JP5251948B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置および当該現像装置を備えた画像形成装置に関し、特に、2成分現像剤を用いたトリクル方式の現像装置において、現像槽内の現像剤量を安定させる技術に関する。
近年、トナーとキャリアを現像剤として使用する2成分現像方式の現像装置として、一部の現像剤を排出口から排出しながら、新しい現像剤を現像槽内に補給して、帯電能力が低下したキャリアを新しいキャリアに置換する、いわゆるトリクル現像方式の現像装置が普及しつつある(例えば、特許文献1)。
図8は、このようなトリクル現像方式の現像装置500の従来の構成を示す概略断面図である。
同図に示すように、現像装置500は、現像ローラ531、搬送スクリュー532、撹拌スクリュー533およびこれらを収容する筐体534を有する。
筐体534には、現像剤が循環するための循環路534fが、隔壁534eで仕切られた第1搬送路534aおよび第2搬送路534bと、その間を連絡する第1連絡口536aおよび第2連絡口536bとによって形成される。
そして、第1搬送路534aの現像剤搬送方向下流側の延長上に現像剤排出路534cが形成されると共に、第2搬送路534bの現像剤搬送方向上流側の延長上には、現像剤供給路534dが形成される(以下では、各搬送路における現像剤搬送方向上流側、現像剤搬送方向下流側を単に、各搬送路における「上流側」、「下流側」という場合もある。)
また、現像ローラ531は、第1搬送路534aに沿って設けられている。
搬送スクリュー532および撹拌スクリュー533は、スパイラルスクリューであり、このうち搬送スクリュー532は、第1搬送路534a内に設けられており、当該第1搬送路534a内の現像剤を第1連絡口536a側に向けて搬送する。
さらに、第1搬送路534aの下流側における第1連絡口536aに対応する位置には、搬送スクリュー532と回転軸部を共有するスクリューであって、当該回転軸部に対する羽根の取付角度が搬送スクリュー532と逆向となっている逆巻スクリュー532cが設けられている。
このような構成において、不図示のトナー補給装置から供給口538を介して少量ずつ現像剤(トナーとキャリア)が投入されると、当該現像剤は、現像剤供給路534dを通り、第2搬送路534bに搬送され、撹拌スクリュー533により第1連絡口536aから搬送された現像剤と混ざり合い、第2連絡口536bから第1搬送路534aへと受け渡される。
このとき、現像剤は、第1搬送路534aの下流側の逆巻スクリュー532cにも達するが、第1搬送路534a内に存在する現像剤が少ない場合には、逆巻スクリュー532cに達した現像剤は逆方向に押し戻され、その結果、現像剤の殆どが第1連絡口536aから第2搬送路534bへと搬送される。
一方、第1搬送路534a内に存在する現像剤が多い場合には、逆巻スクリュー532cに達した現像剤は、逆方向に押し戻されようとするが、逆巻スクリュー532cの手前側の領域Gにおける現像剤が過密状態となって圧力が高くなっており、逆巻スクリュー532cの押し戻そうとする力に打ち勝って逆巻スクリュー532cを乗り越え、排出口537を介して外部の回収ボックス(不図示)に排出される。これにより、筐体534内の現像剤量が安定するようになっている。
特開2005−221852号公報
しかしながら、電子写真方式の画像形成装置において、用紙の種類や画質駆動等によりプロセス全体の速度(システムスピード)が可変となっている機種もあり、このような機種においては、当該システムスピードの変更により、現像装置500の現像剤の循環速度が変化することにより部分的な現像剤の圧力変化・嵩変化が生じる。
上記の図8のような構成の現像装置においては、現像剤の排出量は、基本的に第1搬送路下流側の領域Gにおける現像剤の圧力に依存するため、システムスピードの変化に起因する圧力変動の影響を直接受けることになり、現像剤量を一定に保つことが難しい。
たとえば、高速駆動時には、通常の搬送スクリュー532による順方向における現像剤の単位時間あたりの搬送量(以下、「搬送力」という。)と逆巻スクリュー532cによる逆方向の搬送力の双方が増加するため、領域Gにおける現像剤の圧力が増大するが、通常は、順方向の搬送力の方が大きく設定されているので、高速駆動により逆方向の搬送力の増加量よりも順方向の搬送力の方が大きく増加して、両者の搬送力の差が開き、高圧となった現像剤が必要以上に逆巻スクリュー532cを乗り越えて排出され、その排出量が低速駆動時よりも多くなる可能性がある。
特に、近年の画像形成装置の小型化の要請に応えるため、現像装置自体も小さくする必要があり、そのため現像装置内の現像槽の容量を小さくせざるを得ない。