JP6141897B2 - 鞍乗り型車両の前輪懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両の前輪懸架装置に関する。
従来、鞍乗り型車両の前輪懸架装置において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、下端部で前輪を支持するフロントフォークと、ハンドル(バーハンドル)とフロントフォークとを連結する上下リンクを有するリンク部材と、を備えるものである。特許文献1では、上下リンクを介してハンドルの操作(回動)をフロントフォークに伝達している。
特開平4−169386号公報
しかしながら、リンク部材は側面視で前上方に凸をなすL字状を有し、且つ、ハンドルはリンク部材の上方に配置されるため、ハンドルのレイアウトの自由度が低く、ハンドルのレイアウトをコンパクトにしにくいという課題があった。
そこで本発明は、ハンドルとフロントフォークとをリンク部材を介して連結した鞍乗り型車両の前輪懸架装置において、ハンドルのレイアウトの自由度を高めつつハンドルのレイアウトをコンパクトにすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、下端部(12b)で前輪(9)を支持するフロントフォーク(10)と、車体フレーム(2)に回動可能に支持されると共に、ハンドル(20)の操作に伴って操舵軸線(C1)の回りに回動される操舵部材(25)と、一端部(31a)が前記操舵部材(25)に揺動可能に接続される上リンク(31)と、上部(32a)が前記上リンク(31)の他端部(31b)に揺動可能に接続されると共に、下部(32b)が前記フロントフォーク(10)の上端部(11a)に揺動可能に接続される下リンク(32)と、によって構成されるリンク部材(30)と、を備える鞍乗り型車両の前輪懸架装置(1)において、前記ハンドル(20)の車幅方向両端部には、ハンドル把持部(21)が形成され、前記ハンドル把持部(21)は、側面視で前記上リンク(31)と前記下リンク(32)とフロントブロック(3)と転舵部材(13)とによって囲まれる空間(21s)に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ハンドル(20)は、前記操舵部材(25)と一体化されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記前輪(9)のステアリング軸線(C2)と、前記操舵軸線(C1)とは、側面視で前後にオフセットすることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、車両前後方向に延びて上下揺動可能に設けられる上下アーム(41,42)を有するスイングアーム(40)と、前記前輪(9)のステアリング軸線(C2)を形成する支持部材(15)と、を更に備え、前記上下アーム(41,42)の後端部(41b,42b)は、前記車体フレーム(2)に揺動可能に接続され、前記支持部材(15)は、前記上下アーム(41,42)の前端部(41a,42a)に揺動可能に接続されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記上アーム(41)の前後端部(41a,41b)は、前記ステアリング軸線(C2)を挟むようにして前記ステアリング軸線(C2)に隣接することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、上端部(50a)が前記車体フレーム(2)に揺動可能に接続されると共に、下端部(50b)が前記下アーム(42)に揺動可能に接続されるクッション部材(50)を更に備え、前記クッション部材(50)の上端部(50a)は、側面視で前記車体フレーム(2)に覆われ、前記クッション部材(50)の中心軸線(C3)は、側面視で前記上アーム(41)の後端部(41b)よりも車両後方に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ハンドル把持部を側面視で上リンクと下リンクとの間に配置することで、ハンドル把持部を側面視でリンク部材の上方に配置する場合と比較して、ハンドルのレイアウトの自由度を高めつつハンドルのレイアウトをコンパクトにできる。又、ハンドル操向系の部材であるリンク部材、及びハンドルのレイアウトを併せてコンパクトにできる。又、ハンドル把持部を側面視でリンク部材の上方に配置する場合と比較して、ハンドルの高さを低く抑えることができる。又、ハンドルのレイアウトの自由度を高めることによって、乗車姿勢の設定自由度を高めることができる。又、ハンドルにワイヤ類を設ける場合には、ワイヤ類を上下リンクの間に配置できるため、ワイヤ類のレイアウトの自由度を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ハンドルと操舵部材とを一体化することで、ハンドルと操舵部材との接続用のクランプ等の別部材を設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。
