JP5251453B2 - 絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法 - Google Patents

絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法に関し、特に絞り羽根を保持する絞り羽根保持リングを回動させて製造時の絞り開口の調整を行う絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法に関する。
近年、カメラ等のレンズユニットは、光学性能、駆動時のレスポンス、省電力等の性能を維持あるいは向上させつつ、より小型化小径化が求められている。性能の維持あるいは向上には光学系が大型化せざるを得ず、絞り値の大口径化が求められる。一方で、小型化のためには機構部のスペースが小さくならざるを得ず、絞りユニットの外径の小径化が求められる。絞り値の調整精度の向上も求められる。
通常、絞りユニットやレンズを鏡胴等の固定部へ組み込んで初期位置の調整を行ってから固定するには、Cリングを用いて絞りユニットやレンズを固定部に対して付勢保持した状態で、絞り値やレンズ位置の初期位置調整等を行った上で、絞りユニットやレンズとCリングとを固定部に一体で接着するという方法がとられる。
例えば、特許文献1の第2図には、絞りユニットの絞り押え環(2)をCリングで付勢保持している例が示されている。また、特許文献2の図8には、従来例としてレンズ103を保持するためのCリング113が示されている。同様に、特許文献3の図1には、前部3群レンズ15を前部3群鏡筒16に止めるためのCリング17が示されている。
特許文献1のように絞りユニットをCリングで付勢保持する方法の1例を、図7に模式的に示す。図7は、絞りユニットをCリングで付勢保持する方法の1例を示す模式図で、絞りユニット700の光軸Lに平行な面で切った断面図の光軸Lから上の部分だけを示したものである。
図7において、絞りユニット700は、固定部701の内部に挿入された絞り押え環711と絞り駆動環712とで絞り羽根713を挟み込む構成である。絞り羽根713は、絞り軸714で絞り押え環711と係合し、絞り駆動軸715で絞り駆動環712に設けられた図示しない絞り駆動カムと係合している。
絞り押え環711は、固定部701に設けられた溝703に嵌め込まれたCリング705で図の右方向に付勢保持される。絞りユニット700の絞り値調整は、絞り駆動環712に対して絞り押え環711を図の紙面垂直方向に回動させることで行われる。絞り値調整完了後、Cリング705と絞り押え環711とは、接着剤707で固定部701に固定される。
上述した絞り値の初期位置調整については、例えば特許文献4の第1図に、偏心ピン63を用いて、羽根押さえリング28を基板21に対して円周方向に回動させることで、絞り羽根46を移動させて所望の絞り値に調整する方法が示されている。羽根押さえリング28は、可撓性の爪26で基板21にフリクションを与えられて係止されており、偏心ピン63を回すことで基板21に対して円周方向に回動可能となっている。
特許第2712152号公報 特開平10−301010号公報 特開2000−75186号公報 実開平4−13931号公報
しかしながら、特許文献1から3に示された方法と同様に、絞りユニット700をCリング705で付勢保持する方法では、図7に示すように、固定部701にCリング705を嵌め込む溝703が全周必要となり、溝703のスペースを確保するために、固定部701が絞りユニット700の径方向に大きくなってしまう。
また、特許文献4に示された方法でも、絞りユニット上に偏心ピンによる調整機構を設けるスペースが必要で、その分絞りユニット700が大きくなってしまうという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、Cリングを嵌め込む溝のスペースが不要で、小型で高性能な絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.複数の絞り羽根と
中央に開口を有した円板状で、前記絞り羽根と固定軸で係合して前記絞り羽根を保持する絞り羽根保持リングと、
中央に開口を有した円板状で、前記絞り羽根と駆動軸で係合して、前記絞り羽根を前記固定軸の周りに回動させる複数のカム溝が形成された操作リングとからなる絞りモジュールと、
光軸の周りに軸対称に設けられた円筒部を有する枠体とを備えた絞りユニットにおいて、
前記絞り羽根保持リングは、前記絞り羽根保持リングの外周端位置に光軸を中心とする同心円方向に沿って前記光軸の方向にコの字型に突出して形成された複数の腕部を備え、