そうすると、わずかな現像剤の排出量の差が、現像ローラに面した供給搬送路内における現像剤の液面の高さに大きく影響を与え、一時的な過多排出により現像剤の液面が下がり、現像ローラに必要な現像剤を供給できずに画像むらが発生するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、トリクル方式を用いる現像装置において、システムスピードが変更された場合における現像剤の排出量の変動を抑制することにより、現像装置内の現像剤量を安定させて画像むらの発生を防止することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る現像装置は、第1と第2の搬送路を並設してなる循環路内で2成分現像剤を循環させつつ、第1の搬送路に沿って配された現像ローラに現像剤を供給すると共に、第1の搬送路の現像剤搬送方向下流側に延設された排出路を介して現像剤の一部を排出し、前記第2成分現像剤の循環速度が互いに異なる高速モードと低速モードにおいて駆動される現像装置であって、前記第1の搬送路における現像剤搬送方向下流側の位置において前記第1の搬送路から分岐して前記第2の搬送路と連通する第1の連通路と、前記第1の搬送路内の現像剤を前記第1の連路に向けて搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送路側における現像剤の圧力に応じて、当該第1の搬送路側の現像剤が前記排出路に進入するのを許容する進入許容手段とを備え、前記第1の搬送手段は、少なくとも前記現像ローラに対応する範囲に配された主搬送部と、当該主搬送部より現像剤搬送方向下流側に配され、当該主搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さい副搬送部とを有し、前記第1の搬送路における、前記主搬送部の現像搬送方向最下流側であって、前記副搬送部より手前の位置に、前記第2搬送路と連通する第2の連通路が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、副搬送部は、その上流側にある主搬送部よりも単位時間あたりの搬送量(搬送力)が小さく設定されているので、システムスピードの増加に起因する副搬送部の搬送力の変動幅が主搬送部よりも小さく抑えられ、第1の搬送路における排出路手前側における現像剤の圧力変動を抑制できる。これにより進入許容手段によって排出路への進入を許容される現像剤量の変動も緩和され、現像装置内の現像剤量が安定するため、画像むら等の弊害を防ぐことが可能となる。
さらに、第2の連通路の流路断面積は、第1の連通路の流路断面積よりも小さいことが望ましい。
また、第1および第2の搬送路は、仕切り部材を挟んで互いに並設されると共に、第1の連通路および第2の連通路は、それぞれ前記仕切り部材に設けられた第1および第2の開口であって、前記第2の開口の最下部の位置が、第1の開口の最下部の位置よりも鉛直方向上方に位置していることが望ましい。
さらに、第1の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第1のスクリューであって、前記副搬送部のスクリュー径が前記主搬送部のスクリュー径よりも小さく設定されていることが望ましい。
また、前記進入許容手段は、前記副搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さく、かつ、副搬送部による搬送方向と反対方向の搬送力を有することが望ましい。
さらに、第2の搬送路の現像剤搬送方向上流側に現像剤を補給するための補給路が設けられているとしてもよい。
さらに、第1の搬送路の現像剤搬送方向の最上流側には、第2の搬送路から現像剤を受け取る第3の連通路が設けられると共に、前記第2の搬送路内には、第2の搬送路内の現像剤を前記第3の連通路に向けて搬送する第2の搬送手段が配され、第2の搬送手段は、一般搬送部と、当該一般搬送部よりも現像剤の撹拌能力が高い撹拌増大部とを有しており、前記撹拌増大部は、少なくとも前記第1の連通路よりも現像剤搬送方向下流側に存することが望ましい。
また、第2の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第2のスクリューであって、前記撹拌増大部は、第2のスクリューの羽根のピッチ間に板状のパドルが設けられていることが望ましい。
なお、本発明は、上記現像装置を備えた画像形成装置としてもよい。
さらに、上記画像形成装置は、画像形成プロセス全体の速度を切り替え可能であることが望ましい。
本発明の実施の形態に係るプリンタの全体の構成を示す断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置の構成を示す断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る現像装置の図2におけるC−C’矢視断面図であり、(b)は、第2連絡路の開口形状を示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態に係る現像装置の図2におけるD−D’矢視断面図であり、(b)は、第1連絡路の開口形状を示す図である。 スクリュー径と現像剤の単位時間当りの搬送量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る現像装置の実施例品と従来品における現像剤の変動量を示す図である。 本発明の変形例に係る現像装置の構成を示す図である。 従来の画像形成装置における現像装置の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る定着装置を搭載した電子写真方式の画像形成装置の実施の形態について、カラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
(1)プリンタ1の全体構成
図1は、当該プリンタ1の全体の構成を示す断面概略図である。