請求項3に記載した発明によれば、前輪のステアリング軸線と操舵軸線とが側面視で前後にオフセットすることで、リンク部材の車両前方への突出を抑えることができるため、操舵系をコンパクトにできる。
請求項4に記載した発明によれば、上下アームの後端部が車体フレームに揺動可能に接続され、支持部材が上下アームの前端部に揺動可能に接続される構成において、ハンドルのレイアウトをコンパクトにしつつハンドルの高さを低く抑えることができる。
請求項5に記載した発明によれば、上アームの前後端部がステアリング軸線を挟むようにしてステアリング軸線に隣接することで、車体フレームとステアリング軸線とを近づけつつ、スイングアームの長さを確保することができるため、車両をコンパクトにできる。
請求項6に記載した発明によれば、クッション部材の上端部が側面視で車体フレームに覆われ、クッション部材の中心軸線が側面視で上アームの後端部よりも車両後方に配置されることで、上アームの後方にクッション部材が配置されるので、クッション部材の上端部が側面視で車体フレームに隠れ、外部から視認されにくくなるため、外観性を向上できる。
本発明の実施形態における自動二輪車の車体前部の左側面図である。 上記自動二輪車の前輪懸架装置の操舵軸線に沿う断面、ステアリング軸線に沿う断面及びストローク軸線に沿う断面を含む断面図である。 上記前輪懸架装置を左上前方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。又、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPを示す。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車の車体前部を示す。図1を参照し、自動二輪車の車体フレーム2は、前端部に前輪懸架装置1を支持するフロントブロック3を有する。
フロントブロック3の後方には、左右一対のメインフレーム4が後下がりに延びる。図2中符号4Lは左メインフレーム、符号4Rは右メインフレームを示す。左右メインフレーム4は、不図示の後輪懸架装置を支持するピボットフレーム5に接続される。フロントブロック3及び左右メインフレーム4の下方には、エンジン6が搭載される。フロントブロック3及び左右メインフレーム4の上方には、燃料タンク7が配置される。自動二輪車の車体前部は、合成樹脂製のフロントカウル8で覆われる。
図2、図3を併せて参照し、フロントブロック3は、側面視で前後幅を抑えた扁平状をなすと共に、前面視で上側ほど左右幅を狭めて下方に開放する門形(逆V字状)をなす。フロントブロック3における前記門形の下部開放部を符号3sで示す。
フロントブロック3の上端部には、操舵部材25が支持される上支持部3aが形成される。フロントブロック3の上部(上下中央近傍)には、上アーム41の後端部41bが接続される上接続部3bが形成される。フロントブロック3の下部(上接続部3bの下方且つ上下中央近傍)には、下アーム42の後端部42bが接続される下接続部3cが形成される。フロントブロック3の上支持部3aと上接続部3bとの間には、クッション部材50の上端部50aが接続されるクッション接続部3dが形成される。フロントブロック3の下端部には、エンジン6前部の左右側部が支持される下支持部3eが形成される。尚、エンジン6後部の左右側部は、ピボットフレーム5の支持部5aに支持される。
<前輪懸架装置>
前輪懸架装置1は、下端部12bで前輪9を支持するフロントフォーク10と、フロントブロック3の上支持部3aに回動可能に支持されると共に、ハンドル20の操作に伴って操舵軸線C1の回りに回動される操舵部材25と、操舵部材25とフロントフォーク10との間で連結される上下リンク31,32を有するリンク部材30と、車両前後方向に延びて上下揺動可能に設けられる上下アーム41,42を有するスイングアーム40と、前輪9のステアリング軸線C2を形成すると共に、上下アーム41,42の前端部41a,42aに揺動可能に支持される支持部材15と、下アーム42の揺動に伴い下端部50bをストロークさせて緩衝作用を得るクッション部材50と、を備える。これら操舵部材25、リンク部材30及びフロントフォーク10を介して、ハンドル20の操作に伴う操舵軸線C1の回りの回動と前輪9の転舵とが連係される。
ここで、操舵軸線C1は、ハンドル20の操作に伴って回動される操舵部材25の回動中心であり、フロントブロック3における円筒状の上支持部3aの中心軸線と一致する。ステアリング軸線C2(転舵軸線)は、ハンドル20の操作に伴って回動されるフロントフォーク10の回動中心であり、円筒状をなす支持部材15の中心軸線と一致する。ステアリング軸線C2の鉛直方向に対する角度が「キャスター角」となる。ステアリング軸線C2は、側面視で操舵軸線C1よりも前方にオフセット(離反)する。ステアリング軸線C2と操舵軸線C1とは、互いに略平行である。