複数の前記腕部は、前記枠体に設けられた凹部と前記光軸の周りに回動可能に係合するための係合突起部を先端近傍の外径側に有し、
前記凹部の光軸を中心とした同心円方向の幅は、前記係合突起部の光軸を中心とした同心円方向の幅よりも大きく形成されており、
前記腕部の剛性は、
光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性<光軸に平行な方向の剛性<光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性
であることを特徴とする絞りユニット。
2.前記腕部の剛性は、
光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性をHmとしたときに、
光軸に平行な方向の剛性≧2Hm
かつ、
光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性≧100Hm
であることを特徴とする前記1に記載の絞りユニット。
3.前記腕部は、前記絞り羽根保持リングの外周を略等分した少なくとも3箇所に設けられたことを特徴とする前記1または2に記載の絞りユニット。
4.前記絞り羽根保持リングは、プラスチック材料からなることを特徴とする前記1から3の何れか1項に記載の絞りユニット。
5.前記腕部を前記光軸の側から前記枠体に押しつけて固定する押さえ部材を備えたことを特徴とする前記1から4の何れか1項に記載の絞りユニット。
6.前記押さえ部材は、レンズを保持するレンズ保持部材であることを特徴とする前記5に記載の絞りユニット。
7.前記1から4の何れか1項に記載の絞りユニットの絞り調整方法であって、
前記係合突起部が前記枠体と係合した状態で、前記腕部を保持して、前記絞り羽根保持リングを前記光軸の周りに回動させる回動工程と、
複数の前記絞り羽根が形成する開口が所定の絞り値に達した状態で、前記腕部を前記枠体に固定する腕部固定工程とを備えたことを特徴とする絞りユニットの絞り調整方法。
8.前記腕部固定工程は、前記5または6に記載の押さえ部材を用いて前記腕部を前記枠体に固定する工程であることを特徴とする前記7に記載の絞りユニットの絞り調整方法。
本発明によれば、絞り羽根保持リングの外周方向に沿って光軸の方向にコの字型に突出して形成され、枠体と光軸の周りに回動可能に係合するための係合突起部を先端近傍の外径側に有した複数の腕部を備え、腕部の剛性を、光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性<光軸に平行な方向の剛性<光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性とすることで、Cリングを嵌め込む溝のスペースが不要で、小型で高性能な絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法を提供することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限らない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明における絞りユニットの実施の形態について、図1および図2を用いて説明する、図1は、本発明における絞りユニットの実施の形態を被写体側から見た正面図で、図2は、図1のA−A’断面図である。
まず、図1に示した方向を示す符号について説明する。光軸Lに平行な方向をZ方向とし、被写体側(図の紙面手前)から結像面(図の紙面奥)に向かう方向を正方向とする。また、光軸Lに垂直な面内で光軸Lから放射状の方向をM方向(光軸から外向きを正方向)とし、光軸Lを中心とした同心円方向をS方向(被写体側から見て時計回りを正方向)とする。
次に、図1において、絞りユニット1は、絞りモジュール2と枠体10とで構成され、絞りモジュール2は、絞り羽根保持リング20、操作リング30および9枚の絞り羽根40等で構成される。枠体10は、例えばレンズ鏡胴であり、光軸Lの周りに軸対称の円筒部11を有し、円筒部11には、後述する絞り羽根保持リング20の係合突起部231と係合するための凹部131が、円周をほぼ3等分する位置に設けられている。凹部131のS方向の幅は、係合突起部231のS方向の幅よりも大きくなっているので、腕部23と凹部131とはS方向に回動可能に係合することができる。
