JP2009154797A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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忠司 福田
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Abstract

【課題】車体フレームに連結された緩衝器が車幅方向に振れた場合であっても、緩衝器の滑らかな伸縮を妨げない鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】緩衝器100は、方向αに沿って配設され、緩衝器100の上端部100Uは、連結部材200を介して車体フレーム40に連結される。連結部材200は、車体フレーム40に対して、方向αと異なる方向βを軸心として回動自在に取付けられる外側部200aと、外側部200aに対して、方向βと異なる方向γを軸心として回動自在に取付けられる内側部200bとを有する。内側部200bは、外側部200aの内側に形成された空間内に配設され、緩衝器100の上端部100Uは、内側部200bに取付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輪が路面から受ける衝撃を緩和する緩衝器を備える鞍乗型車両に関する。
自動二輪車などの鞍乗型車両では、後輪を懸架する筒状の緩衝器が広く用いられている。緩衝器は、上下方向に伸縮することにより、後輪が路面から受ける衝撃を緩和するとともに、変化する路面に後輪を追従させる。
従来、鞍乗型車両の操縦安定性を向上させることを目的として、剛性の高いメインフレームによって緩衝器を支持する手法が知られている(例えば、特許文献1)。具体的に、緩衝器の上端部はメインフレームに連結され、緩衝器の下端部は後輪を支持するスイングアームに連結される。スイングアームの前端部は、車体フレームに対して上下方向に揺動自在に連結される。緩衝器の両端部は、車幅方向に沿って設けられる軸部によって固定される。そのため、緩衝器は、車体前後方向には動くことができる一方、車幅方向における動きは規制される。
特開平5−139358(第4頁、第2図)
ここで、スイングアームは、走行中において車体フレーム全体に発生する捻じれによって、車幅方向に振れてしまう場合がある。この場合、スイングアームに連結された緩衝器の下端部は、スイングアームとともに車幅方向に振られる。
しかしながら、緩衝器の車幅方向における動きは規制されているため、筒状の緩衝器は全体的に撓んでしまう。その結果、緩衝器は、上下方向に滑らかに伸縮できないという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、車体フレームに連結された緩衝器が車幅方向に振れた場合であっても、緩衝器の滑らかな伸縮を妨げない鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、鞍乗型車両に係り、車体フレーム(車体フレーム40)と、車体フレームに連結され、車輪(後輪70)を支持する緩衝器(緩衝器100)とを備え、緩衝器は、第1方向(方向α)に沿って配設され、緩衝器の一端部は、連結部材(連結部材200)を介して車体フレームに連結されており、連結部材は、車体フレームに対して、第1方向と異なる第2方向(方向β)を軸心として回動自在に取付けられる外側部(外側部200a)と、外側部に対して、第2方向と異なる第3方向(方向γ)を軸心として回動自在に取付けられる内側部(内側部200b)とを有し、内側部は、外側部の内側に形成された空間内に配設され、緩衝器の一端部は、内側部に取付けられることを要旨とする。
このように、緩衝器の一端部は、第2方向を軸心として回動自在な外側部と、第3方向を軸心として回動自在な内側部とを介して車体フレームに取付けられる。従って、緩衝器の一端部は、車体前後方向及び車幅方向における緩衝器の他端部の振れに応じて動くことができる。すなわち、緩衝器の一端部は、車体前後方向及び車幅方向において、自由に動くことができる。そのため、緩衝器の他端部に振れた場合であっても、緩衝器において撓みが発生することを抑制できる。