<フロントフォーク>
フロントフォーク10は、ステアリング軸線C2に沿うように延びる軸部11と、フォーク部材12と、を一体に有する。フォーク部材12は、上下に延びる左右一対のアーム部12cと、左右アーム部12cの上端部間を連結するクロスメンバ12dと、を一体に有する。左右アーム部12cは、前輪9の左右両側に配置される。クロスメンバ12dは、前輪9の上端位置のトレッド面に沿うように車幅方向内側へ湾曲し、左右アーム部12cの上端部間に配置される。クロスメンバ12dは、その左右端部が左右アーム部12cの上端部に接合される。フロントフォーク10の各要素は、例えばアルミ製部品であり、各要素が互いに一体に溶接結合される。
フロントフォーク10の軸部11は、円筒状をなす支持部材15の径方向内側で、支持部材15にステアリング軸線C2の回りに回動可能に支持される。フロントフォーク10は、その上端部11aが転舵部材13に接続されると共に、その下端部12bで前輪9の車軸(前輪車軸)を支持する。
クロスメンバ12dの上端部には、軸部11の下端部11bが接続される軸支部12eが形成される。クロスメンバ12dの軸支部12eには、軸部11が延びる方向に開口する挿通孔12hが形成される。軸部11は、下側ほど外径が大きくなるように段階的に拡径し、その下端部11bで最大径を有する。挿通孔12hに軸部11を上端部11aから挿通させ、挿通孔12hに軸部11の下端部11bが位置する状態で、軸部11の下端部11bと軸支部12eとを溶接結合することで、クロスメンバ12dの上端部が軸部11の下端部11bに固定される。
左右アーム部12cの下端部12bには、前輪車軸が接続される。例えば、不図示のボールベアリングを介して、前輪車軸の車幅方向両端部がフロントフォーク10の下端部12bに固定されると共に、前輪9のホイールが前輪車軸の車幅方向中央に回動可能に支持される。フロントフォーク10のクロスメンバ12dには、フロントフェンダ12fが不図示のボルトを介して支持される。
尚、符号12gは、不図示のブレーキキャリパを支持するキャリパブラケットを示す。又、図中符号C10は、前輪車軸の中心軸線を示す。又、図中符号C10Lは、中心軸線C1から路面Rに降ろした垂線を示す。又、図中符号Tは、トレールを示す。
フロントブロック3の上支持部3aは、側面視で、フロントブロック3の上端部から前上方に突出するように分岐して設けられる。上支持部3aは、例えばアルミ製のフロントブロック3の上端部に一体に設けられる。上支持部3aは、操舵部材25を回動可能(操向可能)に支持する。
具体的に、上支持部3aは、その内周に操舵軸線C1を中心軸線とする円筒状をなす軸部26(例えばカラー)を挿通し、この軸部26を支持する操舵部材25の軸支部25bを操舵軸線C1の回りに回動可能(操向可能)に支持する。上支持部3aは、操舵部材25の本体部25aを前記分岐により上下両側から挟み込む。軸部26の下端部26bは、上支持部3aの下方に突出し、上支持部3aの開口の内径よりも拡径する。軸部26の上端部26aは、上支持部3aの上方に突出し、この突出部にナット等の締結部材が固定される。これにより、軸部26の操舵軸線C1に沿う方向の移動が規制される。
尚、図中符号25gは、上支持部3aの内周に保持されるボールベアリングを示す。
<操舵部材>
操舵部材25は、操舵軸線C1に沿う方向から見て、後方に凸のU字状をなす。操舵部材25は、本体部25aと、本体部25aの後端に繋がると共に操舵軸線C1を中心軸線とする挿通孔25h(図2参照)を有する軸支部25bと、本体部25aの左右両端に繋がると共に前側ほど車幅方向外側に位置するように緩やかに傾斜して前方に延びる左右一対の延出部25cと、本体部25aの上面から上方に突出すると共に上リンク31の後端部31a(一端部)が接続される接続部25dと、を一体に有する。
操舵部材25の左右延出部25cの前端部25eには、ハンドル20が固定される。ハンドル20は、操舵部材25と一体化される。ハンドル20及び操舵部材25は、例えばアルミ製部品であり、互いに一体に溶接結合される。例えば、ハンドル20は、車幅方向左右に分かれるセパレートハンドルを有し、左右セパレートハンドルの車幅方向内側部が操舵部材25の左右延出部25cの前端部25eに溶接結合される。尚、操舵部材25の左右延出部25cの前端部25eに車幅方向に沿う挿通孔を形成し、前記挿通孔に左右セパレートハンドルの車幅方向内側部が圧入されることで、ハンドル20及び操舵部材25が一体化されてもよい。又、車幅方向左右に分かれずに一本に繋がるバーハンドルが操舵部材25の内部に組み込まれることで、バーハンドル及び操舵部材25が一体化されてもよい。操舵部材25の軸支部25bが上支持部3aに回動可能に支持されることで、操舵部材25は、ハンドル20の操作に伴って操舵軸線C1の回りに回動可能(操向可能)とされる。
