JPH11308774A - 連系自立自動切替器 - Google Patents

連系自立自動切替器

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JPH11308774A
JPH11308774A JP10112999A JP11299998A JPH11308774A JP H11308774 A JPH11308774 A JP H11308774A JP 10112999 A JP10112999 A JP 10112999A JP 11299998 A JP11299998 A JP 11299998A JP H11308774 A JPH11308774 A JP H11308774A
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Tsunehiro Kitamura
常弘 北村
Yasushi Tsugihata
康 二畠
Yukihiro Murata
之広 村田
Yoichi Kunimoto
洋一 国本
Chukichi Mukai
忠吉 向井
Hiroaki Koshin
博昭 小新
Hiromichi Inoue
浩道 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統連系システムにおいて系統連系時/系統
分離時/メンテナンス時にかかわらず共用分岐回路への
電力供給を簡単に可能にする。 【解決手段】 直流電力を交流電力に変換する電力変換
器20を具備する電力変換部2 と、商用電源ACに接続され
た幹線Lmと電力変換部との間に挿入されて系統連系と系
統分離との切替を行う連系ブレーカ21および解列開閉器
22と、商用電源の停電や異常を検出すると解列開閉器を
駆動して系統分離を行う系統連系保護装置23とを備え、
電力変換部は系統分離時に交流電力を出力する自立出力
部を備える系統連系システムの連系自立自動切替器3 で
あって、商用電源に接続された幹線に接続される第1の
入力部T11,T12と、電力変換部の自立出力部に接続さ
れる第2の入力部T21,T22と、第1の入力部からの交
流電力よりも第2の入力部からの交流電力を優先して出
力する共用出力部T31,T32とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系統分離時に交流
電力を出力する自立出力部を備える系統連系システムに
おいて、系統連系時であっても系統分離時であっても共
用分岐回路へ交流電力を供給できるようにするための、
連系自立自動切替器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、二酸化炭素による地球温暖化の防
止対策の一つとして、住宅に自家発電用として太陽電池
を設置し、太陽電池により得られた直流電力を交流電力
に変換し、商用電源との系統連系運転を行うことが考え
られている。つまり、太陽電池から出力される直流電力
をインバータ回路を用いて交流電力に変換し、商用電源
との間で送電系統を連絡して系統連系を行うのである。
【0003】このような自家発電と商用電源との系統連
系運転については、社団法人日本電気協会から発行され
ている分散型電源系統連系技術指針(以下、指針と略称
する)などに技術的指針が示されている。この指針は、
商用電源による供給電力の品質、保安、信頼性、保護協
調を確保して、円滑な系統連系運転を行うために示され
ている。
【0004】ところで、系統連系システムとしては、図
6に示すように、主幹ブレーカ10を介して単相3線の
商用電源ACに接続される幹線Lmに、連系ブレーカ2
1および解列開閉器22を介して電力変換器20を接続
したものがある。
【0005】主幹ブレーカ10は電流制限器10aと漏
電ブレーカ10bと手動操作部(図示せず)とを含んで
構成される。電流制限器10aは需要家の負荷電流を電
力会社との間の契約値以下に制限するために設けられる
ブレーカである。漏電ブレーカ10bは漏電を監視して
いて漏電を検出すると電気的接続を遮断して安全を確保
するために設けられるブレーカである。手動操作部は点
検などの場合に人為的に操作して電気的接続を遮断する
ために設けられる。
【0006】電力変換器20は、インバータ回路にて構
成され、太陽電池Eからの直流電力を交流電力に変換し
て出力する。主幹ブレーカ10と連系ブレーカ21との
間の幹線Lmには、複数の分岐ブレーカ12,…12を
介して、それぞれの分岐回路Lbが接続される。
【0007】主幹ブレーカ10、分岐ブレーカ12、連
系ブレーカ21、解列開閉器22は、分電盤1内にそれ
ぞれ収納する。太陽電池Eは住宅の屋根などに設置す
る。電力変換器20は、太陽電池Eとの間の配線距離を
できるだけ短くするために、住宅の屋外に設置する。太
陽電池Eと電力変換器20との間の配線距離をできるだ
け短くする理由は、太陽電池Eと電力変換器20との間
には直流電流が流れるのでその電力損失を増加させない
ためであり、また、太陽電池Eの最大出力電圧は300
V程度になるので高電圧の配線が人に触れる可能性を低
減し安全性を高めるためである。
【0008】解列開閉器22は、商用電源ACの停電時
や異常時に、商用電源ACと電力変換器20とを切り離
す(分離する)ためのものである。つまり、解列開閉器
22のオン状態では系統連系が行われ、解列開閉器22
のオフ状態(解列された状態)では系統分離がなされ
