JP5248233B2 - 表示パネル、及びリーダライタシステム - Google Patents

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本発明は、表示パネル、及びリーダライタシステムに関し、さらに詳しくは、表示パネルに備えたアンテナの配置技術、及びこの表示パネルを使用して情報記録媒体とのデータの授受を行なうリーダライタシステムに関するものである。
近年、ICカードと呼ばれる新しい情報記録媒体が、市場に広く出回っている。ICカードとは、クレジットカード、銀行カード、ポイントカード等のカード状あるいはシート状の形状を備え、カード内、或いはカード上にICが組み込まれている読み書き可能な記録媒体を総称した名称である。特に、非接触型ICカードは、例えば、鉄道等の交通機関の駅構内への入退場時に使用される定期券、プリペイドカードとして多く使用されている。これらのICカードを使用したシステムにおいては、リーダライタのアンテナ面とICカードの位置関係は、互いの面を平行に近接配置して使用することが一般的である。
また、従来のシステムとして、ディスプレイの案内に従って、ディスプレイ上にICカードを近接して運用するアプリケーションがある。このようなアプリケーションでは、例えば、図9に示すように、ディスプレイ62上に細い金属線64でアンテナを構成する必要があり、このアンテナはディスプレイ62と対向配置したガラス基板61下面に構成するため、表示の妨げとなったり、タッチパネル式ディスプレイへの対応が困難であった(特許文献1参照)。
特開2006−195925公報
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、アンテナを表示パネルの表示部外に配置して、アンテナからの磁力線が表示パネル面上を通過させることにより、表示パネルに表示される内容を妨げない位置にアンテナを配置することができると共に、タッチパネル式ディスプレイへの対応を可能とした表示パネルを提供することを目的とする。
また他の目的は、本発明の表示パネルを使用して、ディスプレイの案内に従って、ディスプレイ上にICカードを近接して運用するアプリケーションを容易とすることである。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、一つの表示部の表示領域を中心で分割した複数の個別表示区画を有する表示部の任意の個別表示区画に表示された画像に近接された非触情報記録媒体と連動して、該非接触情報記録媒体に最も近接した前記個別表示区画に対応したアンテナと情報の読み書きがなされるように構成され、前記表示された画像は前記アンテナから磁力線が放射される位置に表示されるものであって、且つ前記アンテナは他の前記個別表示区画と接さない辺の外側であって、且つ、該個別表示区画の平面と略同一平面上に夫々配置されていることを特徴とする。
請求項2は、前記アンテナは、分割された2つのフェライトコアと、各フェライトコアに巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記2つのフェライトコアから放射される磁力線が直交するように配置し、且つ前記各コイルを直列接続することを特徴とする。
従来から表示部にアンテナを備え、表示部の案内に従って、表示部上にICカードを近接して運用するアプリケーションがある。本発明は、2つのフェライトコアと、このフェライトコアに直列に巻き回されたコイルとによりアンテナを構成し、個別表示区画に2つのフェライトコアが直交するように配置する。これにより、少なくとも表示部を4分割した領域を個別に認識することができると共に、表示部をタッチパネル式ディスプレイへの対応を可能とすることができる。
請求項3は、前記アンテナは、分割された2つのフェライトコアと、各フェライトコアに夫々個別に巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記2つのフェライトコアから放射される磁力線が直交するように配置することを特徴とする。
1つのアンテナから放射される磁力線の強度は左程強くはない。従って、非接触情報記録媒体が近接される位置のバラツキによって、磁力線が非接触情報記録媒体と交差しない場合も発生する。そこで本発明では、各個別表示区画に2つのフェライトコアを直交するように配置する。これにより、非接触情報記録媒体が近接される位置にバラツキが生じても、磁力線が非接触情報記録媒体と交差する確率を高めることができる。
請求項4は、前記各個別表示区画にある前記各フェライトコアから放射される磁力線が、前記各個別表示区画の面上で合成されるように構成されていることを特徴とする。
表示部は一般的に強度を高めるために金属により裏面が覆われている。金属は、アンテナから放射される磁力線を反射、或いはエネルギを吸収する働きがある。従って、磁力線が表示部を貫通するように構成することはできないので、本発明では、フェライトコアから放射される磁力線が表示部の面上で合成されるように各フェライトコアを配置する。これにより、金属による磁力線の減衰を最小限にすると共に、磁力線の強度を強くすることができる。
請求項5は、前記アンテナは、1つのフェライトコアと、該フェライトコアに巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記アンテナを夫々配置することを特徴とする。
本発明では、1つのフェライトコアと、このフェライトコアに巻き回されたコイルとによりアンテナを構成し、このアンテナを各個別表示区画に夫々配置しても非接触情報記録媒体との交信を行なうことができる。これにより、コイルとフェライトコアの数を半減することができる。
