JP6120567B2 - 車輌の操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に上下方向揺動可能に支持されると共に前記車体から前方に延びる車軸支持アームの前端部に、前車軸を固定している、車輌の操舵装置に関する。
図8は、スイングアーム方式の前輪支持構造を有する従来の自動二輪車(特許文献1)であり、スイングアーム201の前端部に、キングピン(図示せず)を一体に有する前車軸202が固着されており、前記キングピンにナックル203が左右操舵可能に取り付けられ、該ナックル203に、前輪205のハブ205aが回転自在に支持されている。
ナックル23には、上方に突出する左右一対のナックルアーム203aがリジットに固着されており、両ナックルアーム203aの上端部は一体に結合されている。一方、ヘッドパイプ210に回動自在に支持された操舵軸211の下端部には、左右方向に延びる操舵アーム212が結合されている。この操舵アーム212の左右両端部と、左右一対のナックルアーム203aとが、左右一対のリンクアーム213により、左右方向に回動可能に連結されている。
別の従来技術としては、前車軸を支持して上方に延びる左右一対のフォーク部材を、リンク機構により操舵軸に連結した自動二輪車用の操舵装置がある(特許文献2)。
特開2011−941号公報の図2。 特開2011−201335号公報の図2。
図8の従来構造では、操舵に利用されるナックルアーム203a及びリンクアーム213は、スイングアーム201と共に、前車軸202及び前輪205を上下揺動可能に支持する平行リンク機構を構成している。したがって、前輪205の上下揺動時、路面からの反力を分担して受けるために、リンクアーム213及びナックルアーム203aには、一定以上の剛性が要求される。このため、操舵装置の重量が増加し、操舵時に大きな操舵力が要求される。また、構造も複雑化する。
後者の従来技術においては、左右の揺動時、前車軸を支持する大きなフロントフレームもハンドルと共に左右に揺動する構造であり、大きな操舵力が必要となる。
本発明の目的は、操舵に必要な力を小さく抑え、かつ、軽量化が図れる車輌の操舵装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、車体に上下方向揺動可能に支持されると共に前記車体から前方に延びる車軸支持アームの前端部に前車軸を固定し、前記前車軸に左右方向揺動自在にホイール支持筒軸を支持し、前記ホイール支持筒軸の外周に前輪のハブを回転自在に嵌合し、前記ホイール支持筒軸には、前記車軸支持アームとは別体に形成されて前記ホイール支持筒軸から前輪の径方向外方に延びるブラケット部材を固着している、車輌の操舵装置において、車体フレームのヘッドパイプに左右方向回動自在に支持されたハンドル側の操舵軸と、前記ハンドル側の操舵軸と前記ブラケット部材とを操舵力伝達可能に連結するリンク機構と、を備え、前記リンク機構は、複数のリンク部材が、複数の関節部において、前記ホイール支持筒軸の軸芯と平行な角変位軸周りに互いに角変位可能に連結されており、前記リンク機構の前記ブラケット部材側の端部と前記操舵軸側の端部との距離が変化可能となっている。
本発明によると、前車軸及び前輪の上下揺動時の荷重は、ほとんど、前車軸支持アームにより受け止められ、一方、操舵時の操舵力は、前車軸支持アームとは関係なく、リンク機構及びブラケット部材を介して、ホイール支持筒軸に伝達されるので、操舵に必要な力を小さく抑えることができ、また、操舵力伝達用の各部材を軽量化することができる。
さらに、操舵力伝達用の部材と、車軸支持アームとを、別々に構成していることにより、車軸支持構造及び操舵構造の設計の自由度が増える。たとえば、操舵力伝達用の部品の剛性を低減したり、軸支持構造を簡素化できる。
本発明は、上記操舵装置において、次の構成を備えることができる。
(a)前記ブラケット部材は、前記ホイール支持筒軸から上方に延びており、前記リンク機構は、前記前輪と前記ハンドル側の操舵軸との上下方向間に配置されている。
上記構成によると、ブラケット部材をハンドル側に近づけているので、リンク機構の大形化を防ぐことができる。
(b)前記ブラケット部材は、ブレーキキャリパーを支持する部分を有している。
上記構成によると、ブラケット部材を、操舵力伝達部材として利用すると同時に、ブレーキキャリパー用の支持部材としても利用するので、部品点数の削減及び軽量化を達成できる。
(c)前記ブラケット部材は、前記ホイール支持筒軸の両側に左右一対備えられ、左右の前記ブラケット部材に、前記リンク機構が連結されている。
上記構成によると、ホイール支持筒軸を左右から支持して操舵するので、ホイール支持筒軸の一側のみにリンク機構が連結される場合に比べ、操舵力の伝達経路におけるねじれが少なくなり、ホイール支持筒軸への操舵力の応答性が向上する。また、球面継手を利用することにより、リンク機構の無理なねじれを吸収できる。
(d)前記複数のリンク部材は、前記ハンドル側の操舵軸の軸芯を含む面を横切る左右幅を有するハンドル側の第1のリンク部材と、左右一対の二股状の第2のリンク部材であって、前記ブラケット部材に固定された固定部材と前記第1のリンク部材とを連結する第2のリンク部材と、を有している。