その結果、緩衝器の第1方向における滑らかな伸縮を維持することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、緩衝器の他端部は、車輪を支持するスイングアーム(スイングアーム50)に連結されており、スイングアームは、車体フレームに対して上下方向に揺動自在に連結されることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第2方向又は第3方向のうち一方は、車体平面視において、車体前後方向に沿うことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第2方向又は第3方向のうち一方は、車幅方向に沿っていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第1方向は、第3方向と異なることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第2方向と第3方向とは、同一面上で交差することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、第2方向及び第3方向は、第1方向と略直交することを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、緩衝器は、内側部の軸心を中心として回動することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、外側部は、環状に形成されることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、内側部と緩衝器の一端部は、一体的に形成されることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、内側部は、環状に形成されており、緩衝器の一端部は、内側部の内側に取付けられることを要旨とする。
本発明の第12の特徴は、本発明の第10の特徴に係り、緩衝器は、緩衝器の一端部を構成するシリンダ部(シリンダ部100a)を有し、シリンダ部は、内側部の内側に挿入されることを要旨とする。
本発明の第13の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、内側部は、棒状に形成されており、内側部は、緩衝器の一端部に挿通されることを要旨とする。
本発明の第14の特徴は、本発明の第12の特徴に係り、緩衝器は、緩衝器の一端部を構成するシリンダ部を有し、シリンダ部の車体フレーム側の端部には、シリンダ取付け部(シリンダ取付け部105f)が形成されており、内側部は、シリンダ取付け部に挿通されることを要旨とする。
本発明の第15の特徴は、本発明の第12の特徴に係り、緩衝器は、緩衝器の一端部を構成する棒状のロッド部(ピストンロッド部100b)を有し、ロッド部の車体フレーム側の端部には、ロッド固定部(ロッド固定部100c)が形成されており、内側部は、ロッド固定部に挿通されることを要旨とする。
本発明の第16の特徴は、鞍乗型車両に係り、車体フレームと、車体フレームに対して上下方向に揺動自在に連結され、車輪を支持するスイングアームと、車体フレームとスイングアームとに連結され、第1方向に沿って配設される緩衝器とを備え、緩衝器の一端部は、連結部材(連結部材210)を介してスイングアームに連結されており、連結部材は、スイングアームに対して、第1方向と異なる第2方向(方向δ)を軸心として回動自在に取付けられる外側部(外側部210a)と、外側部に対して、第2方向と異なる第3方向(方向ε)を軸心として回動自在に取付けられる内側部(内側部210b)とを有し、内側部は、外側部の内側に形成された空間内に配設され、緩衝器の一端部は、内側部に対して回動自在に取付けられることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、車体フレームに連結された緩衝器が車幅方向に振れた場合であっても、緩衝器の滑らかな伸縮を妨げない鞍乗型車両を提供することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
1.第1実施形態
(鞍乗型車両の概略構成)
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、前輪10、一対のフロントフォーク20、アンダーブラケット25、ヘッドパイプ30、車体フレーム40、スイングアーム50、ピボット軸60、後輪70、エンジン80、燃料タンク90及び緩衝器100を備える。
前輪10は、一対のフロントフォーク20(右側のフロントフォークは不図示)によって回転自在に支持される。一対のフロントフォーク20は、路面状態の変化に応じて、前輪10を上下方向(実際には、所定のキャスター角が付与された方向)に直線運動させる。これにより、一対のフロントフォーク20は、前輪10が路面から受けた衝撃を緩和するとともに、変化する路面に前輪10を追従させる。
一対のフロントフォーク20は、アンダーブラケット25によって連結される。アンダーブラケット25には、ステアリングシャフト(不図示)が連結される。ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ30によって回動可能に支持される。
車体フレーム40は、ヘッドパイプ30から後方かつ下方に向かって延びる。車体フレーム40の後端部には、スイングアーム50が連結される。
スイングアーム50は、ピボット軸60を介して車体フレーム40に連結される。スイングアーム50は、ピボット軸60を中心として、上下方向に揺動自在である。スイングアーム50は、後端部50aにおいて、後輪70を回転自在に支持する。