絞り羽根40は、本実施の形態では9枚用いられ、図示するような形状とすることで、全開から小絞りまで略円形の絞り開口形状を実現することができる。ただし、図が煩雑になるため、図1には絞り羽根40は1枚のみ示してある。絞り羽根40には、絞り込まれる際の回動中心となる固定軸41と、同じく絞り込まれる際の駆動軸43とが、例えばプレスやカシメ等により形成されている。
なお、絞り羽根40の枚数および形状は、絞りユニットに求められる仕様に基づいて適宜決定されればよい。また、固定軸41が絞り羽根保持リング20に設けられ、絞り羽根40には固定穴21が設けられている構成でもよい。駆動軸43についても同様で、駆動軸43が操作リング30に設けられ、絞り羽根40にはカム溝31が設けられている構成でもよい。
絞り羽根保持リング20は、例えばプラスチック材料等からなり、中央に被写体からの光が通過する開口を有した円板状をしており、絞り羽根40の枚数に合わせて、円周を9等分する位置に、絞り羽根40の固定軸41と係合して絞り羽根40の回動中心となる固定穴21が設けられている。
また、絞り羽根保持リング20の外周端には、S方向に沿って図の紙面手前方向にコの字型に突出した腕部23が形成されている。腕部23には、円筒部11の凹部131とS方向に回動可能に係合するための係合突起部231が、円周をほぼ3等分する位置に設けられている。腕部23については、図3で詳述する。
なお、凹部131および腕部23は、円周をほぼ3等分する位置に設けられるに限るものではなく、4つ以上設けられてもよいし、例えばS方向に幅広に形成すれば、円周をほぼ2等分する位置に設けられてもよい。
操作リング30は、絞り羽根保持リング20と同様に、中央に被写体からの光が通過する開口を有した円板状をしており、絞り羽根40の枚数に合わせて、円周を9等分する位置に、絞り羽根40の駆動軸43と係合して絞り羽根40の回動させるためのカム溝31が設けられている。
絞り値の制御は、図の紙面奥側に突き出た操作レバー33が、例えばカメラ側の駆動機構によってS方向に回動されることで、操作リング30をS方向に回動させ、絞り羽根40の駆動軸43と係合したカム溝31によって絞り羽根40が固定軸41の周りに回動されることで行われる。
本実施の形態では、上述した絞り値の初期位置調整は、絞り開口が所定の絞り値、例えば開放絞り値から露出値で1Ev絞り込んだ値になるように、図示しない調整治具を用いて、絞り羽根保持リング20を操作リング30に対してS方向に回動させて行われる。調整治具は、上述した腕部23を保持した状態で光軸Lを中心に回動することで、羽根保持リング20を操作リング30に対してS方向に回動させる。調整治具による腕部23の保持方法については、図4で説明する。
図2において、操作リング30と絞り羽根保持リング20とは、絞り羽根保持リング20に複数個設けられた係合爪27により、スナップフィット結合(所謂パッチン嵌め)で係合されており、S方向に回動可能である。絞り羽根40は、絞り羽根保持リング20と操作リング30とで形成された羽根室25内に収納されている。枠体10は開口部19を有し、絞り羽根保持リング20は絞り開口部29を有し、操作リング30は絞り開口部39を有している。絞り羽根保持リング20、操作リング30および絞り羽根40は、絞りモジュール2を構成している。
腕部23は、M方向およびZ方向に弾性を有しており、腕部23の係合突起部231と円筒部11の凹部131とは、スナップフィット結合で係合し、枠体10と絞りモジュール2とは腕部23の弾性で係合され、固定される。上述した絞り値の初期位置調整完了後、腕部23は、例えば腕部23のZ方向の剛性が高い場合、あるいはZ方向に弾性を有している場合であっても、必要に応じて、円筒部11に例えば接着剤13によって固定される。
次に、絞り羽根保持リング20の腕部23について、図3を用いて説明する。図3は、腕部23の形状を示す模式図で、図3(a)はZ方向から見た正面図、図3(b)はM方向から見た上面図、図3(c)は図3(b)のB−B’断面図である。
図3(a)、(b)および(c)において、腕部23は、絞り羽根保持リング20の外周端のS方向に沿って−Z方向に突出した2本の凸部233が形成され、2本の凸部233の先端付近を中央部がやや幅広になったブリッジ部235が繋いで、中央に開口部237を有するコの字型に形成されている。ブリッジ部235のやや幅広の中央部には、円筒部11の凹部131とS方向に回動可能に係合するための係合突起部231が、M方向に突出して設けられている。
ブリッジ部235のZ方向の幅をdz、M方向の厚みをdm、凸部233のS方向の幅をdsとすると、dm<dz<dsである。一例として、dm=0.5mm、dz=1.1mm、ds=1.5mmである。また、係合突起部231のM方向の高さ=0.2mmである。この関係と、腕部23がコの字型に形成されていることから、腕部23の剛性は、光軸に垂直な方向(M方向)の剛性Hm<光軸に平行な方向(Z方向)の剛性Hz<光軸を中心とする同心円方向(S方向)の剛性Hs、であり、好ましくは、Hz≧2Hm、かつ、Hs≧100Hmである。
