JP5252467B2 - 系統連系インバータ - Google Patents

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Description

本発明は、系統連系インバータに関し、特に、太陽電池などにより得られた直流電力を交流電力に変換して、商用系統電源に連系する系統連系インバータに関する。
系統連系インバータは、太陽電池などの直流電力をスイッチ素子のオン、オフにより交流電力に変換し、連系している商用系統電源に電力を供給する。一般に、系統連系インバータは、主回路としてのインバータ部(電力変換部)と、制御回路部と、表示部とを備え、電力変換部の出力に系統電源保護機能のため電圧検出器と、過電流保護機能として電流ヒューズまたは漏電保護機能として漏電ブレーカを備える(たとえば、特許文献1〜5を参照)。
従来では、系統連系インバータ内の電流ヒューズの遮断を検出するために、警報機能を有する電流ヒューズ(警報付ヒューズ)が用いられていた。警報付ヒューズは、遮断した場合、外部にある接点が導通または解列し、制御回路に信号を出力する。
また、従来では、系統連系インバータ内の漏電ブレーカの遮断を検出するために、警報機能を有する漏電ブレーカ(警報付漏電ブレーカ)が用いられていた。警報付漏電ブレーカは、補助接点を持ち、遮断した場合、補助接点が導通または解列し、制御回路に信号を出力する。
特開平11−8937号公報 特開2002−291158号公報 特開平7−308025号公報 特開平9−201070号公報 特開2003−284355号公報
しかしながら、このような警報付ヒューズおよび警報付漏電ブレーカは、その価格が高価である上に、その容積が大きいため、系統連系インバータが大型化するという問題がある。
一方、警報機能を有しない電流ヒューズまたは漏電ブレーカを系統連系インバータ内に用いた場合には、これらが遮断したのか、あるいは商用系統電源が停電状態であるかを区別することができない。なぜなら、どちらの場合も、電力変換部の出力に接続される電圧検出器で検出される電圧が正常時よりも減少した異常状態となるからである。
そのため、使用者は、電圧検出器で検出される電圧が異常状態となった場合には、実際に電流ヒューズまたは漏電ブレーカが遮断しているのか、あるいは商用系統電源が停電状態であるのかを一々調べなければならず、煩雑であり、迅速に修理に着手することができない。
それゆえに、本発明は、警報付ヒューズまたは警報付ブレーカーを備えずに、故障(ヒューズ遮断または漏電ブレーカ遮断)と商用系統電源の停電状態を区別して判断することができる系統連系インバータを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、分散型電源を商用系統電源と連系する系統連系インバータであって、分散型電源から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、電力変換部と商用系統電源との間の電圧線路に設けられ、電圧線路に過電流が流れ、または電圧線路で漏電が生じたときに、電圧線路を遮断する遮断部と、電力変換部と遮断部との間の電圧線路の電圧である第1の電圧を検出する第1の電圧検出部と、遮断部と商用系統電源との間の電圧線路の電圧である第2の電圧を検出する第2の電圧検出部と、第1の電圧および第2の電圧に基いて、商用系統電源が停電状態か、遮断部が遮断状態かを区別して判断する制御部とを備える。
好ましくは、遮断部は、電圧線路に過電流が流れたことにより電圧線路を遮断する電流ヒューズである。
好ましくは、遮断部は、電圧線路に漏電が生じたことにより電圧線路を遮断する漏電ブレーカである。
また、本発明は、分散型電源を電気方式が単相2線式の商用系統電源と連系する系統連系インバータであって、分散型電源から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、電力変換部と商用系統電源とを接続するための電圧線路および中性線路と、電圧線路の途中に設けられ、電圧線路に過電流が流れ、または電圧線路で漏電が生じたときに、電圧線路を遮断する遮断部と、電圧線路のうちの電力変換部と遮断部との間にある部分と中性線路の間の電圧に基づく第1の電圧を検出する第1の電圧検出部と、電圧線路のうちの遮断部と商用系統電源との間にある部分と中性線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する第2の電圧検出部と、第1の電圧および第2の電圧に基いて、商用系統電源が停電状態か、遮断部が遮断状態かを区別して判断する制御部とを備え、制御部は、第1の電圧が規定値以下であり、かつ第2の電圧が周期的に変化する場合に、遮断部が遮断状態であると判断し、制御部は、第1の電圧が規定値以下であり、かつ第2の電圧が周期的に変化しない場合に、商用系統電源が停電状態であると判断する。
好ましくは、電力変換部は、分散型電源と商用系統電源を絶縁するための第1の絶縁トランスを含み、第1の電圧検出部は、第2の絶縁トランスを含む。