後輪70は、エンジン80によって発生される動力によって駆動される。エンジン80は、車体前後方向略中央において、車体フレーム40に取付けられる。エンジン80及び車体フレーム40の上方には、燃料タンク90が配設される。
緩衝器100は、車体フレーム40より後方に配設される。緩衝器100の上端部100Uは、車体フレーム40に連結される。具体的に、緩衝器100の上端部100Uは、連結部材200を介して車体フレーム40に連結される。緩衝器100の下端部100Lは、スイングアーム50に設けられるロッカーアーム120に連結される。連結部材200は、車体フレーム40の後端部に設けられる取付け部40aに取付けられる。
このような緩衝器100は、後輪70が路面から受けた衝撃を緩和するとともに、変化する路面に後輪70を追従させる。
(緩衝器の構成)
次に、図2を参照しながら、緩衝器100の構成について説明する。図2は、緩衝器100及び連結部材200の断面図である。
図2に示すように、緩衝器100は、車体フレーム40の後方において、方向αに沿って配設される。緩衝器100は、シリンダ部100a、ピストンロッド部100b、ロッド固定部100c、コイルバネ100d及びサブタンク100eを有する。
シリンダ部100aは、筒状に形成されており、方向αに沿って配設される。シリンダ部100aには、ピストンロッド部100bが挿通される。シリンダ部100aの内部は、ピストンロッド部100bに固定されたピストンによって2つの油室に区画される。2つの油室には、オイルが充填される。ピストンには、2つの油室に連通する油孔(オリフィス)が形成される。
ピストンロッド部100bは、シリンダ部100aの内部を方向αに沿って直線運動する。ピストンロッド部100bの運動は、油孔を通過するオイルの抵抗により減衰される。これにより、緩衝器100は、後輪70が路面から受ける衝撃を緩和する。
シリンダ部100aの上端部は、連結部材200に取付けられる。連結部材200は、車体フレーム40の後端部に設けられる取付け部40aに取付けられる。連結部材200は、車体フレーム40の後端部に設けられる取付け部40aに取付けられる。連結部材200の構成については後述する。
ピストンロッド部100bの下端部は、ロッド固定部100cに固定される。ロッド固定部100cは、ロッカーアーム120に対して、軸部120aを中心として回動可能に連結される。従って、緩衝器100の下端部100Lは、スイングアーム50に対して軸部120aを中心として回動可能である。軸部120aは、車幅方向に沿って延びる。
コイルバネ100dは、シリンダ部100a及びピストンロッド部100bを螺旋状に取り囲む圧縮バネである。コイルバネ100dの上端部はシリンダ部100aに固定され、コイルバネ100dの下端部はロッド固定部100cに固定される。コイルバネ100dは圧縮バネであるため、ロッド固定部100cは、方向αに沿って下向きの力をコイルバネ100dから受ける。これにより、緩衝器100は、変化する路面に後輪70を追従させることができる。
サブタンク100eは、シリンダ部100a内のオイル量を調整するためのオイルを収容するタンクである。
緩衝器100の上方には燃料タンク90が配設される。緩衝器100が収縮した場合、ピストンロッド部100bの上端は、シリンダ部100aの上端から突き出る。ピストンロッド部100bのうちシリンダ部100aの上端から突き出た部分は、燃料タンク90に形成された凹部90a内に入る。
(連結部材の構成)
次に、図3を参照しながら、連結部材200の構成について説明する。図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。図3に示すように、連結部材200は、外側部200aと内側部200bとを有する。
外側部200aは、環状に形成される。外側部200aの両側端部は、車体フレーム40が有する取付け部40aに取付けられる。具体的に、外側部200aは、取付け部40a(車体フレーム40)に対して、方向αと異なる方向βを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向βは、方向αと直交し、かつ、車幅方向に沿う。
内側部200bは、環状に形成される。内側部200bは、環状に形成された外側部200aの内側に形成される空間内に配設される。内側部200bの両端部は、外側部200aに取付けられる。具体的に、内側部200bは、外側部200aに対して、方向βと異なる方向γを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向γは、方向α及び方向βと直交し、かつ、車体平面視において車体前後方向に沿う。