ハンドル20の車幅方向両端部には、乗員が把持可能なグリップ部としてのハンドル把持部21が形成される。ハンドル把持部21は、側面視で上下リンク31,32の間に配置される。具体的に、ハンドル把持部21は、側面視で、上下リンク31,32と、フロントブロック3と、転舵部材13とによって囲まれる空間21sに配置される。
尚、図3中符号22は、ディマースイッチ、ウインカスイッチ等のスイッチ類を有するスイッチボックスを示す。又、図3中符号23は、ブレーキレバーに連結されるマスターシリンダーを示す。
<支持部材>
支持部材15は、操舵軸線C1の前方に離反して設けられる。具体的に、支持部材15は、円筒状をなし、フロントブロック3の前方で垂直方向に対して後傾して設けられる。支持部材15は、その径方向内側でフロントフォーク10の軸部11を、ステアリング軸線C2の回りに回動可能(操向可能)に支持する。軸部11の上端部11aは、支持部材15の上端部15aよりも上方に突出する。尚、軸部11及び支持部材15は、ステアリング軸線C2を中心軸線とする。又、図中符号11gは、支持部材15の上下端部15a,15b内周に保持されるボールベアリングを示す。
支持部材15の前上部には、上アーム41の前端部41aが接続される上接続部15cが前上方に突出して形成される。支持部材15の前下部には、下アーム42の前端部42aが接続される下接続部15dが前上方に突出して形成される。上下接続部15c,15dは、側面視でステアリング軸線C2よりも前方に配置される。支持部材15の前面には、上下接続部15c,15dを補強するためのリブ15eが形成される。リブ15eは、側面視で後下方に凸をなす湾曲形状を有し、上下中央側ほどリブ高さが小さくなるように上下に延びる。
<転舵部材>
転舵部材13は、支持部材15の上端部15aよりも上方で、軸部11の上端部11aに支持される。転舵部材13の前端部には、下リンク32の下端部32bが接続される接続部13cが前上方に突出して形成される。
転舵部材13は、ステアリング軸線C2に沿う方向から見て、後方が開く形状を有する。転舵部材13の後下端部には、車幅方向に開口する挿通孔13h(図2参照)が形成される。例えば、軸部11の上端部11aに転舵部材13を挿し込んだ状態で、挿通孔13hを通じてボルトをナットに螺着し締め込むことで、転舵部材13が軸部11の上端部11aに締結固定される。軸舵部材13は、ハンドル20の操作に伴ってフロントフォーク10と一体的にステアリング軸線C2の回りに回動可能(操向可能)とされる。
<リンク部材>
リンク部材30は、側面視で前上方に凸をなすL字状を有する。リンク部材30は、後端部31a(一端部)が操舵部材25に揺動可能に接続される上リンク31と、上端部32a(上部)が上リンク31の前端部31b(他端部)に揺動可能に接続されると共に、下端部32b(下部)がフロントフォーク10の上端部11aに揺動可能に接続される下リンク32と、によって構成される。
上リンク31は、前面視で、後端側を操舵部材25の接続部25dの左右幅と同程度に開いて後方に開放すると共に、前端側を下リンク32の上端部32aの左右幅と同程度に開いて前方に開放するH字状をなす。上リンク31は、側面視で、上方に凸をなして緩やかに湾曲する円弧状を有する。上リンク31は、車幅方向に間隔を空けて前後に延びる左右一対の延出部31cと、左右延出部31cの間を渡す連結部31dと、を一体に有する。
上リンク31の左右延出部31cの後端部31aは、操舵部材25の接続部25dに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C11は、左右延出部31cの後端部31a及び操舵部材25の接続部25dを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、上リンク31の左右延出部31cの後端部31aは、不図示のボールベアリング等を介して、操舵部材25の接続部25dに中心軸線C11の回りに回動可能に支持される。
下リンク32は、前面視で、上端側を上リンク31の左右延出部31cの前端部31bの開き幅と同程度の左右幅とすると共に、下端側を転舵部材13の接続部13cの左右幅と同程度に開いて下方に開放する逆Y字状をなす。下リンク32は、側面視で、垂直方向に対して緩やかに前傾して上下に延びる。下リンク32は、上下に延びる本体部32cと、本体部32cの下端から分岐して下方に延びる左右一対の延出部32dと、を一体に有する。