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部60を備えている。プリンタ1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行するいわゆるタンデム型のカラープリンタである。
以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に回転駆動される。
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査する。
この露光走査により、帯電器32Y〜32Kにより帯電された感光体ドラム31Y〜31K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像器33Y〜33Kにより現像されて感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
一次転写ローラ34Y〜34Kにより作用する静電力により中間転写ベルト11上に、各色のトナー像が順次転写されフルカラーのトナー像が形成され、さらに二次転写位置46方向に移動する。
一方、給紙部4は、記録シートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された記録シートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えており、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4から記録シートSを二次転写位置に給送し、二次転写ローラ45の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シートS上に二次転写される。
二次転写位置46を通過した記録シートSは、定着部5に搬送され、記録シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着部5における加熱・加圧により記録シートSに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
制御部60は、CPU、通信インターフェース、ROM、RAMなどからなり、CPUは、通信インターフェースを介して外部のクライアント端末からプリントジョブを受け付けると、ROMから所定のプログラムを読み出して上記画像プロセス部3、給紙部4、定着部5などを制御して円滑な画像形成動作を実行させる。
また、本実施の形態においては、制御部60は、ユーザにより選択された用紙の種類に応じて、システムスピードを変更して画像形成動作を制御できるようになっている。
より具体的には、普通紙の場合には、高速駆動して画像形成するモード(高速モード)、厚紙やOHPシートの場合には、低速駆動で画像形成するモード(低速モード)を実行する。
加えて、制御部60は、現像器33Yの現像槽となる筐体134Yに、不図示の現像剤補給タンクから非磁性トナー(以下、単に「トナー」という。)と、磁性キャリア(以下、単に「キャリア」という。)を含む2成分現像剤を供給する現像剤供給制御を行う。
ここで、筐体134Yの底部には、現像剤のトナー濃度を検出する磁気センサ7が設けられており、制御部60は、例えば、特開2004−094122公報に記載されている公知の技術などにより、トナー濃度を指標する磁気センサの出力値に基づいて、例えば、現像剤補給タンク(不図示)のシャッター(不図示)の開閉動作を制御して現像剤の供給量を調整することにより、現像器33Y内のトナー濃度が一定値になるように制御する。
なお、当該現像剤供給制御は、あくまでもトナー濃度を一定に保つ制御を行っているだけであり、現像器33Y〜33K内の現像剤の量を制御するものではない。
(2)現像器の構成
<全体構成>
上記現像器33Y〜33Kは、供給するトナーの色が異なる以外は、いずれも同様の構成であるため、以下、現像器33Yを例に挙げて説明し、その他の現像器については説明を省略する。
図2は、図1における現像器33YのB−B’線矢視断面図である。
現像器33Yは、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を使用したトリクル方式のものであって、現像槽となる筐体134Y内に、撹拌スクリュー133Y、供給スクリュー132Y、現像ローラ131Yを配してなる。
より具体的には、筐体134Y内において、供給スクリュー132Yと撹拌スクリュー133Yとが互いに平行になるように配設されると共に、双方のスクリューの間には隔壁134aYが立設されて、これにより仕切られた空間が、第1搬送路243Yと第2搬送路244Yとを構成する。
また、第1搬送路243Yの下流側の延長上に現像剤排出路241Yが延設され、当該現像剤排出路241Yの先端付近に現像剤を排出するための現像剤排出口139Yが設けられている。
第2搬送路244Yにおける上流側には、現像剤供給路242Yが延設されており、当該現像剤供給路242Yの先端付近に設けられた現像剤供給口138Yを介して現像剤補給タンク(不図示)から現像剤が供給される。
なお、本実施の形態では、第1搬送路243Yと現像剤排出路241Yとの境界、第2搬送路244Yと現像剤供給路242Yとの境界は、共に図2の補助線T上に存するように構成されている。