る。なお、前記指針にあっては、系統連系を行う2系統
間の分離を2個の接点をもって行うことで、系統分離の
信頼性を向上せしめることを推奨している。そこで、第
1の開閉器22aと第2の開閉器22bとの直列接続に
よって解列開閉器22を構成している。
【0009】解列開閉器22は系統連系保護装置23か
らの指示により解列する。系統連系保護装置23は、セ
ンサ24の出力に基づいて幹線Lmに流れる電流や線間
電圧を監視しており、商用電源ACの停電や異常を感知
すると解列開閉器22に対して解列指示を与える。セン
サ24は、幹線Lmに流れる電流や線間電圧を検出し
て、系統連系保護装置23へ出力する。
【0010】また、系統連系保護装置23は、系統連系
時であるか系統分離時であるかの通知信号を、信号線L
sを介して電力変換器20へ出力する。電力変換器20
は、系統連系保護装置23からの系統連系時であるか系
統分離時であるかの通知信号に基づいて、太陽電池Eか
らの直流電力を所定の交流電力に変換して出力線a,
b,cへ出力するとともに、切換開閉器26,27を以
下のように制御する。
【0011】つまり、系統連系時にあっては、電力変換
器20は、出力線bを中性線として出力線a,b,c間
に単相3線の交流電力を出力するとともに、切換開閉器
26をオン、切換開閉器27をオフする。また、系統分
離時にあっては、電力変換器20は、出力線a,c間に
単相2線の交流電力を出力するとともに、切換開閉器2
6をオフ、切換開閉器27をオンする。
【0012】ところで、解列開閉器22は、電力変換器
20と分岐ブレーカ12,…12との間に介在している
から、商用電源ACの停電時や異常時に太陽電池Eによ
る発電が行われていたにしても、分岐回路Lbへの電力
供給を行うことはできない。そこで、電力変換器20と
解列開閉器22との間に共用分岐ブレーカ25を介在せ
しめて、この共用分岐ブレーカ25に共用分岐回路Lc
を接続することが提案されている。
【0013】このような共用分岐回路Lcを設ければ、
系統連系時と系統分離時とにかかわらず、共用分岐回路
Lcへの電力供給は可能になる。つまり、電力変換器2
0から正常に出力が得られていれば、商用電源ACの停
電時や異常時であっても共用分岐回路Lcへの電力供給
が可能になる。その結果、電話機などの通信機器のよう
な、優先的に電力供給を行う必要のある負荷に対する、
電力供給の信頼性を高めることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の系統連系システムにあっては、解列開閉器
22は分電盤1内に収納されるとともに、系統連系保護
装置23も分電盤1内に収納される。そうすると、系統
連系保護装置23と太陽電池Eの近傍の屋外に配置され
る電力変換器20とを結ぶ信号線Lsは長くなり、耐ノ
イズ性能が低下し、その結果として、系統連系あるいは
系統分離に対する電力変換器20の誤認識の可能性が増
大するとともに、系統連系保護装置23および解列開閉
器22が所定の大きさの分電盤1内に収納されているの
で、分岐ブレーカ12,…12を分電盤1内に収納する
ためのスペースが減少し、分電盤1に接続できる分岐回
路Lbの回路数が減少してしまうという問題点がある。
【0015】そこで、上述のような問題点を解決する方
法として、系統連系保護装置23および解列開閉器22
を電力変換器20とともに電力変換部2へ収納する方法
があるものの、その場合、共用分岐回路Lcのための共
用分岐ブレーカ25は電力変換部2に設けられることに
なって、過電流などで共用分岐ブレーカ25が遮断して
しまったような場合、復旧のために、太陽電池Eの近傍
の屋外に配置されている電力変換器20の設置場所まで
行かなければならず、迅速な復旧作業に支障を来す。
【0016】また、電力変換部2のメンテナンス時には
連系ブレーカ21をオフするとともに電力変換器20を
停止しなければならないものの、この場合、共用分岐回
路Lcには商用電源ACからも電力変換器20からも電
力が供給されなくなり、共用分岐回路Lcに接続する負
荷が停止してしまう。つまり、電力変換部2のメンテナ
ンス時にあっては、本来優先的に電力供給する必要のあ
る負荷の接続されている共用分岐回路Lcに対し、電力
供給を行うことができないという問題点がある。
【0017】この電力変換部2のメンテナンス時に共用
分岐回路Lcに対し電力供給を行うことができないとい
う問題点を解決する方法として、連系ブレーカ21を共
用分岐ブレーカ25と電力変換部2との間に設ける方法
もあるものの、連系ブレーカ21の機能である分電盤1
と電力変換部2との間の電線Ln の保護を達成すること
ができないので、分電盤1と電力変換部2との各々に連
系ブレーカ21をそれぞれ設ける必要が生じるという問
題点がある。
【0018】また、従来の系統連系システムにあって
は、電力変換器20は、系統連系時には単相3線の交流
電力を出力し、系統分離時には単相2線の交流電力を出
力するようにされているので、解列開閉器22の故障や
系統連系保護装置23の誤動作発生時には、活線と中性
線とが混触する恐れがあるという、安全上の問題点があ
った。
【0019】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、系統連系シス
テムにおいて、別途複雑なシーケンス制御回路を現場で
組み立てたり電気工事を行ったりしなくても、簡単な工
事を行うのみで、系統連系時であっても、系統分離時で