上記構成によると、第2のリンク部材の剛性を大きくすることなく、リンク機構のねじれを防ぐことができる。
(e)前記リンク機構は、前記ハンドル側の端部と前記ブラケット部材側の端部とを結ぶ線に対して、前記リンク部材同士を連結する関節部が後方に位置している。
上記構成によると、前輪が車体フレームに対して相対的に上方に移動した時に、リンク機構が前方に突出することはないので、ラジエータ、ナンバープレートあるいはヘッドライト等のように車体前方に配置すべき車体部品の配置が、し易くなる。
(f)前記車軸支持アームにはサスペンション機構が接続され、前記サスペンション機構のダンパー部材は、車幅方向に延び、かつ、前記リンク機構のハンドル側の端部の上側後方近傍に配置されている。
上記構成によると、車体に対して前車輪が相対的に上下に移動しても、リンク機構と、サスペンション機構とが、干渉するのを防ぐことができる。
要するに本発明によると、スイングアーム方式の軸支持アームで前輪を支持し、かつ、車軸上にハブステアリング機構を有する車輌の操舵装置。において、操舵に必要な力を小さく抑え、かつ、操舵装置及び車輌の軽量化が達成される。
本発明に係る自動二輪車の前半部の右側面図である。 図1の自動二輪車の前面図である。 図1の自動二輪車を前上方から見た斜視図である。 図1の自動二輪車の操舵装置を前上方から見た斜視図である。 前輪ハブの支持部分の垂直断面図である。 上側リンク部材の平面拡大図である。 下側リンク部材の平面拡大図である。 従来技術の斜視図である。
図1乃至図7は、本発明にかかる操舵装置を備えた自動二輪車であり、これらの図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。自動二輪車の前半部の右側面図を示す図1において、車体フレームFは、ハンドル7側の操舵軸8を支持するヘッドパイプ(ヘッドボックス)1と、左右一対のメインフレーム部材2と、左右一対のダウンチューブ3と、を備えている。メインフレーム部材2は、垂直断面が矩形状の剛性部材であり、アルミ鋳造等によりヘッドパイプ1と一体に成形されている。メインフレーム部材2は、ヘッドパイプ1から後下方に二股状に延びており、後端部には、下方に延びるスイングアームブラケット2aが一体に形成されている。メインフレーム部材2の前端部の下面には、側方から見て逆三角形状のマウント部2bが下方突出状に形成されている。ダウンチューブ3は、マウント部2bの下端部に連結されると共に略下方に延び、下端部において後方に湾曲し、後端部がスイングアームブラケット2の下端部に結合されている。メインフレーム部材2とダウンチューブ3とで囲まれた空間に、走行駆動用のパワーユニットとして、内燃機関(エンジン)又は電動モータが搭載され、車体フレームFに支持されている。
前輪5を支持する前輪支持機構は、前車軸6を支持する左右一対のフロントアーム(軸支持アーム)10と、左右一対の上側リンク部材21及び左右一対の下側リンク部材22から構成される平行リンク機構11と、前輪5の上下方向の揺動を緩衝するフロントサスペンション機構12と、を備えている。
前車軸6はフロントアーム10の前端部に固着されており、フロントアーム10は、前車軸支持部分から概ね後上方に延びている。フロントアーム10の後端部10aは、前輪5の後端縁より後方に位置すると共に下方に折れ曲がっている。該実施の形態では、後端部10aは、フロントアーム10の本体部分とは別体に形成され、フロントアーム10の本体部分に固着された構造であるが、後端部10aをフロントアーム10の本体部分と一体成形することも可能である。いずれの形成方法にしても、該実施の形態では、フロントアーム10は、後端部10aを含めて側面視でL字状に形成され、かつ、剛性メンバーとして形成されている。
前車軸6の軸芯C0と、フロントアーム後端部10aと上側リンク部材21の前側支点C1とを結ぶ線L0が、水平線に対して、後上がり状に傾斜するように、フロントアーム10が形成されている。
フロントアーム10の後端部10aの上下端部には、前側支点ピン21a、22aを介して上側リンク部材21及び下側リンク部材22の前端部がそれぞれ回動自在に連結されている。上側リンク部材21と下側リンク部材22とは、略平行に後方に延びており、上側リンク部材21の後端部と下側リンク部材22の後端部は、後側支点ピン21b、22bを介して、リンク支持ブラケット25に上下方向揺動自在に支持されている。リンク支持ブラケット25は、ダウンチューブ3の前面にボルト26により着脱自在に固着されている。
