JP5866223B2 - 中間ホッパーおよびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、トナー排出口に向かって搬送されるトナー量が規制板により規制されるので、トナーの流動性変化や、トナー搬送スクリューの回転に伴うトナーの脈動によるトナー排出量の変化を抑えることができ、安定した現像装置内へのトナー供給が可能となる。
さらに、規制板により規制され滞留したトナーは、一定量を超えると還流窓を介して第1トナー搬送路へ還流させられるので、トナーに過剰なストレスが加わることも防止できる。
ここで、中間ホッパーとは、感光体の表面の静電潜像にトナーを付着させて可視化する現像装置にトナーを安定して供給するために、トナー補給装置から供給されるトナーを受け入れて一時的に収容する装置を意味する。
規制板とは、第2トナー搬送路の途中に設けられ、第2トナー搬送スクリューによってトナー排出口へ搬送されるトナーを物理的に規制し、トナー排出口へ搬送されるトナー量を調整する板状体を意味する。
還流窓とは、規制板によって規制され規制板の手前で通過を阻まれたトナーの一部を第1トナー搬送路へ導くために仕切り壁の一部を貫通するように形成されたトンネル状の開口を意味する。
このような構成によれば、規制板から下流の領域においてトナーの搬送速度が遅くなるので、規制板の上流側にトナーをより一層滞留させ易くなり、コンティニュアスランやトナーカートリッジ交換直後など、一時的に補給されるトナー量が少なくなった場合でもその影響を低減できる。
このような構成によれば、規制板により通過を規制されたトナーが、還流窓を通って速やかに第1トナー搬送路に還流されるので、規制板の手前で受けるトナーへのストレスを低減できる。
要するに、規制板の下縁に対する還流窓の高さは、トナーへのストレス低減を優先させるか、或いは現像装置へのトナーの供給継続を優先するかによって適宜設定されればよい。
なお、還流窓の高さの設定にあたっては、還流窓の開口面積も併せて考慮する必要がある。還流窓の高さが一定であっても還流窓の開口面積が大きくなる程、還流窓を通る際のトナーの抵抗は小さくなり、トナーへ与えるストレスの低減を図ることができる。
このような構成によれば、規制板によって通過を規制されたトナーが還流窓に向かって付勢されるので、規制板の手前で受けるトナーへのストレスをより一層低減できる。
図1は、本発明に係る中間ホッパーを備えた画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。この画像形成装置100は、外部から伝達される画像データに応じてシート状の記録媒体(記録用紙)にカラー画像を形成することができるフルカラープリンターである。
本実施形態では、画像形成装置としてプリンターの場合を例示しているが、画像形成装置としては、外部から伝達される画像データおよび/またはスキャナによって原稿から読み取った画像データに応じても記録媒体に多色または単色の画像を形成することができるコピー機、ファクシミリ装置またはこれらの機能を備えた複合機であってもよい。
各色に対応する感光体ドラム3a〜3dは同じ構成であるため、それらの構成の説明では符号を3に統一し、これと同様に、現像装置は符号を2、帯電器は符号を5、クリーナユニットは符号を4、中間ホッパーは符号を8、トナー補給装置は符号を9に統一して説明する。
図2は、図1で示した現像装置の概略的な拡大断面図、図3は図2のA−A’矢視断面図、図4は図2のB−B’矢視断面図である。なお、これらの図において、現像槽111内に収容されている現像剤は図示省略している。
図2〜4に示すように、現像装置2は、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤が収容される略直方容器形の現像槽111と、その上壁を構成する取り外し可能な現像槽カバー115と、現像槽111内に設けられた現像ローラー114と、第1および第2現像剤搬送路P、Qと、第1および第2現像剤搬送路P、Q内に回転可能に設けられた第1および第2現像剤搬送螺旋部材112、113と、ドクターブレード116と、トナー濃度検知センサ(透磁率センサ)119とを備え、現像ローラー114によって感光体ドラム3の表面にトナーを供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を現像する装置である。