あっても、また、電力変換部のメンテナンスなどで連系
ブレーカを人為的にオフする場合であっても、常に共用
分岐回路に対する電力供給を可能ならしめることのでき
る、優れる連系自立自動切替器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、分散電
源と、分散電源から出力される直流電力を交流電力に変
換する電力変換器を具備する電力変換部と、商用電源に
接続された幹線と電力変換部との間に挿入されて系統連
系と系統分離との切替を行う連系ブレーカおよび解列開
閉器と、商用電源の停電や異常を検出すると解列開閉器
を駆動して系統分離を行う系統連系保護装置とを備え、
前記電力変換部は系統分離時に交流電力を出力する自立
出力部を備える系統連系システムの連系自立自動切替器
であって、商用電源に接続された前記幹線に接続される
第1の入力部と、前記電力変換部の自立出力部に接続さ
れる第2の入力部と、第1の入力部からの交流電力より
も第2の入力部からの交流電力を優先して出力する共用
出力部とを設けるとともに、商用電源と前記自立出力部
とを常時系統分離できるようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明にあっては、駆動回路
により駆動するa接点を備える第1の継電器と、駆動回
路により駆動するa接点とb接点とを備える第2の継電
器とを備え、前記第1の入力部は前記第1の継電器のa
接点と前記第2の継電器のb接点とを介して前記共用出
力部に接続しており、前記第2の入力部は前記第2の継
電器のa接点を介して前記共用出力部に接続しており、
前記第1の継電器の駆動回路は前記第1の入力部に接続
しており、前記第2の継電器の駆動回路は前記第2の入
力部に接続していることを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明にあっては、前記第1
の継電器の駆動回路と直列にヒューズを設けることを特
徴とする。
【0023】請求項4記載の発明にあっては、駆動回路
により駆動するb接点を備える第1の継電器と、駆動回
路により駆動するa接点とb接点とを備える第2の継電
器とを備え、前記第1の入力部は前記第1の継電器のb
接点と前記第2の継電器のb接点とを介して前記共用出
力部に接続しており、前記第2の入力部は前記第2の継
電器のa接点を介して前記共用出力部に接続しており、
前記第1の継電器の駆動回路と前記第2の継電器の駆動
回路とはそれぞれ前記第2の入力部に接続していること
を特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明にあっては、前記b接
点を備える継電器は有極開閉器にて構成することを特徴
とする。
【0025】請求項6記載の発明にあっては、取付幅は
分電盤搭載の分岐ブレーカの取付幅の整数倍であり、長
さおよび高さは前記分岐ブレーカと略同じに構成するこ
とを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連系自立自動
切替器の第1の実施の形態を図1乃至図3に基づいて、
第2の実施の形態を図4に基づいて、第3の実施の形態
を図5に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
【0027】[第1の実施の形態]図1は連系自立自動
切替器を分電盤内に収納した場合の系統連系システムを
説明する接続回路図、図2は連系自立自動切替器を分電
盤内に収納した場合の系統連系システムを説明する要部
平面図、図3は連系自立自動切替器を別置き盤に収納し
た場合の系統連系システムを説明する要部平面図であ
る。なお、図1乃至図3において、従来の技術にて図6
を用いて説明した系統連系システムと同じ個所には同じ
符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0028】図1に示すように、この系統連系システム
が従来のものと異なるのは、系統連系保護装置23と電
力変換器20とを結ぶ信号線LS を短くして耐ノイズ性
を向上するために、解列開閉器22と系統連系保護装置
23とセンサ24とを住宅の屋根に設置される太陽電池
Eの近傍の電力変換部2に納め、且つ、電力変換器20
から正常に出力が得られていれば、系統連系システムの
系統連系時と系統分離時とにかかわらず自動的に共用分
岐回路Lcに対する電力供給を可能にして、商用電源A
Cの停電時や異常時であっても共用分岐回路Lcへ電力
供給を可能にしていることであり、共用分岐ブレーカ2
5を分電盤1内に設置して過電流などで共用分岐ブレー
カ25が遮断してしまったような場合でも迅速な復旧作
業を可能にし、しかも系統分離の際の2系統間の分離を
2箇所の接点を介在して可能にしていることである。
【0029】上述のようなことが可能になる背景には、
分電盤1内に納められる連系自立自動切替器3の存在が
ある。そこで、以下に、連系自立自動切替器3を中心に
説明を行なう。
【0030】図1に示すように、連系自立自動切替器3
は、筐体表面に、第1の入力部に相当する入力端子
11,T12と、第2の入力部に相当する入力端子T21
22と、共用出力部に相当する出力端子T31,T32とを
備える。また、連系自立自動切替器3は、筐体内に、第
1の継電器に相当するリレー30と第2の継電器に相当
するリレー31とヒューズ3fとを備える。リレー30