下リンク32の本体部32cの上端部32aは、上リンク31の左右延出部31cの前端部31bに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C12は、下リンク32の本体部32cの上端部32a及び上リンク31の左右延出部31cの前端部31bを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、下リンク32の本体部32cの上端部32aは、ボールジョイント31j等を介して、上リンク31の左右延出部31cの前端部31bに中心軸線C12の回りに回動可能に支持される。
下リンク32の左右延出部32dの下端部32bは、転舵部材13の接続部13cに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C13は、下リンク32の左右延出部32dの下端部32b及び転舵部材13の接続部13cを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、下リンク32の左右延出部32dの下端部32bは、不図示のボールベアリング等を介して、転舵部材13の接続部13cに中心軸線C13の回りに回動可能に支持される。
<スイングアーム>
スイングアーム40は、車両前後方向に延びて上下揺動可能に設けられる左右一対の上下アーム41,42を有する。上下アーム41,42は、車両上下方向に並んで配置されると共に、車両前後方向に沿うように延びる。上下アーム41,42は、側面視で、前側ほど上方に位置するように緩やかに傾斜する。左右一対の上アーム41は、支持部材15の上部の左右両側に配置され、左右一対の下アーム42は、支持部材15の下部の左右両側に配置される。左右一対の上アーム41の後端部41bは、フロントブロック3の上部の左右両側に配置され、左右一対の下アーム42の後端部42bは、フロントブロック3の下部の左右両側に配置される。上下アーム41,42の後端部41b,42bは、フロントブロック3に揺動可能に接続される。支持部材15は、上下アーム41,42の前端部41a,42aに揺動可能に接続される。
具体的に、上下アーム41,42の後端部41b,42bは、フロントブロック3の上下接続部3b,3cに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C14は、上アーム41の後端部41b及びフロントブロック3の上接続部3bを連結する連結軸の中心軸線を示す。図2中符号C15は、下アーム42の後端部42b及びフロントブロック3の下接続部3cを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、上下アーム41,42の後端部41b,42bは、不図示のボールベアリング等を介して、フロントブロック3の上下接続部3b,3cに中心軸線C14,C15の回りに回動可能に支持される。
支持部材15の上下接続部15c,15dは、上下アーム41,42の前端部41a,42aに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C16は、支持部材15の上接続部15c及び上アーム41の前端部41aを連結する連結軸の中心軸線を示す。図2中符号C17は、支持部材15の下接続部15d及び下アーム42の前端部42aを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、支持部材15の上下接続部15c,15dは、不図示のボールベアリング等を介して、上下アーム41,42の前端部41a,42aに中心軸線C16,C17の回りに回動可能に支持される。
上アーム41の前後端部41a,41bは、ステアリング軸線C2を挟むようにしてステアリング軸線C2に隣接する。側面視で、上アーム41の前後長さは、下アーム42の前後長さよりも小さい。言い換えると、側面視で、中心軸線C14,C16を結ぶ線分の長さは、中心軸線C15,C17を結ぶ線分の長さよりも小さい。上アーム41の後端部41b(中心軸線C14)は、側面視でステアリング軸線C2と後述するストローク軸線C3との間に配置される。上アーム41の後端部41bは、転舵部材13の後端近傍に配置される。下アーム42の後端部42b(中心軸線C15)は、側面視で後述するストローク軸線C3よりも後方に配置される。下アーム42の後端部42bは、クッション部材50を介して支持部材15の下端から離反する。
上アーム41の前端側には、左右一対の上アーム41の前端部41a間を連結する連結部材16が設けられる。連結部材16は、車幅方向に長手を有する直方体状をなす。左右一対の上アーム41及び連結部材16は、例えばアルミ製部品であり、互いに一体に溶接結合される。尚、ボルト等の締結部材を用いて、連結部材16を左右一対の上アーム41の前端部41aに締結固定してもよい。又、連結部材16は、中空であってもよい。