緩衝器100が伸縮する方向αと、外側部200aの軸心である方向βと、内側部200bの軸心である方向γとは、それぞれ互いに直交する。また、図3に示すように、外側部200aと内側部200bとは同一面上に形成される。従って、方向βと方向γとは、同一面上において交差(直交)する。
緩衝器100の上端部100Uは、内側部200bの下面に取付けられる。従って、緩衝器100は、内側部200bの軸心(方向γ)を中心として回動する。
(作用及び効果)
本実施形態に係る自動二輪車1によれば、緩衝器100は、方向αに沿って配設される。緩衝器100の上端部100Uは、連結部材200を介して車体フレーム40に連結される。連結部材200は、車体フレーム40に対して、方向αと異なる方向βを軸心として回動自在に取付けられる外側部200aと、外側部200aに対して、方向βと異なる方向γを軸心として回動自在に取付けられる内側部200bとを有する。内側部200bは、外側部200aの内側に形成された空間内に配設され、緩衝器100の上端部100Uは、内側部200bに取付けられる。
このように、緩衝器100の上端部100Uは、方向βを軸心として回動自在な外側部200aと、方向γを軸心として回動自在な内側部200bとを介して車体フレーム40に取付けられる。従って、緩衝器100の上端部100Uは、車体前後方向及び車幅方向における緩衝器100の下端部100Lの振れに応じて動くことができる。すなわち、緩衝器100の上端部100Uは、車体前後方向及び車幅方向において、自由に動くことができる。そのため、緩衝器100の下端部100Lに振れた場合であっても、緩衝器100において撓みが発生することを抑制できる。その結果、緩衝器100の方向αにおける滑らかな伸縮を維持することができる。
本実施形態では、緩衝器100の下端部100Lは、後輪70を支持するスイングアーム50に連結される。スイングアーム50は、車体フレーム40との間で生じる捻れによって、車幅方向に振れやすい。緩衝器100の上端部100Uは自由に動くことができるため、緩衝器100の下端部100Lがスイングアーム50に連結される場合であっても、緩衝器100において撓みが発生することを抑制できる。
また、方向βは、車体平面視において車体前後方向に沿っており、方向γは、車幅方向に沿う。従って、車体前後方向または車幅方向において緩衝器100の上端部100Uが動く場合、連結部材200と緩衝器100の上端部100Uとの間における抵抗を極めて小さくすることができる。
また、方向βと方向γとは、同一面上で交差する。すなわち、外側部200aと内側部ア200bとは同一面上に配設される。従って、連結部材200をコンパクトに構成することができる。
また、方向β及び方向γは、方向αと略直交する。そのため、連結部材200を緩衝器100に対して斜めに配設する場合に比べて、連結部材200を緩衝器100に近づけることができる。従って、連結部材200をコンパクトに配設することができる。
また、外側部200aは、環状に形成される。そのため、外側部200aの内側には、内側部200bを配設する空間が形成される。従って、連結部材200の構造を簡略化することができる。
また、内側部200bは、環状に形成されており、緩衝器100の上端部100Uは、内側部200bの内側に取付けられる。そのため、内側部200bの内側には、緩衝器100の上端部100Uを配設する空間が形成される。従って、緩衝器100の上端部100Uを簡便に内側部200bに取付けることができる。
2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る鞍乗型車両について、図面を参照しながら説明する。本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、緩衝器と連結部材との構成である。本実施形態に係る自動二輪車1の概略構成は上記第1実施形態と同様であるため、以下では、上記第1実施形態との相違点について説明する。
(緩衝器の構成)
本実施形態に係る緩衝器105の構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、緩衝器105及び連結部材205の断面図である。
図4に示すように、緩衝器105は、車体フレーム40の後方において、方向αに沿って配設される。緩衝器105は、シリンダ部105a、ピストンロッド部105b、ロッド固定部105c、コイルバネ105d、サブタンク105e及びシリンダ取付け部105fを有する。
シリンダ部105aは、筒状に形成されており、方向αに沿って配設される。シリンダ部105aには、ピストンロッド部105bが挿通される。シリンダ部105aの内部は、ピストンロッド部105bに固定されたピストンによって2つの油室に区画される。2つの油室には、オイルが充填される。ピストンには、2つの油室に連通する油孔(オリフィス)が形成される。
ピストンロッド部105bは、シリンダ部105aの内部を方向αに沿って直線運動する。ピストンロッド部105bの運動は、油孔を通過するオイルの抵抗により減衰される。これにより、緩衝器105は、後輪70が路面から受ける衝撃を緩和する。