は2つのa接点(常開接点)30a1,30a2と駆動回路
に相当する励磁コイル30l とを備える。リレー31は
2つのa接点(常開接点)31a1,31a2と2つのb接
点(常閉接点)31 b1,31b2と駆動回路に相当する励
磁コイル31l とを備える。
【0031】連系自立自動切替器3の内部は次のように
接続される。すなわち、入力端子T 11はa接点30a1
b接点31b1とを介して出力端子T31に接続する。入力
端子T11は励磁コイル30l とヒューズ3fとを介して
入力端子T12に接続する。入力端子T12はa接点30a2
とb接点31b2とを介して出力端子T32に接続する。入
力端子T21はa接点31a1を介して出力端子T31に接続
する。入力端子T21は励磁コイル31l を介して入力端
子T22に接続する。入力端子T22はa接点31 a2を介し
て出力端子T32に接続する。
【0032】入力端子T11,T12は共用分岐ブレーカ2
5の出力部に接続し、入力端子T21,T22は電力変換部
2の自立出力部に相当する切換開閉器27の出力部に接
続する。出力端子T31,T32は、電話機などの通信機器
のような優先的に電力供給を行う必要のある負荷の接続
する共用分岐回路Lcに接続する。なお、共用分岐ブレ
ーカ25の入力部は幹線Lmに接続している。切換開閉
器27の入力部は電力変換器20の自立出力線a,c間
に接続している。
【0033】連系自立自動切替器3は、図2に示すよう
に、主幹ブレーカ10、分岐ブレーカ12,…12、連
系ブレーカ21、共用分岐ブレーカ25とともに分電盤
1内に収納されている。しかも、連系自立自動切替器3
にあっても、主幹ブレーカ10、分岐ブレーカ12、連
系ブレーカ21、共用分岐ブレーカ25などと同様、長
さHや取付幅Wは共役寸法にされている。この例では、
連系自立自動切替器3の長さHは分岐ブレーカ12の長
さと同じにされており、連系自立自動切替器3の取付幅
Wは分岐ブレーカ12の取付幅の略3倍にされている。
また、連系自立自動切替器3の高さは分岐ブレーカ12
の高さと同じにされている。従って、分電盤1内の限ら
れたスペースを無駄なく有効に活用できるとともに、特
別な分電盤を必要とせずに標準的な分電盤を流用するこ
とができる。
【0034】上述の連系自立自動切替器3は、電力変換
器20から正常に出力が得られていれば、次のように動
作することによって、系統連系システムの系統連系時と
系統分離時とにかかわらず自動的に共用分岐回路Lcへ
の電力供給を可能にして、商用電源ACの停電時や異常
時であっても共用分岐回路Lcへの電力供給を可能にす
る。
【0035】すなわち、商用電源ACが正常で系統連系
システムが連係状態にあれば、系統連系保護装置23か
らの指示のもとに解列開閉器22(第1の開閉器22
a、第2の開閉器22b)はオンを継続するとともに、
電力変換器20からの指示のもとに、切換開閉器26は
オンし、切換開閉器27はオフする。つまり、共用分岐
ブレーカ25を介して正常な交流電力が連系自立自動切
替器3の入力端子T11,T12に入力されるものの、自立
出力部に相当する切換開閉器27の出力部に接続する入
力端子T21,T22には電力は印加されない。
【0036】従って、励磁コイル30l は励磁されるも
のの励磁コイル31l は励磁されず、リレー30のa接
点30a1,30a2がそれぞれオンするとともにリレー3
1のb接点31b1,31b2がそれぞれオンになり、共用
分岐ブレーカ25を介して連系自立自動切替器3の入力
端子T11,T12に入力される交流電力が、連系自立自動
切替器3の出力端子T31,T32から共用分岐回路Lcへ
供給されることになる。
【0037】また、商用電源ACに停電や異常が発生す
ると、センサ24を介して商用電源ACの停電や異常を
感知した系統連系保護装置23は、解列開閉器22(第
1の開閉器22a、第2の開閉器22b)をオフして系
統分離するとともに、信号線Lsを介して系統分離時で
ある旨の通知信号を電力変換器20へ出力する。系統分
離時である旨の通知信号を受けた電力変換器20は、今
までの出力線bを中性線とした出力線a,b,cへの単
相3線の交流電力の出力を、出力線a,cへの単相2線
の交流電力の出力へ直ちに切り換えるとともに、切換開
閉器26をオフし、切換開閉器27をオンする。
【0038】すると、励磁コイル30l は励磁されない
ものの励磁コイル31l は励磁されることになり、リレ
ー30のa接点30a1,30a2がそれぞれオフするとと
もにリレー31のa接点31a1,31a2がそれぞれオン
になり、切換開閉器27を介して連系自立自動切替器3
の入力端子T21,T22に入力される交流電力が、連系自
立自動切替器3の出力端子T31,T32から共用分岐回路
Lcへ供給される。
【0039】更に、商用電源ACが正常で系統連系シス
テムが連係状態にあるとき、電力変換部2の電力変換器
20、解列開閉器22、系統連系保護装置23などの点
検のために連系ブレーカ21を人為的にオフした場合、
依然として、共用分岐ブレーカ25を介して正常な交流
電力が連系自立自動切替器3の入力端子T11,T12に入
力される。一方、センサ24を介して商用電源ACの停
電や異常を監視している系統連系保護装置23は、人為
的な連系ブレーカ21のオフを商用電源ACの停電とし
て感知し、解列開閉器22(第1の開閉器22a、第2
の開閉器22b)をオフして系統分離するとともに、信
号線Lsを介して系統分離時である旨の通知信号を電力
