JP5251677B2 - 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 - Google Patents
回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5251677B2 JP5251677B2 JP2009084987A JP2009084987A JP5251677B2 JP 5251677 B2 JP5251677 B2 JP 5251677B2 JP 2009084987 A JP2009084987 A JP 2009084987A JP 2009084987 A JP2009084987 A JP 2009084987A JP 5251677 B2 JP5251677 B2 JP 5251677B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit board
- laminated structure
- clamping
- expansion
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Description
この回路基板接合治具においては、上記積層構造体を一対の挟持部材で挟み込んで加圧状態とした後、一対の挟持部材を固定して積層構造体を拘束する。そして、回路基板接合治具ごと積層構造体を加熱炉中で加熱することで、ろう材を溶融させ、セラミック基板と金属板とを互いに接合させる。
即ち、本発明に係る回路基板接合治具は、セラミック基板とプレスで打ち抜いた金属板とをろう材を介して接触させて積層構造体を形成するとともに、複数の前記積層構造体を高温下で加圧接合して回路基板を製造する回路基板接合治具であって、前記積層構造体を挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、一端側が前記第2挟持部材に固定されるとともに、他端側が前記第1挟持部材を貫通する複数の支柱部材と、前記第1挟持部材よりも前記支柱部材の他端側に固定される固定部材と、前記第1挟持部材の前記固定部材側を向く面に配置された膨張部材と、前記固定部材と前記膨張部材との間に介装されたバネ部材とを備え、前記バネ部材がカーボンコンポジットからなり、前記膨張部材が前記支柱部材よりも線膨張係数の高い材料からなるとともに、前記第1挟持部材及び前記膨張部材は板状をなしており、前記膨張部材は、前記第1挟持部材の前記固定部材側を向く面に敷設され、前記固定部材と前記膨張部材との間に複数の前記バネ部材が介装されていることを特徴としている。
また、積層構造体をこの拘束状態で加熱した際に、ろう材の溶融やバリが潰れることで積層構造体の厚みが減少したとしても、その厚みの減少分だけバネ部材が伸張して積層構造体を加圧するため、積層構造体の拘束力の減少を抑制することができる。さらに、バネ部材が線膨張係数の小さいカーボンコンポジットから形成されているため、加熱時にバネ部材のバネ定数が大きく変化することはなく、安定的かつ確実な加圧力を積層構造体に与えることができる。
さらにまた、上記バネ部材の加圧力に加えて、加熱時には支柱部材よりも線膨張係数の大きい膨張部材の熱膨張により第1挟持部材を加圧することができる。
したがって、これらバネ部材と膨張部材との加圧作用により、積層構造体の厚みの変化に関わらず、常時適正な加圧力を安定的に確保することが可能となる。
なお、高温下とは、ろう材を溶融させてセラミック基板と金属板とを接合する温度である、例えば600〜650°の温度状態のことを示している。
このような特徴の回路基板の製造方法によれば、バネ部材と膨張部材との加圧作用により、積層構造体の厚みの変化に関わらず、常時適正な加圧力を安定的に確保して、セラミック基板と金属板とを確実に接合することができる。
これにより、積層構造体の厚みの変化に関わらず常時適正な加圧力を確保することができるため、例えば、多数の積層構造体に同時に接合処理を施す場合や、打抜き工法による回路基板を製造する場合であっても、加熱時に積層構造体の拘束力が緩むことはなく、セラミック基板と金属板とを確実に接合することができる。
固定板13aは、板状をなす部材であって、第1挟持板11を挟んで第2挟持板12と反対側に、即ち、第1挟持板11の上方に、これら第1挟持板11及び第2挟持板12と互いに平行となるように配置されている。さらに、この固定板13aは、第1挟持部材11と同様に複数の支柱部材14に貫通されており、これにより、該固定板13aは、第1挟持部材11及び第2挟持部材12との平行状態が維持され、さらに、支柱部材14の延在方向に沿ってスライド移動可能とされている。
締結部材13bは、支柱部材14における第1挟持板11及び固定板13aのさらに上方において、支柱部材14に対して外嵌固定可能とされ、これにより、固定板13aの上方への移動を制限している。
また、本実施形態においては、第1挟持板11、第2挟持板12、固定部材13、支柱部材14の各部材も、コイルバネ17と同様、カーボンコンポジットを材料として形成されている。なお、これら第1挟持板11、第2挟持板12、固定部材13、支柱部材14の各部材の全てが必ずしもカーボンコンポジットから形成されている必要はなく、これらの各部材のうち少なくとも一つがカーボンコンポジットから形成されているものであってもよい。
なお、シートSとしては、例えばクッション性および耐熱性を有するようにカーボン(グラファイト)薄膜を雲母のように複数積層したものが用いられる。
