JP5250808B2 - イソソルビドまたはイソソルビド異性体核を有する新規官能性化合物、これらの化合物の生成方法および使用 - Google Patents

イソソルビドまたはイソソルビド異性体核を有する新規官能性化合物、これらの化合物の生成方法および使用 Download PDF

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Description

本発明は、核単位としてイソソルビド単位、またはイソソルビドの2つの光学異性体、即ちイソマンニドまたはイソイジドの1つの単位を含む、新規官能性化合物に関する。本発明はまた、これらの新規官能性化合物を調製する方法、およびこれらの応用例に関する。
Figure 0005250808
は、トウモロコシデンプン由来の糖から主として得られる天然物質である。トウモロコシデンプンから酵素反応によってグルコースが得られ、これがソルビトールに還元され、2重(double)脱水後にイソソルビドとなる。
Figure 0005250808
光学異性体イソマンニドおよびイソイジドは、それぞれマンニトールおよびイジトールから同じ様式で得られる。この化学についてより詳細には、特にKIRK OTHMER encyclopedia、第4版、23巻、93から119頁を参照することができる。
現在、「グリーンケミストリー」という状況において油誘導体を回避するために、機能化学業界は、それゆえ再生可能であり、生分解性であり、あまり毒性でなく、環境に優しい、植物などの天然起源の新規化合物またはモノマーを求めている。さらにこのような原材料から得られたこれらの新規化合物は、好ましくはクリーンエネルギーおよびエネルギー効率のよい方法を用いて得られるはずである。
これらの要件を考慮して、本出願会社は、具体的にはイソソルビド、イソマンニドおよびイソイジドであり、産業上アクセス可能な天然シントンからの、それゆえバイオリファイナリーの発展につれて今後数年間、入手可能性が増大する、アミン基を有する2官能性化合物の合成を想定した。
その後本出願会社の研究によって、簡単であり、産業レベルに容易に拡大できる方法によってニトリルおよびアミン官能基を有する新規化合物を得るためにアルコール官能基を有する上記シントンの転換を可能にする方法が発見された。
この方法は、第1のステップにおいて、アクリロニトリルとのマイケル反応によってアルコール官能基をプロピオニトリルエーテルに転換し、次いで第2のステップにおいて、水素添加によってニトリル官能基を第1級アミン官能基に転換するという原理に依存する。
このように、本発明は、それゆえ再生可能である植物起源の、産業上低コストで入手可能なヘテロシクロ脂肪族2環式糖からの、具体的にはこれらの2環式核および熱安定性のために独創的である、独創的な分子への簡易化されたアクセス経路(2ステップのみの簡単な合成であり、従来の工業装置に適合する。)を提供する。
これらの2環式核は、一方では、比較的大きな親水性の極性頭部の役割を果たすことができ、他方では、モノマーとして用いられることがあり得る場合には、材料に一定の剛性を提供することができる。
驚いたことに、本発明の新規化合物の熱抵抗が優れており(296℃を超える。)、植物ベースの製品の場合でははるかに優れていることが観察された。
本出願会社の知るかぎり、本発明による化合物は新規であり、文献に一度も言及されていないが、ただし実際にCAS番号6338−35−8に挙げられているが、これを得る方法と同じくどの文献にも記載されていない2,5−ビス−O−(3−アミノプロピル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−グルシトールは除く。
このアミン官能基がイソソルビド単位に直接保持されているジアミン、即ち2,5−ジアミノ−1,4:3,6−ジアンヒドロ−2,5−ジデオキシソルビトールまたは2,5−ジアミノ−1,4:3,6−ジアンヒドロ−2,5−ジデオキシ−D−グルシトール(CAS143396−56−9)が存在する。しかしながら、関連する文献からわかるように、収率は28から56%であるので、合成はあまり直接的でなく、即ち3ステップであり、はるかに複雑である。
Synthesis(1994)、317−321
International application PCT WO9212978
JACS(1956)、78、3177−3182
JCS(1950)、371−374
Nature(1949)、164、573−574
リポ多糖体の脂質A部位を有する新規ビスカチオンリガンドの分子モデリングに関する、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2006)、16(3)、714−717の記事も挙げることができる。これらは、レセプタ部位に沿って長さ14オングストロームを有する分子を得ることを目的とする理論的研究である。この分子についても、この合成方法についても、この記事には説明されていない。
国際公開第9212978号パンフレット
KIRK OTHMER encyclopedia、第4版、23巻、93から119頁 Synthesis(1994)、317−321 JACS(1956)、78、3177−3182 JCS(1950)、371−374 Nature(1949)、164、573−574 Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2006)、16(3)、714−717
本発明の新規ジアミンは界面活性剤に応用される。
これは、界面活性剤の分野において、原材料として植物起源の、それゆえ再生可能である化合物を有する、生分解性であり、あまり毒性でない製品の応用例が求められているからである。この問題に対処する手段の1つは、一方で、これらの基準に該当する脂肪酸に由来する親油性脂肪鎖と、アミド官能基などの切断可能な化学官能基によって結合された親水性アミノシントンとの縮合化学を用いることである。一般に、用いられるポリアミン、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)などは油起源であり、環境に影響を及ぼす。従って、本発明は生分解性および低毒性の基準に対応する植物原材料をベースとするジアミンを容易に得ることを可能にする。