好ましくは、第2の電圧検出部は、フォトカプラを含む。
また、本発明は、分散型電源を電気方式が単相3線式の商用系統電源と連系する系統連系インバータであって、分散型電源から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、電力変換部と商用系統電源とを接続するための第1の電圧線路、第2の電圧線路、および中性線路と、第1の電圧線路の途中に設けられ、第1の電圧線路に過電流が流れ、または第1の電圧線路で漏電が生じたときに、第1の電圧線路を遮断する遮断部と、第1の電圧線路のうちの電力変換部と遮断部との間にある部分と中性線路または第2の電圧線路の間の電圧に基づく第1の電圧を検出する第1の電圧検出部と、第1の電圧線路のうちの遮断部と商用系統電源との間にある部分と中性線路もしくは第2の電圧線路の間の電圧、または第2の電圧線路と中性線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する第2の電圧検出部と、第1の電圧および第2の電圧に基いて、商用系統電源が停電状態であるか、遮断部が遮断状態であるかを区別して判断する制御部とを備え、制御部は、第1の電圧が第1の規定値以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定値を超える場合に、遮断部が遮断状態であると判断し、制御部は、第1の電圧が第1の規定値以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定値以下の場合に、商用系統電源が停電状態であると判断する。
好ましくは、電力変換部は、分散型電源と商用系統電源を絶縁するための第1の絶縁トランスを含み、第1の電圧検出部は、第2の絶縁トランスを含み、第2の電圧検出部は、第3の絶縁トランスを含む。
本発明の系統連系インバータによれば、警報付ヒューズまたは警報付ブレーカーを備えずに、故障(ヒューズ遮断または漏電ブレーカ遮断)と商用系統電源の停電状態を区別して判断することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、本発明の第1の実施形態の系統連系インバータを含む太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
図1を参照して、太陽光発電システムは、分散型電源としての太陽電池10と、系統連系インバータ20と、単相2線式の商用系統電源30から構成される。
太陽電池10は、直流電力を出力する。
系統連系インバータ20は、インバータ部11と、インバータ部駆動回路13と、電源回路12と、電流ヒューズ14と、絶縁トランス15と、第2の電圧検出部19と、制御回路16と、表示部21とを備える。
インバータ部11は、太陽電池10から得られた直流電力を交流電力に変換し、商用系統電源30へ連系する。
図2は、図1のインバータ部11の構成を表わす図である。
図2を参照して、インバータ部11は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などスイッチング素子31,35、絶縁トランス32、整流回路33およびフィルタ回路34,36から構成される。インバータ部11は、太陽電池10から得られた直流電力を制御回路16で生成された商用系統電源30の周期と同期したPWM(Pulse Width Modulation)制御信号によりスイッチング制御して、交流電力に変換し、商用系統電源30へ連系する。絶縁トランス32は、1次巻き線と2次巻き線を別々に巻くため直流的には分離されていて交流のみ導通する。これによって、インバータ部11での直流・交流間の絶縁が維持され、直流地絡により交流側から地絡電流が流れるのを防止することができる。
インバータ部駆動回路13は、インバータ部11を駆動する。具体的には、インバータ部駆動回路13は、制御回路16で生成したPWM信号を基にインバータ部11のスイッチング素子を駆動(ON/OFF)する。
電源回路12は、各部に供給する電源を生成する。具体的には、電源回路12は、インバータ部駆動回路13、制御回路16、表示部21を動作させるため、系統連系インバータ20に接続された太陽電池10あるいは商用系統電源30からの電力を供給する。
表示部21は、電流ヒューズ14が遮断状態か、あるいは商用系統電源30が停電状態であるかを表示する。
インバータ部11と商用系統電源30とは、電圧線路Vおよび中性線路Oで接続される。電流ヒューズ14は、電圧線路Vの途中に設けられ、電圧線路Vに過電流が流れたときに、電圧線路Vを遮断する。
制御回路16は、系統連系インバータ20の電力制御および系統連系インバータ20の保護を行なうとともに、運転状態を表示部21に表示する。制御回路16は、演算素子としてのマイクロコントローラ17と、各信号をマイクロコントローラ17に入出力する各信号変換回路18を備える。制御回路16は、商用系統電源30の周期と同期したPWM制御信号を生成して、インバータ部駆動回路13に出力する。