図4に示すように、現像槽カバー115には第1現像剤搬送路Pにおける現像剤搬送方向(矢印X方向)の上流側に未使用のトナーを補給するためのトナー補給口115aが形成されている。
図2に示すドクターブレード116は、現像ローラー114の軸線方向に平行に延びる長方形の板状部材であって、その下端116bは現像槽111の開口部の下端縁に固定され、かつその上端116aは現像ローラー114の表面に対して所定の間隙をもって離間している。ドクターブレード116の材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、合成樹脂等が挙げられる。
図3に示すように、第2現像剤搬送螺旋部材113は第1現像剤搬送路Q内に平行かつ回転可能に設けられた第2回転軸113aと、第2回転軸113aの外周面に固定された第2螺旋羽根113bと、現像槽111の外部へ突出した第1回転軸113aの一端に設けられた第2ギア113cから構成されているオーガスクリューで、図示しない駆動モータにより回転駆動され、第2現像剤搬送路Q内の二成分現像剤を矢印Y方向に撹拌しながら搬送する。
図5は図1で示した中間ホッパーの概略的な拡大断面図、図6は図5のC−C’矢視断面図、図7は図6のD−D’矢視断面図、図8は図6のE−E’矢視断面図、図9は図6のF−F’矢視断面図、図10は図9のG−G’矢視断面図である。なお、これらの図において、中間ホッパー8内に収容されているトナーは図示省略している。
図6に示すように、トナー収容槽211の内部は、仕切り壁217によって2つの部屋に区画されており、2つの部屋のうちのトナー受入口215a側が第1トナー搬送路Vであり、トナー排出口211a側が第2トナー搬送路Wである。第1トナー搬送路Vの下流端と第2トナー搬送路Wの上流端は、トナー連通路220によって連通している。
これにより、第2トナー搬送路Wにおいて、規制板216の上流側には規制板216により通過を阻まれたトナーが滞留することとなり、コンティニュアスランが行われても規制板216の手前で滞留したトナーを利用して現像装置2へ安定してトナーを供給できるようになる。
また、トナー排出口211aに向かって搬送されるトナー量が規制板216により規制されるので、トナーの流動性変化や、トナー搬送スクリューの回転に伴うトナーの脈動によるトナー排出量の変化を抑えることができ、安定した現像装置2へのトナー供給が可能となる。
このため、規制板216により通過を規制されたトナーは、還流窓218を通って比較的速やかに第1トナー搬送路Vに還流することとなり、規制板216の手前で受けるトナーへのストレス軽減が図られている。
図7に示すように、第1トナー搬送スクリュー212は第1トナー搬送スクリュー212の外縁部が、その最下点において、第2トナー搬送路Wの方向に移動する向きに、図示しない駆動モータにより回転駆動されるようになっている。
第2トナー搬送スクリュー213の第2螺旋羽根213bのピッチが、規制板216の下流側において上流側よりも短く設定されることにより、規制板216の下流ではトナーの搬送速度が遅くなり、規制板216の上流側にトナーを滞留させ易くなる。
トナー残量検知センサ219がトナーの有無を検知し、トナーがない時に、後述するトナー補給装置9内のトナーが、トナー受入口215aから第1トナー搬送路V内に供給されるようになっている。
図11は図1で示したトナー補給装置の概略的な拡大断面図で、図12は図11のH−H’矢視断面図である。
図11および図12に示すように、トナー補給装置9はトナー排出口121aを有するトナー収容容器121と、トナー攪拌部材125と、トナー排出部材122とを備え、その内部に未使用のトナーが収容される。トナー補給装置9は、中間ホッパー8の上方に配置されており(図1参照)、そのトナー排出口121aと、中間ホッパー8のトナー受入口215a(図5参照)とが、トナー搬送パイプ103にて接続されている。