なお、上述した剛性とは、所定の変位量(例えば0.1mm)だけ変位させるのに必要な力量であり、例えば、上述した例で、ヤング率を2,400MPaとした場合、ブリッジ部235の係合突起部231近傍のM方向の剛性Hmは約1Nであり、Z方向の剛性Hzは約2.2Nである。
次に、上述した調整治具による腕部23の保持方法について、図4を用いて説明する。図4は、調整治具による腕部23の保持方法を説明するための模式図である。
図4において、調整治具50は、円筒部11に内接する円筒形で、3箇所の腕部23に対向する位置に、腕部23の凸部233と係合する3箇所の切欠部51を有している。
そして、切欠部51と腕部23の凸部233とが係合された状態で、調整治具50がS方向に回動されることで、絞り羽根保持リング20が操作リング30に対してS方向に回動され、図に破線で示した円筒部11の凹部131のS方向の範囲内で、上述した絞り値の初期位置調整を行うことができる。この時、操作レバー33が回動しないように、例えば図示しない固定治具等により、操作レバー33は所定の位置に固定されている。
上述したように、腕部23のS方向の剛性Hsは、M方向の剛性HmおよびZ方向の剛性Hzに対して充分大きいので、調整治具50の切欠部51と腕部23の凸部233とが係合された状態で調整治具50がS方向に回動されても、腕部23がS方向に変形することはなく、調整治具50のS方向への回動に追従して、絞り羽根保持リング20をS方向に回動させることができる。従って、上述した絞り値の初期位置調整を正確に行うことができる。
次に、本発明の実施の形態における絞りユニットの組立調整方法について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態における絞りユニット1の組立調整方法を示す工程図である。
図5において、ステップS11(絞り羽根組込工程)で、絞り羽根保持リング20の固定穴21と絞り羽根40の固定軸41とが係合するようにして、9枚の絞り羽根40が絞り羽根保持リング20に組み込まれる。
続いて、ステップS12(操作リング組込工程)で、9枚の絞り羽根40の駆動軸43と操作リング30の9個のカム溝31とが係合するようにして、操作リング30が絞り羽根保持リング20の上に組み込まれ、絞り羽根保持リング20に複数個設けられた係合爪27により、操作リング30と絞り羽根保持リング20とがスナップフィット結合で係合される。ここに、ステップS11とS12とは、絞りモジュール2の組立工程である。
次に、ステップS13(絞り部組込工程)で、絞りモジュール2が枠体10の中の所定の位置に挿入され、絞り羽根保持リング20の腕部23の係合突起部231が、枠体10の円筒部11の凹部131と係合される。
上述したように、腕部23のM方向の剛性HmおよびZ方向の剛性Hzは小さいので、絞り部2を枠体10の中に挿入する際には、係合突起部231が−M方向に撓んで容易に挿入することができる。所定の位置に挿入されると、係合突起部231が+M方向に戻り、円筒部11の凹部131とスナップフィット結合で係合する。一度スナップフィット結合で係合すると、腕部23のZ方向の剛性Hzによって、係合がZ方向に外れにくくなり、絞りモジュール2が枠体10の中に固定される。ここに、ステップS13は、絞りユニット1の組立工程である。
続いて、ステップS14(調整治具挿入工程)で、調整治具50が、切欠部51が腕部23の凸部233と係合するように、枠体10の中に挿入される。ステップS15(絞り羽根保持リング回動工程)で、調整治具50がS方向に回動されることで、絞り羽根保持リング20がS方向に回動されて、絞り羽根40が固定軸41の周りに回動され、絞り開口の大きさが変化する。この時、操作リング30が回動しないように、操作レバー33は固定されている。
絞り開口の大きさが所定の調整値(例えば開放絞り値から1Ev絞り込んだ値)になったところで調整治具50の回動が停止され、ステップS16(腕部固定工程)で、図2に示したように、腕部23が接着により円筒部11に固定され、一連の工程が終了される。ここに、ステップS14からS16までは、絞りユニット1の絞り調整工程である。
絞り開口の大きさの検出は、例えば光源と光量モニタとを用いて、絞り開口を通過した光量をモニタする方法や、例えば平行光とエリア撮像素子とを用いて絞り開口の径を直接モニタする方法等があり、適宜選択されればよい。
