JP5250496B2 - 車両の懸架装置 - Google Patents

車両の懸架装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5250496B2
JP5250496B2 JP2009176360A JP2009176360A JP5250496B2 JP 5250496 B2 JP5250496 B2 JP 5250496B2 JP 2009176360 A JP2009176360 A JP 2009176360A JP 2009176360 A JP2009176360 A JP 2009176360A JP 5250496 B2 JP5250496 B2 JP 5250496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
suspension
vehicle
vehicle body
body frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009176360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011025892A (ja
Inventor
耕志 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009176360A priority Critical patent/JP5250496B2/ja
Priority to CA2706051A priority patent/CA2706051C/en
Priority to US12/828,397 priority patent/US8382130B2/en
Publication of JP2011025892A publication Critical patent/JP2011025892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5250496B2 publication Critical patent/JP5250496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G3/00Resilient suspensions for a single wheel
    • B60G3/18Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
    • B60G3/20Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/10Independent suspensions
    • B60G2200/14Independent suspensions with lateral arms
    • B60G2200/144Independent suspensions with lateral arms with two lateral arms forming a parallelogram
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2300/00Indexing codes relating to the type of vehicle
    • B60G2300/12Cycles; Motorcycles
    • B60G2300/124Quads

Description

この発明は、鞍乗り型車両等の小型車両に好適な懸架装置に関する。
従来、上記車両の懸架装置において、上下揺動するサスペンションアームと車体との間にリンク機構を設け、該リンク機構に緩衝器の一端を連結したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭62−61889号公報
ところで、上記従来の構成においては、車輪の上下動に応じて懸架装置のストロークレシオ(車輪の上下動に対する緩衝器の伸縮量の割合)を変化させてサスペンション性能の向上を図ることができる一方、サスペンションアームとは別にリンク機構を設けることで、部品点数及び重量の増加を招き易く、レイアウト自由度にも制約が生じ易かった。また、サスペンションアーム自体は単一の部材で形成されており、ストロークレシオのチューニングが難しかった。
そこでこの発明は、上下揺動するサスペンションアームを備えた車両の懸架装置において、部品点数及び重量の増加を抑えてレイアウト自由度を高めると共に、ストロークレシオの設定自由度を高めることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体を構成する車体フレーム(4)と、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられると共に他端側に車輪(2)を支持するサスペンションアーム(62)と、一端が前記車体フレーム(4)側に連結されると共に他端が前記サスペンションアーム(62)側に連結される緩衝器(58)とを備える車両の懸架装置(57)において、前記サスペンションアーム(62)は、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられる第一アーム部材(65)と、該第一アーム部材(65)の他端に一端が揺動可能に連結されると共に他端側に車輪(2)を支持する第二アーム部材(66)と、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられると共に他端が前記第二アーム部材(66)に取り付けられる第三アーム部材(67)とからなり、これら各アーム部材(65,66,67)がジョイント(68,70)を介して互いに