下アーム42は、側面視で下方に緩やかな凸をなす三角形状を有する。下アーム42の前記凸側には、左右一対の下アーム42の前後中央部間を連結するクロスメンバ45が設けられる。左右一対の下アーム42及びクロスメンバ45は、例えばアルミ製部品であり、互いに一体に溶接結合される。クロスメンバ45は、支持部材15の下端部の後方で車幅方向に延びる。クロスメンバ45の車幅方向両端部は、前記凸側で左右一対の下アーム42の前後中間部に接合される。
クロスメンバ45の車幅方向中央部には、後上方に開放する凹部45sが形成される。クロスメンバ45の凹部45sには、クッション部材50の下端部50bが収容される。又、クロスメンバ45の車幅方向中央部には、クッション部材50の下端部50bが接続される接続部45aが形成される。
<クッション部材>
クッション部材50は、側面視で上側ほど後側に位置するように傾斜するロッド式のダンパー51と、ダンパー51の周囲を巻回するコイルスプリング52(図2参照)と、を有する。便宜上、図1及び図3においては、コイルスプリング52の図示を省略する。クッション部材50は、その中心軸線C3に沿ってストロークして伸縮し、所定の緩衝作用を得る。以下、中心軸線C3をストローク軸線ということがある。ストローク軸線C3は、側面視で上アーム41の後端部41b(中心軸線C14)よりも後方に配置される。
クッション部材50の上端部50aには、ダンパー51のサブタンク53を保持するホルダー54が一体に設けられる。サブタンク53は、クッション部材50の上部外周側でストローク軸線と平行な円筒状に設けられる。例えば、サブタンク53は、クッション部材50用のリザーバタンクである。
クッション部材50は、下アーム42の揺動に伴い下端部50bをストロークさせて緩衝作用を得る。クッション部材50は、側面視でエンジン6よりも前方かつ前輪9の後上方に配置される。クッション部材50の上部は、フロントブロック3における前記門形の下部開放部3s内に収容される。クッション部材50の上端部50aは、側面視でフロントブロック3に覆われる。クッション部材50は、上端部50aがフロントブロック3に揺動可能に接続されると共に、下端部50bがクロスメンバ45に揺動可能に接続される。
クッション部材50の上端部50aは、フロントブロック3のクッション接続部3dに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C18は、クッション部材50の上端部50a及びクッション接続部3dを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、クッション部材50の上端部50aは、不図示のボールベアリング等を介して、クッション接続部3dに中心軸線C18の回りに回動可能に支持される。
クッション部材50の下端部50bは、クロスメンバ45の接続部45aに車幅方向に沿う連結軸を介して揺動可能に接続される。図2中符号C19は、クッション部材50の下端部50b及びクロスメンバ45の接続部45aを連結する連結軸の中心軸線を示す。例えば、クッション部材50の下端部50bは、不図示のボールベアリング等を介して、クロスメンバ45の接続部45aに中心軸線C19の回りに回動可能に支持される。
以下、クッション部材の作用について説明する。
前輪懸架装置1に車重分の荷重が加わった1G状態から、前輪制動等により前輪9が相対的に上方へ変位すると、スイングアーム40が上方へ揺動して、フロントフォーク10及び支持部材15が上方へ変位する。このとき、中心軸線C15を中心に下アーム42が図2中右回り(時計回り)に後転する。すると、下アーム42が、クッション部材50の下端部50bを上方へ変位させてクッション部材50を圧縮させる。
支持部材15が上方へ変位すると、これに応じて転舵部材13も一体的に変位する。このとき、リンク部材30が操舵部材25に対して変位し、且つ、ステアリング軸線C2の操舵軸線C1に対する角度が変化するが、この変化はボールジョイント31jの揺動及びリンク部材30の揺動により吸収される。
一方、前記1G状態から、加速等により前輪9が相対的に下方へ変位すると、スイングアーム40が下方へ揺動して、フロントフォーク10及び支持部材15が下方へ変位する。このとき、中心軸線C15を中心に下アーム42が図2中左回り(反時計回り)に前転する。すると、下アーム42が、クッション部材50の下端部50bを下方へ変位させてクッション部材50を伸長させる。
支持部材15が下方へ変位すると、これに応じて転舵部材13も一体的に変位する。このとき、リンク部材30が操舵部材25に対して変位し、且つ、ステアリング軸線C2の操舵軸線C1に対する角度が変化するが、この変化はボールジョイント31jの揺動及びリンク部材30の揺動により吸収される。