請求項6は、前記各個別表示区画にある前記各フェライトコアから放射される磁力線が、前記各個別表示区画の面上を通過するように配置されることを特徴とする。
請求項3と同様の作用効果を奏する。

請求項は、前記表示部と少なくとも大きさが等しいガラス基板を備え、該ガラス基板を前記表示部と対向して配置し、前記アンテナのフェライトコア面を前記ガラス基板の端縁部と同一平面になるように配置したことを特徴とする。
アンテナが表示部の面と同一で無いとアンテナが操作性を阻害する要因となる。従って、表示パネルがタッチパネル式でない場合は、ガラス基板を表示部と対向して配置し、アンテナのフェライトコア面はガラス基板の端縁部と同一平面になるように配置する。これにより、操作面が平面となり、操作性を高めることができる。
請求項は、請求項1乃至の何れか一項に記載の表示パネルと、前記アンテナの何れか1つを選択するアンテナ選択手段と、前記非接触情報記録媒体のアンテナを介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタと、前記表示パネル、前記アンテナ選択手段及び前記リーダライタを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、時分割で前記各アンテナを選択するように前記アンテナ選択手段を制御し、該アンテナ選択手段により選択されたアンテナに前記非接触情報記録媒体が近接されている場合、該アンテナに対応する個別表示区画に係る画像に関するデータを該アンテナを介して前記非接触情報記録媒体に記録することを特徴とする。
本発明では、表示部の周囲に配置したアンテナを時分割に選択して、選択されたアンテナに非接触情報記録媒体が近接された場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介して非接触情報記録媒体に記録する。これにより、少なくとも表示部を4分割した領域を個別に認識することができると共に、表示部の内容を変更することによりアプリケーションの範囲を拡げることができる。
本発明によれば、2つのフェライトコアと、このフェライトコアに直列に巻き回されたコイルとによりアンテナを構成し、このアンテナを個別表示区画に2つのフェライトコアが直交するように配置するので、個別表示区画を個別に認識することができると共に、表示部をタッチパネル式ディスプレイへの対応を可能とすることができる。
また、各個別表示区画に2つのフェライトコアを直交するように配置するので、非接触情報記録媒体が近接される位置にバラツキが生じても、磁力線が非接触情報記録媒体と交差する確率を高めることができる。
また、フェライトコアから放射される磁力線が表示部の面上で合成されるように各フェライトコアを配置するので、金属による磁力線の減衰を最小限にすると共に、磁力線の強度を強くすることができる。
また、1つのフェライトコアと、このフェライトコアに巻き回されたコイルとによりアンテナを構成し、そのアンテナを個別表示区画に夫々配置するので、コイルとフェライトコアの数を半減することができる。
また、表示パネルがタッチパネル式でない場合は、ガラス基板を表示部と対向して配置し、アンテナはガラス基板の面と同一平面になるように配置するので、操作面が平面となり、操作性を高めることができる。
また、表示部の周囲に配置したアンテナを時分割に選択して、選択されたアンテナに非接触情報記録媒体が近接された場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介して非接触情報記録媒体に記録するので、少なくとも表示部を4分割した領域を個別に認識することができると共に、表示部の内容を変更することによりアプリケーションの範囲を拡げることができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図である。図1(b)はICカード4とアンテナ2A、2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。
この表示パネル50は、個別の画像を表示する複数の個別表示区画a〜dを有する表示部1と、表示部1に表示された画像a〜dに対応する位置に近接されたICカード(非接触情報記録媒体)4に記録された記録データを電波として受信するアンテナ1A、1B〜4A、4Bと、を備えて構成されている。そして、アンテナ1A、1B〜4A、4Bは、2つのフェライトコア6a、6bと、フェライトコア6a、6bに直列に巻き回されたコイル7a、7bとにより構成され、表示部1の少なくとも4隅に2つのフェライトコア6a、6bを直交するように配置する。従って、コイル7a、7bはワイア8により直列に接続されている。
本実施形態では、表示部1は4つの領域a〜dにより分離され、夫々に必要な表示内容が表示される。そして、例えば領域bにICカード4が近接されると、図1(b)に示すように、アンテナ2Aのフェライトコア6aからは磁力線2が放射され、アンテナ2Bのフェライトコア6bからは磁力線3が放射される。このとき磁力線2、3の向きが同じ場合は、2つの磁力線が合成されて合成磁力線5としてICカード4を横切る(詳細は後述する)。一例として、表示部1の4つの領域a〜dに、1000円、5000円、1万円、2万円の異なるチャージ金額を表示させ、例えば、5000円をチャージする場合は、金額を投入後、その部分にICカードを近接することにより、ICカードに5000円のデータを記録することができる。