上側リンク部材21の前後の支点C1、C2間のピッチと、下側リンク部材22の前後の支点3、C4間のピッチと、は同一であり、上側リンク部材21と下側リンク部材22とは、略平行に配置されている。ただし、厳密には、下側リンク部材22が略水平に配置されているのに対し、上側リンク部材21は僅かに後方が下がるように配置されている。言い換えると、上側リンク部材21の前端支点C1と下側リンク部材22の前端支点C3との上下方向間のピッチに対し、上側リンク部材21の後端支点C2と下側リンク部材22の後端支点C4との上下方向間のピッチが、若干短くなっている。これにより、上側の前後の支点C1、C2を結ぶ線L1と、下側の前後の支点C3、C4を結ぶ線L2とは、後方の交点C5で交差することになる。したがって、前輪5及び前車軸6は、交点C5を支点として、上下方向に揺動することになる。また、前車軸6の上下方向の位置は、非乗車状態において、平行リンク機構11の下側の支持ピン22a、22bと略同一高さに位置している。
また、前車軸6の軸芯C0と、上側リンク部材21の前側支点C1と、上側リンク部材21の後側支点C2と、を結ぶ線(L0−L1)は、上状に突出する山形状となっている。
自動二輪車の前面図である図2において、フロントサスペンション機構12は、車幅方向に沿って延びる断面U字状の支持ブラケット31と、該支持ブラケット31の車幅方向の両端部に回動自在支持された左右一対のベルクランク部材32と、支持ブラケット31の上方近傍位置に車幅方向に沿って配置されたダンパー部材33と、各ベルクランク部材32の下端部と各フロントアーム10の後端部10aの上面とを連結する左右一対のタイロッド34と、を備えている。
図1において、支持ブラケット31は、側面視で、フロントアーム10の後端部10aの略直上に位置しており、支持ブラケット31の後面には取付台35が一体に固着され、この取付台35は、車体フレーム2のマウント部2bの前端部にボルト等により着脱自在に固着されている。
ダンパー部材33は、コイルばねと油圧ダンパー(油圧シリンダー)とを組みあわせてなるコイルオーバーユニットであり、前述の支持ブラケット31と共に、フロントアーム10の後端部10aの略直上に配置されている。
図2において、左右の各ベルクランク部材32は、回動支点C6から上方に突出する上側アーム部と、斜め下方に突出する下側アーム部と、を有し、各ベルクランク部材32の上端部が、ダンパー部材33の車幅方向の両端部に回動自在に連結されている。両ベルクランク部材32の支点C6回りの回動により、ダンパー部材33が車幅方向(ダンパー部材長さ方向)に弾性的に伸縮する。なお、リザーブタンク33aは、ダンパー部材33の前側に取り付けられている。
各タイロッド34の上端部は、ボール継手(ピローボール)を介してベルクランク部材32の下端部に回動自在に連結され、タイロッド34の下端部は、ボール継手を介してフロントアーム10の後端部10aの上面に回動自在に連結されている。両タイロッド34は水平面に対して略垂直に配置されている。また、各タイロッド34は、所謂ターンバックルのように、ねじ構造により、個々に長さを調節することが可能である。
左右のメインフレーム部材2の前半部は、ヘッドパイプ1から後方に向けて次第に車幅方向の間隔が広がるように二股状に配置されており、メインフレーム部材2の後端部は複数のクロスメンバーにより連結されている。
図2において、左右のフロントアーム10の前半部は、前車軸支持部分から後方に向けて、次第に車幅方向の間隔が広がるように配置されており、左右のフロントアーム10の後半部は、車幅方向に一定の間隔を保つ平行状態で、後方に延びている。左右一対の平行リンク機構11は、車幅方向に一定の間隔を保つ平衡状態で、略直線状に後方に延びている。
左右のフロントアーム10の後端部10aは、クロス部10cにより一体に結合されており、また、クロス部10cと左右のフロントアーム10との接続部分には、三角形状の補強板40が一体に設けられており、これにより、左右のフロントアーム10の剛性を高く維持している。
図6は、左右の一方の上側リンク部材21の平面図であり、上側リンク部材21は平面視でH状に形成されており、上側リンク部材21の二股状の前端部は、フロントアーム10の後端部10aを左右から挟み、上側の前側支点ピン21aにより回動自在に結合されている。同様に、上側リンク部材21の二股状の後端部は、リンク支持ブラケット25を左右から挟み、上側の後側支点ピン21bにより回動自在に結合されている。
図7は、左右の一方の下側リンク部材22の平面図であり、下側リンク部材22は平面視でI状に形成されており、下側リンク部材22の前端部は、フロントアーム10の二股状の後端部10aにより左右から挟まれ、下側の前側支点ピン22aにより回動自在に結合されている。同様に、下側リンク部材22の後端部は、二股状のリンク支持ブラケット25により左右から挟まれ、下側の後側支点ピン22bにより回動自在に結合されている。
操舵装置を説明する。図5は、前輪5の支持部の垂直断面図であり、前車軸6の左右端部に、左右のフロントアーム10の前端部がスプライン嵌合すると共に、ナット50、51が螺着されており、両ナット50、51により、前車軸6の両端部をフロントアーム10に固定している。
前車軸6の左右幅の中央部の外周面には、車輪側操舵軸53がスプライン嵌合しており、この車輪側操舵軸53の左右両端と、左右のフロントアーム10との間には、位置決め用のカラー52が配置されている。これにより、車輪側操舵軸53は前車軸6の左右幅の中央位置に固定されている。
