JP5251948B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
図8は、このようなトリクル現像方式の現像装置500の従来の構成を示す概略断面図である。
筐体534には、現像剤が循環するための循環路534fが、隔壁534eで仕切られた第1搬送路534aおよび第2搬送路534bと、その間を連絡する第1連絡口536aおよび第2連絡口536bとによって形成される。
また、現像ローラ531は、第1搬送路534aに沿って設けられている。
さらに、第1搬送路534aの下流側における第1連絡口536aに対応する位置には、搬送スクリュー532と回転軸部を共有するスクリューであって、当該回転軸部に対する羽根の取付角度が搬送スクリュー532と逆向となっている逆巻スクリュー532cが設けられている。
一方、第1搬送路534a内に存在する現像剤が多い場合には、逆巻スクリュー532cに達した現像剤は、逆方向に押し戻されようとするが、逆巻スクリュー532cの手前側の領域Gにおける現像剤が過密状態となって圧力が高くなっており、逆巻スクリュー532cの押し戻そうとする力に打ち勝って逆巻スクリュー532cを乗り越え、排出口537を介して外部の回収ボックス(不図示)に排出される。これにより、筐体534内の現像剤量が安定するようになっている。
上記の図8のような構成の現像装置においては、現像剤の排出量は、基本的に第1搬送路下流側の領域Gにおける現像剤の圧力に依存するため、システムスピードの変化に起因する圧力変動の影響を直接受けることになり、現像剤量を一定に保つことが難しい。
さらに、第1の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第1のスクリューであって、前記副搬送部のスクリュー径が前記主搬送部のスクリュー径よりも小さく設定されていることが望ましい。
さらに、第2の搬送路の現像剤搬送方向上流側に現像剤を補給するための補給路が設けられているとしてもよい。
さらに、第1の搬送路の現像剤搬送方向の最上流側には、第2の搬送路から現像剤を受け取る第3の連通路が設けられると共に、前記第2の搬送路内には、第2の搬送路内の現像剤を前記第3の連通路に向けて搬送する第2の搬送手段が配され、第2の搬送手段は、一般搬送部と、当該一般搬送部よりも現像剤の撹拌能力が高い撹拌増大部とを有しており、前記撹拌増大部は、少なくとも前記第1の連通路よりも現像剤搬送方向下流側に存することが望ましい。
なお、本発明は、上記現像装置を備えた画像形成装置としてもよい。
さらに、上記画像形成装置は、画像形成プロセス全体の速度を切り替え可能であることが望ましい。
(1)プリンタ1の全体構成
図1は、当該プリンタ1の全体の構成を示す断面概略図である。
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部60を備えている。プリンタ1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行するいわゆるタンデム型のカラープリンタである。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査する。
一次転写ローラ34Y〜34Kにより作用する静電力により中間転写ベルト11上に、各色のトナー像が順次転写されフルカラーのトナー像が形成され、さらに二次転写位置46方向に移動する。
制御部60は、CPU、通信インターフェース、ROM、RAMなどからなり、CPUは、通信インターフェースを介して外部のクライアント端末からプリントジョブを受け付けると、ROMから所定のプログラムを読み出して上記画像プロセス部3、給紙部4、定着部5などを制御して円滑な画像形成動作を実行させる。
より具体的には、普通紙の場合には、高速駆動して画像形成するモード(高速モード)、厚紙やOHPシートの場合には、低速駆動で画像形成するモード(低速モード)を実行する。
ここで、筐体134Yの底部には、現像剤のトナー濃度を検出する磁気センサ7が設けられており、制御部60は、例えば、特開2004−094122公報に記載されている公知の技術などにより、トナー濃度を指標する磁気センサの出力値に基づいて、例えば、現像剤補給タンク(不図示)のシャッター(不図示)の開閉動作を制御して現像剤の供給量を調整することにより、現像器33Y内のトナー濃度が一定値になるように制御する。