絶縁トランス15は、電圧線路Vのうちのインバータ部11と電流ヒューズ14との間にある部分と、中性線路Oに接続される。
絶縁トランス15と、信号変換回路18およびマイクロコントローラ17の一部の機能は、第1の電圧検出部80を構成する。第1の電圧検出部80は、電圧線路Vのうちのインバータ部11と電流ヒューズ14との間にある部分と、中性線路Oとの間の電圧に基づく第1の電圧を検出する。
図3は、図1の第1の電圧検出部80による第1の電圧の検出過程を表わす図である。
図3を参照して、まず、絶縁トランス15は、インバータ部11から出力される系統電源電圧101を変換した電圧102を出力する。次に、信号変換回路18は、変換電圧102の実効値演算を行なって、実効値電圧103を出力する。次に、マイクロコントローラ17は、実効値電圧103をA/D変換して、第1の電圧を得る。
この第1の電圧は、太陽光発電システムが正常時には、規定電圧を超えるが、太陽光発電システムが異常時(電流ヒューズ14が遮断または商用系統電源30が停電)には、規定電圧以下となる。
第2の電圧検出部19は、電圧線路Vのうちの電流ヒューズ14と商用系統電源30との間にある部分と、中性線路Oに接続され、それらの間の電圧(つまり、商用系統電源電圧)に基づく第2の電圧を検出する。
図4は、図1の第2の電圧検出部19の構成を表わす図である。
図4を参照して、第2の電圧検出部19は、抵抗R1,R2、電源Vcc、ダイオードD1、ツエナーダイオードD2、ならびに発光ダイオードD3およびフォトトランジスタPTからなるフォトカプラPCを含む。
図5(a)は、商用系統電源30が停電時以外における、電圧線路Vのうちの電流ヒューズ14と商用系統電源30との間にある部分と、中性線路Oの間の電圧(商用系統電源電圧)を表わす図である。
図5(a)に示すように、商用系統電源30が停電時以外は、電流ヒューズ14が遮断されていても、商用系統電源電圧は正常を示す。
図5(b)は、フォトカプラPCの1次系回路電流を表わす図である。
図5(b)に示すように、商用系統電源電圧がツエナー電圧(規定電圧)を超える場合合に、フォトカプラPCの1次系回路電流が正となる。
図5(c)は、マイクロコントローラ17に入力される電圧(第2の電圧)を表わす図である。
図5(c)に示すように、図5(b)においてフォトカプラPCの1次系回路電流が正のときに、フォトトランジスタPTがオンとなり、マイクロコントローラ17に入力される電圧(第2の電圧)がLowとなる。一方、図5(b)においてフォトカプラPCの1次系回路電流が0または負のときには、フォトトランジスタPTがオフであり、マイクロコントローラ17に入力される電圧(第2の電圧)がHighとなる。
図6(a)は、商用系統電源30が停電時における、電圧線路Vのうちの電流ヒューズ14と商用系統電源30との間にある部分と、中性線路Oの間の電圧(商用系統電源電圧)を表わす図である。
図6(a)に示すように、商用系統電源30が停電時は、商用系統電源電圧は0となる。
図6(b)は、フォトカプラPCの1次系回路電流を表わす図である。
図6(b)に示すように、商用系統電源電圧が、常時ツエナー電圧(規定電圧)以下であり、フォトカプラPCの1次系回路電流が0となる。
図6(c)は、マイクロコントローラ17に入力される電圧(第2の電圧)を表わす図である。
図6(c)に示すように、図6(b)においてフォトカプラPCの1次系回路電流が常時0であることから、フォトトランジスタPTが常時オフとなり、マイクロコントローラ17に入力される電圧(第2の電圧)は常時Highとなる。
マイクロコントローラ17は、図7の判定表にしたがって、太陽光発電システムが正常状態か、電流ヒューズ14が遮断状態か、あるいは商用系統電源30が停電状態かを判断する。すなわち、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧を超えるときには、太陽光発電システムが正常であると判断する。また、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下のときには、太陽光発電システムが異常であると判断して、インバータ部11を停止させる。さらに、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が周期的(この周期は、商用系統電源の交流電圧の周期と一致する)にLowとなる場合には、電流ヒューズ14が遮断していると判断して表示部21にその旨を表示する。また、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が周期的にLowとならない場合、つまりHighで固定のときに、商用系統電源30が停電状態であると判断し、表示部21にその旨を表示する。
(動作)
上述のごとく構成された系統連系インバータ20の具体的な動作を説明する。ここでは、インバータ部11の制御については省略する。
