JP5250808B2 - イソソルビドまたはイソソルビド異性体核を有する新規官能性化合物、これらの化合物の生成方法および使用 - Google Patents
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JCS(1950)、371−374
Nature(1949)、164、573−574
リポ多糖体の脂質A部位を有する新規ビスカチオンリガンドの分子モデリングに関する、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2006)、16(3)、714−717の記事も挙げることができる。これらは、レセプタ部位に沿って長さ14オングストロームを有する分子を得ることを目的とする理論的研究である。この分子についても、この合成方法についても、この記事には説明されていない。
R−(CH2)2−O−A−O−(CH2)2−R(I)
式中、
Aは、以下から選択された2価の基を表し、
HO−A−OH(II)
(式中、Aは請求項1に定義されるとおりである。)
対応する式(I)の化合物(式中、Rは−CH2NH2を表す。)を得るために、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の水素添加を行うという事実を特徴とする、上に定義した式(I)の化合物を製造する方法である。
特にアクリロニトリル/(化合物(II)×2)のモル比1:2、好ましくは1:1.5で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させる。
アルカリ土類金属水酸化物、例えばMg、Ca、SrまたはBa水酸化物など、
Li、Na、K、RbまたはCs炭酸塩、
アルカリまたはアルカリ土類金属アルコラート、例えばナトリウムメチラート、ナトリウムエチラートおよびカリウムt−ブチラートなど、ならびに
塩基性不均一触媒、例えば塩基性樹脂、ゼオライト、ハイドロタルサイトおよび酸化マグネシウムなど。
有利には、水素添加は、一般にNH3/CNのモル比0.2:2.5、好ましくは0.5:1.5で、アンモニアの存在下で行われる。
全圧5×105Paから1.50×107Pa(5バールから150バール)、好ましくは2×106Paから8×106Pa(20バールから80バール)で、加圧反応器中、
式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)に対して、特に0.1から20重量%、好ましくは0.5重量%から10重量%の量の、少なくとも1種の水素添加触媒の存在下であり、水素添加触媒は、ラネーニッケル、ラネーコバルト、パラジウムおよびロジウムから有利には選択され、パラジウムおよびロジウムの2種の触媒は炭またはアルミナに場合により担持されている。
攪拌機、滴下漏斗およびコンデンサを備えた500cm3ジャケット付きガラス反応器に、イソソルビド100g(0.68M)、および水酸化ナトリウムパール0.5g、即ち5000ppmを充填した。水酸化ナトリウムが完全に溶解し、イソソルビドが溶融するまで、反応媒体を70から75℃にした。次いで、90.1g(1.7M)、即ちアルコール官能基に対して25%過剰のアクリロニトリルをゆっくりと添加した。反応の終わりに、過剰のアクリロニトリルを蒸発させ、粗反応生成物を回収した。予期された生成物の収率は90%であった。
2,5−ビス−O−(プロピオニトリル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール
δa=18.31ppm
δb=63.45ppm;64.51ppm;70.02ppmおよび72.48ppm
δc=79.65ppm;79.97ppm;83.69ppmおよび85.35ppm
δd=117.48ppmおよび117.55ppm。
500cm3オートクレーブに、前に得られた粗反応生成物200gを湿潤ラネーニッケル10gと共に導入した。オートクレーブを密閉した。その後、アンモニア15gを周囲温度で導入した(即ち、NH3/CNのモル比0.55)。反応媒体を攪拌しながら130℃にした。水素を導入して、全圧を2.5×106Pa(25バール)にした。反応全体を通じて、これらの値で圧力および温度を維持した。反応が終了した時点で、再生利用できる触媒を回収するために、粗反応生成物を濾過によって回収した。収率は85%であった。このジアミンは高圧蒸留によって純粋な形で得ることができる(沸点:133.322Pa(1mmHg)で165から175℃)。
2,5−ビス−O−(3−アミノプロピル)−1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール
13C NMR CD3OD
δa=40.42ppmおよび40.38ppm
δb=34.29ppmおよび34.11ppm
δc=69.16ppm;69.97ppm;71.69ppmおよび74.69ppm
δd=81.94ppm;82.09ppm;86.08ppmおよび87.85ppm
有効な機械的攪拌、加熱、コンデンサ、滴下漏斗および窒素不活性システムを備えた、予め乾燥した500cm3ガラス反応器に、イソソルビド46.2g(316mmol)をt−ブタノール98.2gおよび水酸化リチウム1gと共に充填した。反応媒体を60℃にし、その後、1時間30分かけてアクリロニトリル50.3g(949mmol)を注ぎ入れた。反応を総持続時間8時間、継続した。