揺動可能に連結され、該各アーム部材(65,66,67)が前記車輪(2)の上下動に応じて互いに連動して前記緩衝器(58)をストロークさせると共に、前記第一及び第二アーム部材(65,66)がその揺動軸(62b,68a)に沿う矢視で下方に凸の略V字状に配置され、前記緩衝器(58)の他端が前記第三アーム部材(67)の他端と共に前記第二アーム部材(66)に連結され、前記サスペンションアーム(62)の上方には、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられるアッパーアーム(61)を備え、前記アッパーアーム(61)の他端と前記第二アーム部材(66)の他端とでナックル(63)を支持し、前記緩衝器(58)は前記アッパーアーム(61)を貫通するように配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、ステアリングシャフト(27)から前記ナックル(63)に延びるタイロッド(27b)が、前記アッパーアーム(61)と前記サスペンションアーム(62)との上下間で前記緩衝器(58)の後方に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記第三アーム部材(67)の他端と前記緩衝器(58)の他端とが同軸で共締めされることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記サスペンションアームは、アッパーアーム(例えば実施例のアッパーアーム61)及びロアアーム(例えば実施例のロアアーム62)の先端にナックル(例えば実施例のナックル63)を支持する独立懸架式のサスペンション(例えば実施例のフロントサスペンション57)における前記ロアアームであることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、当該懸架装置は、後二輪駆動の不整地走行車両の前輪用ダブルウィッシュボーン式の懸架装置であることを特徴とする。



この発明によれば、別途リンク機構を設けなくとも複数のアーム部材からなるサスペンションアーム自体でリンク機構を形成することができ、懸架装置の部品点数及び重量の増加を抑えてレイアウト自由度を高めると共に、懸架装置のストロークレシオの設定自由度を高めることができる。
また、この発明によれば、揺動軸方向視で略V字状をなすサスペンションアームの底部近傍に緩衝器の他端を連結することが可能となり、緩衝器の取り付け位置を低くして低重心化及び緩衝器のストローク量の増加を図ることができる。
さらに、この発明によれば、緩衝器の取り付け位置をより低くして低重心化及び緩衝器のストローク量の増加を図ることができる。これは、特に不整地走行車両の懸架装置に適用する際に有効である。
この発明の実施例における鞍乗り型四輪車の左側面図である。 上記鞍乗り型四輪車のフロントサスペンションの左側面図である。 上記フロントサスペンションの揺動軸方向に沿う前面図である。 上記フロントサスペンションのロアアームの平面図である。 上記フロントサスペンションの動作を示す図4に相当する前面図である。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す鞍乗り型四輪車(不整地走行車両)1は、小型軽量に構成された車体の前後に、比較的大径の低圧バルーンタイヤである左右の前輪2及び後輪3を備え、最低地上高を大きく確保して主に不整地での走破性を高めた所謂ATV(All Terrain Vehicle)である。
車体フレーム4の前部には、独立懸架式(ダブルウィッシュボーン式)のフロントサスペンション57を介して左右前輪2が懸架されると共に、車体フレーム4の後部(サブフレーム60)には、例えば車軸懸架式(スイングアーム式)のリヤサスペンション75を介して左右後輪3が懸架される。
車体フレーム4の略中央部には、鞍乗り型四輪車1の原動機としてのエンジン5が搭載される。エンジン5は例えば単気筒エンジンであり、クランクシャフトの回転軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせて配置されると共に、そのクランクケース6の前方にシリンダ7を立設した基本構成を有する。エンジン5の出力軸と後輪3の車軸との間は、例えばチェーン式伝動機構を介して動力伝達可能である。すなわち、鞍乗り型四輪車1は、後二輪駆動の不整地走行車両である。
エンジン5のシリンダ7の上部にはスロットルボディ21が接続され、該スロットルボディ21の後部にはエアクリーナケース22が接続される。一方、シリンダ7の下部には排気管23が接続され、該排気管23が後方に向けて折り返すように延びた後、車体後部に配設されたサイレンサ24に接続される。
鞍乗り型四輪車1の車体上部の左右中央には、前側から順にステアリングシャフト27、燃料タンク28、及び鞍乗り型のシート29等が配設される。ステアリングシャフト27の上端部にはバーハンドル31が取り付けられ、ステアリングシャフト27の下端部には前輪操舵機構が連結される。
鞍乗り型四輪車1の車体前部には、車体前部を適宜覆う樹脂製の車体カバー32、及び左右前輪2をその上方から後方に渡って覆う同じく樹脂製のフロントフェンダ33が取り付けられる。また、鞍乗り型四輪車1の車体後部には、左右後輪3をその上方から前方に渡って覆う樹脂製のリヤフェンダ36が取り付けられる。
車体フレーム4は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合してなる。より具体的には、車体フレーム4は、左右一対の閉ループ構造を形成してこれらを複数のクロスメンバを介して結合することで、車体左右中央部において前後に長いボックス構造を形成する。
以下、図2,3を参照し、車体フレーム4の前部及びフロントサスペンション57について説明する。