車輪側操舵軸53の軸芯O2は前車軸6の軸芯C0と直交しており、かつ、車輪側操舵軸53は、前車軸6に対して、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1(図1)とほぼ平行に、上下方向に突出している。車輪側操舵軸53の外周面には、上下一対のアンギュラ軸受55の内輪が嵌着され、このアンギュラ軸受55の外輪に、ホイール支持筒軸56が嵌着されており、これにより、ホイール支持筒軸56は、車輪側操舵軸53の軸芯O2周りに揺動自在となっている。ホイール支持筒軸56の外周面には、玉軸受58を介して、前輪5のホールハブ5aが回転自在に支持されている。更に、ホイール支持筒軸56の左右両端部には、左右一対のブレーキキャリパー用ブラケット(ブラケット部材)59がボルト60により固着されている。
操舵装置の斜視図を示す図4において、各ブレーキキャリパー用ブラケット59には、ブレーキキャリパー65が固着されると共に、前後一対の支持脚62を介して、操舵用リンク機構61を連結するための車輪側の固定部材66が固着されている。固定部材66は、フロントフェンダー67を上方から跨ぐように二股状に形成されており、固定部材62の内周面に、フロントフェンダー67の左右の側面が固定されている。ハンドル側操舵軸8の下端部には、下向きコの字形の連結ブラケット68が形成されている。
操舵用リンク機構61は、上側の第1のリンク部材71と、下側の第2のリンク部材72と、から構成されている。第1のリンク部材71は、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1を通り左右方向に一定の幅を有するブロック状に形成されている。第2のリンク部材72は、左右一対配置されており、ねじ式のターンバックル構造を有し、左右個々に、長さ調節可能となっている。
第1のリンク部材71の上端部は、第1の関節部B1を介してハンドル側操舵軸8の連結ブラケット68に連結されており、第1のリンク部材71は、第1の関節部B1から、若干後方に傾斜した状態で下方に延びている。
第2のリンク部材72の上端部は、第2の関節部B2を介して第1のリンク部材71の下端部に連結され、第2のリンク部材72は、第2の関節部B2から前下方に延びている。第2のリンク部材72の下端部は、第3の関節部B3を介して固定部材66の上端部66aに連結されている。すなわち、第1のリンク部材71と第2のリンク部材72との連結部である第2の関節部B2は、第1の関節部B1と第3の関節部B3とを結ぶ線よりも後方に位置しており、第1のリンク部材71と第2のリンク部材72とは、V字状に折れ曲がった状態で後方に突出している。
第1の関節部B1において、第1のリン部材71の上端部は、連結ブラケット68の左右片間に嵌合し、操舵軸8の軸芯O1と直交する左右方向に延びる第1の連結軸(角変位軸)81により回動自在に連結されている。すなわち、第1のリンク部材71は、操舵軸8に対し、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1を含み第1の連結軸81の軸芯O5と直交する面内で角変位可能となっている。
第2の関節部B2において、第1のリンク部材71の下端部には、左右側面から左右に突出する第2の連結軸(角変位軸)82が設けられており、第2の連結軸82の左右の端部に、左右の第2リンク部材72の上端部が、球面継手92を介して連結されている。第2の連結軸82の軸芯O6は、第1の連結軸81の軸芯O5と平行である。すなわち、第1のリンク部材71と第2のリンク部材72とは、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1を含み第2の連結軸82の軸芯O6と直交する面内で角変位可能に連結されている。
第3の関節部B3において、固定部材66の上端部66aには、左右側面から左右に突出する第3の連結軸(角変位軸)83が設けられており、第3の連結軸83の左右の端部に、左右の第2リンク部材72の下端部が、球面継手93を介して連結されている。第3の連結軸83の軸芯O7は、第1の連結軸81の軸芯O5と平行である。すなわち、第2のリンク部材72と固定部材66とは、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1を含み第3の連結軸83の軸芯O7と直交する面内で角変位可能に連結されている。
第3の連結軸83の軸心O7は、前車軸6の軸芯C0と第1の連結軸81の軸心O5との、前後方向間かつ上下方向間に配置されることが好ましい。すなわち図1に示すように、ブレーキキャリパーブラケット59及び固定部材66は、前車軸6から上方かつ後方に延びて形成され、第3の連結軸83の軸心O7が、前車軸6の上方かつ後方に配置されることが好ましい。これによってリンク機構61をハンドル側の操舵軸8に近づけることができ、リンク機構61の小型化を図ることができる。
なお、第2のリンク部材72の前後端部は、球面継手92、93を介して相手側部材に連結されているので、ハンドル側操舵軸8の軸芯O1を含み第2及び第3の連結軸82、83と直交する面に対し、若干の左右の振れ及びねじれを許容している。