なお、上述した例では絞りモジュール2は、操作リング30と絞り羽根保持リング20とをスナップフィット結合で係合するとしたが、これに限るものではなく、例えば、絞り羽根保持リング20はスナップフィット結合のための係合爪27を持たず、絞り羽根40を組み込んだ操作リング30と絞り羽根保持リング20とを、組込治具で操作リング30側と絞り羽根保持リング20側から挟み込んで一体化して枠体10の中に挿入し、係合突起部231と円筒部11の凹部131とをスナップフィット結合で係合させた後に、組込治具を外す等のやり方でもよい。
組込治具は、例えば操作リング30側の治具1と、絞り羽根保持リング20側の治具2とで構成されている。治具1は枠体10の開口部19に挿入できるように開口部19よりも細い径であり、治具2は枠体10の円筒部11に挿入できるように、円筒部11の径よりも細い径である。そして、治具1と治具2とは操作リング30の絞り開口部39と絞り羽根保持リング20の絞り開口部29とを介して、例えば磁力で結合される。
1例として、治具1の治具2との接合面は鉄やステンレスのような磁性体でできており、治具2の治具1との接合面には永久磁石あるいは電磁石が組み込まれている。組込治具で挟み込まれた絞りモジュール2を枠体10に挿入して円筒部11にスナップフィット結合で係合させた後に、治具1の治具2との接合を光軸L方向に引っ張って引き離すか、電磁石の通電を停止して分離する。
また、例えば操作リング30を鉄やステンレスのような磁性体で形成しておき、絞り羽根保持リング20を介して磁力で吸着する方法も考えられる。この方法であれば、組込治具は、絞り羽根保持リング20側の、永久磁石あるいは電磁石が組み込まれた治具2のみでよい。
上述したように、本発明の実施の形態によれば、絞り羽根保持リングの外周のS方向に沿って、操作リングから絞り羽根保持リングに向かう方向にコの字型に突出して形成され、先端近傍に係合突起部を有する複数の腕部を備え、腕部の剛性を、M方向の剛性<Z方向の剛性<S方向の剛性とすることで、Cリングを嵌め込む溝のスペースが不要となり、小型で高性能な絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法を提供することができる。
次に、上述した絞り値の初期位置調整後の、絞り羽根保持リング20と円筒部11との固定方法の別法について、図6を用いて説明する。図6は、絞り羽根保持リング20と円筒部11との固定方法の別法について説明するための模式図である。
図2では、腕部23は、円筒部11に例えば接着剤13によって固定されるとしたが、図6においては、接着を行わない。その代わりに、絞り値の初期位置調整が完了した後、絞り羽根保持リング20と円筒部11とは、腕部23が押さえ部材60によって円筒部11に押しつけられることで固定される。
押さえ部材60は、腕部23に光軸Lの側から当接するための窪み部61を有している。さらに、押さえ部材60は、絞りユニット1に取り付けられるレンズ70を保持するレンズ保持部材60であり、その一部が押さえ部材を兼ねている。
このように、押さえ部材を兼ねるレンズ保持部材60を用いることで、接着を行うことなく、押さえ部材も別に設けることなく、絞り羽根保持リング20を円筒部11に固定することができ、工程や部品点数の削減が行える。
なお、上述した絞り羽根保持リング20と円筒部11との固定方法の別法を用いる場合には、図5に示した絞りユニット1の組立調整方法のステップS16(腕部固定工程)で、接着の代わりに、図6に示したように、押さえ部材を兼ねるレンズ保持部材60により腕部23を円筒部11に押しつけることで固定すればよい。
なお、図6では、レンズ保持部材60は、絞りユニット1に取り付けられるレンズ70を保持するものであるとしたが、レンズ保持部材60はこれに限定される必要はなく、その一部が腕部23を円筒部11に押しつける押さえ部材の機能を兼ねさえすれば、レンズユニットのどこに取り付けられるものであってもよい。
以上に述べたように、本発明によれば、絞り羽根保持リングの外周方向に沿って光軸の方向にコの字型に突出して形成され、枠体と光軸の周りに回動可能に係合するための係合突起部を先端近傍の外径側に有した複数の腕部を備え、腕部の剛性を、光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性<光軸に平行な方向の剛性<光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性とすることで、Cリングを嵌め込む溝のスペースが不要で、小型で高性能な絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法を提供することができる。