本発明の新規ジアミンはまた、例えばポリアミドを製造するための縮合重合反応のモノマーとして、さらに架橋剤として、材料分野においても応用例を有する。これらの非常に良好な熱安定性および植物起源であることが、このような応用例での選択基準を構成する。
従って、本発明の一主題は、第1に式(I)の化合物であり、
R−(CH−O−A−O−(CH−R(I)
式中、
Aは、以下から選択された2価の基を表し、
Figure 0005250808
および
上記の3式それぞれの2つの自由な結合は、基Aが式(I)の酸素原子に結合する位置を構成し、
Rは、−CNまたは−CHNHを表す。
以下の式で表わされる本発明の化合物を特に挙げることができる。
Figure 0005250808
本発明の他の主題は、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)を得るために、アクリロニトリルをマイケル反応によって式(II)の化合物と反応させ、
HO−A−OH(II)
(式中、Aは請求項1に定義されるとおりである。)
対応する式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)を得るために、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の水素添加を行うという事実を特徴とする、上に定義した式(I)の化合物を製造する方法である。
第1ステップ:マイケル反応
特にアクリロニトリル/(化合物(II)×2)のモル比1:2、好ましくは1:1.5で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させる。
このステップは一般に、温度20℃から100℃、好ましくは40℃から80℃で行われる。
同様にこのステップは有利には、具体的には式(II)の化合物に対して0.05重量%から5重量%、好ましくは0.1から3重量%の量で用いられる、少なくとも1種の塩基性または非塩基性触媒の存在下で行われる。
塩基性触媒は、以下から選択することができる。
アルカリ金属水酸化物、例えばLi、Na、K、RbまたはCs水酸化物など、
アルカリ土類金属水酸化物、例えばMg、Ca、SrまたはBa水酸化物など、
Li、Na、K、RbまたはCs炭酸塩、
アルカリまたはアルカリ土類金属アルコラート、例えばナトリウムメチラート、ナトリウムエチラートおよびカリウムt−ブチラートなど、ならびに
塩基性不均一触媒、例えば塩基性樹脂、ゼオライト、ハイドロタルサイトおよび酸化マグネシウムなど。
他の非塩基性触媒のなかで(顕著でない塩基性を有するものを含む。)、フッ化Kおよびフッ化Csを挙げることができ、これらは純粋である、または例えばアルミナに担持されている。
第1の実施形態によれば、式(II)の化合物は溶融状態で単独で用いることができる。
第2の実施形態によれば、低温マイケル反応の場合にはt−ブタノール、トルエンなどの芳香族炭化水素、およびアセトニトリルなどの極性非プロトン性溶媒などの溶媒の溶液である式(II)の化合物を用いることができる。
最後に、このマイケル反応は一般に大気圧で行われるが、アクリロニトリルの沸点(77℃である。)のため、わずかな圧力下で行っても不利益はない。
この第1ステップは以下のとおり、より詳細に説明できる。
イソソルビドまたはイソマンニドもしくはイソイジド異性体は、イソソルビドの場合は溶融状態(融点:60から63℃)で単独で、または低温、即ち原材料の融点より低い温度ではt−ブタノール、ならびに芳香族炭化水素(例えばトルエン)、極性非プロトン性溶媒(例えばアセトニトリル)などの溶媒の溶液で用いることができる。塩基性触媒を導入し、これは一般に上に示したものなどのアルカリまたはアルカリ土類金属水酸化物であるが、アルカリまたはアルカリ土類金属アルコラート、ならびに塩基性不均一触媒、アルカリ金属炭酸塩またはフッ化カリウムおよびフッ化セシウムも用いることができ、これらの例は上記のものである。混合物を40℃から80℃に加熱し、その後、アクリロニトリルを導入する。アルコール官能基がエーテルに転換するまで反応を続ける。反応生成物は粗製で用いることができるが、高真空蒸留によって精製することもできる。酸で触媒を中和することもできる。
第2ステップ:水素添加
有利には、水素添加は、一般にNH/CNのモル比0.2:2.5、好ましくは0.5:1.5で、アンモニアの存在下で行われる。
この水素添加は、以下の有利な条件下で行われる。
一般に温度40℃から180℃、好ましくは50℃から130℃、
全圧5×10Paから1.50×10Pa(5バールから150バール)、好ましくは2×10Paから8×10Pa(20バールから80バール)で、加圧反応器中、
式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)に対して、特に0.1から20重量%、好ましくは0.5重量%から10重量%の量の、少なくとも1種の水素添加触媒の存在下であり、水素添加触媒は、ラネーニッケル、ラネーコバルト、パラジウムおよびロジウムから有利には選択され、パラジウムおよびロジウムの2種の触媒は炭またはアルミナに場合により担持されている。
第1の実施形態によれば、水素添加は溶媒を用いずに行われる。
第2の実施形態によれば、水素添加は溶媒媒体中で行われ、溶媒は水素添加反応に適合性であり、具体的には水、および直鎖または分岐鎖C−C軽質アルコールから選択される。
第2ステップは、以下のとおり、より具体的および詳細に説明できる。