車体フレーム4の下部前側には、前後に延びるフロントロアパイプ45及びフロントロアアッパパイプ47が設けられる。フロントロアパイプ45及びフロントロアアッパパイプ47の前端部間は、上下に延びるフロントパイプ46aにより連結される。フロントロアアッパパイプ47の前端部からは、上方に向けてフロントアッパーパイプ46bが延出する。
左右フロントロアパイプ45の前端部間及び後部間は、それぞれ下段前側クロスメンバ53及び下段後側クロスメンバ54により連結され、左右フロントロアアッパパイプ47の前端部間及び後部間は、それぞれ中段前側クロスメンバ51及び中段後側クロスメンバ52により連結され、左右フロントアッパーパイプ46bの上部間は、上段クロスメンバ55により連結される。
中段前側クロスメンバ51及び中段後側クロスメンバ52の両端外側には、フロントサスペンション57のアッパーアーム61の基端側の前後が上下揺動可能に軸支される。また、下段前側クロスメンバ53及び下段後側クロスメンバ54の両端外側には、フロントサスペンション57のロアアーム62の基端側の前後が上下揺動可能に軸支される。
アッパーアーム61及びロアアーム62の先端側には、それぞれナックル63の上下が揺動可能かつ回動可能に支持され、該ナックル63の外側には、前輪2のハブ部2aが回転自在に支持される。上段クロスメンバ55の両端外側とロアアーム62との間には、クッションユニット58が介設される。
フロントサスペンション57は、車体フレーム4の前部両側に一端(基端、左右内側端)が上下揺動可能に支持される左右アッパーアーム61及びロアアーム62と、各アッパーアーム61及びロアアーム62の他端(先端、左右外側端)に揺動可能かつ回動可能に支持される左右ナックル63と、各ロアアーム62と車体フレーム4の前部両側との間にそれぞれ介設される左右クッションユニット58とを主になる。左右ナックル63の外側には車軸2bが突設され、該車軸2bに前輪2のハブ部2aが支持される。
アッパーアーム61及びロアアーム62は、その上面視でナックル63側(先端側)から車体フレーム4側(基端側)に向けて分岐するように広がる略V字形をなし、その分岐先端(各アームの基端の前後)には、後下がりに傾斜する短いパイプ状のフレーム連結部61a,62aがそれぞれ一体に接合される。各フレーム連結部61a,62aは互いに平行をなし、かつアッパーアーム61及びロアアーム62毎に中心軸線C1,C2を共有するように配置される。
一方、中段前側及び後側クロスメンバ51,52の外側端には、アッパーアーム61の基端前後のフレーム連結部61aに対応するアーム連結部51a,52aがそれぞれ設けられる。同様に、下段前側及び後側クロスメンバ53,54の外側端には、ロアアーム62の基端前後のフレーム連結部62aに対応するアーム連結部53a,54aがそれぞれ設けられる。
各アーム連結部51a〜54aには、対応するアッパーアーム61又はロアアーム62のフレーム連結部61a,62aが、前記中心軸線C1,C2に沿う揺動軸61b,62bを介して上下揺動可能に支持される。すなわち、車体フレーム4の前部両側には、アッパーアーム61及びロアアーム62の基端が上下揺動可能に支持される。なお、この実施例では前記揺動軸61b,62bはボルトとして構成される。
アッパーアーム61及びロアアーム62の先端には、ボールジョイント63a,63bを介してナックル63の上壁部63c及び下壁部63dがそれぞれ揺動かつ回動可能に支持される。
ロアアーム62には、その上方に突出するアーム側マウント62cが設けられ、該アーム側マウント62cには、クッションユニット58の下端部58aが前記中心軸線C1,C2と平行な連結軸62dを介して揺動可能に連結される。また、上段クロスメンバ55の両外側端にはフレーム側マウント55aが設けられ、該フレーム側マウント55aには、クッションユニット58の上端部58bが前記中心軸線C1,C2と平行な連結軸55bを介して揺動可能に連結される。なお、前記各連結軸62d,55bはボルトとして構成される。
そして、左右前輪2に路面からの衝撃荷重等が入力されると、左右前輪2がアッパーアーム61及びロアアーム62の揺動により個別に上下動すると共に、左右クッションユニット58を個別に伸縮させ、これらクッションユニット58の緩衝作用により、前記荷重が穏やかに吸収される。
ステアリングシャフト27の下端部には、前輪操舵機構のピットマンアーム27aが一体的に取り付けられる。ピットマンアーム27aはステアリングシャフト27の下端部から後方へ延び、その先端部には左右タイロッド27bの基端部がボールジョイント27cを介して連結される。一方、左右タイロッド27bの先端部は、左右ナックル63の操作腕部63eにボールジョイント27dを介して連結される。これにより、バーハンドル31及びステアリングシャフト27の回動時には、左右タイロッド27b等を介して左右前輪2が同一方向に操舵される。
ここで、図4を併せて参照し、前記ロアアーム62は、複数のアーム部材65,66,67からなり、これら各アーム部材65,66,67がジョイント68,70を介して互いに揺動可能に連結される。
具体的には、ロアアーム62は、一端が車体フレーム4に揺動可能に取り付けられる第一アーム部材65と、該第一アーム部材65の他端に一端が揺動可能に連結されると共に他端にナックル63を支持する第二アーム部材66と、一端が車体フレーム4に揺動可能に取り付けられると共に他端が第二アーム部材66に取り付けられる第三アーム部材67とからなる。
第一アーム部材65は、ロアアーム62における前後の分岐腕の車体側を構成する前後の第一腕部65aと、該前後腕部の中間部間を連結する第一メンバ65bと、前後腕部の外側端にそれぞれ設けられる前後の保持ブラケット65cと、前後の前記フレーム連結部62aとを一体に有する。