以上説明したように、上記実施形態は、下端部12bで前輪9を支持するフロントフォーク10と、車体フレーム2に回動可能に支持されると共に、ハンドル20の操作に伴って操舵軸線C1の回りに回動される操舵部材25と、後端部31aが操舵部材25に揺動可能に接続される上リンク31と、上端部32aが上リンク31の前端部31bに揺動可能に接続されると共に、下端部32bがフロントフォーク10の上端部11aに揺動可能に接続される下リンク32と、によって構成されるリンク部材30と、を備える自動二輪車の前輪懸架装置1において、ハンドル20の車幅方向両端部には、ハンドル把持部21が形成され、ハンドル把持部21は、側面視で上リンク31と下リンク32との間に配置される。
この構成によれば、ハンドル把持部21を側面視で上リンク31と下リンク32との間に配置することで、ハンドル把持部21を側面視でリンク部材30の上方に配置する場合と比較して、ハンドル20のレイアウトの自由度を高めつつハンドル20のレイアウトをコンパクトにできる。又、ハンドル操向系の部材であるリンク部材30、及びハンドル20のレイアウトを併せてコンパクトにできる。又、ハンドル把持部21を側面視でリンク部材30の上方に配置する場合と比較して、ハンドル20の高さを低く抑えることができる。又、ハンドル20のレイアウトの自由度を高めることによって、乗車姿勢の設定自由度を高めることができる。又、ハンドル20にワイヤ類を設ける場合には、ワイヤ類を上下リンクの間に配置できるため、ワイヤ類のレイアウトの自由度を高めることができる。
特に、レーサー系の車両においては、ハンドル20のレイアウトをコンパクトにしつつハンドル20の高さを低く抑えるといった要請が強いため、実益が大きい。
更に、ハンドル20の高さを低く抑えることで、車両の重心を中心として前後に円を描くような運動、いわゆるピッチングを抑制できるため、路面Rとの接地圧を確保しやすくなり、制動距離を小さくすることができる。
又、上記実施形態では、ハンドル20と操舵部材25とを一体化することで、ハンドル20と操舵部材25との接続用のクランプ等の別部材を設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。
又、上記実施形態では、前輪9のステアリング軸線C2と操舵軸線C1とが側面視で前後にオフセットすることで、リンク部材30の車両前方への突出を抑えることができるため、操舵系をコンパクトにできる。
又、上記実施形態では、上下アーム41,42の後端部41b,42bが車体フレーム2に揺動可能に接続され、支持部材15が上下アーム41,42の前端部41a,42aに揺動可能に接続される構成において、ハンドル20のレイアウトをコンパクトにしつつハンドル20の高さを低く抑えることができる。
又、上記実施形態では、上アーム41の前後端部41a,41bがステアリング軸線C2を挟むようにしてステアリング軸線C2に隣接することで、車体フレーム2とステアリング軸線C2とを近づけつつ、スイングアーム40の長さを確保することができるため、車両をコンパクトにできる。
又、上記実施形態では、クッション部材50の上端部50aが側面視で車体フレーム2に覆われ、クッション部材50の中心軸線C3(ストローク軸線)が側面視で上アーム41の後端部41bよりも車両後方に配置されることで、上アーム41の後方にクッション部材50が配置されるので、クッション部材50の上端部50aが側面視で車体フレーム2に隠れ、外部から視認されにくくなるため、外観性を向上できる。
又、上記実施形態では、支持部材15は、円筒状をなし、支持部材15の径方向内側でフロントフォーク10をステアリング軸線C2の回りに回動可能に支持することで、柱状の支持部材の径方向外側でフロントフォークを支持する場合と比較して、スイングアーム40とフロントフォーク10とが干渉しにくくなるため、スイングアーム40をレイアウトしやすくなる。又、柱状の支持部材の径方向外側でフロントフォークを支持する場合と比較して、スイングアーム40の長さを確保することが容易となる。従って、スイングアーム40のレイアウトの自由度を向上しつつスイングアーム40の長さを確保することができる。又、柱状の支持部材の径方向外側でフロントフォークを支持する場合と比較して、上下アーム41,42の上下間隔を小さくしやすくなるため、車両をコンパクトにできる。
又、上記実施形態では、支持部材15には、上下アーム41,42の前端部41a,42aに揺動可能に接続される上下接続部15c,15dが形成され、上下接続部15c,15dは、側面視でステアリング軸線C2よりも車両前方に配置されることで、支持部材15を複雑化することなく、上下アーム41,42の長さを確保することができる。
尚、上記実施形態では、ハンドル20と操舵部材25とを一体化する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ハンドル20と操舵部材25との接続用のクランプ等の別部材を設け、前記別部材によりハンドル20と操舵部材25とを固定してもよい。
