、図示の実施形態によれば、搬送対象物Eをワーク移動用装置100と専用台車AGVとの間で移動する作業に際して、搬送対象物ごとに特殊な治具やオプションを用意する(いわゆる「段取り」を行なう)必要が無い。そのため、不定常作業である上記移動作業(専用台車AGVとワーク移動用装置100との間で搬送対象物Eを移動する作業)を、基準化或いは標準化(マニュアル化)することが可能となる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明の実施形態に係るワーク移動装置の平面図。 図1に対応する側面図。 図1、図2に対応する正面図。 図1において、引き込みシリンダのロッドを前進させた様態を示す平面図。 図4に相当する側面図。 実施形態で用いられる位置合わせ機構の側面図。 図6に相当する正面図。 実施形態で用いられる無人台車連結確認機構の側面図。 実施形態におけるアウトリガの作動を説明する正面図。 実施形態で用いられる床面一致確認機構の平面図。 図10に相当する側面図。 実施形態で用いられる連結固定機構の平面図。 実施形態で用いられるスキッド脚固定機構の側面図。 図13に相当する正面図。 実施形態で用いられる無人台車後退防止機構の平面図。 図15に相当する部分側面図。 実施形態で用いられるリンダロッド引き込み確認機構の平面図。 実施形態で用いられるスキッド脚固定機構の平面図。 本発明の実施形態において搬送対象物をライン外に搬出する作業手順を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・フレーム
2・・・油圧発生装置搭載部
3・・・制御装置
4・・・車輪
5・・・補助輪
6・・・アウトリガ
7・・・ローラコンベア
8・・・移動機構
9・・・スキッド脚固定機構
21・・・油圧発生装置
22・・・ソレノイドバルブ
40・・・位置合わせ機構
50・・・無人台車連結確認機構
60・・・床面一致確認機構
70・・・連結固定機構
200・・・無人台車後退防止機構
300・・・シリンダロッド引き込み確認機構
400・・・スキッド脚固定機構
800・・・搬送対象物載置装置
AGV・・・無人台車
E・・・ワーク/エンジン

Claims (3)

  1. 専用台車に載置された搬送対象物(E)を搬入し或いは搬送対象物(E)を専用台車まで搬出するワーク移動用装置において、搬送対象物(E)を載置するフロワ部分(7)と、搬送対象物(E)を専用台車からフロワ部分(7)まで移動し或いはフロワ部分(7)から専用台車まで移動する機能を有する移動機構(8)と、前記フロワ部分(7)を上下させる機能を有するアウトリガ(6)と、制御装置(3)とを有し、前記制御装置(3)は、前記アウトリガ(6)を作動して前記フロワ部分(7)を専用台車のフロワ部分(Rc)と同一高さとして搬送対象物(E)を移動可能にする機能と、前記移動機構(8)により搬送対象物(E)を専用台車のフロワ部分(Rc)と前記フロワ部分(7)との間で移動させる機能とを有し、前記移動機構(8)は前記フロワ部分(7)に配置されて専用台車のフロワ部分(Rc)まで伸長可能なシリンダ(81)と、シリンダ先端に設けられてスキッド脚(802)と係合可能で且つ係合解除可能なスキッド脚固定機構(400)とを備えており、さらに、前記専用台車と所定の相対位置にて一体的に結合するための結合装置(40)を備え、前記移動機構(8)が搬送対象物(E)を係合した状態で前記フロワ部分(7)の所定個所に戻ったことを検知する検知装置(300)とを備え、前記制御装置(3)は、引き込み確認用センサ(302)により移動機構(8)が搬送対象物(E)を係合した状態で前記フロワ部分(7)の所定個所に戻ったことが検知された場合にスキッド脚固定機構(400)を作動してスキッド脚(802)を固定する機能を有していることを特徴とするワーク移動用装置。
  2. 作動用油圧発生装置(21)を備えており、前記制御装置(3)は作動用油圧発生装置(21)を作動し停止する機能を有している請求項1のワーク移動用装置。
  3. 前記搬送対象物(E)は、専用台(801)上に完成時とは天地逆の状態で載置された貨物自動車用エンジンである請求項1、2の何れか1項のワーク移動用装置。
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