一方、第二アーム部材66は、ロアアーム62における前後の分岐腕の車輪側を構成する前後の第二腕部66aと、該前後腕部の中間部間を連結する第二メンバ66bと、前後腕部の内側端間に渡るピボットパイプ66cと、前後腕部の外側端に設けられる前記ボールジョイント63bのスタッド受け66dとを一体に有する。
第一アーム部材65の前後保持ブラケット65c及び第二アーム部材66のピボットパイプ66cは、これらを前後に貫通する前記中心軸線C1,C2と平行な連結軸68aを介して揺動可能に連結される。これら連結軸68a、前後保持ブラケット65c及びピボットパイプ66cは、第一及び第二アーム部材65,66間を揺動可能に連結する第一ジョイント68を構成する。なお、この実施例の連結軸68aは長尺のボルトとして構成される。
また、第二アーム部材66において、第二メンバ66bの前部上方には前記アーム側マウント62cが設けられ、該アーム側マウント62cにクッションユニット58の下端部58aが前記中心軸線C1,C2と平行な連結軸62dを介して揺動可能に連結される。これら連結軸62d及びアーム側マウント62cは、第二アーム部材66とクッションユニット58との間を揺動可能に連結する第二ジョイント69を構成する。なお、この実施例の連結軸62dはボルトとして構成される。
さらに、前記連結軸62dはアーム側マウント62cを後方に貫通し、該貫通部分に第三アーム部材67の他端が揺動可能に連結される。すなわち、連結軸62d及びアーム側マウント62cは、第二及び第三アーム部材66,67間を揺動可能に連結する第三ジョイント70をも構成する。
なお、図中符号71aは第三アーム部材67の一端を揺動可能に連結する第三アーム連結部を、符号71bは第三アーム部材67の一端及び第三アーム連結部71aを貫通し連結する前記中心軸線C1,C2と平行な連結軸をそれぞれ示す。
第一及び第二アーム部材65,66は、その揺動軸(連結軸68a)に沿う矢視(揺動軸方向視、車両前後方向に概ね沿う矢視、前記中心軸線C1,C2に沿う矢視)で、上下に浅い略V字状をなすように配置される(図3参照)。第一アーム部材65の先端側及び第二アーム部材66の基端側は、前記V字形状の底部近傍に位置している。
したがって、第一ジョイント68並びにその近傍に位置する第二及び第三ジョイント69,70は、ロアアーム62が揺動軸方向視で車体フレーム4からナックル63まで直線状に延びる場合と比べて低位置に配置される。なお、図3に示すフロントサスペンション57は、クッションユニット58が少量だけストロークした状態(例えば車重のみの1G状態)を示す。
前記揺動軸方向視において、第三アーム部材67の一端は、第一アーム部材65の一端の直ぐ上方に近接配置される。一方、前記揺動軸方向視において、第三アーム部材67の他端(及びクッションユニット58の他端)は、第一アーム部材65の他端の左右外側かつ上方にやや離間して配置される。すなわち、第三アーム部材67の他端及び第一アーム部材65の他端間の距離は、第三アーム部材67の一端及び第一アーム部材65の一端間の距離よりも大きくされる。
このような構成により、ロアアーム62が下方に揺動した状態(図3に示す状態)では、該ロアアーム62の第一及び第二アーム部材65,66が揺動軸方向視で上下に浅い略V字状に配置されるのに対し、前輪荷重が増加してロアアーム62が揺動軸回りに上方へ揺動した状態(図5に示す状態)では、前記V字状をなす第一及び第二アーム部材65,66が互いに揺動軸回りに揺動して相互間の形成角度を拡大させる(揺動軸方向視で直線状に変化する)。
このように、ロアアーム62の上下揺動に伴い、その基端から先端までの距離が少量ながら増減することで、ナックル63の揺動軸方向視での角度を任意に変化させることが可能となり、もって前輪2のキャンバー角を任意に変化させることが可能となる。
また、第一アーム部材65に対して第二アーム部材66が揺動することで、前輪2の上下動に対するクッションユニット58の伸縮量をも任意に変化させることが可能となり、もってフロントサスペンション57のストロークレシオ(前輪2の上下動に対するクッションユニット58の伸縮量の割合)を任意に変化させることが可能となる。
以上説明したように、上記実施例における車両の懸架装置(フロントサスペンション57)は、車体を構成する車体フレーム4と、一端が前記車体フレーム4に揺動可能に取り付けられると共に他端側に前輪2を支持するサスペンションアーム(ロアアーム62)と、一端が前記車体フレーム4側に連結されると共に他端が前記サスペンションアーム側に連結されるクッションユニット58とを備えるものにおいて、前記サスペンションアームが複数のアーム部材65,66,67からなり、これら各アーム部材65,66,67がジョイント68,70を介して互いに揺動可能に連結され、該各アーム部材65,66,67が前記前輪2の上下動に応じて互いに連動して前記クッションユニット58をストロークさせるものである。
この構成によれば、別途リンク機構を設けなくとも複数のアーム部材65,66,67からなるロアアーム62自体でリンク機構を形成することができ、懸架装置の部品点数及び重量の増加を抑えてレイアウト自由度を高めると共に、懸架装置のストロークレシオの設定自由度を高めることができる。
また、上記車両の懸架装置は、前記ロアアーム62が、一端が前記車体フレーム4に揺動可能に取り付けられる第一アーム部材65と、該第一アーム部材65の他端に一端が揺動可能に連結されると共に他端側に前輪2を支持する第二アーム部材66と、一端が前記車体フレーム4に揺動可能に取り付けられると共に他端が前記第二アーム部材66に取り付けられる第三アーム部材67とからなり、前記第一及び第二アーム部材65,66がその揺動軸に沿う矢視で略V字状に配置され、前記クッションユニット58の他端が前記第三アーム部材67の他端と共に前記第二アーム部材66に連結されるものである。