また、特に、積層構造体Wが、プレスで打ち抜いた金属パターンをろう材を介してセラミック基板に直接的に接合する打抜き工法で形成されたものの場合には、金属パターンにバリが生じており、加熱時に該バリが潰れることによっても積層構造体Wの拘束が緩んでしまう。
このように積層構造体Wが適確に拘束されたないと、セラミック基板と金属板とを確実に接合することができない
即ち、積層構造体Wを拘束状態で加熱した際に、ろう材の溶融やバリが潰れることで積層構造体Wの厚みが減少したとしても、その厚みの減少分だけコイルバネ17が伸張して積層構造体Wを加圧するため、積層構造体Wの拘束力の減少を抑制することができる。
さらに、上記コイルバネ17の加圧力に加えて、加熱時には支柱部材14よりも線膨張係数の大きい膨張部材16が熱膨張することにより第1挟持部材11を押圧し、積層構造体Wに対して加圧力を与えることができる。
したがって、このようなコイルバネ17と膨張部材16とによる加圧作用によって、積層構造体Wの厚みの変化に関わらず、常時適正な加圧力を安定的に確保することができる。よって、多数の積層構造体Wに同時に接合処理を施す場合や、打抜き工法による回路基板を製造する場合であっても、加熱時に積層構造体Wの拘束力が緩むことはなく、セラミック基板と金属板とを確実に接合することが可能となる。
さらに、カーボンコンポジット自体は重量が軽いため、回路基板接合治具10の移動等の取り扱いを容易にすることができる他、熱容量が小さいため、加熱時間の短縮化を図ることができ、省エネルギーの観点からも好ましい。
また、カーボンコンポジットは黒色であるため、輻射加熱に有利であるとともに、冷却時の放射熱が大きく、加熱終了後に短時間で冷却することができる。
例えば、膨張部材16の材料として実施形態においてはオーステナイト系ステンレスを用いているが、これに限定されることはなく、支柱部材14の形成材料であるカーボンコンポジットよりもある程度大きな線膨張係数を有するならば、例えばマシナブルセラミックスやグラファイト等の他の材料から形成してもよい。
11 第1挟持板(第1挟持部材)
12 第2挟持板(第2挟持部材)
13 固定部材
13a 固定板
13b 締結部材
14 支柱部材
16 膨張部材
17 コイルバネ(バネ部材)
W 積層構造体
Claims (3)
- セラミック基板とプレスで打ち抜いた金属板とをろう材を介して接触させて積層構造体を形成するとともに、複数の前記積層構造体を高温下で加圧接合して回路基板を製造する回路基板接合治具であって、
前記積層構造体を挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材と、
一端側が前記第2挟持部材に固定されるとともに、他端側が前記第1挟持部材を貫通する複数の支柱部材と、
前記第1挟持部材よりも前記支柱部材の他端側に固定される固定部材と、
前記第1挟持部材の前記固定部材側を向く面に配置された膨張部材と、
前記固定部材と前記膨張部材との間に介装されたバネ部材とを備え、
前記バネ部材がカーボンコンポジットからなり、
前記膨張部材が前記支柱部材よりも線膨張係数の高い材料からなるとともに、
前記第1挟持部材及び前記膨張部材は板状をなしており、前記膨張部材は、前記第1挟持部材の前記固定部材側を向く面に敷設され、前記固定部材と前記膨張部材との間に複数の前記バネ部材が介装されていることを特徴とする回路基板接合治具。
- 前記第1挟持部材、前記第2挟持部材、前記支柱部材及び固定部材の少なくとも一つが、カーボンコンポジットからなることを特徴とする請求項1に記載の回路基板接合治具。
- 請求項1又は2のいずれか一項に記載の回路基板接合治具を用いて前記積層構造体を加圧接合する回路基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084987A JP5251677B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084987A JP5251677B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010238899A JP2010238899A (ja) | 2010-10-21 |
JP5251677B2 true JP5251677B2 (ja) | 2013-07-31 |
Family
ID=43092968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009084987A Active JP5251677B2 (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5251677B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5817164B2 (ja) * | 2011-03-23 | 2015-11-18 | 日立金属株式会社 | 接合方法、接合治具 |
JP5828391B2 (ja) * | 2011-09-29 | 2015-12-02 | 日立金属株式会社 | 接合冶具およびそれを用いた接合冶具ユニット |
CN109175660B (zh) * | 2018-11-19 | 2021-10-22 | 哈尔滨工业大学 | 一种铝合金扩散焊接装置及铝合金扩散焊接方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3045889B2 (ja) * | 1993-03-15 | 2000-05-29 | 株式会社アクロス | 炭素繊維炭素複合材料製コイルばねの製造方法 |