即ち、従来から表示部にアンテナを備え、表示部の案内に従って、表示部上にICカードを近接して運用するアプリケーションがある。本実施形態は、2つのフェライトコア6a、6bと、フェライトコア6a、6bに直列に巻き回されたコイル7a、7bにより1つのアンテナを構成し、このアンテナを表示部1の少なくとも4隅に2つのフェライトコア6a、6bが直交するように配置する。これにより、少なくとも表示部1を4分割した領域(領域a〜d)を個別に認識することができると共に、表示部1の表面に従来のようなアンテナを配置する必要がなくなり、表示部1をタッチパネル式ディスプレイへの対応を可能とすることができる。
図2は図1(b)を側面から見た図である。図2により合成磁力線5と表示部1との位置関係を説明する。アンテナ2Aとアンテナ2Bはフェライトコア6aと6bが直交するように配置されている。ここでコイル7aに電流を流すと、コイル7bはコイル7aと直列に接続されているため、同時に磁力線2と3が矢印の方向に放射する。磁力線2と3の向きは互いに同じ向きのため、磁力線2と3の和となる合成磁力線5が生成される。このときICカード4を合成磁力線5と交差する向きに近接すると、アンテナ2A、2Bにより生成された磁界によりICカード4が活性化されて交信が可能となる。
即ち、表示部1は一般的に強度を高めるために金属により裏面が覆われている。金属は、アンテナから放射される磁力線を反射、或いはエネルギを吸収する働きがある。従って、磁力線が表示部1を貫通するように構成することはできないので、本実施形態では、フェライトコア6a、6bから放射される磁力線2、3が表示部1の面上で合成されるように各フェライトコア6a、6bを配置する。これにより、金属による磁力線の減衰を最小限にすると共に、磁力線の強度を強くすることができる。
また、2つのフェライトコア6a、6bから放射される磁力線2、3の向きが同じ場合、合成磁力線5は夫々の和となる。従って、合成磁力線5によりICカード4と交信することが一番好ましい。即ち、その位置に画像を表示することにより、最適な位置にICカード4が近接されることになる。これにより、ICカード4による交信エラーを低減することができる。
図3(a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図である。このリーダライタシステム100は、図1に記載の表示パネル50と、アンテナ1A、1B〜4A、4Bの何れか1つを選択するアンテナ選択部(アンテナ選択手段)11と、ICカード4のアンテナ(図示せず)を介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ(R/W)10と、表示パネル50、アンテナ選択部11及びリーダライタ10を制御するPC(制御手段)12と、を備えて構成されている。PC12は、時分割で各アンテナ1A、1B〜4A、4Bを選択するようにアンテナ選択部11を制御し、アンテナ選択部11により選択されたアンテナにICカード4が近接されている場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介してICカード4に記録する。
図3(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、1B〜4A、4Bを時分割で選択するタイミングチャートである。縦軸に各アンテナ1〜4、横軸に時間(T)を表す。このタイミングチャートから解るとおり、各アンテナ1〜4は、タイミングt1ではアンテナ1A、1Bが選択され、次のタイミングt2ではアンテナ2A、2Bが選択され、次のタイミングt3ではアンテナ3A、3Bが選択され、次のタイミングt4ではアンテナ4A、4Bが選択され、この動作を繰り返す。尚、時分割の順番はこれに限らずどのような順番でも構わない。
即ち、本実施形態では、表示部1の周囲に配置したアンテナ1A、1B〜4A、4Bを時分割に選択して、選択されたアンテナにICカード4が近接された場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介してICカード4に記録する。これにより、少なくとも表示部1を4分割した領域を個別に認識することができると共に、表示部1の内容を変更することによりアプリケーションの範囲を拡げることができる。
図4(a)は本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図である。図4(b)はICカード4とアンテナ2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。この表示パネル51は、個別の画像を表示する複数の個別表示区画a〜dを有する表示部1と、表示部1に表示された画像a〜dに対応する位置に近接されたICカード4に記録された記録データを電波として受信するアンテナ1A、2B、3B、4Aと、を備えて構成されている。そして、アンテナ1A、2B、3B、4Aは、1つのフェライトコア6と、フェライトコア6に巻き回されたコイル7により夫々構成され、表示部1の少なくとも4辺に1つのフェライトコア6を配置する。
本実施形態では、表示部1は4つの領域a〜dにより分離され、夫々に必要な表示内容が表示される。そして、例えば領域bにICカード4が近接されると、図4(b)に示すように、アンテナ2Bのファライトコア6bからは磁力線3が放射される。このとき磁力線3としてICカード4を横切る。
即ち、図1では表示部1の4隅に2つのフェライトコア6a、6bを直交させて合成磁力線を得たが、本実施形態では、1つのフェライトコア6に巻き回されたコイル7によりアンテナを構成し、そのアンテナを表示部1の4辺に夫々配置して、ICカード4との交信行なう。これにより、コイル7とフェライトコア6の数を半減することができる。