この構成によれば、揺動軸方向視で略V字状をなすロアアーム62の底部近傍にクッションユニット58の他端を連結することが可能となり、クッションユニット58の取り付け位置を低くして低重心化及びクッションユニット58のストローク量の増加を図ることができる。
また、上記車両の懸架装置は、アッパーアーム61及びロアアーム62の先端にナックル63を支持する独立懸架式のフロントサスペンション57における前記ロアアーム62が、前記複数のアーム部材65,66,67からなるものである。
この構成によれば、クッションユニット58の取り付け位置をより低くして低重心化及びクッションユニット58のストローク量の増加を図ることができる。これは、特に不整地走行車両の懸架装置に適用する際に有効である。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、サスペンションアームの揺動軸と車軸とが平行な車軸懸架式(スイングアーム式)のリヤサスペンション75に適用したり、フロントサスペンション57bのアッパーアーム61が複数のアーム部材からなる構成とすることも可能である。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、リヤサスペンションが独立懸架式の車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 鞍乗り型四輪車(車両)
2 前輪(車輪)
4 車体フレーム
57 フロントサスペンション(懸架装置)
58 クッションユニット(緩衝器)
61 アッパーアーム
62 ロアアーム(サスペンションアーム)
63 ナックル
65 第一アーム部材
66 第二アーム部材
67 第三アーム部材
68 第一ジョイント
69 第二ジョイント
70 第三ジョイント

Claims (5)

  1. 車体を構成する車体フレーム(4)と、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられると共に他端側に車輪(2)を支持するサスペンションアーム(62)と、一端が前記車体フレーム(4)側に連結されると共に他端が前記サスペンションアーム(62)側に連結される緩衝器(58)とを備える車両の懸架装置(57)において、
    前記サスペンションアーム(62)は、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられる第一アーム部材(65)と、該第一アーム部材(65)の他端に一端が揺動可能に連結されると共に他端側に車輪(2)を支持する第二アーム部材(66)と、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられると共に他端が前記第二アーム部材(66)に取り付けられる第三アーム部材(67)とからなり、
    これら各アーム部材(65,66,67)がジョイント(68,70)を介して互いに揺動可能に連結され、該各アーム部材(65,66,67)が前記車輪(2)の上下動に応じて互いに連動して前記緩衝器(58)をストロークさせると共に、
    前記第一及び第二アーム部材(65,66)がその揺動軸(62b,68a)に沿う矢視で下方に凸の略V字状に配置され、
    前記緩衝器(58)の他端が前記第三アーム部材(67)の他端と共に前記第二アーム部材(66)に連結され、
    前記サスペンションアーム(62)の上方には、一端が前記車体フレーム(4)に揺動可能に取り付けられるアッパーアーム(61)を備え、前記アッパーアーム(61)の他端と前記第二アーム部材(66)の他端とでナックル(63)を支持し、前記緩衝器(58)は前記アッパーアーム(61)を貫通するように配置されることを特徴とする車両の懸架装置。
  2. ステアリングシャフト(27)から前記ナックル(63)に延びるタイロッド(27b)が、前記アッパーアーム(61)と前記サスペンションアーム(62)との上下間で前記緩衝器(58)の後方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両の懸架装置。
  3. 前記第三アーム部材(67)の他端と前記緩衝器(58)の他端とが同軸で共締めされることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の懸架装置。
  4. 前記サスペンションアーム(62)は、アッパーアーム(61)及びロアアーム(62)の先端にナックル(63)を支持する独立懸架式のサスペンション(57)における前記ロアアーム(62)であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両の懸架装置。
  5. 当該懸架装置は、後二輪駆動の不整地走行車両の前輪用ダブルウィッシュボーン式のサスペンションであることを特徴とする請求項4に記載の車両の懸架装置。
JP2009176360A 2009-07-29 2009-07-29 車両の懸架装置 Active JP5250496B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176360A JP5250496B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 車両の懸架装置
CA2706051A CA2706051C (en) 2009-07-29 2010-06-03 Vehicle suspension system