また、現像ローラ131Yは、筐体134Yに回転自在に配設されたスリーブ内に公知のマグネットローラを配してなり、供給スクリュー132Yおよび第1搬送路243Yに沿って配される。
第1搬送路243Yと第2搬送路244Yとは、隔壁134aYに形成された第1〜第3連絡路135Y、136Y、137Yを介して連通し、これにより現像剤の循環路240Yが形成される。
第1連絡路137Yは、第1搬送路243Yの最下流側であって現像剤排出路241Yより手前側の位置Pに設けられており、第2連絡路136Yは、第1搬送路243Yの現像ローラ131Yのほぼ右側端部に対応する位置Q(後述の第1搬送部231Yの最下流側であって第2搬送部232Yの手前側の位置)に設けられている。
また、第3連絡路135Yは、第1搬送路243Yの最上流側の位置に設けられる。
上記第1、第2連絡路137Y、136Yは、それぞれ第1搬送路243Yから分岐する形となって形成されているので、以下では、上記位置P、Qをそれぞれ第1分岐部P、第2分岐部Qと称する。
なお、図2においては、第2連絡路136Yの軸方向における位置が理解し易いように、便宜上、断面内にその開口があるかのように図示しているが、実際には、第2連絡路136Yの開口位置は、断面の位置より上方にある(後述の図3(a)参照)。
第1搬送路243Y、第2搬送路244Yのそれぞれに配されている供給スクリュー132Yおよび撹拌スクリュー133Yは、シャフトに所定ピッチの螺旋状の羽根が形成されたスパイラルスクリューであり、それぞれ不図示の駆動装置により同図左側に示す矢印の方向に回転駆動される。
供給スクリュー132Yは、現像剤排出路241Yの内部まで延出され、現像剤搬送方向の上流側から下流側にかけて、スクリューの形状が異なる第1搬送部231Y(主搬送部)、第2搬送部232Y(副搬送部)、第3搬送部233Y(進入許容手段)および第4搬送部234Yを有する。
第1搬送部231Yは、現像ローラ131Yに対応する範囲(補助線Vから補助線Uまでの範囲)にあり、例えば、スクリュー径が13mm、ピッチが25mm、シャフトの径が6mmに設定され、回転駆動時に現像剤をy方向に搬送する。
第2搬送部232Yは、第1搬送部231Yの下流側から第1分岐部Pまでの範囲(補助線Uからほぼ補助線Tまでの範囲)に設けられている。搬送方向は第1搬送部231Yと同じであるが、搬送力が第1搬送部231Yよりも小さくなるように設定されている。
この第2搬送部232Yにおいては、例えば、スクリュー径が11mm、ピッチが12.5mm、巻き数4、シャフトの径が6mmに設定される。
第3搬送部233Yは、第1分岐部Pより下流側であって現像剤排出路241Yのほぼ入口部分に設けられる。この第3搬送部233Yによる搬送力は、第2搬送部232Yによる現像剤の搬送力と反対方向に作用するように、そのスパイラルスクリューの螺旋の向きが他の部分とは逆向きになっており、かつ、その搬送力の絶対値が、第2搬送部232Yよりも所定量だけ小さくなるように設計されている。
具体的に、例えば、スクリュー径が11mm、ピッチが5mm、巻き数3、シャフトの径が6mmに設定されている。
上記第1分岐部分Pにおける現像剤の圧力が大きくなると、その一部の現像剤が、第3搬送部233Yによる逆方向への搬送力に抗して現像剤排出路241Yに流れ込む構成となっている。詳しくは後述する。
第4搬送部234Yは、現像剤排出路241Y内の、上記第3搬送部233Yの下流側から現像剤排出口139Yの端部(補助線Rの位置)に到るまでの間に設けられており、第3搬送部233Yを乗り越えて進入してきた現像剤をさらにy方向に搬送して現像剤排出口139Yから不図示の現像剤回収容器へ排出させる。この部分のスパイラルスクリューは、例えば、スクリュー径が11mm、ピッチが12.5mm、シャフトの径が6mmに設定される。
なお、供給スクリュー132Yとこれを取り囲んでいる筐体134Yの内壁面との隙間が一定に保たれるように、第1搬送部231Y〜第4搬送部234Yのスクリュー径の変化に伴い、上記壁面形状も変化している。
また、撹拌スクリュー133Yは、第2搬送路244Yから現像剤供給路242Y内部まで延出して配されており、内部の現像剤を撹拌しつつ、y’方向に搬送する。この部分のスパイラルスクリューは、例えば、スクリュー径が13mm、ピッチが25mm、シャフトの径が6mmに設定されている。
<第1、第2連絡路の形状等>
図3(a)は、図2におけるC−C’矢視断面図であり、図3(b)は、図3(a)における第2連絡路136Yを隔壁134aYに垂直な方向から見たときの開口形状を拡大して示す。また、図4(a)は、図2におけるD−D’矢視断面図であり、図4(b)は、図4(a)における第1連絡路137Yを隔壁134aYに垂直な方向から見たときの開口形状を拡大して示すものである。
図3(b)、図4(b)に示すように、本実施の形態では、第1連絡路137Y、第2連絡路136Yの開口形状は、矩形であって、その開口高さおよび開口幅は共に第1連絡路137Yの方が第2連絡路136Yよりも大きく設定され(H1>H2、W1>W2)、第1連絡路137Yの流路断面積(開口面積)が第2連絡路136Yよりも大きくなっている。
ここで、流路断面積とは、現像剤が流路(連絡路)内を流れる方向に対して直交する平面で切断したときにおける流路の断面積と定義することができ、もし、流路が長くて、その入口から出口に到るまでの間に、流路断面積が変化するような場合には、その最小の流路断面積を意味するものとする。最小の流路断面積の大きさにより現像剤の流れにくさが決まるからである。