変換器20へ出力する。
【0040】系統分離時である旨の通知信号を受けた電
力変換器20は、今までの出力線bを中性線とした出力
線a,b,cへの単相3線の交流電力の出力を、出力線
a,cへの単相2線の交流電力の出力へ直ちに切り換え
るとともに、切換開閉器26をオフし、切換開閉器27
をオンする。従って、連系自立自動切替器3の入力端子
21,T22にも交流電力が印加されることになる。
【0041】このようにして、連系自立自動切替器3の
入力端子T11,T12と入力端子T21,T22とにそれぞれ
交流電力が入力されることになるものの、リレー31の
b接点31b1,31b2がそれぞれオフになるので、結局
のところ、入力端子T21,T 22に入力される電力変換部
2の自立出力部に相当する切換開閉器27の出力部から
の交流電力が、連系自立自動切替器3の出力端子T31
32から共用分岐回路Lcへ供給されることになる。
【0042】そして、ここで点検のために電力変換器2
0を停止したにしても、連系自立自動切替器3の入力端
子T11,T12には共用分岐ブレーカ25を介して商用電
源ACからの交流電力が入力されているので、商用電源
ACが正常で系統連系システムが連係状態にあるときと
同様、共用分岐ブレーカ25を介して連系自立自動切替
器3の入力端子T11,T12に入力される交流電力が、連
系自立自動切替器3の出力端子T31,T32から共用分岐
回路Lcへ供給されることになる。
【0043】つまり、太陽電池Eあるいは燃料電池やバ
ッテリーなどの分散電源の直流電力を交流電力に変換し
て商用電源ACとの間で系統連系運転を行う系統連系シ
ステムに、上述のような連系自立自動切替器3を用いれ
ば、別途複雑なシーケンス制御回路を現場で組み立てた
り電気工事を行ったりしなくても、簡単な工事を行うの
みで、系統連系時と系統分離時とにかかわらず、つまり
商用電源ACの停電時や異常時あるいはメンテナンスな
どの点検作業時にあっても、停電を嫌う電話機などの通
信機器のような優先的に電力供給を行う必要のある負荷
を停電させることなく安心して接続できる、共用分岐回
路Lcを簡単に設けることができる。
【0044】なお、図1および図2に示す連系自立自動
切替器3は、主幹ブレーカ10、分岐ブレーカ12、連
系ブレーカ21、共用分岐ブレーカ25などとともに分
電盤1内に収納されているが、図3に示すように、別
途、別置き盤4を設けて、この別置き盤4に連系自立自
動切替器3を収納しても良く、この例の場合にあっては
分電盤1内に分岐ブレーカ12を3個分多く設けること
ができ、分岐回路Lbを3回路増やすことができる。
【0045】また、上述の構成の連系自立自動切替器3
にあっては、リレー30の励磁コイル30l には通常使
用状態において電圧が常に印加されるものの、励磁コイ
ル30l には直列にヒューズ3fが接続されているの
で、励磁コイル30l の経年変化による絶縁劣化での巻
線短絡を生じたとしても、ヒューズ3fにより電流が遮
断されるので、過電流による発煙発火を防止することが
できる。
【0046】[第2の実施の形態]図4は連系自立自動
切替器を示す回路図である。なお、前述の第1の実施の
形態の連系自立自動切替器と同じ箇所には同じ符号を付
し、詳細な説明を省略する。また、連系自立自動切替器
の系統連系システムへの接続は、前述の第1の実施の形
態の連系自立自動切替器と同様であるので、連系自立自
動切替器のみを図示し、以下の説明にあっては、系統連
系システムの各部の符号については図1に準じて付すも
のとする。
【0047】図4に示すように、この連系自立自動切替
器3が前述の第1の実施の形態の連系自立自動切替器と
異なり特徴となるのは、第1の継電器に相当するリレー
30を、第2の継電器に相当するリレー31と同様、2
つのa接点(常開接点)30 a1,30a2と2つのb接点
(常閉接点)30b1,30b2と駆動回路に相当する励磁
コイル30l とを備えるものにするとともに、励磁コイ
ル30l の両端も第2の入力部に相当する入力端子
21,T22に接続する構成である。
【0048】図1に示すように、連系自立自動切替器3
は、筐体表面に、第1の入力部に相当する入力端子
11,T12と、第2の入力部に相当する入力端子T21
22と、共用出力部に相当する出力端子T31,T32とを
備える。また、連系自立自動切替器3は、筐体内に、第
1の継電器に相当するリレー30と第2の継電器に相当
するリレー31とを備える。リレー30は2つのa接点
(常開接点)30a1,30 a2と2つのb接点(常閉接
点)30b1,30b2と駆動回路に相当する励磁コイル3
l とを備える。リレー31は2つのa接点(常開接
点)31a1,31a2と2つのb接点(常閉接点)3
b1,31b2と駆動回路に相当する励磁コイル31l
を備える。
【0049】この連系自立自動切替器3の内部は次のよ
うに接続される。すなわち、入力端子T11はb接点30
b1とb接点31b1とを介して出力端子T31に接続する。
入力端子T12はb接点30b2とb接点31b2とを介して
出力端子T32に接続する。入力端子T21はa接点31a1
を介して出力端子T31に接続する。入力端子T22はa接
点31a2を介して出力端子T32に接続する。励磁コイル
30l と励磁コイル31l とは、入力端子T21,T22
それぞれ並列に接続している。
【0050】入力端子T11,T12は共用分岐ブレーカ2
5の出力部に接続し、入力端子T21,T22は電力変換部