太陽電池10が発電し、系統連系インバータ20が運転中において、第1の電圧検出部80は、電圧線路Vのうちのインバータ部11と電流ヒューズ14との間にある部分と、中性線路Oとの間の電圧に基づく第1の電圧を検出する。これと同時に、第2の電圧検出部19は、電圧線路Vのうちの電流ヒューズ14と商用系統電源30との間にある部分と、中性線路Oとの間の電圧に基づく第2の電圧を検出する。
マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧を超えるときには、太陽光発電システムが正常であると判断する。また、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下のときには、太陽光発電システムが異常であると判断して、インバータ部11を停止させる。さらに、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が周期的にLowとなる場合には、電流ヒューズ14が遮断していると判断して表示部21にその旨を表示する。また、マイクロコントローラ17は、第1の電圧が規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が周期的にLowとならない場合、つまりHighで固定のときに、商用系統電源30が停電状態であると判断し、表示部21にその旨を表示する。
以上のように、第1の実施形態の系統連系インバータ20によれば、商用系統電源30が単相2線式の場合に、警報付ヒューズを設けなくても、従来の構成にフォトカプラPCを追加するとことによって、安価な構成で、電流ヒューズ遮断と商用系統電源の停電状態とを区別して判断することができる。
[第2の実施形態]
(構成)
図8は、本発明の第2の実施形態の系統連系インバータを含む太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
図8の太陽光発電システムが、図1の太陽光発電システムと相違する点は、以下である。
商用系統電源90は、単相3線式である。
インバータ部51と商用系統電源90とは、第1の電圧線路(V相)、第2の電圧線路(U相)および中性線路(O相)で接続される。電流ヒューズ54は、第1の電圧線路(V相)の途中に設けられ、第1の電圧線路(V相)に過電流が流れたときに、電圧線路を遮断する。
インバータ部駆動回路53は、第1の実施形態と同様に、インバータ部51を駆動する。
制御回路56は、信号変換回路58およびマイクロコントローラ57を備える。
絶縁トランス(A)91は、第1の電圧線路(V相)のうちのインバータ部51と電流ヒューズ54との間にある部分と、中性線路(O相)に接続される。
絶縁トランス(A)91と、信号変換回路58およびマイクロコントローラ57の一部の機能は、第1の電圧検出部81を構成する。第1の電圧検出部81は、第1の実施形態と同様にして、第1の電圧線路(V相)のうちのインバータ部51と電流ヒューズ54との間にある部分と、中性線路(O相)との間の電圧に基づく第1の電圧を検出する。
具体的には、絶縁トランス(A)91は、インバータ部51から出力される系統電源電圧を変換した電圧を出力する。次に、信号変換回路58は、変換電圧の実効値演算を行なって、実効値電圧を出力する。次に、マイクロコントローラ57は、実効値電圧をA/D変換して、第1の電圧を得る。
絶縁トランス(B)92と、信号変換回路58およびマイクロコントローラ57の一部の機能は、第2の電圧検出部82を構成する。第2の電圧検出部82は、第1の実施形態と同様にして、第2の電圧線路(U相)と中性線路(O相)の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する。
具体的には、絶縁トランス(B)92は、インバータ部51から出力される系統電源電圧を変換した電圧を出力する。次に、信号変換回路58は、変換電圧の実効値演算を行なって、実効値電圧を出力する。次に、マイクロコントローラ57は、実効値電圧をA/D変換して、第2の電圧を得る。
マイクロコントローラ57は、図9の判定表にしたがって、太陽光発電システムが正常状態か、電流ヒューズ54が遮断状態か、あるいは商用系統電源90が停電状態かを判断する。すなわち、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が規定電圧を超えるときには、太陽光発電システムが正常であると判断する。また、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が規定電圧以下のときには、太陽光発電システムが異常であると判断して、インバータ部51を停止させる。さらに、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定電圧を超える場合には、電流ヒューズ54が遮断していると判断する。また、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定電圧以下の場合には、商用系統電源90が停電状態であると判断する。
(動作)