また、図3(a)、図4(a)に示すように第2連絡路136Yの開口の最下部(下辺)の位置が、第1連絡路137Yの開口の最下部(下辺)の位置よりも、鉛直方向(z軸方向)において、より上方に位置するように形成されている。
これにより、第1搬送路243Y内を第2分岐部Qまで搬送されてきた現像剤のうち、第2連絡路136Yの最下部の高さを超えた現像剤のみが、第2連絡路136Yを介して第2搬送路244Yに受け渡され、他は第2搬送部232Yによって第1分岐部Pまで搬送されることになる。つまり、第2連絡路136Yは、第1搬送路243Y内の、現像ローラ131Yに対応する領域(以下、「現像ローラ領域」という。)における現像剤の液面が一定以上を超えてオーバーフローした現像剤を第2搬送路244Yに逃がす、いわばバイパス経路となっている。
また、第2連絡路136Yの方が、第1連絡路137Yよりも現像剤が流れにくくなるように構成することにより、現像ローラ領域に存する現像剤の液面が下がりにくくなり、現像剤の現像ローラへの供給不良が発生しにくくなる。
そして、第2分岐部Qにおける現像剤のうち、第2連絡路136Yよりも、第2搬送部232Yを介して第1連絡路137Yから第2搬送路244Yに流れる量が多くなるため、その分だけ現像剤の循環路が長くなって、現像剤供給口138Yから補充された新規現像剤との撹拌時間を長くすることができ、新旧現像剤の撹拌性を高めることもできる。
なお、第2連絡路136Yの方が、第1連絡路137Yよりも現像剤が流れにくくするための手段として、本実施の形態では、(i)第2連絡路136Yの開口の最下部の位置を第1連絡路137Yよりも高くし、かつ、(ii)第2連絡路136Yの流路断面積が、第1連絡路137Yの流路断面積よりも小さくなるようにしているが、(i)(ii)どちらか一方の構成でも構わない。
また、第2連絡路136Yの鉛直方向の位置や、第1、第2連絡路137Y、136Yの流路断面積の大きさは、第1、第2搬送部231Y、232Yの搬送力の大きさやその比、現像ローラ領域における容量などを勘案して、現像剤詰まりなどが生じないように実験などにより適宜決定される。
<現像剤の排出動作>
第2搬送部232Yにより第1分岐部Pに搬送されてきた現像剤が、どれぐらいの割合で現像剤排出路241Y側に流れて排出されるかは、第1分岐部Pにおいて現像剤に加えられる圧力の大きさに依存する。
図2の2点鎖線で囲んだ図は、現像器33Yにおける第1分岐部P付近の圧力状態を示すための拡大図である。
同図に模式的に示すように第1分岐部Pにおいては、現像剤に次のP1〜P3の圧力が加えられている。
P1:第2搬送部232Yにより、現像剤を第1分岐部P方向に搬送しようとして生じる圧力
P2:第3搬送部233Yによる逆搬送力により、現像剤が第1分岐部Pに押し戻される際に生じる圧力
P3:第1連絡路137Yの開口部において、現像剤の通過を妨げようとする抵抗力
ここで、当該P3の値は、P1およびP2よりも小さな値に設定されるように、第1連絡路137Yの流路断面積が決定されている。
そのため、第1分岐部Pに達した現像剤の多くは、第1連絡路137Yを介して第2搬送路244Y側に搬送されるが、この部分での圧力の総和が大きくなると、一部の現像剤が第3搬送部233Yの押し戻し圧力P2に逆らって第3搬送部233Yを乗り越え、現像剤排出口139Yを通じて筐体134Yの外へ排出される。
つまり、第1分岐部Pでは、上記P1、P2、P3の3種の圧力が働き、それらの圧力バランスにより排出経路(現像剤排出路241Yに向かう経路)と主循環経路(第2搬送路244Yへ向かう経路)へ流れる現像剤量が決定されるのである。
当然のことながら、筐体134内の現像剤の量が多くなると、第1分岐部Pにおける現像剤も過密になって現像剤に加わる圧力が大きくなるため、現像剤が第3搬送部233Yを乗り越えて、現像剤排出口139Yから排出される現像剤の量も多くなり、現像器内の現像剤量が一定の範囲内に収まる。
そして、システムスピードが高速モードに切替えられると、各スクリューの回転速度も上昇するため、圧力P1、P2ともに大きくなるが、本実施形態では、圧力P1の値に大きく影響を及ぼす第2搬送部232Yの搬送力が、第1搬送部231Yよりも小さく設定されているため、従来のように第1搬送部231Yの搬送力に依存していた場合に比べて、小さな増加量になる。
図5は、スパイラルスクリュー式の搬送手段において、スクリューピッチを変えずに、スクリュー径のみを変えた場合における現像剤の単位時間あたりの搬送量を示すグラフである。
同図に示すように、スクリュー径が11mmのものでは、スクリュー径が13mmの場合に対して、現像剤の単位時間あたりの搬送量が約64%の割合となっている。
今、システムスピードをV1からV2に増加させた場合、スクリュー径が11mmの場合の搬送量の増加量ΔD11が、スクリュー径が13mmの場合の搬送量の増加量ΔD13よりもかなり少ないことが分かる。
したがって、本実施の形態のように第2搬送部232Yの搬送力を、第1搬送部231Yよりも小さく設定することにより、システムスピードを高速モードに切り替えた場合における第1分岐部Pにおける総圧力の増加量も緩和され、第3搬送部233Yを乗り越えて現像剤排出路241Yに流れて排出される現像剤の量を抑制することができる。これにより、システムスピードの変動に起因する現像器33Y内の現像剤量の変動量を従来よりも抑制することができるものである。