シリンダ部105aの上端部には、シリンダ取付け部105fが形成される。シリンダ取付け部105fは、連結部材205に取付けられる。連結部材205は、車体フレーム40の後端部に設けられる取付け部40bに取付けられる。連結部材205の構成については後述する。
ピストンロッド部105bの下端部は、ロッド固定部105cに固定される。ロッド固定部105cは、連結部材210に取付けられる。スイングアーム50には、ロッカーアーム120とロッドコネクティング130とが設けられており、連結部材210は、ロッカーアーム120に連結される。ロッドコネクティング130は、ロッカーアーム120とスイングアーム本体とを連結する部材である。連結部材210の構成については後述する。
コイルバネ105dは、シリンダ部105a及びピストンロッド部105bを螺旋状に取り囲む圧縮バネである。
サブタンク105eは、シリンダ部105a内のオイル量を調整するためのオイルを収容するタンクである。
(連結部材の構成)
本実施形態において、緩衝器105の上端部105Uは連結部材205に取付けられ、緩衝器105の下端部105Lは連結部材210に取付けられる。
まず、連結部材205について、図5を参照しながら説明する。図5は、図4のB−B線に沿った断面図である。
図5に示すように、緩衝器105の上端部105Uに取付けられる連結部材205は、外側部205aと内側部205bとから構成される。
外側部205aは、環状に形成される。外側部205aは、環状に形成された取付け部40bの内側に形成された空間内に配設される。外側部205aの両端部は、車体フレーム40が有する取付け部40bに取付けられる。具体的に、外側部205aは、取付け部40b(車体フレーム40)に対して、方向αと異なる方向βを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向βは、方向αと直交し、かつ、車体平面視において車体前後方向に沿う。
内側部205bは、棒状に形成される。内側部205bは、環状に形成された外側部205aの内側に形成された空間内で、車幅方向に沿って配設される。内側部205bの両側端部は、外側部205aに取付けられる。具体的に、内側部205bは、外側部205aに対して、方向βと異なる方向γを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向γは、方向α及び方向βと直交し、かつ、車幅方向に沿う。
緩衝器105が伸縮する方向αと、外側部205aの軸心である方向βと、内側部205bの軸心である方向γとは、それぞれ互いに直交する。また、図5に示すように、外側部205aと内側部205bとは同一面上に形成される。従って、方向βと方向γとは、同一面上において直交(交差)する。
緩衝器105の上端部105Uに設けられるシリンダ取付け部105fは、内側部205bに取付けられる。具体的には、図5に示すように、シリンダ取付け部105fは、環状に形成された外側部205aの内側に形成された空間に配設される。棒状に形成された内側部205bは、シリンダ取付け部105fに挿通される。従って、緩衝器105は、内側部205bの軸心(車幅方向に沿う方向γ)を中心として回動する。
次に、連結部材210の構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、図4のC−C線に沿った断面図である。
図6に示すように、緩衝器105の下端部105Lに取付けられる連結部材210は、外側部210aと内側部210bとから構成される。
外側部210aは、環状に形成される。外側部210aの両側端部は、スイングアーム50が有するロッカーアーム120に取付けられる。具体的に、外側部210aは、ロッカーアーム120(スイングアーム50)に対して、方向αと異なる方向δを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向δは、方向αと直交し、かつ、車幅方向に沿う。
内側部210bは、棒状に形成される。内側部210bは、環状に形成された外側部210aの内側に形成された空間内に配設される。内側部210bの両端部は、外側部210aに取付けられる。具体的に、内側部210bは、外側部210aに対して、方向δと異なる方向εを軸心として回動自在に取付けられる。ここで、方向εは、方向α及び方向δと直交し、かつ、車体平面視において車体前後方向に沿う。
緩衝器105が伸縮する方向αと、外側部210aの軸心である方向δと、内側部210bの軸心である方向εとは、それぞれ互いに直交する。また、図6に示すように、外側部210aと内側部210bとは同一面上に形成される。従って、方向δと方向εとは、同一面上において直交(交差)する。