上述のごとく構成された系統連系インバータの具体的な動作を説明する。ここでは、インバータの制御については省略し、系統電源側の保護動作について説明する。
太陽電池10が発電し、系統連系インバータが運転中において、第1の電圧検出部81は、第1の電圧線路(V相)のうちのインバータ部51と電流ヒューズ54との間にある部分と、中性線路(O相)との間の電圧に基づく第1の電圧を検出する。これと同時に、第2の電圧検出部82は、第2の電圧線路(U相)と中性線路(O相)の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する。
マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧を超えるときには、太陽光発電システムが正常であると判断する。また、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧以下のときには、太陽光発電システムが異常であると判断して、インバータ部51を停止させる。さらに、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定電圧を超える場合には、電流ヒューズ54が遮断していると判断して表示部21にその旨を表示する。また、マイクロコントローラ57は、第1の電圧が第1の規定電圧以下であり、かつ第2の電圧が第2の規定電圧以下の場合には、商用系統電源90が停電状態であると判断し、表示部21にその旨を表示する。
以上のように、第2の実施形態の系統連系インバータによれば、商用系統電源90が単相3線式の場合に、警報付ヒューズを設けなくても、従来の構成に絶縁トランス(B)92を追加することによって、安価な構成で、電流ヒューズ遮断と商用系統電源の停電状態とを区別して判断することができる。
(変形例)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例を含む。
(1) 漏電ブレーカ
本発明の実施形態では、遮断部として、電圧線路に過電流が流れたことにより電圧線路を遮断する電流ヒューズを備えることとしたが、これに限定するものではない。たとえば、遮断部として、電圧線路に漏電が生じたことにより電圧線路を遮断する漏電ブレーカを備えるものとしてもよい。
(2) UーV
本発明の第2の実施形態では、電流ヒューズが接続される第1の電圧線路をV相の電圧線路とし、他方の第2の電圧線路をU相の電圧線路としたが、これに限定するものではない。たとえば、接続関係がこれと逆であってもよい。すなわち、電流ヒューズが接続される第1の電圧線路をU相の電圧線路とし、他方の第2の電圧線路をV相の電圧線路としてもよい。
また、絶縁トランス(A)が含まれる第1の電圧検出部は、第1の電圧線路のうちのインバータ部と電流ヒューズとの間にある部分と第2の電圧線路の間の電圧に基づく第1の電圧を検出するものとしてもよい。
また、絶縁トランス(B)が含まれる第2の電圧検出部は、第1の電圧線路のうちの電流ヒューズと商用系統電源との間にある部分と中性線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出するものとしてもよい。あるいは、絶縁トランス(B)が含まれる第2の電圧検出部は、第1の電圧線路のうちの電流ヒューズと商用系統電源との間にある部分と第2の電圧線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出するものとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態の系統連系インバータを含む太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。 図1のインバータ部の構成を表わす図である。 図1の第1の電圧検出部による第1の電圧の検出過程を表わす図である。 図1の第2の電圧検出部の構成を表わす図である。 (a)は、商用系統電源が停電時以外における、電圧線路のうちの電流ヒューズと商用系統電源との間にある部分と、中性線路の間の電圧(商用系統電源電圧)を表わす図である。(b)は、フォトカプラの1次系回路電流を表わす図である。(c)は、マイクロコントローラに入力される電圧(第2の電圧)を表わす図である。 (a)は、商用系統電源が停電時における、電圧線路のうちの電流ヒューズと商用系統電源との間にある部分と、中性線路の間の電圧(商用系統電源電圧)を表わす図である。(b)は、フォトカプラの1次系回路電流を表わす図である。(c)は、マイクロコントローラに入力される電圧(第2の電圧)を表わす図である。 第1の実施形態の判定表を表わす図である。 本発明の第2の実施形態の系統連系インバータを含む太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の判定表を表わす図である。
符号の説明