加圧反応器が用いられる。溶媒を用いずに、または溶媒媒体中で操作することができ、用いることのできる溶媒の例は上記のものである。反応器にエーテルジニトリルおよび触媒を充填する。触媒は、上記のものなど、ニトリルの水素添加用の従来の触媒から選択される。コスト上の理由から、ラネーニッケルおよびラネーコバルトが好ましい。反応器を密閉し、その後、アンモニアを導入する。反応媒体を攪拌し、温度を50℃から150℃にする。次いで、水素を導入する。反応を開始し、ニトリル官能基のアミン官能基への転換が完了するまで継続する。アンモニアの量は、第2級アミンの形成を最小限に抑えるように思慮深く選択される。反応の終わりに、触媒を濾過し、再生利用することができる。必要であれば、溶媒を蒸発させる。ジアミンは高真空蒸留またはこの塩酸塩形態の再結晶によって場合によっては精製する。
反応器に溶媒、触媒、アンモニア、水素を充填し、反応器の圧力を維持するためにエーテルジニトリルおよび水素を連続して導入することからなる、この方法の変形に従って進めることもできる。ここでも、目的は第2級アミンを犠牲にして、第1級アミンの形成を促進することである。
本発明はまた、界面活性剤の極性頭部として、縮合重合、具体的にはポリアミドの製造におけるモノマー(コモノマー)として、または架橋剤としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)の使用に関し、さらに式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)の調製における合成中間体としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の使用に関する。
以下の実施例は、本発明の範囲を限定することなく、本発明を例示するものである。これらの実施例において、パーセントは他に別段の指示のないかぎり重量による。
2,5−ビス−O−(プロピオニトリル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトールの合成
攪拌機、滴下漏斗およびコンデンサを備えた500cmジャケット付きガラス反応器に、イソソルビド100g(0.68M)、および水酸化ナトリウムパール0.5g、即ち5000ppmを充填した。水酸化ナトリウムが完全に溶解し、イソソルビドが溶融するまで、反応媒体を70から75℃にした。次いで、90.1g(1.7M)、即ちアルコール官能基に対して25%過剰のアクリロニトリルをゆっくりと添加した。反応の終わりに、過剰のアクリロニトリルを蒸発させ、粗反応生成物を回収した。予期された生成物の収率は90%であった。
生成物の分析的特性評価
2,5−ビス−O−(プロピオニトリル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール
Figure 0005250808
13C NMR CDCl
δa=18.31ppm
δb=63.45ppm;64.51ppm;70.02ppmおよび72.48ppm
δc=79.65ppm;79.97ppm;83.69ppmおよび85.35ppm
δd=117.48ppmおよび117.55ppm。
2,5−ビス−O−(3−アミノプロピル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトールの合成
500cmオートクレーブに、前に得られた粗反応生成物200gを湿潤ラネーニッケル10gと共に導入した。オートクレーブを密閉した。その後、アンモニア15gを周囲温度で導入した(即ち、NH/CNのモル比0.55)。反応媒体を攪拌しながら130℃にした。水素を導入して、全圧を2.5×10Pa(25バール)にした。反応全体を通じて、これらの値で圧力および温度を維持した。反応が終了した時点で、再生利用できる触媒を回収するために、粗反応生成物を濾過によって回収した。収率は85%であった。このジアミンは高圧蒸留によって純粋な形で得ることができる(沸点:133.322Pa(1mmHg)で165から175℃)。
生成物の分析的特性評価
2,5−ビス−O−(3−アミノプロピル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール
Figure 0005250808
GC−MS結合による質量の確認
13C NMR CDOD
δa=40.42ppmおよび40.38ppm
δb=34.29ppmおよび34.11ppm
δc=69.16ppm;69.97ppm;71.69ppmおよび74.69ppm
δd=81.94ppm;82.09ppm;86.08ppmおよび87.85ppm
2,5−ビス−O−(プロピオニトリル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトールの合成
有効な機械的攪拌、加熱、コンデンサ、滴下漏斗および窒素不活性システムを備えた、予め乾燥した500cmガラス反応器に、イソソルビド46.2g(316mmol)をt−ブタノール98.2gおよび水酸化リチウム1gと共に充填した。反応媒体を60℃にし、その後、1時間30分かけてアクリロニトリル50.3g(949mmol)を注ぎ入れた。反応を総持続時間8時間、継続した。
触媒を酸溶液で中和し、その後、残留t−ブタノールおよびアクリロニトリルを減圧下で蒸発させた。このようにしてジニトリル90%を含有する(HPLC分析)粗生成物80.8gを得た。イソソルビドの転換率は95%、収率は91%であった。
生成物の分析的特性評価:実施例1参照
2,5−ビス−O−(3−アミノプロピル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトールの合成
300cmオートクレーブに、水100g、湿潤ラネーニッケル(50%)12gおよびアンモニア2.6gを充填した。温度60℃で全圧6×10Pa(60バール)まで、反応器を水素で加圧した。粗反応生成物34.5gの水30g溶液を連続して導入した。この導入は3時間15分かけて行い、圧力および温度は前述の値で維持した。反応の終わりに、媒体を冷却し、触媒を濾過し、および溶媒を蒸発させた。このようにしてジアミン79%を含有する粗生成物28.5gを得た。ジアミンの収率は70%であった。