図5(a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図である。同じ構成要素には図3と同じ参照番号を付して説明する。このリーダライタシステム110は、図4に記載の表示パネル51と、アンテナ1A、2B、3B、4Aの何れか1つを選択するアンテナ選択部11と、ICカード4のアンテナ(図示せず)を介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ(R/W)10と、表示パネル51、アンテナ選択部11及びリーダライタ10を制御するPC12と、を備えて構成されている。PC12は、時分割で各アンテナ1A、2B、3B、4Aを選択するようにアンテナ選択部11を制御し、アンテナ選択部11により選択されたアンテナにICカード4が近接されている場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介してICカード4に記録する。
図5(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、2B、3B、4Aを時分割で選択するタイミングチャートである。縦軸に各アンテナ1〜4、横軸に時間(T)を表す。このタイミングチャートから解るとおり、各アンテナ1〜4は、タイミングt1ではアンテナ1Aが選択され、次のタイミングt2ではアンテナ2Bが選択され、次のタイミングt3ではアンテナ3Bが選択され、次のタイミングt4ではアンテナ4Aが選択され、この動作を繰り返す。尚、時分割の順番はこれに限らずどのような順番でも構わない。
図6(a)は本発明の第3の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図である。図6(b)はICカード4とアンテナ2A、2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。この表示パネル52は、画像を表示する表示部1と、表示部1に表示された画像a〜dに対応する位置に近接されたICカード4に記録された記録データを電波として受信するアンテナ1A、1B〜4A、4Bと、を備えて構成されている。そして、アンテナ1A、1B〜4A、4Bは、夫々1つのフェライトコア6a、6bと、フェライトコア6a、6bに巻き回されたコイル7a、7bとにより構成され、表示部1の少なくとも4隅に2つのフェライトコア6a、6bを直交するように配置する。
本実施形態では、表示部1は4つの領域a〜dにより分離され、夫々に必要な表示内容が表示される。そして、例えば領域bにICカード4が近接されると、図6(b)に示すように、アンテナ2Aのファライトコア6aからは磁力線2が放射され、アンテナ2Bのファライトコア6bからは磁力線3が放射される。
即ち、1つのアンテナから放射される磁力線の強度は左程強くはない。従って、ICカード4が近接される位置のバラツキによって、磁力線がICカード4と交差しない場合も発生する。そこで本実施形態では、表示部1の少なくとも4隅に2つのフェライトコアを直交するように配置する。これにより、ICカード4が近接される位置にバラツキが生じても、磁力線2又は3がICカード4と交差する確率を高めることができる。
図7(a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図である。このリーダライタシステム120は、図6に記載の表示パネル52と、アンテナ1A、1B〜4A、4Bの何れか1つを選択するアンテナ選択部11と、ICカード4のアンテナ(図示せず)を介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタ(R/W)10と、表示パネル52、アンテナ選択部11及びリーダライタ10を制御するPC12と、を備えて構成されている。PC12は、時分割で各アンテナ1A、1B〜4A、4Bを選択するようにアンテナ選択部11を制御し、アンテナ選択部11により選択されたアンテナにICカード4が近接されている場合、このアンテナに対応する画像に関するデータをアンテナを介してICカード4に記録する。
図7(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、1B〜4A、4Bを時分割で選択するタイミングチャートである。縦軸に各アンテナ1〜4、横軸に時間(T)を表す。このタイミングチャートから解るとおり、各アンテナ1〜4は、タイミングt1ではアンテナ1Aが選択され、次のタイミングt2ではアンテナ1Bが選択され、次のタイミングt3ではアンテナ2Aが選択され、次のタイミングt4ではアンテナ2Bが選択され、次のタイミングt5ではアンテナ3Aが選択され、次のタイミングt6ではアンテナ3Bが選択され、次のタイミングt7ではアンテナ4Aが選択され、次のタイミングt8ではアンテナ4Bが選択され、この動作を繰り返す。尚、時分割の順番はこれに限らずどのような順番でも構わない。
即ち、表示部1の4隅にフェライトコア6a、6bが直交するように配置したアンテナは、同じICカード4のデータを2回読取ることになる。従って、2回のデータを比較して同じであれば、そのデータを有効とする。これにより、ICカード4へのデータの信頼性を高めることができる。