また、第1のリンク部材71の左右側面の下半部分には、切欠き71aが形成され、第1のリンク部材71の下半部分の左右幅が、上半部分の左右幅よりも狭くなっている。これにより、第2のリンク部材72が第2の関節部B2の軸芯O6周りに第1のリンク部材71に近づくように揺動する場合において、第2のリンク部材72の移動領域を確保している。
作動を説明する。図4において、車輌を右旋回する場合、ハンドル7をハンドル側操舵軸8の軸芯O1周りに右側に切ると、操舵力は、ハンドル側操舵軸8、第1のリンク部材71、第2のリンク部材72、固定部材66及びブレーキキャリパー用ブラケット59を介して図5のホール支持筒軸56に伝達され、これにより、前輪5は、ホイール支持筒軸56と共に、車輪側操舵軸53の軸芯O2周りに、右側に揺動する。
車輌を左旋回する場合も、操舵力は、ハンドル側操舵軸8、第1のリンク部材71、第2のリンク部材72、固定部材66及びブレーキキャリパー用ブラケット59を介して図5のホール支持筒軸56に伝達される。
図1において、凹凸状の路面を走行する場合、前輪5、前車軸6及びフロントアーム10は、平行リンク機構11の前端部の上下揺動と共に、上下方向に揺動する。この時、操舵用のリンク機構61は、各関節部B1、B2、B3において。それぞれ各連結軸81、82、83の軸芯O5、O6、O7周りに角変位し、前輪5の上下の揺動を吸収する。特に、前輪5がヘッドパイプ1に近づくように相対的に上方に移動する場合には、第2の関節部B2は後方に移動することになる。
左右の第2のリンク部材72は、個々に長さ調節できるので、ハンドル側操舵軸8に対する前輪5の左右方向の相対的な揺動角を、調節することができる。
なお、走行中における前輪5の上下方向の揺動は、左右のフロントアーム10の後端部10aから、左右のタイロッド34を介して左右のベルクランク部材32に伝達され、ベルクランク部材32が支点C6回りに矢印A1方向に回動することにより、ダンパー部材33を車幅方向に圧縮し、前輪5の上下方向の揺動を緩衝する。
[実施形態による効果]
(1)前車軸6及び前輪5の上下揺動時の荷重は、ほとんど、フロントアーム(前車軸支持アーム)10により受け止められ、一方、操舵時の操舵力は、フロントアーム10とは関係なく、リンク機構61及びブラケット59等を介して、ホイール支持筒軸56に伝達されるので、操舵に必要な力を小さく抑え、操舵力伝達用の各部材、すなわち、リンク機構61を軽量化することができる。
(2)操舵力伝達用の部材である操舵用リンク機構61、固定部材66及びブラケット59と、フロントアーム10とを、別々に構成していることにより、車軸支持構造及び操舵構造の設計の自由度が増える。たとえば、操舵力伝達用の部品(リンク部材71、72)の剛性を低減したり、軸支持構造を簡素化できる。
(3)図4において、操舵用リンク機構61のブレーキキャリパー用ブラケット59側の端部と、ホイール支持筒軸56とを連結する連結部材として、既存のブレーキキャリパー用ブラケット59を利用しているので、操舵装置の構造を簡素化できると共に、操舵装置用の部品点数の削減及び重量軽減を達成できる。
(4)図1において、サスペンション機構12は、フロントアーム10に接続されており、操舵用リンク機構61やブレーキキャリパー用ブラケット59には接続されていないので、操舵用リンク機構61やブレーキキャリパー用ブラケット59を高剛性化する必要が無く、軽量化を達成することができる。
(5)図5において、ブレーキキャリパー用のブラケット59は、ホイール支持筒軸56の両側に左右一対備えられ、左右のブレーキキャリパー用ブラケット59に、図4のように、二股状の固定部材66を介して操舵用リンク機構61が連結されているので、ホイール支持筒軸の一側のみに操舵用リンク機構が連結される場合に比べ、操舵力の伝達経路におけるねじれが少なくなり、ホイール支持筒軸56への操舵力の応答性が向上する。
(6)図4において、操舵用リンク機構61は、左右一対の第2のリンク部材72を有する二股構造となっており、二股に分かれた左右の第2のリンク部材72は、球面継手92、93を介して連結相手部材に連結されているので、操舵用リンク機構61の無理なねじれを吸収できる。
(7)操舵用リンク機構61は、ハンドル側の第1のリンク部材71と、該第1のリンク部材71とブレーキキャリパー用ブラケット59を連結する第2のリンク部材72と、を有しているので、第2のリンク部材82の剛性を大きくすることなく、リンク機構のねじれを防ぐことができる。
(8)操舵用リンク機構61は、ハンドル側の第1の関節部B1と前輪側の第3の関節部B3とを結ぶ線よりも、第2の関節部B2が後方に位置する形状となっているので、前輪5がヘッドパイプ1に対して相対的に上方に移動した時に、操舵用リンク機構61が前方に突出することはないので、ラジエータ、ナンバープレートあるいはヘッドライト等のように車体前方に配置すべき車体部品の配置が、し易くなる。