又、上記実施形態では、1G状態で、ステアリング軸線C2が側面視で操舵軸線C1よりも前方に離反する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ステアリング軸線C2が側面視で操舵軸線C1よりも後方に離反してもよい。すなわち、ステアリング軸線C2と操舵軸線C1とが側面視で前後にオフセットしていればよい。尚、ステアリング軸線C2と操舵軸線C1とが側面視で一致してもよい。
又、上記実施形態では、1G状態で、ステアリング軸線C3と操舵軸線C2とが互いに平行である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ステアリング軸線C3と操舵軸線C2とが互いに交差してもよい。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 前輪懸架装置
2 車体フレーム
9 前輪
10 フロントフォーク
11a フロントフォークの上端部
12b フロントフォークの下端部
15 支持部材
20 ハンドル
21 ハンドル把持部
25 操舵部材
30 リンク部材
31 上リンク
31a 上リンクの後端部(一端部)
31b 上リンクの前端部(他端部)
32 下リンク
32a 下リンクの上端部(上部)
32b 下リンクの下端部(下部)
40 スイングアーム
41 上アーム
41a 上アームの前端部
41b 上アームの後端部
42 下アーム
42a 下アームの前端部
42b 下アームの後端部
50 クッション部材
50a クッション部材の上端部
50b クッション部材の下端部
C1 操舵軸線
C2 ステアリング軸線
C3 ストローク軸線(クッション部材の中心軸線)

Claims (6)

  1. 下端部(12b)で前輪(9)を支持するフロントフォーク(10)と、
    車体フレーム(2)に回動可能に支持されると共に、ハンドル(20)の操作に伴って操舵軸線(C1)の回りに回動される操舵部材(25)と、
    一端部(31a)が前記操舵部材(25)に揺動可能に接続される上リンク(31)と、上部(32a)が前記上リンク(31)の他端部(31b)に揺動可能に接続されると共に、下部(32b)が前記フロントフォーク(10)の上端部(11a)に揺動可能に接続される下リンク(32)と、によって構成されるリンク部材(30)と、を備える鞍乗り型車両の前輪懸架装置(1)において、
    前記ハンドル(20)の車幅方向両端部には、ハンドル把持部(21)が形成され、
    前記ハンドル把持部(21)は、側面視で前記上リンク(31)と前記下リンク(32)とフロントブロック(3)と転舵部材(13)とによって囲まれる空間(21s)に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
  2. 前記ハンドル(20)は、前記操舵部材(25)と一体化されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
  3. 前記前輪(9)のステアリング軸線(C2)と、前記操舵軸線(C1)とは、側面視で前後にオフセットすることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
  4. 車両前後方向に延びて上下揺動可能に設けられる上下アーム(41,42)を有するスイングアーム(40)と、
    前記前輪(9)のステアリング軸線(C2)を形成する支持部材(15)と、を更に備え、
    前記上下アーム(41,42)の後端部(41b,42b)は、前記車体フレーム(2)に揺動可能に接続され、
    前記支持部材(15)は、前記上下アーム(41,42)の前端部(41a,42a)に揺動可能に接続されることを特徴とする請求項1〜3までの何れか一項に記載の鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
  5. 前記上アーム(41)の前後端部(41a,41b)は、前記ステアリング軸線(C2)を挟むようにして前記ステアリング軸線(C2)に隣接することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
  6. 上端部(50a)が前記車体フレーム(2)に揺動可能に接続されると共に、下端部(50b)が前記下アーム(42)に揺動可能に接続されるクッション部材(50)を更に備え、
    前記クッション部材(50)の上端部(50a)は、側面視で前記車体フレーム(2)に覆われ、
    前記クッション部材(50)の中心軸線(C3)は、側面視で前記上アーム(41)の後端部(41b)よりも車両後方に配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗り型車両の前輪懸架装置。
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