なお、本発明に係る絞りユニットおよび絞りユニットの絞り調整方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明における絞りユニットの実施の形態を被写体側から見た正面図である。 図1のA−A’断面図である。 腕部の形状を示す模式図である。 調整治具による腕部の保持方法を説明するための模式図である。 絞りユニットの組立調整方法を示す工程図である。 絞り羽根保持リングと円筒部との固定方法の別法について説明するための模式図である。 絞りユニットをCリングで付勢保持する方法の1例を示す模式図である。
符号の説明
1 絞りユニット
2 絞りモジュール
10 枠体
11 円筒部
131 凹部
19 (枠体10の)開口部
20 絞り羽根保持リング
21 固定穴
23 腕部
231 係合突起部
233 凸部
235 ブリッジ部
237 開口部
25 羽根室
27 係合爪
29 (絞り羽根保持リング20の)絞り開口部
30 操作リング
31 カム溝
33 操作レバー
39 (操作リング30の)絞り開口部
40 絞り羽根
41 固定軸
43 駆動軸
50 調整治具
51 切欠部
60 (押さえ部材を兼ねる)レンズ保持部材
70 (絞りユニット1に取り付けられる)レンズ
L 光軸

Claims (8)

  1. 複数の絞り羽根と
    中央に開口を有した円板状で、前記絞り羽根と固定軸で係合して前記絞り羽根を保持する絞り羽根保持リングと、
    中央に開口を有した円板状で、前記絞り羽根と駆動軸で係合して、前記絞り羽根を前記固定軸の周りに回動させる複数のカム溝が形成された操作リングとからなる絞りモジュールと、
    光軸の周りに軸対称に設けられた円筒部を有する枠体とを備えた絞りユニットにおいて、
    前記絞り羽根保持リングは、前記絞り羽根保持リングの外周端位置に光軸を中心とする同心円方向に沿って前記光軸の方向にコの字型に突出して形成された複数の腕部を備え、
    複数の前記腕部は、前記枠体に設けられた凹部と前記光軸の周りに回動可能に係合するための係合突起部を先端近傍の外径側に有し、
    前記凹部の光軸を中心とした同心円方向の幅は、前記係合突起部の光軸を中心とした同心円方向の幅よりも大きく形成されており、
    前記腕部の剛性は、
    光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性<光軸に平行な方向の剛性<光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性
    であることを特徴とする絞りユニット。
  2. 前記腕部の剛性は、
    光軸に垂直な面内で光軸から放射状の方向の剛性をHmとしたときに、
    光軸に平行な方向の剛性≧2Hm
    かつ、
    光軸に垂直な面内で光軸を中心とした同心円方向の剛性≧100Hm
    であることを特徴とする請求項1に記載の絞りユニット。
  3. 前記腕部は、前記絞り羽根保持リングの外周を略等分した少なくとも3箇所に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の絞りユニット。
  4. 前記絞り羽根保持リングは、プラスチック材料からなることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の絞りユニット。
  5. 前記腕部を前記光軸の側から前記枠体に押しつけて固定する押さえ部材を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の絞りユニット。
  6. 前記押さえ部材は、レンズを保持するレンズ保持部材であることを特徴とする請求項5に記載の絞りユニット。
  7. 請求項1から4の何れか1項に記載の絞りユニットの絞り調整方法であって、
    前記係合突起部が前記枠体と係合した状態で、前記腕部を保持して、前記絞り羽根保持リングを前記光軸の周りに回動させる回動工程と、
    複数の前記絞り羽根が形成する開口が所定の絞り値に達した状態で、前記腕部を前記枠体に固定する腕部固定工程とを備えたことを特徴とする絞りユニットの絞り調整方法。
  8. 前記腕部固定工程は、請求項5または6に記載の押さえ部材を用いて前記腕部を前記枠体に固定する工程であることを特徴とする請求項7に記載の絞りユニットの絞り調整方法。
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