トナー攪拌部材125は、回転軸125aを中心に回転する板状部材であり、回転軸125aから離間した両側先端には、可撓性を有する樹脂製(例えば、ポリエチレンテレフタレート)からなるシート状のトナー汲み上げ部材125bを有している。なお、回転軸125aは、トナー収容容器121の長手方向両側の側壁に回転可能に支持されており、その一端は前記側壁を貫通し、図示しない駆動手段の駆動ギアと噛合するギアがその一端に固定されている。
このとき、トナー汲み上げ部材125bは、その可撓性によって、トナー収容容器121の内壁に沿って摺動して変形しつつ回転し、トナーをトナー排出部材122側に供給する。
なお、トナー排出部材122とトナー攪拌部材125との間には、トナー攪拌部材125によって汲み上げられたトナーがトナー排出部材122の周辺に適切に溜まるようにトナー排出部材隔壁124が設けられている。
トナー排出部材122側に供給されたトナーは、トナー排出部材122によってトナー排出口121a側に向けて搬送され、トナー排出口121aからトナー搬送パイプ103を介してトナーホッパー8内へ供給される。
2,2a〜2d 現像装置
3,3a〜3d 感光体ドラム
4a〜4d クリーナユニット
5,5a〜5d 帯電器(帯電装置)
6a〜6d 中間転写ローラー
7 中間転写ベルト
8,8a〜8d 中間ホッパー
9,9a〜9d トナー補給装置
11 転写ローラー
12 定着装置
100 画像形成装置
211 トナー収容槽
211a トナー排出口
212 第1トナー搬送スクリュー
213 第2トナー搬送スクリュー
213a 第2回転軸(軸芯)
213b 第2螺旋羽根(螺旋状のフィン)
213ba 長ピッチ螺旋部
213bb 短ピッチ螺旋部
215a トナー受入口
216 規制板
217 仕切り壁
218 還流窓
220 トナー連通路
V 第1トナー搬送路
W 第2トナー搬送路
Claims (4)
- トナーを一時的に収容するトナー収容槽と、トナー収容槽内部を区分けする仕切り壁と、仕切り壁によって区分される細長い第1トナー搬送路および第2トナー搬送路と、第1トナー搬送路の内部に設けられ第1トナー搬送路の内部のトナーを所定方向に搬送する第1トナー搬送スクリューと、第2トナー搬送路の内部に設けられ第2トナー搬送路の内部のトナーを第1トナー搬送スクリューに対して逆方向に搬送する第2トナー搬送スクリューと、第1トナー搬送路の上流側に設けられトナーをトナー収容槽内部へ受け入れるトナー受入口と、第1トナー搬送路の下流側と第2トナー搬送路の上流側を連通し第1トナー搬送路内にあるトナーを第2トナー搬送路へ導くトナー連通路と、第2トナー搬送路の下流側に設けられトナー収容槽の内部のトナーをトナー収容槽の外部へ排出するトナー排出口と、第2トナー搬送路に途中に設けられ第2トナー搬送スクリューによってトナー排出口へ搬送されるトナー量を規制する規制板と、仕切り壁に形成され規制板により規制されたトナーを第1トナー搬送路へ導く還流窓とを備え、
規制板は第2トナー搬送路の底に対して間隔を空けて対向する下縁を有し、還流窓は下端が規制板の下縁と同じ高さとなるように規制板の上流側に規制板と隣接して設けられることを特徴とする中間ホッパー。 - 第2トナー搬送スクリューは第2トナー搬送路の長手方向に沿って軸回転する軸芯と軸芯の周囲に形成された螺旋状のフィンとからなり、前記フィンは規制板より下流側のピッチが規制板より上流側のピッチよりも短い請求項1に記載の中間ホッパー。
- 第2トナー搬送スクリューは仕切り壁に向かってトナーを付勢する方向に軸回転する請求項1又は2に記載の中間ホッパー。
- 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電装置と、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、感光体ドラムの表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着装置と、現像装置にトナーを供給する中間ホッパーと、中間ホッパーにトナーを補給するトナー補給装置とを備え、中間ホッパーが請求項1〜3のいずれか1つに記載の中間ホッパーからなる画像形成装置。
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