JP2001047227A (ja) * | 1999-08-03 | 2001-02-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 熱交換器の製造方法及び熱交換器の製造装置 |
JP5073894B2 (ja) * | 2001-09-20 | 2012-11-14 | 電気化学工業株式会社 | 窒化珪素製板バネ材、その製造方法及び用途 |
JP2004181518A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-02 | Calsonic Kansei Corp | 拡散接合用治具及びこれを用いた拡散接合方法 |
JP4419461B2 (ja) * | 2003-08-22 | 2010-02-24 | 三菱マテリアル株式会社 | 回路基板の製造方法およびパワーモジュール |
JP2007216260A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 接合用拘束治具 |
JP4765889B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2011-09-07 | 三菱マテリアル株式会社 | パワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板の製造装置 |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009084987A patent/JP5251677B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010238899A (ja) | 2010-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106165090B (zh) | 功率模块用基板单元及功率模块 | |
JP6127540B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6375818B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造装置及び製造方法 | |
JP6455056B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法及び加圧装置 | |
JP2017121648A (ja) | 組立品の製造方法、加圧接合容器及び加圧接合装置 | |
JP6201828B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP7060084B2 (ja) | 絶縁回路基板用接合体の製造方法および絶縁回路基板用接合体 | |
JP6361532B2 (ja) | 放熱板付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5251677B2 (ja) | 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 | |
JP6011552B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
JP5593936B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造装置および製造方法 | |
JP5987418B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP2010238900A (ja) | 回路基板接合治具及び回路基板の製造方法 | |
JP5947090B2 (ja) | 絶縁基板の製造方法 | |
JP5141623B2 (ja) | 積層構造体接合治具及び積層構造体の接合方法 | |
JP4765889B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法およびパワーモジュール用基板の製造装置 | |
JP5786569B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5980110B2 (ja) | 拡散接合用治具及び拡散接合方法 | |
JP6008544B2 (ja) | 絶縁基板の製造方法 | |
JP4419461B2 (ja) | 回路基板の製造方法およびパワーモジュール | |
JP5817164B2 (ja) | 接合方法、接合治具 | |
JP6264822B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びその製造方法 | |
JP2005230856A (ja) | 拡散接合用治具およびこれを用いた拡散接合方法 | |
JP3915722B2 (ja) | 回路基板の製造方法および製造装置 | |
JP5949817B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130319 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5251677 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426 Year of fee payment: 3 |