生成物の分析的特性評価:実施例2参照。

Claims (21)

  1. 式(I)の化合物であって、
    R−(CH−O−A−O−(CH−R(I)
    式中、
    Aは、以下から選択された2価の基を表し、
    Figure 0005250808
    および
    Rは、−CNまたは−CHNHを表す化合物。
  2. 下式で表わされる、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0005250808
  3. 下式で表わされる、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0005250808
  4. 下式で表わされる、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0005250808
  5. 式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)を得るために、アクリロニトリルをマイケル反応によって式(II)の化合物と反応させ、
    HO−A−OH(II)
    (式中、Aは請求項1に定義されたとおりである。)
    対応する式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)を得るために、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の水素添加を行うという事実を特徴とする、請求項1に定義された式(I)の化合物を製造する方法。
  6. アクリロニトリル/(化合物(II)×2)のモル比1:2で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 温度20℃から100℃で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5および6のいずれかに記載の方法。
  8. 式(II)の化合物に対して0.05から5重量%の量で用いられる、少なくとも1種の塩基性または非塩基性触媒の存在下、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 塩基性触媒が、
    アルカリ金属水酸化物
    ルカリ土類金属水酸化物
    i、Na、K、RbまたはCs炭酸塩、
    アルカリまたはアルカリ土類金属アルコラート、ならびに
    塩基性不均一触媒から選択され、
    非塩基性触媒は、フッ化Kおよびフッ化Csから選択されるという事実を特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 式(II)の化合物を溶融状態で単独で用いるという事実を特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 媒の溶液である式(II)の化合物を用いるという事実を特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
  12. マイケル反応が、大気圧またはわずかな圧力下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 水素添加が、NH/CNのモル比0.2:2.5で、アンモニアの存在下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 水素添加が、温度40℃から180℃で行われるという事実を特徴とする、請求項5から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 水素添加が、全圧5×10Paから1.5×10Pa(5バールから150バール)で、加圧反応器中で行われるという事実を特徴とする、請求項5から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 反応が、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)に対して、0.1から20重量%の量の、少なくとも1種の水素添加触媒の存在下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 水素添加触媒が、ラネーニッケル、ラネーコバルト、パラジウムおよびロジウムから選択され、パラジウムおよびロジウムの2種の触媒は炭またはアルミナに場合により担持されているという事実を特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 水素添加が溶媒を用いずに行われるという事実を特徴とする、請求項5から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 水素添加が溶媒媒体中で行われ、溶媒は水素添加反応に適合性であり、水、および直鎖または分岐鎖C−C軽質アルコールから選択されるという事実を特徴とする、請求項5から17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 界面活性剤の極性頭部として、または縮合重合におけるモノマーとして、または架橋剤としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)の使用。
  21. 式(I)の化合物(式中、Rは−CHNHを表す。)の調製における合成中間体としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の使用。
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