10 太陽電池、11,51 インバータ部、12 電源回路、13,53 インバータ部駆動回路、14,54 電流ヒューズ、15,32 絶縁トランス、16,56 制御回路、17,57 マイクロコントローラ、18,58 信号変換回路、19,82 第2の電圧検出部、20,50 系統連系インバータ、21 表示部、30,90 商用系統電源、31,35 スイッチング素子、33 整流回路、34,36 フィルタ回路、R1,R2 抵抗、D1 ダイオード、D2 ツエナーダイオード、D3 発光ダイオード、PT フォトトランジスタ、PC フォトカプラ、80,81 第1の電圧検出部、91 絶縁トランス(A)、92 絶縁トランス(B)。

Claims (7)

  1. 分散型電源を電気方式が単相2線式の商用系統電源と連系する系統連系インバータであって、
    分散型電源から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部と前記商用系統電源とを接続するための電圧線路および中性線路と、
    前記電圧線路の途中に設けられ、前記電圧線路に過電流が流れ、または前記電圧線路で漏電が生じたときに、前記電圧線路を遮断する遮断部と、
    前記電圧線路のうちの前記電力変換部と前記遮断部との間にある部分と前記中性線路の間の電圧に基づく第1の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記電圧線路のうちの前記遮断部と前記商用系統電源との間にある部分と前記中性線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記第1の電圧および前記第2の電圧に基いて、前記商用系統電源が停電状態か、前記遮断部が遮断状態かを区別して判断する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1の電圧が規定値以下であり、かつ前記第2の電圧が周期的に変化する場合に、前記遮断部が遮断状態であると判断し、
    前記制御部は、前記第1の電圧が前記規定値以下であり、かつ前記第2の電圧が周期的に変化しない場合に、前記商用系統電源が停電状態であると判断する、系統連系インバータ。
  2. 前記電力変換部は、前記分散型電源と前記商用系統電源を絶縁するための第1の絶縁トランスを含み、
    前記第1の電圧検出部は、第2の絶縁トランスを含む、請求項記載の系統連系インバータ。
  3. 前記第2の電圧検出部は、フォトカプラを含む、請求項記載の系統連系インバータ。
  4. 分散型電源を電気方式が単相3線式の商用系統電源と連系する系統連系インバータであって、
    分散型電源から出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部と前記商用系統電源とを接続するための第1の電圧線路、第2の電圧線路、および中性線路と、
    前記第1の電圧線路の途中に設けられ、前記第1の電圧線路に過電流が流れ、または前
    記第1の電圧線路で漏電が生じたときに、前記第1の電圧線路を遮断する遮断部と、
    前記第1の電圧線路のうちの前記電力変換部と前記遮断部との間にある部分と前記中性線路または前記第2の電圧線路の間の電圧に基づく第1の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    前記第1の電圧線路のうちの前記遮断部と前記商用系統電源との間にある部分と前記中性線路もしくは前記第2の電圧線路の間の電圧、または前記第2の電圧線路と前記中性線路の間の電圧に基づく第2の電圧を検出する第2の電圧検出部と、
    前記第1の電圧および前記第2の電圧に基いて、前記商用系統電源が停電状態であるか、前記遮断部が遮断状態であるかを区別して判断する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1の電圧が第1の規定値以下であり、かつ前記第2の電圧が第2の規定値を超える場合に、前記遮断部が遮断状態であると判断し、
    前記制御部は、前記第1の電圧が前記第1の規定値以下であり、かつ前記第2の電圧が前記第2の規定値以下の場合に、前記商用系統電源が停電状態であると判断する、系統連系インバータ。
  5. 前記電力変換部は、前記分散型電源と前記商用系統電源を絶縁するための第1の絶縁トランスを含み、
    前記第1の電圧検出部は、第2の絶縁トランスを含み、
    前記第2の電圧検出部は、第3の絶縁トランスを含む、請求項記載の系統連系インバータ。
  6. 前記遮断部は、前記電圧線路に過電流が流れたことにより前記電圧線路を遮断する電流ヒューズである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の系統連系インバータ。
  7. 前記遮断部は、前記電圧線路に漏電が生じたことにより前記電圧線路を遮断する漏電ブレーカである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の系統連系インバータ。
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