(9)固定部材66の上面側で、固定部材66の車幅方向内側に第3の連結軸83が配置されているので、第3の連結軸83がフェンダー67から突出することを防ぐことができ、省スペース化を図ることができる。また、転倒した場合でもリンク機構61が路面等の障害物に衝突すること防ぐことができる。
(10)固定部材66にフロントフェンダー67が固定されているので、フロントフェンダー67を固定する部材を別途必要とせず、部品点数を削減できる。
(11)ブレーキキャリパー65は、前車軸6を支持していないので、特別に剛性を高める必要なく、操舵力伝達部部品として兼用化することができる。
(12)前車軸6がフロントアーム10に支持され、一方、操舵力伝達経路において、第1の連結軸81と第3の連結軸83との間が変化可能にリンク接続されているので、凹凸などによって路面から前車軸6が上下方向に力を受けた時に、上下方向の力が、ハンドル側の操舵軸8まで伝わることはなく、バンプステア等を防ぐことができる。特に、第1の連結軸81と第3の連結軸83がと81とが前後方向にずれて配置されることが好ましい。これによって前輪5が上方に揺動したとしても、第1の連結軸81と第3の連結軸83との間の干渉を防ぐことができる。また、操舵用のリンク機構61が、ダンパー部材33よりも前方に配置されることで、ダンパー部材33とリンク機構61との干渉を防ぐこともができる。
(13)図1において、操舵用のリンク機構61が、前輪5よりも上方に配置されるので、小石などがリンク機構61に衝突したり、挟まることを防ぐことができる。ハンドル7を操舵時に転倒したとしても、フロントアーム10が先に路面に接触し易く、路面とリンク部材71、72との衝突を防ぐことができる。
(14)第3の連結軸83は、フロントアーム10の後端部に連結される前輪支持用のリンク機構11よりも、前方かつ上方に、設定されている。言換えると、前車軸支持用に備えられるリンク機構61は、第3の連結軸83の後下方に配置されているので、サスペンション機構12のベルクランク32等と、操舵系のリンク機構61との干渉が防がれる。
(15)左右の第2のリンク部材72の後端の球面継手92は、ダンパー部材33よりも前方に配置されているので、ダンパー部材33と操舵用のリンク機構61との干渉を防ぐことができる。
(16)操舵用の2つのリンク部材71、72のうちの一方(たとえば第1のリンク部材71)がブロック状に形成されることで、リンク機構61による変形を抑えることができ、操舵フィーリングを向上することができる。
(17)操舵用のリンク部材71、72がフロントアーム10よりも上方に配置されて、ハンドル側操舵軸8から下方に延びているので、操舵系の動力伝達機構をフロントアームに沿って配置する場合に比べて、操舵系のリンク機構61の小型化を図ることができる。またハンドル7付近から操舵系のリンク機構61に沿ってブレーキ配管を配置することで、配管距離を短縮しやすくなる。
(18)図2において、ブレーキング時、前輪5のタイヤは、路面から車体後方に向かう抵抗力(反力)を受けるが、前述のように、この抵抗力は、フロントアーム10を軸線方向に圧縮する分力と、フロントアーム10を下方に動かすほぼ垂直な分力とに分かれる。該実施の形態では、フロントアーム10がほぼ前後方向に延びているので、路面からの前記抵抗力のほとんどは、フロントアーム10の軸線L0の方向に後方に働く分力となり、最終的に、ブレーキング時には、車体フレームFには、前方から後方に向かう力が働くことになる。したがって、ブレーキング時に、路面からの抵抗力のほとんどが上下方向に作用するフロントフォーク式の従来構造に比べて、フロントアーム10を最終的に支持する車体フレームFの剛性を低くすることができ、軽量化を図ることができる。
(19)図3において、サスペンション機構12のダンパー部材33は、車幅方向に延び、かつ、フロントアーム用のリンク機構11のハンドル側の端部の上側後方近傍に配置されているので、車体フレームFに対して前輪5が相対的に上下に移動しても、操舵用リンク機構61と、サスペンション機構12とが、干渉するのを防ぐことができる。
(20)図1において、前車軸6を支持するフロントアーム10を、後方に延びるように配置し、フロントアーム10の後端部10aを、平行リンク機構11を介して車体フレームFに上下揺動可能に支持しているので、ブレーキング時、フロントアーム10は、路面からの反力の大部分を、曲げ荷重ではなく、フロントアーム長さ方向(略前後方向)の圧縮荷重で受け止め、後方の車体フレームFに伝達する。これにより、ブレーキング時におけるフロントダイブ現象の軽減を達成することができる。
(21)ブレーキング時、フロントアーム10は、路面からの反力を、フロントアーム長さ方向(略前後方向)の圧縮荷重で受け止めるので、重量の増加を伴うことなく、フロントアーム10及び平行リンク機構12の耐久性を向上させることができる。
(22)前車軸6と、フロントアーム10と上側リンク部材21との回動連結点(C1)と、を結ぶ線L0が、水平線に対して後上がり状に傾斜しているので、衝突時のエネルギーの大部分を、フロントサスペンション機構12で吸収できる。