(2)現像器の構成
<全体構成>
上記現像器33Y〜33Kは、供給するトナーの色が異なる以外は、いずれも同様の構成であるため、以下、現像器33Yを例に挙げて説明し、その他の現像器については説明を省略する。
現像器33Yは、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を使用したトリクル方式のものであって、現像槽となる筐体134Y内に、撹拌スクリュー133Y、供給スクリュー132Y、現像ローラ131Yを配してなる。
より具体的には、筐体134Y内において、供給スクリュー132Yと撹拌スクリュー133Yとが互いに平行になるように配設されると共に、双方のスクリューの間には隔壁134aYが立設されて、これにより仕切られた空間が、第1搬送路243Yと第2搬送路244Yとを構成する。
第2搬送路244Yにおける上流側には、現像剤供給路242Yが延設されており、当該現像剤供給路242Yの先端付近に設けられた現像剤供給口138Yを介して現像剤補給タンク(不図示)から現像剤が供給される。
また、現像ローラ131Yは、筐体134Yに回転自在に配設されたスリーブ内に公知のマグネットローラを配してなり、供給スクリュー132Yおよび第1搬送路243Yに沿って配される。
第1連絡路137Yは、第1搬送路243Yの最下流側であって現像剤排出路241Yより手前側の位置Pに設けられており、第2連絡路136Yは、第1搬送路243Yの現像ローラ131Yのほぼ右側端部に対応する位置Q(後述の第1搬送部231Yの最下流側であって第2搬送部232Yの手前側の位置)に設けられている。
上記第1、第2連絡路137Y、136Yは、それぞれ第1搬送路243Yから分岐する形となって形成されているので、以下では、上記位置P、Qをそれぞれ第1分岐部P、第2分岐部Qと称する。
なお、図2においては、第2連絡路136Yの軸方向における位置が理解し易いように、便宜上、断面内にその開口があるかのように図示しているが、実際には、第2連絡路136Yの開口位置は、断面の位置より上方にある(後述の図3(a)参照)。
供給スクリュー132Yは、現像剤排出路241Yの内部まで延出され、現像剤搬送方向の上流側から下流側にかけて、スクリューの形状が異なる第1搬送部231Y(主搬送部)、第2搬送部232Y(副搬送部)、第3搬送部233Y(進入許容手段)および第4搬送部234Yを有する。
第2搬送部232Yは、第1搬送部231Yの下流側から第1分岐部Pまでの範囲(補助線Uからほぼ補助線Tまでの範囲)に設けられている。搬送方向は第1搬送部231Yと同じであるが、搬送力が第1搬送部231Yよりも小さくなるように設定されている。
第3搬送部233Yは、第1分岐部Pより下流側であって現像剤排出路241Yのほぼ入口部分に設けられる。この第3搬送部233Yによる搬送力は、第2搬送部232Yによる現像剤の搬送力と反対方向に作用するように、そのスパイラルスクリューの螺旋の向きが他の部分とは逆向きになっており、かつ、その搬送力の絶対値が、第2搬送部232Yよりも所定量だけ小さくなるように設計されている。
上記第1分岐部分Pにおける現像剤の圧力が大きくなると、その一部の現像剤が、第3搬送部233Yによる逆方向への搬送力に抗して現像剤排出路241Yに流れ込む構成となっている。詳しくは後述する。
また、撹拌スクリュー133Yは、第2搬送路244Yから現像剤供給路242Y内部まで延出して配されており、内部の現像剤を撹拌しつつ、y’方向に搬送する。この部分のスパイラルスクリューは、例えば、スクリュー径が13mm、ピッチが25mm、シャフトの径が6mmに設定されている。
図3(a)は、図2におけるC−C’矢視断面図であり、図3(b)は、図3(a)における第2連絡路136Yを隔壁134aYに垂直な方向から見たときの開口形状を拡大して示す。また、図4(a)は、図2におけるD−D’矢視断面図であり、図4(b)は、図4(a)における第1連絡路137Yを隔壁134aYに垂直な方向から見たときの開口形状を拡大して示すものである。
これにより、第1搬送路243Y内を第2分岐部Qまで搬送されてきた現像剤のうち、第2連絡路136Yの最下部の高さを超えた現像剤のみが、第2連絡路136Yを介して第2搬送路244Yに受け渡され、他は第2搬送部232Yによって第1分岐部Pまで搬送されることになる。つまり、第2連絡路136Yは、第1搬送路243Y内の、現像ローラ131Yに対応する領域(以下、「現像ローラ領域」という。)における現像剤の液面が一定以上を超えてオーバーフローした現像剤を第2搬送路244Yに逃がす、いわばバイパス経路となっている。