緩衝器105の下端部105Lに設けられるロッド固定部100cは、内側部210bに取付けられる。具体的には、図6に示すように、ロッド固定部100cは、環状に形成された外側部210aの内側に形成された空間に配設される。棒状に形成された内側部210bは、ロッド固定部100cに挿通される。従って、緩衝器105は、内側部210bの軸心(方向ε)を中心として回動する。
(作用及び効果)
本実施形態では、緩衝器105の上端部105Uは、連結部材205を介して車体フレーム40に連結されており、緩衝器105の下端部105Lは、連結部材210を介してスイングアーム50に連結される。
従って、緩衝器105の上端部105U及び下端部105Lそれぞれは、車体前後方向及び車幅方向に自由に動くことができる。そのため、緩衝器105に振れた場合であっても、緩衝器100において撓みが発生することを抑制できる。その結果、緩衝器100の方向αにおける滑らかな伸縮を維持することができる。
また、内側部205b及び内側部210bは、棒状に形成される。従って、内側部205b及び内側部210bを環状に形成する場合に比べて、連結部材205の構成を簡略化することができる。
また、シリンダ部105aの上端部(緩衝器105の上端部105U)には、シリンダ取付け部105fが設けられる。シリンダ取付け部105fには、棒状の内側部205bが挿通される。従って、内側部を環状に形成するとともに、その内側の空間に緩衝器の上端部を固定する場合に比べて、緩衝器105を連結部材205に簡便に取付けることができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、緩衝器100又は緩衝器105(以下、「緩衝器」という。)の下端部をスイングアーム50に連結したが、緩衝器は、後輪70に直接的に連結されていてもよい。この場合、緩衝器の下端部は、後輪70の回転軸である車軸に連結される。
また、上記実施形態では、後輪70を支持する緩衝器に連結部材200又は連結部材205(以下、「連結部材」という。)を取付けた構造について説明したが、前輪10を支持する緩衝器に連結部材を取付けた構造としてもよい。すなわち、本発明は、リアサスペンションに限らず、フロントサスペンションに対しても適応することができる。
また、上記実施形態において、緩衝器を上下逆さまに配設してもよい。この場合、ロッド固定部100c,105cを連結部材に取付ければよい。
また、上記実施形態では、緩衝器が伸縮する方向αと、外側部200a,205aの軸心である方向βと、内側部200b,205bの軸心である方向γとが、それぞれ互いに直交することとしたが、これらは互いに交差していればよい。方向α、方向β及び方向γが交差していれば、緩衝器の上端部は自由に動くことができる。同様に、緩衝器が伸縮する方向αと、外側部210aの軸心である方向δと、内側部210bの軸心である方向εとは、互いに交差していればよい。
また、上記実施形態では、緩衝器の上端部を連結部材に取付けたが、緩衝器の側部を連結部材に取付けてもよい。この場合、シリンダ部100a,105aを、内側部200b,205bの内側に挿通させる。
また、上記実施形態では、外側部または内側部を環状に形成したが、これらの形状は環状には限定されない。連結部材は、異なる軸を中心として回動する2つの部材を含んでいればよい。また、緩衝器は、異なる軸を中心として回動する2つの部材のうち一方に取付けられていればよい。
また、上記第1実施形態において、緩衝器100の上端部100Uが内側部200bの下面に取付けられることとしたが、上端部100Uと内側部200bとは一体的に形成されていてもよい。すなわち、シリンダ部100aと内側部200bとは一体成形されていてもよい。
本発明の実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車1の左側面図である。 本発明の実施形態に係る緩衝器100及び連結部材200の、車幅方向に垂直な面における断面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る緩衝器105及び連結部材205の、車幅方向に垂直な面における断面図である。 図4のB−B線に沿った断面図である。 図4のC−C線に沿った断面図である。
符号の説明
1…自動二輪車
10…前輪
20…フロントフォーク
25…アンダーブラケット
30…ヘッドパイプ
40…車体フレーム
40a,40b…取付け部
50…スイングアーム
60…ピボット軸
70…後輪
80…エンジン
90…燃料タンク
90a…凹部
100,105…緩衝器
100a,105a…シリンダ部
100b,105b…ピストンロッド部
100c,105c…ロッド固定部
100d,105d…コイルバネ
100e,105e…サブタンク
105f…シリンダ取付け部
120…ロッカーアーム
120a…軸部
130…ロッドコネクティング
200,205,210…連結部材
200a,205a,210a…外側部
200b,205b,210b…内側部
α,β,γ,δ,ε…方向