(23)リンク部材21、22に連結されるフロントアーム10の後端部10aは、前輪5の後端よりも後方に位置しているので、平行リンク部材21、22を短くでき、平行リンク機構11のモーメントを小さくできるので、前輪支持のための全体の支持剛性が向上する。
(24)前車軸6と、フロントアーム10と上側リンク部材21との回動連結点(C1)と、上側リンク部材21と車体フレームFのリンクブラケット25との回動連結点(C2)を結ぶ線(L0-L1)が、上方に凸となるL形状に構成されているので、前記構成(5)と同様に、衝突時のエネルギーの大部分を、効果的にフロントサスペンション機構で吸収できる。
(25)下側リンク部材22が、上側リンク部材21よりも、車幅方向の内側に配置されているので、下側リンク部材22の左右の張り出しを小さくし、バンク角度を大きく採ることができる。
(26)フロントサスペンション機構12は、車幅方向に伸縮可能に配置されたダンパー部材33と、フロントアーム10の後端部10aの上下方向の動作を、車幅方向の動作に変換して前記ダンパー部材33に伝達するベルクランク部材32と、を有しているので、伸縮方向に長くなるダンパー部材33を、車輌側方から見てコンパクトに配置できる。
(27)フロントアーム10及び一対のリンク部材21、22は、前輪5の左右両側に2組配置されているので、前車軸支持剛性が向上すると共に、ブレーキング時に路面から前輪5に掛かる反力(荷重)を、左右から均等に受け止め、車体の横ブレ等を防止できる。
(28)フロントサスペンション機構12によりフロントアーム10の回動が抑制される構造であるので、リンク部材の回動が抑制される構造に比べて、リンク部材21、22にかかる曲げ方向の力を低減することができ、リンク部材21、22の剛性を低くすることができ、軽量化を図ることができる。
(29)フロントアーム10とリンク部材21、22との連結位置が、前輪5の後端よりも後方に配置されているので、フロントアーム10の回動抑制のためのフロントサスペンション機構12の位置をできるだけ後方にずらすことができ、重心の集中化を図ることができる。また、フロントアーム10とリンク部材21、22との連結位置が、前輪5の後端よりも後方に配置されていることにより、前輪操舵のために、リンク部材21、22を湾曲形状に形成する必要がなく、複数本必要なリンク部材21、22の構造を直線形状に単純化することができる。
(30)路面からの抵抗力のほとんどがフロントアーム10の軸線L0の方向となるので、車体前部が下方に沈み込むフロントダイブを防止するためにフロントサスペンション機構12のばね力、ダンパー力を大きくする必要がない。すなわちフロントダイブの影響が小さく、乗り心地を向上するために特化してばね力、ダンパー力を設定することができる。
(31)フロントサスペンション機構12は、フロントアーム10の後端部を弾性的に支持しているので、リンク部材21、22にかかる荷重が軽減され、リンク部材21、22の剛性を抑えて、車輌を軽量化できる。すなわち、フロントアーム10の後端部を弾性的に支持することで、フロントサスペンション機構12の本体を車体中心に近づけたり、あるいは、フロントサスペンション機構12の本体からフロントアーム10にわたって配置される緩衝機構を小型化したりすることができ、構造を単純化することができる。
(32)フロントフォークタイプに比べて、ヘッドパイプ1は、前輪5を支持する必要がないので、路面からの反力に抗する必要がなく、ヘッドパイプ1を低剛性とすることができ、車体フレームFの軽量化を図ることができる。
(33)平行リンク機構11の上側にリンク部材21の前後の支点C1、C2を結ぶ線L1と、下側のリンク部材22の前後の支点C3、C4を結ぶ線L2とは、後方の交点C5で交差しており、この交点C5を揺動中心として前輪5が上下に揺動するが、前記交点C5を路面よりも上方に配置しているので、ブレーキング時におけるフロントダイブ現象を抑えられ易くなる。
(34)ハンドル側操舵軸8の軸芯O1と、車輪側の操舵軸53の軸芯O2とが、異なって設定されているので、操舵系の設計の自由度が増える。
[他の実施の形態]
(1)操舵用リンク機構を、左右の一方側だけに配置する構造にも本発明は適用可能である。
(2)第1のリンク部材71と第2のリンク部材72とが連結される第2の関節部B2が、第1の関節部B1と第3の関節部B3とを結ぶ線に対し、前方に位置するように配置することも可能である。
(3)フロントアーム10が、平行リンク機構11を介さずに、車体に支持されている自動二輪車にも適用可能である。
(4)本発明は、自動二輪車には限定されず、三車輪及び騎乗型四輪走行車等の車輌にも適用可能である。
(5)車輪側の操舵軸53の軸芯O2を、ほぼ鉛直に設定することも可能である。
(6)サスペンション機構12が、フロントアーム(軸支持アーム)ではなく、上下のリンク部材21、22のいずれかにが連結される構造にも本発明は適用可能である。
(7)操舵用のリンク機構61の関節部の数は、前記実施の形態の3箇所には限定されず、4箇所以上の関節部を有する操舵用のリンク機構とすることも可能である。