そして、第2分岐部Qにおける現像剤のうち、第2連絡路136Yよりも、第2搬送部232Yを介して第1連絡路137Yから第2搬送路244Yに流れる量が多くなるため、その分だけ現像剤の循環路が長くなって、現像剤供給口138Yから補充された新規現像剤との撹拌時間を長くすることができ、新旧現像剤の撹拌性を高めることもできる。
<現像剤の排出動作>
第2搬送部232Yにより第1分岐部Pに搬送されてきた現像剤が、どれぐらいの割合で現像剤排出路241Y側に流れて排出されるかは、第1分岐部Pにおいて現像剤に加えられる圧力の大きさに依存する。
同図に模式的に示すように第1分岐部Pにおいては、現像剤に次のP1〜P3の圧力が加えられている。
P1:第2搬送部232Yにより、現像剤を第1分岐部P方向に搬送しようとして生じる圧力
P2:第3搬送部233Yによる逆搬送力により、現像剤が第1分岐部Pに押し戻される際に生じる圧力
P3:第1連絡路137Yの開口部において、現像剤の通過を妨げようとする抵抗力
ここで、当該P3の値は、P1およびP2よりも小さな値に設定されるように、第1連絡路137Yの流路断面積が決定されている。
つまり、第1分岐部Pでは、上記P1、P2、P3の3種の圧力が働き、それらの圧力バランスにより排出経路(現像剤排出路241Yに向かう経路)と主循環経路(第2搬送路244Yへ向かう経路)へ流れる現像剤量が決定されるのである。
そして、システムスピードが高速モードに切替えられると、各スクリューの回転速度も上昇するため、圧力P1、P2ともに大きくなるが、本実施形態では、圧力P1の値に大きく影響を及ぼす第2搬送部232Yの搬送力が、第1搬送部231Yよりも小さく設定されているため、従来のように第1搬送部231Yの搬送力に依存していた場合に比べて、小さな増加量になる。
同図に示すように、スクリュー径が11mmのものでは、スクリュー径が13mmの場合に対して、現像剤の単位時間あたりの搬送量が約64%の割合となっている。
したがって、本実施の形態のように第2搬送部232Yの搬送力を、第1搬送部231Yよりも小さく設定することにより、システムスピードを高速モードに切り替えた場合における第1分岐部Pにおける総圧力の増加量も緩和され、第3搬送部233Yを乗り越えて現像剤排出路241Yに流れて排出される現像剤の量を抑制することができる。これにより、システムスピードの変動に起因する現像器33Y内の現像剤量の変動量を従来よりも抑制することができるものである。
<評価実験>
本実施の形態における効果を実証すべく、本願発明者は、プリンタ1を低速モードと高速モードに切り換えて現像槽内に残存する現像剤量の安定性について評価実験を行った。
当該実験の条件は、以下の通りである。
<実施例品および従来品と共通する項目>
・低速モード時のシステムスピード:250mm/sec
・高速モード時のシステムスピード:125mm/sec
・供給スクリュー132Yの高速モード時の回転速度:600rpm
低速モード時の回転速度:300rpm
・第1搬送部231Yのピッチ:25mm
径:13mm
・第3搬送部233Yのピッチ:5mm
巻数:3回
径:11mm
・第4搬送部234Yのピッチ:12.5mm
径:11mm
・第1連絡路137Yの開口高さH1(図4(b)参照):7.1mm
・第1連絡路137Yの開口幅W1(図4(b)参照):7.1mm
・第1連絡路137Yの開口部下辺の鉛直方向における高さ(第1搬送部231Yにおける鉛直方向の最下点から第1連絡路137Yの開口部の下辺までの高さ):1mm
<実施例品特有の項目>
また、従来品と実施例品との相違点は以下の2つである。
(1)実施例品では、供給スクリュー132が第2搬送部232Yを有しているのに対し、従来品では、第2搬送部232Yを有しておらず、当該第2搬送部232Yに対応する部分が第1搬送部231Yと同形状となっている。
(2)実施例品では、第2連絡路136Yが設けられているのに対し、従来品では、第2連絡路136Yが設けられていない。
・第2搬送部232Yのピッチ:12.5mm
径:11mm
(本実施例品においては、第2搬送部232Yのスクリューのピッチと径の双方を第1搬送部231Yよりも小さくすることにより、その搬送力が、第1搬送部231Yの約60%になっている。)