図8は本発明の第4の実施形態に係る表示パネルの側面図である。この表示パネル53は、表示部1と少なくとも大きさが等しいガラス基板20を備え、このガラス基板20を表示部1と対向して配置し、各アンテナ2A、2Bはガラス基板20の面と同一平面になるように配置する。即ち、アンテナ2A、2Bが表示部1の面と同一で無いとアンテナ2A、2Bが操作性を阻害する要因となる。従って、表示パネル53がタッチパネル式でない場合(例えば、液晶パネル又は表示板等)は、ガラス基板20を表示部1と対向して配置し、アンテナ2A、2Bはガラス基板20の面と同一平面になるように配置する。これにより、操作面が平面となり、操作性を高めることができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図、(b)はICカード4とアンテナ2A、2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。 図1(b)を側面から見た図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図、(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、1B〜4A、4Bを時分割で選択するタイミングチャートである。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図、(b)はICカード4とアンテナ2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図、(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、2B、3B、4Aを時分割で選択するタイミングチャートである。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す図、(b)はICカード4とアンテナ2A、2Bから放射される磁力線との関係を示す図である。 (a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成を示すブロック図、(b)はアンテナ選択部11がアンテナ1A、1B〜4A、4Bを時分割で選択するタイミングチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る表示パネルの側面図である。 特許文献1に開示されている表示パネルの構成を示す図である。
符号の説明
1 表示部、2、3 磁力線、4 ICカード、5 合成磁力線、6、7 フェライトコア、7 コイル、8 ワイア、10 リーダライタ、11 アンテナ選択部、12 PC、20 ガラス基板、50、51、52 表示パネル、100、110、120 リーダライタシステム

Claims (8)

  1. 一つの表示部の表示領域を中心で分割した複数の個別表示区画を有する表示部の任意の個別表示区画に表示された画像に近接された非触情報記録媒体と連動して、該非接触情報記録媒体に最も近接した前記個別表示区画に対応したアンテナと情報の読み書きがなされるように構成され、前記表示された画像は前記アンテナから磁力線が放射される位置に表示されるものであって、且つ前記アンテナは他の前記個別表示区画と接さない辺の外側であって、且つ、該個別表示区画の平面と略同一平面上に夫々配置されていることを特徴とする表示パネル。
  2. 前記アンテナは、分割された2つのフェライトコアと、各フェライトコアに巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記2つのフェライトコアから放射される磁力線が直交するように配置し、且つ前記各コイルを直列接続することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  3. 前記アンテナは、分割された2つのフェライトコアと、各フェライトコアに夫々個別に巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記2つのフェライトコアから放射される磁力線が直交するように配置することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  4. 前記各個別表示区画にある前記各フェライトコアから放射される磁力線が、前記各個別表示区画の面上で合成されるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の表示パネル。
  5. 前記アンテナは、1つのフェライトコアと、該フェライトコアに巻き回されたコイルとにより構成され、前記各個別表示区画に前記アンテナを夫々配置することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  6. 前記各個別表示区画にある前記各フェライトコアから放射される磁力線が、前記各個別表示区画の面上を通過するように配置されることを特徴とする請求項5に記載の表示パネル。
  7. 前記表示部と少なくとも大きさが等しいガラス基板を備え、該ガラス基板を前記表示部と対向して配置し、前記アンテナのフェライトコア面を前記ガラス基板の端縁部と同一平面になるように配置したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の表示パネル。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示パネルと、前記アンテナの何れか1つを選択するアンテナ選択手段と、前記非接触情報記録媒体のアンテナを介して所定の変復調方式に基づく搬送電力の送信とデータの授受を行うリーダライタと、前記表示パネル、前記アンテナ選択手段及び前記リーダライタを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、時分割で前記各アンテナを選択するように前記アンテナ選択手段を制御し、該アンテナ選択手段により選択されたアンテナに前記非接触情報記録媒体が近接されている場合、該アンテナに対応する個別表示区画に係る画像に関するデータを該アンテナを介して前記非接触情報記録媒体に記録することを特徴とするリーダライタシステム。
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