この観点から、第2搬送部232Yと第1搬送部231Yの搬送力との比が大きいほど、現像剤の変動量も抑えることができる筈であるが、あまりその差が大きいと、第2搬送部232Y手前の第2分岐部Qにおいて滞留する現像剤が増加して、この部分で現像剤が詰まるおそれがある。このような事態を避けるため、第2連絡路136Yの開口の位置を低くしたり、流路断面積を増大したりすると、多くの現像剤が、第1分岐部Pに到らずに第2連絡路136Yを介して現像槽内を循環することになり、第1分岐部Pにおける現像剤の圧力によって現像剤排出量を調整する機能が十分発揮できないおそれがある。
したがって、システムスピードの変動による現像量の変動を抑制しつつ、円滑な現像剤の循環状態と適正な排出量調整機能を確保するため、第2搬送部232Yの搬送力は、第1搬送部231Yの搬送力の50%〜80%の範囲内であることが望ましい。
<評価実験>
本実施の形態における効果を実証すべく、本願発明者は、プリンタ1を低速モードと高速モードに切り換えて現像槽内に残存する現像剤量の安定性について評価実験を行った。
図6は、プリンタ1のシステムスピードを低速モードから高速モードに切り換えたときの現像槽内に残存する現像材料の変動を計測した結果である。
当該実験の条件は、以下の通りである。
<実施例品および従来品と共通する項目>
・低速モード時のシステムスピード:250mm/sec
・高速モード時のシステムスピード:125mm/sec
・供給スクリュー132Yの高速モード時の回転速度:600rpm
低速モード時の回転速度:300rpm
・第1搬送部231Yのピッチ:25mm
径:13mm
・第3搬送部233Yのピッチ:5mm
巻数:3回
径:11mm
・第4搬送部234Yのピッチ:12.5mm
径:11mm
・第1連絡路137Yの開口高さH1(図4(b)参照):7.1mm
・第1連絡路137Yの開口幅W1(図4(b)参照):7.1mm
・第1連絡路137Yの開口部下辺の鉛直方向における高さ(第1搬送部231Yにおける鉛直方向の最下点から第1連絡路137Yの開口部の下辺までの高さ):1mm
<実施例品特有の項目>
また、従来品と実施例品との相違点は以下の2つである。
(1)実施例品では、供給スクリュー132が第2搬送部232Yを有しているのに対し、従来品では、第2搬送部232Yを有しておらず、当該第2搬送部232Yに対応する部分が第1搬送部231Yと同形状となっている。
(2)実施例品では、第2連絡路136Yが設けられているのに対し、従来品では、第2連絡路136Yが設けられていない。
実施例品に特有の構成の寸法については、以下の通りである。
・第2搬送部232Yのピッチ:12.5mm
径:11mm
(本実施例品においては、第2搬送部232Yのスクリューのピッチと径の双方を第1搬送部231Yよりも小さくすることにより、その搬送力が、第1搬送部231Yの約60%になっている。)
・第2連絡路136Yの開口高さH2(図3(b)参照):5mm
・第2連絡路136Yの開口幅W2(図3(b)参照):5mm
・第2連絡路136Yの開口部下辺の鉛直方向における高さ(第1搬送部231Yにおける鉛直方向の最下点から第2連絡路136Yの開口部の下辺までの高さ):9mm
なお、本実験では、基本的に普通紙を使用する高速モード時において、現像槽内の現像剤安定量が、ほぼ設計通りの適量となるように各寸法が設定されている。
<その他の事項>
プリンタ1の設置場所が水平でない場合に、プリンタ1の傾斜角度によっては、現像器33Yからの現像剤の排出が促進される場合と、抑制される場合とが生じる。
そこで、本評価実験では、現像器33Yからの現像剤の排出が促進される高速モード時においては、現像器33Yを搭載するプリンタ1の設置角度を、現像剤の排出が促進される方向、即ち、図2における現像器33Yのy方向側が、y’方向側よりも低くなるように、水平面に対して3°傾けた。
また、現像器33Yからの現像剤の排出が抑制される低速モード時においては、現像器33Yを搭載するプリンタ1の設置角度を、現像剤の排出が抑制される方向、即ち、図2における現像器33Yのy方向側が、y’方向側よりも高くなるように、水平面に対して3°傾けた。
なお、通常の納品先におけるプリンタ設置場所の想定傾斜範囲は、±1.5°とされており、上述の3°の傾斜は、より過酷な条件と言える。
図6のグラフの縦軸は、低速モード時のシステムスピードにおける現像器33Y内の現像剤量から高速モード時のシステムスピードにおける現像器33Y内の現像剤量を差し引いた値、即ち、システムスピード変更前後の現像器33Y内の現像剤変動量を示す。
同図に示すように、現像剤変動量は、実施例品が約47gであるのに対し、従来品は約70gとなり、実施例品では、システムスピードが変化した場合であっても、従来品よりも現像器内の現像剤の変動量を小さく抑えられることが明確である。
以上説明したように、本実施の形態における現像器33Yによれば、システムスピードが増加しても、第2搬送部232の搬送力が、第1搬送部231よりも小さく設定されているため、第2搬送部232の搬送力の増加幅を小さく押さえることができ、第1分岐部Pにおける現像剤の圧力変動を緩和することができる。
これにより、第3搬送部233Yを超えて現像剤排出路241Yに進入して排出される現像剤量の変動も小さくなって現像装置内の現像剤量が安定するため、画像むら等の弊害が生じにくくなる。