Claims (16)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレームに連結され、車輪を支持する緩衝器とを備え、
    前記緩衝器は、第1方向に沿って配設され、
    前記緩衝器の一端部は、連結部材を介して前記車体フレームに連結されており、
    前記連結部材は、
    前記車体フレームに対して、前記第1方向と異なる第2方向を軸心として回動自在に取付けられる外側部と、
    前記外側部に対して、前記第2方向と異なる第3方向を軸心として回動自在に取付けられる内側部とを有し、
    前記内側部は、前記外側部の内側に形成された空間内に配設され、
    前記緩衝器の一端部は、前記内側部に取付けられる
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記緩衝器の他端部は、前記車輪を支持するスイングアームに連結されており、
    前記スイングアームは、前記車体フレームに対して上下方向に揺動自在に連結される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記第2方向又は前記第3方向のうち一方は、車体平面視において、車体前後方向に沿う
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記第2方向又は前記第3方向のうち一方は、車幅方向に沿っていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記第1方向は、前記第3方向と異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記第2方向と前記第3方向とは、同一面上で交差する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記第2方向及び前記第3方向は、前記第1方向と略直交する
    ことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記緩衝器は、前記内側部の軸心を中心として回動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記外側部は、環状に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  10. 前記内側部と前記緩衝器の一端部は、一体的に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  11. 前記内側部は、環状に形成されており、
    前記緩衝器の一端部は、前記内側部に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  12. 前記緩衝器は、前記緩衝器の一端部を構成するシリンダ部を有し、
    前記シリンダ部は、前記内側部の内側に挿入される
    ことを特徴とする請求項10に記載の鞍乗型車両。
  13. 前記内側部は、棒状に形成されており、
    前記内側部は、前記緩衝器の一端部に挿通される
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  14. 前記緩衝器は、前記緩衝器の一端部を構成するシリンダ部を有し、
    前記シリンダ部の前記車体フレーム側の端部には、シリンダ取付け部が形成されており、
    前記内側部は、前記シリンダ取付け部に挿通される
    ことを特徴とする請求項12に記載の鞍乗型車両。
  15. 前記緩衝器は、前記緩衝器の一端部を構成する棒状のロッド部を有し、
    前記ロッド部の前記車体フレーム側の端部には、ロッド固定部が形成されており、
    前記内側部は、前記ロッド固定部に挿通される
    ことを特徴とする請求項12に記載の鞍乗型車両。
  16. 車体フレームと、
    前記車体フレームに対して上下方向に揺動自在に連結され、車輪を支持するスイングアームと、
    前記車体フレームと前記スイングアームとに連結され、第1方向に沿って配設される緩衝器とを備え、
    前記緩衝器の一端部は、連結部材を介して前記スイングアームに連結されており、
    前記連結部材は、
    前記スイングアームに対して、前記第1方向と異なる第2方向を軸心として回動自在に取付けられる外側部と、
    前記外側部に対して、前記第2方向と異なる第3方向を軸心として回動自在に取付けられる内側部とを有し、
    前記内側部は、前記外側部の内側に形成された空間内に配設され、
    前記緩衝器の一端部は、前記内側部に対して回動自在に取付けられる
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
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