・第2連絡路136Yの開口高さH2(図3(b)参照):5mm
・第2連絡路136Yの開口幅W2(図3(b)参照):5mm
・第2連絡路136Yの開口部下辺の鉛直方向における高さ(第1搬送部231Yにおける鉛直方向の最下点から第2連絡路136Yの開口部の下辺までの高さ):9mm
なお、本実験では、基本的に普通紙を使用する高速モード時において、現像槽内の現像剤安定量が、ほぼ設計通りの適量となるように各寸法が設定されている。
プリンタ1の設置場所が水平でない場合に、プリンタ1の傾斜角度によっては、現像器33Yからの現像剤の排出が促進される場合と、抑制される場合とが生じる。
そこで、本評価実験では、現像器33Yからの現像剤の排出が促進される高速モード時においては、現像器33Yを搭載するプリンタ1の設置角度を、現像剤の排出が促進される方向、即ち、図2における現像器33Yのy方向側が、y’方向側よりも低くなるように、水平面に対して3°傾けた。
なお、通常の納品先におけるプリンタ設置場所の想定傾斜範囲は、±1.5°とされており、上述の3°の傾斜は、より過酷な条件と言える。
同図に示すように、現像剤変動量は、実施例品が約47gであるのに対し、従来品は約70gとなり、実施例品では、システムスピードが変化した場合であっても、従来品よりも現像器内の現像剤の変動量を小さく抑えられることが明確である。
これにより、第3搬送部233Yを超えて現像剤排出路241Yに進入して排出される現像剤量の変動も小さくなって現像装置内の現像剤量が安定するため、画像むら等の弊害が生じにくくなる。
<変形例>
本発明は、上述のような実施の形態に限られるものではなく、次のような変形例であってもよい。
(1)上記実施の形態では、第3搬送部233Yは、そのスクリューの螺旋の向きが第2搬送部232Yのスクリューと逆向きとなるように設定することにより、第1分岐部Pにおける現像剤の圧力に応じて、現像剤が現像剤排出路241Yに進入するのを許容して現像剤排出口139Yから排出されるように構成したが、他の構成を採用してもよい。
また、撹拌力増大部333Yにおいて、上述のパドル334Yに加え、もしくはパドル334Yに代えて、当該部分のスクリューピッチを小さくするようにしてもよい。このような構成にすることで、現像剤の搬送速度が遅くなり、その分だけ、撹拌スクリュー133Yにおける撹拌力増大部333Y以外の部分(一般搬送部)よりも撹拌される時間が長くなり、撹拌力が増大するからである。
さらには、図7におけるパドル334Yのように、第2搬送部232Yにおけるスパイラルスクリューのピッチ間にパドルを設けても、単位時間あたりの搬送量を低下させることができるので、スクリュー径やピッチの変更に加えて、あるいはそれらに代えて、このようなパドルを付設するようにしてもよい。
例えば、同じ普通紙でもカラーではなくモノクロでプリントする場合には、システムスピードを上記高速モードよりもさらに速めても、画質の劣化が目立たないため、モノクロのプリント時には、高速モードよりもさらにシステムスピードが速い第3のモードを採用してもよい。
(5)上記実施の形態において、第1搬送部231Y、第2搬送部232Y、第3搬送部233Yおよび第4搬送部234Yについて、スクリュー形状の具体的寸法を示したが、これらはあくまでも例示であって、システムスピードや筐体134Yの容量などに応じて適宜決定されるべきものである。
(6)なお、上記実施の形態では、タンデム型のカラープリンタについて説明したが、本発明は、これに限らず、トリクル方式の現像装置を備えた全ての画像形成装置に適用することができる。
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給紙部
5 定着部
7 磁気センサ
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
41 給紙カセット
42 繰り出しローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
131Y 現像ローラ
132Y 供給スクリュー
133Y 撹拌スクリュー
134Y 筐体
134aY 隔壁
135Y 第3連絡路
136Y 第2連絡路
137Y 第1連絡路
138Y 現像剤供給口
139Y 現像剤排出口
231Y 第1搬送部(主搬送部)