(8)前記実施の形態では、操舵構造の一部としてブレーキキャリパーブラケットを兼用したが、本発明はそのような構成には限定されず、操舵構造は、ブレーキキャリパーブラケットと別に設けられてもよい。
前記実施
F 車体フレーム
1 ヘッドパイプ
5 前輪
5a 前輪のホイールハブ
6 前車軸
8 ハンドル側操舵軸
10 フロントアーム(軸支持アーム)
53 前輪側操舵軸
56 ホイール支持筒軸
59 ブレーキキャリパー用ブラケット(ブラケット部材)
61 操舵用リンク機構
65 ブレーキキャリパー
71、72 第1及び第2のリンク部材
81、82、83 第1、第2及び第3の連結軸
B1、B2、B3 第1、第2及び第3の関節部

Claims (6)

  1. 車体に上下方向揺動可能に支持されると共に前記車体から前方に延びる車軸支持アームの前端部に前車軸を固定し、前記前車軸に左右方向揺動自在にホイール支持筒軸を支持し、前記ホイール支持筒軸の外周に前輪のハブを回転自在に嵌合し、前記ホイール支持筒軸には、前記車軸支持アームとは別体に形成されて前記ホイール支持筒軸から前輪の径方向外方に延びるブラケット部材を固着している、車輌の操舵装置において、
    車体フレームのヘッドパイプに左右方向回動自在に支持されたハンドル側の操舵軸と、
    前記ハンドル側の操舵軸と前記ブラケット部材とを操舵力伝達可能に連結するリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、複数のリンク部材が、複数の関節部において、前記ハブの軸芯と平行な角変位軸周りに互いに角変位可能に連結されていると共に、少なくとも1つの関節部において、連結相手部材に対して、前記角変位軸と交差する任意の方向に揺動自在且つ旋回自在に連結されており、前記リンク機構の前記ブラケット部材側の端部と前記操舵軸側の端部との距離が変化可能となっており、
    複数の前記リンク部材は、左右一対に設けられており、左右個々に、長さを調整可能に構成されている、ことを特徴とする車輌の操舵装置。
  2. 前記ブラケット部材は、ブレーキキャリパーを支持する部分を有していると共に、フロントフェンダーが固定されている、請求項1に記載の車輌の操舵装置。
  3. 前記リンク機構の下端部と前記ブラケット部材の上端部とを連結する関節部は、前記ブラケット部材の上面視で、前記ブラケット部材の車幅方向内側に配置されている、請求項1又は2に記載の車輌の操舵装置。
  4. 前記前車軸の軸芯と、前記ホイール支持軸の軸芯とが、交差している、請求項1〜のいずれか1つに記載の車輌の操舵装置。
  5. 車体に上下方向揺動可能に支持されると共に前記車体から前方に延びる車軸支持アームの前端部に前車軸を固定し、前記前車軸に左右方向揺動自在にホイール支持筒軸を支持し、前記ホイール支持筒軸の外周に前輪のハブを回転自在に嵌合し、前記ホイール支持筒軸には、前記車軸支持アームとは別体に形成されて前記ホイール支持筒軸から前輪の径方向外方に延びるブラケット部材を固着している、車輌の操舵装置において、
    車体フレームのヘッドパイプに左右方向回動自在に支持されたハンドル側の操舵軸と、
    前記ハンドル側の操舵軸と前記ブラケット部材とを操舵力伝達可能に連結するリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、複数のリンク部材が、複数の関節部において、前記ハブの軸芯と平行な角変位軸周りに互いに角変位可能に連結されていると共に、その少なくとも1つが長さを調整可能に構成されており、前記リンク機構の前記ブラケット部材側の端部と前記操舵軸側の端部との距離が変化可能となっている、ことを特徴とする車輌の操舵装置。
  6. 車体に上下方向揺動可能に支持されると共に前記車体から前方に延びる車軸支持アームの前端部に前車軸を固定し、前記前車軸に左右方向揺動自在にホイール支持筒軸を支持し、前記ホイール支持筒軸の外周に前輪のハブを回転自在に嵌合し、前記ホイール支持筒軸には、前記車軸支持アームとは別体に形成されて前記ホイール支持筒軸から前輪の径方向外方に延びるブラケット部材を固着している、車輌の操舵装置において、
    車体フレームのヘッドパイプに左右方向回動自在に支持されたハンドル側の操舵軸と、
    前記ハンドル側の操舵軸と前記ブラケット部材とを操舵力伝達可能に連結するリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、複数のリンク部材が、複数の関節部において、前記ハブの軸芯と平行な角変位軸周りに互いに角変位可能に連結されており、前記リンク機構の前記ブラケット部材側の端部と前記操舵軸側の端部との距離が変化可能となっており、
    前記車軸支持アームにはサスペンション機構が接続され、
    前記サスペンション機構のダンパー部材は、車幅方向に延び、かつ、前記リンク機構の前記ハンドル側の端部の後方近傍に配置されている、ことを特徴とする車輌の操舵装置。
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