US12/828,397 US8382130B2 (en) 2009-07-29 2010-07-01 Vehicular suspension system and vehicle incorporating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176360A JP5250496B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 車両の懸架装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011025892A JP2011025892A (ja) 2011-02-10
JP5250496B2 true JP5250496B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=43514019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176360A Active JP5250496B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 車両の懸架装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8382130B2 (ja)
JP (1) JP5250496B2 (ja)
CA (1) CA2706051C (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8882116B2 (en) * 2006-10-23 2014-11-11 University Of North Carolina At Charlotte Passive vehicle suspension system providing optimal camber gain
US8235404B2 (en) * 2009-02-27 2012-08-07 Found Animals Foundation, Inc. Suspension and steering system
JP5698493B2 (ja) * 2010-10-14 2015-04-08 マツダ株式会社 車両のサスペンション支持構造
US9650078B2 (en) 2011-02-11 2017-05-16 Polaris Industries Inc. Side-by-side all terrain vehicle
US8764040B1 (en) * 2011-02-28 2014-07-01 Dennis DeLauter Quadricycle with suspension
US9440671B2 (en) 2012-09-20 2016-09-13 Polaris Industries Inc. Vehicle
US9623912B2 (en) 2012-09-20 2017-04-18 Polaris Industries Inc. Utility vehicle
EP2899107B1 (en) * 2012-09-24 2018-04-04 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicle
JP5842890B2 (ja) * 2013-09-27 2016-01-13 トヨタ自動車株式会社 車両の車体前部構造
DE102013222442B4 (de) * 2013-11-05 2016-12-15 Brist Axle Systems S.R.L. Radaufhängung für ein lenkbares Antriebsrad bei einem Kraftfahrzeug
US10556476B2 (en) 2014-04-09 2020-02-11 Hagie Manufacturing Company Agricultural vehicle including ride height adjustable suspension
US20150290994A1 (en) * 2014-04-09 2015-10-15 Hagie Manufacturing Company Variable height vehicle
CN103978859A (zh) * 2014-04-11 2014-08-13 宁波莱姆格迪童车科技有限公司 一种儿童汽车的前悬架系统
JP6014638B2 (ja) * 2014-09-25 2016-10-25 本田技研工業株式会社 揺動アーム
JP2016120824A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 ヤマハ発動機株式会社 車両
DE102015009306B4 (de) * 2015-07-18 2023-07-20 Audi Ag Radaufhängung für eine Fahrzeugachse
CN106427440B (zh) * 2016-10-25 2017-08-25 王子欣 悬架机构及汽车
DE102016123156A1 (de) * 2016-11-30 2018-05-30 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Frontendmodul
US11052715B2 (en) * 2017-11-02 2021-07-06 Clark Equipment Company Loader suspension
US10793181B2 (en) 2018-02-13 2020-10-06 Polaris Industries Inc. All-terrain vehicle
US20210276383A1 (en) * 2020-03-09 2021-09-09 Robby Gordon Leading-edge front suspension