232Y 第2搬送部(副搬送部)
233Y 第3搬送部(進入許容手段)
234Y 第4搬送部
241Y 現像剤排出路
242Y 現像剤供給路
243Y 第1搬送路
244Y 第2搬送路
334Y パドル
333Y 撹拌力増大部
P 第1分岐部
Q 第2分岐部
Claims (10)
- 第1と第2の搬送路を並設してなる循環路内で2成分現像剤を循環させつつ、第1の搬送路に沿って配された現像ローラに現像剤を供給すると共に、第1の搬送路の現像剤搬送方向下流側に延設された排出路を介して現像剤の一部を排出し、前記第2成分現像剤の循環速度が互いに異なる高速モードと低速モードにおいて駆動される現像装置であって、
前記第1の搬送路における現像剤搬送方向下流側の位置において前記第1の搬送路から分岐して前記第2の搬送路と連通する第1の連通路と、
前記第1の搬送路内の現像剤を前記第1の連通路に向けて搬送する第1の搬送手段と、
前記第1の搬送路側における現像剤の圧力に応じて、当該第1の搬送路側の現像剤が前記排出路に進入するのを許容する進入許容手段と
を備え、
前記第1の搬送手段は、
少なくとも前記現像ローラに対応する範囲に配された主搬送部と、当該主搬送部より現像剤搬送方向下流側に配され、当該主搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さい副搬送部とを有し、
前記第1の搬送路における、前記主搬送部の現像搬送方向最下流側であって、前記副搬送部より手前の位置に、前記第2搬送路と連通する第2の連通路が設けられている
ことを特徴とする現像装置。 - 第2の連通路の流路断面積は、第1の連通路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 第1および第2の搬送路は、仕切り部材を挟んで互いに並設されると共に、第1の連通路および第2の連通路は、それぞれ前記仕切り部材に設けられた第1および第2の開口であって、
前記第2の開口の最下部の位置が、第1の開口の最下部の位置よりも鉛直方向上方に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。 - 第1の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第1のスクリューであって、
前記副搬送部のスクリュー径が前記主搬送部のスクリュー径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。 - 前記進入許容手段は、前記副搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さく、かつ、副搬送部による搬送方向と反対方向の搬送力を有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の現像装置。 - 第2の搬送路の現像剤搬送方向上流側に現像剤を補給するための補給路が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の現像装置。
- 第1の搬送路の現像剤搬送方向の最上流側には、第2の搬送路から現像剤を受け取る第3の連通路が設けられると共に、前記第2の搬送路内には、第2の搬送路内の現像剤を前記第3の連通路に向けて搬送する第2の搬送手段が配され、
第2の搬送手段は、一般搬送部と、当該一般搬送部よりも現像剤の撹拌能力が高い撹拌増大部とを有しており、
前記撹拌増大部は、少なくとも前記第1の連通路よりも現像剤搬送方向下流側に存する
ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の現像装置。 - 第2の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第2のスクリューであって、
前記撹拌増大部は、第2のスクリューの羽根のピッチ間に板状のパドルが設けられてなることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。 - 前記請求項1から8のいずれかに記載の現像装置を有する画像形成装置。
- 画像形成プロセス全体の速度を切り替え可能な請求項9に記載の画像形成装置。
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