2の自立出力部に相当する切換開閉器27の出力部に接
続する。出力端子T31,T32は、電話機などの通信機器
のような優先的に電力供給を行う必要のある負荷の接続
する共用分岐回路Lcに接続する。なお、共用分岐ブレ
ーカ25の入力部は幹線Lmに接続している。切換開閉
器27の入力部は電力変換器20の自立出力線a,c間
に接続している。
【0051】上述のような連系自立自動切替器3にあっ
ては、電力変換器20から正常に出力が得られていれ
ば、次のように動作することによって、系統連系システ
ムの系統連系時と系統分離時とにかかわらず自動的に共
用分岐回路Lcへの電力供給を可能にして、商用電源A
Cの停電時や異常時であっても共用分岐回路Lcへの電
力供給を可能にする。
【0052】すなわち、商用電源ACが正常で系統連系
システムが連係状態にあれば、系統連系保護装置23か
らの指示のもとに解列開閉器22(第1の開閉器22
a、第2の開閉器22b)はオンを継続するとともに、
電力変換器20からの指示のもとに、切換開閉器26は
オンし、切換開閉器27はオフする。つまり、共用分岐
ブレーカ25を介して正常な交流電力が連系自立自動切
替器3の入力端子T11,T12に入力されるものの、自立
出力部に相当する切換開閉器27の出力部に接続する入
力端子T21,T22には電力は印加されない。
【0053】従って、励磁コイル30l と励磁コイル3
l とはいずれも励磁されずに、リレー30のb接点3
b1,30b2がそれぞれオンするとともにリレー31の
b接点31b1,31b2がそれぞれオンになり、共用分岐
ブレーカ25を介して連系自立自動切替器3の入力端子
11,T12に入力される交流電力が、連系自立自動切替
器3の出力端子T31,T32から共用分岐回路Lcへ供給
されることになる。
【0054】また、商用電源ACに停電や異常が発生す
ると、センサ24を介して商用電源ACの停電や異常を
感知した系統連系保護装置23は、解列開閉器22(第
1の開閉器22a、第2の開閉器22b)をオフして系
統分離するとともに、信号線Lsを介して系統分離時で
ある旨の通知信号を電力変換器20へ出力する。系統分
離時である旨の通知信号を受けた電力変換器20は、今
までの出力線bを中性線とした出力線a,b,cへの単
相3線の交流電力の出力を、出力線a,cへの単相2線
の交流電力の出力へ直ちに切り換えるとともに、切換開
閉器26をオフし、切換開閉器27をオンする。
【0055】すると、励磁コイル30l と励磁コイル3
l とはそれぞれ励磁されることになり、リレー30の
a接点30a1,30a2がそれぞれオンするとともにリレ
ー31のa接点31a1,31a2がそれぞれオンになり、
切換開閉器27を介して連系自立自動切替器3の入力端
子T21,T22に入力される交流電力が、連系自立自動切
替器3の出力端子T31,T32から共用分岐回路Lcへ供
給される。
【0056】更に、商用電源ACが正常で系統連系シス
テムが連係状態にあるとき、電力変換部2の電力変換器
20、解列開閉器22、系統連系保護装置23などの点
検のために連系ブレーカ21を人為的にオフした場合、
依然として、共用分岐ブレーカ25を介して正常な交流
電力が連系自立自動切替器3の入力端子T11,T12に入
力されている。一方、センサ24を介して商用電源AC
の停電や異常を監視している系統連系保護装置23は、
人為的な連系ブレーカ21のオフを商用電源ACの停電
として感知し、解列開閉器22(第1の開閉器22a、
第2の開閉器22b)をオフして系統分離するととも
に、信号線Lsを介して系統分離時である旨の通知信号
を電力変換器20へ出力する。
【0057】系統分離時である旨の通知信号を受けた電
力変換器20は、今までの出力線bを中性線とした出力
線a,b,cへの単相3線の交流電力の出力を、出力線
a,cへの単相2線の交流電力の出力へ直ちに切り換え
るとともに、切換開閉器26をオフし、切換開閉器27
をオンする。従って、連系自立自動切替器3の入力端子
21,T22にも交流電力が印加されることになる。
【0058】このようにして、連系自立自動切替器3の
入力端子T11,T12と入力端子T21,T22とにそれぞれ
交流電力が入力されることになるものの、リレー31の
b接点31b1,31b2がそれぞれオフになるので、結局
のところ、入力端子T21,T 22に入力される電力変換部
2の自立出力部に相当する切換開閉器27の出力部から
の交流電力が、連系自立自動切替器3の出力端子T31
32から共用分岐回路Lcへ供給されることになる。
【0059】そして、ここで点検のために電力変換器2
0を停止したにしても、連系自立自動切替器3の入力端
子T11,T12には共用分岐ブレーカ25を介して商用電
源ACからの交流電力が入力されているので、商用電源
ACが正常で系統連系システムが連係状態にあるときと
同様、共用分岐ブレーカ25を介して連系自立自動切替
器3の入力端子T11,T12に入力される交流電力が、連
系自立自動切替器3の出力端子T31,T32から共用分岐
回路Lcへ供給されることになる。
【0060】つまり、太陽電池Eあるいは燃料電池やバ
ッテリーなどの直流電力を交流電力に変換して商用電源
ACとの間で系統連系運転を行う系統連系システムに、
上述のような連系自立自動切替器3を用いれば、別途複
雑なシーケンス制御回路を現場で組み立てたり電気工事
を行ったりしなくても、簡単な工事を行うのみで、系統
連系時と系統分離時とにかかわらず、つまり商用電源A