US11718134B1 (en) * 2022-04-22 2023-08-08 Kawasaki Motors, Ltd. Vehicle

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3118687A (en) * 1962-06-20 1964-01-21 Gen Motors Corp Independent front wheel suspension
JPS6168908U (ja) * 1984-10-11 1986-05-12
US4657271A (en) * 1985-06-26 1987-04-14 Salmon Michael E Vehicle steering system
JPS6261889A (ja) * 1985-09-11 1987-03-18 スズキ株式会社 不整地走行用前二輪車両の前輪懸架装置
US5037127A (en) * 1989-11-20 1991-08-06 Lin Jin Yeng Vehicle wheel suspension knuckle assembly
JPH0435007U (ja) * 1990-07-17 1992-03-24
KR0139520B1 (ko) * 1992-12-28 1998-07-01 전성원 자동차의 현가장치
EP0682604B1 (en) * 1993-12-10 1999-09-22 Hyundai Motor Company Suspension system for vehicle
JP2001246917A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Honda Motor Co Ltd 前輪懸架装置
US7281716B2 (en) * 2004-05-06 2007-10-16 Delphi Technologies, Inc. Varying a suspension linkage ratio in a vehicle suspension
JP4739807B2 (ja) * 2005-04-28 2011-08-03 本田技研工業株式会社 車両用サスペンション装置
US7537223B2 (en) * 2005-12-12 2009-05-26 Ford Global Technologies, Llc Vehicle wheel suspension assembly
JP4837531B2 (ja) * 2006-01-31 2011-12-14 本田技研工業株式会社 後輪懸架構造
JP2008195296A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Honda Motor Co Ltd サスペンション装置
US8056912B2 (en) * 2007-03-29 2011-11-15 Nissan Motor Co., Ltd. Multi-link suspension device and method for suspending wheels

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011025892A (ja) 2011-02-10
CA2706051A1 (en) 2011-01-29
US20110025012A1 (en) 2011-02-03
CA2706051C (en) 2012-07-10
US8382130B2 (en) 2013-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5250496B2 (ja) 車両の懸架装置
JP4837531B2 (ja) 後輪懸架構造
JP3843209B2 (ja) 鞍乗り型車輌
CA2657101C (en) Front wheel suspension structure for saddle-type vehicle, and vehicle incorporating same
US4360224A (en) Tricycle with two fore wheels
US7661689B2 (en) All terrain vehicle
JP5478311B2 (ja) 鞍乗型揺動四輪車両
CA1163567A (en) Rear-wheel suspension device for a tricycle vehicle
JP5014858B2 (ja) 車体フレーム構造
JP6120567B2 (ja) 車輌の操舵装置
JP2007230537A (ja) フレーム構造
US6581716B1 (en) All terrain vehicle with rear-facing rear arm bracket
JP4271641B2 (ja) 車体フレームのリア部交換方法
JP5279922B2 (ja) 鞍乗り型車両の懸架装置
JP5396292B2 (ja) 鞍乗り型車両のステアリングダンパ装置
JP6029447B2 (ja) 鞍乗り型車輌の前輪支持構造
JP6029445B2 (ja) 車輌の前輪支持構造
JP2014040131A (ja) 鞍乗り型揺動車両の前二輪懸架装置
JP2014040130A (ja) 鞍乗り型揺動車両の前二輪懸架装置
JP5086155B2 (ja) 小型車両の前輪懸架構造
JP4240592B2 (ja) 自動二輪車のリヤサスペンション構造
JP4107725B2 (ja) 自動2輪車の前輪懸架装置
JP4152494B2 (ja) 自動2輪車の車体構造
JP2527932B2 (ja) 鞍乗型4輪車
TW202007578A (zh) 跨坐型車輛

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3