300cm3オートクレーブに、水100g、湿潤ラネーニッケル(50%)12gおよびアンモニア2.6gを充填した。温度60℃で全圧6×106Pa(60バール)まで、反応器を水素で加圧した。粗反応生成物34.5gの水30g溶液を連続して導入した。この導入は3時間15分かけて行い、圧力および温度は前述の値で維持した。反応の終わりに、媒体を冷却し、触媒を濾過し、および溶媒を蒸発させた。このようにしてジアミン79%を含有する粗生成物28.5gを得た。ジアミンの収率は70%であった。
Claims (21)
- 式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)を得るために、アクリロニトリルをマイケル反応によって式(II)の化合物と反応させ、
HO−A−OH(II)
(式中、Aは請求項1に定義されたとおりである。)
対応する式(I)の化合物(式中、Rは−CH2NH2を表す。)を得るために、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の水素添加を行うという事実を特徴とする、請求項1に定義された式(I)の化合物を製造する方法。 - アクリロニトリル/(化合物(II)×2)のモル比1:2で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 温度20℃から100℃で、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5および6のいずれかに記載の方法。
- 式(II)の化合物に対して0.05から5重量%の量で用いられる、少なくとも1種の塩基性または非塩基性触媒の存在下、アクリロニトリルを式(II)の化合物と反応させるという事実を特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
- 塩基性触媒が、
アルカリ金属水酸化物、
アルカリ土類金属水酸化物、
Li、Na、K、RbまたはCs炭酸塩、
アルカリまたはアルカリ土類金属アルコラート、ならびに
塩基性不均一触媒から選択され、
非塩基性触媒は、フッ化Kおよびフッ化Csから選択されるという事実を特徴とする、請求項8に記載の方法。 - 式(II)の化合物を溶融状態で単独で用いるという事実を特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
- 溶媒の溶液である式(II)の化合物を用いるという事実を特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
- マイケル反応が、大気圧またはわずかな圧力下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から11のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加が、NH3/CNのモル比0.2:2.5で、アンモニアの存在下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から12のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加が、温度40℃から180℃で行われるという事実を特徴とする、請求項5から13のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加が、全圧5×105Paから1.5×107Pa(5バールから150バール)で、加圧反応器中で行われるという事実を特徴とする、請求項5から14のいずれか一項に記載の方法。
- 反応が、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)に対して、0.1から20重量%の量の、少なくとも1種の水素添加触媒の存在下で行われるという事実を特徴とする、請求項5から15のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加触媒が、ラネーニッケル、ラネーコバルト、パラジウムおよびロジウムから選択され、パラジウムおよびロジウムの2種の触媒は炭またはアルミナに場合により担持されているという事実を特徴とする、請求項16に記載の方法。
- 水素添加が溶媒を用いずに行われるという事実を特徴とする、請求項5から17のいずれか一項に記載の方法。
- 水素添加が溶媒媒体中で行われ、溶媒は水素添加反応に適合性であり、水、および直鎖または分岐鎖C1−C5軽質アルコールから選択されるという事実を特徴とする、請求項5から17のいずれか一項に記載の方法。
- 界面活性剤の極性頭部として、または縮合重合におけるモノマーとして、または架橋剤としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CH2NH2を表す。)の使用。
- 式(I)の化合物(式中、Rは−CH2NH2を表す。)の調製における合成中間体としての、式(I)の化合物(式中、Rは−CNを表す。)の使用。
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