Cの停電時や異常時あるいはメンテナンスなどの点検作
業時にあっても、停電を嫌う電話機などの通信機器のよ
うな優先的に電力供給を行う必要のある負荷を停電させ
ることなく安心して接続できる、共用分岐回路Lcを簡
単に設けることができる。
【0061】しかも、上述の構成の連系自立自動切替器
3にあっては、リレー30の励磁コイル30l にもリレ
ー31の励磁コイル31l にも、通常使用状態において
は電圧が常に印加されるようなことはないので、第1の
実施の形態のような励磁コイル30l の経年変化による
絶縁劣化での巻線短絡を生じる恐れは殆ど無く、ヒュー
ズも不要で、しかも励磁電流による電力消費も無く、経
済的なものにできる。
【0062】[第3の実施の形態]図5は連系自立自動
切替器を示す回路図である。なお、前述の第2の実施の
形態の連系自立自動切替器と同じ箇所には同じ符号を付
し、詳細な説明を省略する。また、連系自立自動切替器
の系統連系システムへの接続は、前述の第1の実施の形
態の連系自立自動切替器と同様であるので、連系自立自
動切替器のみを図示し、以下の説明にあっては、系統連
系システムの各部の符号については図1に準じて付すも
のとする。
【0063】図5に示すように、この連系自立自動切替
器3が前述の第2の実施の形態の連系自立自動切替器と
異なり特徴となるのは、連系自立自動切替器3の内部
に、交流電力を直流電力に変換するための直流電源回路
を設け、この直流電源回路の出力によって第1の継電器
に相当するリレー30と第2の継電器に相当するリレー
31とを駆動できるようにし、リレー30の駆動回路に
相当する励磁コイル30 l とリレー31の駆動回路に相
当する励磁コイル31l とを前記直流電源回路の出力部
であるコンデンサCの両端にそれぞれ並列に接続すると
ともに、リレー30,31をb接点オン圧力を向上させ
た有極継電器に相当する有極リレーにて構成したことで
ある。
【0064】直流電源回路は、電流制限抵抗Rとダイオ
ードブリッジDとコンデンサCとサージ吸収素子Zとか
ら構成される。直流電源回路の入力部であるダイオード
ブリッジDの入力部は、電流制限抵抗Rを介して入力端
子T21,T22に接続する。サージ吸収素子Zは入力して
くるサージ電圧を吸収してダイオードブリッジDの破壊
を防止する。
【0065】b接点オン圧力を向上させた有極リレーを
用いる理由は、通常のb接点を備えるリレーではb接点
オン圧力が弱いので接点抵抗が増加し、容量性負荷や白
熱灯などを投入したような場合に生じる突入電流による
接点溶着を防止するためである。b接点オン圧力を向上
させた有極リレーとしては、既に公知のリフトオフ方式
のばね仕様のものや、既に公知のフレキシャー方式のば
ね仕様のものなどがある。また、既に周知のように、有
極リレーは直流構成とされており直流電源を必要とす
る。
【0066】なお、上述の連系自立自動切替器3にあっ
ては、リレー30の2つのa接点(常開接点)30a1
30a2と2つのb接点(常閉接点)30b1,30b2と、
リレー31の2つのa接点(常開接点)31a1,31a2
と2つのb接点(常閉接点)31b1,31b2とは、第2
の実施の形態の連系自立自動切替器と同様に、第1の入
力部に相当する入力端子T11,T12と、第2の入力部に
相当する入力端子T21,T22と、共用出力部に相当する
出力端子T31,T32とにそれぞれ接続されていので、詳
細な接続関係の説明は省略する。また、上述の連系自立
自動切替器3の動作にあっても、第2の実施の形態の連
系自立自動切替器と同様なので、詳細な動作説明を省略
する。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、直流電力
を交流電力に変換して商用電源ACとの間で系統連系運
転を行う系統連系システムに、別途複雑なシーケンス制
御回路を現場で組み立てたり電気工事を行ったりしなく
ても、簡単な工事を行うのみで、系統連系時と系統分離
時とにかかわらず、つまり商用電源の停電時や異常時あ
るいはメンテナンスなどの点検作業時にあっても、停電
を嫌う電話機などの通信機器のような優先的に電力供給
を行う必要のある負荷を停電させることなく安心して接
続できる共用分岐回路を簡単に設けることができ、しか
も、商用電源と自立出力部とを常時系統分離できて安全
を確保できる、優れる連系自立自動切替器を提供できる
という効果を奏する。
【0068】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、簡単な構成で且つ安価
に、優れる連系自立自動切替器を提供できるという効果
を奏する。
【0069】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて更に、第1の継電器の駆動回路
の経年変化による絶縁劣化のための過電流によって生じ
る発煙発火を防止できる、優れる連系自立自動切替器を
提供できるという効果を奏する。
【0070】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、通常使用状態において
は、継電器の駆動回路に電圧が常に印加されるようなこ
とはないので、継電器の駆動回路の経年変化による絶縁
劣化での発煙発火を生じる恐れは殆ど無く、ヒューズな
ども不要で、しかも励磁電流による電力消費も無く、経
済的な、優れる連系自立自動切替器を提供できるという
効果を奏する。