また、他の現像器33C〜33Kも同じ構成なので、同様な効果を得ることができる。
<変形例>
本発明は、上述のような実施の形態に限られるものではなく、次のような変形例であってもよい。
(1)上記実施の形態では、第3搬送部233Yは、そのスクリューの螺旋の向きが第2搬送部232Yのスクリューと逆向きとなるように設定することにより、第1分岐部Pにおける現像剤の圧力に応じて、現像剤が現像剤排出路241Yに進入するのを許容して現像剤排出口139Yから排出されるように構成したが、他の構成を採用してもよい。
例えば、第3搬送部233Yにおいて、螺旋状の羽根の代わりに、シャフトに対して直交して、第3搬送部233Yの内壁と若干の隙間を有する円盤を1つもしくは複数設けてもよく、もしくは、現像剤排出路241Yにおいて、第3搬送部233Yを取り囲んでいる筐体134Yの壁面からブラシを立設させて、現像剤の移動を妨げる機構を用いてもよく、要するに、第1搬送路側の現像剤の圧力に応じて、当該現像剤が現像剤排出路241Yに進入することを許容する進入許容手段であれば、どのような構成でも構わない。
(2)上記実施の形態では、第2搬送路244Yにおける撹拌スクリュー133Yは、スクリューの形状を部分的に変化させていないが、例えば、図7に示すように、撹拌スクリュー133Yの、第1連絡路137Yと第2連絡路136Yとに挟まれた部分に、撹拌力を高めるための板状のパドル334Y等を付設して、撹拌力増大部333Yとしてもよい。
この構成により、第1連絡路137Yを介して流入してきた現像槽内の現像剤と、現像剤供給口138Yを介して新たに補給された現像剤が、最初に混じり合う第2搬送路244Yの第1連絡路137Y付近において、早い段階から新旧現像剤の撹拌が促進されるので、これらの現像剤を十分に混合して均質性を高めることができる。
また、撹拌力増大部333Yにおいて、上述のパドル334Yに加え、もしくはパドル334Yに代えて、当該部分のスクリューピッチを小さくするようにしてもよい。このような構成にすることで、現像剤の搬送速度が遅くなり、その分だけ、撹拌スクリュー133Yにおける撹拌力増大部333Y以外の部分(一般搬送部)よりも撹拌される時間が長くなり、撹拌力が増大するからである。
なお、この撹拌力増大部333Yは、撹拌スクリュー133Yの少なくとも第1連絡路137Yよりも下流側の一部分に形成されていればよいが、旧現像剤と新たに補充された新現像剤とをできるだけ早い機会に撹拌して均一化すると共に、第2連絡路136Yを介して第1搬送路243Yから流れ込んでくる現像剤の流れを妨げて現像剤詰まりなどが生じないようにするために、図7に示すように、第1連絡路137Yから第2連絡路136Yまでの間に設けるのが望ましい。
(3)上記の評価実験の例では、第2搬送部232Yの搬送力を第1搬送部231Yよりも小さくするため、第2搬送部232Yのスクリュー径、スクリューピッチの双方について第1搬送部231Yよりも小さくしているが、どちらか一方だけを小さくするようにしても構わない。
さらには、図7におけるパドル334Yのように、第2搬送部232Yにおけるスパイラルスクリューのピッチ間にパドルを設けても、単位時間あたりの搬送量を低下させることができるので、スクリュー径やピッチの変更に加えて、あるいはそれらに代えて、このようなパドルを付設するようにしてもよい。
なお、既述のように第2搬送部232Yの搬送力が、第1搬送部231Yの搬送力よりも少しでも小さければ、少なくとも従来よりは、システムスピードの変動に対して現像剤量の安定化が図れる。そして、第1搬送部231Yと第2搬送部232Yの搬送力の差がある程度以下の場合には、第2分岐部Qにおける現像剤の滞留もそれほど生じないと考えられるので、この場合には第2連絡路136Yを設けなくてもよい場合もあり得る。
(4)また、上記実施の形態では、普通紙の場合には、高速駆動して画像形成するモード(高速モード)を実行し、厚紙やOHPシートの場合には、低速駆動で画像形成するモード(低速モード)を実行するとしたが、システムスピードのバリエーションとしては、これに限られない。
例えば、同じ普通紙でもカラーではなくモノクロでプリントする場合には、システムスピードを上記高速モードよりもさらに速めても、画質の劣化が目立たないため、モノクロのプリント時には、高速モードよりもさらにシステムスピードが速い第3のモードを採用してもよい。
このようにより高速な第3のモードを採用した場合であっても、本実施の形態における定着装置は、現像器内の現像剤量を安定させるのに有効である。
(5)上記実施の形態において、第1搬送部231Y、第2搬送部232Y、第3搬送部233Yおよび第4搬送部234Yについて、スクリュー形状の具体的寸法を示したが、これらはあくまでも例示であって、システムスピードや筐体134Yの容量などに応じて適宜決定されるべきものである。
また、上記実施の形態では、第1搬送路243Yにおける第1搬送部231Y(図2参照)は、ほぼ現像ローラ131Yの範囲に対応する位置に設けたが、少なくとも現像ローラ131Yに対応する範囲を含んでおれば、それ以上長くても構わない。
(6)なお、上記実施の形態では、タンデム型のカラープリンタについて説明したが、本発明は、これに限らず、トリクル方式の現像装置を備えた全ての画像形成装置に適用することができる。