【0071】請求項5記載の発明によれば、請求項2乃
至4記載の発明の効果に加えて更に、共用分岐回路に接
続される容量性負荷や白熱灯などを投入したような場合
の、突入電流による接点溶着などを防止できる、優れる
連系自立自動切替器を提供できるという効果を奏する。
【0072】請求項6記載の発明によれば、請求項1乃
至5記載の発明の効果に加えて更に、限られた分電盤内
のスペースを有効に利用できるとともに、特別な分電盤
を必要とせずに標準的な分電盤を流用することができ
る、優れる連系自立自動切替器を提供できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の連系自立自動
切替器を分電盤内に収納した場合の系統連系システムを
説明する接続回路図である。
【図2】上記の連系自立自動切替器を分電盤内に収納し
た場合の系統連系システムを説明する要部平面図であ
る。
【図3】上記の連系自立自動切替器を別置き盤に収納し
た場合の系統連系システムを説明する要部平面図であ
る。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の連系自立自動
切替器を示す回路図である。
【図5】本発明に係る第3の実施の形態の連系自立自動
切替器を示す回路図である。
【図6】系統連系システムを示す回路図である。
【符号の説明】
2 電力変換部 20 電力変換器 21 連系ブレーカ 22 解列開閉器 23 系統連系保護装置 3 連系自立自動切替器 3f ヒューズ 30 第1の継電器 30l 第1の継電器の駆動回路 31 第2の継電器 31l 第2の継電器の駆動回路 AC 商用電源 E 分散電源 H 長さ Lm 幹線 T11 第1の入力部 T12 第1の入力部 T21 第2の入力部 T22 第2の入力部 T31 共用出力部 T32 共用出力部 W 取付幅
フロントページの続き (72)発明者 国本 洋一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 向井 忠吉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小新 博昭 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井上 浩道 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散電源と、分散電源から出力される直
    流電力を交流電力に変換する電力変換器を具備する電力
    変換部と、商用電源に接続された幹線と電力変換部との
    間に挿入されて系統連系と系統分離との切替を行う連系
    ブレーカおよび解列開閉器と、商用電源の停電や異常を
    検出すると解列開閉器を駆動して系統分離を行う系統連
    系保護装置とを備え、前記電力変換部は系統分離時に交
    流電力を出力する自立出力部を備える系統連系システム
    の連系自立自動切替器であって、商用電源に接続された
    前記幹線に接続される第1の入力部と、前記電力変換部
    の自立出力部に接続される第2の入力部と、第1の入力
    部からの交流電力よりも第2の入力部からの交流電力を
    優先して出力する共用出力部とを設けるとともに、商用
    電源と前記自立出力部とを常時系統分離できるようにし
    たことを特徴とする連系自立自動切替器。
  2. 【請求項2】 駆動回路により駆動するa接点を備える
    第1の継電器と、駆動回路により駆動するa接点とb接
    点とを備える第2の継電器とを備え、前記第1の入力部
    は前記第1の継電器のa接点と前記第2の継電器のb接
    点とを介して前記共用出力部に接続しており、前記第2
    の入力部は前記第2の継電器のa接点を介して前記共用
    出力部に接続しており、前記第1の継電器の駆動回路は
    前記第1の入力部に接続しており、前記第2の継電器の
    駆動回路は前記第2の入力部に接続していることを特徴
    とする請求項1記載の連系自立自動切替器。
  3. 【請求項3】 前記第1の継電器の駆動回路と直列にヒ
    ューズを設けることを特徴とする請求項2記載の連系自
    立自動切替器。
  4. 【請求項4】 駆動回路により駆動するb接点を備える
    第1の継電器と、駆動回路により駆動するa接点とb接
    点とを備える第2の継電器とを備え、前記第1の入力部
    は前記第1の継電器のb接点と前記第2の継電器のb接
    点とを介して前記共用出力部に接続しており、前記第2
    の入力部は前記第2の継電器のa接点を介して前記共用
    出力部に接続しており、前記第1の継電器の駆動回路と
    前記第2の継電器の駆動回路とはそれぞれ前記第2の入
    力部に接続していることを特徴とする請求項1記載の連
    系自立自動切替器。
  5. 【請求項5】 前記b接点を備える継電器は有極開閉器
    にて構成することを特徴とする請求項2乃至4記載の連
    系自立自動切替器。
  6. 【請求項6】 取付幅は分電盤搭載の分岐ブレーカの取
    付幅の整数倍であり、長さおよび高さは前記分岐ブレー
    カと略同じに構成することを特徴とする請求項1乃至5
    記載の連系自立自動切替器。
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