また、上記実施の形態および各変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、トリクル方式の現像装置における現像槽内の現像剤量の安定性を高め、画像むらを抑制する技術として好適である。
1 プリンタ
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給紙部
5 定着部
7 磁気センサ
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
41 給紙カセット
42 繰り出しローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
131Y 現像ローラ
132Y 供給スクリュー
133Y 撹拌スクリュー
134Y 筐体
134aY 隔壁
135Y 第3連絡路
136Y 第2連絡路
137Y 第1連絡路
138Y 現像剤供給口
139Y 現像剤排出口
231Y 第1搬送部(主搬送部)
232Y 第2搬送部(副搬送部)
233Y 第3搬送部(進入許容手段)
234Y 第4搬送部
241Y 現像剤排出路
242Y 現像剤供給路
243Y 第1搬送路
244Y 第2搬送路
334Y パドル
333Y 撹拌力増大部
P 第1分岐部
Q 第2分岐部

Claims (10)

  1. 第1と第2の搬送路を並設してなる循環路内で2成分現像剤を循環させつつ、第1の搬送路に沿って配された現像ローラに現像剤を供給すると共に、第1の搬送路の現像剤搬送方向下流側に延設された排出路を介して現像剤の一部を排出し、前記第2成分現像剤の循環速度が互いに異なる高速モードと低速モードにおいて駆動される現像装置であって、
    前記第1の搬送路における現像剤搬送方向下流側の位置において前記第1の搬送路から分岐して前記第2の搬送路と連通する第1の連通路と、
    前記第1の搬送路内の現像剤を前記第1の連路に向けて搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送路側における現像剤の圧力に応じて、当該第1の搬送路側の現像剤が前記排出路に進入するのを許容する進入許容手段と
    を備え、
    前記第1の搬送手段は、
    少なくとも前記現像ローラに対応する範囲に配された主搬送部と、当該主搬送部より現像剤搬送方向下流側に配され、当該主搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さい副搬送部とを有し、
    前記第1の搬送路における、前記主搬送部の現像搬送方向最下流側であって、前記副搬送部より手前の位置に、前記第2搬送路と連通する第2の連通路が設けられている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 第2の連通路の流路断面積は、第1の連通路の流路断面積よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  3. 第1および第2の搬送路は、仕切り部材を挟んで互いに並設されると共に、第1の連通路および第2の連通路は、それぞれ前記仕切り部材に設けられた第1および第2の開口であって、
    前記第2の開口の最下部の位置が、第1の開口の最下部の位置よりも鉛直方向上方に位置していることを特徴とする請求項またはに記載の現像装置。
  4. 第1の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第1のスクリューであって、
    前記副搬送部のスクリュー径が前記主搬送部のスクリュー径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記進入許容手段は、前記副搬送部よりも単位時間あたりの搬送量が小さく、かつ、副搬送部による搬送方向と反対方向の搬送力を有する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の現像装置。
  6. 第2の搬送路の現像剤搬送方向上流側に現像剤を補給するための補給路が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の現像装置。
  7. 第1の搬送路の現像剤搬送方向の最上流側には、第2の搬送路から現像剤を受け取る第3の連通路が設けられると共に、前記第2の搬送路内には、第2の搬送路内の現像剤を前記第3の連通路に向けて搬送する第2の搬送手段が配され、
    第2の搬送手段は、一般搬送部と、当該一般搬送部よりも現像剤の撹拌能力が高い撹拌増大部とを有しており、
    前記撹拌増大部は、少なくとも前記第1の連通路よりも現像剤搬送方向下流側に存する
    ことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の現像装置。
  8. 第2の搬送手段は、駆動源により回転駆動される第2のスクリューであって、
    前記撹拌増大部は、第2のスクリューの羽根のピッチ間に板状のパドルが設けられてなることを特徴とする請求項に記載の現像装置。
  9. 前記請求項1から8のいずれかに記載の現像装置を有する画像形成装置。
  10. 画像形成プロセス全体の速度を切り替え可能な請求項9に記載の画像形成装置。
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